説明

液体タンク用コネクタ

【課題】 液体シール部の摩擦力に抗ってプラグとソケットの離間を確実に行うことができる液体タンク用コネクタを提供する。
【解決手段】 液体タンク用コネクタ10は、液体が収容される液体タンク1の口栓部2の内周側に遊嵌されるプラグ20と、プラグ20に対して接続離間可能とされるソケット50とを備えている。ソケット50は、口栓部2の外周に形成された外ネジ3に対して螺合可能とされることによってプラグ20との接続離間を行うスリーブ60を有する。ソケット50には、プラグ20とソケット50との間で液体流路52をシールするOリング58の結合力に抗って、ソケット50に対してプラグ20を離間させる押圧力を付与する押圧手段80が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体タンク内の液体を外部へと供出するための液体タンク用コネクタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、半導体高純度薬品や一般化学薬品等の液体は、生産工場にてポリエチレンタンク等の液体タンクに充填され、この液体タンクに形成された充填・取出用の口栓部に蓋を取り付けた状態で出荷されている。このような液体タンク中に収容された液体を取り出す手法としては、容器内部に空気等の気体を導入することにより、その気体圧力により液体を容器外へ送り出すサイフォン管方式が知られている。
この方式では、液体タンクの口栓部に取り付けられていた蓋を取り外した後、口栓部に液体流路となるサイフォン管及び気体供給路を備えたプラグが取り付けられる。そして、液体を液体タンク外部へ取り出すためのチューブと、気体を導入するためのチューブとをそれぞれ連結可能とされたソケットをプラグに接続することにより、液体を取り出すための液体流路及び気体を導入するための気体流路を形成する。このような液体タンク用コネクタは、たとえば、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2002−59993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上述した特許文献1には、液体タンクの口栓部の内周側に形成された内ネジに螺合されて固定されるプラグが開示されている。したがって、口栓部に外ネジが形成された容器、すなわち、口栓部を塞ぐキャップ取付用のネジが外ネジの容器に使用することはできない。
そこで、口栓部が外ネジとされた液体タンクに対してもプラグおよびソケットを接続するために、プラグを口栓部の内周側に配置するとともに、ソケットに設けたスリーブと口栓部の外ネジとを螺合させる構成が考えられる。この場合、爪部を設けたプラグを口栓部に打ち込み、プラグを口栓部から取り外すことを想定しない固定方法が考えられるが、これでは、種々の理由によってプラグを取り外したいというユーザの要求に応えることができない。これに対して、プラグを安易に口栓部から取り外すことができるように、プラグを口栓部の内周に対して遊嵌する構成が考えられる。しかし、この構成では、液体流路を形成する際にプラグとソケットの間に設けられる液体シール部(例えばOリング)の結合力(摩擦力)が大きく、ソケットと共にプラグが口栓部から引き抜かれてしまうおそれがある。
【0004】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、液体シール部の結合力に抗ってプラグとソケットの離間を確実に行うことができる液体タンク用コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の液体タンク用コネクタは、液体が収容される液体タンクの口栓部の内周側に配置されるプラグと、該プラグに対して接続離間可能とされるソケットとを備え、該ソケットは、前記口栓部の外周に形成されたネジ溝に対して螺合可能とされることによって前記プラグとの接続離間を行うスリーブを有し、前記プラグと前記ソケットとが接続された液体供出状態にて、前記液体タンクから液体を供出する液体流路と、前記液体タンク内に気体を供給する気体流路とが形成される液体タンク用コネクタにおいて、前記プラグと前記ソケットとの間で前記液体流路をシールする液体シール部の結合力に抗って、該ソケットと該プラグとを離間させる押圧力を付与する押圧手段が設けられていることを特徴とする。
【0006】
プラグとソケットの間に設けた液体シール部の結合力(摩擦力)が大きい場合には、プラグからソケットを取り外す際に、プラグがソケットから接続解除されずにソケットと共にプラグも液体タンクの口栓部から取り外されてしまうおそれがある。これに対して、本発明では、液体シール部の結合力に抗って(打ち勝って)プラグを離間させる押圧手段を設けることとしたので、プラグからソケットを取り外す際に、プラグを液体タンク側に接続させたままでソケットをプラグから確実に離間させることができる。
なお、押圧手段は、ソケットに設けることが好ましい。これにより、プラグの構造を簡素化することができる。
【0007】
さらに、本発明の液体タンク用コネクタでは、前記プラグは、前記口栓部に対して遊嵌されていることを特徴とする。
【0008】
種々の理由により、プラグを液体タンクの口栓部から取り外したい場合がある。この場合には、プラグを口栓部に対して遊嵌させていることが好ましい。このようにプラグを口栓部に対して遊嵌させていても、押圧手段によってプラグをソケットから確実に離間させることができるので、プラグがソケットに接続されたままで液体タンクから取り外されてしまうことを回避できる。
【0009】
さらに、本発明の液体タンク用コネクタでは、前記プラグと前記ソケットとの間には、前記気体流路をシールする気体シール部が設けられ、該気体シール部は、前記ソケット側に設けられた交換可能なシール部材を備えていることを特徴とする。
【0010】
気体シール部として、交換可能なシール部材をソケット側に設けた。このシール部材を交換することにより、気体シール部を長期間にわたって保持することが可能となる。特に、ソケットは液体が供給される設備側に接続固定されていることが多く、頻繁な交換を行うことができないので、交換可能なシール部材をソケット側に設けておくことにより、メンテナンス性を向上させることができる。
なお、本発明に代えて、ソケット側に凸部(エッジ)形成し、この凸部をプラグ側に押し込んでシールすることとしても良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、液体シール部の結合力に抗って(打ち勝って)プラグを離間させる押圧手段を設けることとしたので、プラグからソケットを取り外す際に、プラグを液体タンク側に配置させたままでソケットをプラグから確実に離間させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明にかかる液体タンク用コネクタの一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、液体タンク1の口栓部2に取り付けられた液体タンク用コネクタ10が示されている。液体タンク用コネクタ10は、口栓部2内に収容されるプラグ20と、プラグ20に対して接続離間可能とされるソケット50とを備えている。液体タンク用コネクタ10は、液体タンク1の内部に収容されている液体を取り出すため、液体タンク1の内部に空気等の気体を導入し、その気体圧力により液体を液体タンク1の外部へ送り出すサイフォン管方式に使用されるものである。
【0013】
半導体高純度薬品等の薬液(液体)を充填する液体タンク1は、たとえば耐薬品性の樹脂等の成形品である。液体タンク1の上部に設けられた口栓部2は、液体タンク1の内部に薬液等の液体を充填し、あるいは、液体タンク1内の薬液を取り出す際に使用する開口部である。
口栓部2は、液体タンク1の本体1aから上方に突出して上端を開口させた円筒形状のノズルであり、図示しないが、キャップを取り付けることで液体タンク1の開口部を密閉することができる。この場合のキャップは、内周面に内ネジが形成されたタイプとされ、口栓部2の外周面に形成された外ネジ3と螺合させて取り付けられるようになっている。
【0014】
プラグ20は樹脂等の成形部品であり、口栓部2の開口部に上方から挿入して遊嵌状態にて取り付けられる。すなわち、プラグ20の下端部は、口栓部2の内周に係合する爪や、螺合するネジが設けられていない円筒形状となっている。
プラグ20は、略円筒形状のプラグ本体21に形成された気体供給路22及びサイフォン管23を備えている。
気体供給路22は、外部から導入した気体を液体タンク1内に供給するための流路である。この気体供給路22は、プラグ本体21を軸方向に貫通する孔であり、プラグ本体21の軸中心に配置されたサイフォン管23を取り囲むようにして複数設けられている。
【0015】
サイフォン管23は、液体タンク1内の液体を気体の圧力で押し出して取り出すための流路であり、プラグ本体21から液体タンク1の底面近傍まで延在している。図示のサイフォン管23は、プラグ本体21と一体に成形された部分に延長管23aを連結して必要な長さが確保されている。なお、以下の説明では、必要な場合を除き、延長管23aを含めた全体をサイフォン管23という。
また、サイフォン管23の上端入口部には、ソケット50に設けられた液体流出用のバルブ55を押し上げて開とするバルブ操作部25(図5参照)が設けられている。このバルブ操作部25は、バルブ55の下端部が当接して押し上げられるように、サイフォン管23の液体流路となる貫通部25a(図5参照)を残して上端入口部を部分的に(特に軸中心位置を)塞いだものである。なお、このバルブ操作部25は、プラグ20と組み合わせて使用するソケット50のタイプ等に応じて不要となる場合もある。
【0016】
また、上述したプラグ20は、プラグ本体21の上端部から外向きに形成されて口栓部2の上端面に係止される鍔部29を備えている。そして、この鍔部29が口栓部2の上端面と密着する下面には、全周にわたるパッキン31が設けられている。このパッキン31によって、液体の取出時に液体タンク1とプラグ20との間から気体が流出することを防止するシール部として機能する。また、液体タンク1の輸送時や転倒時においては、液体タンク1とプラグ20との間で気体や液体の流出を防止するシール部としても機能する。
さらに、上述した鍔部29は、上面にも全周にわたるリング状の凸部(図示せず)を形成しておくことが好ましい。この凸部は、プラグ20を圧入した状態でキャップを取り付ける際、液体タンク1の輸送時や転倒時等において、液面の揺れ等により気体供給路22を通り抜ける液体の流出を防止するシール部として機能する。
【0017】
上述した構成の液体タンク用コネクタ10は、液体タンク1内の液体を取り出す際、図1のようにソケット50をプラグ20に対して連結する。
ソケット50は、ソケット本体51と、このソケット本体51をプラグ20の所定位置に挿入した状態で液体タンク1に固定するスリーブ60とを備えている。ソケット本体51は、略円柱状の部材に液体取出流路52及び気体流路53(図2参照)を設けたものである。なお、気体流路53は図1等の縦断面図には表れていない。
【0018】
スリーブ60は、ソケット本体51の外周部に対して回転可能とされる。そして、スリーブ60には、ソケット本体51の軸方向移動を規制する凹凸の係合部61が設けられるとともに、口栓部2の外ネジ3と螺合する内ネジ62(図5参照)が内周面下端部側に形成されている。すなわち、ソケット50を取り付ける際には、ソケット本体51をプラグ20の所定位置に挿入した後、スリーブ60を回転させて内ネジ62を外ネジ3に螺合させて締め込むと、係合部61によりソケット本体51が引き下げられ、プラグ20に密着した状態で固定される。これにより、口栓部2に対して遊嵌されていたプラグ20についても、ソケット50とともに共締めされることになる。具体的には、プラグ20の顎部29が口栓部2の上端面とスリーブ60との間で挟み込まれることにより、プラグ20が口栓部2に対して固定される。
【0019】
液体取出流路52は、ソケット本体51の軸中心位置に形成された軸方向の貫通孔であり、その上端部には液体を流出させる外部管路の接続口52aが設けられている。この液体取出流路52は、プラグ20との連結状態において、液体タンク1内に挿入されているサイフォン管23と連通して一体の液体流路を形成する。なお、図示の接続口52aには、液体流出用外部管路の一端に取り付けられたプラグ(不図示)を螺合させて連結する内ネジが形成されている。
【0020】
気体流路53は、上述した液体取出流路52と略平行に形成された貫通孔であり、一端が気体供給源に接続されるとともに、他端がプラグ20の気体供給路22に連通する流路となる。気体流路53と気体供給路22によって一体の気体流路が形成される。気体流路53には、気体供給源に接続される上端部に、気体供給用外部管路の接続口53a(図2参照)が設けられている。なお、図示の接続口53aには、気体供給用外部管路の一端に取り付けられたプラグ(不図示)を螺合させて連結する内ネジが形成されている。
【0021】
また、図示のソケット50は、液体取出流路52にバルブ55を備えたタイプである。このバルブ55は、弁体54a(図3参照)がバネ54b(図3参照)により常時下向きの付勢を受けているので、図5のようにプラグ20に連結されていない状態では、弁体54aが弁座に密着して液体取出流路52を閉じている。
一方、図1のように、上述したソケット50がプラグ20の所定位置に取り付けられると、プラグ20側に設けられたバルブ操作部25がバネ54bの付勢に抗して弁体54aを押し上げるので、弁体54aは弁座との密着が解除される。こうしてバルブ55が開となることにより、サイフォン管23及び液体取出流路52を通って液体タンク1の外部へ流出する液体流路が形成される。
【0022】
プラグ20にソケット50を取り付けて固定した図1の状態では、サイフォン管23と液体取出流路52との間を連通させた液体流路は、プラグ20の中心筒部24(図5参照)が差し込まれるソケット50の中心孔部59(図5参照)の内周側に設置したOリング58(液体シール部)によりシールされている。このOリング58の弾性力によって、プラグ20の中心筒部24に対するソケット50の結合力が確保されている。
また、気体流路53から気体供給路22に連通させた気体流路は、内周側では、上述したOリング58により液体流路側との間がシールされる一方、外周側では、ソケット本体51の段部とプラグ本体21の段部が当接することによって形成された気体シール部30(図1参照)によってシールされる。具体的には、図7(a)に示すように、ソケット本体51の段部51aにはプラグ本体21側に突出して先端に角部を有する凸部(エッジ)51bが全周にわたって形成されており、この凸部51bの先端がプラグ本体21の段部21aに対して圧入されることによって気体シールが確保されている。
【0023】
なお、図7(b)に示すように、ソケット本体51側に交換可能なパッキン(シール部材)70を設置し、このパッキン70に対して圧入される凸部21bをプラグ本体21の段部21aに設けることによって気体シール部を設けることとしても良い。このようなパッキン70を備えたソケット50の構成が図6に示されている。パッキン70としては、例えばポリエチレン、テフロン(登録商標)といったPTFE、フッ素ゴム、シリコンゴム等が好適に用いられる。ソケット50は液体が供給される設備側に接続固定されていることが多く、頻繁な交換を行うことができないので、このように交換可能であるパッキン70をソケット50側に設けておくことにより、メンテナンス性を向上させることができる。
上述したシール状態は、ソケット50のスリーブ60が液体タンク1の口栓部2に螺合して固定されることで、確実に維持される。
【0024】
図1に示すように、ソケット本体51には、ソケット50をプラグ20から離間させるための押圧手段80が設けられている。押圧手段80は、図3に拡大して示されているように、プラグ20に対して接近離間可能に往復動可能とされた押圧ロッド82と、押圧ロッド82を下方(プラグ20側)に付勢する圧縮バネ83とを備えている。圧縮バネ83の上端は、ソケット本体51の上端に固定された栓体84によって固定されている。
押圧手段80は、図2に示すように、中心に設けられた液体取出流路52を挟んで対称に2つ設けられている。図1に示した接続状態では、押圧ロッド82の先端(図において下端)は、プラグ20の上端面に当接した状態で圧縮バネ83の作用によってプラグ20を下方に押圧している。これら押圧ロッド82による押圧力は、上述したOリング58によるプラグ20とソケット50との結合力(摩擦力)よりも大きいものとされる。すなわち、液体シール部を構成するOリング58による結合力に抗って(打ち勝って)、プラグ20とソケット50とを離間させる程度の押圧力が押圧ロッド82に付与されている。これにより、プラグ20からソケット50を取り外す際に、プラグ20を口栓部2内に残した状態でソケット50を取り外すことができる。
【0025】
次に、上記構成の液体タンク用コネクタ10の接続解除時の動作について説明する。
図1に示したように、プラグ20とソケット50とが接続された状態にて液体タンク1内の薬液が取り出される(液体供出状態)。薬液の取り出しが終わると、ソケット50のスリーブ60を回転させて、口栓部2とスリーブ60との螺合状態を緩めていく。これにより、ソケット本体51がプラグ20に対して離間し、図4に示す状態となる。図4に示されているように、ソケット本体51がプラグ20から離間する際に、押圧手段80の押圧ロッド82がプラグ本体21を下方に押圧しているので、液体シール部を構成するOリング58によるプラグ本体21とソケット本体51との結合力に抗って(打ち勝って)、プラグ本体21は口栓部2に残されたままで、ソケット本体51のみが上方へと移動する。
さらに、スリーブ60を回転させて口栓部2に対する螺合を解除すると、図5に示されたように、ソケット50がプラグ20に対して完全に分離される。
【0026】
図8には、比較例として、本発明のような押圧手段80を備えていない液体タンク用コネクタが示されている。押圧手段80を備えていないと、図4にて説明したように、Oリング58による結合力に打ち勝ってソケット本体51からプラグ本体21を離間させることができないので、プラグ20がソケット50とともに液体タンク1から取り外されてしまう。特に、本実施形態では、プラグ20を口栓部2に対して遊嵌する構成としているので、容易にプラグ20がソケットとともに取り外されてしまう。
【0027】
以上の通り、本実施形態によれば、Oリング58による液体シール部の結合力に抗ってプラグ20をソケット50から離間させる押圧手段80をソケット50に設けることとしたので、プラグ20からソケット50を取り外す際に、プラグ20を液体タンク1側に接続させたままでソケット50をプラグ20から確実に離間させることができる。
【0028】
なお、上述した実施形態では、液体タンク1内から液体を取り出す場合に、液体タンク1内に気体圧力を供給して液面に圧力を作用させ、この圧力により液体を押し出すようにして取り出している(サイフォン管方式)が、ソケット50の液体取出流路52に配管を接続してポンプにより液出しすることも可能である。この場合、気体流路53は、液が減少した分だけ液体タンク1内に大気等を供給して置換するための流路となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施形態にかかる液体タンク用コネクタを備えた液体タンクの口栓部の周囲を示した断面図である。
【図2】図1の液体タンク用コネクタの平面図である。
【図3】図1の液体タンク用コネクタの拡大断面図である。
【図4】プラグからソケットが離間する途中の状態を示した断面図である。
【図5】プラグからソケットが離間した状態を示した断面図である。
【図6】気体シール部としてパッキンを採用した変形例を示した液体タンク用コネクタの拡大断面図である。
【図7】気体シール部を示し、(a)はエッジシールを示した拡大断面図、(b)はパッキンシールを示した拡大断面図である。
【図8】本発明の比較例を示し、プラグがソケットと共に液体タンクの口栓部から取り外された状態を示した断面図である。
【符号の説明】
【0030】
1 液体タンク
2 口栓部
10 液体タンク用コネクタ
20 プラグ
22 気体供給路(気体流路)
30 気体シール部
50 ソケット
52 液体取出流路(液体流路)
53 気体流路
58 Oリング(液体シール部)
60 スリーブ
70 パッキン
80 押圧手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体が収容される液体タンクの口栓部の内周側に配置されるプラグと、
該プラグに対して接続離間可能とされるソケットと、を備え、
該ソケットは、前記口栓部の外周に形成されたネジ溝に対して螺合可能とされることによって前記プラグとの接続離間を行うスリーブを有し、
前記プラグと前記ソケットとが接続された液体供出状態にて、前記液体タンクから液体を供出する液体流路と、前記液体タンク内に気体を供給する気体流路とが形成される液体タンク用コネクタにおいて、
前記プラグと前記ソケットとの間で前記液体流路をシールする液体シール部の結合力に抗って、該ソケットと該プラグとを離間させる押圧力を付与する押圧手段が設けられていることを特徴とする液体タンク用コネクタ。
【請求項2】
前記プラグは、前記口栓部に対して遊嵌されていることを特徴とする請求項1記載の液体タンク用コネクタ。
【請求項3】
前記プラグと前記ソケットとの間には、前記気体流路をシールする気体シール部が設けられ、
該気体シール部は、前記ソケット側に設けられた交換可能なシール部材を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体タンク用コネクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−173292(P2009−173292A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−10934(P2008−10934)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【出願人】(591257111)サーパス工業株式会社 (60)
【Fターム(参考)】