説明

液体噴出器

【課題】容器体Aに装着した装着部材B1の上端開口より噴出ヘッド41付きのステム40を突設するとともに、該ステム40後方の担持台23に一端を軸支したレバーB4を、その回動に伴うステム40の押し下げが可能に連係させ、レバー操作により収納液を噴出ヘッド41の噴出口42より噴出する如く構成し、レバーB4の回動を防止し且つ操作摘64による回動によりレバーB4の回動を可能とするストッパーB5を、ステム40及びレバー軸支部56間の担持台23に回動可能に装着した液体噴出器であって、従来品と比較してラベルの広範囲な貼着が可能であり、ラベルの容易な貼着が可能であり、また、使用時にはラベルの容易な取り外しが可能な液体噴出器を提案する。
【解決手段】レバー側壁50外面に沿って揺動可能な操作摘64の上部外周に、操作摘64からの取り外しが可能な枠体B6を設け、枠体B6外面と操作摘64外面とでラベルLの掛け渡し貼着用面を構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体噴出器に関する。
【背景技術】
【0002】
容器体に液体噴出ポンプを装着した液体噴出器であって、ポンプの噴出ヘッド付きステムを上下動させることにより容器体内の液を噴出する如く構成するとともに、そのステムの上下動を回動可能に設けたレバーと連係させ、レバー操作によりステムを押し下げる如く構成した噴出器が知られている。
【0003】
これら噴出器では外力によりレバーが押圧されて不用意な噴出ヘッドからの液の漏出を招くことがあり、その様な不都合を防止する手段を設けた噴出器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この噴出器は、ステム及びレバー軸支部間の担持台にレバーの回動を防止するストッパーを回動可能に設けている。このストッパーは、上端開口周縁の装着部材頂面を係止する第1係止部と、レバー下端部を係止する第2係止部とを備え、回動により各第1,第2係止部の係止が解除されてレバーの回動が可能となる如く構成している。そして、ストッパー部材の回動による簡単な係合操作で保管中のレバー及びステムの作動が阻止されているため、不用意な噴出が避けられるという優れた効果を発揮するものである。
【0005】
また、この噴出器に於けるストッパーはそれを操作するための操作摘を備えており、この操作摘は操作の容易さを考慮してレバーの側壁外方にレバー側壁に沿って揺動可能に突出している。そして、操作摘を後方へ回動させることで上記係止解除がなされ、また、操作摘を前方へ回動させることで再び係止される如く構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−209319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記した噴出器を更に改良したもので、従来品と比較してラベルの広範囲な貼着が可能であり、ラベルの容易な貼着が可能であり、また、使用時にはラベルの容易な取り外しが可能な液体噴出器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、容器体Aに装着した装着部材B1の上端開口26より噴出ヘッド41付きのステム40を突設するとともに、該ステム40後方の担持台23に一端を軸支したレバーB4を、その回動に伴うステム40の押し下げが可能に連係させ、レバー操作により収納液を噴出ヘッド41の噴出口42より噴出する如く構成し、レバーB4の回動を防止し且つ操作摘64による回動によりレバーB4の回動を可能とするストッパーB5を、ステム40及びレバー軸支部56間の担持台23に回動可能に装着した液体噴出器に於いて、レバー側壁50外面に沿って揺動可能な操作摘64の上部外周に、操作摘64からの取り外しが可能な枠体B6を設け、枠体B6外面と操作摘64外面とでラベルLの掛け渡し貼着用面を構成した。
【0009】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、操作摘64の上部外周に破断部72を介して対向面を連結して枠体B6を操作摘64と一体に形成した。
【0010】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、操作摘64の上部外周に着脱可能に凹陥部70aを嵌合させる枠体B6を、操作摘64と別体に形成した。
【0011】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、枠体B6は裏面がレバー側壁50から離間し、ヒンジ部73を介してそれぞれレバーB4側に屈折する屈折部74に両側端部を構成した。
【0012】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかの手段に於いて、レバーB4は、担持台23の両側に後部をそれぞれ軸支し、軸支部分よりステム40両側を通り前方へ延び、ステム40前方で下方に下降する一対の側壁50を備え、各側壁50間に掛け渡し、下降する前部の上部に窓孔52を穿設した連結板51を備えており、上記ステム40両側を通り前方へ延びる側壁50部分に前記枠体B6を配置した。
【0013】
第6の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第5の手段のいずれかの手段に於いて、ストッパーB5は、開口26周縁の装着部材B1頂面を係止する第1係止部65と、レバー下端部を係止する第2係止部66と、ステム40に設けた下向き段部44を係止してステム40の押し下げを防止する第3係止部67とを備え、回動により各第1、第2係止部の係止が解除さてレバーB4の回動が可能となるとともに、第3係止部の係止が解除されてステム40の押し下げが可能となる如く構成した。
【0014】
第7の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第6の手段のいずれかの手段に於いて、レバーB4の両側の各側壁50に沿ってそれぞれ揺動可能な一対の操作摘64を有するストッパーB5を設けた。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、レバー側壁50外面に沿って揺動可能な操作摘64の上部外周に、操作摘64からの取り外しが可能な枠体B6を設け、枠体B6外面と操作摘64外面とでラベルLの掛け渡し貼着用面を構成したので、ラベルLの安定した広範囲な貼着が可能となり、また、ラベルLの外縁をレバーB4に貼着することでストッパーB5が固定され、ラベルLを剥がさなければ使用できないため未使用を表現することもできる。また、ラベルLの取り外しも容易である。
【0016】
操作摘64の上部外周に破断部72を介して対向面を連結して枠体B6を操作摘64と一体に形成した場合には、製造が簡素化され、組み付け工程も削減される利点がある。また、操作摘64外面と枠体B6外面のレベルを常に一定に保つことができ、外面レベルの安定した掛け渡し貼着面を構成することができる。
【0017】
操作摘64の上部外周に着脱可能に凹陥部70aを嵌合させる枠体B6を、操作摘64と別体に形成した場合には、使用時に操作摘64からの取り外しが容易となり、取り外した操作摘64の外面に切断痕等が残ることがなく、美麗な外観を呈する。
【0018】
枠体B6は裏面がレバー側壁50から離間し、ヒンジ部73を介してそれぞれレバーB4側に屈折する屈折部74に両側端部を構成した場合には、掛け渡し貼着用面からレバーB4外面ヘの連絡が無理なく行えて、ラベルLの貼着がより行い易くなる。
【0019】
レバーB4は、担持台23の両側に後部をそれぞれ軸支し、軸支部分よりステム40両側を通り前方へ延び、ステム40前方で下方に下降する一対の側壁50を備え、各側壁50間に掛け渡し、下降する前部の上部に窓孔52を穿設した連結板51を備えており、上記ステム40両側を通り前方へ延びる側壁50部分に前記枠体B6を配置した場合には、側壁50全体が同一平面上にあるため、枠体B6の広範囲で容易な配置が可能となり、また、枠体B6から側壁50へのラベルLの貼着もより容易に行える。
【0020】
ストッパーB5は、開口26周縁の装着部材B1頂面を係止する第1係止部65と、レバー下端部を係止する第2係止部66と、ステム40に設けた下向き段部44を係止してステム40の押し下げを防止する第3係止部67とを備え、回動により各第1、第2係止部の係止が解除さてレバーB4の回動が可能となるとともに、第3係止部の係止が解除されてステム40の押し下げが可能となる如く構成した場合には、ストッパー係合時には確実にその回動を防止して、不用意な液の噴出ヘッドからの漏出を防止でき、また、使用時には簡単な回動操作により係止解除が行えて液の噴出が可能となる。また、ステムに単独の外力がかかっても、ステムの押し下げを防止できるとともに、その解除はストッパーを回動させる一動作で他の第1、第2の各係止部とともに行える利点がある。
【0021】
レバーB4の両側の各側壁50に沿ってそれぞれ揺動可能な一対の操作摘64を有するストッパーB5を設けた場合には、噴出器を右手で掴んでも左手で掴んでも、例えば人指し指でのストッパーB5の操作を行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】液体噴出器の側面図である。(実施例1)
【図2】液体噴出器の正面図である。(実施例1)
【図3】液体噴出器の平面図である。(実施例1)
【図4】液体噴出器の縦断面図である。(実施例1)
【図5】液体噴出器の側面図である。(実施例2)
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の形態を図面を参照して説明する。
【0024】
図1乃至図4は液体噴出器1の一例を示し、液体噴出器1は、容器体Aと、液体噴出ポンプBとを備えている。容器体Aは収納液を収納するためのもので、胴部10より肩部11を介して口頸部12起立している。
【0025】
液体噴出ポンプBは、容器体Aに装着して容器体A内の収納液を噴出する如く構成したもので、装着部材B1と、シリンダB2と、上下動部材B3と、レバーB4と、ストッパーB5と、枠体B6とを備えている。
【0026】
装着部材B1は、口頸部12外周に嵌合させた装着筒20の上端より内方にフランジ状の頂板21を延設し、フランジ状の頂板21の内周縁部より上部が縮径した支持筒22を立設している。また、装着筒20の後方の頂板21上に担持台23を立設している。担持台23は、支持筒22後部両側に前端縁を一体に連結した一対の側板部23aと、各側板部23a後端縁を連結する後板23bとを備え、各側板部23aの後部はレバーB4を軸支するための軸支用突部24として上方へ突出させるとともに、各側板部23aの上面前端部に軸受25を凹設している。
【0027】
シリンダB2は、内部下端に吸込み弁(図示せず)を付設し、装着部材B1に上端を嵌着してその下方に垂設しており、下端には吸上げパイプ30を装着している。
【0028】
上下動部材B3は、装着部材B1の上端開口26である支持筒22の上端開口より上方付勢状態で押し下げ可能に吐出したステム40を備え、ステム40の上端にステム40内と連通する噴出ヘッド41を嵌着しており、噴出ヘッド41はステム40の前方へ突出して嵌着している。また、ステム40の下部にはシリンダB2内を摺動するピストン(図示せず)を連係させており、ステム内或いは噴出ヘッド内には吐出弁(図示せず)を設けている。そして、上下動部材B3を上下動させることでポンプ機構が作動して容器体内収納液を噴出ヘッド41の噴出口42より噴出する如く構成している。
【0029】
レバーB4は担持台23に一端を軸支したもので、レバーB4の回動に伴うステム40の押し下げが可能にステム40と連係させており、レバー操作により収納液を噴出ヘッド41の噴出口42より噴出する如く構成している。
【0030】
レバーB4は、各軸支用突部24の両側に後部をそれぞれ軸支した一対の側壁50の上端縁間を連結板51で連結して構成しており、連結板51の前部には噴出ヘッド41を突出させた窓孔52を穿設している。各側壁50は、軸着部分よりステム40両側をとおり前方へ伸び、ステム40前方で下方に下降する形状をなし、また、連結板51は、各側壁50間の上部及び前部に掛け渡しており、下降する前部の上部に上記窓孔52を穿設している。
【0031】
また、レバーB4とステム40の上記連係の具体的方法として、図4に示す如き、ステム40の両側に円形突起43を突設し、一方レバー側壁50に、その円形突起43を押し下げるための円弧状下向き段部53を設けている。この円弧状下向き段部53はレバー側壁50両面に突部54を設けることによりその下面に形成し、また、この突部54によりストッパーB5に係止される下向き段部55をレバー下端部に形成している。
【0032】
ストッパーB5は、不使用時のレバーB4の回動を阻止するもので、ステム40及びレバー軸支部56との間の担持台23に回動可能に設けている。また、ストッパーB5は、装着部材B1の開口26周囲の頂面を係止する第1係止部と、レバーB4下端部を係止する第2係止部とを備え、回動により各第1,第2係止部の係止が解除されてレバーB4の回動が可能に構成している。
【0033】
ストッパーB5は、担持台23に軸支させた回動軸60の両端をそれぞれ対向面に連結した一対の側板61と、各側板61間に掛け渡した係止板62と、係止板62前方に突設するとともに、ステム40両側に係脱可能に係合した一対の腕部63と、側板61外面に突設した操作摘64とを備えている。そして各腕部63下面を第1係止部65として、各側板61上面を第2係止部66としてそれぞれ構成している。また、本発明では、ストッパーB5が、ステム40に設けた下向き段部44を係止する第3係止部67を備えたものであっても良い。その具体例として本例では、係止板62上面を第3係止部67として構成している。
【0034】
操作摘64は、レバー側壁50外面に沿って揺動可能に設けられ、側板61の外面より外方に延びた後上方に延びる正面視L字状をなし、側面から見た場合には、上部が円板部64aで下部が棒状部64bをなす鍵穴形態をなしており、円板部64aがレバー側壁50と重複している。
【0035】
そして、図1或いは図4に示す如く、担持台23の軸受25に回動軸60を軸着させるとともに、下面を支持筒22上面に当接させた状態で各腕部63をステム40外周に嵌合させ、また、レバーB4の下向き段部55下方に側板61の前部上面を位置させている。更に、係止板62の上面前部をステムの下向き段部44下方に位置させている。第2係止部66とレバーB4の下向き段部55及び第3係止部67とステム40の下向き段部44間にはストッパーB5の回動を容易ならしめるための若干のクリアランスを設けている。この際、各側板61は担持台23の外側で且つレバー側壁50の内側に位置し、操作摘64はレバー側壁50の外側に位置している。
【0036】
従って、レバーB4は第1係止部65と第2係止部66とで回動を防止されてその結果レバーB4によるステム40の押し下げが出来ないように構成されている。また、噴出ヘッド41を押し下げる外力が働いた場合にも、第3係止部67によりステム40の押し下げが出来ないように構成されている。
【0037】
枠体B6は、操作摘64の上部外周に、操作摘64からの取り外しが可能に設けたもので、この枠体B6外面と操作摘64外面とでラベルLの掛け渡し貼着用面を構成している。枠体B6の外面と操作摘64外面とは略同一平面上にある。図1は枠体B6を操作摘64と一体に形成した例で、操作摘64の円板部64a外周に配置する凹陥部70aを下部中央に備えた五角形状の外周壁70を備え、外周壁70内に上下に掛け渡した三本の縦桟71を備えている。操作摘64の外面と、凹陥部70aの操作摘64との対向面との間には細い連結片72aを複数掛け渡して破断部72を形成しており、この破断部72の切断により操作摘64から枠体B6を取り外すことができる。
【0038】
枠体B6は、図3に示す如く、裏面がレバー側壁50から離間して設けられている。また、外周壁75の上下にそれぞれ一対のヒンジ部73を設けており、各ヒンジ部73の外方の両側端部を、ヒンジ部73を介してそれぞれレバー側に屈折する屈折部74として構成している。そして、ラベルLを貼着する場合には、各屈折部74を図3の2点鎖線で示す如く後方へ屈折させた状態で、操作摘64の円板部64a外面及び枠体B6の外面で構成する掛け渡し貼着用面からその外方のレバー側壁50に亘りラベルLを貼着する。
【0039】
使用するラベルLは粘着、接着等の適宜手段により貼着することができるが、剥離が可能な貼着状態を現出する必要がある。できれば比較的容易な剥離が可能な貼着状態が望ましい。
【0040】
使用に当たっては、ラベルLを剥がした図1の状態から破断部72を切断して枠体B6を取り除き、次いで操作摘64をもって後方へ回動させると、ストッパーB5は回動軸60を中心に後方へ回動し、各第1、第2、第3の係止部が外れ、各側板61内面の嵌合凹部内へ担持台23外面の係止突部が嵌合して所定回動状態を維持する。従って、レバーB4の回動が可能となり、液の噴出が可能となる。
【0041】
図5は他の例を示すもので、枠体B6を操作摘64と別体に形成した例を示す。枠体B6は、操作摘64の上部外周に、操作摘64からの取り外しが可能に設けたもので、この枠体B6外面と操作摘64外面とでラベルLの掛け渡し貼着用面を構成しており、枠体B6外面と操作摘64外面とは略同一平面上に存在している。
【0042】
操作摘64の円板部64a外周に嵌合する凹陥部70aを下部中央に備えた五角形状の外周壁70を備え、外周壁70の前縁に外側壁75を掛け渡している。また、凹陥部70aの外面には、内外方向に延びる複数の突条76を、間隔をあけて突設しており、各突条76の端面を円板部64a外面に密接して嵌合している。従って、枠体B6は強制的に操作摘64から取り外すことができる。ラベルLを貼着する場合には、例えば、操作摘64の円板部64a外面及び枠体B6の外側壁75外面で構成する掛け渡し貼着用面からその外方のレバー側壁50に亘りラベルLを貼着する。その他の構成は図1の例と同様であるため、説明を省略する。
【0043】
尚、上記各例に於いて、正面から向かって右側に操作摘64及び枠体B6を設けた例について説明したが、正面から向かって左側に操作摘64及び枠体B6を設けてもよく、或いは両側に操作摘64及び枠体B6を設けてもよい。
【符号の説明】
【0044】
1…液体噴出器
A…容器体
10…胴部、11…肩部、12…口頸部
B…液体噴出ポンプ
B1…装着部材
20…装着筒、21…頂板、22…支持筒、23…担持台、23a…側板部、23b…後板、
24…軸支用突部、25…軸受、26…上端開口
B2…シリンダ
30…吸上げパイプ
B3…上下動部材
40…ステム、41…噴出ヘッド、42…噴出口、43…円形突起、44…下向き段部
B4…レバー
50…側壁、51…連結板、52…窓孔、53…円弧状下向き段部、54…突部、
55…下向き段部、56…レバー軸支部
B5…ストッパー
60…回動軸、61…側板、62…係止板、63…腕部、64…操作摘、64a…円板部,
64b…棒状部、65…第1係止部、66…第2係止部、67…第3係止部
B6…枠体
70…外周壁、70a…凹陥部、71…縦桟、72…破断部、72a…連結片、73…ヒンジ部、
74…屈折部、75…外側壁、76…突条
L…ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器体(A)に装着した装着部材(B1)の上端開口26より噴出ヘッド(41)付きのステム(40)を突設するとともに、該ステム(40)後方の担持台23に一端を軸支したレバー(B4)を、その回動に伴うステム(40)の押し下げが可能に連係させ、レバー操作により収納液を噴出ヘッド(41)の噴出口(42)より噴出する如く構成し、レバー(B4)の回動を防止し且つ操作摘64による回動によりレバー(B4)の回動を可能とするストッパー(B5)を、ステム(40)及びレバー軸支部(56)間の担持台(23)に回動可能に装着した液体噴出器に於いて、レバー側壁(50)外面に沿って揺動可能な操作摘(64)の上部外周に、操作摘(64)からの取り外しが可能な枠体(B6)を設け、枠体(B6)外面と操作摘(64)外面とでラベル(L)の掛け渡し貼着用面を構成したことを特徴とする液体噴出器。
【請求項2】
操作摘(64)の上部外周に破断部(72)を介して対向面を連結して枠体(B6)を操作摘(64)と一体に形成した請求項1に記載の液体噴出器。
【請求項3】
操作摘(64)の上部外周に着脱可能に凹陥部(70a)を嵌合させる枠体(B6)を、操作摘(64)と別体に形成した請求項1に記載の液体噴出器。
【請求項4】
枠体(B6)は裏面がレバー側壁(50)から離間し、ヒンジ部(73)を介してそれぞれレバー(B4)側に屈折する屈折部(74)に両側端部を構成した請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体噴出器。
【請求項5】
レバー(B4)は、担持台(23)の両側に後部をそれぞれ軸支し、軸支部分よりステム(40)両側を通り前方へ延び、ステム(40)前方で下方に下降する一対の側壁(50)を備え、各側壁(50)間に掛け渡し、下降する前部の上部に窓孔(52)を穿設した連結板(51)を備えており、上記ステム(40)両側を通り前方へ延びる側壁(50)部分に前記枠体(B6) を配置した請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の液体噴出器。
【請求項6】
ストッパー(B5)は、開口26周縁の装着部材(B1)頂面を係止する第1係止部(65) と、レバー下端部を係止する第2係止部(66) と、ステム(40)に設けた下向き段部(44) を係止してステム(40)の押し下げを防止する第3係止部(67)とを備え、回動により各第1、第2係止部の係止が解除さてレバー(B4)の回動が可能となるとともに、第3係止部の係止が解除されてステム(40)の押し下げが可能となる如く構成した請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の液体噴出器。
【請求項7】
レバー(B4)の両側の各側壁(50)に沿ってそれぞれ揺動可能な一対の操作摘(64)を有するストッパー(B5)を設けた請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の液体噴出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−96134(P2012−96134A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243760(P2010−243760)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】