説明

液晶媒体

【課題】 好ましい特性を有するMLC、TNまたはSTNディスプレイ用の液晶媒体を提供する。
【解決手段】 正の誘電異方性を有する極性化合物の混合物を基礎とする液晶媒体であって、一般式I
【化1】


(式中、Xはフッ素または塩素、環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレン、Rはそれぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニルである)の1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶媒体。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶媒体、電気光学的目的へのその使用および本媒体を含有するディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】液晶は、電圧を印加することによってそれらの物質の光学特性を左右することができるので、ディスプレイデバイス中の誘電体として使用されている。液晶に基づく電気光学デバイスは当業者に極めてよく知られており、種々の効果に基礎を置くことができる。この種のデバイスは、例えば、動的散乱効果を有するセル、DAP[整列相の変形(deformation of aligned phases)]セル、ゲスト/ホストセル、ねじれネマチック構造を有するTNセル、STN[超ねじれネマチック(super-twisted nematic)]セル、SBE[超複屈折効果(super-birefringence effect)]セルおよびOMI[光学的モード干渉(optical mode interference)]セルである。最も一般的なディスプレイデバイスはシャット−ヘルフリッヒ(Schadt-Helfrich)効果に基づき、ねじれネマチック構造を有するものである。
【0003】液晶材料は良好な化学および熱安定性、および電界および電磁放射線に対する良好な安定性を有していなければならない。さらに、液晶材料は低粘度であり、かつセル中において短いアドレス時間、低いしきい電圧および高いコントラストを与えるべきである。さらに、液晶材料は通常の動作温度、すなわち室温以上および以下のできるだけ広い範囲において適切なメソ相、例えば上述のセル用のネマチックまたはコレステリックメソ相を有するべきである。液晶は複数の成分の混合物として一般に使用されるので、それらの成分が互いに容易に混和できることが重要である。導電性、誘電異方性および光学異方性のようなさらに他の特性がセルの種類および用途分野に応じた種々の要件を満たさねばならない。例えば、ねじれネマチック構造を有するセル用の材料は正の誘電異方性および低い導電性を有するべきである。
【0004】例えば、個々の像点を切り替えるための集積非線形素子を含んでいるマトリックス液晶ディスプレイ(MLCディスプレイ)に望ましい媒体は高い正の誘電異方性、広いネマチック相、比較的低い複屈折性、非常に高い比抵抗、比抵抗の良好なUVおよび温度安定性、および低い蒸気圧を有しているものである。
【0005】この種のマトリックス液晶ディスプレイは公知である。個々の像点をそれぞれ切り替えるために使用することができる非線形素子の例はアクティブ素子(すなわち、トランジスタ)である。そこで、これを「アクティブマトリックス」と称し、2タイプ、すなわち1.基板としてのシリコンウェハ上のMOS(金属酸化物半導体)トランジスタ2.基板としてのガラス板上の薄膜トランジスタ(TFT)に区別することができる。
【0006】基板材料として単結晶シリコンを使用すると、種々の部分ディスプレイのモジュール集成体でさえ結合部に問題が生じるので、ディスプレイの大きさが制限される。
【0007】好ましい、より有望なタイプ2の場合、TN効果が電気光学効果として通常使用される。二つの技術、すなわち、例えばCdSeのような化合物半導体から成るTFTと多結晶またはアモルファスシリコンに基づくTFTとに区別される。後者の技術は猛烈な激しさで世界中で研究努力されている。
【0008】TFTマトリックスをディスプレイの一方のガラス板の内側に付け、他方のガラス板はその内側に透明な対向電極を支持している。像点電極の大きさと比べてTFTは非常に小さいので、像にほとんど影響を及ぼさない。この技術は、各フィルター素子が切り替え可能な画像素子と対向して位置するようにモザイク状の赤、緑および青フィルターを配設するフルカラー可能な画像表示に拡げることもできる。
【0009】TFTディスプレイは交差する偏光子と共に透過型のTNセルとして通常作用し、背後から照明される。
【0010】本明細書においてMLCディスプレイと言う用語は集積非線形素子を有するいかなるマトリックスディスプレイ、すなわちアクティブマトリックスに加えてバリスタまたはダイオード(MIM=金属−絶縁体−金属)等のパッシブ素子を有するディスプレイも包含するものである。
【0011】この種のMLCディスプレイは、特にTV用(例えば、ポケットテレビ受像機)に、またはコンピューター用(ラップトップ)および自動車もしくは航空機構造における高い情報量のディスプレイに適している。MLCディスプレイにおいては、コントラストの角度依存性および応答時間に関する問題以外に、液晶混合物の不十分な比抵抗のために種々の問題が生じる[トガシ(TOGASHI), S.、セキグチ(SEKIGUCHI), K.、タナベ(TANABE), H.、ヤマモト(YAMAMOTO), E.、ソリマチ(SORIMACHI), K.、タジマ(TAJIMA), E.、ワタナベ(WATANABE), H.、シミズ(SHIMIZU), H.、Proc. Eurodisplay 84(1984年9月):「二段ダイオードリングによって制御されるA210〜288マトリックスLCD(A 210-288Matrix LCD Controlled by Double Stage Diode Rings)」、141頁以降、パリ;ストロマー(STROMER), M.、Proc. Eurodisplay 84(1984年9月):「テレビ用液晶ディスプレイのマトリックスをアドレスするための薄膜トランジスタの設計(Design of Thin Film Transistors for Matrix Addressing of Television Liquid Crystal Displays)」、145頁以降、パリ]。抵抗が低下するほど、MLCディスプレイのコントラストが劣化し、「残像消去」の問題が生じうる。一般に、液晶混合物の比抵抗はMLCディスプレイの内面との相互作用のためにディスプレイの生涯に亘って低下するので、容認できる運用寿命を得るために高い(初期)抵抗が非常に重要である。特に低電圧混合物の場合に、非常に高い比抵抗を達成することはこれまでのところ不可能であった。さらに、温度の上昇につれておよび加熱および/またはUV露光後に比抵抗ができるだけ上昇しないことが重要である。さらに、ある種の用途においては、高い複屈折性、低いしきい電圧、「逆チルト」ドメインを避けるために比較的高い表面チルト角、低い粘度、広いネマチックメソ層および良好な低温安定性が必要である。しかしながら、従来技術のMLCディスプレイはこれらの現下の要求を満たしていない。
【0012】実際の使用に必要な複屈折性および相範囲値(例えば、≧70℃の透明点)を有し、かつ極限条件(例えば、UV露光後)下に約98%の保持率値を望む場合に約1.8ボルトのしきい電圧を有する液晶媒体を製造することはこれまで可能であった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、これらの不都合を有せず、またはほんの僅かしか有せず、同時に広い動作温度範囲、短い応答時間および低いしきい電圧を伴う非常に高い比抵抗を有するMLCディスプレイをなお大いに必要としている。
【0014】TN(シャット−ヘルフリッヒ)セルに関し、セル中で以下の利点を促進する媒体が望ましい:− ネマチック相範囲の拡大(特に、低温に至るまで)
− 極めて低い温度における切替え性(野外用途、自動車、アビオニックス)
− UV光に対する安定性の向上(より長い寿命)。
【0015】従来技術から得られる媒体は同時に他のパラメーターを保持しながらこれらの利点を得ることが不可能である。
【0016】超ねじれ(STN)セルに関し、より大きなマルチプレックス性および/またはより低いしきい電圧および/またはより広いネマチック相範囲(特に低温において)を有する媒体が望ましい。このために、利用しうるパラメーターの寛容度(透明点、スメクチック−ネマチック転移点または融点、粘度、誘電値、弾性値)をさらに拡大することが緊急に望まれる。
【0017】本発明の目的は、特に上記の不都合を有せず、またはほんの僅かしか有せず、同時に非常に高い比抵抗および低いしきい電圧を有するのが好ましいこの種のMLC、TNまたはSTNディスプレイ用の媒体を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に従う媒体をディスプレイに使用する場合に、この目的を達成することができることをここに見出した。
【0019】したがって、本発明は、正の誘電異方性を有する極性化合物の混合物を基礎とする液晶媒体であって、一般式I
【0020】
【化8】


(式中、Xはフッ素、塩素、CF3、OCF3またはOCHF2であり、環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり、そしてRは、それぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニルである)の1種またはそれ以上の化合物を含有することを特徴とする液晶媒体に関する。
【0021】本発明は、この種の媒体を含有する電気光学的ディスプレイ(特に、フレームと共にセルを形成する2枚の平らな平行外板、前記外板上の個々の画素を切り替えるための集積非線形素子、および前記セル中に設けられた、正の誘電異方性および高い比抵抗のネマチック液晶混合物を有するSTNまたはMLCディスプレイ)および電気光学的目的にこれらの媒体を使用することにも関する。
【0022】本発明の液晶混合物は利用しうるパラメーター寛容度の著しい拡大を容易にする。
【0023】本発明の媒体は極性化合物の混合物に基づくものである。これらの化合物は公知のニトリル等の高極性化合物ではなくて、1、4部位で直接または2価の橋掛け部員を介して互いに結合され、また2個の末端基に末端結合されている2個、3個または4個の6員炭素環または複素環を有する棒状構造の中位の極性の化合物である。これらの末端基の一方は、例えばアルキル、アルコキシ、オキサアルキル、ジオキサアルキル、アルケニル、フルオロアルキルまたはフルオロアルケニル等の非極性基であり、他方の末端基は、例えばフッ素、塩素、ジフルオロアルキル、より高度にフッ素化されたアルキル、アルコキシ、アルケニル、アルケニルオキシまたはアルカノイルオキシ等のハロゲン化された中位の極性基である。
【0024】式Iの化合物は、環構造が同様にハロゲン、好ましくはフッ素でラテラルに置換されてもよいこの群の中位の極性化合物の代表である。
【0025】透明点、複屈折性、低温における粘度、熱およびUV安定性および誘電異方性の達成可能な組合せは従来技術からの既存の物質よりはるかに優れている。
【0026】高い透明点、−40℃におけるネマチック相および高いΔεの要件はこれまで不満足な程度にしか達成されなかった。例えば、ZLI−3119等の系は同等の透明点および比較的有利な粘度を有しているけれど、それらのΔεは+3でしかない。
【0027】他の混合物系は同等の粘度およびΔε値を有しているが、60℃の範囲の透明点しか有していない。
【0028】本発明の液晶混合物は、低温における低粘度(−30℃において≦600、好ましくは≦550mPa.S;−40℃において≦1800、好ましくは≦1700mPa.s)、および≧3.5、好ましくは≧4.0の誘電異方性値、65°以上、好ましくは70°以上の透明点および比抵抗の高い値を達成することを可能とする。このことは優れたSTNおよびMLCディスプレイを得ることができることを意味する。
【0029】もちろん、本発明による混合物の成分を適切に選択することによって、他の有利な特性を保持しながらより高いしきい電圧でより高い透明点(例えば、90°以上)を達成し、またはより低いしきい電圧でより低い透明点を達成することも可能となる。本発明のMLCディスプレイはグーチ(Gooch)およびタリー(Tarry)[C.H.グーチおよびH.A.タリー、Electron. Lett. 10、2〜4頁(1974年);C.H.グーチおよびH.A.タリー、Appl. Phys.、8巻、1575〜1584頁(1975年)]の第一の透過極小(first transmissionminimum)で操作するのが好ましい。例えば、類似のディスプレイにおけると同様なしきい電圧において特性の傾斜がきついことおよびコントラストの低い角度依存性(ドイツ特許第30 22 818号)等の特に好ましい電気光学特性以外に、この場合は第二の極小におけるより低い誘電異方性で十分である。この結果、本発明の混合物を用いて、シアノ系化合物を含有する混合物を使用するより著しく高い比抵抗を第一の極小において達成することができる。当業者は通常の方法を単に用いて個々の成分およびそれらの重量割合を適切に選択することによってMLCディスプレイの予め特定した層厚さに必要な複屈折を生じさせることができる。
【0030】20℃における粘度は18≦mPa.s、特に≦15mPa.sであるのが好ましい。
【0031】ネマチック相範囲は少なくとも70°、特に少なくとも80°であるのが好ましい。この範囲は少なくとも−30°から+85°に及ぶのが好ましい。
【0032】「最大保持容量(capacity holding ratio)」(HR)[S.マツモト(Matsumoto)等、Liquid Crystals、、1320頁(1989年);K.ニワ(Niwa)等、SID会議録、サンフランシスコ、1984年6月、304頁(1984年);G.ウェーバー(Weber)等、Liquid Crystals、、1381頁(1989年)]を測定することによって、式Iの化合物を含んでいる本発明の混合物は、式Iの化合物を式
【0033】
【化9】


