説明

液体中の多数の重金属イオンの同時電気化学的検出

特に、サンプル液体中の重金属イオンの痕跡レベルを検出するための技術及びシステムが開示されている。電圧は金属錯体を含むサンプル液体に供給される。金属錯体に関連される電流信号が測定される。測定された電流信号は金属錯体に関連される2以上の金属イオンの存在を同時に検出するように処理される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料の電気化学的検出に関する。
【背景技術】
【0002】
液体中の重金属イオンのような汚染物質の検出は河川および小川のような水源を検査および保護するために重要である。化学発光に基づく検出技術は閃光を発生するために触媒酵素の存在を必要とする。例えばHach Eclox Rapid Response Water Test Kitは触媒酵素西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)の存在下におけるルミノールと酸化剤の反応に基づいている。その反応はエンハンサーが添加されるときに検出されることができる閃光を発生する。
【発明の概要】
【0003】
材料の電気化学的検出のための技術、システム、装置が開示されている。特に、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、銅(Cu)、水銀(Hg)、砒素(As)等のような重金属イオンの痕跡レベルは電気化学的検出を使用して検出されることができる。
【0004】
1特徴では、金属イオンの痕跡レベルの検出は、金属錯体を含んでいるサンプル液体が感知電極を横切って流れることを可能にしながら、感知電極へ電流を加えることを含んでいる。与えられた電圧に応答して、金属錯体に関連される電流信号は周期的に測定される。周期的に測定された電流信号は金属錯体に関連される2以上の金属イオンの存在を同時に検出するように処理される。
【0005】
実装は以下の特徴の1以上を随意選択的に含むことができる。電圧の供給は走査電位が後続する累積電位を適用することを含むことができる。走査電位の供給は25ミリボルト(mV)の振幅、4ミリボルト(mV)のステップ電位、25ヘルツの周波数の少なくとも1つを有する走査電位の供給を含むことができる。電圧はサンプル液体が感知電極を横切って流れることを可能にする期間中感知電極へ供給されることができる。さらに、電圧はサンプル液体が他の感知電極を横切って流れるとき別の感知電極へ適用されることができる。電流信号は亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、銅(Cu)、水銀(Hg)、砒素(As)の2以上を含む2以上の金属イオンの存在を同時に検出するために周期的に測定される。電圧の供給はビスマス、金、炭素、水銀の少なくとも1つで構成される感知電極へ電圧を供給することを含むことができる。さらに、電圧の供給はスクリーン印刷電極で構成される感知電極に電圧を供給することを含むことができる。電流信号の測定はボルタンメトリー信号の測定を含むことができる。ボルタンメトリー信号の測定はボルタンメトリー信号を測定するために剥離電圧電流計を使用することを含んでいる。剥離電圧電流計を使用するボルタンメトリー信号の測定はボルタンメトリー信号を測定するための使い捨ての剥離電圧電流計を使用することを含むことができる。さらにサンプル液体はこのサンプル液体が容器を通って流れることを可能にする前にバッファで事前処理されることができる。
【0006】
別の特徴では、重金属イオンの痕跡レベルを検出するためのシステムは検出装置とデータ処理装置を含んでいる。検出装置はサンプル液体が1以上の金属錯体を含んだ状態でそのサンプル液体を容器中に少なくとも部分的に保持するための容器を含んでいる。検出装置はまたサンプル液体に少なくとも部分的に沈められる導電部材を含む。容器、溶液、導電部材は各金属錯体に対応するボルタンメトリー信号を測定するように構成される。導電部材は電気的に直列接続されている2以上の感知電極と、直列接続された感知電極に結合され感知電極間で共有されている基準電極を含んでいる。データ処理装置は測定されたボルタンメトリー信号に基づいて金属錯体に関連される2以上の金属イオンを平行して識別するように構成されている。
【0007】
実装は以下の特徴の1以上を随意選択的に含むことができる。導電部材はビスマス、金、炭素又は水銀の少なくとも1つを含むことができる。導電部材はスクリーン印刷された電極を含むことができる。検出装置は剥離電圧電流計として構成されることができる。剥離電圧電流計は使い捨ての剥離電圧電流計を含むことができる。また、検出装置は走査電位が後続する累積電位を供給することによりボルタンメトリー信号を測定するように構成されることができる。システムはサンプル液体が検出器装置を通って流れることを可能にするために容器に接続されたサンプルの入口とサンプルの出口も含むことができる。容器はサンプル液体が容器を通って導電部材を横切って流れることを可能にする流路を形成するように形成される。さらに、データ処理装置はサンプル液体が導電部材を横切って流れるときボルタンメトリー信号を定期的に測定するように構成されている。容器はサンプル液体が容器を通って感知電極の1つを横切って流れることを可能にし、別のサンプル液体が容器を通って別の感知電極を横切って流れることを可能にする2以上のチャンネルを成形するように成形される。また、データ処理装置はサンプル液体が感知電極の1つを横切って流れ、また他のサンプル液体が他の感知電極を横切って流れるときボルタンメトリー信号を定期的に測定するように構成されている。
