説明

浴槽湯の濾過装置及びその制御装置

【課題】湯を浴槽に還元することなく濾過槽の一端側から他端側に流通させる閉循環経路を設け、該閉循環経路に消毒液を混入させることにより、少ない消毒液で濾過槽内の雑菌を効率よく死滅させる。
【解決手段】浴槽(20)の湯を濾過槽(21)の一端側から他端側に流通させた後、浴槽(20)に還元する正循環経路(A)と、浴槽(20)の湯を濾過槽(21)の他端側から一端側に流通させた後、外部に排出する逆洗経路(C)とを設けてなる浴槽湯の濾過装置において、前記正循環経路(A)に、濾過槽(21)の一端側から他端側に流通させた湯を浴槽(20)に還元することなく濾過槽(21)の一端側に戻す閉循環経路(B)を設け、該閉循環経路(B)に消毒液を混入させる消毒液混入装置(P3)を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽の湯、特に大衆浴場の湯を消毒及び濾過する濾過装置及びその制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として、特許文献1があった。即ち、図7、図8に示すように、水槽部1の外部に密閉された濾過槽2を設置し、水槽部1の水(湯)を濾過槽2の上部側から下部側に流通させた後、水槽部1に戻す正循環経路(図7)と、水槽部1の水を濾過槽2の下部側から上部側に流通させた後、外部に排出する逆洗経路(図8)とを設ける。上記正循環経路は、図7に示すように、ポンプ部Pにより取出し管路3を介して水槽部1内の水を吸引し、該水を第1圧送管5、上方内部管6を介して濾過槽2の上部に供給し、該水を濾過槽2内の粒状濾過材層7内に上側から通過させて濾過し、この濾過した水を下部内部管8、返送管9を介して上記水槽部1に戻す。このとき、返送管9の下流側に消毒液10を混入して返送水を消毒する。
【0003】
また、逆洗経路は、図8に示すように、上記ポンプ部Pによって吸引された水槽部1の水を第2圧送管11、下部内部管8を介して濾過槽2の下部に供給し、該水を粒状濾過材層7内に下側から通過させて該粒状濾過材層7を攪拌し、該粒状濾過材層7に堆積及び付着した塵埃を分離し、この分離した塵埃を水と共に上部内部管6、排出管12を介して外部の排水路に排出する。なお、図7、図8において、13は第1圧送管5を上方内部管6と排出管12とに切り換える第1切替弁、14は第2圧送管11を下方内部管8と返送管9とに切り換える第2切替弁である。
【0004】
上記特許文献1は、逆洗経路によって排出される水が消毒されていないため、濾過槽2内にレジオネラ菌等の雑菌が残留することになる。また、雑菌を含んだ水が排水路に流出し、環境が汚染されることになる。これを防止するため、条例では、大衆浴場の場合、逆洗経路の作動、つまり濾過槽2の逆洗は5〜10mg/lの残留塩素濃度で1回/日、約5分間行なうことが義務付けられている。
【0005】
ところで、上記逆洗時に消毒液、例えば塩素水を混入させるようにすると、逆洗時の排出湯量が多量なため、これに伴って図6の消費累計L2で示すように、塩素水の消費量が増大、例えば1回当たり約136.5ml消費することになる。また、塩素水を混入した排出湯は中和剤、例えばチオ硫酸ナトリウムで中和して外部に排出する必要があり、この中和剤の消費量も増大することになる。
【特許文献1】特開平11−509号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、正循環経路に、濾過槽の一端側から他端側に流通させた湯を浴槽に還元することなく濾過槽の一端側に戻す閉循環経路を設け、該閉循環経路に消毒液を混入させることにより、少ない消毒液で濾過槽内の雑菌を効率よく死滅させるようにした、新規な浴槽湯の濾過装置及びその制御装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために以下の如く構成したものである。即ち、請求項1に係る発明は、浴槽の湯を濾過槽の一端側から他端側に流通させた後、浴槽に還元する正循環経路と、浴槽の湯を濾過槽の他端側から一端側に流通させた後、外部に排出する逆洗経路とを設けてなる浴槽湯の濾過装置において、前記正循環経路に、濾過槽の一端側から他端側に流通させた湯を浴槽に還元することなく濾過槽の一端側に戻す閉循環経路を設け、該閉循環経路に消毒液を混入させる消毒液混入装置を設ける構成にしたものである。
請求項2に係る発明は、前記正循環経路に消毒液を混入させる第2消毒液混入装置を設けたものである。
請求項3に係る発明は、前記逆洗経路の下流側に中和剤を混入させる中和剤混入装置を設けたものである。
請求項4に係る発明は、浴槽の湯を濾過槽の一端側から他端側に流通させた後、浴槽に還元する正循環経路と、該正循環経路に、前記濾過槽の一端側から他端側に流通させた湯を浴槽に還元することなく前記濾過槽の一端側に戻す閉循環経路と、該閉循環経路に消毒液を混入させる消毒液混入装置と、浴槽の湯を濾過槽の他端側から一端側に流通させた後、外部に排出する逆洗経路と、該逆洗経路の下流側に中和剤を混入させる中和剤混入装置とを設け、前記正循環経路が所定時間作動された後に、前記閉循環経路及び消毒液混入装置と、前記逆洗経路及び中和剤混入装置とを順次設定された時間で作動させる制御装置を設ける構成にしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本願の請求項1に係る発明は、正循環経路を作動させると、浴槽の湯が濾過槽と浴槽との間を循環(正循環)し、浴槽の湯内に混入した塵埃が濾過層によって捕捉されることになる。また、閉循環経路及び消毒液混入装置を作動させると、濾過槽の一端側に供給された湯が該濾過槽の他端側に向かって流通した後、浴槽に戻ることなく再び濾過槽の一端側に流入するという閉循環を行なうとともに、この閉循環する湯内に消毒液が混入されることになる。これにより、消毒液の消費量を少なくして閉循環する湯の残留消毒液濃度を規定値にし、濾過槽内の雑菌を効率よく死滅させることができる。
また、逆洗経路を作動させると、湯が濾過槽内を正循環時と逆向きに流通し、濾過槽内に堆積及び付着した塵埃を円滑に分離して外部に排出し、濾過槽の濾過機能を再生することができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、前記正循環経路の作動時に第2消毒液混入装置を作動させると、該正循環経路に所定量の消毒液が混入され、浴槽内の湯を消毒することになる。
【0010】
請求項3に係る発明は、前記逆洗経路の作動時に中和剤混入装置を作動させると、逆洗経路の排出側に中和剤が混入され、該排出側の水を中和して外部に排出することになる。これにより環境汚染を防止することができる。
【0011】
請求項4に係る発明は、閉循環経路及び消毒液混入装置と、逆洗経路及び中和剤混入装置とが制御装置によって順次作動されるので、濾過槽の消毒及び洗浄が作業者の手数を煩わすことなく自動的に行なえることになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下本発明の実施例を図面に基いて説明する。図において、図1は本発明による正循環経路の作動状態を示す経路図、図2は本発明による閉循環経路の作動状態を示す経路図、図3は本発明による逆洗経路の作動状態を示す経路図、図4は本発明による制御装置のブロック図、図5は本発明による制御装置のフローチャート、図6は濾過槽消毒時における消毒液の消費状態を示すグラフである。
【0013】
図1において、20は大衆浴場の浴槽、21は浴槽20の外部に設置した濾過槽であり、密閉された容器21a内の上下中間部に粒状の濾過材21bを充填してなり、容器21aの上端部及び下端部に上部管22、下部管23を連通接続する。上記浴槽20に取出し管24を接続し、該取出し管24を第1切替弁SV1を介して第1ポンプP1の吸引管25に接続し、該吸引管25の途中に集毛器26を取り付ける。第1ポンプP1の吐出管27に第2切替弁SV2、第1送出管28、第3切替弁SV3を介して濾過槽21の上部管22に接続する。また、上記吐出管27に第2切替弁SV2、第2送出管29、第4切替弁SV4を介して濾過槽21の下部管23に接続する。
【0014】
上記下部管23に切替弁SV4を介して一次還元管30aを接続し、該一次還元管30aの下流端を熱交換器31の流入側に接続する。また、熱交換器31の流出側に二次還元管30bを接続し、該二次還元管30bの下流端を前述した上記浴槽20に接続する。33は消毒液(塩素水)が収容される消毒液タンクであり、該消毒液タンク33に低濃度の塩素水を吐出する第2ポンプP2(第2消毒液混入装置)、高濃度の塩素水を吐出する第3ポンプP3(消毒液混入装置)を並列に接続し、第2ポンプP2は第1消毒管34、第1逆止弁V1を介して吐出管27の途中に接続し、また、第3ポンプP3は第2消毒管35、第2逆止弁V2を介して上記吐出管27の途中に接続する。
【0015】
前述した上部管22に第3切替弁SV3を介して排出管36を接続し、該排出管36の排出口は排水路37に臨ませる。38は中和剤タンクであり、該中和剤タンク38に消毒液(塩素水)を中和する中和剤、即ち、チオ硫酸ナトリウムを収容する。上記中和剤タンク38に第4ポンプP4を接続し、該第4ポンプP4は中和管39、第3逆止弁V3を介して上記排水管36の途中に接続する。また、前述した濾過層21の下部管23と第1ポンプP1の吸引管25との間にバイパス管40を配置し、該バイパス管40の両端を上記第1切替弁SV1、第4切替弁SV4を介して下部管23と吸引管25とに接続する。
【0016】
ここで、前述した第1切替弁SV1〜第4切替弁SV4は三方電磁弁からなり、制御装置50からの指令によって切換え制御される。また、制御装置50は、第1切替弁SV1〜第4切替弁SV4、及び第1ポンプP1〜第4ポンプP4をプログラム制御し、正循環経路A、閉循環経路B、及び逆洗経路Cを形成するとともに、正循環経路Aの作動時に第2ポンプP2を起動させ、浴槽20の湯を低濃度塩素水で消毒し、また、閉循環経路Bの作動時に第3ポンプP3を起動させ、濾過槽21内を高濃度塩素水で消毒し、また、逆洗経路Cの作動時に第4ポンプP4を起動させ、排出湯を中和するようになっている。
【0017】
図4は制御装置50のブロック図である。図4において、50は制御装置であり、プログラム設定部51、演算処理部52、スイッチ部53、切換弁駆動司令部54、及びポンプ駆動司令部55を有する。上記プログラム設定部51は、正循環経路A、閉循環経路B、逆洗経路C等の種類を設定するとともに、これらに対応する各第1切替弁SV1〜第4切替弁SV4、各第1ポンプP1〜第4ポンプP4の作動順序、作動時間等を設定する。上記演算処理部52は、スイッチ部53からの信号を受けてプログラム設定部51で設定されたプログラム、つまり正循環経路A、閉循環経路B、逆洗経路Cを選択し、切換弁駆動司令部54、及びポンプ駆動司令部55を介して各第1切替弁SV1〜第4切替弁SV4、各第1ポンプP1〜第4ポンプP4を駆動制御する。
【0018】
図5は上記制御装置50の動作を示す。図5において、S1〜13は各動作のステップである。まず、入浴開始のため、操作盤(図示省略)でスイッチがオン操作されると、プログラムがスタートし、S1で正循環経路Aのプログラムが選択され、S2でSV1〜SV4を正循環側に切り換える。即ち、図1に示すように、SV1を取出し管24が吸引管25に連通する側に切換え、SV2を吐出管27が第1送出管28に連通する側に切換え、SV3を第1送出管28が上部管22に連通する側に切換え、SV4を下部管23が一次還元管30aに連通する側に切換える。次いでS2で第1ポンプP1、及び第2ポンプP2を起動させる。
【0019】
これにより、浴槽20の湯が取出し管24を介して吸引されるとともに、集毛器26、吸引管25、第1ポンプP1、吐出管27、第1送出管28、上部管22、濾過槽21、下部管23、一次還元管30a、熱交換器31、二次還元管30bを経て再び浴槽20に戻される、という正循環を行ない、集毛器26で湯内に混入した髪の毛等が捕捉され、濾過槽21で浮遊物等の塵埃が捕捉される。また、消毒液タンク33内の消毒液、本例では塩素水が第2ポンプP2を介して吐出管27部に低濃度で混入され、上記正循環する湯は消毒されて浴槽20に戻され、これにより浴槽内のレジオネラ菌等の雑菌の繁殖が防止され、入浴者に対する日常管理が行なわれることになる。
【0020】
S4で設定時間T1が経過、つまり入浴時間が終了すると、S5に進行し、ここで閉循環経路Bのプログラムが選択され、S6でSV1〜SV4を閉循環側に切り換える。即ち、図2に示すように、SV1をバイパス管40が吸引管25に連通する側に切換え、SV2を吐出管27が第1送出管28に連通する側に切換え、SV3を第1送出管28が上部管22に連通する側に切換え、SV4を下部管23がバイパス管40に連通する側に切換える。次いでS7で第1ポンプP1、及び第3ポンプP3を起動させる。
【0021】
これにより、濾過槽21内を流通した湯が下部管23、バイパス管40、集毛器26、吸引管25、第1ポンプP1、吐出管27、第1送出管28、上部管22を経て再び濾過槽21に戻される、という閉循環を行ない、この閉循環時に消毒液タンク33内の消毒液、本例では塩素水が第3ポンプP3を介して吐出管27部に高濃度で混入される。この場合、上記閉循環する湯の遊離残留塩素濃度は、条例で定められた5mg/l〜10ml/の範囲とする。これにより濾過槽21内及び集毛器26内で繁殖していたレジオネラ菌等の雑菌が死滅し、該濾過槽21及び集毛器26が消毒されることになる。この場合、上記閉循環を行なう湯の量は少なくなるので、消毒液の消費量を少なくして上記遊離残留消毒液濃度を規定値にすることができる。
【0022】
S8で設定時間T2が経過、つまり雑菌が死滅する時間(本例では5分)が経過すると、S9に進行し、ここで逆洗経路Cのプログラムが選択され、S10でSV1〜SV4を逆洗側に切り換える。即ち、図3に示すように、SV1を取出し管24が吸引管25に連通する側に切換え、SV2を吐出管27が第2送出管29に連通する側に切換え、SV4をバイパス管40が下部管23に連通する側に切換え、SV3を上部管22が排出管36に連通する側に切換える。次いでS11で第1ポンプP1、及び第4ポンプP4を起動させる。
【0023】
これにより、取出し管24を介して浴槽20から吸引した湯が、集毛器26、吸引管25、吐出管27、第2送出管29、下部管23を経て濾過槽21内を下部側から上部に向かって流通する、という逆洗を行ない、濾過槽21内の濾過材21bに堆積及び付着した塵埃を分離し、これらを湯とともに排出管36を介して排水路37に排出する。この排出時に中和剤タンク38内の中和剤、本例ではチオ硫酸ナトリウムが第4ポンプP4を介して排出管36部に混入され、上記湯が中和されて排水路37に排出され、環境汚染を防止することになる。
【0024】
S12で設定時間T3が経過、つまり濾過材21bに堆積及び付着した塵埃の分離が完了する時間が経過すると、S13に進行し、ここで運転終了の有無が判断され、運転続行の場合はS1にジャンプし、運転停止の場合は、前述した制御装置50によるプログラム運転が終了する。
【0025】
図6は濾過槽消毒時における消毒液の消費状態を従来と比較したグラフである。図6において、Mは濾過槽消毒する際に規定された遊離残留塩素濃度線、L1は本発明、即ち、閉循環による濾過槽21の消毒で消費した消毒液の消費累計、M1は上記閉循環消毒時における遊離残留塩素濃度曲線、K1は上記閉循環消毒時における消毒液の注入停止線、L2は従来、即ち、逆洗による濾過槽2の消毒で消費した消毒液の消費累計、M2は上記逆洗消毒時における遊離残留塩素濃度曲線、K2は上記逆洗消毒時における消毒液の注入停止線である。
【0026】
上記図6によれば、本発明による消毒液の消費累計は、従来のそれに比し遥かに少なくなることがわかる。実験によれば、本発明の消毒液の消費累計が1回当たり約37.5mlとなるのに対し、従来の消毒液の消費累計は1回当たり約136.5ml消費するものであった。また、これに伴い、上記消毒後に使用する中和剤の消費量も本発明の方が従来よりも遥かに少なくなるものであった。従って、本発明は、従来に比し遥かに少ない経費で濾過槽を消毒することができることになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による正循環経路の作動状態を示す経路図である。
【図2】本発明による閉循環経路の作動状態を示す経路図である。
【図3】本発明による逆洗経路の作動状態を示す経路図である。
【図4】本発明による制御装置のブロック図である。
【図5】本発明による制御装置のフローチャートである。
【図6】濾過槽消毒時における消毒液の消費状態を示すグラフである。
【図7】従来による浴槽の濾過状態を示す経路図である。
【図8】従来による濾過槽の逆洗状態を示す経路図である。
【符号の説明】
【0028】
20 浴槽
21 濾過槽
21a 容器
21b 濾過材
22 上部管
23 下部管
24 取出し管
25 吸引管
26 集毛器
27 吐出管
28 第1送出管
29 第2送出管
30a 一次還元管
30b 二次還元管
31 熱交換器
33 消毒液タンク
34 第1消毒管
35 第2消毒管
36 排出管
37 排水路
38 中和剤タンク
39 中和管
40 バイパス管
A 正循環経路
B 閉循環経路
C 逆洗経路
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ(第2消毒液混入装置)
P3 第3ポンプ(消毒液混入装置)
P4 第4ポンプ(中和剤混入装置)
SV1〜SV4 切換弁
V1〜V3 逆止弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽(20)の湯を濾過槽(21)の一端側から他端側に流通させた後、浴槽(20)に還元する正循環経路(A)と、浴槽(20)の湯を濾過槽(21)の他端側から一端側に流通させた後、外部に排出する逆洗経路(C)とを設けてなる浴槽湯の濾過装置において、前記正循環経路(A)に、濾過槽(21)の一端側から他端側に流通させた湯を浴槽(20)に還元することなく濾過槽(21)の一端側に戻す閉循環経路(B)を設け、該閉循環経路(B)に消毒液を混入させる消毒液混入装置(P3)を設けたことを特徴とする浴槽湯の濾過装置。
【請求項2】
正循環経路(A)に消毒液を混入させる第2消毒液混入装置(P2)を設けたことを特徴とする請求項1記載の浴槽湯の濾過装置。
【請求項3】
逆洗経路(C)の下流側に中和剤を混入させる中和剤混入装置(P4)を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の浴槽湯の濾過装置。
【請求項4】
浴槽(20)の湯を濾過槽(21)の一端側から他端側に流通させた後、浴槽(20)に還元する正循環経路(A)と、該正循環経路(A)に、前記濾過槽(21)の一端側から他端側に流通させた湯を浴槽(20)に還元することなく前記濾過槽(21)の一端側に戻す閉循環経路(B)と、該閉循環経路(B)に消毒液を混入させる消毒液混入装置(P3)と、浴槽(20)の湯を濾過槽(21)の他端側から一端側に流通させた後、外部に排出する逆洗経路(C)と、該逆洗経路(C)の下流側に中和剤を混入させる中和剤混入装置(P4)とを設け、前記正循環経路(A)が所定時間作動された後に、前記閉循環経路(B)及び消毒液混入装置(P3)と、前記逆洗経路(C)及び中和剤混入装置(P4)とを順次設定された時間で作動させる制御装置(50)を設けたことを特徴とする浴槽湯の濾過装置の制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−95397(P2006−95397A)
【公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−283090(P2004−283090)
【出願日】平成16年9月29日(2004.9.29)
【出願人】(591233850)大学産業株式会社 (2)
【出願人】(590002389)静岡県 (173)
【Fターム(参考)】