説明

液体充填装置

【課題】製造コストを低減することができながら、エア(圧縮空気)を抜いた場合でも、充填ノズルが液受けに衝突して、液受けや充填ノズルの一部が破損することのない液体充填装置を提供する。
【解決手段】充填ノズル11を昇降させる昇降用エアシリンダ20の駆動力を用いて、充填ノズル11から垂れ落ちる液体を受ける液受け15を回転させる液受け連動機構30を設け、液受け連動機構30により、液受け15を、充填ノズル11を上昇させた場合には充填ノズル11の下方に位置する液受け姿勢となり、充填ノズル11を下降させた場合には充填ノズル11の移動範囲から退避する退避姿勢となる各姿勢にわたって、連動させて移動させる。これにより、エアシリンダが昇降用エアシリンダ20のみで済んで、製造コストを低減でき、エア圧を開放した場合でも、液受け15と充填ノズル11とが衝突しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体充填装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1等に開示されているように、充填ノズル内の充填弁を開閉して、充填ノズルの下方に配置された容器内に液体を充填する液体充填装置は、既に知られている。
この種の液体充填装置は、充填する液体の性状や充填ノズルや充填弁の先端部の形状によっては、液体充填後に充填弁を閉鎖しても、充填ノズルの先端部に付着したり残ったりした液体が垂れ落ちる、いわゆる液垂れを発生して、充填対象の容器における開口部(液体導入口)の周囲や、液体充填装置の充填ノズルの下方箇所にあるものを汚してしまう場合がある。
【0003】
このような難点に対処する手法としては、充填ノズルを容器の開口部に対して上方に移動自在に構成し、充填終了後に、充填ノズルを上昇させるとともに、容器の開口部と充填ノズルの先端部との間に、垂れてきた液体を受ける受け皿状の液受け(いわゆる、たれ受け)を差し込んで液体を受けるよう構成することが考えられる。
【0004】
この構造としては、充填ノズルをノズル昇降用のエアシリンダにより昇降自在とするとともに、垂れてきた液体を受ける液受けを、平面視して、所定位置を中心として回転する支持アーム(あるいは、奥行方向に出退する支持アーム)で支持させ、回転動作を行わせる回転用のエアシリンダ(あるいは、出退動作を行わせる出退用のエアシリンダ)により、支持アームを介して支持アームを回転自在(あるいは出退自在)とする。そして、シーケンサ等の制御装置を用いて、充填が終了した時点で、前記ノズル昇降用エアシリンダを駆動させて充填ノズルを上昇させ、この後に、前記回転用(出退用)エアシリンダにより前記液受けを充填ノズルの下方位置に回転(あるいは進出)させて、液受けにより垂れてきた液体を受けるように制御する。また、次の充填作業を開始する際は、前記回転用(出退用)エアシリンダにより前記液受けを、充填ノズルの下方位置から所定の退避位置に退避させてから、前記ノズル昇降用エアシリンダを駆動させて充填ノズルを下降させて、充填動作を開始する。
【特許文献1】特開2000−168727号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のようにして液受けにより液体を受ける構造では、充填ノズルを昇降させるノズル昇降用エアシリンダと、液受けを回転させる回転用エアシリンダ(あるいは出退させる出退用エアシリンダ)との、2つのエアシリンダが必要であるので、製造コストが高価となる欠点がある。
【0006】
また、充填作業が終了して、エア供給源のエア(圧縮空気)を抜いた場合に、エア圧力の低下によって充填ノズルがその重さで徐々に下降してしまう。これに対して、充填ノズルの下方にある液受けは、退避位置に退避せずに、そのままの位置(充填ノズルの直下位置)にあるため、充填ノズルが液受けに衝突してしまい、液受けや充填ノズルの一部が破損する場合がある。
【0007】
本発明は上記欠点や不具合を解決するもので、製造コストを低減することができながら、エア供給源のエア(圧縮空気)を抜いた場合でも、充填ノズルが液受けに衝突して、液受けや充填ノズルの一部が破損することのない液体充填装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記欠点や不具合を解決するために本発明の液体充填装置は、充填容器に対して液体を充填する充填ノズルと、駆動源としての昇降用エアシリンダを有し、充填容器に対して充填ノズルを相対的に昇降させる昇降手段と、充填ノズルから垂れ落ちる液体を受ける液受けと、充填ノズルの昇降動作による駆動力によって、液受けを、充填ノズルを上昇させた場合には充填ノズルの下方に位置する液受け姿勢となり、充填ノズルを下降させた場合には充填ノズルの移動範囲から退避する退避姿勢となる各姿勢にわたって、連動させて移動させる液受け連動機構とを備えたことを特徴とする。
【0009】
この構成により、容器に液体を充填すべく、充填ノズルを下降させると、液受けが充填ノズルの移動範囲から退避する退避姿勢となるので、液受けが邪魔になることなく、充填ノズルを支障なく容器に近づけたり挿入したりして充填に適した姿勢にすることができて、良好に充填作業を行うことができる。また、充填作業が終了して、充填ノズルを上昇させると、液受けが充填ノズルの下方位置の液受け姿勢となるので、充填ノズルから垂れ落ちる液体を良好に受けることができる。そして、上記構成によれば、充填ノズルを昇降させる昇降手段の昇降用エアシリンダの駆動力を用いて、液受け連動機構を介して液受けが移動されるので、エアシリンダが1つで済んで、従来のような2つのエアシリンダを用いていた場合と比較して、エアシリンダの数を削減できて、製造コストを低減できる。また、充填ノズルを上昇させた状態で、昇降用エアシリンダのエア圧を開放し、これにより、充填ノズルが徐々に下降した場合でも、液受け連動機構によって、液受けが、充填ノズルの移動範囲から退避する退避姿勢側に移動されるので、液受けと充填ノズルとが衝突して液受けや充填ノズルの一部が破損することはない。
【0010】
また、本発明の液受け連動機構は、充填ノズルを支持するノズル支持枠に取り付けられて充填ノズルとともに昇降する筒状体と、一定の高さで回転自在に支持され、筒状体内に出退自在の回転支点軸と、回転支点軸を中心として回転支点軸と一体に回転するとともに液受けを支持する回転支持アームと、筒状体に形成された1対の異形溝と、回転支点軸を横方向に貫通して取り付けられるとともに前記1対の異形溝に嵌合する挿通軸とを有することを特徴とする。
【0011】
この構成により、簡単な構成で液受け連動機構を形成することができて、製造コストの低減化を図ることができる。
また、本発明の液受け連動機構は、挿通軸の両端部にそれぞれカラーが回転自在に外嵌され、カラーと筒状体の異形溝とがそれぞれ接触するよう構成していることを特徴とする。
【0012】
この構成により、充填ノズルが昇降されて、これに伴って液受けが移動される際に、筒状体の異形溝に対して、挿通軸に外嵌されたカラーが回転しながら、挿通軸が良好に移動される。つまり、カラーを設けずに、挿通軸が筒状体の各異形溝に直接接触しながら移動するよう構成した場合は、一方の異形溝に挿通軸が接触しながら回転した際に、挿通軸が、他の異形溝の接触部において、この異形溝に沿う方向とは反対側に回転しようとし、この結果、異形溝に対する摺動動作がスムーズには行われなかったり、異形溝や挿通軸の摺動部分の磨耗が激しかったりするが、本発明の構成によれば、このような不具合を生じない。
【発明の効果】
【0013】
以上のように本発明によれば、液受け連動機構を設けて、充填ノズルの昇降動作に連動して、液受けを退避姿勢と液受け姿勢とに連動させるよう構成したので、駆動源としてのエアシリンダを、1つだけで済ますことができて、製造コストを低減でき、また、充填ノズルを上昇させた状態で、昇降用エアシリンダのエア圧を開放することがあっても、液受けと充填ノズルとが衝突して液受けや充填ノズルの一部が破損することがなく、信頼性が向上する。
【0014】
また、液受け連動機構として、充填ノズルを支持するノズル支持枠に取り付けられて充填ノズルとともに昇降する筒状体と、一定の高さで回転自在に支持され、筒状体内に出退自在の回転支点軸と、回転支点軸を中心として回転軸と一体に回転するとともに液受けを支持する回転支持アームと、筒状体に形成された1対の異形溝と、回転支点軸を横方向に貫通して取り付けられるとともに前記1対の異形溝に嵌合する挿通軸とを有する構成とすることで、簡単な構成で液受け連動機構を形成することができて、製造コストの低減化を図ることができ、また、挿通軸の両端部にそれぞれカラーを回転自在に外嵌させ、カラーと筒状体の異形溝とがそれぞれ接触するよう構成することで、異形溝に対する挿通軸の移動動作をスムーズに行うことができるとともに、異形溝や挿通軸の磨耗を最小限に抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態にかかる液体充填装置を図面に基づき説明する。
図1(a)および(b)は本発明の実施の形態に係る液体充填装置の非充填時(待機時)の全体正面図および全体側面図、図2(a)および(b)は液体充填装置の充填時の全体正面図および全体側面図、図3(a)および(b)は液体充填装置の非充填時(待機時)の要部正面図および要部側面図、図4(a)および(b)は液体充填装置の充填時の要部正面図および要部側面図、図5(a)および(b)は液体充填装置の液受け装置の、非充填時および充填時の各平面図である。
【0016】
図1、図2に示すように、液体充填装置は、液体充填対象としての容器1が載せられる計量台2と、容器1に対して液体を充填する充填ユニット3と、各種の設定の指示を受けて充填ユニット3などを制御するとともに各種のデータを表示する指示計4と、これらの構成要素が組みつけられたフレーム枠5とを備えている。そして、計量台2に容器1を載せた状態で、充填ユニット3から容器1内に所定重量の液体を充填するよう構成されている。なお、図1、図2において、4aは、指示計4に設けられて各種データを手動で入力するための入力部、4bは、指示計4に設けられて各種データを表示する表示部、1aは、充填対象である液体の注入導入口とされる容器1の開口部である。
【0017】
充填ユニット3は、開閉自在の充填弁(図示せず)が内蔵された充填ノズル11と、充填弁を開閉させる充填弁駆動部(いわゆるアクチュエータ部)12と、これらの充填ノズル11および充填弁駆動部12を支持するノズル支持枠13と、ノズル支持枠13を介して、充填ノズル11および充填弁駆動部12を一体的に昇降する昇降装置(昇降手段)14と、充填ノズル11から垂れ落ちる液体を受ける液受け15を含めた液受け装置16とを有している。
【0018】
昇降装置14は、ノズル支持枠13の背面部に取り付けられたブロック部17が、上下に延びる一対のガイドロッド18に沿って案内されながらスライド自在に支持され、ブロック部17に内装された昇降用エアシリンダ20を駆動することで、ノズル支持枠13とともに充填ノズル11および充填弁駆動部12が一体的に昇降される。なお、ガイドロッド18は、フレーム枠5の上部に固定された固定側支持枠19に固定されている。また、昇降用エアシリンダ20として、ブロック部17の内部にシリンダ部が形成され、ガイドロッド18の中間部にピストン部が形成されて昇降する、いわゆるスライドユニット式のエアシリンダを用いてもよい。なお、図3、図4に示すように、充填ノズル11の昇降位置を検出するために、ノズル支持枠13の側部に位置検出用片21が取り付けられているとともに、固定側支持枠19に、上限位置検出器22と下限位置検出器23とが取り付けられている。
【0019】
前記液受け装置16は、垂れ落ちる液体を受ける受け皿形状の液受け15と、この液受け15を、充填ノズル11の下方に位置する液受け姿勢と、充填ノズル11の移動範囲から退避させて待機させる退避姿勢(待機姿勢)となる各姿勢にわたって、連動させて回転させる液受け連動機構30とから構成されている。
【0020】
そして、液受け連動機構30は、ノズル支持枠13の底面部右側端部から下方に延びるように取り付けられて充填ノズル11とともに昇降する筒状体31と、固定側支持枠19の底面部右側端部から下方に延びるように取り付けられた取付用ブラケット32と、この取付用ブラケット32の下端部に取り付けられた側面視してコ字状の支持片33と、この支持片33にその下部が回転自在に取り付けられ、上方に延びて筒状体31内に出退自在の回転支点軸34と、回転支点軸34を中心としてこの回転支点軸34と一体に回転するとともに液受け15を支持する回転支持アーム35と、筒状体31に形成された1対の異形溝36と、回転支点軸34を横方向に貫通して取り付けられるとともに前記1対の異形溝36に嵌合する挿通軸37と、挿通軸37の両端部に回転自在に外嵌されて筒状体31の異形溝36に接触するカラー38とから構成されている。
【0021】
ここで、図6などに示すように、異形溝36は、高さ方向中央部からその上方にかけては、単に上方に直線状に延びた形状(ストレート部36a)であるが、高さ方向の下部は、斜め方向に傾斜する形状(平面視して、下方ほど反時計回りに位置する形状:傾斜部36b)とされている。そして、充填ノズル11が上昇された際(ノズル支持枠13が固定側支持枠19に対して上方寄りに位置した際)には、挿通軸37が、異形溝36における傾斜部36bの下端部に位置し、これに伴って、液受け15が充填ノズル11の下方(直下位置)に位置する液受け姿勢となる。一方、充填ノズル11が下降された際(ノズル支持枠13が固定側支持枠19に対して下方寄りに位置した際)には、挿通軸37が、異形溝36におけるストレート部36aの上端部に位置し、これに伴って、充填ノズル11の移動範囲から退避して(この実施の形態では奥側に待避する)待機する退避姿勢(待機姿勢)となる。また、充填ノズル11が上方寄り位置で昇降する際には、挿通軸37が、異形溝36における傾斜部36bで移動するため、これに伴って液受け15が回転する一方、充填ノズル11が中間部および下方寄り位置で昇降する際には、挿通軸37が、異形溝36におけるストレート部36aで移動するため、退避姿勢(待機姿勢)が維持される。
【0022】
この構成により、容器1に液体を充填すべく、充填ノズル11を下降させると、液受け15が充填ノズル11の移動範囲から退避する退避姿勢となるので、液受け15が邪魔になることなく、充填ノズル11を支障なく容器1に近づけたり挿入したりして充填に適した姿勢にすることができて、良好に充填作業を行うことができる。また、充填作業が終了して、充填ノズル11を上昇させると、液受け16が充填ノズル11の下方位置の液受け姿勢となるので、充填ノズル11から垂れ落ちる液体を良好に受けることができる。
【0023】
そして、上記構成によれば、充填ノズル11を昇降させる昇降用エアシリンダ20の駆動力を用いて、液受け連動機構30を介して液受け15が回転されるので、エアシリンダが1つで済んで、従来のような2つのエアシリンダを用いていた場合と比較して、エアシリンダの数を削減できて、製造コストを低減できる。また、充填ノズル11を上昇させた状態で、昇降用エアシリンダ20のエア圧を開放し、これにより、充填ノズル11が徐々に下降した場合でも、液受け連動機構30によって、液受け15が、充填ノズル11の下方位置から退避する退避姿勢側に回転されるので、液受け15と充填ノズル11とが衝突して液受け15や充填ノズル11の一部が破損することはない。
【0024】
また、本発明の液受け連動機構30は、ノズル支持枠13に取り付けられて充填ノズル11とともに昇降する筒状体31と、取付用ブラケット32などを介して一定の高さで回転自在に支持され、筒状体31内に出退自在の回転支点軸34とを組み合わせ、筒状体31に形成された1対の異形溝36に、回転支点軸34に取り付けた挿通軸37を挿通させただけの簡単な構造で、良好に回転動作を連動させることができ、簡単な構造であるので製造コストを抑えることができる。
【0025】
また、挿通軸37の両端部にそれぞれカラー38を回転自在に外嵌させ、カラー38と筒状体31の異形溝36とがそれぞれ接触するよう構成したので、充填ノズル11が昇降されて、これに伴って液受け15が回転される際に、筒状体31の異形溝36に対して、挿通軸37に外嵌されたカラー38が溝壁面に接触して互いに逆方向に回転しながら、挿通軸37が良好に移動される。つまり、挿通軸にカラーを外嵌させること無く、挿通軸が筒状体の各異形溝に接触しながら移動するよう構成した場合は、一方の異形溝に挿通軸が接触しながら回転した際に、挿通軸が、他の異形溝の接触部において、この異形溝に沿う方向とは反対側に回転しようとし、この結果、異形溝に対する摺動動作がスムーズには行われなかったり、異形溝や挿通軸の摺動部分の磨耗が激しかったりするが、本実施の形態によれば、このような不具合を生じない。したがって、各部品を長期間にわたって、良好に使用できて、信頼性も向上する。
【0026】
なお、上記実施の形態では、計量値に基づいて、充填動作を制御する場合を述べたが、これに限るものではなく、各種の充填動作を行う液体充填装置に採用することができることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】(a)および(b)は本発明の実施の形態に係る液体充填装置の非充填時(待機時)の全体正面図および全体側面図である。
【図2】(a)および(b)は同液体充填装置の充填時の全体正面図および全体側面図である。
【図3】(a)および(b)は同液体充填装置の非充填時(待機時)の要部正面図および要部側面図である。
【図4】(a)および(b)は同液体充填装置の充填時の要部正面図および要部側面図である。
【図5】(a)および(b)はそれぞれ同液体充填装置の液受け装置の非充填時(待機時)および充填時の要部平面図である。
【図6】(a)および(b)はそれぞれ同液体充填装置の液受け装置の非充填時(待機時)および充填時の要部斜視図である。
【符号の説明】
【0028】
1 容器
2 計量台
3 充填ユニット
4 指示計
11 充填ノズル
12 充填弁駆動部(アクチュエータ部)
13 ノズル支持枠
14 昇降装置(昇降手段)
15 液受け
16 液受け装置
17 ブロック部
18 ガイドロッド
19 固定側支持枠
20 昇降用エアシリンダ
30 液受け連動機構
31 筒状体
32 取付用ブラケット
33 支持片
34 回転支点軸
35 回転支持アーム
36 異形溝
37 挿通軸
38 カラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充填容器に対して液体を充填する充填ノズルと、
駆動源としての昇降用エアシリンダを有し、充填容器に対して充填ノズルを相対的に昇降させる昇降手段と、
充填ノズルから垂れ落ちる液体を受ける液受けと、
充填ノズルの昇降動作による駆動力によって、液受けを、充填ノズルを上昇させた場合には充填ノズルの下方に位置する液受け姿勢となり、充填ノズルを下降させた場合には充填ノズルの移動範囲から退避する退避姿勢となる各姿勢にわたって、連動させて移動させる液受け連動機構と
を備えたことを特徴とする液体充填装置。
【請求項2】
液受け連動機構は、充填ノズルを支持するノズル支持枠に取り付けられて充填ノズルとともに昇降する筒状体と、一定の高さで回転自在に支持され、筒状体内に出退自在の回転支点軸と、回転支点軸を中心として回転支点軸と一体に回転するとともに液受けを支持する回転支持アームと、筒状体に形成された1対の異形溝と、回転支点軸を横方向に貫通して取り付けられるとともに前記1対の異形溝に嵌合する挿通軸とを有することを特徴とする請求項1記載の液体充填装置。
【請求項3】
挿通軸の両端部にそれぞれカラーが回転自在に外嵌され、カラーと筒状体の異形溝とがそれぞれ接触するよう構成していることを特徴とする請求項2記載の液体充填装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−179324(P2009−179324A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−16984(P2008−16984)
【出願日】平成20年1月29日(2008.1.29)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】