【0008】
この明細書に記載されている主題は以下の利点の1以上を潜在的に提供できる。この明細書に記載されている技術及びシステムは価格を最小又は減少するために小型化された電気化学解析装置として構成されることができる。小型化された電気化学解析装置はさらに一体化された補助及び基準電極を備えたスクリーン印刷電極を構成することによってさらに価格を減少できる。スクリーン印刷電極は置換を容易にするために廃棄可能である。また、電気化学解析装置は同時に多数の重金属イオンを検出するために多数のスクリーン印刷電極を使用できる。多数の重金属イオンを検出するために、電気化学解析装置は剥離ボルタンメトリーのような解析技術を使用できる。小型化された電気化学解析装置はppt(ng/L)範囲において金属イオンの痕跡レベルを検出できる。さらにこの明細書に記載されているシステム及び技術はボルタンメトリー信号のオンライン測定を行うことができる。
【0009】
この明細書に記載されている主題は亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のような材料の存在を検出するための電気化学的方法又はシステムとして構成されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1a】種々の重金属イオンを検出するための装置の開かれた形態を示すブロック図である。
【図1b】種々の重金属イオンを検出するための装置の閉じた形態を示すブロック図である。
【図2】1例のサンプルと電極のインターフェースを示すブロック図である。
【図3】多数の重金属イオンを検出するための1例のプロセスのプロセスフロー図である。
【図4】異なる重金属イオンにおける例示的な電流と電圧の関係を示す図である。
【図5】異なる重金属イオンに対する例示的な較正プロット(電流−濃度依存)である。
【図6】種々の重金属イオンの痕跡レベルにおける方形波吸収剥離ボルタンメトリー信号を示す図である。
【図7】電気化学的検出を使用して多数の重金属イオンを検出するシステムを示す図である。
【図8】多数の動作電極を含む1例のスクリーン印刷された電極を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
種々の図面の同じ参照符合および記号表示は同じ素子を示している。
水のような液体中の材料を検出するための技術及びシステムが開示されている。特に亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のような水中の重金属イオンの痕跡レベルを検出するための電気化学検出装置が与えられる。電気化学検出装置は例えば剥離ボルタンメトリーのような解析技術を使用できる。
【0012】
剥離ボルタンメトリーは種々の水性サンプル中の重金属イオンを検出するための解析ツールとして使用されることができる。剥離ボルタンメトリーは付着剥離電ボルタンメトリーと吸収剥離ボルタンメトリーのような種々の構造で構成されることができる。この明細書に記載されている例示的な技術、システム、装置は吸収剥離ボルタンメトリーを使用する。吸収剥離解析は痕跡金属(例えばモリブデン(Mo))と配位子(例えばクロラニレート(CAA))との表面活性錯体の形成、吸収累積、減少を含んでいる。したがって吸収剥離は配位子が存在する金属(例えば金属錯体)の濃度を測定するために使用されることができる。適切なキレート剤または配位子が使用されることができる。
【0013】
図1aは液体中の重金属イオンの痕跡レベルを検出するための1例の装置100を示している。装置100は吸収剥離ボルタンメトリーのような解析プロセスを使用して亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のような水中の重金属イオンを検出することができる。装置100は基準電極140、感知または動作電極150、少なくとも部分的に液体を保持するためのハウジングまたは容器125を含んでいる。装置100は貫流装置として構成され、ターゲット液体の一部のみが実際に容器125中に保持される。構成によっては、装置100は随意選択的に補助基準(図示せず)を含むことができる。
【0014】
基準電極140は少なくとも部分的に導電性に構成されている導電部材である。基準電極140は種々の導電材料を使用して構成されることができる。例えば電極として設けられる変性された銀ワイヤ(例えばAgClで被覆され記録液に浸されるとき銀/塩化銀Ag/AgCl)が使用されることができる。
【0015】
感知電極150はカーボン・ペースト電極、ガラス状炭素電極、裸炭素電極、網目炭素電極等のような広範囲の種々の炭素電極のうちの任意の1つを使用して構成されることができる。金属電極のような他の適切な導電電極が使用されることができる。金属電極は例えば金、水銀、ビスマス電極を含むことができる。さらに、感知電極150はビスマス被覆またはめっきされた導電電極を含むことができる。代わりにビスマスが含まれた検体液を有する導電電極が使用されることができる。ビスマスベースの電極は良好な導電性と低い毒性を与えることができる。
【0016】
幾つかの構造では、感知電極150はビスマスのような導電材料を含む薄膜で被覆又はめっきされることができる。導電材料で被覆された感知又は動作電極150は炭素ファイバ又はガラス状炭素電極であることができる。感知電極150は平坦なスクリーン印刷炭素電極のような任意の導電材料で被覆されることができる。例えば感知電極150は補助電極を含んでいる使い捨てのスクリーン印刷電極として構成されることができる。使い捨てのスクリーン印刷電極はビスマス、金または炭素を使用して構成された感知又は動作電極を含むことができる。また、スクリーン印刷電極は基準140及び補助電極、典型的にはそれぞれ銀/塩化銀およびプラチナを含むことができる。動作において、フローセルのように構成される例示的な装置100が解体され、スクリーン印刷された動作電極150が所望なときに置換されることができる。
【0017】
幾つかの構成では、他の電極構成が使用されてもよい。例えばここで参考文献とされている米国特許第6,682,647号および米国特許第5,292,423号明細書に記載されている電極が感知電極150として構成されることができる。簡潔に言えば、Medisense社のExact Tech Blood Glucose Stripsのようなスクリーン印刷電極が構成されることができる。これらの条帯は例えば両面に炭素コンタクトを備えた塩化ポリビニル(PVC)基板上に印刷された炭素から作られる動作および基準電極を含んでいる。1つの印刷された炭素コンタクトは、当初の動作電極のターゲット領域がエンザイム/メディエーター層で被覆されているので水銀膜電極のための基板として機能する。別の条帯からの印刷電極(Ag/AgCl)は電圧電流計検出期間中に基準電極として作用する。電位差剥離もまたTraceLabユニットの通常のAg/AgCl電極を使用して行われることができる。さらにプラチナワイヤの補助電極が使用されることができる。
【0018】
動作電極150はビスマスの異なる形態による被覆および/またはめっきにより構成されることができる。例えば粒子または粒状形態の固体ビスマスが使用されることができる。同様にビスマス塩がアクチブ電極材料として使用されることができる。幾つかの構成では、固体ビスマスまたはビスマス塩がペースト、ゲルまたは重合体材料で使用されることができ、これは感知電極150上に被覆又はめっきされる。
【0019】
さらに、装置100は種々の随意選択的なコンポーネントを含むことができる。例えば装置100は貫流セルとしての動作を可能にするために随意選択的に入口ポート160と出口ポート170を含むことができる。貫流セルとして構成されるとき、液体(例えば水)流は入口ポート160と出口ポート170を使用して装置100を通って流れることができる。装置を通過して凪がれる液体中における亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のようなターゲットの重金属イオンの存在は連続して検出されることができる。
【0020】
その代わりに、装置100は液体を貫流させずに、ハウジング125中にディスクリートなサンプルを保持するためにバッチモードで動作されることができる。例えばサンプル液体の予め定められた体積は亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のような1以上のターゲットの重金属イオンの存在を検出するために入口ポート160へ配置されることができ、ハウジング125で保持されることができる。
【0021】
開かれた形態では、図1aは第1の部材110と第2の部材120との間で気密および/または水密を行うように設計されたゴム又は他の適切な密封材料から作られる密封部材130を示している。第1の部材110は入口ポート160と出口ポート170と密封部材130を含んでいる。第2の部材120は基準電極140、感知電極150、液体ハウジング125を含んでいる。第1の部材110は装置100の上部であり、第2の部材120は装置100の下部である。また、第1の部材110はヒンジ、ボールおよびソケット接合、タブ、蟻継等のような接合機構155によって第2の部材120へ接続されることができる。
【0022】
図1bは例示的な装置100の閉じた形態を示している。装置100が閉じられると、液体は入口ポート160を通って流れ、電流路は基準電極140とスクリーン印刷感知電極150を横切って形成される。
【0023】
さらに、装置100の形状因子は亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のような液体中の重金属イオンの痕跡レベルを検出するための解析プロセスを簡単にするために変更されることができる。例えば装置100はサンプルの準備を簡単にし、解析時間を加速するように設計されることができる。装置100はディスクリートなサンプルを使用するバッチモードまたは貫流モードで剥離ボルタンメトリーを使用するように設計されることができる。ユーザと装置100との間には、サンプル液体の導入および/または標準が必要とされる以外には相互動作はほとんど又は全く存在しない。
【0024】
図2は、亜鉛、鉛、カドミウム、銅のような多数の重金属イオンの痕跡レベルを検出するための1例のインターフェースを示すブロック図である。例示的な装置100のハウジングまたは容器125は種々のサンプルと電極のインターフェースを提供するように構成されている。例えば図2は、多数のスクリーン印刷電極212、222、232、242、252を使用するための種々のサンプルと電極のインターフェースを示している。これらのスクリーン印刷電極はスクリーン印刷感知電極150に実質的に類似して構成されることができる。
【0025】
各スクリーン印刷電極は1以上の特別な重金属イオンを監視するように設計されることができる。多数のスクリーン印刷電極212、222、232、242、252を構成することによって、多数の重金属イオンは同時にまたは平行して監視されることができる。図2に示されている例では、ハウジング125は例示的な装置100がビスマス、金、炭素等のような異なる動作電極214、224、234、244、254を有する各スクリーン印刷電極を備えた多数の異なるスクリーン印刷電極212、222、232、242、252を含むことができる。各動作電極はビスマス、金、炭素等から選択された同じ又は異なる材料を使用して構成されることができる。
【0026】
例示的なハウジング125は異なるサンプル事前処理を同時に行うために2以上の別々の流路216、226、236、246、256を含むことができる。行われる事前処理は干渉の除去、酸化等のようなサンプルの掃除及び処理を含むことができる。別々の流路216、226、236、246、256を通って、装置100は単一のサンプル202から増加された数の重金属イオンを監視できる。例えば図1aと1bに関して説明されたビスマスベースの動作電極は1つの流路(例えば216)で使用されることができる。別々の流路(例えば226)では、砒素、セレニウム、水銀用に選択されたスクリーン印刷された金電極が使用されることができる。
【0027】
スクリーン印刷感知電極212、222、232、242、252は迅速で再生可能な方法を使用して構成されることができる。炭素の動作電極はスクリーン印刷され、金のような導電性材料は選択的に炭素上にスパッタリングされる。スクリーン印刷電極は基準及び補助電極の両者を含むことができる。各流路216、226、236、246、256はそれらのそれぞれの測定について同時に使用されることができるビスマスおよび金のような恐らく2つの異なる動作電極を有する別々のスクリーン印刷電極を収納できる。
【0028】
さらに、異なる流路216、226、236、246、256は異なる事前処理システム210、220、230、240、250を各流路216、226、236、246、256へ適用することを可能にする。事前処理システム210、220、230、240、250は多数の重金属イオンの並列検出のために1以上の重金属イオンと反応するように特別なバッファおよび/または配位子を各流路へ提供できる。
【0029】
水中の多数の重金属イオンを同時に検出するための多数の電気化学的ルートまたは流路は速度、最小化、感度の確かな利点を与える。したがって装置100は重金属イオンの種々の種類の現場検査のために構成されることができる。またビスマス又は金の使用によって、装置100は環境的に有害な水銀の使用を避けることができる。
【0030】
図3は液体中の重金属イオンの電気的化学検出のための1例のプロセス300を示している。特に吸収剥離ボルタンメトリーが亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等の水中の重金属イオンの痕跡レベルを測定および/または検出するために使用されることができる。
【0031】
サンプル水のような得られたサンプルは(入口ポート160を介して)ステップ302で装置100へ付加される。サンプルは異なる流路216、226、236、246、256へ分離され、1以上のバッファおよび/または配位子を使用して304で事前処理される。事前処理は例えばニッケル−ジメチルグリオキシメート(Ni−DMG)、モリブデン−クロラニレート(Mo−CAA)、鉄−カテコール(Fe−カテコール)等のような金属錯体を発生できる。(例えば方形波吸収剥離ボルタンメトリーを使用する)吸収剥離ボルタンメトリーを使用して、金属錯体のボルタンメトリー信号は304でアセテートpHバッファまたは他の適切な緩衝液で測定される。ボルタンメトリー信号は各流路216、226、236、246、256で異なる動作電極214、224、234、244、254(例えばビスマス、水銀、金等)を使用してこの構成及びその他の構成で測定される。
【0032】
幾つかの重金属は錯体を形成せず、したがって錯化剤を必要としない。この重金属の例には鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、銅(Cu)が含まれる。これらのタイプの重金属では、電解累積物はこのような錯化剤なしで使用されることができる。
【0033】
金属錯体は電気的に活性であり、感知または動作電極の電極214、224、234、244、254を使用するボルタンメトリーにより検出されることができる。予め規定された振幅の累積電位は予め定められた時間期間バッファ中の金属錯体に与えられ、その後予め定められた振幅、予め定められたステップ電位、予め定められた周波数で電位走査される。例えば、ビスマス膜電極(BFE)を有する50μg/L亜鉛の方形波吸収剥離ボルタモグラムが構成されることができる。この例では、亜鉛は支持電解質0.1Mアセテートバッファ(pH5.5)の溶液に存在する。0.50Vの累積電位は攪拌で約60秒与えられる。累積電位に続いて、25mVの振幅と、4mVのステップ電位と、25Hzの周波数による電位走査が行われる。
【0034】
図4は、フローセル100中のスクリーン印刷ビスマス電極150を使用して種々の濃度の亜鉛、鉛、カドミウムの同時的検出の1例を示している。図4に示されていないが、銅のような他の重金属イオンもビスマス電極150を使用して検出されることができる。図4はフローセル100中のビスマス電極150を使用して同時に検出される亜鉛412、カドミウム414、鉛416の典型的な較正ピークを示している。図4に示されているような亜鉛412、カドミウム414、鉛416の較正ピークは5mMアセテートバッファ(pH4.4)におけるZn、Cd、Pbの選択濃度(例えば450ppb)に対応する。図4に示されているピーク412、414、416は選択流速(例えば1.0mL/分)でフローセル100を通るサンプル液体により1分の付着時間を使用して測定されることができる。さらに−1.1V対Ag/AgClのビスマスめっき電位は1200秒のビスマスめっき時間で使用されることができる。X軸は測定に使用される電位を表し、Y軸はμAで測定された電流を表す。
【0035】
図5はZn、Cd、Pbの電流−濃度関係を示している。X軸はZn、Cd、Pbの10億分の1(ppb)の濃度を表している。Y軸はZn、Cd、Pbの濃度に対応する測定された電流を表している。電流−濃度関係は線形関係に近づくように見える。
【0036】
図6はカドミウムと鉛の1ppbについての貫流セル100で使用されるスクリーン印刷電極150、212、222、232、242、252の再生能力を示している。左パネル610はカドミウムと鉛のないブランクの電流−電圧関係を示している。右パネル620はカドミウムと鉛の1ppbに付いての電流−電圧関係を示している。カドミウムと鉛の電流−電圧関係はカドミウム612と鉛614の明白な電流ピークを示している。これらの電流ピークの高さ612と614のサイズは小さい1ppbの濃度レベルでさえも可視であるのに十分な大きさである。したがって、図6はさらに低い痕跡レベルが同じ動作条件下で検出されることができることを示している。
【0037】
図7は電気化学的検出を使用して、液体中の亜鉛、鉛、カドミウム、銅、水銀、砒素等のような重金属イオンを検出するシステム700の1例を示している。システム700はデータ処理装置720に結合された(例えば図1に示されているような専用のフローセル設計で構成される)検出装置710を含んでいる。検出装置710は図1に関して実質的に示されている。代わりに、検出装置710は他の形態の要素を使用して構成されることができる。
【0038】
データ処理装置720は検出装置710からデータを受信し、受信されたデータを処理するための種々のデータ処理装置を含むことができる。例えばデータ処理装置720はパーソナルコンピュータ(PC)、サーバコンピュータ、ポータブルコンピュータ装置等を含むことができる。さらにデータ処理装置720はソフトウェアプログラムを実行するように設計されている中央処理装置(CPU)のような種々のコンポーネントを含むことができる。実行ソフトウェアプログラムはデータ捕捉と検出装置710から受信されたデータの解析を実行するプログラムを含むことができる。例えばプログラムは剥離ボルタンメトリーを行うための適切な記録プロトコルを通信できる。記録プロトコルは累積電位と、振幅、ステップ電位、周波数による電位走査を含むことができる。
【0039】
データ処理装置720は双方向通信チャンネル730を通して検出装置710からデータを受信する。双方向通信チャンネル730は任意の有線又は無線接続のいずれかを含むことができる。ワイヤ接続はユニバーサル・シリアル・バス接続、ファイヤワイヤ接続、パラレル接続等と両立されることができる。無線接続はブルートゥース、WiFi、Wimax等と両立されることができる。幾つかの構成では、検出装置は遠隔位置で水源を検査するために遠隔位置(例えば水域のような地域)に位置されることができる。検出装置710を使用して集められたデータは、広域網(WAN)、構内網(LAN)又はインターネットのようなネットワークによってデータ処理装置720へ送信される。幾つかの構成では、システム700は独立したシステムとして、またはネットワークシステムのようなより大きなシステムの一部として構成されることができる。
【0040】
幾つかの構成では、システム700は方形波吸収剥離ボルタンメトリーを使用する特別な検出システムとして構成される。検出システムは検出された金属錯体のボルタンメトリー信号を測定するためにビスマス電極150を使用することができる。システム700は純水または超純水における重金属イオンの電気化学的検出及び測定のための適切で廉価なシステムとして開発されることができる。
【0041】
さらに、システム700は専用のフローセル100を使用してオンラインのボルタンメトリー測定を行うことができる。オンラインの測定はターゲットの重金属イオンの連続的な監視のためのサンプル液体の1以上の流動流で測定をすることにより行われることができる。代わりに、システム700はユーザが未処理のサンプルの固定された量を注入することを可能にし、ユーザがサンプルに接触してサンプルを潜在的に汚染する必要なしに、事前処理及び検出処理がオンラインで行われることができる。
【0042】
さらに、多数の電極150、212、222、232、242、252は平行して検出されることができる複数の重金属イオンを増加するためにシステム700で使用されることができる。このような多検出システム700は1つの動作電極を任意の所定の時間に使用する他のプロセスよりも高速度であり効率的である。
【0043】
幾つかの構成では、貫流装置100について説明された同じ印刷電極150、212、222、232、242、252を使用して得られる剥離ボルタンメトリー測定は検出感度の増幅を与えることができる。したがって、重金属イオンの痕跡レベルが検出されることができる。感度の強化は直列のセルの概念を使用して与えられることができる。
【0044】
図8は直列のセルの概念の1例の表示を示している。多数及び同じ動作電極812、814、816、818、820は単一のスクリーン印刷電極条帯810上に配置されている。動作電極812、814、816、818、820は直列接続され、1つの基準822および1つの補助電極824を共有する。幾つかの構成では、これらの多数の動作電極812、814、816、818、820は金、ビスマス、炭素等のような異なる電極の混合であることができる。さらにこれらの多数の電極は異なる測定条件下、例えば付着電位およびウィンドウで動作されることができる。このような組合わされた構造は低い検出限度を実現するために必要とされる付着時間を最小にすることができる。
【0045】
この明細書に記載されている主題と機能動作の実施形態は、この明細書及びそれらの構造的等価物を含めたデジタル電子回路又はコンピュータソフトウェア、ファームウェア又はハードウェア、或いはそれらの1以上の組合せで実行されることができる。この明細書に記載されている主題の実施形態は1以上のコンピュータプログラムプロダクトとして、即ちデータ処理装置によりまたはそのデータ処理装置の動作の制御を実行するために実体的なプログラムキャリアで符号化されたコンピュータプログラム命令の1以上のモジュールとして構成されることができる。実体的なプログラムキャリアは伝播された信号又はコンピュータの読取り可能な媒体であることができる。伝播された信号は人工的に発生された信号であり、例えばコンピュータにより実行されるために適切な受信機装置へ送信されるための情報を符号化するように発生されたマシンが発生する電気的、光学的、電磁的信号である。コンピュータの読取り可能な媒体はマシンの読取り可能な記憶装置、マシンの読取り可能な記憶基板、メモリ装置、またはそれらの1以上の組合せであることができる。
【0046】
用語「データ処理装置」は例えばプログラム可能なプロセッサ、コンピュータ又は多数のプロセッサ或いはコンピュータを含めた全ての装置、デバイス、データを処理するためのマシンを含む。装置はハードウェアに加えて、問題のコンピュータプログラムの実行環境を生成するコード、例えばプロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらの1以上の組合せを構成するコードを含むことができる。
【0047】
(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても知られている)コンピュータプログラムは、コンパイルまたは解釈された言語或いは宣伝型手順言語を含む任意の形態のプログラミング言語で書かれることができ、独立したプログラム又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、或いはコンピュータ環境での使用に適した他のユニットを含めた任意の形態で配備されることができる。コンピュータプログラムはファイルシステム中のファイルに必ずしも対応しない。プログラムは他のプログラム又はデータ(例えばマークアップ言語文書に記憶されている1以上のスクリプト)を保持するファイル部分に問題のプログラムに専用の単一のファイルに、或いは多数の調整されたファイル(例えば1以上のモジュール、サブプログラム又はコードの一部を記憶するファイル)に記憶されることができる。コンピュータプログラムは1つのサイトに位置されるか多数のサイトを横切って分配され通信ネットワークにより相互接続される1つのコンピュータ又は多数のコンピュータで実行されるように配備されることができる。
【0048】
この明細書で説明されているプロセス及び論理フローは入力データで動作し出力を発生することによって機能を行うための1以上のコンピュータプログラムを実行する1以上のプログラム可能なプロセッサにより行われることができる。プロセスおよび論理フローは特別の目的の論理回路によっても行われることができ、装置は特別目的の論理回路、例えばFPGA(フィールドプログラム可能なゲートアレイ)またはASIC(特定用途用集積回路)として構成されることができる。
