説明

液体噴射装置

【課題】液体噴射ヘッドの温度上昇が抑制されインクの粘度が変化することがなく、これによる画質劣化が発生しない液体噴射装置を提供する。
【解決手段】記録媒体Sに対して液体噴射ヘッドを相対的に走査させるキャリッジ14と、キャリッジを収容する第1室30と、液体噴射ヘッドによって液体が噴射された記録媒体を昇温するヒーターと、ヒーターを収容する第2室と、キャリッジの一側面に一端が取り付けられると共に他端が第1室に取り付けられる第1蛇腹40と、第1蛇腹の伸縮に伴い、第1蛇腹内に気体を第1室外から吸気する第1吸気弁41と、第1蛇腹内から気体を第1室内に排気する第1排気弁42と、キャリッジの他側面に一端が取り付けられると共に他端が第1室に取り付けられる第2蛇腹50と、第2蛇腹の伸縮に伴い、第2蛇腹内に気体を第1室外から吸気する第2吸気弁51と、第2蛇腹内から気体を第1室内に排気する第2排気弁52と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被噴射材の液体噴射面に液体を噴射する液体噴射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体をターゲットに噴射する液体噴射装置には、インクを記録媒体に噴射して印刷を施すインクジェット式記録装置が知られている。このようなインクジェット式記録装置によって、にじみなどがない高画質の画像を得るためには、インクを噴射し記録媒体に着滴させた後、インク中の溶媒を素早く空気中に拡散させる必要がある。
【0003】
このような溶媒拡散のための方法としては、インクが着滴された記録媒体を加熱したり、或いは、前記記録媒体に対して風を吹き付けたりすることが提案されている。例えば、特許文献1(特開2002−347226号公報)には、ラインヘッドの記録媒体搬送方向上流と下流で記録媒体の裏面を加熱し、ラインヘッドの下流で記録面を非接触で加熱乾燥するというインク乾燥方式を用いたインクジェットプリンタの構成が開示されている。
【0004】
また、特許文献2(特開平8−323977号公報)には、記録媒体を保持、搬送するドラムを加熱式ドラムとするインクジェットプリンタの構成が提案されている。
【0005】
さらに、特許文献3(特開2001−191507号公報)には、インクジェット印刷において、赤外線照射光源と送風機で記録媒体を乾燥させることにより、印字物のにじみを防止する印刷装置が開示されている。
【特許文献1】特開2002−347226号公報
【特許文献2】特開平8−323977号公報
【特許文献3】特開2001−191507号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
にじみを防止するためには、記録媒体にインクが着滴した後、速やかにこれを加熱する必要がある。このため、上記のような特許文献1乃至特許文献3に係る技術のいずれにおいても、インクの噴射を行うヘッドの近傍に、加熱源を配置するレイアウトがとられる。
【0007】
このような加熱源から、装置を構成する各部材を経てヘッドに熱が伝導し、ヘッドの温度が上昇すると、インクの粘度が変化し、想定通りの印刷を行うことができず、画質に悪影響を与えてしまう、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するためのもので、本発明に係る液体噴射装置は、記録媒体に液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドを抱え、前記記録媒体に対して前記液体噴射ヘッドを相対的に走査させるキャリッジと、前記キャリッジを収容する第1室と、前記液体噴射ヘッドによって液体が噴射された前記記録媒体を昇温するヒーターと、前記ヒーターを収容する第2室と、前記キャリッジの一側面に一端が取り付けられると共に他端が前記第1室に取り付けられる第1蛇腹と、前記第1蛇腹の伸縮に伴い、前記第1蛇腹内に気体を前記第1室外から吸気する第1吸気弁と、前記第1蛇腹内から気体を前記第1室内に排気する第1排気弁と、前記キャリッジの他側面に一端が取り付けられると共に他端が前記第1室に取り付けられる第2蛇腹と、前記第2蛇腹の伸縮に伴い、前記第2蛇腹内に気体を前記第1室外から吸気する第2吸気弁と、前記第2蛇腹内から気体を前記第1室内に排気する第2排気弁と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る液体噴射装置は、前記第1室には前記記録媒体が層通される第1開口部及び第2開口部が設けられることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る液体噴射装置は、前記第1室には、前記第1室内から気体を前記第1室外に排気する第1室排気弁が設けられることを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る液体噴射装置は、前記第1蛇腹の節腹のピッチは、前記第2蛇腹の節腹のピッチと同じであり、かつ、前記第1蛇腹の長さは、前記第2蛇腹の長さと等しいことを特徴とする。
【0012】
以上、本発明の液体噴射装置によれば、キャリッジによる走査動作と連動する第1蛇腹と第2蛇腹の動きによって取り込まれる装置外からの気体で、液体噴射ヘッドの温度上昇が抑制され、インクの粘度が変化することがないので、画質の劣化が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る液体噴射装置の一例であるプリンター10の概要を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る液体噴射装置の一例であるプリンター10の側面の模式図である。
【図3】プリンター10の全体構成のブロック図である。
【図4】プリンター10における第1室内30の構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る液体噴射装置の一例であるプリンター10の側面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施形態に係る液体噴射装置の一例であるプリンター10の概要を示す図であり、図2は本発明の実施形態に係る液体噴射装置の一例であるプリンター10の側面の模式図であり、図3はプリンター10の全体構成のブロック図である。
【0015】
プリンター10は、図1や図2に示すように、棒状のガイドレール12を有しており、このガイドレール12には、キャリッジ14が支持されている。このキャリッジ14は、キャリッジ駆動ユニット140(図4参照)によって主走査方向(第1の方向)をガイドレール12に沿って往復移動し、記録媒体S上を走査するようになっている。
【0016】
キャリッジ14には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の色インク(液体)を記録媒体Sに噴射するノズルを形成してなるヘッドユニット150が搭載されている。これらイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色インクは、主として画像記録用インクとして、上位装置であるコンピューター1等から受信した画像データに基づいた所定画像の描画のために用いられる。なお、以下において、イエローやイエローインクのこと「Y」などと略記することがある。また、本実施形態においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のインクを用いる例について説明しているが、ヘッドユニット150で扱い得る色種、色数はこれに限定されるものではない。
【0017】
コンピューター1は、印刷を行う画像に応じた画像データを、プリンタドライバを介してプリンター10に送る。画像データには、媒体の各画素についてインク色毎にインクを噴射するか否かを示す画素データが含まれている。
【0018】
本実施形態で使用する上記の各色インクとしては、例えば、水或いは有機溶剤を溶媒として顔料や染料が分散されてなるインクを適宜用いることができる。また、本発明によるプリンター10に用いられる記録媒体Sとしては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂等の材質からなる記録媒体Sが適用可能である。
【0019】
上記のようなヘッドユニット150は、コントローラー110に接続されており、ヘッドユニット150に対しては、インクの噴射を制御するための信号などが送られる。このような信号の中には、コンピューター1から受信した画像データに基づいたものの他、画像データ信号に基づかないフラッシングを実行するためのものがある。
【0020】
キャリッジ14は装置内の1つの区画である第1室30に収容されている。また、このキャリッジ14の両側面には、伸縮する蛇腹構造物がそれぞれ取り付けられている。これらの蛇腹構造物は伸縮方向が主走査方向(第1の方向)となるように取り付けられており、キャリッジ14による走査に伴い、一方の蛇腹が伸び、他方の蛇腹が縮むようになっている。
【0021】
第1蛇腹40は、キャリッジ14の一側面に、一端が取り付けられると共に他端が第1室30に取り付けられるようになっている。また、第2蛇腹50は、キャリッジ14の他側面に一端が取り付けられると共に他端が第1室30に取り付けられるようになっている。
【0022】
これにより、キャリッジ14が一方向に移動すると、第1蛇腹40が伸び、第2蛇腹50が縮み、キャリッジ14が他方向に移動すると、第1蛇腹40が縮み、第2蛇腹50が伸びるような関係となる。以上のような第1蛇腹40と第2蛇腹50には、後述するように図1には不図示の逆止弁が設けられており、キャリッジ14の動きに連動して、第1室内30に第1室30外からの空気を取り込むことができるようになっている。
【0023】
ここで、第1蛇腹40の節腹のピッチは、第2蛇腹50の節腹のピッチと等しくすると共に、第1蛇腹40の長さは、第2蛇腹50の長さと等しくするように構成されている。これは、キャリッジ14が一方向に移動する場合と、キャリッジ14が他方向に移動する場合とで、キャリッジ14を駆動するモーター(不図示)の負荷を同一として装置のバランスを図るためである。
【0024】
キャリッジ14の移動可能範囲の中央部分は、記録媒体Sに記録を行う記録領域とされており、この記録領域には、記録媒体Sを非記録面側から水平に支持するプラテン19が設けられている。
【0025】
また、プリンター10には、複数の搬送ローラー13等により構成され、副走査方向(第2の方向)に記録媒体Sを送るための記録媒体搬送ユニット130(図3参照)が設けられている。記録媒体搬送ユニット130は、画像記録時において、キャリッジ14の動作に合わせて、記録媒体Sの搬送と停止とを繰り返して記録媒体Sを間欠的に搬送する。
【0026】
また、プリンター10の筐体上面(不図示)には、例えばタッチパネルにより構成され、ユーザーが選択可能な記録モードを表示するとともに、表示された記録モードをユーザーが選択して入力する入力操作ユニット120が設けられている。この入力操作ユニット120は、後述のコントローラー110に接続されており、所定操作に基づいて選択された記録モードに係る信号をコントローラー110に対して出力するようになっている。
【0027】
図3は、本実施形態におけるプリンター10を制御するための制御ブロックを示したものであり、この制御ブロックにおけるコントローラー110は、たとえば、CPU111
、ROM112、RAM113からなり、ROM112に記録された処理プログラムをRAM113に展開してCPU111によりこの処理プログラムを実行するようになっている。また、インターフェイス105は、プリンター10のコントローラー110とコンピューター1を接続するために設けられたインターフェイスである。
【0028】
このコントローラー110は、前述の処理プログラムに従い、記録媒体搬送ユニット130、キャリッジ駆動ユニット140、ヘッドユニット150、ヒーターユニット160等を、動作状況等のステータスに基づいて、制御するようになっている。
【0029】
ヒーターユニット160は加熱源と送風機などにより構成され、加熱源より発生した熱を温風として、インクが着滴した記録媒体S上に吹き付ける装置である。このようなヒーターユニット160は、熱をなるべく拡散させることがないように、装置の1つの区画である第2室70に収容されている。
【0030】
上記のようなヒーターユニット160によって生成される温風によって、記録媒体Sに着滴したインクからの揮発成分が速やかに拡散され、インクからの溶媒成分の揮発を促進することが可能となり、にじみなどの高画質を達成することができる。
【0031】
ヒーターユニット160は、コントローラー110からの制御により、温風の温度や温風の風量が制御できるようになっている。このようにすることで、記録媒体Sの種別やインクの種別に応じた、インク乾燥を実現させることもできるようになっている。なお、基本的には、ヘッドユニット150で記録媒体Sにインクを噴射している間はヒーターユニット160を動作させることが好ましい。
【0032】
キャリッジ14が収容される第1室30には、記録媒体Sが進入する側に第1室第1開口部31が設けられており、また、記録媒体Sが進出する側に第1室第2開口部32が設けられている。
【0033】
同様に、ヒーターユニット160が収容される第2室70には、記録媒体Sが進入する側に第2室第1開口部71が設けられており、また、記録媒体Sが進出する側に第2室第2開口部72が設けられている。
【0034】
プラテン19を底部とした場合の第1室第1開口部31の開口の高さをd1とし、同様
の場合の第1室第2開口部32の開口の高さをd2とし、同様の場合の第2室第1開口部
71の開口の高さをg1とし、同様の場合の第2室第2開口部72の開口の高さをg2とする。
【0035】
このとき、d1>g1かつd1>g2かつd2>g1かつd2>g2が成立するように構成されている。これは第2室70では、ヒーターユニット160で発生される熱を可能な限り逃がさないようにg1およびg2を小さく設定するのに対して、第1室30ではヘッドユニット150における温度の上昇を避けるために、第1室30内の空気をなるべく第1室30外に出すようにd1およびd2を大きく設定することに依っている。
【0036】
次に、第1蛇腹40と第2蛇腹50に関連して設けられる逆止弁と、第1蛇腹40と第2蛇腹50の動きに伴う各逆止弁の動作について説明する。
【0037】
図4はプリンター10における第1室内30の構成を模式的に示す図である。第1室内30内においては第1蛇腹40に関連して、第1蛇腹40の伸縮に伴い、第1蛇腹40内に気体を第1室30外から吸気する第1吸気弁41と、第1蛇腹40内から気体を前記第1室内に排気する第1排気弁42と、が設けられている。
【0038】
また、第1室内30内においては第2蛇腹50に関連して、第2蛇腹50の伸縮に伴い、第2蛇腹50内に気体を第1室30外から吸気する第2吸気弁51と、第2蛇腹50内から気体を第1室30内に排気する第2排気弁52と、が設けられている。
【0039】
図4(A)乃至図4(D)は、キャリッジ14の移動に伴い変化する各弁の動作状況を示すものである。
【0040】
図4(A)においては、キャリッジ14が右方向に移動したときの様子を示している。このとき、第1蛇腹40は縮むので、第1吸気弁41は閉じ、第1排気弁42が開き、第1蛇腹40内の気体を第1室30に排気する。また、第2蛇腹50は伸びるので、第2吸気弁51が開き、第2排気弁52が閉じて、第2蛇腹50は第1室30外からの気体を第2蛇腹50内に吸気する。このような状況は、キャリッジ14が最右端にくる図4(B)まで続くこととなる。
【0041】
次に、キャリッジ14が最右端の位置から、キャリッジ14が左方向に移動すると、図4(C)のようになる。このとき、第1蛇腹40は伸びるので、第1吸気弁41が開き、第1排気弁42が閉じて、第1蛇腹40は第1室30外からの気体を第1蛇腹40内に吸気する。また、第2蛇腹50は縮むので、第2吸気弁51は閉じ、第2排気弁52が開き、第2蛇腹50内の気体を第1室30に排気する。このような状況は、キャリッジ14が最左端にくる図4(D)まで続くこととなる。
【0042】
キャリッジ14の走査に伴い、以上のような繰り返されることで、第1蛇腹40及び第2蛇腹50を介して、第1室30外からの気体が第1室30内に取り入れられることとなる。第1室30内に取り入れられた気体は、キャリッジ14に設けられているヘッドユニット150から熱を奪い、第1室30における第1室第1開口部31又は第1室第2開口部32から排気される。これにより、ヘッドユニット150の温度上昇を抑制することが可能となる。
【0043】
以上のような本発明の液体噴射装置によれば、キャリッジ14による走査動作と連動する第1蛇腹40と第2蛇腹50の動きによって取り込まれる装置外からの気体で、ヘッドユニット150の温度上昇が抑制され、インクの粘度が変化することがないので、画質の劣化が発生しない。
【0044】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。図5は本発明の他の実施形態に係る液体噴射装置の一例であるプリンター10の側面の模式図である。他の実施形態が、先の実施形態と異なる点は、第1室30における第1室第1開口部31の開口の高さd1及び第
1室第2開口部32の開口の高さd2は、それぞれ、第2室第1開口部71の開口の高さ
1及び第2室第2開口部72の開口の高さg2と同様の高さである点、及び、第1室30に第1室排気弁35が設けられている点である。
【0045】
この第1室排気弁35は、第1室30内から室外へ気体を排気する方向にのみ動作する逆止弁である。本実施形態においては、第1蛇腹40及び第2蛇腹50を介して、第1室30外から第1室30内に取り入れられた気体は、キャリッジ14に設けられているヘッドユニット150から熱を奪い、この第1室排気弁35から排気される。これにより、ヘッドユニット150の温度上昇を抑制することが可能となる。このような本実施形態によっても、先の実施形態と同様の効果を享受することができる。
【0046】
以上、本発明の液体噴射装置によれば、キャリッジによる走査動作と連動する第1蛇腹と第2蛇腹の動きによって取り込まれる装置外からの気体で、液体噴射ヘッドの温度上昇
が抑制され、インクの粘度が変化することがないので、画質の劣化が発生しない。
【符号の説明】
【0047】
1・・・コンピューター、10・・・プリンター、12・・・ガイドレール、13・・・搬送ローラー、14・・・キャリッジ、15・・・インク供給チューブ、19・・・プラテン、30・・・第1室、31・・・第1室第1開口部、32・・・第1室第2開口部、35・・・第1室排気弁、40・・・第1蛇腹、41・・・第1吸気弁、42・・・第1排気弁、50・・・第2蛇腹、51・・・第2吸気弁、52・・・第2排気弁、70・・・第2室、71・・・第2室第1開口部、72・・・第2室第2開口部、105・・・インターフェイス、110・・・コントローラー、111・・・CPU、112・・・ROM、113・・・RAM、120・・・入力操作ユニット、130・・・記録媒体搬送ユニット、140・・・キャリッジ駆動ユニット、150・・・ヘッドユニット、151・・・(シアンインク)ノズル列、152・・・(マゼンタインク)ノズル列、153・・・(イエローインク)ノズル列、154・・・(ブラックインク)ノズル列、160・・・ヒーターユニット、

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に液体を噴射するノズルを有する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドを抱え、前記記録媒体に対して前記液体噴射ヘッドを相対的に走査させるキャリッジと、
前記キャリッジを収容する第1室と、
前記液体噴射ヘッドによって液体が噴射された前記記録媒体を昇温するヒーターと、
前記ヒーターを収容する第2室と、
前記キャリッジの一側面に一端が取り付けられると共に他端が前記第1室に取り付けられる第1蛇腹と、
前記第1蛇腹の伸縮に伴い、前記第1蛇腹内に気体を前記第1室外から吸気する第1吸気弁と、
前記第1蛇腹内から気体を前記第1室内に排気する第1排気弁と、
前記キャリッジの他側面に一端が取り付けられると共に他端が前記第1室に取り付けられる第2蛇腹と、
前記第2蛇腹の伸縮に伴い、前記第2蛇腹内に気体を前記第1室外から吸気する第2吸気弁と、
前記第2蛇腹内から気体を前記第1室内に排気する第2排気弁と、
を有することを特徴とする液体噴射装置。
【請求項2】
前記第1室には前記記録媒体が層通される第1開口部及び第2開口部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
【請求項3】
前記第1室には、前記第1室内から気体を前記第1室外に排気する第1室排気弁が設けられることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
【請求項4】
前記第1蛇腹の節腹のピッチは、前記第2蛇腹の節腹のピッチと同じであり、かつ、前記第1蛇腹の長さは、前記第2蛇腹の長さと等しいことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の液体噴射装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate