説明

浴槽装置

【課題】リラックスした状態で入浴者の背中に対して、効果的な疲労回復マッサージを与えることが出来る浴槽装置を提供する。
【解決手段】浴槽装置11において、浴槽2と、浴槽2の背側面21に取り付けられた進出部3と進出部3を駆動する駆動手段4とを設ける。進出部3は、表面が標準状態とこの標準状態よりも浴槽2の内部に向けて進出した進出状態との間で変位可能とする。そして、進出部3の動作として、疲労物質拡散モードと疲労物質回収モードを有する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽装置に関し、特に、入浴者にマッサージを施す浴槽装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康志向が高まり、入浴中に手軽にマッサージを受けたいという要望が高まっている。そこで、浴槽内で入浴者にマッサージを施す浴用マッサージ装置が開発されている。例えば、特許文献1には、浴槽内に設置する浴用マッサージ装置であって、入浴者の背中に接触する面が凸アール面であり、この凸アール面から押し玉をエアーポンプにより突出させる装置が開示されている。特許文献1には、入浴者が浴槽内に座り、背中を凸アール面に接触させた状態で、エアーポンプを作動させて押し玉を突出させることにより、皮膚面下の筋繊維を伸ばし筋緊張を揉み解すマッサージを施すことが出来ると記載されている。
【0003】
特許文献1に記載された技術は、入浴者の背中に接触する面と押し玉の面との間に一定距離を設けることで皮膚面下の筋繊維を伸ばすように押圧し、筋の緊張を独立的に揉み解しマッサージ効果を得るとしている。しかしながら、マッサージという点で効果を期待するのであれば、重要なのは筋に集積した疲労物質を指圧によって拡散させるとともに筋内部に集積された疲労物質を押し流すことである。よって、一定のストローク長もしくは押圧で指圧運動行えばよいのではなく、筋の緊張を和らげるマッサージととともに、疲労物質を押し流すための異なるマッサージを行うことが必要となってくる。特許文献1記載のマッサージ方法では、マッサージ効果、とくにマッサージによる疲労回復効果を実現することが難しいといった課題も挙げられる。
【0004】
一方で特許文献2では、入浴者が浴槽内に座り、背中を凸アール面に接触させた状態で、エアーポンプを作動させて押し玉を突出させる機械的指圧に加え、押し玉を振動させることで振動刺激の二つの刺激を使い効果的なマッサージを施すことが出来ると記載されている。
【0005】
しかしながら、特許文献2記載の振動子を用いるマッサージ機は騒音などが生じ、それによって入浴者はリラックスした状態でマッサージを受けることができないといった課題がある。また、機械的刺激と、振動の刺激、二つの刺激を与えたととしても、身体に備わる感覚器が捉える情報は、同定量を一定時間与え続けると減退する、順化という問題を含んでいる。即ち、刺激の質を二つ加えたところで、感覚器が刺激として認識するのは最初のみで、時間の経過とともにマッサージ効果は薄れるといった課題が残っている。
【0006】
【特許文献1】特開2000−342653号公報(図1)
【特許文献2】特開2000−233013号公報(図4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、入浴者の背中に的確なマッサージ効果を与えることが出来る浴槽装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
浴槽と、
前記浴槽の背側の内壁面に設けられ、表面が標準状態と前記標準状態よりも前記浴槽の内部に向けて進出した進出状態との間で変位可能な進出部と、前記進出部を駆動する駆動手段とを備え、前記浴槽の背側壁面に上下に複数段設けられた前記進出部の動作によって
疲労物質拡散モードと疲労物質回収モードを実現することを特徴とした浴槽装置が提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、入浴者に疲労回復効果を持つマッサージ効果を与えることが出来る浴槽装置を実現することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図であり、
図9は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する斜視断面図である。
【0011】
図1及び図9に示すように、本実施形態に係る浴槽装置11においては、浴槽2が設けられている。浴槽2の形状は、上方から見て略長方形であり、長手方向の両端部が背側及び足側となっている。そして、浴槽2の背側の内壁面(以下、「背側面」という)21は、全体的には垂直方向に対して上方に開くように傾斜しつつ、連続した凹面をなしている。背側面21の形状は、例えば、入浴者Mが背中を背側面21にフィットさせたときに、背中が緩く丸まるような凹状曲面である。
【0012】
また、浴槽2の底面22における背側面21側の領域には凹部23が形成されており、その底面は凹面となっている。凹部23の形状は、入浴者の臀部の形状に合わせた凹状曲面である。そして、例えば、背側面21と凹部23とは、連続した曲面を形成している。更に、底面22における凹部23が形成された領域以外の領域は、略水平な平坦面24となっている。このため、浴槽2の底面22のうち、凹部23が形成されている領域は、それより足側の領域、すなわち、平坦面24が形成されている領域よりも下方に位置しており、凹部23と平坦面24との境界部分25は鈍角をなす曲面となっている。
【0013】
図1に示すように、浴槽の背側壁面に上下に複数段配設した進出部3が設けられている。また、進出部3は、浴槽2の外部に設置された駆動手段4に連結されている。駆動手段4は、進出部3を駆動するものである。
【0014】
先ず、図1に示すように、浴槽2内に湯Wを溜め、全ての進出部3を標準状態とする。そして、入浴者Mが浴槽2内に入り、臀部を底面22の凹部23内に収め、背中を背側面21に接触させ、足裏を足側面27に当接させて、入浴姿勢をとる。これにより、入浴者Mの背中は、背側面21の凹面にフィットしてやや凸状に曲がる。
このとき、背側の進出部3は、入浴者Mの背中及び腰部の筋肉(背筋)Rに沿った位置に位置して入浴者Mの背中の筋肉を刺激する高さに配置されている。
なお、このとき、入浴者Mは足裏を足側面26に当接させてもよい。
【0015】
この状態で、駆動手段4が進出部3の状態を、標準状態と進出状態との間で変化させる。これにより、進出状態となった進出部3の表面は背側面21から突出して入浴者Mの背中を押圧し、標準状態となった進出部3の表面は背側面21と略同一平面となり、入浴者Mの背中を押圧しなくなる。そして、駆動手段4が進出部3を独立に駆動することにより、種々のモードで入浴者にマッサージを施すことが出来る。なお、このとき、入浴者Mの臀部は凹部23によって保持されているため、背中が進出部3によって足側に向けて押圧されても、身体が足側に移動してしまうことはない。
【0016】
図3は、横軸に時間をとり、縦軸に進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートであり、図3に示すように、駆動手段4によって動作した進出部3は、入浴者Mの背筋Rに蓄積する疲労物質を拡散させるために行う疲労物質拡散モード60と疲労物質拡散モード60によって拡散した疲労物質を押し流し除去するための疲労物質回収モード61といった異なる二つのモードを進出部3の動作によって実現し、進出部3は、入浴者に疲労回復マッサージ効果を施す位置まで突出する。
【0017】
マッサージによって疲労回復を行うには、筋肉に集積した疲労物質を揉み解すことで散らせ、その後、筋肉内部に散らされた疲労物質を除去するために押し流す二つのマッサージ方法が重要であることが調査研究から分かった。よって、本実施形態においては、進出部3が、入浴者Mの背筋Rに集積した疲労物質を押圧力の明確で強い疲労物質拡散モード60と、入浴者Mの背筋Rに拡散した疲労物質を除去するため摩る動作によって疲労物質を押し流すことを可能とさせる疲労物質回収モード61を備えることで、疲労回復に効果的なマッサージを実現することが出来る。また、入浴による温熱効果と併せて、相乗的にマッサージ効果が増えることを実現することが出来る。
【0018】
図3は、横軸に時間をとり、縦軸に進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートであり、
図4は、横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートであり、
図5は、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示する模式的断面図であり、
なお、図3、図4及び図5において、前述の第1の実施形態における図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。後述する他の図において同様である。
【0019】
図3、4、及び図5に示すように、本実施形態に係る浴槽装置11においては、前述の第一の実施形態と比較して、浴槽2の背側面21に上下複数段設けられた前記進出部3が、駆動部4によって、背側面21の上方から下方、もしくは、下方から上方へ移動する動作を1サイクルTcとして、前記進出部3の動作によって生成される疲労物質拡散モード60のサイクルTcの次に、疲労物質回収モード61のサイクルTcを動作させる構成を有することが異なっている。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0020】
次に本実施形態の動作及び効果について説明する。本実施形態においては、進出部3は入浴者Mの背中に当接する。そして、浴槽2の背側面21に上下複数段設けられた前記進出部3が、駆動部4によって、背側面21に上方から下方、もしくは、下方から上方へ移動する。この上下複数段設けられた進出部3の一連の動作を1サイクルとし、入浴者Mの背筋R全体に集積した疲労物質を斑なく押圧力の明確で強い疲労物質拡散モード60によって拡散させ、次に、入浴者Mの背筋Rに広く拡散した疲労物質を斑なく除去する摩るマッサージを行う疲労物質回収モード61によって拡散した疲労物質を斑無く押し流し除去することで、疲労回復に効果的なマッサージを入浴者の背全体に実現することが出来る。また、入浴による温熱効果と併せて、相乗的にマッサージ効果が増えることを実現することが出来る。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0021】
図4は、横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートであり、
図5は、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示する模式的断面図であり、
図6は、横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートであり、
なお、図4、図5、及び図6において、前述の第1の実施形態における図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。後述する他の図において同様である。
【0022】
図4、図5及び図6に示すように、本実施形態に係る浴槽装置11においては、前述の第1の実施形態と比較して、浴槽2の背側面21に上下複数段設けられた前記進出部3が、駆動部4によって、背側面21の上方から下方、もしくは、下方から上方へ移動する一連の動作を1サイクルTc(図4参照)として、すくなくとも疲労物質回収モード61の1サイクルTc区間では、背側面21に上下複数段設けられた進出部3が上方から下方へあるいは下方から上方へ、入浴者Mの背面を刺激する様に突出する。これにより、図4に示すように、例えば、進出状態の進出部3と進出状態の進出部3に隣接する進出部3は、進出状態にある進出部3が解除された時間から隣接する進出部3が進出するまでの時間隔T1を有し、進出状態にある進出部3の突出が解除された後に順次、隣接する進出部が突出する(図4及び図5参照)ような構成を有していることが異なっている。本実施形態における上記以外の校正は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0023】
この状態で、図6に示す疲労物質回収モード61の1サイクル時間Tcを短縮することで、進出部3毎の進出時間が変調し、さらに、独立して進出する進出部3による押圧する箇所がすばやく移動することから、進出部3の動作において押圧力が弱まり、入浴者の背を摩る様なマッサージを実現させる。すなわち、疲労物質を押し流す効果を進出部3の動作によって実現させることが出来る。これによって、すくなくとも疲労物質回収モードの1サイクルの時間、もしくは時間に起因する、速度、加速度で調節することで疲労物質を押し流すマッサージをより効果的に行うことが出来る。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0024】
図7は、横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートであり、
図8は、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示する模式的断面図であり、
なお、図7、及び図8において、前述の第1の実施形態における図1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。後述する他の図において同様である。
【0025】
図7、及び図8に示すように、本実施形態に係る浴槽装置11においては、前述の第1の実施形態と比較して、浴槽2の背側面21に上下複数段設けられた進出部3が、駆動部4によって、背側面21の上方から下方、もしくは、下方から上方へ移動し入浴者の背面全体を刺激する一連の動作を1サイクルTc(図7参照)として、すくなくとも疲労物質回収モード61の1サイクルTc区間で、背側面21に上下複数段設けられた進出部3が上方から下方へあるいは下方から上方へ、入浴者Mの背面全体を刺激する様に突出し、進出状態なった進出部3が解除された時間から隣接する進出部3の進出までを時間T2とする連続した突出を実現することが異なっている。本実施形態における上記以外の校正は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0026】
この状態で、疲労物質回収モード61の1サイクルで、背側面21に上下複数段設けられた進出部3が上方から下方へあるいは下方から上方へ、入浴者Mの背面全体を刺激する様に突出し、進出状態となった進出部3が解除される前に、隣接する進出部3が進出状態に移行し始めることで、入浴者Mの背面に対して支持点が多数発生する。これによって、押圧面積が広くなることと、押圧力が減少すること(図8参照)で、疲労物質を押し流すための摩りマッサージを効果的に行うことが出来る。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0027】
なお、より疲労回復効果を得るためには、疲労物質拡散モード60と疲労物質回収モードを繰り替えし、または組合わせることが良い。ただし、筋の収縮が酷く徐々に筋肉を揉み解したい場合、もしくは、血管などが脆くなっている高齢な使用者は、先に摩るマッサージである疲労物質回収モード61を受けて慣らしてから、押圧力が強い疲労物質拡散モードを初めてもよい。
【0028】
さらに、疲労回復効果を求める場合、疲労物質拡散モード60と疲労物質回収モードを繰り返し行った後、かならず最後が疲労物質回収モードとなり、疲労物質を押し流してからマッサージを終えることでより疲労回復マッサージをより効果的に行うことが出来る。本実施形態における上記以外の動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0029】
さらに、疲労回復効果を狙って行う、披露物質拡散モード60と疲労物質回収モードの異なる二つのマッサージを組合わせて行うことで、順化といったマッサージ感の減退を抑制する効果も生まれ、入浴者に最初から最後まで快適なマッサージを行うことが出来る。
【0030】
次に、本具体例の動作について説明する。
ポンプ41が作動していないときは、バネ35が受板33を付勢し、受板33がエアバック32を押圧することにより、エアバック32は縮んだ状態にある。これにより、突出部材34は保持筒体31内に収納されており、進出部3は標準状態にある。そして、入浴者が浴槽2内に入り、入浴姿勢をとる。このとき、入浴者の手掌を手掌支持部4に接触させることで安定する入浴者の臀部は凹部23内に進入し、保持される。また、背中は背側面21に接触し、緩く曲がった状態になる。更に、足裏は足側面26に当接する。
【0031】
この状態で、制御部44がポンプ41を作動させることにより、ポンプ41がエアチューブ42に対してエアを供給する。そして、制御部44が切替弁43を操作して、ポンプ41と各進出部3とを連通させることにより、進出部3のエアバック32内にエアが流入し、その圧力によってエアバック32がバネ35の付勢力に打ち勝って膨張し、受板33を介して突出部材34を浴槽2の内部に向けて押し出す。この結果、進出部3は進出状態となり、突出部材34の先端部34aが入浴者の背中又は腰部を押圧する。その後、制御部44が切替弁43を切替えて、この進出部3のエアバック32を外部に連通させると、エアバック32はバネ35の付勢力によって縮み、突出部材34は保持筒体31内に収納される。これにより、進出部3は標準状態に戻る。この動作を繰り返すことにより、進出部3が標準状態と進出状態とを繰り返し、突出部材34が直線往復運動する。
【0032】
そして、制御部44が各進出部3を独立に駆動することにより、種々のモードで入浴者にマッサージを施すことが出来る。例えば、制御部44は、各進出部3の状態を周期的に変化させ、その周期を全ての進出部3で同一とし、その位相を進出部3間で相互に異ならせてもよい。一例では、制御部44は、同一の段に配置された一対の進出部3を同位相で駆動しつつ、最上段の進出部3から下方の進出部3に向かって少しずつ位相を遅らせながら駆動する。これにより、入浴者は、背筋を肩から腰にかけて揉み下ろされるようなマッサージ感を得ることが出来る。
【0033】
次に、本具体例の効果について説明する。
本具体例によれば、浴槽の内部に電気部品を配置することなく、前述の第1の実施形態に係る浴槽装置を構成することが出来る。これにより、漏電及び感電に対する対策並びに湯による電気部品の腐食に対する対策などが不要になり、低コストで信頼性が高い浴槽装置を実現することが出来る。本具体例における上記以外の効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0034】
なお、本具体例においては、前述の第2の実施形態のように、最下段の進出部の進出量を最上段の進出部の進出量よりも大きくしてもよい。また、前述の第3の実施形態のように、少なくとも1つの進出部の進出方向を、背側面に垂直な方向に対して下方に傾斜させてもよい。更に、エアバック32内には、空気以外の流体、すなわち、気体又は液体を供給してもよい。更にまた、本具体例においては、浴槽2の底面22に排水口を設けず、凹部23の底部に排水口を設けてもよい。
【0035】
更にまた、本具体例において、浴槽2のリム上であって背側面21の略延長面上にヘッドレストを設けてもよい。このようなヘッドレストは、例えば防水性のクッション材により形成し、浴槽2に対して一定の範囲内で移動可能としてもよく、浴槽2に対して着脱可能としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
【図2】本発明の具体例に係る浴槽装置を例示するブロック図である。
【図3】横軸に時間をとり、縦軸に進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートである。
【図4】横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートである。
【図5】本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示する模式的断面図である。
【図6】横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートである。
【図7】横軸に時間をとり、縦軸に上下方向に配設された複数段の進出部の動作状態をとって、本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示するタイミングチャートである。
【図8】本実施形態に係る浴槽装置の動作を例示する模式的断面図である。
【図9】本具体例に係る浴槽装置の浴槽を例示する斜視断面図である。
【図10】本具体例に係る浴槽装置の進出部を例示する断面図である。
【符号の説明】
【0037】
2 浴槽、21 背側面、22 底面、23 凹部、24 平坦面、25 境界部分、26 足側面、3 進出部、4 駆動手段、11 浴槽装置、31 保持筒体、32 エアバッグ、33 受板、34 突出部材、34a 先端部、35 バネ、40 駆動手段、41 ポンプ、42 エアチューブ、43 切替弁、44 制御部、60 疲労物質拡散モード、51 疲労物質回収モード、M 入浴者、N 隙間、R 背筋、W 湯

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽と、
前記浴槽の背側の内壁面に設けられ、
表面が標準状態と前記標準状態よりも前記浴槽の内部に向けて進出した進出状態との間で変位可能な進出部と、
前記進出部を駆動する駆動手段とを備え、
前記浴槽の背側壁面に上下に複数段設けられた前記進出部の動作によって
疲労物質拡散モードと疲労物質回収モードを実現することを特徴とした浴槽装置。
【請求項2】
背側浴槽壁面に上下複数段設けられた前記進出部が、上方から下方、もしくは、下方から上方へ移動する動作を1サイクルとして、
前記疲労物質拡散モードのサイクルの次に、前記疲労物質回収モードサイクルを動作させるように構成したことをを特徴とする請求項1記載の浴槽装置。
【請求項3】
すくなくとも前記疲労物質回収モードは、背側浴槽壁面に上下複数段設けられた前記進出部が上方から下方へあるいは下方から上方へ、入浴者の背面を刺激する様に突出し、前記進出部の突出が解除された後に順次、隣接する前記進出部が突出することを特徴とする請求項1乃至2記載の浴槽装置。
【請求項4】
すくなくとも前記疲労物質回収モードは、背側浴槽壁面に上下複数段設けられた前記進出部が上方から下方へあるいは下方から上方へ、入浴者の背面を刺激する様に突出し、前記進出部の突出が解除される前に連続して、下方に隣接する前記進出部が突出することを特徴とする請求項1乃至2記載の浴槽装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−245760(P2008−245760A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−88432(P2007−88432)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】