のシアノフェニルシクロヘキサン類と置き換えた類似混合物より温度の上昇に伴うHRの低下が著しく小さいことが示された。本発明の混合物のUV安定性もかなり良好である、すなわち、それらはUV露光に際し著しく小さいHRの低下を示す。
【0034】達成されるしきい電圧V10/0/20は一般に≦1.6ボルト、好ましくは1.4〜1.6ボルトの範囲である。
【0035】本発明の媒体は、著しく広いネマチック相範囲に加えて極めて有利な弾性定数および非常に有利な粘度を特徴とし、特にTFTディスプレイに使用する場合に従来の媒体より顕著な利益を得る。
【0036】本発明の媒体は式Iの複数(好ましくは2種またはそれ以上)の化合物を基礎とする、すなわち、これらの化合物の割合が≧25%、好ましくは≧40%であるのが好ましい。
【0037】本発明の媒体に使用することができる式I〜XIIおよびそれらの下位式の個々の化合物は公知であるか、または公知化合物に準じて製造することができる。
【0038】好ましい実施態様を以下に示す:− 媒体は一般式II、IIIおよびIV:
【0039】
【化10】


(式中、それぞれの基は以下の意味を有する:R:それぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニル、Q:−C24−、−C48−または−CO−O−、X:F、Cl、CF3、OCF3またはOCHF2、Y:HまたはF、A:トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレン、r:0または1)から成る群から選択される1種以上の化合物をさらに含有する。
【0040】− 媒体はrが0である式IIおよび/またはIIIの1種以上の化合物を含有する。
【0041】− 媒体は一般式VおよびVI:
【0042】
【化11】


(式中、Rは式II〜IVに定義した通りであり、そしてZは−C24−、−CO−O−または−O−CO−である)から成る群から選択される1種以上の化合物をさらに含有する。
【0043】− 媒体は一般式VII〜XII:
【0044】
【化12】


(式中、R、r、XおよびYは、それぞれ互いに独立して式II〜IVに定義した通りである)から成る群から選択される1種以上の化合物をさらに含有する。
【0045】− 全混合物中の式I〜IVの化合物の割合は合せて少なくとも50重量%である。
【0046】− 全混合物中の式Iの化合物の割合は10〜50重量%である。
【0047】− 全混合物中の式II〜IVの化合物の割合は30〜70重量%である。
【0048】
【化13】



【0049】
【化14】


である。
【0050】− 媒体は式IIおよびIIIまたはIVの化合物を含有する。
【0051】− Rは2〜7個の炭素原子を有する直鎖アルキルまたはアルケニルである。
【0052】− 媒体は式I〜IVの化合物から実質的に成る。
【0053】− 媒体は以下の群:
【0054】
【化15】


から選択されるのが好ましいさらに別の化合物を含有する。
【0055】− I:(II+III+IV)の重量比は好ましくは1:4〜1:1である。
【0056】− 媒体は一般式I〜XIIから成る群から選択される化合物から実質的に成る。
【0057】通常の液晶材料、特に式II、IIIおよび/またはIVの1種以上の化合物を含有する液晶材料と混合した式Iの化合物の割合が低い場合でさえ、アドレス時間が顕著に改善され、かつより低いしきい電圧が得られ、また同時に広いネマチック相が低いスメクチック−ネマチック転移温度で認められることを見出した。式I〜IVの化合物は無色、安定でありかつ互いにおよび他の液晶物質と容易に混和する。
【0058】式Iの特定の化合物を選択し、あるいは式Iの複数の種類の化合物を組合せることによって、本発明の化合物は種々の要件に対し確実に改善される。以下の表は選択した重要なパラメーターへの式Iの種々の化合物の影響を示すものである。+符号の数が増えているのはますます強く影響を及ぼすことを示し、0は影響を及ぼさないことを示し、そして−は表示パラメーターが損なわれることを示す。しかしながら、LC媒体を改善する場合に妥協することが常に必要であるので、それらの濃度を適切に選択すれば1つのパラメーターに関し「−」の化合物でさえ混合物を開発するのに極めて重宝である。
【0059】好ましい媒体は式A
【0060】
【化16】


(式中、R、r、XおよびYは式II〜IVに定義した通りである)の化合物を同時に含んでいる。
【0061】rは0であるのが好ましい。XはF、Cl、OCF3またはOCHF2であるのが好ましい。XおよびYの以下の組合せが特に好ましい。
【0062】
【表1】


特に低い複屈折性および同時に低いしきい電圧のためにAがシクロヘキシレンであり、そしてXがOCHF2である式Iの化合物とA(a)との組合せが特に好ましい。同様に、A(b)とAがシクロヘキシレンであり、そしてXがCF3である化合物Iとが有利である。
【0063】式Aの好ましい化合物
【0064】
【化17】


を頭字語CUP−nX(.F)で表わす
【0065】
【表2】


「アルキル」と言う用語は1〜7個の炭素原子を有する直鎖および枝分れアルキル基、特に直鎖基であるメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシルおよびヘプチルを包含するものである。2〜5個の炭素原子を有する基が一般に好ましい。
【0066】「アルケニル」と言う用語は2〜7個の炭素原子を有する直鎖および枝分れアルケニル基、特に直鎖基を包含するものである。特に、アルケニル基はC2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニル、C5〜C7−4−アルケニル、C6〜C7−5−アルケニルおよびC7−6−アルケニルであり、特にC2〜C7−1E−アルケニル、C4〜C7−3E−アルケニルおよびC5〜C7−4−アルケニルである。好ましいアルケニル基の例はビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニル、4Z−ヘプテニル、5−ヘキセニル、6−ヘプテニル等である。5個までの炭素原子を有する基が一般に好ましい。
【0067】「フルオロアルキル」と言う用語は好ましくは末端弗素を有する直鎖基、すなわちフルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロブチル、5−フルオロペンチル、6−フルオロヘキシルおよび7−フルオロヘプチルを包含するものである。しかしながら、他の位置の弗素を排除するものではない。
【0068】「オキサアルキル」と言う用語は好ましくは式Cn2n+1−O−(CH2m(式中、nおよびmは、それぞれ互いに独立して1〜6であり、あるいはまたmは0である)の直鎖基を包含するものである。nは1であるのが好ましく、そしてmは1〜6であるのが好ましい。
【0069】R、A、XおよびYの意味を適切に選択することによって、アドレス時間、しきい電圧、透過特性の傾斜等を望むように変更することができる。例えば、1E−アルケニル基、3E−アルケニル基、2E−アルケニルオキシ基等はアルキルおよびアルコキシ基と比較して一般に短いアドレス時間、改善されたネマチック傾向性および高い弾性定数k33(曲げ)対k11(広がり)比を与えることになる。4−アルケニル基、3−アルケニル基等はアルキルおよびアルコキシ基と比較して一般に低いしきい電圧および低いk33/k11値を与える。後述の式I′中のZ1またはZ2中の−CH2CH2−基は単純な共有結合と比べて一般に高いk33/k11値を与えることになる。高いk33/k11値は、例えば90°ねじらせたTNセルにおける平坦な透過特性傾斜[グレイトーン(gray tone)を達成するため]およびSTN、SBEおよびOMIセルにおける鋭い透過特性傾斜(マルチプレックス性が大きい)を促進する、そして逆もまた同じである。式IとII+III+IVの化合物の最適な混合比はどのような特性を所望するか、式I、II、IIIおよび/またはIVの成分をどのように選択するか並びに存在させうる他の成分をどのように選択するかによって実質的に決まる。上記範囲内の適切な混合比を場合次第で容易に決定することができる。
【0070】本発明の混合物中の式I〜XIIの化合物の合計量はあまり重要ではない。したがって、混合物は種々の特性を最適にするために1種以上の他の成分を含みうる。しかしながら、アドレス時間およびしきい電圧に対して認められる効果は、式I〜XIIの化合物の全濃度が高い程一般に大きい。
【0071】特に好ましい実施態様において、本発明の媒体は、XがCF3、OCF3またはOCHF2である式II、III、Vおよび/またはVII(好ましくはIIおよび/またはIII)の化合物を含んでいる。式Iの化合物との好ましい相乗効果によって、特に有利な特性を生じる。
【0072】STNに適用するために、媒体は、XがOCHF2であるのが好ましい式V〜VIIIから成る群から選択される化合物を含んでいるのが好ましい。
【0073】本発明の媒体は−1.5〜+1.5の誘電異方性を有する一般式I′:
【0074】
【化18】


(式中、R1およびR2は、それぞれ互いに独立して9個までの炭素原子を有するn−アルキル、ω−フルオロアルキルまたはn−アルケニルであり、環A1、A2およびA3は、それぞれ互いに独立して1,4−フェニレン、2−もしくは3−フルオロ−1,4−フェニレン、トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−シクロヘキセニレンであり、Z1およびZ2は、それぞれ互いに独立して、−CH2CH2−、−C≡C−、−CO−O−、−O−CO−または単結合であり、そしてmは0、1または2である)の1種以上の化合物から成る成分Aをさらに含んでいてもよい。
【0075】成分AはII1〜II7:
【0076】
【化19】


(式中、R1およびR2は式I′において定義した通りである)から成る群から選択される1種またはそれ以上の化合物を含んでいるのが好ましい。
【0077】成分AはII8〜II20:
【0078】
【化20】


(式中、R1およびR2は式I′において定義した通りであり、II8〜II17における1,4−フェニレン基は、それぞれ互いに独立して、弗素でモノまたはポリ置換されていてもよい)から成る群から選択される1種以上の化合物をさらに含んでいるのが好ましい。
【0079】さらに、成分AはII21〜II25:
【0080】
【化21】


(式中、R1およびR2は式I′で定義した通りであり、II21〜II25における1,4−フェニレン基は、それぞれ互いに独立して、弗素でモノまたはポリ置換されていてもよい)から成る群から選択される1種以上の化合物をなおさらに含んでいるのが好ましい。
【0081】最後に、この種の好ましい混合物は、成分AがII26およびII27:
【0082】
【化22】


(式中、Ct2t+1は7個までの炭素原子を有する直鎖アルキル基である)から成る群から選択される1種以上の化合物を含んでいるものである。
【0083】ある場合に、式
【0084】
【化23】


(式中、R1およびR2は式I′において定義した通りであり、およびZ0は単結合、−CH2CH2−、
【0085】
【化24】


である)の化合物を追加すると、比抵抗は低下するかもしれないが、スメクチック相を抑制するのに有利になることが判った。そのようにする場合、用途に対するパラメーターの理想の組合わせを達成するために、当業者はこれらの化合物をどのような量で添加しうるかを容易に決定することができる。通常、15%未満、特に5〜10%を使用する。
【0086】III′およびIV′:
【0087】
【化25】


(式中、R1およびR2は式I′において定義した通りである)から成る群から選択される1種以上の化合物を含有する液晶混合物も好ましい。
【0088】正の誘電異方性を有する極性化合物の種類および量それ自体は重要ではない。当業者は簡単な通常の実験を使用して広範な公知の、また多くの場合には市販の成分および基材混合物から適切な材料を選択することができる。本発明の媒体は式I″
【0089】
【化26】


(式中、Z1、Z2およびmは式I′で定義した通りであり、Q1およびQ2は、それぞれ互いに独立して1,4−フェニレン、トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは3−フルオロ−1,4−フェニレンであり、あるいはまた基Q1およびQ2の一方はトランス−1,3−ジオキサン−2,5−ジイル、ピリミジン−2,5−ジイル、ピリジン−2,5−ジイルまたは1,4−シクロヘキセニレンである)の1種以上の化合物を含んでいるのが好ましい。
【0090】R0は、それぞれの場合に9個までの炭素原子を有するn−アルキル、n−アルケニル、n−アルコキシまたはn−オキサアルキルであり、YはHまたはFであり、そしてX′はCN、ハロゲン、CF3、OCF3またはOCHF2である。好ましい実施態様において、STNまたはTN用の本発明の媒体は、X′がCNである式I″の化合物を基礎とするものである。もちろん、式I″の他の化合物(X′≠CN)をより少ないまたはより多い割合で含むこともできる。MLC用としては、本発明の媒体は式I″のニトリル類を約10%までしか含まないのが好ましい(しかし、式I″のニトリル類を含まず、その代わりにX′がハロゲン、CF3、OCF3またはOCHF2である式I′の化合物を含むのが好ましい)。これらの媒体は式II〜XIIの化合物を基礎とするのが好ましい。
【0091】偏光子、電極ベース板および表面処理した電極からの本発明のSTNおよびMLCディスプレイの構造はこの種のディスプレイに関する普通の構造と一致する。普通の構造と言う用語は、この場合広範に解釈され、MLCディスプレイの全ての派生要素および改良要素、特に、ポリ−SiTFTまたはMIMに基づくマトリックスディスプレイ要素も包含するものである。
【0092】しかしながら、本発明のディスプレイとねじれネマチックセルに基づく従来の普通のディスプレイとの本質的な相違は液晶層における液晶パラメーターの選択である。
【0093】本発明に従って使用可能な液晶混合物はそれ自体普通の方法で製造される。一般に、所望の量の少量成分を主構成要素形成成分に高温で都合よく溶解する。有機溶媒、例えばアセトン、クロロホルムまたはメタノールに各成分の溶液を混合し、十分に混合後、例えば蒸留によって溶媒を再び除去することも可能である。
【0094】これらの誘電体は当業者に公知であり、文献に記載されている他の添加剤も含有することができる。例えば、0〜15%の多色染料またはキラルドーピング剤を添加することができる。
【0095】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するものであり、本発明を限定するものではない。上記および下記において、温度は全て℃表示である。パーセントは重量%である。
【0096】Cは結晶相を、Sはスメクチック相を、SBはスメクチックB相を、Nはネマチック相をそしてIは等方性相を表わす。
【0097】V10は10%透過率(基板表面に垂直な角度から見て)に対する電圧を表わす。tonおよびtoffはそれぞれV10の値の2.5倍に相当する動作電圧におけるスイッチオン時間およびスイッチオフ時間を表わす。Δnは光学異方性を表わし、n0は屈折率を表わす。Δεは誘電異方性[Δε=ε‖−ε(但し、ε‖は分子長軸に平行な誘電率を示し、およびεはそれに垂直な誘電率を表わす)]を示す。電気光学的データは、別に特別に示さないかぎり20℃において第一の極小で(すなわち、0.4μのd・Δn値で)TNセル中で測定した。光学的データは、別に特別に示さないかぎり20℃において測定した。
【0098】本願においておよび以下の実施例において、液晶化合物の構造は頭字語によって示す。したがって、化学式への変換は以下の表Aおよび表Bに従って行う。基Cn2n+1およびCm2m+1は全てそれぞれnまたはm個の炭素原子を有する直鎖アルキル基である。表Bにおける符号化は自明である。表Aにおいて、母構造に関する頭字語だけを示す。それぞれの場合に、母構造の頭字語はハイフンで分けて、その後に置換基R1、R2、L1およびL2に関する符号がつく。
【0099】
【表3】


以下に挙げる化合物は、特にR2および/またはXがF、Cl、CF3、OCF3またはOCHF2である本発明の媒体に好ましい成分である。
【0100】
【化27】


【0101】
【化28】


【0102】
【化29】


【0103】
【化30】


【0104】
【化31】


【0105】
【表4】


【0106】
【表5】


【0107】
【表6】


【0108】
【表7】


【0109】
【表8】


【0110】
【表9】


【0111】
【表10】


【0112】
【表11】


【0113】
【表12】


【0114】
【表13】


【0115】
【表14】


【0116】
【表15】


【0117】
【表16】


【0118】
【表17】


【0119】
【表18】


【0120】
【表19】


【0121】
【表20】


【0122】
【表21】


【0123】
【表22】


【0124】
【表23】


【0125】
【表24】


【0126】
【表25】


【0127】
【表26】


【0128】
【表27】


【0129】
【表28】


【0130】
【表29】


【0131】
【表30】


【0132】
【表31】


【0133】
【表32】


【0134】
【表33】


【0135】
【表34】


【0136】
【表35】


【0137】
【表36】


【0138】
【表37】


【0139】
【表38】


【0140】
【表39】


【0141】
【表40】


【0142】
【表41】


【0143】
【表42】


【0144】
【表43】


【0145】
【表44】


【0146】
【表45】


【0147】
【表46】


【0148】以下に、本発明の媒体のさらに別の例を示す。
【0149】
【表47】


【0150】
【表48】


【0151】
【表49】


【0152】
【表50】


【0153】
【表51】


【0154】
【表52】


【0155】
【表53】


【0156】
【表54】


【0157】
【表55】


【0158】
【表56】


【0159】
【表57】


【0160】
【表58】


【0161】
【表59】


【0162】
【表60】


【0163】
【表61】


【0164】
【表62】


【0165】
【表63】


【0166】
【表64】


【0167】
【表65】


【0168】
【表66】


【0169】
【表67】


【0170】
【表68】


【0171】
【表69】


【0172】
【表70】


【0173】
【表71】


【0174】
【表72】


【0175】
【表73】


【0176】
【表74】


【0177】
【表75】


【0178】
【表76】


【0179】
【表77】


【0180】
【表78】


【0181】
【表79】


【0182】
【表80】


【0183】
【表81】


【0184】
【表82】


【0185】
【表83】


【0186】
【表84】


【0187】
【表85】


【0188】
【表86】


【0189】
【表87】


【0190】
【表88】


【0191】
【表89】


【0192】
【表90】


【0193】
【表91】


【0194】
【表92】


【0195】
【表93】


【0196】
【表94】


【0197】
【表95】


【0198】
【表96】


【0199】
【表97】


【0200】
【表98】


【特許請求の範囲】
【請求項1】 正の誘電異方性を有する極性化合物の混合物を基礎とする液晶媒体であって、一般式I
【化1】


(式中、Xはフッ素または塩素であり、環Aはトランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレンであり、そしてRは、それぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニルである)の1種またはそれ以上の化合物を含有し次の3つの条件の少くとも1つを満足することを特徴とする液晶媒体。
(1)この媒体が下記式IIの化合物の少なくとも1種を含むこと。
【化2】


(式中、それぞれの基は以下の意味を有する:R:それぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニル、X:OCF3、Y:HまたはF、A:トランス−1,4−シクロヘキシレン、r:1)
(2)この媒体が式Iの化合物の2種またはそれ以上を含むこと。
(3)グーチおよびタリーの第一透過極小において、d・Δnが4μmのTNセルの液晶媒体のしきい電圧が2.25ボルト以下であること。
但しa) 群A:
【化3】


から選択される2種またはそれ以上の化合物から成る5〜65重量%の成分A、b) 群B:
【化4】


から選択され、少なくとも式B1またはB5で表わされる化合物1種を含む2種またはそれ以上の化合物から成る20〜95重量%の成分B、およびc) 170℃以上の透明点を有する1種またはそれ以上の化合物から成る0〜40重量%の成分C(但し、R、Xは一般式Iにおける意味であり、YはFである。R′、X′およびY′は、それぞれ互いに独立して以下の意味である:R′はそれぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、ハロアルキルまたはアルケニルであり、X′はF、Cl、CHF2、CF3、OCHF2またはOCF3であり、そしてY′はH、FまたはClである)から本質的に成ることを特徴とする液晶媒体を除く。
【請求項2】 液晶媒体中の式Iの化合物の濃度が25重量%以上であることを特徴とする請求項1記載の媒体。
【請求項3】 液晶媒体中の式Iの化合物の濃度が40重量%以上であることを特徴とする請求項1または2記載の媒体。
【請求項4】 液晶媒体中の式Iの化合物の濃度が10〜50重量%であることを特徴とする請求項1記載の媒体。
【請求項5】 グーチおよびタリーの第一の透過極小においてd・Δnが4μmのTNセルの媒体のしきい電圧が1.8ボルト以下であることを特徴とする請求項1ないし4の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項6】 前記しきい電圧が1.6ボルト以下であることを特徴とする請求項5記載の媒体。
【請求項7】 前記しきい電圧が1.4〜1.6ボルトであることを特徴とする請求項5記載の媒体。
【請求項8】 請求項1中で示される式I中のRが2〜7個の炭素原子を有する直鎖アルケニルである化合物を1種またはそれ以上含むことを特徴とする請求項1〜7の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項9】 請求項1中に示される式I中のRがC2−C7−1E-アルケニル、C4−C7−3E−アルケニルまたはC5−C7−4−アルケニルである化合物を1種またはそれ以上含むことを特徴とする請求項8記載の媒体。
【請求項10】 請求項1中に示される式I中のRがビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニルまたは4Z−ヘプテニルであることを特徴とする請求項8または9記載の媒体。
【請求項11】 一般式II、IIIおよびIV:
【化5】


(式中、それぞれの基は以下の意味を有する:R:それぞれの場合に7個までの炭素原子を有するアルキル、オキサアルキル、フルオロアルキルまたはアルケニル;
Q:−C24−、−C48−または−CO−O−、X:F、Cl、CF3、OCF3またはOCHF2、Y:HまたはF、A:トランス−1,4−シクロヘキシレンまたは1,4−フェニレン、r:0または1)から成る群から選択される1種またはそれ以上の化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1〜10の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項12】 媒体が、式中のRが2〜7の炭素原子を有する直鎖アルケニルである式II、IIIおよびIVの群から選ばれる1種またはそれ以上の化合物を含むことを特徴とする請求項11記載の媒体。
【請求項13】 請求項1中で示される式I中のRが、ビニル、1E−プロペニル、1E−ブテニル、1E−ペンテニル、1E−ヘキセニル、1E−ヘプテニル、3−ブテニル、3E−ペンテニル、3E−ヘキセニル、3E−ヘプテニル、4−ペンテニル、4Z−ヘキセニル、4E−ヘキセニルまたは4Z−ヘプテニルである化合物を1種またはそれ以上含むことを特徴とする請求項11または12記載の媒体。
【請求項14】 一般式V〜VI:
【化6】


(式中、Rは請求項11に定義した通りであり、Zは−C24−、−CO−O−または−O−CO−である)から成る群から選択される1種またはそれ以上の化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1〜13の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項15】 一般式VII〜XII:
【化7】


(式中、R、r、XおよびYは、それぞれ互いに独立して請求項11に定義した通りである)から成る群から選択される1種またはそれ以上の化合物をさらに含有することを特徴とする請求項1〜14の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項16】 全混合物中の式I〜IVの化合物の割合が合せて少なくとも50重量%であることを特徴とする請求項11記載の媒体。
【請求項17】 全混合物中の式II〜IVの化合物の割合が30〜70重量%であることを特徴とする請求項11〜15の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項18】 一般式I〜XIIから成る群から選択される化合物から実質的になることを特徴とする請求項1〜15の少なくとも1項記載の媒体。
【請求項19】 請求項1記載の液晶媒体を使用する電気光学的デバイス。
【請求項20】 請求項1記載の液晶媒体を含有する電気光学的液晶ディスプレイ。

【公開番号】特開2000−104072(P2000−104072A)
【公開日】平成12年4月11日(2000.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−305516
【分割の表示】特願平3−512179の分割
【出願日】平成3年7月16日(1991.7.16)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフトング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany