説明

液中の不純分除去装置および方法

【課題】簡素な構造で液中の不純分を効率的に除去し、極めて安価でメンテナンス性にも優れた液中の不純分除去装置を提供する。
【解決手段】上方から供給された液体と下方から供給されたガスとを気液接触させて液中の不純分を除去するためのリアクタ3を備え、上記リアクタ3の内部に、網目部33がガス通過開口に形成され、それ以外の網部34が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材4が液体の流下方向を横切るように複数配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液中の溶存酸素や揮発性物質等の不純分をガスとの気液接触により、ガス側に移動させて液体から分離精製する液中の不純分除去装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
気液接触により液体から不純分を除去する装置としては、例えば、液中のトリクロロエチレン,塩化メチレン,トリハロメタン等の有機ハロゲン系化合物の揮発性物質を気液接触により液体から除去したり、液中の酸素やアンモニア等の溶存気体を窒素等の不活性ガスとの気液接触により除去したり、あるいは燃料油等に含有されている硫黄を水素ガスとの気液接触によって脱硫したりする目的で広く使われている。このような液中の不純分除去装置としては、例えば、下記の特許文献1に示すものが開示されている。
【0003】
下記の特許文献1に開示された不純分除去装置は、液体および気体が流通する通路管内に、多孔板からなるらせん状の羽根体を取り付けたミキシングエレメントを備えて構成されている。
【特許文献1】特開2001−170476号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に示すような装置では、多孔板をらせん状に形成して羽根体を形成し、そのらせん状の羽根体を通路管内に溶接等で取り付けるという極めて複雑な工作を行なわねばならず、装置自体が非常に高価なものとなっていた。しかも内部構造が複雑で洗浄等のメンテナンスが極めて行い難いという問題もある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、簡素な構造で液中の不純分を効率的に除去し、極めて安価でメンテナンス性にも優れた液中の不純分除去装置および方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の液中の不純分除去装置は、上方から供給された液体と下方から供給されたガスとを気液接触させて液中の不純分を除去するための気液接触容器を備え、上記気液接触容器の内部に、網目部がガス通過開口に形成され、それ以外の網部が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材が液体の流下方向を横切るように複数配置されていることを要旨とする。
【0007】
また、上記目的を達成するため、本発明の液中の不純分除去方法は、液体とガスとを気液接触させて液中の不純分を除去するための気液接触容器の内部に、網目部がガス通過開口に形成され、それ以外の網部が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材を液体の流下方向を横切るように複数配置し、上記気液接触容器に上方から液体を供給するとともに下方からガスを供給して気液接触させて液中の不純分を除去することを要旨とする。
【発明の効果】
【0008】
すなわち、本発明は、上記気液接触容器の内部に、網目部がガス通過開口に形成され、それ以外の網部が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材が液体の流下方向を横切るように複数配置されている。このため、気液接触容器内に上方から供給された液体は、メッシュ状の網部からなる液流粉砕部で効果的に粉砕されて流下し、気液接触容器内に下方から供給されたガスは、メッシュ状の網目部からなるガス通過開口を通って低い圧力損失で上昇する。この際、流下方向に複数配置された気液接触促進部材によって何度も細かく粉砕されながら流下する液体と、上昇するガスとが極めて効果的に気液接触することから、液中の不純分を非常に効率的に除去することができる。そして、従来に比べて極めて簡素な構造で工作も簡単なものであることから、極めて安価でメンテナンス性にも優れている。
【0009】
本発明において、上記メッシュ状の気液接触促進部材は、メッシュ状の網目部が一方向に延びる細長い形状で開口しており、上下に配置される気液接触促進部材同士において、網目の方向が揃わないように配置されている場合には、網目が揃っていないことから、気液接触容器内を流下する液体が流下方向に複数配置された気液接触促進部材によって効果的に何度も粉砕されながら流下する際に、繰り返し粉砕される液流とガスが接触して気液接触の効率を高めることができる。
【0010】
本発明において、上記気液接触促進部材の液流粉砕部は、液流が衝突する上側に、液流の流下方向に対する傾斜方向が異なる複数の傾斜部が設けられている場合には、傾斜方向が異なる複数の傾斜部によって液流が衝突する上側に峰や段差ができることから、流下する液流が衝突したときに、効果的に液流が粉砕され、気液接触の効率を高めることができる。また、液流が流下する際の抵抗も小さくすることができ、装置を大型化しなくても効率的に気液接触させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の液中の不純分除去装置を水中の溶存酸素を除去する溶存酸素除去装置に適用した一実施形態を示す図である。
【0013】
この溶存酸素除去装置は、処理対象の液体である原水と不活性ガスである窒素ガス(N)とを気液接触させて上記原水中の溶存酸素を除去する不純分除去塔としての脱酸素塔1と、上記脱酸素塔1で溶存酸素が除去された処理水を貯留する貯留槽2とを備えて構成されている。
【0014】
上記脱酸素塔1は、上部に液体供給管としての原水供給管6が連通して上部から原水を供給するようになっている。脱酸素塔1の下端部は貯留槽2の上部に接続され、脱酸素塔1と貯留槽2の内部は連通している。貯留槽2には、ガス供給管としての窒素ガス供給管7が接続されており、脱酸素塔1に対して下方から窒素ガスを供給しうるようになっている。そして、脱酸素塔1に対して上方から原水を供給して流下させる一方、下方から窒素ガスを供給して気液接触させ、溶存酸素を除去しうるようになっている。
【0015】
上記原水供給管6には、原水ポンプ8が接続されるとともに、流量計9および流量調節弁10が設けられ、脱酸素塔1に対して供給する原水の流量を調節しうるようになっている。
【0016】
上記窒素ガス供給管7には、液体窒素ボンベ12から取出した液体窒素を気化器13でガス化し、減圧弁14を介して窒素ガスが所定の圧力で供給されるようになっている。上記窒素ガス供給管7には、流量計15および流量調節弁16が設けられ、貯留槽2すなわち脱酸素塔1に対して供給する窒素ガスの流量を調節しうるようになっている。
【0017】
上記流量計9,15、流量調節弁10,16は、流量制御手段として機能し、脱酸素塔1すなわち後述する気液接触容器としてのリアクタ3の下方から供給されるガスの流量(G)と、上方から供給される液体の流量(L)との比(G/L)を、0.05〜0.3に制御しうるように構成されている。上記流量比(G/L)が0.05未満では、原水に対するガスの量が少なすぎて十分な気液接触ができなくなり、反対に0.3を超えると、既に十分な気液接触効果が得られていてそれ以上の効果が望めない割りに、ガスの使用量が多くなって処理コストが高くなるからである。
【0018】
上記脱酸素塔1は、上からエジェクタ室22、気液接触容器としてのリアクタ3、分離室23、リアクタ3、スペーサ24が直列的に接続されて構成されている。エジェクタ室22、リアクタ3、分離室23、スペーサ24は、この例ではそれぞれ円筒状に形成され、必要な機器が内部に収容されて構成されている。
【0019】
図2は、上記エジェクタ室22の詳細を説明するための断面図である、
【0020】
上記エジェクタ室22には、上部に原水供給管6で供給された原水を、室内の窒素ガスと混合しながら噴射するエジェクタ25が設けられている。上記エジェクタ25は、内部に細い原水流路を備え、当該原水流路により原水供給管6からの原水の流速を増大させることにより減圧された内部空間に、周囲に充満している窒素ガスを吸引する。これにより、原水供給管6からの原水と窒素ガスとを混合しながら噴射して気液接触効果を高めるようになっている。
【0021】
また、上記エジェクタ室22のエジェクタ25よりも下側には、気液分離板26が設けられ、この気液分離板26上には、エジェクタ25から噴射された原水を受けるオーバーフロー槽27が設けられている。また、上記気液分離板26には、オーバーフロー槽27の上部開口縁から溢れた原水を下方のリアクタ3に流下させる流下穴28と、リアクタ3内を上昇してきた窒素ガスをエジェクタ室22内に導入するための導入パイプ29とが設けられている。上記導入パイプ29は、オーバーフロー槽27の上部開口縁から溢れた原水で塞がれないよう、オーバーフロー槽27の上部開口縁より高い位置まで延びている。
【0022】
これにより、エジェクタ25で窒素ガスと混合されながら噴射された原水は、一旦オーバーフロー層27内に貯留するとともに、オーバーフローした原水も気液分離板26で一旦溜められるため、上記エジェクタ25で原水中に混入して原水中の溶存酸素が移動してきた微細気泡の窒素ガスを抜いてからリアクタ3に供給することができる。
【0023】
図3は、上記リアクタ3の詳細を説明するための(A)断面図および(B)平面図である。
【0024】
上記リアクタ3は、本発明の気液接触容器として機能するものであり、上方から供給された液体である原水と、下方から供給された窒素ガスとを気液接触させて液中の不純分を除去するものである。
【0025】
上記リアクタ3の内部には、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材4が液体の流下方向を横切るように複数配置されている。この例では、上記気液接触促進部材4は、図において矢印で示す液の流下方向と直交するように配置され、所定間隔を隔てて複数配置されている。
【0026】
この例では、内径約140mm、全長約415mmの管状体の中に、30mmピッチで13枚の気液接触促進部材4を配置した。
【0027】
図4は、上記気液接触促進部材4の詳細を示す(A)拡大図および(B)A−A断面図である。
【0028】
上記気液接触促進部材4は、全体として平らなメッシュ状であり、網目部33がガス通過開口に形成され、それ以外の網部34が液流粉砕部に形成されている。また、上記メッシュ状の気液接触促進部材4は、メッシュ状の網目部33が一方向に延びる細長い形状で開口している。そして、上下に配置される気液接触促進部材4同士において、網目の方向が揃わないように配置されている。
【0029】
この例では、一方向に延びたメッシュの寸法は、長い方の単位セル寸法(L)が50.8mm、短い方の単位セル寸法(S)が22mmに設定され、長短比率(L/S)は約2.31に設定されている。上記長短比率(L/S)は、特に限定するものではないが、1.5〜4程度に設定される。
【0030】
また、この例では、網部34の断面は四角形であり、対向する2辺の長さ(T1)は2mm、それに直交する2辺の長さ(T2)は2mmに設定されている。すなわち、この例では、網部34は、断面が1辺2mmの略正方形を呈している。上記(T1)と(T2)の寸法は同じでもよいし、異なる寸法に設定することもできる。(T1/T2)比は、特に限定するものではないが、1〜2程度に設定される。
【0031】
そして、この例では、上記気液接触促進部材4は、開口率を60〜80%に設定するのが好ましく、上記開口率は65〜75%であればなお好ましい。開口率が60%未満では、液体の流下抵抗が大きくなって処理効率が低下し、リアクタ3を大型化しなければならなくなり、反対に開口率が80%を超えると、網部34が細くなりすぎて液流粉砕部としての機能が低下し、気液接触効率が低下するからである。
【0032】
上記気液接触促進部材4の液流粉砕部としての網部34には、液流が衝突する上側に、図において矢印で示す液流の流下方向に対する傾斜方向が異なる複数の傾斜部35,36が設けられている。第1の傾斜部35と第2の傾斜部36とは、液流の流下方向に対する傾斜方向が反対でお互い約90°の角度をなしており、液流が衝突する上側に峰部37を形成している。
【0033】
図5は、上記分離室23の詳細を説明するための断面図である。
【0034】
上記分離室23には、気液分離板30が設けられ、この気液分離板30には、上のリアクタ3から流下してきた水を下方のリアクタ3に流下させる流下穴31と、下方のリアクタ3内を上昇してきた窒素ガスを上方のリアクタ3内に導入するための導入パイプ32とが設けられている。上記導入パイプ32は、水で塞がれないように十分に高い位置まで延びている。これにより、上方のリアクタ3を流下した水を、一旦気液分離板30で溜めるため、水中に混入して溶存酸素が移動してきた微細気泡の窒素ガスを抜いてから下方のリアクタ3に供給することができる。
【0035】
図1に示すように、上記原水供給管6には、原水の溶存酸素量を計測するDO計11が設けられている。また、貯留槽2に接続された処理水排出管17にも、処理水の溶存酸素量を計測するDO計18が設けられている。処理水排出管17には処理水ポンプ19が設けられるとともに、その下流で還流管20が分岐しており、必要に応じて処理水を原水供給管6に還流させて繰り返し処理を行いうるようになっている。図において、符号21は貯留槽2内の処理水の液面を検知する液面計である。また、上記還流管20には、分岐管40が分岐しており、必要に応じて処理水を分離室23に還流させて繰り返し処理を行いうるようになっている。
【0036】
上記溶存酸素除去装置では、上記エジェクタ室22にもエジェクタで噴射された水の溶存酸素量を測定するDO計38が設けられ、分離室23にも上側のリアクタ3を通過した水の溶存酸素量を測定するDO計39が設けられている。
【0037】
図1〜図5に示した溶存酸素除去装置を用い、下記の条件で溶存酸素の除去を行ない、原水、エジェクタ室22、上段リアクタ3の下流側部分、処理水それぞれの溶存酸素濃度を測定した。その結果を表にしたものを図6に示す。図6の結果からわかるとおり、本実施形態のリアクタ3により、十分な溶存酸素の除去効果が得られていることがわかる。
【0038】
〔実施例1,実施例3〕
原水量:11m/h 窒素流量:1.1Nm/h G/L比:0.1
水温:35℃ 40℃ 45℃ 50℃
〔実施例2,実施例4〕
原水量:11m/h 窒素流量:2.2Nm/h G/L比:0.2
水温:35℃ 40℃ 45℃ 50℃
【0039】
このように、本実施形態によれば、上記リアクタ3の内部に、網目部33がガス通過開口に形成され、それ以外の網部34が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材4が液体の流下方向を横切るように複数配置されている。このため、リアクタ3内に上方から供給された液体は、メッシュ状の網部34からなる液流粉砕部で効果的に粉砕されて流下し、リアクタ3内に下方から供給されたガスは、メッシュ状の網目部33からなるガス通過開口を通って低い圧力損失で上昇する。この際、流下方向に複数配置された気液接触促進部材4によって何度も細かく粉砕されながら流下する液体と、上昇するガスとが極めて効果的に気液接触することから、液中の不純分を非常に効率的に除去することができる。そして、従来に比べて極めて簡素な構造で工作も簡単なものであることから、極めて安価でメンテナンス性にも優れている。
【0040】
本発明において、上記メッシュ状の気液接触促進部材4は、メッシュ状の網目部33が一方向に延びる細長い形状で開口しており、上下に配置される気液接触促進部材4同士において、網目の方向が揃わないように配置されている場合には、網目が揃っていないことから、リアクタ3内を流下する液体が流下方向に複数配置された気液接触促進部材4によって効果的に何度も粉砕されながら流下する際に、繰り返し粉砕される液流とガスが接触して気液接触の効率を高めることができる。
【0041】
本発明において、上記気液接触促進部材4の液流粉砕部は、液流が衝突する上側に、液流の流下方向に対する傾斜方向が異なる複数の傾斜部35,36が設けられている場合には、傾斜方向が異なる複数の傾斜部35,36によって液流が衝突する上側に峰部37や段差ができることから、流下する液流が衝突したときに、効果的に液流が粉砕され、気液接触の効率を高めることができる。また、液流が流下する際の抵抗も小さくすることができ、装置を大型化しなくても効率的に気液接触させることができる。
【0042】
なお、上述したリアクタ3や気液接触促進部材4において、上述した寸法や数はあくまで一例でありこれに限定されるものではない。また、上述したリアクタ3では、気液接触促進部材4を所定寸法を隔てて配置したが、間隔をあけずに積層するようにしてもよい。また、エジェクタ25に代えてシャワーノズル等を採用してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、例えばボイラ給水、飲料水製造用、食品製造用、半導体超純水製造用あるいは各種試験研究用等に用いる液体中の溶存酸素を除去する用途に用いることができ、大規模なシステムに用いる場合だけでなく、小規模なシステムに用いる場合であっても好適に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の溶存酸素除去装置の一実施例を示す図である。
【図2】エジェクタ室の構成を示す断面図である。
【図3】リアクタを示す(A)断面図、(B)平面図である。
【図4】気液接触促進部材を示す(A)拡大図、(B)拡大断面図である。
【図5】分離室の構成を示す断面図である。
【図6】溶存酸素除去処理結果を示す表である。
【符号の説明】
【0045】
1:脱酸素塔
2:貯留槽
3:リアクタ
4:気液接触促進部材
6:原水供給管
7:窒素ガス供給管
8:原水ポンプ
9:流量計
10:流量調節弁
11:DO計
12:液体窒素ボンベ
13:気化器
14:減圧弁
15:流量計
16:流量調節弁
17:処理水排出管
18:DO計
19:処理水ポンプ
20:還流管
21:液面計
22:エジェクタ室
23:分離室
24:スペーサ
25:エジェクタ
26:気液分離板
27:オーバーフロー槽
28:流下穴
29:導入パイプ
30:気液分離板
31:流下穴
32:導入パイプ
33:網目部
34:網部
35:第1の傾斜部
36:第2の傾斜部
37:峰部
38:DO計
39:DO計
40:分岐管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方から供給された液体と下方から供給されたガスとを気液接触させて液中の不純分を除去するための気液接触容器を備え、
上記気液接触容器の内部に、網目部がガス通過開口に形成され、それ以外の網部が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材が液体の流下方向を横切るように複数配置されていることを特徴とする液中の不純分除去装置。
【請求項2】
上記メッシュ状の気液接触促進部材は、メッシュ状の網目部が一方向に延びる細長い形状で開口しており、上下に配置される気液接触促進部材同士において、網目の方向が揃わないように配置されている請求項1記載の液中の不純分除去装置。
【請求項3】
上記気液接触促進部材の液流粉砕部は、液流が衝突する上側に、液流の流下方向に対する傾斜方向が異なる複数の傾斜部が設けられている請求項1または2記載の液中の不純分除去装置。
【請求項4】
液体とガスとを気液接触させて液中の不純分を除去するための気液接触容器の内部に、網目部がガス通過開口に形成され、それ以外の網部が液流粉砕部に形成されて、液流を粉砕するとともにガスを通過させるメッシュ状の気液接触促進部材を液体の流下方向を横切るように複数配置し、
上記気液接触容器に上方から液体を供給するとともに下方からガスを供給して気液接触させて液中の不純分を除去することを特徴とする液中の不純分除去方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate