説明

消火および防火のためのフルオロスルホンの使用方法

本発明は、フルオロスルホンを使用してi)火災にかかるフルオロスルホンを適用することによって消火する方法、ii)可燃材を含有する空気含有密閉領域にかかるフルオロスルホンを導入し、前記密閉領域においての可燃材の燃焼を抑えるのに十分な量に前記フルオロスルホンを維持することによって前記領域において防火する方法、iii)約0.1〜約99重量パーセントのかかるフルオロスルホンを易燃性作動流体と混合することによって前記易燃性作動流体の易燃性を低減および除去する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルオロスルホンを用いる消火、防火、および易燃性作動流体の易燃性の低減および除去方法に関する。
【0002】
(関連出願の相互参照)
本願は、2003年8月11日に出願された米国仮出願第60/494,720号の優先権の利点を請求する。
【背景技術】
【0003】
消火用の多数の薬剤および方法が公知であり、その大きさ、位置および必要とされる可燃材のタイプに応じて、特定の火災のために選択することができる。ハロゲン化炭化水素消火薬剤(fire fighting agents)は、据付けエンクロージャ(例えば、コンピュータ室、地下貯蔵室、電気通信スイッチギア室、図書館、記録文書保管所、石油配管系ポンピングステーション等)を保護するフラッディング用途で、または急速な消火を必要とするストリーミング用途(例えば、軍用機、商用携帯型消火器)において以前から利用されている。このような消火剤は単に有効であるだけではなく、水と異なり、「クリーンな消火剤」として機能し、あるにしても、損傷をエンクロージャまたはその内容物にほとんどもたらさない。
【0004】
最も一般的に用いられるハロゲン化炭化水素消火剤は、臭素含有化合物ブロモトリフルオロメタン(CF3Br、ハロン(Halon)TM1301)およびブロモクロロジフルオロメタン(CF2ClBr、ハロンTM1211)であった。これらの臭素含有ハロカーボンは消火に非常に有効であり、携帯用ストリーミング装置からか、または手動でまたは特定の火災検知方法のどちらかによって起動される自動室内フラッディングシステムから分配されてもよい。しかしながら、これらの化合物は、オゾン層破壊に関連している。モントリオール議定書およびその付帯修正条項が、ハロンTM1211および1301の製造中止を命じている。
【0005】
このように、一般に用いられる臭素含有消火剤の代用品または代理品を用いる方法がこの分野において必要とされている。このような方法において用いられるこのような代用品は、オゾン層破壊の可能性が低いのがよく、火災、例えば、クラスA(ごみ、木材、または紙)、クラスB(易燃性液体またはグリース)、および/またはクラスC(電気装置)の火災を消し、制御し、防ぐことができるのがよく、「クリーンな消火剤」、すなわち、非電気導電性、揮発性または気体であるのがよく、使用時に残留物を残さないのがよい。好ましくは、このような方法において用いられるこのような代用品はまた、毒性が低く、空気中に易燃性混合物を形成せず、消火用途に使用するために許容範囲の熱安定性および化学安定性を有し、大気寿命が短く、地球温暖化を起こす可能性が低い。
【0006】
【特許文献1】フランス特許出願第1,555,130号明細書
【特許文献2】米国特許第3,816,277号明細書
【非特許文献1】パーテル(Patel)ら著、Inorganic Chemistry、(1992)、v.31、p.2537
【非特許文献2】テンプル(Temple)著、Journal of Organic Chemistry、(1968年)、v.33、p.344
【非特許文献3】ハゼルジン(Haszeldine)ら著、Journal of the Chemical Society、Perkin Transaction I、(1972年)、p.2180
【非特許文献4】ハーモン(Harmon)らのJournal of the Chemical Society、Perkin Transaction I、(1979)、p.2675
【非特許文献5】ハゼルジンら著、Journal of the Chemical Society Perkin Trans.I、(1972)、p.159
【非特許文献6】ラピング(Laping)およびハナック(Hanack)著、Tetrahedron Letters、1979年、1309〜1310ページ
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
一般に用いられる臭素含有消火剤の代用品または代理品を用いる方法の前述の目的は、フルオロスルホンを用いる消火、防火、および易燃性作動流体の易燃性を低減および除去する方法を含む本発明によって達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
用語フルオロスルホンは、本発明の方法において用いられた化合物を一括して指すために本発明において用いられる。本発明の方法において有用なフルオロスルホンが、式CabcdSO2pqrsによって表される少なくとも1つの化合物を含み、式中、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から独立して選択されたハロゲンであり;aおよびpは、a+p<7であることを条件に、1〜5の整数から独立して選択され;bおよびqは、b+q<6であることを条件に、0、1、2、および3から独立して選択され;cおよびrは、c+r<3であることを条件に、0、1、および2から独立して選択され;および、b+c+d=2a+1およびq+r+s=2p+1を条件とする。好ましくは、aが1、2または3であり、bが0であり、cが0である。
【0009】
本発明の方法において有用なフルオロスルホンの具体例には、CF3SO2CF3、CF3SO2CF2CF3、CF3SO2CF2CF2CF3、CF3SO2CF(CF32、CF3SO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2C(CF33、CF3SO2CF2CF(CF32、CF3SO2CF(CF3)CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2SO2CF(CF32、CF3CF2CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2CF2SO2CF(CF32、(CF32CFSO2CF(CF32、CF3SO2CCl2CF3、CClF2CF2SO2CF2CClF2、CF3SO2CH2CF3、CF3CH2SO2CH(CF32、CHF2SO2CF2CF3、CF3CH2SO2CF2CF3、CHF2SO2CF(CF32、CF3CH2SO2CF(CF32、CH3SO2CF3、CH3SO2CF2CF3、CH3SO2CF2CF2CF3、CH3SO2CF(CF32、CH3SO2CF2CF2CF2CF3、CH2ClSO2CF3、CH2BrSO2CF3、CH2ISO2CF3、CH2ClSO2CClF2、CH2ClSO2CF2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2CCl2CH3、CH2ClCH2SO2CF3、CH2ClSO2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF3、CH2ClSO2CF(CF32、CH2BrSO2CF(CF32、CH2ISO2CF(CF32、CH2ClSO2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF3、CH2BrCH2SO2CF3、CH2ClCH2SO225、CH2BrCH2SO225、CF3SO2CHF2、CF3SO2CClF2、CF3SO2CBrF2、CF3SO2CF2I、CF3SO2CHClCF3、CF3SO2CHFCBrF2、CF3SO2CHBrCH2Br、CF3SO2CClFCClF2、CF3SO2CBrFCBrF2、CF3SO2CFICF3、CF3SO2CF2CF2I、CF3CF2SO2CHF2、CF3CF2SO2CClF2、CF3CF2SO2CBrF2、CF3CF2SO2CF2I、CF3CF2SO2CHClCF3、CF3CF2SO2CHFCBrF2、CF3CF2SO2CH2CF3、CF3CF2SO2CCl2CF3、CF3CF2SO2CClFCClF2、CF3CF2SO2CBrFCBrF2、CF3CF2SO2CFICF3、CF3CF2SO2CF2CF2I、(CF32CFSO2CHF2、(CF32CFSO2CClF2、(CF32CFSO2CBrF2、(CF32CFSO2CF2I、(CF32CFSO2CF2CF3、(CF32CFSO2CHClCF3、(CF32CFSO2CHFCBrF2、(CF32CFSO2CH2CF3、(CF32CFSO2CCl2CF3、(CF32CFSO2CClFCClF2、(CF32CFSO2CBrFCBrF2、(CF32CFSO2CFICF3、および(CF32CFSO2CF2CF2Iなどがある。
【0010】
本発明の方法において有用なフルオロスルホンの前述の具体例は、公知のフルオロスルホンならびに以下の新規なフルオロスルホンを含む。
(I)CF3SO2CHF2、CF3SO2CClF2、CF3SO2CBrF2、CF3SO2CF2I、CF3SO2CHClCF3、CF3SO2CHFCBrF2、CF3SO2CClFCClF2、CF3SO2CBrFCBrF2、CF3SO2CFICF3、およびCF3SO2CF2CF2Iが、(非特許文献1)に記載されているようにフッ化物イオンの存在下で適切なスルホニルフルオリドとCF3Si(CH33などのCF3アニオン源との反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(II)CF3CF2SO2CHF2、CF3CF2SO2CClF2、CF3CF2SO2CBrF2、CF3CF2SO2CF2I、CF3CF2SO2CHClCF3、CF3CF2SO2CHFCBrF2、CF3CF2SO2CCl2CF3、CF3CF2SO2CClFCClF2、CF3CF2SO2CBrFCBrF2、CF3CF2SO2CFICF3、およびCF3CF2SO2CF2CF2Iが、(非特許文献2)、および(特許文献1)に記載されているように無水極性溶剤中でフッ化物イオンの存在下で適切なスルホニルフルオリドとテトラフルオロエチレンとの反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(III)(CF32CFSO2CHF2、(CF32CFSO2CClF2、(CF32CFSO2CBrF2、(CF32CFSO2CF2I、(CF32CFSO2CHClCF3、(CF32CFSO2CHFCBrF2、(CF32CFSO2CCl2CF3、(CF32CFSO2CClFCClF2、(CF32CFSO2CBrFCBrF2、(CF32CFSO2CFICF3および(CF32CFSO2CF2CF2Iが、(非特許文献2)、および(特許文献2)に記載されているように無水極性溶剤中でフッ化物イオンの存在下で適切なスルホニルフルオリドとヘキサフルオロプロペンとの反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(IV)CF3CF2SO2CF2CF2CF3、CF3SO2CF(CF3)CF2CF3、CF3SO2C(CF33、CF3CF2SO2CF(CF32、CF3CF2CF2SO2CF(CF32および(CF32CFSO2CF(CF32が、(非特許文献2)、および(特許文献1)に記載されているように無水極性溶剤中でフッ化物イオンの存在下で適切なペルフルオロアルキルスルホニルフルオリドとペルフルオロオレフィンとの反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(V)CF3SO2CF2CF2CF3が、液相中で公知のCCl3SO2CF2CF2CF3をHFまたはSbF3/SbCl5でフッ素化することによって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(VI)CF3SO2CF2CF(CF32が、(非特許文献3)によって開示された技術を用いて調製することができる新規なフルオロスルホンであり、ジイソブチルジスルフィドおよびトリフルオロメチルヨージドから出発する。次に、得られたトリフルオロメチルイソブチルスルフィドをハゼルジンの米国特許公報(特許文献2)によって開示されているようにスルホンに酸化して、最後に、(非特許文献4)の方法によって過フッ素化することができる。
(VII)CF3CH2SO2CF2CF3、CF3CH2SO2CF(CF32、およびCH3SO2CF2CF3が、(非特許文献2)、および(特許文献1)に記載されているように無水極性溶剤中でフッ化物イオンの存在下で適切なスルホニルフルオリドとペルフルオロオレフィンとの反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(VIII)CH3SO2CF2CF3は、(非特許文献5)によって記載された方法を用いて、C25IとCH3SSCH3とを反応させ、その後に、中間体スルフィドを酸化させることによって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(IX)CH2ClSO2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF3、CH2ClSO2CF(CF32、CH2BrSO2CF(CF32、CH2ISO2CF(CF32、CH2ClSO2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF3およびCH2ISO2CF2CF2CF3が、金属化(metallated)メチルペルフルオロアルキルスルホンと塩素(Cl2)、臭素(Br2)、またはヨウ素(I2)との反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。メチルペルフルオロアルキルスルホンは、酸性水素原子を含有する化合物(例えば、水)を含有しないエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタンおよびジグライムなどの溶剤中でt−ブチルリチウムまたはメチルマグネシウムブロミドなどのグリニャール試薬との反応によって金属化され得る。
(X)CH2BrCH2SO2CF3およびCH2BrCH2SO225が、四塩化炭素などの溶剤中でラジカル開始剤または紫外光の存在下で相応するエチルペルフルオロアルキルスルホンと臭素との反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
(XI)CH2ClCH2SO225が、(非特許文献6)に記載されているのと同様な方法を用いて紫外光の存在下でエチルペルフルオロエチルスルホンと塩素との反応によって調製することができる新規なフルオロスルホンである。
【0011】
本発明の方法において有用なフルオロスルホンは、単独で、互いに組合わせて、またはヒドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロケトン、ブロモペルフルオロケトン、ペルフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロエーテル、クロロフルオロカーボン、ブロモフルオロカーボン、ブロモクロロフルオロカーボン、ヒドロブロモカーボン、ヨードフルオロカーボン、およびヒドロブロモフルオロカーボンのクラスの公知の消火薬剤から選択された補助消火薬剤または噴射剤と組合わせて使用されてもよい。補助薬剤の中で好ましいのは、ペルフルオロケトン、ブロモペルフルオロフルオロケトンおよびヒドロフルオロカーボンである。このような補助薬剤は、特定のタイプ(または大きさまたは位置)の火災の原因に対して消火組成物の消火能力を増強し、物理的性質を改良する(例えば、噴射剤として役立つことによって導入速度を改良する)ように選択することができ、好ましくは、得られた組成物が空気中に易燃性混合物を形成しないような(補助薬剤対フルオロスルホンの)率において利用可能である。このような消火混合物は、少なくとも1つのフルオロスルホン約10〜90重量%および少なくとも1つの補助薬剤を約90〜10重量%で含有することができる。
【0012】
フルオロスルホンを(例えば、液体フルオロスルホンを封止容器から排出するために)さらに噴射剤と組合わせて利用することができ、そこにおいて噴射剤は程々に易燃性または易燃性であるが、ただしフルオロスルホンとかかる噴射剤とを含む得られた組成物は非易燃性である。
【0013】
フルオロスルホンとペルフルオロケトン、ブロモペルフルオロフルオロケトンおよびヒドロフルオロカーボンからなる群から選択される1つまたは複数の化合物とを含有する共沸および共沸混合物のような混合物が特に有用である。このような混合物は、混合物のいずれの成分よりも低い沸点を有する消火組成物を提供することができ、ならびに排出する間に混合物の成分の一定の比を提供することができる。
【0014】
フルオロスルホンは周囲条件下で固体、液体、または気体である場合があるが、好ましくは、液体または気体状態のどちらか(または両方)において当該防火および消火方法のために利用される。このように、通常、固体化合物は好ましくは、溶融、昇華、または液体補助薬剤中への溶解によって液体および/または気体に変換した後に利用される。このような変換は、化合物を火災の熱に暴露した後に起こる場合がある。
【0015】
本発明は、少なくとも1つのフルオロスルホンを含む組成物を、消火するために十分な量で火災に適用する工程を含む、消火方法を包含する。
【0016】
火災を囲む密閉領域に組成物を導入することによって本発明の消火方法を行なうことができる。適切量の組成物を密閉領域内に適切な間隔で計量供給するのであれば、公知の導入方法のいずれも利用することができる。例えば従来の携帯用(または据え付け)消火装置を使用してストリーミングによって、ミスチングによって、あるいは例えば(適切な配管、弁、および制御部を使用して)火災を囲む密閉領域内に組成物を放出してフラッディングによって組成物を導入できる。組成物は任意に、例えば窒素、アルゴン、グリシジルアジドポリマーの分解生成物または二酸化炭素などの不活性噴射剤と組み合わせて、使用するストリーミングまたはフラッディング装置からの組成物放出速度を増大させることができる。組成物をストリーミングまたは局所的適用によって導入する場合、約40℃〜約130℃の範囲の標準沸点を有するフルオロスルホン(特に周囲条件で液体のフルオロスルホン)が、好ましくは使用される。組成物をミスチングによって導入する場合、約40℃〜約110℃の範囲の沸点を有するフルオロスルホンが、概して好ましい。そして組成物をフラッディングによって導入する場合、約40℃〜約80℃の範囲の沸点を有するフルオロスルホンが概して好ましい。
【0017】
本発明の消火方法は、少なくとも1つのフルオロスルホンを、消火するのに十分な量で火災または火炎に導入することを含む。当業者は、特定の火災を消火するのに必要なフルオロスルホンの量が、災害の性質と規模に左右されることを理解するであろう。フルオロスルホンをフラッディングによって導入する場合、特定のタイプと大きさの火災を消火するのに必要なフルオロスルホンの量または濃度を求めるのに、カップ燃焼器試験データが有用である。火災を消火するために用いられるフルオロスルホンの量は概して、フルオロスルホン約1〜約10気体体積パーセントの得られた平均濃度である。
【0018】
本発明はさらに、可燃材を含有する空気含有密閉領域においての防火方法であって、前記領域に少なくとも1つのフルオロスルホンを含む組成物を導入する工程と、前記密閉領域においての可燃材の燃焼を抑えるのに十分な量に前記組成物を維持する工程とを含む方法を包含する。
【0019】
このように、本発明は、フルオロスルホンを使用して可燃材が発火するのを防ぐ方法をさらに包含する。フルオロスルホンを使用する本発明の方法は、自立または非自立タイプの可燃材を含有する空気含有密閉領域で、火災または爆燃を防止することができる。この方法は、空気含有密閉領域内に、本質的に気体であり、少なくとも1つのフルオロスルホンを含む非易燃性防火組成物を導入する工程を含み、前記組成物は、密閉領域においての可燃材の燃焼を防止するのに十分な量において導入され、維持される。
【0020】
防火のためには、使用条件下で実質的に気体である組成物を提供するように、フルオロスルホン(および使用されるあらゆる補助剤)を選択できる。この方法のための好ましいフルオロスルホンは、約40℃〜約130℃の範囲の標準沸点を有する。フルオロスルホン組成物は、密閉領域の可燃材の燃焼を防止するのに十分な量において導入され、維持される。この量は、密閉領域に存在する特定の易燃性材料の燃焼性によって変化する。燃焼性は、化学組成によって、そして体積に対する表面積、空隙率などの物理特性によって変化する。フルオロスルホンを使用して、空気の燃焼維持特性を除外することで、易燃性材料(例えば紙、布帛、木材、易燃性液体、およびプラスチック製品)の燃焼を防止することができる。火災の脅威が常に存在する場合はフルオロスルホンを連続的に維持でき、あるいは火災または爆燃の脅威が生じた場合は、緊急措置として大気中に導入することができる。
【0021】
本発明は、a)少なくとも1つのフルオロスルホンを含む添加剤を提供する工程と、b)前記添加剤約0.1〜約99重量パーセントを前記易燃性作動流体と混合する工程とを含む易燃性作動流体の易燃性を低減または除去する方法をさらに包含する。
【0022】
易燃性作動流体は、冷媒(例えば、プロパン、プロピレン、ジフルオロメタン(HFC−32)、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1,1−トリフルオロエタン(HFC−143a))、発泡剤(例えば、シクロペンタン、n−ペンタン、イソ−ペンタン、n−ブタン、イソ−ブタン、ジメチルエーテル、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a)、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン(HCFC−141b))、溶剤(例えば、モノクロロトルエン、ベンゾトリフルオリド、揮発性メチルシロキサン、テルペン、アルコール、石油蒸留物、炭化水素、エーテル、エステル、ケトン)、エーロゾル噴射剤(例えば、ジメチルエーテル、1,1−ジフルオロエタン(HFC−152a))、および/または滅菌剤(例えば、炭化水素エポキシド(エチレンオキシド))を含むことができる。
【0023】
本発明のこのさらに別の方法は、通常は易燃性の作動流体の易燃性を低減するかまたは除くための添加剤としてフルオロスルホンを使用する。
【0024】
必要とされるフルオロスルホンの量は、易燃性が低減される適用、材料、および特定のフルオロスルホンに依存する。フルオロスルホンは、1〜80重量%の範囲の濃度において最も有用であるが、混合物中のフルオロスルホンの濃度は、0.1〜99重量%の範囲であってもよい。都合のよい比率としては、冷媒混合物については5〜40重量%のフルオロスルホン、発泡剤混合物については5〜50重量%のフルオロスルホン、溶剤混合物については1〜99%のフルオロスルホン、エーロゾル噴射剤混合物については5〜25重量%のフルオロスルホン、および滅菌剤混合物については5〜40重量%のフルオロスルホンなどが挙げられる。
【0025】
冷媒、発泡剤、溶剤、エーロゾル噴射剤、および/または滅菌剤は、気体(蒸気)または液体のどちらであってもよい。多くの場合、材料を1つの形状で保管し、別の形状で使用する。例えば、発泡剤を液体として保管することができ、泡が実際にブローされる時に気体として使用することができる。いくつかの場合、気体および液体の両方の形状が、使用中に存在する。冷媒は、たいていの冷蔵庫または熱ポンプの動作中に蒸気および液体の両方の形状において存在する。気相において、通常、易燃性を低減するフルオロスルホンを含有する易燃性冷媒、発泡剤、溶剤、エーロゾル噴射剤、および/または滅菌剤は、フルオロスルホンの存在のために低減された易燃性を有する。冷媒、発泡剤、溶剤、エーロゾル噴射剤、および/または滅菌剤が液体状態にある時にフルオロスルホンの作用が特に重要である。フルオロスルホンは揮発性であるが、より揮発性のものもあれば、より揮発性でないものもある。このように、通常、これらのフルオロスルホンを含有する易燃性液体冷媒、発泡剤、溶剤、エーロゾル噴射剤、および滅菌剤は、完全にまたは部分蒸発した時に、同様に蒸発する、易燃性を低減するフルオロスルホンの存在のためにより低い易燃性を有する蒸気を生じる。冷媒、発泡剤、溶剤、エーロゾル噴射剤、および冷媒が蒸発するかまたは他の仕方で領域に放出される時にフルオロスルホンの放出は、液体/蒸気の界面(すなわち、可燃性液体)の上の蒸気の易燃性を低減するのを助け、部屋などの体積中に放出される場合には蒸気の爆発性を低減するのを助けることが特に重要である。
【実施例】
【0026】
(実施例1 CF3CF2SO2CF2CF3の消火濃度)
CF3CF2SO2CF2CF3の消火濃度を、NFPA標準カップ燃焼器方法によって確認する。この方法は、NFPA2001−2003、AnnexBに記載されている。
【0027】
具体的には、空気ストリームを40リットル/分において外煙突(内径8.5cm×高さ53cm)中にその下部のガラスビード分配器から通過させる。燃料カップ燃焼器(外径3.1cmおよび内径2.15cm)を、前記ビード分配器の上部の23.5cm上に煙突内に配置する。全ての試験について空気流量を40リットル/分に維持したまま、消火剤を空気ストリームに、それがガラスビード分配器内に入る前に添加する。較正されたロータメータを用いて空気および薬剤流量を測定する。
【0028】
試験を行なうために、リザーバ内の燃料(n−ヘプタン)レベルを調節してカップ燃焼器内の液体燃料レベルを燃焼器カップ上のすりガラスリップとちょうど同じ高さにする。空気流量を40リットル/分に維持して、カップ燃焼器内の燃料を発火する。火炎が消されるまで消火剤を、測定される増分で添加する。
【0029】
消火濃度を熱伝導度ガスクロマトグラフィーによって確認する。空気の試料を気密シリンジ内の煙突から取り、薬剤のために較正されるガスクロマトグラフに注入する。
【0030】
【表1】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのフルオロスルホンを含む組成物を、消火するために十分な量で火災に適用する工程を含むことを特徴とする、消火方法。
【請求項2】
前記フルオロスルホンが式CabcdSO2pqrsによって表され、式中、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から独立して選択され;aおよびpは、a+p<7であることを条件に、1〜5の整数から独立して選択され;bおよびqは、b+q<6であることを条件に、0、1、2、および3から独立して選択され;cおよびrは、c+r<3であることを条件に、0、1、および2から独立して選択され;および、b+c+d=2a+1およびq+r+s=2p+1を条件とすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
aが1、2または3であり、bが0であり、cが0であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記フルオロスルホンが、CF3SO2CF3、CF3SO2CF2CF3、CF3SO2CF2CF2CF3、CF3SO2CF(CF32、CF3SO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2C(CF33、CF3SO2CF2CF(CF32、CF3SO2CF(CF3)CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2SO2CF(CF32、CF3CF2CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2CF2SO2CF(CF32、(CF32CFSO2CF(CF32、CF3SO2CCl2CF3、CClF2CF2SO2CF2CClF2、CF3SO2CH2CF3、CF3CH2SO2CH(CF32、CHF2SO2CF2CF3、CF3CH2SO2CF2CF3、CHF2SO2CF(CF32、CF3CH2SO2CF(CF32、CH3SO2CF3、CH3SO2CF2CF3、CH3SO2CF2CF2CF3、CH3SO2CF(CF32、CH3SO2CF2CF2CF2CF3、CH2ClSO2CF3、CH2BrSO2CF3、CH2ISO2CF3、CH2ClSO2CClF2、CH2ClSO2CF2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2CCl2CH3、CH2ClCH2SO2CF3、CH2ClSO2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF3、CH2ClSO2CF(CF32、CH2BrSO2CF(CF32、CH2ISO2CF(CF32、CH2ClSO2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF3、CH2BrCH2SO2CF3、CH2ClCH2SO225、CH2BrCH2SO225、CF3SO2CHF2、CF3SO2CClF2、CF3SO2CBrF2、CF3SO2CF2I、CF3SO2CHClCF3、CF3SO2CHFCBrF2、CF3SO2CHBrCH2Br、CF3SO2CClFCClF2、CF3SO2CBrFCBrF2、CF3SO2CFICF3、CF3SO2CF2CF2I、CF3CF2SO2CHF2、CF3CF2SO2CClF2、CF3CF2SO2CBrF2、CF3CF2SO2CF2I、CF3CF2SO2CHClCF3、CF3CF2SO2CHFCBrF2、CF3CF2SO2CH2CF3、CF3CF2SO2CCl2CF3、CF3CF2SO2CClFCClF2、CF3CF2SO2CBrFCBrF2、CF3CF2SO2CFICF3、CF3CF2SO2CF2CF2I、(CF32CFSO2CHF2、(CF32CFSO2CClF2、(CF32CFSO2CBrF2、(CF32CFSO2CF2I、(CF32CFSO2CF2CF3、(CF32CFSO2CHClCF3、(CF32CFSO2CHFCBrF2、(CF32CFSO2CH2CF3、(CF32CFSO2CCl2CF3、(CF32CFSO2CClFCClF2、(CF32CFSO2CBrFCBrF2、(CF32CFSO2CFICF3、および(CF32CFSO2CF2CF2Iからなる群から選択されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記組成物が、ヒドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロケトン、ブロモペルフルオロケトン、ペルフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロエーテル、クロロフルオロカーボン、ブロモフルオロカーボン、ブロモクロロフルオロカーボン、ヒドロブロモカーボン、ヨードフルオロカーボン、およびヒドロブロモフルオロカーボンからなる群から選択される少なくとも1つの補助消火剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
可燃材を含有する空気含有密閉領域においての防火方法であって、前記領域に少なくとも1つのフルオロスルホンを含む組成物を導入する工程と、前記密閉領域においての可燃材の燃焼を抑えるのに十分な量に前記組成物を維持する工程とを含むことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記フルオロスルホンが、式CabcdSO2pqrsによって表される少なくとも1つの化合物であり、式中、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から独立して選択され;aおよびpは、a+p<7であることを条件に、1〜5の整数から独立して選択され;bおよびqは、b+q<6であることを条件に、0、1、2、および3から独立して選択され;cおよびrは、c+r<3であることを条件に、0、1、および2から独立して選択され;および、b+c+d=2a+1およびq+r+s=2p+1を条件とすることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
aが1、2または3であり、bが0であり、cが0であることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フルオロスルホンが、CF3SO2CF3、CF3SO2CF2CF3、CF3SO2CF2CF2CF3、CF3SO2CF(CF32、CF3SO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2C(CF33、CF3SO2CF2CF(CF32、CF3SO2CF(CF3)CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2SO2CF(CF32、CF3CF2CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2CF2SO2CF(CF32、(CF32CFSO2CF(CF32、CF3SO2CCl2CF3、CClF2CF2SO2CF2CClF2、CF3SO2CH2CF3、CF3CH2SO2CH(CF32、CHF2SO2CF2CF3、CF3CH2SO2CF2CF3、CHF2SO2CF(CF32、CF3CH2SO2CF(CF32、CH3SO2CF3、CH3SO2CF2CF3、CH3SO2CF2CF2CF3、CH3SO2CF(CF32、CH3SO2CF2CF2CF2CF3、CH2ClSO2CF3、CH2BrSO2CF3、CH2ISO2CF3、CH2ClSO2CClF2、CH2ClSO2CF2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2CCl2CH3、CH2ClCH2SO2CF3、CH2ClSO2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF3、CH2ClSO2CF(CF32、CH2BrSO2CF(CF32、CH2ISO2CF(CF32、CH2ClSO2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF3、CH2BrCH2SO2CF3、CH2ClCH2SO225、CH2BrCH2SO225、CF3SO2CHF2、CF3SO2CClF2、CF3SO2CBrF2、CF3SO2CF2I、CF3SO2CHClCF3、CF3SO2CHFCBrF2、CF3SO2CHBrCH2Br、CF3SO2CClFCClF2、CF3SO2CBrFCBrF2、CF3SO2CFICF3、CF3SO2CF2CF2I、CF3CF2SO2CHF2、CF3CF2SO2CClF2、CF3CF2SO2CBrF2、CF3CF2SO2CF2I、CF3CF2SO2CHClCF3、CF3CF2SO2CHFCBrF2、CF3CF2SO2CH2CF3、CF3CF2SO2CCl2CF3、CF3CF2SO2CClFCClF2、CF3CF2SO2CBrFCBrF2、CF3CF2SO2CFICF3、CF3CF2SO2CF2CF2I、(CF32CFSO2CHF2、(CF32CFSO2CClF2、(CF32CFSO2CBrF2、(CF32CFSO2CF2I、(CF32CFSO2CF2CF3、(CF32CFSO2CHClCF3、(CF32CFSO2CHFCBrF2、(CF32CFSO2CH2CF3、(CF32CFSO2CCl2CF3、(CF32CFSO2CClFCClF2、(CF32CFSO2CBrFCBrF2、(CF32CFSO2CFICF3、および(CF32CFSO2CF2CF2Iからなる群から選択されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記組成物が、ヒドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロケトン、ブロモペルフルオロケトン、ペルフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロエーテル、クロロフルオロカーボン、ブロモフルオロカーボン、ブロモクロロフルオロカーボン、ヒドロブロモカーボン、ヨードフルオロカーボン、およびヒドロブロモフルオロカーボンからなる群から選択される少なくとも1つの補助消火剤をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項11】
a)少なくとも1つのフルオロスルホンを含む添加剤を提供する工程と、
b)約0.1〜約99重量パーセントの前記添加剤を前記易燃性作動流体と混合する工程と
を含むことを特徴とする、易燃性作動流体の易燃性を低減または除去する方法。
【請求項12】
前記フルオロスルホンが、式CabcdSO2pqrsによって表される少なくとも1つの化合物であり、式中、Xは、Cl、BrおよびIからなる群から独立して選択され;aおよびpは、a+p<7であることを条件に、1〜5の整数から独立して選択され;bおよびqは、b+q<6であることを条件に、0、1、2、および3から独立して選択され;cおよびrは、c+r<3であることを条件に、0、1、および2から独立して選択され;および、b+c+d=2a+1およびq+r+s=2p+1を条件とすること特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
aが1、2または3であり、bが0であり、cが0であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記フルオロスルホンが、CF3SO2CF3、CF3SO2CF2CF3、CF3SO2CF2CF2CF3、CF3SO2CF(CF32、CF3SO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2C(CF33、CF3SO2CF2CF(CF32、CF3SO2CF(CF3)CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF3、CF3CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2SO2CF(CF32、CF3CF2CF2SO2CF2CF2CF3、CF3CF2CF2SO2CF(CF32、(CF32CFSO2CF(CF32、CF3SO2CCl2CF3、CClF2CF2SO2CF2CClF2、CF3SO2CH2CF3、CF3CH2SO2CH(CF32、CHF2SO2CF2CF3、CF3CH2SO2CF2CF3、CHF2SO2CF(CF32、CF3CH2SO2CF(CF32、CH3SO2CF3、CH3SO2CF2CF3、CH3SO2CF2CF2CF3、CH3SO2CF(CF32、CH3SO2CF2CF2CF2CF3、CH2ClSO2CF3、CH2BrSO2CF3、CH2ISO2CF3、CH2ClSO2CClF2、CH2ClSO2CF2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF2CF3、CF3SO2CCl2CH3、CH2ClCH2SO2CF3、CH2ClSO2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF3、CH2ClSO2CF(CF32、CH2BrSO2CF(CF32、CH2ISO2CF(CF32、CH2ClSO2CF2CF2CF3、CH2BrSO2CF2CF2CF3、CH2ISO2CF2CF2CF3、CH2BrCH2SO2CF3、CH2ClCH2SO225、CH2BrCH2SO225、CF3SO2CHF2、CF3SO2CClF2、CF3SO2CBrF2、CF3SO2CF2I、CF3SO2CHClCF3、CF3SO2CHFCBrF2、CF3SO2CHBrCH2Br、CF3SO2CClFCClF2、CF3SO2CBrFCBrF2、CF3SO2CFICF3、CF3SO2CF2CF2I、CF3CF2SO2CHF2、CF3CF2SO2CClF2、CF3CF2SO2CBrF2、CF3CF2SO2CF2I、CF3CF2SO2CHClCF3、CF3CF2SO2CHFCBrF2、CF3CF2SO2CH2CF3、CF3CF2SO2CCl2CF3、CF3CF2SO2CClFCClF2、CF3CF2SO2CBrFCBrF2、CF3CF2SO2CFICF3、CF3CF2SO2CF2CF2I、(CF32CFSO2CHF2、(CF32CFSO2CClF2、(CF32CFSO2CBrF2、(CF32CFSO2CF2I、(CF32CFSO2CF2CF3、(CF32CFSO2CHClCF3、(CF32CFSO2CHFCBrF2、(CF32CFSO2CH2CF3、(CF32CFSO2CCl2CF3、(CF32CFSO2CClFCClF2、(CF32CFSO2CBrFCBrF2、(CF32CFSO2CFICF3、および(CF32CFSO2CF2CF2Iからなる群から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記組成物が、ヒドロフルオロカーボン、ヒドロクロロフルオロカーボン、ペルフルオロカーボン、ペルフルオロケトン、ブロモペルフルオロケトン、ペルフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロポリエーテル、ヒドロフルオロエーテル、クロロフルオロカーボン、ブロモフルオロカーボン、ブロモクロロフルオロカーボン、ヒドロブロモカーボン、ヨードフルオロカーボン、およびヒドロブロモフルオロカーボンからなる群から選択される少なくとも1つの補助消火剤をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。

【公表番号】特表2007−502163(P2007−502163A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523328(P2006−523328)
【出願日】平成16年8月11日(2004.8.11)
【国際出願番号】PCT/US2004/025999
【国際公開番号】WO2005/079700
【国際公開日】平成17年9月1日(2005.9.1)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】