説明

海の支柱海棲生物付着防止リング。

【課題】 海の支柱のフジツボなどの海棲生物の付着物を潮流を応用して回転しながら潜水と浮上を繰り返し防止する、海の支柱海棲生物付着防止リングを提供する。
【解決手段】 浮力のあるリングの側面に、無数の羽根を潮流を受け水の抵抗が増えるように、羽根の裏側では抵抗を減らすような形状を設けて、海の支柱に用いて潮流による抵抗の差を発生させて回転力を発生させる。潮流を受けて回転するリングの内面に無数の凸部を持つ螺旋形を設けて、海の支柱に用いることで、水の抵抗と海の支柱に接して擦る抵抗により、海底に向う推進力とリングの回転変化と浮力のバランスで浮き沈みを繰り返して、海面から海底までの海の支柱のフジツボなどの海棲生物の付着を防止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海の支柱海棲生物付着防止リングに関するものであり、浮力のあるリングの側面と内面に工夫を加えることで、海の支柱を軸に潮流によって回転力を発生させ、推進力により潜水と浮上を繰り返し、フジツボなどの海棲生物の付着を防止するようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、海の支柱の海棲生物の付着防止具の例として、特許文献1、特許文献2、特許文献3に開示されているものがある。
【特許文献1】 特開 2002−360089号公報
【特許文献2】 特開 2002−45065号公報
【特許文献3】 特開 2000−8321号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、従来の海の支柱の海棲生物付着防止具の、特許文献1では、潮流の早いとき、棒状の浮力部が潮流により紐状態を引っ張り、海の支柱にフイットして潮流の速いときほど上下運動が不都合と思われる。また、特許文献2、特許文献3では、海面のフジツボなどの海棲生物などに対応できるが、最低潮位の海中には対応できない。本発明は、このような、不都合を解決することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決するための請求項1の発明は、浮力のある海の支柱海棲生物付着防止リングの側面に、無数の羽根を、潮流を受け水の抵抗が増えるように、羽根の裏側は抵抗を減らすような形状を設けて、潮流を受ける対角線側との抵抗の差を発生させる、海の支柱海棲生物付着防止リングである。海の支柱に用いる事で、潮流を受け海の支柱を軸に回転力を発生させる。
【0005】
請求項2の発明は、浮力のある海の支柱海棲生物付着防止リングが潮流により回転するとき、凸部を持つ螺旋形が水の抵抗と海の支柱に接して擦る抵抗により、海底に向って推進力が発生する形状に、無数の凸部を持つ螺旋形を設けた、海の支柱海棲生物付着防止リングである。海の支柱海棲生物防止リングは、潮流を受け回転することで、内面の螺旋形の凸部が海の支柱を軸に接して擦りながら、水と海の支柱の抵抗により、海底に向かって推進力が発生して、回転変化と推進力と浮力のバランスで浮き沈みの動作を繰り返しフジツボなどの海棲生物の付着を防止する。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、海の支柱に浮力のある海棲生物付着防止リングを用いた場合、潮流を受け回転することで、上下動作の不都合は起きず、海の支柱の海面から海底まで深い浅いに関係なく、フジツボなどの海棲生物の付着防止が出来るのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、浮力のある海の支柱海棲生物付着防止リングの平面図である。同図に示すように、リングの側面に、無数の、1羽根を潮流を受けたとき水の抵抗が増えるように、潮流を受けた、1羽根の裏側は水の抵抗が減るように無数の、1羽根を設けたことにより、5海の支柱に用いて、潮流を受ける、1羽根の対角線側とでは潮流による水の抵抗の差が発生して、海の支柱を軸に回転力が発生する。
【0008】
図2は、海の支柱に用いた、浮力のある海の支柱海棲生物付着防止リングの立面図である。同図に示すように、海の支柱海棲生物付着防止リングの内面に無数の、3凸部を持つ、2螺旋形が回転する時、水の抵抗により海底に向って推進力が発生する形状に、無数の、3凸部を持つ、2螺旋形を設けたことにより、5海の支柱に用いて潮流を受けて回転するとき、2螺旋形により水をかく時、抵抗が発生して、海底に向って推進力が発生する。
【0009】
図3は、海の支柱に用いた、浮力のある海の支柱海棲生物付着防止リングの全体図である。同図に示すように、海の支柱海棲付着防止リングは潮流を受け回転するとき、内面の、2螺旋形の無数の、3凸部は、5海の支柱に接して擦りながら抵抗で、推進力が促進され、5海の支柱に沿って海底に向って進み、潮流の強弱による、海の支柱海棲生物付着防止リングの、回転変化と推進力と浮力のバランスで浮き沈みの動作を繰り返しながら海面から海底までのフジツボなどの海棲生物の付着を防止する。
【0010】
潮流の止まった時、海の支柱海棲生物付着防止リングは、浮力により海面で波に揺れながら、5海の支柱に接して擦りフジツボなどの海棲生物の付着を防止する。
【0011】
海の支柱海棲生物防止リングの回転方向は、回転するとき、水の抵抗により海底に向って推進力が発生する方向に、内面に無数の凸部をもつ螺旋形を設けると、左右どちらの回転方向でもよい。
【0012】
これら、浮力のある海の支柱海棲生物付着防止リングの重量は排水量より軽い重さで浮力に合わせて決めればよい。また、サイズは海の支柱に合わせて決め、材料は浮力のある物でよい。
【産業上利用可能性】
【0013】
本発明に係わる、海の支柱海棲生物防止リングを使用することで、フジツボなどの海棲生物の除去作業が削減できて、工業的に量産する事が可能であるため、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】 海の支柱海棲付着防止リングの平面図である。
【図2】 海の支柱海棲付着防止リングの立面図である。
【図3】 海の支柱に用いた、海の支柱海棲生物付着防止リングの全体図である。
【符号の説明】
【0015】
1 海棲生物付着防止リングの側面の羽根を示す
2 海棲生物付着防止リングの内面の螺旋形を示す
3 海巣棲生物付着防止リングの内面の螺旋形の凸部をを示す
4 海棲生物付着防止リングを海の支柱に付け外す接続部を示す
5 海の支柱を示す

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浮力を持つリングの側面に、無数の羽根を潮流を受け水の抵抗が増えるように、羽根の裏側は抵抗を減らすような形状を設けて、対角線側とでは、抵抗の差を発生させて回転力が発生するように、無数の羽根を設けた、海の支柱海棲生物付着防止リング。
【請求項2】
浮力を持つリングが、潮流を受け回転する時、凸部を持つ螺旋形が、水の抵抗と海の支柱に接して擦る抵抗により、海底に向って推進力が発生する形状に、無数の凸部を持つ螺旋形を設けた、海の支柱海棲生物付着防止リング。
【請求項3】
浮力を持つリングの側面に、請求項1記載の無数の羽根を設け、内面に、請求項2記載の無数の凸部を持つ螺旋形を設けて、海の支柱海棲生物付着防止リングを形成した、海の支柱海棲生物付着防止リング。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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