説明

液体噴出容器

【課題】容器体Aに装着したディスペンサーBにより収納液を吐出した際に、容器体内下部に嵌合した摺動底板A2が上昇する如く構成し、摺動底板に一端を連結した帯状の残量表示材A5を摺動底板の上昇量に伴う摺動が自在に容器体底部へ周方向に保持し、残量表示材の移動により液体残量表示が視認可能に構成した液体噴出容器であって、残量表示材の取付が容易で、その破断等の不都合の無い耐久性に富んだ液体噴出容器を提案する。
【解決手段】容器体は本体部A1と底蓋A4とを備え、底蓋の本体部への嵌着により残量表示材端部と摺動底板下面に突設した係合子30とを係合させる如く構成し、底蓋に残量表示材を容易にセットできるための特殊構成の捩じり補助板62を設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液体噴出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
不透明とした容器体の上部内にシリンダ下端を位置させて、ヘッド押下げ操作式の液体噴出ポンプを容器体上部へ装着させ、又容器下部の内面には摺動底板を、かつ外面には固定底板を、それぞれ嵌合させ、上記ヘッドの操作で容器体内液体が上記ヘッドが有するノズルから噴出可能に設けた液体噴出容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、容器体を不透明にするのは容器体内に紫外線等が入って容器体内液体に悪影響を及ぼすことを避けるために行われている。
【0003】
上記液体噴出容器にあっては、上方付勢されたヘッドの押下げ操作で容器体内液体が噴出され、その噴出による容器体内の負圧化で摺動底板が上昇してその負圧状態を解消するが、容器体を不透明としているため、摺動底板の位置を容器体を透かして見ることができず容器体内の液体量を知ることができなかった。そのため摺動底板が上限まで上昇して容器体内液体は無くなっているのに、そのことに気付かないことがあった。
【0004】
これらの不都合を解消すべき液体噴出容器を本出願人等は既に提案している(特許文献2)。該容器は、摺動底板に一部を連結した残量表示材を、摺動底板の上昇量に応じた割合で上方へ変形可能に容器体底部内面へ添設し、かつ容器体底部の少なくとも一部を、上方への変形で残量表示材が離間した底部内面部分を液体の残量として視認可能な透視部に形成している。また、残量表示材は、弾性帯を容器体の底部へ周方向に摺動自在に保持させると共に、一端部を摺動底板に連結し、かつ上記透視部を容器体の周壁下端部に設けている。
【0005】
この液体噴出容器は、摺動底板に連結した残量表示材を不透明な容器体底部へ添設し、かつ容器体底部に透視部を設けたので、容器体内負圧化で上昇した摺動底板の位置、ひいては液体の残量を、透視部から見える残量表示材の長さないし面積の変化で知ることができ、また、弾性帯を容器体の底部へ周方向に摺動自在に保持させ、かつ透視部を容器体周壁に設けたので、液体の残量を容器体周面から見える残量表示材の長さの変化として知ることができる優れたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−048216号公報
【特許文献2】特開2002−362605号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記特許文献2に記載の液体噴出容器を更に改良したものであり、残量表示材の取り付けが極めて容易となり、また、使用の際の残量表示材の破損等をより確実に防止でき、耐久性にも優れた液体噴出器を提案するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の手段として、以下の通り構成した。即ち、不透明な容器体Aの上端部にディスペンサーBを装着し、ディスペンサーBにより収容液を吐出した際に、容器体A下部内面に嵌合した摺動底板A2が上昇する如く構成し、摺動底板A2に一端部を連結した帯状の残量表示材A5を、摺動底板A2の上昇量に伴う摺動が自在に容器体の底部へ周方向に保持させ、容器体周面下端部の少なくとも一部を、残量表示材A5の移動による液体残量表示が視認可能に構成してなる液体噴出容器に於いて、容器体Aは本体部A1と、該本体部A1に嵌着した底蓋A4とを備え、底蓋A4の底部中央に残量表示材載置用の載置台59を立設するとともに、残量表示材A5の端部を載置台59上に係止する係止手段を備え、底蓋A4の本体部A1への嵌着により載置台59上の残量表示材A5端部と摺動底板A2下面に突設した係合子30とを係合させる如く構成し、底蓋A4内底部周縁部に保持した残量表示材A5の端部を載置台59上に導入する導入部56の内外方向中間部に、基端より自由端に亘り湾曲下降する湾曲上面f2と、基端より自由端に亘り傾斜下降する傾斜下面f3とを備えた捩じり補助板62を、残量表示材導入側より突設した。
【0009】
第2の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を、残量表示材A5の導入側に上方が傾く傾斜面に形成した。
【0010】
第3の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段に於いて、残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を備えた折曲補助板61を、導入部56の外側縁部に独立して立設した。
【0011】
第4の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第3の手段のいずれかの手段に於いて、残量表示材A5の捩じり補助板62に於ける傾斜下面f3当接該当位置に狭隘部73を設けた。
【0012】
第5の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第4の手段のいずれかの手段に於いて、前記係止手段として、載置台59に載置された残量表示材A5の縁部を係止する爪付き柱60を、載置台59周縁部に立設した。
【0013】
第6の手段として、以下の通り構成した。即ち、前記第1の手段乃至第5の手段のいずれかの手段に於いて、底蓋A4を、本体部A1の外周下端部に嵌着した固定筒40の下面より、中央に窓孔41を穿設した上部底壁部42を延設してなる上部材A4a と、上部材A4a 下方より上部材A4a に押圧嵌合可能な嵌合手段で嵌着した皿状をなし、内部に残量表示材A5を装着した下部材A4b とから構成した。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、捩じり補助板62を備えているため、残量表示材A5を装着する際にその湾曲上面f2を滑らせてその傾斜下面f3に残量表示材A5を捩った状態で容易に係止させることができ、載置台59への残量表示材A5端部の装着が極めて容易となる。また、捩じり補助板62はその下面が傾斜下面f3となっているため、最初起立状態の残量表示材A5を導入部56の中間位置で傾斜状態で支持させることができ、載置台59上では最終的に水平に維持される残量表示材A5を無理のない状態で維持させておくことができる。また、容器使用の際にも上方へ引き上げられる残量表示材A5が無理のない方向変位を行えて円滑な摺動が可能となり、残量表示材A5が切断する等の不都合を生じることがない。
【0015】
また、残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を、残量表示材A5の導入側に上方が傾く傾斜面に形成した場合には、折曲側面f1から捩じり補助板62の傾斜下面f3に至る残量表示材A5の捩じれの傾き変化を緩和することができ、更なる残量表示材A5の円滑な移動を行える。
【0016】
また、残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を備えた折曲補助板61を、導入部56の外側縁部に独立して立設した場合には、折曲側面f1の位置を微妙に調整でき、残量表示材A5の折り曲げ位置でより自由な空間を現出できるため、より装着が容易となる利点を兼ね備える。
【0017】
また、残量表示材A5の捩じり補助板62に於ける傾斜下面f3当接該当位置に狭隘部73を設けた場合には、残量表示材A5の装着の際に捩じれる部分が幅狭となり、その捩じり易さ、捩じり補助板62の上面から下面への移行の容易さ等で、その装着がさらに容易となる。
【0018】
また、前記係止手段として、載置台59に載置された残量表示材A5の縁部を係止する爪付き柱60を、載置台59周縁部に立設した場合には、上方から残量表示材A5の端部を押し込むという極めて簡単な操作で載置台59上に係止できる利点がある。
【0019】
また、底蓋A4を、本体部A1の外周下端部に嵌着した固定筒40の下面より、中央に窓孔41を穿設した上部底壁部42を延設してなる上部材A4a と、上部材A4a 下方より上部材A4a に押圧嵌合可能な嵌合手段で嵌着した皿状をなし、内部に残量表示材A5を装着した下部材A4b とから構成した場合には、複雑な構造の底蓋A4の成形が極めて容易となり、また、残量表示材A5の装着も下部材A4b に上方から装着できるため容易であり、本体部A1への嵌着は上部材A4a を装着した後残量表示材A5を装着した下部材A4b を嵌着しても、残量表示材A5を装着した下部材A4b を上部材A4a に嵌着して底蓋A4を形成した後に本体部A1に嵌着することも任意に選択できる組み付け上の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】液体噴出容器の一部切欠側面図である。(実施例1)
【図2】底蓋の上部材の縦断面図である。(実施例1)
【図3】底蓋の上部材の上面図である。(実施例1)
【図4】底蓋の上部材の底面図である。(実施例1)
【図5】底蓋の下部材の縦断面図である。(実施例1)
【図6】底蓋の下部材の上面図である。(実施例1)
【図7】底蓋の下部材の底面図である。(実施例1)
【図8】図6の(1) から内方見た要部略図である。(実施例1)
【図9】図6の(2) から内方見た要部略図である。(実施例1)
【図10】図6の(3) から内方見た要部略図である。(実施例1)
【図11】残量表示材の上面図である。(実施例1)
【図12】残量表示材を装着した際の下部材の上面図である。(実施例1)
【図13】容器体下部の要部側面図である。(実施例1)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0022】
図1乃至図13は液体噴出容器1の一例を示すもので、該液体噴出容器1は、容器体Aと、ディスペンサーBとを備えている。
【0023】
容器体Aは、本体部A1と、摺動底板A2と、係止部材A3と、底蓋A4と、残量表示材A5とを備えている。
【0024】
本体部A1は合成樹脂等により形成され、周壁10の上端より肩部11を介して口頸部12を起立した形態をなし、不透明材で形成されている。
【0025】
摺動底板A2は合成樹脂或いはエラストマー等で形成され、周壁10内面に液密摺動可能に嵌合させた筒状の摺動部20を備え、摺動部20の内面上部より延設した底板部21の中央部分を錐台形状に下方に凹ませており、この凹み部分の下面に嵌合筒22を垂設している。
【0026】
係止部材A3は合成樹脂等により形成された残量表示材A5を摺動底板A2に係止するためのもので、下面に係合子30を突設した有底の筒部31を備え、筒部31外面の上下中間部に突設したフランジ32を嵌合筒22の下面に当接し、フランジ32上の筒部31外面に周方向複数突設した係合板33をそれぞれ嵌合筒22内面に嵌着して装着している。
【0027】
底蓋A4も合成樹脂等により形成され、上部材A4a と、下部材A4b との二部材から構成している。上部材A4a は、図2乃至4に示す如く、本体部A1に嵌着するための固定筒40の下縁より、中央に係止部材A3を突出するための窓孔41を穿設した上部底壁部42を延設している。上部底壁部42は中央部を垂壁部42a を介して隆起させており、隆起部分の一部を内方へ矩形状に凹ませて突出部43を形成し、該突出部43を位置決め手段の一部として構成している。また、垂壁部42a の内面下部には周方向等間隔に四箇所の係止突条44を突設している。各係止突条44上方の上部底壁部42には型抜きのための透孔hをそれぞれ穿設している。更に、上部底壁部42下面からは短筒部45を垂設している。
【0028】
下部材A4b は、図5乃至図7に示す如く、上部材A4a 外周と略同型の外周を備えた周壁部50を、下部底壁部51の周縁より起立し、周壁部50の内側に間隔をあけて保持筒52を立設し、保持筒52と周壁部50との間に残量表示材A5を収容する環状凹溝53を形成している。また、保持筒52の内周には上部材A4a との係合時にその垂壁部42a 上部位置まで至る係合用筒54を立設しており、この係合用筒54の外面上部には、四箇所の係合突条55突設して上部材A4a の係止突条44と係合可能に構成し、上部材A4a 下方より下部材A4b を押圧嵌合可能に構成している。保持筒52と係合用筒54との一部には不連続部分を設け、この不連続部分に於ける保持筒52の各端部から係合用筒54に至る平行する連結壁57を設けており、各連結壁57部分は上記突出部43とで位置決め手段を構成する。また、係合用筒54の各端部から内方へ、後述する捩じり補助板を突設する平行した一対の支持壁58を延設しており、上記不連続部分から下部底壁部51中央の後述する載置台に至る部分を、残量表示材A5の中央への導入部56として構成している。
【0029】
また、下部底壁部51中央には残量表示材A5を載置する筒状の載置台59を立設している。載置台59の周縁部には、載置台59上の残量表示材A5縁部を係止する爪付き柱60を三箇所立設している。更に、導入部56の外側端中央部には折曲補助板61を立設し、導入部56の載置台59と折曲補助板61との中間部に捩じり補助板62を設けている。
【0030】
折曲補助板61は、環状凹溝53から導入部56を介して中央の載置台59に残量表示材A5を装着する際に、環状凹溝53から中央側に残量表示材A5を容易に折り曲げられる如く設けたものであり、導入部56の周壁部50側縁部中央部に立設している。折曲補助板61の形状は、図8(図6の(1) の位置から内方を見た図) に示す如く、周壁部50と適宜の隙間をあけて、周壁部50に沿って起立しており、残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を、残量表示材A5の導入側に上方が傾く傾斜面に形成している。また、折曲側面f1は折曲補助板61の外面から内面に亘り湾曲する如く構成している。尚、本例では折曲側面f1を独立した折曲補助板61に形成しているが、保持筒52の一端部を導入部56の中央部所定位置まで延設し、そこに折曲側面を形成することも可能である。その場合にも上記傾斜面に形成すると好ましい。
【0031】
捩じり補助板62は、図9( 図6の(2) の位置から内方を見た図) に示す如く、折曲補助板61と、載置台59との中間部に於いて、残量表示材A5の導入側の支持壁58の上部より突設しており、基端より自由端に亘り湾曲下降する湾曲上面f2と、基端より自由端に亘り傾斜下降する傾斜下面f3とを備えている。傾斜下面f3は、その上端位置が載置台59の上面と略同レベルに位置する如く構成しており、傾斜下面f3全体としては載置台59の上面よりやや下方レベルに位置する如く構成している。尚、このレベルは若干のズレがあっても良い。また、各爪付き柱60及び捩じり補助板62の下方には上部材A4a と同様趣旨の透孔hを穿設している。尚、図10は図6の(3) の位置から内方を見た図を示す。また、下部材A4b の周壁部50所定位置には、図13に示す如く、残量表示材A5の色彩を判別するための透明な表示窓63を設けている。
【0032】
残量表示材A5は、弾力性のある材質で形成されたもので例えば、合成樹脂フィルムやシート,或いは合成樹脂の積層フィルムやシート等により形成され、図11に示す如く、一端に係合用の透孔70を穿設した取付部71を備え、取付部71から帯状の表示部72を延設しており、表示部72の基端部に狭隘部73を設けている。また、表示部72は複数種類に色分けが施されている。
【0033】
残量表示材A5は底蓋A4の下部材A4b に装着する。表示部72を環状凹溝53に収納し、先端の取付部71を載置台59上に載置する。この際、環状凹溝53から延長する表示部72を折曲補助板61の折曲側面f1を介して折り曲げ、捩じり補助板62の傾斜下面f3を介して取付部71を水平に捻じった状態で載置台59上に載置する。載置台59上に載置された取付部71は各爪付き柱60によってその周縁部を係止されるため安定して載置台59上に支持される。取付部71を載置台59上に載置する際には折曲補助板61及び捩じり補助板62の存在で、最初折曲補助板61で折り曲げた残量表示材A5を捩じり補助板62の湾曲上面f2に当接させ、湾曲上面f2を滑り落とした後傾斜下面f3に外側面を係止させると、残量表示材A5への無理な負荷等が掛かることなく淀み無く取付部71を水平に捻じることができ、各爪付き柱60の上方から押圧することで縁部を容易に各爪付き柱60に係止でき、装着の際の残量表示材A5の損傷,切断等を防止できる。
【0034】
残量表示材A5を装着した底蓋A4を本体部A1に下方から嵌着することで、残量表示材A5の係合用の透孔70に係止部材A3の係合子30が嵌合し、摺動底板A2と残量表示材A5とを同時に連結することができる。この際、底蓋A4の嵌合は、最初に上部材A4a を本体部A1に嵌合した後、残量表示材A5を装着した下部材A4b を下方から上部材A4a に押圧嵌合することで行うことができ、或いは残量表示材A5を装着した下部材A4b を上部材A4a に嵌着した後、それを本体部A1に下方より嵌着することで装着することも可能であり、設備や細部の構成により選択すれば良い。
【0035】
ディスペンサーBは、装着キャップ80により容器体口頸部12に装着したものであり、上端の押下ヘッド81を上下動することにより、容器体A内上部に垂下したシリンダ82の下端開口より収容液を吸い上げて押下ヘッド81の噴出口83より噴出する如く構成した公知のディスペンサーを使用できる。
【0036】
上記の如く構成した液体噴出容器1は、押下ヘッド81を上下動することで収容液を噴出口83より噴出し、それによる容器体A内の負圧化で摺動底板A2が上昇する。この際、残量表示材A5の端部が引き上げられて環状凹溝53内の表示部72が移動する。液の噴出量の経過に伴って表示窓63部分に位置する表示部72の色が変化することで、容器体A内の残液の量を判断することができる。この場合、表示部72の色は幅をもたせているため、おおよその量の判別となるが、表示形態は当然これに限られるものではなく、例えば、下部材A4b を透明材で形成して、残量表示材A5の表示部には目盛りを設け、上部材A4a の外面に目盛りを示す矢印を設けることで、より詳細に残液の量を把握することも可能であり、その他本発明の基本構成内で種々の形態を採用できる。尚、本例の場合には、表示部の色がどの程度の量を示すかを容器体A外面に印刷等で示しておくとより判り易くなる。
【符号の説明】
【0037】
1…液体噴出容器
A…容器体
A1…本体部
10…周壁,11…肩部,12…口頸部
A2…摺動底板
20…摺動部,21…底板部,22…嵌合筒
A3…係止部材
30…係合子,31…筒部,32…フランジ,33…係合板
A4…底蓋
A4a …上部材
40…固定筒,41…窓孔,42…上部底壁部,42a …垂壁部,43…突出部,
44…係止突条,45…短筒部,h…透孔
A4b …下部材
50…周壁部,51…下部底壁部,52…保持筒,53…環状凹溝,54…係合用筒,
55…係合突条,56…導入部,57…連結壁,58…支持壁,59…載置台,
60…爪付き柱,61…折曲補助板,f1…折曲側面,62…捩じり補助板,
f2…湾曲上面,f3…傾斜下面,63…表示窓 A5…残量表示材
70…係合用の透孔,71…取付部,72…表示部,73…狭隘部
B…ディスペンサー
80…装着キャップ,81…押下ヘッド,82…シリンダ,83…噴出口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
不透明な容器体Aの上端部にディスペンサーBを装着し、ディスペンサーBにより収容液を吐出した際に、容器体A下部内面に嵌合した摺動底板A2が上昇する如く構成し、摺動底板A2に一端部を連結した帯状の残量表示材A5を、摺動底板A2の上昇量に伴う摺動が自在に容器体の底部へ周方向に保持させ、容器体周面下端部の少なくとも一部を、残量表示材A5の移動による液体残量表示が視認可能に構成してなる液体噴出容器に於いて、容器体Aは本体部A1と、該本体部A1に嵌着した底蓋A4とを備え、底蓋A4の底部中央に残量表示材載置用の載置台59を立設するとともに、残量表示材A5の端部を載置台59上に係止する係止手段を備え、底蓋A4の本体部A1への嵌着により載置台59上の残量表示材A5端部と摺動底板A2下面に突設した係合子30とを係合させる如く構成し、底蓋A4内底部周縁部に保持した残量表示材A5の端部を載置台59上に導入する導入部56の内外方向中間部に、基端より自由端に亘り湾曲下降する湾曲上面f2と、基端より自由端に亘り傾斜下降する傾斜下面f3とを備えた捩じり補助板62を、残量表示材導入側より突設したことを特徴とする液体噴出容器。
【請求項2】
残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を、残量表示材A5の導入側に上方が傾く傾斜面に形成した請求項1記載の液体噴出容器。
【請求項3】
残量表示材A5が周方向から中心方向へ方向変位して摺動する折曲側面f1を備えた折曲補助板61を、導入部56の外側縁部に独立して立設した請求項1記載の液体噴出容器。
【請求項4】
残量表示材A5の捩じり補助板62に於ける傾斜下面f3当接該当位置に狭隘部73を設けた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴出容器。
【請求項5】
前記係止手段として、載置台59に載置された残量表示材A5の縁部を係止する爪付き柱60を、載置台59周縁部に立設した請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体噴出容器。
【請求項6】
底蓋A4を、本体部A1の外周下端部に嵌着した固定筒40の下面より、中央に窓孔41を穿設した上部底壁部42を延設してなる上部材A4a と、上部材A4a 下方より上部材A4a に押圧嵌合可能な嵌合手段で嵌着した皿状をなし、内部に残量表示材A5を装着した下部材A4b とから構成した請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体噴出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−173693(P2010−173693A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−18588(P2009−18588)
【出願日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】