液体吐出器
【課題】液体の吐出量を正確に制御できて、体積が小さくかつ口径の異なる容器ボトルで使用できること。
【解決手段】ケースと、液吐出管と、加圧装置と、圧解放管と、スイッチアセンブリとを含み、ケースはその底部の挿入管を容器ボトルの中に気密に挿入することができ、該挿入管の中にインナーチューブを設け、該液吐出管の入口側はインナーチューブに連通し、該圧解放管の入口側は挿入管の中に連通し、該スイッチアセンブリは、該加圧装置を入／切するために用いるスイッチボタンと、該スイッチボタンと連動して圧解放管の出口側を選択的に塞ぐ、または離すことができるタップとを有する。
【解決手段】ケースと、液吐出管と、加圧装置と、圧解放管と、スイッチアセンブリとを含み、ケースはその底部の挿入管を容器ボトルの中に気密に挿入することができ、該挿入管の中にインナーチューブを設け、該液吐出管の入口側はインナーチューブに連通し、該圧解放管の入口側は挿入管の中に連通し、該スイッチアセンブリは、該加圧装置を入／切するために用いるスイッチボタンと、該スイッチボタンと連動して圧解放管の出口側を選択的に塞ぐ、または離すことができるタップとを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、液体吐出器に関し、特に必要な液体量を正確に汲取ることができる液体吐出器に関する。
【背景技術】
【０００２】
公知の液体吐出器は、手動吐出器および電動吐出器の２種類に分けることができ、それぞれその詳細は次のとおりである。
【０００３】
（１）手動吐出器は、トップカバーケースおよび液体容器を含み、該トップカバーケースの上端にプッシュ部を設け、ケース内にエアバルブが装設してあり、エアバルブの下端に排気管を設け、またエアバルブはプッシュ部の下端に続き、液体容器内には液吐出管を設け、液吐出管の液入口側は容器底部の近くにある。使用時に、液体を液体容器の中に注入してから、トップカバーケースを液体容器の中に気密に装設し、トップカバーケース上端のプッシュ部を押すことによりエアバルブを押し、エアバルブ内の空気を排気管経由で液体容器の内部に流入させる。空気が液体容器内に絶えず入ることにより圧力が生成されると、気圧により液面が下に押され、液体を液吐出管経由で流出させ、液体を吐出する液体容器の目的を達成する。
【０００４】
手動吐出器の欠点は、使用者がプッシュ部を押す動作を続けなければ、液体を連続して絶えず流出させることができない点である。また液体容器内の液面が比較的低いとき、空気は圧縮性を有するため、押し出しがより難しくなり、特に子供にとっては難しくなる点である。また、押す力を制御することができず、使用者がプッシュ部から手を離したときに、容器内に一定の圧力が残存しているため、液体が流出を続け、必要な液体量を正確に吐出することができず、溢れ出したり、机に直接垂れ落ちたりする問題が起こる可能性がある。
【０００５】
（２）電動吐出器は、手動吐出器とほぼ同じ部材からなっており、エアバルブの代わりに電動ポンプを使用するか、または容器底部に電動ポンプを設けて液体を直接吐出し、また、電動揚水ポンプを利用して液体を直接吐出することもできるが、その使用上、欠点が存在している。使用者が制御ボタンから手を離すと、液体容器内に大量の気圧が残存しているため、またはボタンから手を離したときに揚水ポンプが完全に停止しないため、液体が流出を続け、過量、溢れ出し、机に垂れ落ちるという問題が起こることがある。
【０００６】
また、現在の公知の液体吐出器は、手動吐出器でも電動吐出器でも、内部の液吐出管が液体容器と一体に設置されているため、特定の液体容器に合わせたトップカバーケースを使用する必要があり、広範に使用することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明の主な目的は、公知の液体吐出器で吐出する液体の量を正確に制御できない問題を解決すると同時に、体積が小さく、かつ口径の異なる容器ボトルで使用できる、革新的な液体吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記の目的を達成するため、本発明で開示する技術手段は、液体吐出器にケースと、液吐出管と、加圧装置と、圧解放管と、電源アセンブリと、スイッチアセンブリとを備え、該ケースは、底部から延伸して出て、容器ボトルの口に気密に挿入するために用いる挿入管を有し、該挿入管は挿入管に設けられ、挿入ボトル内の液体中の液吸上管と接続するために用いるインナーチューブを有し、該液吐出管の入口側に挿入管を挿入し、インナーチューブの中に連通し、該加圧装置はケースの中に設け、空気を挿入管の中に注入するために加圧手段として用い、該圧解放管の入口側は挿入管の中に連通し、該電源アセンブリは加圧装置の運転に必要な電力を供給するために用い、該スイッチアセンブリはスイッチボタンとタップとを有し、該スイッチボタンは、起動位置と停止位置とを切り換え、該加圧装置を選択的に入／切することができ、該タップは、該スイッチボタンと連動し、スイッチボタンを起動位置に切り換えたときに圧解放管の出口側を塞ぎ、スイッチボタンを停止位置に切り換えたときに圧解放管の出口側から離れるようにするものである。
【０００９】
これにより、使用者がスイッチボタンを起動位置に切り換えると、圧解放管の出口側がタップで塞がれ、該加圧装置は持続的に空気を容器ボトルの中に注入し、その内部の気圧を上昇させ、ボトルの中の液体が気圧により圧迫され、液吸上管に沿って上昇し、インナーチューブと、液吐出管とを経由して使用者のカップ内に注入される。使用者がスイッチボタンを停止位置に切り換えると、該加圧装置は動作を停止し、タップも圧解放管の出口側から離れ、ボトルの中の高圧の気体が圧解放管を経由して溢れ出すため、使用者が加圧装置の電源を切ると、カップへの液体の注入を確実に停止することができる。そのため、使用者は、本発明による液体吐出器によって、必要な液体量を正確に吐出することができ、液体がカップから溢れ出すことはなく、また液吐出管とケースとが一体に設置され、および気密パッキンを挿入管と合わせて使用するため、どのような口の容器ボトルにも使用することができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明における液体吐出器（１）の主な効果は次のとおりである。
（１）使用者は、液体を吐出するときに、スイッチボタンを起動位置に切り換えるだけで、該圧解放管の出口側がタップによって塞がれ、かつ加圧装置が空気を容器ボトルの中に注入し続け、容器ボトルの中の気圧を上昇させ、液体を液吸上管に押し入れ、液吐出管からカップに注入することができて大変便利である。
（２）カップの中に液体がほぼ満タンになったときに、使用者がスイッチボタンから手を離すと、タップを圧解放管の出口側から離すことができる。このとき、容器ボトルの中の高圧の空気を圧解放管から出し、容器ボトルの中と外部との気圧の平衡を保つことができ、容器ボトルの中の高圧の気体により、使用者がスイッチボタンから手を離した後も液体を圧迫しカップに注入を続けることを防止することができて液体の吐出量が正確である。
これによって、使用者は必要な液体量を正確に制御することができ、満タンに近いカップに注入し続けて外に溢れてしまうことを防止することができる。
（３）液吐出管をケースに設置した設計と、異なるサイズの気密パッキンと組み合わせて挿入管を使用することができることとにより、多種の口径の異なる容器ボトルに使用することができ、さらに広範に使用することができる。
（４）インナーチューブの外側の気孔により、空気が気孔からインナーチューブの中に注入され、インナーチューブ内の赤ワインと混ざり、ワインの味を引き出す作用を同時に達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
図２は、本発明における液体吐出器（１）の好適な実施例であり、液体吐出器（１）は容器ボトル（９０）の口に装着し、ケース（１０）と、液吐出管（８１）と、圧解放管（８２）と、加圧装置（２０）と、スイッチアセンブリ（３０）と電源アセンブリ（８３）（図示せず）とを含む。
【００１２】
図１、図２のように、ケース（１０）は中空状を呈し、底部に挿入管（１１）が延伸し、容器ボトル（９０）の口に気密に挿入するために用いる気密パッキン（１１２）が挿入管（１１）の外壁に設けてあり、挿入管（１１）の内壁面には、液吸上管（９１）と接続し、容器ボトル（９０）の液体の中に挿入するインナーチューブ（１１１）を有する。
【００１３】
液吐出管（８１）はケース（１０）の外壁上に設け、その入口側に挿入管（１１）を挿入し、インナーチューブ（１１１）に連通する。圧解放管（８２）の入口側は、挿入管（１１）の中まで連通する。
【００１４】
加圧装置（２０）はケース（１０）の中に設け、空気を挿入管（１１）の中に注入するために加圧手段として用い、これによって、容器ボトル（９０）内部の気圧を徐々に上昇させ、一定程度に達すると、容器ボトル（９０）の中の液体が気圧に押され、液吸上管（９１）に沿って、インナーチューブ（１１１）と液吐出管（８１）を経由してカップに注入される。図１、図３のように、加圧装置（２０）は台座（２１）と、ピストンキャップアセンブリ（２２）と、ポジショナー（２３）と、駆動モータアセンブリ（５０）とを有することができる。
【００１５】
台座（２１）は、空気室（２１１）と、台座（２１）の底部に穿設された固定孔（２１２）と、台座（２１）の上端に位置し、かつ下に延伸して固定孔（２１２）を貫通し、挿入管（１１）に挿入した排気管（２１３）とを有し、かつ排気管（２１３）の内壁に間をあけて設けられ、台座（２１）の頂部まで延伸した複数の排気溝ユニット（２１５）を有し、各排気溝ユニット（２１５）は１つの排気溝または複数の排気溝と、台座（２１）の頂部に穿設され、空気室（２１１）に連通する複数の通気孔（２１４）と、複数の吸気バルブ（４０）とを有する。該台座（２１）は複数の実施形態を有する。
【００１６】
吸気バルブ（４０）は、台座（２１）の頂部に設置され、空気を台座（２１）の空気室（２１１）から一方通行に流出させ、空気室（２１１）への外部からの空気の流入を阻止する。これらの吸気バルブ（４０）は、それぞれ吸気孔（４１）と、位置決め孔（４２）と、スライドピン（４３）と、膜片（４４）とにより構成され、吸気孔（４１）および位置決め孔（４２）は台座（２１）の頂部に穿設され、スライドピン（４３）は該位置決め孔（４２）の中にスライド自在に設けられ、膜片（４４）は該スライドピン（４３）の上端に設けられ、吸気孔（４１）の上に被さり貼られている。これにより、空気室（２１１）の中の空気は、下から上に向けて膜片（４４）を押し開いて外部に流れ出ることができ、外部の空気が空気室（２１１）に流れ込もうとするときには、膜片（４４）が押され、吸気孔（４１）に被さり貼り付けられるため、外部の空気が空気室（２１１）の中に流入することができず、吸気バルブ（４０）に一方通行の逆止の機能をもたせることができる。
【００１７】
該台座（２１）の好適な実施形態において、該台座（２１）は、ロアーベース体（２１６）とアッパーベース体（２１７）とを含み、該ロアーベース体（２１６）の底部は台座（２１）の底部である。アッパーベース体（２１７）はロアーベース体（２１６）の上方に覆設されて空気室（２１１）を形成し、該アッパーベース体（２１７）の頂部は台座（２１）の頂部である。
【００１８】
図３、図８のように、ピストンキャップアセンブリ（２２）は、加圧室（２２３）を有する複数のピストンキャップ（２２１）をシャーシ（２２２）の上に形成し、シャーシ（２２２）の底部に複数の弧形膜片（２２５）および複数の通気孔（２２４）を設け、弧形膜片（２２５）はシャーシ（２２２）の底部から間をあけて延伸して出て、かつ排気管（２１３）の中に挿入され、それぞれ排気溝ユニット（２１５）に当たり、加圧室（２２３）は吸気バルブ（４０）に対応して位置し、通気孔（２２４）は台座（２１）の通気孔（２１４）に対応して位置する。ピストンキャップ（２２１）は、変形可能な弾性材質である。
図６のように、ピストンキャップ（２２１）が押されて変形するとき、加圧室（２２３）の空気が圧迫されて排気溝ユニット（２１５）の中に入り、弧形膜片（２２５）を押し開き、排気管（２１３）および挿入管（１１）を経由して容器ボトル（９０）の中に入る。
ピストンキャップ（２２１）が元に戻るとき、空気室（２１１）内の空気は吸気バルブ（４０）から加圧室（２２３）の中に流入して気圧の平衡を保つ。
弧形膜片（２２５）が排気溝ユニット（２１５）に当たるため、空気が排気管（２１３）から加圧室（２２３）内に逆流しようとすると、弧形膜片（２２５）は排気管（２１３）の中の空気に押され、排気溝ユニット（２１５）にさらに緊密に当たり、これによって空気の排気管（２１３）から加圧室（２２３）内への逆流を防止する。
【００１９】
ポジショナー（２３）は、ピストンキャップアセンブリ（２２）の上に設けられ、底板（２３１）の上に複数の位置決めリング（２３２）および通気孔（２３３）が設けられる。
底板（２３１）はピストンキャップアセンブリ（２２）のシャーシ（２２２）の上に固設され、通気孔（２３３）はシャーシ（２２２）の通気孔（２２４）に対応して位置する。該位置決めリング（２３２）は、ピストンキャップアセンブリ（２２）のピストンキャップ（２２１）をその中にそれぞれ収納し、押されたときに位置ずれの発生を防止する。
【００２０】
駆動モータアセンブリ（５０）は、ケース（１０）の中に設けられ、駆動モータ（５１）と、アダプタ（５２）と加圧部（５３）とを有する。
アダプタ（５２）は駆動モータ（５１）の動力出力軸（５１１）の上に設けられ、外側から内側に斜め下の方向に駆動ピン（５２１）を延伸して出す。
該加圧部（５３）は駆動ピン（５２１）の末端に挿置した従動管（５３１）を有し、従動管（５３１）の末端は錐面ディスク（５３２）を形成し、その底部に複数の制動孔（５３３）を設け、ピストンキャップ（２２１）の頭部を制動孔（５３３）にひっかけ制動することができる。
これにより、アダプタ（５２）が駆動モータ（５１）に動かされると、その駆動ピン（５２１）が加圧部（５３）の従動管（５３１）を偏心回転させることができ、該錐面ディスク（５３２）もコマのように回転し、各ピストンキャップ（２２１）を下に押し、上に持ち上げることを繰り返し、各加圧室（２２３）の中の空気を間歇的に排気管（２１３）の中に押し入れ、各空気室（２１１）の中の空気を間歇的に加圧室（２２３）の中に補充する。
【００２１】
図４のように、該電源アセンブリ（８３）は、ケース（１０）の上に設けられ、加圧装置（２０）と電気的に接続し、駆動モータ（５１）の運転に必要な電力を供給する。
該電源アセンブリ（８３）は、複数の乾電池（８３１）をその中に直列つなぎし、加圧装置（２０）の運転に必要な電力を供給することもでき、外部の電源に接続することもできる。
【００２２】
該スイッチアセンブリ（３０）は、ケース（１０）の上に設けられ、選択的素子である導通片（３１）と、スイッチボタン（３２）と、タップ（３３）と、選択的素子であるばね（３４）とを有する。
導通片（３１）は導電性を有し、電源アセンブリ（８３）（図示せず）に電接し、スイッチボタン（３２）は該加圧装置（２０）を入／切することができる。
該タップ（３３）は該スイッチボタン（３２）と連動し、スイッチボタン（３２）を起動位置に切り換えたときに圧解放管（８２）の出口側を塞ぎ、スイッチボタン（３２）を停止位置に切り換えたときに圧解放管（８２）の出口側から離れるようにする。
これによって、該タップ（３３）は、駆動モータ（５１）の運転時には、圧解放管（８２）の出口側を塞ぎ、容器ボトル（９０）の中の空気が圧解放管（８２）から漏れ出すことを防止することができる。
また駆動モータ（５１）が運転を停止したときには、図７のように、該タップ（３３）が圧解放管（８２）の出口側を離れ、容器ボトル（９０）の中の高圧の空気を圧解放管（８２）から出すため、容器ボトル（９０）の中の高圧空気が駆動モータ（５１）停止後にも液体を圧迫し続けて液体が液吸上管（９１）の中に入ってしまい、使用者が必要とする液体量を正確に制御することができずに液体が漏れ出してしまうことを防止することができる。
【００２３】
該タップ（３３）は、該スイッチボタン（３２）の底部に設け、かつ接触片（３５）およびばね（３４）を有するようにすることもできる。該接触片（３５）は、導通片（３１）の上方に位置し、導電性を有し、該駆動モータ（５１）に電接し、スイッチボタン（３２）が下に押されると、該タップ（３３）の接触片（３５）がちょうど導通片（３１）に接触し、電源アセンブリ（８３）と、導通片（３１）と、接触片（３５）と、駆動モータ（５１）とが完全な電気回路を形成するようにし、駆動モータ（５１）が電源アセンブリ（８３）の電力を得て運転できるようにすることができる。使用者がスイッチボタン（３２）から手を離すと、ばね（３４）がタップ（３３）および接触片（３５）を元の位置に戻し、駆動モータ（５１）の運転を停止し、タップ（３３）が圧解放管（８２）の出口側から離れるようにする。
【００２４】
また、図６のように、インナーチューブ（１１１）の外側に貫通した気孔（１１３）を設けることもでき、容器ボトル（９０）内に赤ワインを入れたときに、気孔（１１３）の設計により空気を赤ワインの中に混入させ、ワインの味を引き出す作用をもたせることもできる。
【００２５】
本発明の液体吐出器（１）の主な効果は次のとおりである。
一、便利さ：使用者は、液体を吐出するときに、スイッチボタン（３２）を起動位置に切り換えるだけで、該圧解放管（８２）の出口側がタップ（３３）によって塞がれ、かつ加圧装置（２０）が空気を容器ボトル（９０）の中に注入し続け、容器ボトル（９０）の中の気圧を上昇させ、液体を液吸上管（９１）に押し入れ、液吐出管（８１）からカップに注入することができる。
二、吐出量が正確：カップの中に液体がほぼ満タンになったときに、使用者がスイッチボタン（３２）から手を離すと、タップ（３３）を圧解放管（８２）の出口側から離すことができる。このとき、容器ボトル（９０）の中の高圧の空気を圧解放管（８２）から出し、容器ボトル（９０）の中と外部との気圧の平衡を保つことができ、容器ボトル（９０）の中の高圧の気体により、使用者がスイッチボタン（３２）から手を離した後も液体を圧迫しカップに注入を続けることを防止することができる。これによって、使用者は必要な液体量を正確に制御することができ、満タンに近いカップに注入し続けて外に溢れてしまうことを防止することができる。
三、広範な使用：液吐出管（８１）をケース（１０）に設置した設計と、異なるサイズの気密パッキン（１２）と組み合わせて挿入管（１１）を使用することができることとにより、多種の口径の異なる容器ボトルに使用することができ、さらに広範に使用することができる。
四、赤ワインの味を引き出す作用を同時に提供する：インナーチューブ（１１１）の外側の気孔（１１３）により、空気が気孔（１１３）からインナーチューブ（１１１）の中に注入され、インナーチューブ（１１１）内の赤ワインと混ざり、ワインの味を引き出す作用を達成する。
【図面の簡単な説明】
【００２６】
【図１】本発明における液体吐出器の好適な実施例の側面断面図である。
【図２】図１の液体吐出器を容器ボトルの上に装設した側面断面図である。
【図３】図１の液体吐出器の加圧装置の立体分解図である。
【図４】乾電池をケースから取り外した状況を表す図１の液体吐出器の局部立体分解図である。
【図５】空気が空気室から加圧室に入る状況を表す図１の液体吐出器の側面断面動作図である。
【図６】空気が加圧室から挿入管に入る状況を表す図１の液体吐出器の側面断面動作図である。
【図７】容器ボトルの中で圧解放管経由で空気を逃がす状況を表す図１の液体吐出器の側面断面動作図である。
【図８】弧形膜片がピストンキャップアセンブリのシャーシの底部から延伸して出る状況を表す図１の液体吐出器の局部立体分解図である。
【符号の説明】
【００２７】
１ 液体吐出器
１０ ケース
１１ 挿入管
１１１ インナーチューブ
１１２ 気密パッキン
１１３ 気孔
２０ 加圧装置
２１ 台座
２１１ 空気室
２１２ 固定孔
２１３ 排気管
２１４ 通気孔
２１５ 排気溝ユニット
２１６ ロアーベース体
２１７ アッパーベース体
２２ ピストンキャップアセンブリ
２２１ ピストンキャップ
２２２ シャーシ
２２３ 加圧室
２２４ 通気孔
２２５ 弧形膜片
２３ ポジショナー
２３１ 底板
２３２ 位置決めリング
２３３ 通気孔
３０ スイッチアセンブリ
３１ 導通片
３２ スイッチボタン
３３ タップ
３４ ばね
３５ 接触片
４０ 吸気バルブ
４１ 吸気孔
４２ 位置決め孔
４３ スライドピン
４４ 膜片
５０ 駆動モータアセンブリ
５１ 駆動モータ
５１１ 動力出力軸
５２ アダプタ
５２１ 駆動ピン
５３ 加圧部
５３１ 従動管
５３２ 錐面ディスク
５３３ 制動孔
８１ 液吐出管
８２ 圧解放管
８３ 電源アセンブリ
８３１ 乾電池
９０ 容器ボトル
９１ 液吸上管
【技術分野】
【０００１】
本発明は、液体吐出器に関し、特に必要な液体量を正確に汲取ることができる液体吐出器に関する。
【背景技術】
【０００２】
公知の液体吐出器は、手動吐出器および電動吐出器の２種類に分けることができ、それぞれその詳細は次のとおりである。
【０００３】
（１）手動吐出器は、トップカバーケースおよび液体容器を含み、該トップカバーケースの上端にプッシュ部を設け、ケース内にエアバルブが装設してあり、エアバルブの下端に排気管を設け、またエアバルブはプッシュ部の下端に続き、液体容器内には液吐出管を設け、液吐出管の液入口側は容器底部の近くにある。使用時に、液体を液体容器の中に注入してから、トップカバーケースを液体容器の中に気密に装設し、トップカバーケース上端のプッシュ部を押すことによりエアバルブを押し、エアバルブ内の空気を排気管経由で液体容器の内部に流入させる。空気が液体容器内に絶えず入ることにより圧力が生成されると、気圧により液面が下に押され、液体を液吐出管経由で流出させ、液体を吐出する液体容器の目的を達成する。
【０００４】
手動吐出器の欠点は、使用者がプッシュ部を押す動作を続けなければ、液体を連続して絶えず流出させることができない点である。また液体容器内の液面が比較的低いとき、空気は圧縮性を有するため、押し出しがより難しくなり、特に子供にとっては難しくなる点である。また、押す力を制御することができず、使用者がプッシュ部から手を離したときに、容器内に一定の圧力が残存しているため、液体が流出を続け、必要な液体量を正確に吐出することができず、溢れ出したり、机に直接垂れ落ちたりする問題が起こる可能性がある。
【０００５】
（２）電動吐出器は、手動吐出器とほぼ同じ部材からなっており、エアバルブの代わりに電動ポンプを使用するか、または容器底部に電動ポンプを設けて液体を直接吐出し、また、電動揚水ポンプを利用して液体を直接吐出することもできるが、その使用上、欠点が存在している。使用者が制御ボタンから手を離すと、液体容器内に大量の気圧が残存しているため、またはボタンから手を離したときに揚水ポンプが完全に停止しないため、液体が流出を続け、過量、溢れ出し、机に垂れ落ちるという問題が起こることがある。
【０００６】
また、現在の公知の液体吐出器は、手動吐出器でも電動吐出器でも、内部の液吐出管が液体容器と一体に設置されているため、特定の液体容器に合わせたトップカバーケースを使用する必要があり、広範に使用することができない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
本発明の主な目的は、公知の液体吐出器で吐出する液体の量を正確に制御できない問題を解決すると同時に、体積が小さく、かつ口径の異なる容器ボトルで使用できる、革新的な液体吐出器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記の目的を達成するため、本発明で開示する技術手段は、液体吐出器にケースと、液吐出管と、加圧装置と、圧解放管と、電源アセンブリと、スイッチアセンブリとを備え、該ケースは、底部から延伸して出て、容器ボトルの口に気密に挿入するために用いる挿入管を有し、該挿入管は挿入管に設けられ、挿入ボトル内の液体中の液吸上管と接続するために用いるインナーチューブを有し、該液吐出管の入口側に挿入管を挿入し、インナーチューブの中に連通し、該加圧装置はケースの中に設け、空気を挿入管の中に注入するために加圧手段として用い、該圧解放管の入口側は挿入管の中に連通し、該電源アセンブリは加圧装置の運転に必要な電力を供給するために用い、該スイッチアセンブリはスイッチボタンとタップとを有し、該スイッチボタンは、起動位置と停止位置とを切り換え、該加圧装置を選択的に入／切することができ、該タップは、該スイッチボタンと連動し、スイッチボタンを起動位置に切り換えたときに圧解放管の出口側を塞ぎ、スイッチボタンを停止位置に切り換えたときに圧解放管の出口側から離れるようにするものである。
【０００９】
これにより、使用者がスイッチボタンを起動位置に切り換えると、圧解放管の出口側がタップで塞がれ、該加圧装置は持続的に空気を容器ボトルの中に注入し、その内部の気圧を上昇させ、ボトルの中の液体が気圧により圧迫され、液吸上管に沿って上昇し、インナーチューブと、液吐出管とを経由して使用者のカップ内に注入される。使用者がスイッチボタンを停止位置に切り換えると、該加圧装置は動作を停止し、タップも圧解放管の出口側から離れ、ボトルの中の高圧の気体が圧解放管を経由して溢れ出すため、使用者が加圧装置の電源を切ると、カップへの液体の注入を確実に停止することができる。そのため、使用者は、本発明による液体吐出器によって、必要な液体量を正確に吐出することができ、液体がカップから溢れ出すことはなく、また液吐出管とケースとが一体に設置され、および気密パッキンを挿入管と合わせて使用するため、どのような口の容器ボトルにも使用することができる。
【発明の効果】
【００１０】
本発明における液体吐出器（１）の主な効果は次のとおりである。
（１）使用者は、液体を吐出するときに、スイッチボタンを起動位置に切り換えるだけで、該圧解放管の出口側がタップによって塞がれ、かつ加圧装置が空気を容器ボトルの中に注入し続け、容器ボトルの中の気圧を上昇させ、液体を液吸上管に押し入れ、液吐出管からカップに注入することができて大変便利である。
（２）カップの中に液体がほぼ満タンになったときに、使用者がスイッチボタンから手を離すと、タップを圧解放管の出口側から離すことができる。このとき、容器ボトルの中の高圧の空気を圧解放管から出し、容器ボトルの中と外部との気圧の平衡を保つことができ、容器ボトルの中の高圧の気体により、使用者がスイッチボタンから手を離した後も液体を圧迫しカップに注入を続けることを防止することができて液体の吐出量が正確である。
これによって、使用者は必要な液体量を正確に制御することができ、満タンに近いカップに注入し続けて外に溢れてしまうことを防止することができる。
（３）液吐出管をケースに設置した設計と、異なるサイズの気密パッキンと組み合わせて挿入管を使用することができることとにより、多種の口径の異なる容器ボトルに使用することができ、さらに広範に使用することができる。
（４）インナーチューブの外側の気孔により、空気が気孔からインナーチューブの中に注入され、インナーチューブ内の赤ワインと混ざり、ワインの味を引き出す作用を同時に達成できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１１】
図２は、本発明における液体吐出器（１）の好適な実施例であり、液体吐出器（１）は容器ボトル（９０）の口に装着し、ケース（１０）と、液吐出管（８１）と、圧解放管（８２）と、加圧装置（２０）と、スイッチアセンブリ（３０）と電源アセンブリ（８３）（図示せず）とを含む。
【００１２】
図１、図２のように、ケース（１０）は中空状を呈し、底部に挿入管（１１）が延伸し、容器ボトル（９０）の口に気密に挿入するために用いる気密パッキン（１１２）が挿入管（１１）の外壁に設けてあり、挿入管（１１）の内壁面には、液吸上管（９１）と接続し、容器ボトル（９０）の液体の中に挿入するインナーチューブ（１１１）を有する。
【００１３】
液吐出管（８１）はケース（１０）の外壁上に設け、その入口側に挿入管（１１）を挿入し、インナーチューブ（１１１）に連通する。圧解放管（８２）の入口側は、挿入管（１１）の中まで連通する。
【００１４】
加圧装置（２０）はケース（１０）の中に設け、空気を挿入管（１１）の中に注入するために加圧手段として用い、これによって、容器ボトル（９０）内部の気圧を徐々に上昇させ、一定程度に達すると、容器ボトル（９０）の中の液体が気圧に押され、液吸上管（９１）に沿って、インナーチューブ（１１１）と液吐出管（８１）を経由してカップに注入される。図１、図３のように、加圧装置（２０）は台座（２１）と、ピストンキャップアセンブリ（２２）と、ポジショナー（２３）と、駆動モータアセンブリ（５０）とを有することができる。
【００１５】
台座（２１）は、空気室（２１１）と、台座（２１）の底部に穿設された固定孔（２１２）と、台座（２１）の上端に位置し、かつ下に延伸して固定孔（２１２）を貫通し、挿入管（１１）に挿入した排気管（２１３）とを有し、かつ排気管（２１３）の内壁に間をあけて設けられ、台座（２１）の頂部まで延伸した複数の排気溝ユニット（２１５）を有し、各排気溝ユニット（２１５）は１つの排気溝または複数の排気溝と、台座（２１）の頂部に穿設され、空気室（２１１）に連通する複数の通気孔（２１４）と、複数の吸気バルブ（４０）とを有する。該台座（２１）は複数の実施形態を有する。
【００１６】
吸気バルブ（４０）は、台座（２１）の頂部に設置され、空気を台座（２１）の空気室（２１１）から一方通行に流出させ、空気室（２１１）への外部からの空気の流入を阻止する。これらの吸気バルブ（４０）は、それぞれ吸気孔（４１）と、位置決め孔（４２）と、スライドピン（４３）と、膜片（４４）とにより構成され、吸気孔（４１）および位置決め孔（４２）は台座（２１）の頂部に穿設され、スライドピン（４３）は該位置決め孔（４２）の中にスライド自在に設けられ、膜片（４４）は該スライドピン（４３）の上端に設けられ、吸気孔（４１）の上に被さり貼られている。これにより、空気室（２１１）の中の空気は、下から上に向けて膜片（４４）を押し開いて外部に流れ出ることができ、外部の空気が空気室（２１１）に流れ込もうとするときには、膜片（４４）が押され、吸気孔（４１）に被さり貼り付けられるため、外部の空気が空気室（２１１）の中に流入することができず、吸気バルブ（４０）に一方通行の逆止の機能をもたせることができる。
【００１７】
該台座（２１）の好適な実施形態において、該台座（２１）は、ロアーベース体（２１６）とアッパーベース体（２１７）とを含み、該ロアーベース体（２１６）の底部は台座（２１）の底部である。アッパーベース体（２１７）はロアーベース体（２１６）の上方に覆設されて空気室（２１１）を形成し、該アッパーベース体（２１７）の頂部は台座（２１）の頂部である。
【００１８】
図３、図８のように、ピストンキャップアセンブリ（２２）は、加圧室（２２３）を有する複数のピストンキャップ（２２１）をシャーシ（２２２）の上に形成し、シャーシ（２２２）の底部に複数の弧形膜片（２２５）および複数の通気孔（２２４）を設け、弧形膜片（２２５）はシャーシ（２２２）の底部から間をあけて延伸して出て、かつ排気管（２１３）の中に挿入され、それぞれ排気溝ユニット（２１５）に当たり、加圧室（２２３）は吸気バルブ（４０）に対応して位置し、通気孔（２２４）は台座（２１）の通気孔（２１４）に対応して位置する。ピストンキャップ（２２１）は、変形可能な弾性材質である。
図６のように、ピストンキャップ（２２１）が押されて変形するとき、加圧室（２２３）の空気が圧迫されて排気溝ユニット（２１５）の中に入り、弧形膜片（２２５）を押し開き、排気管（２１３）および挿入管（１１）を経由して容器ボトル（９０）の中に入る。
ピストンキャップ（２２１）が元に戻るとき、空気室（２１１）内の空気は吸気バルブ（４０）から加圧室（２２３）の中に流入して気圧の平衡を保つ。
弧形膜片（２２５）が排気溝ユニット（２１５）に当たるため、空気が排気管（２１３）から加圧室（２２３）内に逆流しようとすると、弧形膜片（２２５）は排気管（２１３）の中の空気に押され、排気溝ユニット（２１５）にさらに緊密に当たり、これによって空気の排気管（２１３）から加圧室（２２３）内への逆流を防止する。
【００１９】
ポジショナー（２３）は、ピストンキャップアセンブリ（２２）の上に設けられ、底板（２３１）の上に複数の位置決めリング（２３２）および通気孔（２３３）が設けられる。
底板（２３１）はピストンキャップアセンブリ（２２）のシャーシ（２２２）の上に固設され、通気孔（２３３）はシャーシ（２２２）の通気孔（２２４）に対応して位置する。該位置決めリング（２３２）は、ピストンキャップアセンブリ（２２）のピストンキャップ（２２１）をその中にそれぞれ収納し、押されたときに位置ずれの発生を防止する。
【００２０】
駆動モータアセンブリ（５０）は、ケース（１０）の中に設けられ、駆動モータ（５１）と、アダプタ（５２）と加圧部（５３）とを有する。
アダプタ（５２）は駆動モータ（５１）の動力出力軸（５１１）の上に設けられ、外側から内側に斜め下の方向に駆動ピン（５２１）を延伸して出す。
該加圧部（５３）は駆動ピン（５２１）の末端に挿置した従動管（５３１）を有し、従動管（５３１）の末端は錐面ディスク（５３２）を形成し、その底部に複数の制動孔（５３３）を設け、ピストンキャップ（２２１）の頭部を制動孔（５３３）にひっかけ制動することができる。
これにより、アダプタ（５２）が駆動モータ（５１）に動かされると、その駆動ピン（５２１）が加圧部（５３）の従動管（５３１）を偏心回転させることができ、該錐面ディスク（５３２）もコマのように回転し、各ピストンキャップ（２２１）を下に押し、上に持ち上げることを繰り返し、各加圧室（２２３）の中の空気を間歇的に排気管（２１３）の中に押し入れ、各空気室（２１１）の中の空気を間歇的に加圧室（２２３）の中に補充する。
【００２１】
図４のように、該電源アセンブリ（８３）は、ケース（１０）の上に設けられ、加圧装置（２０）と電気的に接続し、駆動モータ（５１）の運転に必要な電力を供給する。
該電源アセンブリ（８３）は、複数の乾電池（８３１）をその中に直列つなぎし、加圧装置（２０）の運転に必要な電力を供給することもでき、外部の電源に接続することもできる。
【００２２】
該スイッチアセンブリ（３０）は、ケース（１０）の上に設けられ、選択的素子である導通片（３１）と、スイッチボタン（３２）と、タップ（３３）と、選択的素子であるばね（３４）とを有する。
導通片（３１）は導電性を有し、電源アセンブリ（８３）（図示せず）に電接し、スイッチボタン（３２）は該加圧装置（２０）を入／切することができる。
該タップ（３３）は該スイッチボタン（３２）と連動し、スイッチボタン（３２）を起動位置に切り換えたときに圧解放管（８２）の出口側を塞ぎ、スイッチボタン（３２）を停止位置に切り換えたときに圧解放管（８２）の出口側から離れるようにする。
これによって、該タップ（３３）は、駆動モータ（５１）の運転時には、圧解放管（８２）の出口側を塞ぎ、容器ボトル（９０）の中の空気が圧解放管（８２）から漏れ出すことを防止することができる。
また駆動モータ（５１）が運転を停止したときには、図７のように、該タップ（３３）が圧解放管（８２）の出口側を離れ、容器ボトル（９０）の中の高圧の空気を圧解放管（８２）から出すため、容器ボトル（９０）の中の高圧空気が駆動モータ（５１）停止後にも液体を圧迫し続けて液体が液吸上管（９１）の中に入ってしまい、使用者が必要とする液体量を正確に制御することができずに液体が漏れ出してしまうことを防止することができる。
【００２３】
該タップ（３３）は、該スイッチボタン（３２）の底部に設け、かつ接触片（３５）およびばね（３４）を有するようにすることもできる。該接触片（３５）は、導通片（３１）の上方に位置し、導電性を有し、該駆動モータ（５１）に電接し、スイッチボタン（３２）が下に押されると、該タップ（３３）の接触片（３５）がちょうど導通片（３１）に接触し、電源アセンブリ（８３）と、導通片（３１）と、接触片（３５）と、駆動モータ（５１）とが完全な電気回路を形成するようにし、駆動モータ（５１）が電源アセンブリ（８３）の電力を得て運転できるようにすることができる。使用者がスイッチボタン（３２）から手を離すと、ばね（３４）がタップ（３３）および接触片（３５）を元の位置に戻し、駆動モータ（５１）の運転を停止し、タップ（３３）が圧解放管（８２）の出口側から離れるようにする。
【００２４】
また、図６のように、インナーチューブ（１１１）の外側に貫通した気孔（１１３）を設けることもでき、容器ボトル（９０）内に赤ワインを入れたときに、気孔（１１３）の設計により空気を赤ワインの中に混入させ、ワインの味を引き出す作用をもたせることもできる。
【００２５】
本発明の液体吐出器（１）の主な効果は次のとおりである。
一、便利さ：使用者は、液体を吐出するときに、スイッチボタン（３２）を起動位置に切り換えるだけで、該圧解放管（８２）の出口側がタップ（３３）によって塞がれ、かつ加圧装置（２０）が空気を容器ボトル（９０）の中に注入し続け、容器ボトル（９０）の中の気圧を上昇させ、液体を液吸上管（９１）に押し入れ、液吐出管（８１）からカップに注入することができる。
二、吐出量が正確：カップの中に液体がほぼ満タンになったときに、使用者がスイッチボタン（３２）から手を離すと、タップ（３３）を圧解放管（８２）の出口側から離すことができる。このとき、容器ボトル（９０）の中の高圧の空気を圧解放管（８２）から出し、容器ボトル（９０）の中と外部との気圧の平衡を保つことができ、容器ボトル（９０）の中の高圧の気体により、使用者がスイッチボタン（３２）から手を離した後も液体を圧迫しカップに注入を続けることを防止することができる。これによって、使用者は必要な液体量を正確に制御することができ、満タンに近いカップに注入し続けて外に溢れてしまうことを防止することができる。
三、広範な使用：液吐出管（８１）をケース（１０）に設置した設計と、異なるサイズの気密パッキン（１２）と組み合わせて挿入管（１１）を使用することができることとにより、多種の口径の異なる容器ボトルに使用することができ、さらに広範に使用することができる。
四、赤ワインの味を引き出す作用を同時に提供する：インナーチューブ（１１１）の外側の気孔（１１３）により、空気が気孔（１１３）からインナーチューブ（１１１）の中に注入され、インナーチューブ（１１１）内の赤ワインと混ざり、ワインの味を引き出す作用を達成する。
【図面の簡単な説明】
【００２６】
【図１】本発明における液体吐出器の好適な実施例の側面断面図である。
【図２】図１の液体吐出器を容器ボトルの上に装設した側面断面図である。
【図３】図１の液体吐出器の加圧装置の立体分解図である。
【図４】乾電池をケースから取り外した状況を表す図１の液体吐出器の局部立体分解図である。
【図５】空気が空気室から加圧室に入る状況を表す図１の液体吐出器の側面断面動作図である。
【図６】空気が加圧室から挿入管に入る状況を表す図１の液体吐出器の側面断面動作図である。
【図７】容器ボトルの中で圧解放管経由で空気を逃がす状況を表す図１の液体吐出器の側面断面動作図である。
【図８】弧形膜片がピストンキャップアセンブリのシャーシの底部から延伸して出る状況を表す図１の液体吐出器の局部立体分解図である。
【符号の説明】
【００２７】
１ 液体吐出器
１０ ケース
１１ 挿入管
１１１ インナーチューブ
１１２ 気密パッキン
１１３ 気孔
２０ 加圧装置
２１ 台座
２１１ 空気室
２１２ 固定孔
２１３ 排気管
２１４ 通気孔
２１５ 排気溝ユニット
２１６ ロアーベース体
２１７ アッパーベース体
２２ ピストンキャップアセンブリ
２２１ ピストンキャップ
２２２ シャーシ
２２３ 加圧室
２２４ 通気孔
２２５ 弧形膜片
２３ ポジショナー
２３１ 底板
２３２ 位置決めリング
２３３ 通気孔
３０ スイッチアセンブリ
３１ 導通片
３２ スイッチボタン
３３ タップ
３４ ばね
３５ 接触片
４０ 吸気バルブ
４１ 吸気孔
４２ 位置決め孔
４３ スライドピン
４４ 膜片
５０ 駆動モータアセンブリ
５１ 駆動モータ
５１１ 動力出力軸
５２ アダプタ
５２１ 駆動ピン
５３ 加圧部
５３１ 従動管
５３２ 錐面ディスク
５３３ 制動孔
８１ 液吐出管
８２ 圧解放管
８３ 電源アセンブリ
８３１ 乾電池
９０ 容器ボトル
９１ 液吸上管
【特許請求の範囲】
【請求項１】
中空状を呈し、底部に挿入管を延伸して出し、挿入管内にインナーチューブを設けたケースと、
ケース外壁に設け、その入口側に挿入管を挿入し、インナーチューブの中まで連通する液吐出管と、
ケースの中に設け、空気を挿入管の中に注入するために加圧手段として用いる加圧装置と、
入口側が挿入管の中まで連通する圧解放管と、
ケース上に設け、前記加圧装置と電気的に接続し、加圧装置の運転に必要な電力を供給する電源アセンブリと、
ケース上に設け、スイッチボタンとタップとを有し、前記スイッチボタンは起動位置と停止位置とを切り換えて前記加圧装置を選択的に入／切することができ、前記タップは前記スイッチボタンと連動し、スイッチボタンを起動位置に切り換えたときに圧解放管の出口側を塞ぎ、スイッチボタンを停止位置に切り換えたときに圧解放管の出口側から離れるようにするスイッチアセンブリと、
を含む液体吐出器。
【請求項２】
前記加圧装置は、
空気室と、固定孔と、排気管と、複数の吸気バルブとを有し、前記空気室を台座の中に形成し、前記固定孔を台座の底部に穿設し、前記排気管を台座の頂部の内壁から下向きに延伸して固定孔を貫通して挿入管に挿入し、排気管の内壁は台座の頂部まで延伸して排気溝ユニットを設け、これらの吸気バルブを台座の頂部に設置し、これらの吸気バルブはそれぞれ吸気孔と、位置決め孔と、スライドピンと、膜片とを有し、前記吸気孔および位置決め孔を台座の頂部に穿設し、前記スライドピンを前記位置決め孔の中にスライド自在に設け、その上端を位置決め孔の外にスライドさせることができ、前記膜片を前記スライドピンの上端に設け、前記吸気孔の上に被せ貼る台座と、
加圧室を有する複数のピストンキャップをシャーシ上に形成し、前記シャーシを台座の頂部に設け、その底部に複数の弧形膜片および複数の通気孔を設け、弧形膜片はシャーシの底部から間をあけて延伸し、かつ排気管の中に挿入し、それぞれ排気溝ユニットに当たり、これらの加圧室はそれぞれこれらの吸気バルブに対応して位置するピストンキャップアセンブリと、
駆動モータと、アダプタと、加圧部とを有し、前記アダプタを駆動モータの動力出力軸の上に設け、アダプタは外側から内側に斜め下の方向に駆動ピンを延伸し、前記加圧部は駆動ピンの末端に挿置した従動管を有し、従動管の末端は錐面ディスクを形成し、その底部に複数の制動孔を設け、ピストンキャップの頭部をその中にひっかけ制動することができる駆動モータアセンブリと、
前記加圧装置の駆動モータに電気的に接続し、駆動モータの運転に必要な電力を供給し、かつ前記スイッチボタンは前記加圧装置の駆動モータを入／切するために用いる電源アセンブリとを有し、
前記加圧装置は、ポジショナーをさらに有し、前記ポジショナーはピストンキャップアセンブリの上に設け、底板および複数の位置決めリングを有し、前記底板はピストンキャップアセンブリのシャーシの上に固設し、その上に複数の通し孔および通気孔を設け、これらの通し孔は底板の上に穿設し、これらの通気孔は底板の上に穿設し、かつシャーシの通気孔に対応する位置を形成し、これらの位置決めリングは、底板の通し孔の内周上にそれぞれ形成し、ピストンキャップアセンブリのピストンキャップをその中にそれぞれ収納する請求項１に記載の液体吐出器。
【請求項３】
前記スイッチアセンブリは、導電性を有する導通片をさらに有し、前記導通片はケース上に設け、電源アセンブリに電接し、
前記スイッチボタンはケースの中にスライド自在に設け、前記スイッチボタンの底部にばねを設置し、
前記タップは前記スイッチボタンの底部に設け、かつ導電性を有する接触片を有し、前記接触片はタップ外壁に設け、かつ導通片の上方に位置し、駆動モータに電接する請求項１または２に記載の液体吐出器。
【請求項１】
中空状を呈し、底部に挿入管を延伸して出し、挿入管内にインナーチューブを設けたケースと、
ケース外壁に設け、その入口側に挿入管を挿入し、インナーチューブの中まで連通する液吐出管と、
ケースの中に設け、空気を挿入管の中に注入するために加圧手段として用いる加圧装置と、
入口側が挿入管の中まで連通する圧解放管と、
ケース上に設け、前記加圧装置と電気的に接続し、加圧装置の運転に必要な電力を供給する電源アセンブリと、
ケース上に設け、スイッチボタンとタップとを有し、前記スイッチボタンは起動位置と停止位置とを切り換えて前記加圧装置を選択的に入／切することができ、前記タップは前記スイッチボタンと連動し、スイッチボタンを起動位置に切り換えたときに圧解放管の出口側を塞ぎ、スイッチボタンを停止位置に切り換えたときに圧解放管の出口側から離れるようにするスイッチアセンブリと、
を含む液体吐出器。
【請求項２】
前記加圧装置は、
空気室と、固定孔と、排気管と、複数の吸気バルブとを有し、前記空気室を台座の中に形成し、前記固定孔を台座の底部に穿設し、前記排気管を台座の頂部の内壁から下向きに延伸して固定孔を貫通して挿入管に挿入し、排気管の内壁は台座の頂部まで延伸して排気溝ユニットを設け、これらの吸気バルブを台座の頂部に設置し、これらの吸気バルブはそれぞれ吸気孔と、位置決め孔と、スライドピンと、膜片とを有し、前記吸気孔および位置決め孔を台座の頂部に穿設し、前記スライドピンを前記位置決め孔の中にスライド自在に設け、その上端を位置決め孔の外にスライドさせることができ、前記膜片を前記スライドピンの上端に設け、前記吸気孔の上に被せ貼る台座と、
加圧室を有する複数のピストンキャップをシャーシ上に形成し、前記シャーシを台座の頂部に設け、その底部に複数の弧形膜片および複数の通気孔を設け、弧形膜片はシャーシの底部から間をあけて延伸し、かつ排気管の中に挿入し、それぞれ排気溝ユニットに当たり、これらの加圧室はそれぞれこれらの吸気バルブに対応して位置するピストンキャップアセンブリと、
駆動モータと、アダプタと、加圧部とを有し、前記アダプタを駆動モータの動力出力軸の上に設け、アダプタは外側から内側に斜め下の方向に駆動ピンを延伸し、前記加圧部は駆動ピンの末端に挿置した従動管を有し、従動管の末端は錐面ディスクを形成し、その底部に複数の制動孔を設け、ピストンキャップの頭部をその中にひっかけ制動することができる駆動モータアセンブリと、
前記加圧装置の駆動モータに電気的に接続し、駆動モータの運転に必要な電力を供給し、かつ前記スイッチボタンは前記加圧装置の駆動モータを入／切するために用いる電源アセンブリとを有し、
前記加圧装置は、ポジショナーをさらに有し、前記ポジショナーはピストンキャップアセンブリの上に設け、底板および複数の位置決めリングを有し、前記底板はピストンキャップアセンブリのシャーシの上に固設し、その上に複数の通し孔および通気孔を設け、これらの通し孔は底板の上に穿設し、これらの通気孔は底板の上に穿設し、かつシャーシの通気孔に対応する位置を形成し、これらの位置決めリングは、底板の通し孔の内周上にそれぞれ形成し、ピストンキャップアセンブリのピストンキャップをその中にそれぞれ収納する請求項１に記載の液体吐出器。
【請求項３】
前記スイッチアセンブリは、導電性を有する導通片をさらに有し、前記導通片はケース上に設け、電源アセンブリに電接し、
前記スイッチボタンはケースの中にスライド自在に設け、前記スイッチボタンの底部にばねを設置し、
前記タップは前記スイッチボタンの底部に設け、かつ導電性を有する接触片を有し、前記接触片はタップ外壁に設け、かつ導通片の上方に位置し、駆動モータに電接する請求項１または２に記載の液体吐出器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２００９−７３５１９（Ｐ２００９−７３５１９Ａ）
【公開日】平成２１年４月９日（２００９．４．９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−２４３６７７（Ｐ２００７−２４３６７７）
【出願日】平成１９年９月２０日（２００７．９．２０）
【出願人】（５９４２０４７８９）
【出願人】（５０７３１４６３７）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年４月９日（２００９．４．９）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年９月２０日（２００７．９．２０）
【出願人】（５９４２０４７８９）
【出願人】（５０７３１４６３７）
【Ｆターム（参考）】
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