【0049】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは例えば通常及び特別目的の両者のマイクロプロセッサ、任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1以上のプロセッサを含んでいる。通常、プロセッサは読取り専用メモリまたはランダムアクセスメモリ或いはその両者から命令及びデータを受信する。コンピュータの本質的な要素は命令を行うプロセッサと、命令及びデータを記憶するための1以上のメモリ装置である。通常、コンピュータは、データを記憶するための1以上の大容量記憶装置、例えば磁気、磁気光学ディスク又は光ディスクを含んでいるか、そこからデータを受信するまたはそこへデータを転送するために動作的に結合されている。しかしながら、コンピュータはこのような装置を有する必要はない。さらにコンピュータは別の装置に埋設されることができる。
【0050】
コンピュータプログラム命令とデータを記憶するのに適したコンピュータの読取り可能な媒体は例えば半導体メモリ装置、例えばEPROM、EEPROM、フラッシュメモリ装置と、磁気ディスク、例えば内部はードディスクまたは取り出し可能なディスクと、磁気光学ディスクと、CD ROM及びDVD−ROMディスクを含めた全ての形態の非揮発性メモリ、媒体及びメモリ装置を含んでいる。プロセッサ及びメモリは特別目的の論理回路により捕捉されるかそこに組み込まれることができる。
【0051】
ユーザとの相互動作を設けるために、この明細書に記載されている主題の実施形態は情報をユーザへ表示するためのディスプレイ装置、例えばCRT(陰極光線管)またはLCD(液晶ディスプレイ)モニタと、ユーザが入力をコンピュータに対して行うキーボード及び指向装置、例えばマウス又はトラックボールを有するコンピュータで実行されることができる。他の種類の装置は同様にユーザとの相互動作を行うために使用されることができ、例えばユーザからの入力は音響、スピーチまたは触覚入力を含めた任意の形態で受信されることができる。
【0052】
この明細書に記載されている主題の実施形態は、例えばデータサーバとしてのバックエンドコンピュータを含み、ミドルウェアコンポーネント、例えばアプリケーションサーバを含み、又はフロントエンドコンポーネント、例えばユーザがこの明細書で説明された主題の実装と相互動作することを可能にするグラフィカルユーザインターフェースまたはウェブブラウザを有するクライアントコンピュータを含み、あるいは1以上のこのようなバックエンド、ミドルウェア、またはフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含むコンピュータシステムで実行されることができる。システムのコンポーネントはデジタルデータ通信の任意の形態または媒体、例えば通信ネットワークにより相互接続されることができる。通信ネットワークの例は構内網(“LAN”)及び広域網(“WAN”)、例えばインターネットを含んでいる。
【0053】
コンピュータシステムはクライアントとサーバを含むことができる。クライアントとサーバは通常相互に離れており、典型的に通信ネットワークを介して相互動作する。クライアントとサーバの関係はそれぞれのコンピュータで作動しクライアント−サーバ関係を相互に有するコンピュータプログラムによって生じる。
【0054】
この明細書は多くの詳細を含んでいるが、これらは本発明または請求されていることの技術的範囲の限定として解釈されてはならず、特別な発明の特別な実施形態に特有である特性の説明として解釈される・別の実施形態の文脈においてこの明細書に記載されたある特性も単一の実施形態と組み合わせて実行されることができる。反対に、単一の実施形態の文脈に記載された種々の特性も別々に又は任意の適切な副結合により多数の実施形態で実行されることができる。さらに、特性はある組合せで作用するとして前述され、最初にこのように請求されたが、請求された組合せからの1以上の特性は幾つかのケースでは組合せから行われ、請求された組合せは副結合または副結合の変化に関することができる。
【0055】
同様に、特定の順序で動作が図面で示されているが、これはこのような動作が所望の結果を実現するために示されている特別な順序又は逐次的な順序で行われ、または全ての示されている動作が行われることを必要とすると理解されてはならない。
【0056】
少数の構成と例しか説明していないが、他の構成、強化、変化はこの明細書に記載され示されていることに基づいて行われることができる。例えば構成は説明された金属錯体に限定されず、他の重金属および配位子に基づいた金属錯体画可能である。また、吸収剥離ボルタンメトリーの記録プロトコルは変化されることができる。例えば記録プロトコルは累積電位の振幅、与えられる累積電位の期間、攪拌するか否か、電位走査の振幅、ステップ電位の振幅、与えられる電位の周波数等を変化するために変更されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属錯体を含んでいるサンプル液体を感知電極を横切って流しながら前記感知電極に電流を供給し、
前記供給された電圧に応答して、前記金属錯体に関連する電流信号は周期的に測定し、
前記周期的に測定された電流信号を処理して前記金属錯体に関連される2以上の金属イオンの存在を同時に検出するステップを含んでいる方法。
【請求項2】
前記電圧の供給は累積電位とそれに後続する走査電位を供給するステップを含む請求項1記載の方法。
【請求項3】
走査電位の供給は25ミリボルトの振幅、4ミリボルト(mV)のステップ電位、25ヘルツの周波数の少なくとも1つを有する走査電位の供給を含む請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記電圧の供給は、
前記サンプル液体を前記感知電極を横切って流しながら、前記電圧を前記感知電極へ適用し、
前記サンプル液体を別の感知電極を横切って流しながら、前記電圧を前記別の感知電極へ適用するステップを含んでいる請求項1記載の方法。
【請求項5】
前記処理は、亜鉛(Zn)、鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、銅(Cu)、水銀(Hg)、砒素(As)の2以上を含む2以上の金属イオンの存在を同時に検出するために前記周期的に測定される電流信号を処理するステップを含んでいる請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記電圧の供給は、ビスマス、金、炭素、水銀の少なくとも1つを含む前記感知電極へ前記電圧を供給するステップを含んでいる請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記電圧の供給は、スクリーン印刷電極で構成される前記感知電極に電圧を供給するステップを含んでいる請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記電流信号の測定は、ボルタンメトリー信号の測定を含んでいる請求項1記載の方法。
【請求項9】
前記ボルタンメトリー信号の測定は、前記ボルタンメトリー信号を測定するために剥離電圧電流計を使用するステップを含んでいる請求項8記載の方法。
【請求項10】
剥離電圧電流計を使用する前記ボルタンメトリー信号の測定は、前記ボルタンメトリー信号を測定するために使い捨ての剥離電圧電流計を使用するステップを含んでいる請求項9記載の方法。
【請求項11】
さらに、前記サンプル液体を容器を通して流す前に、前記サンプル液体をバッファにより事前処理するステップを含んでいる請求項1記載の方法。
【請求項12】
検出装置とデータ処理装置を含んでいるシステムにおいて、
前記検出装置は、
1以上の金属錯体を含んでいるサンプル液体を少なくとも部分的に保持する容器と、
前記サンプル液体中に少なくとも部分的に浸漬される導電部材を含み、前記容器と、前記溶液と、前記導電部材とは各金属錯体に対応するボルタンメトリー信号を測定するように構成され、前記導電部材は、
電気的に直列接続されている2以上の感知電極と、
前記直列接続された感知電極に結合され前記感知電極間で共有されている基準電極とを具備し、
前記データ処理装置は、前記測定されたボルタンメトリー信号に基づいて前記金属錯体に関連される2以上の金属イオンを並列に識別するように構成されているシステム。
【請求項13】
前記導電部材は、ビスマス、金、炭素又は水銀の少なくとも1つを含んでいる請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記導電部材は、スクリーン印刷電極を含んでいる請求項12記載のシステム。
【請求項15】
前記検出装置は、剥離電圧電流計として構成されている請求項12記載のシステム。
【請求項16】
前記剥離電圧電流計は、使い捨ての剥離電圧電流計を具備している請求項15記載のシステム。
【請求項17】
前記検出装置は、累積電位とそれに後続する走査電位を供給することによりボルタンメトリー信号を測定するように構成されている請求項12記載のシステム。
【請求項18】
さらに、前記サンプル液体が前記検出器装置を流れることを可能にするために前記容器に接続されたサンプルの入口とサンプルの出口を具備している請求項12記載のシステム。
【請求項19】
前記容器は、前記サンプル液体が前記容器中を通って前記導電部材を横切って流れることを可能にする流路を形成するように形成されており、
前記データ処理装置は、前記サンプル液体が前記導電部材を横切って流れている間に前記ボルタンメトリー信号を周期的に測定するように構成されている請求項12記載のシステム。
【請求項20】
前記容器は、前記サンプル液体が前記容器を通って前記感知電極の1つを横切って流れることを可能にし、別のサンプル液体が前記容器を通って別の感知電極を横切って流れることを可能にする2以上のチャンネルを形成するように成形されており、
前記データ処理装置は、前記サンプル液体が前記感知電極の1つを横切って流れ、前記他のサンプル液体が前記他の感知電極を横切って流れるとき前記ボルタンメトリー信号を周期的に測定するように構成されている請求項12記載のシステム。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2011−516856(P2011−516856A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502923(P2011−502923)
【出願日】平成20年4月4日(2008.4.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/059467
【国際公開番号】WO2009/123645
【国際公開日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【出願人】(507243142)アリゾナ・ボード・オブ・リージェンツ・フォー・アンド・オン・ビハーフ・オブ・アリゾナ・ステイト・ユニバーシティー (5)
【出願人】(500174638)ミリポア・コーポレーション (5)