説明

浴槽装置

【課題】入浴者にマッサージを施すことができ、清浄に保つことができる浴槽装置を提供する。
【解決手段】浴槽装置において、浴槽の背側面12aに押圧部13を設ける。押圧部13においては、背側面12aに取り付けられ浴槽内に連通したケース16を設け、その内部にエアバッグ17を設ける。エアバッグ17により、ケース16の内部は、浴槽内に連通された空間Sと浴槽内に連通されていない空間Sとに水密的に区画される。また、ケース16内に押圧部材19を設ける。押圧部材19は、エアバッグ17の伸縮により、空間S内に収納される収納位置と空間Sとから浴槽内に突出する突出位置との間で往復運動する。そして、ケース16には、空間S内に流体を導入する導入口16aを形成する。導入口16aは流体の供給手段に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽装置に関し、特に、入浴者にマッサージを施す浴槽装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、健康志向が高まり、入浴中に手軽にマッサージを受けたいという要望が高まっている。このため、浴槽内で入浴者にマッサージを施すマッサージ装置が開発されている。例えば、特許文献1には、浴槽内に設置する浴用マッサージ装置であって、入浴者の背中に接触する面が凸アール面であり、この凸アール面から押し玉をエアーポンプにより突出させる装置が開示されている。特許文献1には、入浴者が浴槽内に座り、背中を凸アール面に接触させた状態で、エアーポンプを作動させて押し玉を突出させることにより、入浴者にマッサージを施すことができると記載されている。
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載された技術には以下に示すような問題点がある。すなわち、このマッサージ装置は浴槽内において使用するため、皮脂やヌメリなどの汚れが付着しやすい。そこで、浴槽を清掃する際に、マッサージ装置も清掃することになるが、マッサージ装置を停止させているときは、押し玉は装置内に収納された状態にあるため、清掃が困難である。また、押し玉を収納している部分にも、浴槽内から汚れが侵入した堆積するが、この部分を清掃することも困難である。このため、このようなマッサージ装置を実際に使用する際には、装置の清掃性が問題になる。
【0004】
【特許文献1】特開2000−233013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、入浴者にマッサージを施すことができ、内部を清浄に保つことができる浴槽装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、浴槽と、前記浴槽の壁面に取り付けられたケースと、前記ケース内に設けられ、前記ケースの内部を前記浴槽内に連通された第1空間と前記浴槽内に連通されていない第2空間とに水密的に区画する隔壁部材と、前記第1空間内に収納される収納位置と前記第1空間から前記浴槽内に突出する突出位置との間で移動可能に設けられた押圧部材と、前記押圧部材を前記収納位置と前記突出位置との間で運動させる駆動手段と、前記ケースに形成され、前記第1空間内に流体を導入する導入口と、を備えたことを特徴とする浴槽装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、入浴者にマッサージを施すことができ、内部を清浄に保つことができる浴槽装置を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図であり、
図2は、図1に示す浴槽装置の押圧部を例示する断面図である。
【0009】
図1に示すように、本実施形態に係る浴槽装置11においては、浴槽12が設けられている。浴槽12の壁面、例えば、入浴者Mが通常の姿勢で入浴したときに背中が接触する壁面(以下、「背側面」という)12aには、上下方向に沿って複数段の押圧部13が設けられている。押圧部13は、例えば、背側面12aの上下方向に延びる中心線の両側に、2列に配列されている。
【0010】
また、浴槽装置11においては、浴槽12の外部に、押圧部13を駆動する駆動手段14が設けられている。駆動手段14には例えばポンプ及び切替弁(図示せず)が設けられており、押圧部13に対して断続的にエアを供給する。更に、浴槽装置11においては、駆動手段14とは別に、押圧部13に対してエアを供給する供給手段15が設けられている。供給手段15にもポンプが設けられている。駆動手段14及び供給手段15にそれぞれ設けられたポンプは、大気中からエアを吸入してこれに圧力を加え、各押圧部13に対して供給するものである。また、駆動手段14から押圧部13にエアを供給する配管と、供給手段15から押圧部13にエアを供給する配管とは、相互に独立している。
【0011】
図2に示すように、各押圧部13においては、中空のケース16が設けられている。ケース16は浴槽の背側面12aの外側に水密的に取り付けられており、その形状は例えば略円筒形であり、その軸方向は例えば背側面12aにおけるケース16が取り付けられた領域に対して略垂直である。以下、押圧部13における浴槽12に向かう方向を「前方」といい、浴槽12から離隔する方向を「後方」といい、各部材の前方側の端部を「前端部」といい、後方側の端部を「後端部」という。ケース16における浴槽12側の端部(前端部)16aは開口されている。また、浴槽の背側面12aにおけるケース16が取り付けられている領域も開口されている。これにより、ケース16は浴槽12の内部に連通されている。
【0012】
また、ケース16の内部には、エアバッグ17が設けられている。エアバッグ17は、略円筒形の蛇腹形状をなしており、内部にエアが導入されると蛇腹の配列方向に沿って伸び、内部のエアが排出されると蛇腹の配列方向に沿って縮む。すなわち、エアバッグ17は、エアの流入出に伴って一方向に伸縮する。エアバッグ17は、蛇腹の配列方向、すなわち伸縮方向が前後方向になるように配置されており、エアバッグ17の後端部はケース16の後端部の内面に連結されている。一方、エアバッグ17の前端部は、ケース16に対して前後方向に移動可能である。
【0013】
そして、エアバッグ17の後端部からは配管17aが引き出されている。配管17aはケース16の外部に引き出され、駆動手段14に接続されている。これにより、エアバッグ17の内部には、駆動手段14からエアが供給される。一方、ケース16におけるエアバッグ17が連結されていない部分には、導入口16aが形成されている。
【0014】
このような構成により、エアバッグ17は、ケース16の内部を浴槽12に連通された空間S、すなわち、エアバッグ17の外部空間と、浴槽12に連通されていない空間S、すなわち、エアバッグ17の内部空間とに、水密的に区画する隔壁部材として機能する。そして、駆動手段14から供給されたエアは、配管17aを介して、エアバッグ17の内部空間S内に導入される。一方、供給手段15から供給されたエアは、導入口16aを介して、エアバッグ17の外部空間Sに導入される。
【0015】
更に、ケース16の内部におけるエアバッグ17よりも前方側の部分には、受板18が前後方向に移動可能に設けられており、エアバッグ17の前端部に当接している。そして、受板18の前端部には押圧部材19が連結されている。押圧部材19は、例えば、硬質の樹脂材料からなる円柱形状の部材であり、その中心軸は前後方向に延びている。押圧部材19の前端部19aは丸められており、例えば球の一部をなしている。押圧部材19と浴槽12の背側板12aとの間には、円環状の隙間Cが形成されている。更にまた、ケース16の内部における背側板12aと受板18との間には、バネ20が設けられており、受板18を後方に向けて付勢している。
【0016】
上述の如く、受板18及び押圧部材19はケース16に対して固定されておらず、前後方向に移動可能である。これにより、エアバッグ17が縮んでいるときは、押圧部材19はその移動域の後端位置にあり、押圧部材19の全体又は大部分がケース16内に収納される。一方、エアバッグ17が膨らんでいるときは、押圧部材19はその移動域の前端位置にあり、押圧部材19の前端部19aがケース16から浴槽12内に突出する。以下、上述の後端位置を「収納位置」といい、前端位置を「突出位置」という。
【0017】
次に、上述の如く構成された本実施形態に係る浴槽装置の動作について説明する。
本実施形態に係る浴槽装置11には、押圧部材19を往復運動させることにより入浴者にマッサージを施す「運転モード」と、押圧部13内の清掃を行う「清掃モード」とが設定されている。
【0018】
先ず、「運転モード」の動作について説明する。
図1及び図2に示すように、駆動手段14が作動していないときは、バネ20が受板18を後方に付勢し、受板18がエアバッグ17を押圧することにより、エアバッグ17は縮んだ状態にある。この結果、押圧部材19は収納位置にあり、ケース16内に収納されている。
【0019】
この状態で、浴槽12内に水(湯)Wを溜め、入浴者Mが浴槽12内に入り、背中を背側面12aに接触させて入浴姿勢をとる。これにより、押圧部13は、入浴者Mの背中及び腰部の筋肉(背筋)Rに沿って配置される。このとき、押圧部材19の前端部19a(図2参照)は、背側面12aと略同一平面にある。
【0020】
そして、駆動手段14が各押圧部13を駆動する。すなわち、駆動手段14のポンプが各押圧部13に対してエアを供給する。このエアは配管17aを介してエアバッグ17内に導入され、エアバッグ17内の気圧を高める。これにより、エアバッグ17がバネ20の付勢力に打ち勝って膨張し、受板18を介して押圧部材19を前方に向けて押し出す。この結果、押圧部材19は突出位置に到達し、前端部19aが浴槽20の内部に突出し、入浴者Mの背中を押圧する。
【0021】
その後、駆動手段14がエアの供給を停止すると、エアバッグ17はバネ20の付勢力によって縮み、押圧部材19は後方に移動し、収納位置に戻る。この動作を繰り返すことにより、押圧部材19が収納位置と突出位置との間を往復直線運動し、入浴者Mに対して継続的にマッサージを施す。なお、このとき、複数の押圧部13間で押圧部材19を同じ位相で運動させてもよく、位相を相互に異ならせて運動させてもよい。
【0022】
次に、「清掃モード」の動作について説明する。
例えば、入浴後、駆動手段14を停止させた状態で、浴槽12内から水を抜く。このとき、押圧部材19は収納位置にある。そして、供給手段15を作動させる。これにより、供給手段15からケース16の導入口16aを介して、ケース16内におけるエアバッグ17の外部空間Sにエアが導入される。このエアは、空間S内を巡った後、浴槽12の背側面12aと押圧部材19との間の隙間Cから浴槽12内に排出される。これにより、ケース16内の水分が浴槽12内に吹き飛ばされて、ケース16の内部を乾燥させる。また、このとき、ケース16内の汚れも水分と共に排出される。更に、エアが隙間Cを通過するときに、押圧部材19の側面を擦っていき、押圧部材19の側面に付着した汚れを除去する。
【0023】
次に、本実施形態の効果について説明する。
上述の如く、浴槽装置11においては、「運転モード」のときに、駆動手段14によって押圧部材19に往復運動させることができる。これにより、押圧部材19の前端部19aが入浴者Mの背中を押圧し、入浴者Mにマッサージを施すことができる。
【0024】
また、浴槽装置11においては、「清掃モード」のときに、供給手段15が導入口16aを介してケース16内にエアを供給することができる。このエアは、ケース16内から隙間Cを介して排出される。これにより、「運転モード」中に浴槽12からケース16内に侵入した汚れ、例えば、皮脂やヌメリなどの汚れを、浴槽12内に排出することができる。また、ケース16内に滞留した水分を浴槽12内に排出し、ケース16内を乾燥させることができる。これにより、嫌気性の微生物の繁殖を抑え、ヌメリの発生を防止することができる。更に、エアに隙間C内を通過させるときに、押圧部材19の側面上に強い気流を発生させることができるため、押圧部材19の側面に付着した汚れを除去することができる。
このように、本実施形態によれば、洗浄が困難な押圧部の内部を清浄に保つことができる。これにより、入浴者は、常に快適な状態で入浴し、マッサージを受けることができる。
【0025】
なお、本実施形態においては、浴槽装置11に供給手段15を制御する制御手段(図示せず)を設けてもよい。この制御手段は、エアを空間Sに対して供給するか否かを選択するものである。そして、この制御手段は、「運転モード」の終了後、自動的に供給手段15を作動させて、「清掃モード」としてもよい。これにより、浴槽装置11の使用後、毎回洗浄することになり、汚れの繁殖を防ぐことができる。また、浴槽12内の水位を検出する水位検出器をさらに設け、浴槽12内から水が抜かれたときに、制御手段が自動的に供給手段15を作動させてもよい。更に、本実施形態においては、「運転モード」と「清掃モード」とを別々に実行する例を示したが、本発明はこれに限定されず、「運転モード」の実行中に「清掃モード」を実行してもよい。すなわち、浴槽12内に水を溜めた状態又は水を抜いた状態で、駆動手段14及び供給手段15を同時に作動させてもよい。
【0026】
次に、前述の第1の実施形態の変形例について説明する。
図3は、本変形例に係る浴槽装置の押圧部を例示する断面図である。
本変形例に係る浴槽装置は、前述の第1の実施形態に係る浴槽装置(図1及び図2参照)と比較して、駆動手段及び押圧部の構成が異なっている。本変形例においては、駆動手段として、モーター(図示せず)が設けられている。
【0027】
図3に示すように、本変形例の押圧部23においては、受板18の後方に隔壁部材としてのダイアフラム24が設けられている。ダイアフラム24は、軟質な弾性材料からなり、同心円状に凹凸が形成された円形の膜であり、中央部が周辺部に対して表面側及び裏面側に変位可能である。ダイアフラム24の周辺部はケース16の内側面に水密的に連結されている。これにより、ケース16内の空間はダイアフラム24によって2つの空間に水密的に区画されている。すなわち、ケース16内の空間は、ダイアフラム24よりも前方にあって浴槽12内に連通された空間Sと、ダイアフラム24よりも後方にあって浴槽12内に連通されていない空間Sとに区画されている。また、ダイアフラム24の中央部における前方側の面は受板18に連結されており、後方側の面には当接板25が連結されている。更に、空間S内には偏心したカム26が設けられており、その回転軸26aは駆動手段のモーター(図示せず)に連結されている。そして、当接板25はバネ20の付勢力によってカム26に押し付けられている。
【0028】
本変形例においては、駆動手段のモーターが作動することにより、カム26が回転し、その結果、押圧部材19が往復直線運動する。また、供給手段15(図1参照)から導入口16aを介してエアが供給されることにより、ケース16内における浴槽12内に連通された空間S内を乾燥させ、清掃する。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0029】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図4は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
図4に示すように、本実施形態に係る浴槽装置31は、前述の第1の実施形態に係る浴槽装置11(図1参照)と比較して、駆動手段の構成が異なっている。なお、本実施形態における押圧部13の構成は、前述の第1の実施形態における押圧部13(図2参照)の構成と同様である。
【0030】
本実施形態に係る浴槽装置31においては、駆動手段32が設けられている。駆動手段32の機能は、前述の第1の実施形態における駆動手段14及び供給手段15の機能を兼ね備えたものである。すなわち、駆動手段32にはポンプ(図示せず)が設けられており、浴槽装置31が「運転モード」にあるときは、駆動手段32は配管17a(図2参照)を介してエアバッグ17の内部空間Sにエアを断続的に供給する。また、浴槽装置31が「清掃モード」にあるときは、駆動手段32は導入口16aを介してケース16内におけるエアバッグ17の外部空間Sにエアを供給する。本実施形態によれば、駆動手段が供給手段を兼ねることにより、浴槽装置の低コスト化及びコンパクト化を図ることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0031】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
本実施形態に係る浴槽装置においては、前述の第1の実施形態に係る浴槽装置11(図1参照)と比較して、押圧部内を清掃するための流体に水を使用する点が異なっている。なお、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図は、図1と同様な図面となる。また、本実施形態に係る浴槽装置の押圧部を例示する断面図は、図2と同様な図面となる。
【0032】
以下、図1及び図2を参照して、本実施形態を説明する。本実施形態においては、供給手段15は、例えば上水道から供給された水(以下、「上水」ともいう)に圧力を付加して、押圧部13のエアバッグ17の外部空間Sに供給する。本実施形態によれば、清掃用の流体として液体である水を使用することにより、押圧部13の内部をより効果的に洗浄することができる。また、ケース16内を上水で満たすことにより、微生物の栄養分をなくし、ヌメリの発生を抑制することができる。更に、浴槽内に使用済みの水が溜まっている状態においても、「運転モード」後に「清掃モード」とすることにより、外部空間S内を上水で置換してもよい。これにより、ケース16の外部空間S内が清浄な上水で満たされる。そして、その後は浴槽装置が使用されないため、水の循環が起こりにくく、その後ずっと浴槽内に水を張った状態が続いたとしても、外部空間S内に浴槽内の汚れた水が侵入しにくくなり、押圧部の内部は常に清浄な状態が維持される。この結果、押圧部内におけるヌメリの繁殖を抑えることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。なお、本実施形態において、エアバッグ17を伸縮させるための流体は、エアであってもよく、上水であってもよい。
【0033】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
本実施形態に係る浴槽装置においては、前述の第2の実施形態に係る浴槽装置31(図4参照)と比較して、押圧部を駆動するための流体、及び押圧部内を清掃するための流体の双方に、上水を使用する点が異なっている。なお、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図は、図4と同様な図面となる。また、本実施形態に係る浴槽装置の押圧部を例示する断面図は、図2と同様な図面となる。
【0034】
以下、図4及び図2を参照して、本実施形態を説明する。浴槽装置が「運転モード」にあるときは、駆動手段32は上水道から供給された水に圧力を付加して、押圧部13のエアバッグ17の内部空間Sに対して断続的に供給する。これにより、押圧部材19を往復直線運動させる。また、浴槽装置が「清掃モード」にあるときは、駆動手段32は上水道から供給された水に圧力を付加して、押圧部13のエアバッグ17の外部空間Sに供給し、ケース16の内部を洗浄する。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第2及び第3の実施形態と同様である。
【0035】
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図5は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
図5に示すように、本実施形態に係る浴槽装置51は、前述の第3の実施形態に係る浴槽装置と比較して、各押圧部13の導入口16a(図2参照)が、切替弁52を介して上水道Aに直接接続されている点が異なっている。これにより、切替弁52を開けば、上水道から供給された上水が、各押圧部13の空間S内に供給される。本実施形態によれば、上水道Aの直圧を利用して押圧部13内を洗浄することができる。これにより、洗浄用のポンプ等を省略し、浴槽装置の低コスト化及びコンパクト化を図ることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
【0036】
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図6は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
図6に示すように、本実施形態に係る浴槽装置61は、前述の第3の実施形態に係る浴槽装置と比較して、供給手段62の吸入口が浴槽12の内部と連通されている点が異なっている。これにより、供給手段62に設けられたポンプは、浴槽12内の水(以下、「浴槽水」ともいう)を汲み上げて、押圧部13におけるエアバッグ17の外部空間Sに対して供給する。また、浴槽装置61には、供給手段62を制御する制御手段63が設けられている。
【0037】
本実施形態においては、洗浄剤を使用して、押圧部13を洗浄することができる。例えば、入浴者が入浴後、浴槽12内に水Wを溜めたまま、この水Wに洗浄剤を混合させる。そして、制御手段63を操作して、浴槽装置61を「清掃モード」とする。これにより、供給手段62が作動し、浴槽12内から洗浄剤が混入した水Wが汲み上げられ、押圧部13における空間S内に導入される。そして、空間S内を流通した後、押圧部材19と背側面12aとの隙間Cを介して、浴槽12内に排出される。
【0038】
本実施形態によれば、浴槽12内と押圧部13内との間で水を循環させることにより、押圧部13内に汚れが滞留することを防止できる。また、浴槽水を循環させて使用することにより、水の消費量を抑えることができる。更に、洗浄剤を使用して押圧部13内を洗浄することができるため、皮脂等の汚れを効果的に除去することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
【0039】
次に、第6の実施形態の変形例について説明する。
本変形例においては、前述の第6の実施形態に係る浴槽装置61(図6参照)において、駆動手段14にはポンプを設けず、供給手段62のポンプが浴槽水を汲み上げて押圧部13のエアバッグ17に供給する。すなわち、押圧部13の駆動に、供給手段62のポンプを利用する。これにより、浴槽装置の低コスト化及びコンパクト化を図ることができる。なお、浴槽内をきれいな水に入れ替え、動作モードを「運転モード」として押圧部13を駆動させることにより、エアバッグ17の内部を洗浄することができる。本変形例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第6の実施形態と同様である。
【0040】
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図7は、本実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
図7に示すように、本実施形態に係る浴槽装置71は、前述の第1の実施形態に係る浴槽装置11(図1参照)と比較して、供給手段72の構成及び接続形態が異なっている。また、浴槽装置71には、供給手段72を制御する制御手段73が設けられている。
【0041】
供給手段72においては、ポンプ72a、切替弁72b及び切替弁72cが設けられている。ポンプ72aは、制御手段73から入力される制御信号に基づいて作動する。また、切替弁72bは、制御手段73から入力される制御信号に基づいて、浴槽12の内部、上水道A及び大気のうちいずれかを切替えてポンプ72aに連通させる。これにより、ポンプ72aには、浴槽水、上水、及びエアのうちいずれかが供給される。更に、切替弁72cは、制御手段73から入力される制御信号に基づいて、ポンプ72aを押圧部13に連通させるか遮断するかを切替える。
【0042】
本実施形態においては、入浴者が制御手段73を制御することにより、切替弁72bを切替えて、浴槽12の内部、上水道A又は大気のいずれかをポンプ72aに連通させることができる。これにより、押圧部13の空間S内に、浴槽12内の浴槽水を汲み上げて供給するか、上水道から供給された上水を供給するか、大気から吸入したエアを供給するか、を選択することができる。この結果、例えば、浴槽水に洗浄剤を混入させて汲み上げることにより、押圧部13内を洗浄剤により洗浄することができる。また、上水を押圧部13に対して供給することにより、清浄な水によって押圧部13内を洗浄することができる。更に、エアを押圧部13に対して供給することにより、押圧部13内を乾燥させることができる。
【0043】
また、本実施形態においては、制御手段73に記憶されたプログラムにより、入浴者をマッサージする「運転モード」が終了した後に、自動的に「清掃モード」を実行させ、浴槽水、上水及びエアを、この順に押圧部13の空間Sに対して供給するようにしてもよい。これにより、例えば、入浴者が入浴後に浴槽12内に洗浄剤を混入すれば、押圧部13内を洗浄剤入りの浴槽水によって洗浄した後、上水によってすすぎ、その後、エアによって乾燥させることができる。この結果、洗浄剤によって皮脂等の汚れを効果的に洗浄し、上水によって押圧部13内から微生物の栄養分となる有機物を除くと共に、次回の使用時に浴槽内に洗浄剤が流入することを防ぎ、更に押圧部13内を乾燥させることによって、嫌気性の微生物の繁殖を抑え、ヌメリの発生を防止することができる。又は、押圧部13内を浴槽水で洗浄した後、エアによって吹き飛ばしてもよく、押圧部13内を上水で洗浄した後、エアによって吹き飛ばしてもよい。これによっても、汚れの付着を抑えることができる。また、浴槽装置71を「運転モード」で使用した後、押圧部を毎回必ず洗浄することになるため、汚れの繁殖を防ぎ、常に清潔な状態で快適に使用することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
【0044】
次に、前述の各実施形態に適用可能な押圧部の具体例について説明する。
図8は、本具体例における押圧部を例示する断面図である。
図8に示すように、本変形例の押圧部111は、浴槽の背側面102aに取り付けられている。背側面102aにおける押圧部111が取り付けられている部分には、円形の開口部102bが形成されており、その内周面にはネジ(図示せず)が形成されている。
【0045】
押圧部111においては、略円筒形のケース112が設けられている。ケース112は、浴槽の外側から浴槽に取り付けられた外側部材113と、浴槽の内側から浴槽に取り付けられた内側部材114とから構成されている。外側部材113は筒状の部材であり、その軸方向に沿って浴槽側から順に、浴槽取付治具115と、中間部材116と、ストッパ筐体117とが一列に連結されている。
【0046】
浴槽取付治具115は短い円管状の部材であり、その軸に沿って延びる内部の貫通口は、浴槽取付治具115の両端において開口している。浴槽取付治具115の前端部には円環状の突起115aが形成されており、突起115aの外周面にはネジ(図示せず)が形成されている。そして、突起115aは浴槽の背側面102aの開口部102b内に挿入され、ネジ止めされている。これにより、外側部材113は浴槽に対して固定されている。また、浴槽取付治具115の側面には導入口115bが形成されており、供給手段15(図1参照)に接続されている。
【0047】
中間部材116は、前端部が開口し、後端部が閉じられた円筒カップ状の部材である。中間部材116の後端面はガイド118となっている。すなわち、中間部材116の後端面の中心部分には後方に向けて凸部118aが形成されており、中間部材116の中心軸、すなわち、凸部118aの中心軸に沿って貫通孔118bが形成されている。
【0048】
そして、浴槽取付治具115と中間部材116との間には、ダイアフラム119が挟み込まれている。ダイアフラム119は、軟質な弾性材料からなり、同心円状に凹凸が形成された円形の膜であり、中央部が周辺部に対して表面側及び裏面側に変位可能である。ダイアフラム119の中心には円形の穴が形成されている。
【0049】
ストッパ筐体117も、前端部が開口し、後端部が閉じられた円筒カップ状の部材である。ストッパ筐体117の後端部分の側面には、1つの貫通孔117aが形成されており、ストッパ筐体117の外部に連通されている。貫通孔117aは、駆動手段14(図1参照)に接続されており、この駆動手段14から貫通孔117aを介してストッパ筐体117内にエアが供給される。また、ストッパ筐体117の前端部は中間部材116の後端部に接しており、ガイド118の凸部118aは、ストッパ筐体117の内部に収納されている。
【0050】
一方、内側部材114は円環状の部材であり、外周環121と内周環122とが同心円状に組み合わされている。外周環121においては、浴槽の内部側の端部(前端部)の外周面に鍔121aが設けられている。従って、外周環121における円周方向に直交する断面の形状は、L字状である。外周環121は、浴槽取付治具115の環状の突起115aの内部に浴槽の内側から嵌合されており、鍔121aによって係止されている。これにより、外周環121は浴槽取付治具115に連結されており、浴槽取付治具115を介して浴槽に対して固定されている。
【0051】
内周環122は外周環121に着脱可能に取り付けられている。内周環122における円周方向に直交する断面の形状はJ字状であり、内側に向けて全体が開口し前方に向けて内側部分のみが開口した溝122aが、内周環122の全周にわたって形成されている。そして、内周環122の溝122a内には、円環状のシール部材123が嵌め込まれている。シール部材123は軟質な弾性材料、例えばゴムにより形成されている。シール部材123は内周環122に対して着脱可能である。
【0052】
そして、外側部材113の浴槽取付治具115の内径及び中間部材116の内径は相互に等しい。以下、この内径を「ケースの内径」という。これに対して、内側部材114の内周環122の内径は、ケースの内径よりもやや小さい。また、ストッパ筐体117の内径は、それよりも更に小さい。
【0053】
また、押圧部111には、押圧部材126が設けられている。押圧部材126の形状は略円柱形であり、その前端部126aは半球状である。押圧部材126の外径はケースの内径よりも小さい。また、押圧部材126の軸方向の長さは、内周部材114、浴槽取付治具115及び中間部材116の合計の長さよりもやや長い。
【0054】
更に、押圧部材126の後端部126bには、後端部126bを包むように、浅いカップ状のリテナー127が設けられている。また、押圧部材126の後端部126bには、ストッパ128も取り付けられている。ストッパ128は、円柱形のシャフト128aと円板状の鍔128bとから構成されている。シャフト128aの前端部はリテナー127を貫通して押圧部材126の後端部に埋め込まれており、後端部には鍔128bが取り付けられている。更にまた、ガイド118と鍔128bとの間には、鍔128bを後方に向けて付勢するバネ129が設けられている。バネ129はシャフト128aの周囲を巻回している。
【0055】
そして、ダイアフラム119の中央部は、押圧部材126とリテナー127との間に挟み込まれている。なお、シャフト128aはダイアフラム119の穴を挿通している。これにより、押圧部材126はダイアフラム119よりも前方、すなわち浴槽側に配置され、リテナー127はダイアフラム119よりも後方に配置されている。一方、上述の如く、ダイアフラム119の周辺部は、浴槽取付治具115と中間部材116との間に挟み込まれており、ケース112に対して固定されている。これにより、ケース112内の空間はダイアフラム119によって、2つの空間に水密的に区画されている。そして、ダイアフラム119よりも前方の空間Sは、浴槽102内に連通されているため水が充填され、ダイアフラム119よりも後方の空間Sは、浴槽102内に連通されておらず、駆動手段14(図1参照)に連通されているためエアが充填される。
【0056】
また、シャフト128aは、ガイド118の貫通孔118a内を摺動自在に挿通している。これにより、押圧部材126及びリテナー127は、ケース112内におけるガイド118よりも前方の空間において前後方向に移動可能とされている。一方、鍔128bは、ケース112内におけるガイド118よりも後方の空間、すなわち、ストッパ筐体117内を前後方向に移動可能とされている。
【0057】
次に、本具体例の動作及び効果について説明する。
先ず、「運転モード」の動作について説明する。
上述の如く、ストッパ128のシャフト128aは、ガイド118の貫通孔118a内を前後方向に摺動自在に挿通している。このため、駆動手段14から押圧部111にエアが供給されないときは、バネ129により鍔128bが後方に向けて付勢され、これにより、シャフト128a及び押圧部材126も後方に向けて付勢される。そして、ダイアフラム129の中央部が周辺部よりも後方に位置し、押圧部材126はバネ129の付勢力とダイアフラム129の張力とが釣り合う位置で停止する。このとき、押圧部材126はその移動域の後端位置、すなわち収納位置にあり、押圧部材126の大部分がケース112の内部に収納されている。
【0058】
この状態で、駆動手段14から貫通孔117aを介してストッパ筐体117内にエアが供給されると、エアが充填されている空間、すなわち、ケース112内におけるダイアフラム119よりも後方の空間Sの圧力が、水が充填されている空間、すなわち、ケース112内におけるダイアフラム119よりも前方の空間Sの圧力よりも高くなり、鍔128bに前方に向かう力が作用する。この力がバネ129の付勢力を超えると、シャフト128aがガイド118に案内されて、押圧部材126が前方に移動する。これにより、押圧部材126がケース112から浴槽内に突出し、前端部126aが入浴者M(図1参照)の背中を押圧する。そして、バネ129が縮みきったところで停止する。このときの押圧部材126の位置が移動域の前端位置、すなわち突出位置である。
【0059】
その後、駆動手段14からのエアの供給が停止すると、ケース112内におけるダイアフラム119よりも後方の空間Sの圧力が低下し、鍔128bに作用していた前方に向かう力が消失する。これにより、バネ129の付勢力により、ストッパ128及び押圧部材126が後方に移動する。そして、押圧部材126は収納位置まで戻る。このように、駆動手段14が押圧部111に対して断続的にエアを供給すれば、上述の動作により、押圧部材126に所定の移動域内で往復直線運動させることができる。これにより、入浴者に継続的にマッサージを施すことができる。
【0060】
次に、「清掃モード」の動作について説明する。
供給手段15(図1参照)が動作することにより、供給手段15から導入口115bを介して、ケース112内におけるダイアフラム119よりも前方の空間Sにエアが供給される。このエアは、空間S内を通過した後、押圧部材126とシール部材123との隙間から、浴槽102内へ排出される。これにより、ケース112内の汚れが排出されると共にケース112内が乾燥する。この結果、空間S内を清潔に保つことができる。
【0061】
本具体例によれば、押圧部111は、ケース112の外側部材113内に押圧部材126等を収納した状態で、浴槽取付治具115の突起115aを浴槽の外側から開口部102b内に挿通させてネジ止めし、その後、内側部材114を浴槽の内側から嵌め込むことにより、簡単に浴槽に取り付けることができる。従って、押圧部111は、浴槽に対して後付けすることが容易である。
【0062】
また、押圧部111においては、エアの圧力とバネ129の付勢力によって押圧部材126に往復運動をさせているため、浴槽の内部及び周辺に電気部品を配置する必要がなく、簡単な構成で押圧部を構成することができる。これにより、漏電及び感電に対する対策並びに水による電気部品の腐食に対する対策などが不要になり、低コストで信頼性が高い浴槽装置を実現することができる。
【0063】
本具体例における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。なお、浴槽取付治具115の側面において、導入口115bから離隔した位置に、排出口を形成してもよい。これにより、導入口115aからケース112内に導入されたエアを、排出口を介して排出することができ、エアの流通抵抗を低減することができる。
【0064】
以上、本発明の実施形態並びにその変形例及び具体例を参照しつつ、本発明の特徴を説明した。しかし、本発明はこれらの例に限定されるものではない。すなわち、前述の各実施形態、変形例及び具体例を適宜組み合わせたもの、並びに、各実施形態、変形例及び具体例のいずれかに係る浴槽装置に対して、当業者が構成要素の追加、省略又は設計変更を加えたものも、本発明の要旨を備えたものであれば、本発明の範囲に包含される。
【0065】
例えば、前述の実施形態及び具体例においては、押圧部を洗浄するための流体としてエア、上水及び浴槽内の水を使用する例を示したが、本発明はこれに限定されない。また、押圧部材の形状は円柱形には限定されず、例えば角柱形であってもよい。更に、浴槽の内壁面における押圧部が取り付けられる位置も、背側面には限定されず、例えば足側面であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
【図2】図1に示す浴槽装置の押圧部を例示する断面図である。
【図3】第1の実施形態の変形例に係る浴槽装置の押圧部を例示する断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
【図6】本発明の第6の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る浴槽装置を例示する模式的断面図である。
【図8】本発明の具体例における押圧部を例示する断面図である。
【符号の説明】
【0067】
11、31、51、61、71 浴槽装置、12 浴槽、12a 背側面、13 押圧部、14、32 駆動手段、15、62、72 供給手段、16 ケース、16a 導入口、17 ケース、17a 配管、18 受板、19 押圧部材、19a 前端部、20 バネ、23 押圧部、24 ダイアフラム、25 当接板、26 カム、26a 回転軸、52 切替弁、63、73 制御手段、72a ポンプ、72b、72c 切替弁、102a 背側面、102b 開口部、111 押圧部、112 ケース、113 外側部材、114 内側部材、115 浴槽取付治具、115a 突起、115b 導入口、116 中間部材、117 ストッパ筐体、117a 貫通孔、118 ガイド、118a 凸部、118b 貫通孔、119 ダイアフラム、121 外周環、121a 鍔、122 内周環、122a 溝、123 付着防止部材、123a 本体部分、123b リップ部分、126 押圧部材、126a 前端部、126b 後端部、127 リテナー、128 ストッパ、128a シャフト、128b 鍔、129 バネ、A 上水道、C 隙間、M 入浴者、R 背筋、S、S 空間、W 水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴槽と、
前記浴槽の壁面に取り付けられたケースと、
前記ケース内に設けられ、前記ケースの内部を前記浴槽内に連通された第1空間と前記浴槽内に連通されていない第2空間とに水密的に区画する隔壁部材と、
前記第1空間内に収納される収納位置と前記第1空間から前記浴槽内に突出する突出位置との間で移動可能に設けられた押圧部材と、
前記押圧部材を前記収納位置と前記突出位置との間で運動させる駆動手段と、
前記ケースに形成され、前記第1空間内に流体を導入する導入口と、
を備えたことを特徴とする浴槽装置。
【請求項2】
前記隔壁部材の少なくとも一部は前記ケースに対して移動可能であり、
前記駆動手段は、前記押圧部材を運動させるときは流体を前記第2空間に対して断続的に供給し、前記第1空間内を清掃するときは前記流体を前記第1空間に対して供給することを特徴とする請求項1記載の浴槽装置。
【請求項3】
前記流体を前記第1空間に対して供給する供給手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の浴槽装置。
【請求項4】
前記供給手段は、前記流体として、前記浴槽内から汲み上げた水、上水道から供給された水及びエアを切替えて前記第1空間に対して供給することを特徴とする請求項3記載の浴槽装置。
【請求項5】
前記流体は水であり、
前記供給手段は前記浴槽内の水を汲み上げて前記第1空間に対して供給することを特徴とする請求項3記載の浴槽装置。
【請求項6】
前記流体は上水道から供給された水であることを特徴とする請求項2または3に記載の浴槽装置。
【請求項7】
前記流体はエアであることを特徴とする請求項2または3に記載の浴槽装置。
【請求項8】
前記流体を前記第1空間に対して供給するか否かを選択する制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の浴槽装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記駆動手段の運転終了後に前記流体を前記第1空間に対して供給させることを特徴とする請求項8記載の浴槽装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−82256(P2009−82256A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−252928(P2007−252928)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】