説明

液滴吐出装置、吐出ヘッド払拭制御方法

【課題】機能液に応じ、吐出部の摩耗を低減する液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】吐出部から機能液を液滴として吐出する吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置であって、前記吐出部を払拭する払拭部材と、前記機能液に応じて洗浄液の供給量を調整し、調整された前記洗浄液を前記払拭部材に塗布する洗浄液供給部と、前記機能液に応じて前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け圧力を調整し、前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け部と、前記吐出ヘッドと前記払拭部材とを相対的に移動させ、前記吐出ヘッドの前記吐出部を前記払拭部材で払拭させる移動部と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液滴吐出装置、吐出ヘッド払拭制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液滴吐出ヘッドから機能液を液滴として吐出して、所望のパターンを形成する液滴吐出装置が知られている。当該液滴吐出装置では、液滴が吐出される吐出ヘッドの吐出部(ノズル面)に機能液が付着した場合に、例えば、付着した機能液が硬化すると、液滴の吐出量異常や液滴の吐出方向異常等の不具合が発生する原因となる。そこで、液滴吐出装置には、吐出部の表面を清掃する清掃装置が備えられている。清掃装置には、例えば、水等の洗浄液を液滴吐出面に付着させた後に、ブレードを用いて吐出部を払拭するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−254200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、近年、液滴吐出装置に用いられる機能液の種類が多様化し、例えば、機能液に含まれる機能性材料の粒径が比較的大きな場合には、吐出部の払拭作業を繰り返すうちに、吐出部が摩耗するため、不安定な液滴吐出となったり、吐出ヘッドの寿命が短くなってしまう、という課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
【0006】
[適用例1]本適用例にかかる液滴吐出装置は、吐出部から機能液を液滴として吐出する吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置であって、前記吐出部を払拭する払拭部材と、前記機能液に応じて洗浄液の供給量を調整し、調整された前記洗浄液を前記払拭部材に塗布する洗浄液供給部と、前記機能液に応じて前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け圧力を調整し、前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け部と、前記吐出ヘッドと前記払拭部材とを相対的に移動させ、前記吐出ヘッドの前記吐出部を前記払拭部材で払拭させる移動部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、機能液に応じて、払拭部材に適量の洗浄液が塗布される。そして、機能液に応じて、適当な押し圧で洗浄液が塗布された払拭部材を吐出部に押し付けながら、吐出部が払拭される。すなわち、ウェットワイピングが行われる。従って、例えば、機能液としてのUV硬化性の液状材料やカラーフィルター用の液状材料等のそれぞれの液状材料毎に洗浄液の供給量を調整するとともに、押付け量を調整することにより、吐出部を払拭部材で払拭する際の吐出部と払拭部材との摩擦力を低下させ、吐出部の摩耗を低減させることができる。
【0008】
[適用例2]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記洗浄液供給部では、前記機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、前記洗浄液の供給量を制御することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、洗浄液の供給量が制御される。例えば、粒径が比較的大きい場合には、吐出部の摩耗を考慮し、洗浄液の供給量を多くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。また、粒径が比較的小さい場合には、吐出部の摩耗は少ないことを考慮し、洗浄液の供給量を少なくすることにより、洗浄液の無駄を省くことができる。
【0010】
[適用例3]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記洗浄液供給部では、前記機能性材料の粒径が大きいほど、前記洗浄液の供給量を多くすることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の粒径が大きいほど、洗浄液の供給量を多くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。
【0012】
[適用例4]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記洗浄液供給部では、液滴に含まれる機能性材料の硬度に応じて、前記洗浄液の供給量を制御することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の硬度に応じて、洗浄液の供給量が制御される。例えば、硬度が比較的高い場合には、吐出部の摩耗を考慮し、洗浄液の供給量を多くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。また、硬度が比較的低い場合には、吐出部の摩耗は少ないことを考慮し、洗浄液の供給量を少なくすることにより、洗浄液の無駄を省くことができる。
【0014】
[適用例5]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記洗浄液供給部では、前記機能性材料の硬度が高いほど、前記洗浄液の供給量を多くすることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の硬度が高いほど、洗浄液の供給量を多くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。
【0016】
[適用例6]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記洗浄液供給部では、前記洗浄液が、前記機能液に含まれる主溶媒であることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、機能液に含まれる主溶媒が供給された払拭部材を用いて払拭することにより、機能性材料が払拭部材に馴染みやすくなるので、吐出部に付着した機能液を容易に除去することができる。
【0018】
[適用例7]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記押付け部では、液滴に含まれる機能性材料の粒径に応じて、前記押付け圧力を制御することを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、押付け圧力が制御される。例えば、粒径が比較的大きい場合には、吐出部の摩耗を考慮し、押付け圧力を弱くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。また、粒径が比較的小さい場合には、吐出部の摩耗は少ないことを考慮し、押付け圧力を高くすることにより、微細な汚れを確実に拭き取ることができる。
【0020】
[適用例8]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記押付け部では、前記機能性材料の粒径が大きいほど、前記押付け圧力を弱くすることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の粒径が大きいほど、押付け圧力を弱くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。
【0022】
[適用例9]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記押付け部では、液滴に含まれる機能性材料の硬度に応じて、前記押付け圧力を制御することを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の硬度に応じて、押付け圧力が制御される。例えば、硬度が比較的高い場合には、吐出部の摩耗を考慮し、押付け圧力を弱くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。また、硬度が比較的低い場合には、吐出部の摩耗は少ないことを考慮し、押付け圧力を強くすることにより、微細な汚れを確実に拭き取ることができる。
【0024】
[適用例10]上記適用例にかかる液滴吐出装置の前記押付け部では、前記機能性材料の硬度が高いほど、前記押付け圧力を弱くすることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、使用される機能液に含まれる機能性材料の硬度が高いほど、押付け圧力を弱くすることにより、払拭部材で吐出部を払拭する際の吐出部と機能性材料との摩擦力を低下させることができる。
【0026】
[適用例11]本適用例にかかる吐出ヘッド払拭制御方法は、吐出部から機能液を液滴として吐出する吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の吐出ヘッド払拭制御方法であって、前記機能液に応じて洗浄液の供給量を調整し、調整された前記洗浄液を払拭部材に塗布するとともに、前記機能液に応じて前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け圧力を調整し、前記払拭部材を前記吐出部に押し付けながら、前記吐出ヘッドと前記払拭部材とを相対的に移動させ、前記吐出ヘッドの前記吐出部を前記払拭部材で払拭させることを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、機能液に応じて、払拭部材に適量の洗浄液が塗布される。そして、機能液に応じて、適当な押し圧で洗浄液が塗布された払拭部材を吐出部に押し付けながら、吐出部が払拭される。すなわち、ウェットワイピングが行われる。従って、例えば、機能液としてのUV硬化性の液状材料やカラーフィルター用の液状材料等のそれぞれの液状材料毎に洗浄液の供給量を調整するとともに、押付け量を調整することにより、吐出部を払拭部材で払拭する際の吐出部と払拭部材との摩擦力を低下させ、吐出部の摩耗を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】液滴吐出装置の構成を示す斜視図。
【図2】吐出ヘッドの構成を示す断面図。
【図3】液滴吐出装置の電気制御ブロック図。
【図4】ワイピングユニットの構成を示す概略図。
【図5】吐出ヘッド払拭制御方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、各図面における各部材は、各図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材ごとに縮小を異ならせて図示している。
【0030】
(液滴吐出装置の構成)
まず、液滴吐出装置の構成について説明する。図1は、液滴吐出装置の構成を示す斜視図である。図1に示すように、液滴吐出装置1には、直方体形状に形成される基台2が備えられている。本実施形態では、この基台2の長手方向をY方向とし、同Y方向と直交する方向をX方向とする。
【0031】
基台2の上面2aには、Y方向に延びる一対の案内レール3a,3bが同Y方向全幅にわたり凸設されている。その基台2の上側には、一対の案内レール3a,3bに対応する図示しない直動機構を備えた走査手段を構成するテーブル及びワーク移動テーブルとしてのステージ4が取り付けられている。そのステージ4の直動機構は、例えば案内レール3a,3bに沿ってY方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、所定のパルス信号を受けてステップ単位で正逆転するY軸モーター(図示しない)に連結されている。そして、所定のステップ数に相対する駆動信号がY軸モーターに入力されると、Y軸モーターが正転又は逆転して、ステージ4が同ステップ数に相当する分だけ、Y軸方向に沿って所定の速度で往動又は、復動する(Y方向に走査する)ようになっている。
【0032】
さらに、基台2の上面2aには、案内レール3a,3bと平行に主走査位置検出装置5が配置され、ステージ4の位置が計測できるようになっている。
【0033】
そのステージ4の上面には、載置面6が形成され、その載置面6には、図示しない吸引式の基材チャック機構が設けられている。そして、載置面6に基材7を載置すると、基材チャック機構によって、その基材7が載置面6の所定位置に位置決め固定されるようになっている。
【0034】
基台2のX方向両側には、一対の支持台8a,8bが立設され、その一対の支持台8a,8bには、X方向に延びる案内部材9が架設されている。案内部材9は、その長手方向の幅がステージ4のX方向よりも長く形成され、その一端が支持台8a側に張り出すように配置されている。案内部材9の上側には、吐出する液体を供給可能に収容する収容タンク10が配設されている。一方、その案内部材9の下側には、X方向に延びる案内レール11がX方向全幅にわたり凸設されている。
【0035】
案内レール11に沿って移動可能に配置されるキャリッジ12は、略直方体形状に形成されている。そのキャリッジ12の直動機構は、例えば案内レール11に沿ってX方向に延びるネジ軸(駆動軸)と、同ネジ軸と螺合するボールナットを備えたネジ式直動機構であって、その駆動軸が、所定のパルス信号を受けてステップ単位で正逆転するX軸モーター(図示しない)に連結されている。そして、所定のステップ数に相当する駆動信号をX軸モーターに入力すると、X軸モーターが正転又は逆転して、キャリッジ12が同ステップ数に相当する分だけX方向に沿って往動又は復動する(X方向に走査する)。案内部材9とキャリッジ12との間には、副走査位置検出装置13が配置され、キャリッジ12の位置が計測できるようになっている。そして、キャリッジ12の下面(ステージ4側の面)には、吐出部としての吐出ヘッド14が凸設されている。
【0036】
基台2の片側の一方(図中X方向の逆方向)には、保守用基台15が配置されている。保守用基台15の上面15aには、Y方向に延びる一対の案内レール16a,16bが同Y方向全幅にわたり凸設されている。その保守用基台15の上側には、一対の案内レール16a,16bに対応する図示しない直動機構を備えた移動手段を構成する保守ステージ17が取り付けられている。その保守ステージ17の直動機構は、例えばステージ4と同様の直動機構であり、Y方向に沿って往動又は、復動するようになっている。
【0037】
保守ステージ17の上には、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20が、配置されている。保守ステージ17が、案内レール16a,16bに沿って移動することにより、吐出ヘッド14と対向する場所に、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20のいずれか一つの装置が配置されるようになっている。フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20、によりヘッドクリーニング部21が構成されている。
【0038】
フラッシングユニット18は、吐出ヘッド14内の流路を洗浄するとき、吐出ヘッド14から吐出する液滴を受ける装置である。吐出ヘッド14内に固形物が混入した場合に、固形物を吐出ヘッド14から排除するため、吐出ヘッド14から液滴を吐出して洗浄する。この液滴を受ける機能をフラッシングユニット18が行う。
【0039】
キャッピングユニット19は、吐出ヘッド14に蓋をする装置である。吐出ヘッド14から吐出する液滴は、揮発性を有する場合があり、吐出ヘッド14に内在する機能液の溶媒がノズルから揮発すると、機能液の粘度が変わり、ノズルが目詰まりすることがある。キャッピングユニット19は、吐出ヘッド14に蓋をすることで、ノズルが目詰まりすることを防止するようになっている。
【0040】
ワイピングユニット20は、吐出ヘッド14のノズルが配置されているノズルプレートを拭く装置である。ノズルプレートは、吐出ヘッド14において、基材7と対向する側の面に配置されている部材である。ノズルプレートに液滴が付着しているとき、ノズルプレートに付着している液滴と基材7とが接触して、基材7において、予定外の場所に液滴が付着してしまうことがある。ワイピングユニット20は、ノズルプレートを拭くことにより、基材7において、予定外の場所に液滴が付着してしまうことを防止している。なお、ワイピングユニット20の詳細な構成については後述する。
【0041】
保守用基台15と基台2との間には、重量測定装置22が配置されている。重量測定装置22には、電子天秤が2台設置され、各電子天秤には、受け皿が配置されている。液滴が、吐出ヘッド14から受け皿に吐出され、電子天秤が液滴の重量を測定するようになっている。受け皿は、スポンジ状の吸収体を備え、吐出される液滴が、跳ねて、受け皿の外に出ないようになっている。電子天秤は、吐出ヘッド14が液滴を吐出する前後で、受け皿の重量を測定し、吐出前後の受け皿の重量の差分を測定している。
【0042】
キャリッジ12が、案内レール11に沿って、X方向に移動することにより、吐出ヘッド14は、ヘッドクリーニング部21、重量測定装置22、基材7と対向する場所に移動し、液滴を吐出することができるようになっている。
【0043】
(吐出ヘッドの構成)
図2は、吐出ヘッドの構成を示す断面図である。図2に示すように、吐出ヘッド14は、ノズルプレート30を備え、ノズルプレート30には、ノズル31が形成されている。ノズルプレート30の上側であってノズル31と相対する位置には、ノズル31と連通するキャビティ32が形成されている。そして、吐出ヘッド14のキャビティ32には、収容タンク10に貯留されている機能液33が供給される。
【0044】
キャビティ32の上側には、上下方向(Z方向:縦振動)に振動して、キャビティ32内の容積を拡大縮小する振動板34と、上下方向に伸縮して振動板34を振動させる加圧手段としての圧電素子35が配設されている。圧電素子35が上下方向に伸縮して振動板34を振動し、振動板34がキャビティ32内の容積を拡大縮小してキャビティ32を加圧する。それにより、キャビティ32内の圧力が変動し、キャビティ32内に供給された機能液33は、ノズル31を通って吐出されるようになっている。
【0045】
そして、吐出ヘッド14が圧電素子35を制御駆動するための駆動信号を受けると、圧電素子35が伸張して、振動板34がキャビティ32内の容積を縮小する。その結果、吐出ヘッド14のノズル31からは、縮小した容積分の機能液33が微小液滴36として吐出される。なお、本実施形態では、加圧手段として、縦振動型の圧電素子35を用いたが、特にこれに限定されず、例えば、下電極と圧電体層と上電極とを積層形成した撓み変形型の圧電素子を用いるようにしてもよい。また、圧力発生手段として、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用してもよい。さらには、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって機能液を液滴として吐出させる構成を有する吐出ヘッドであってもよい。
【0046】
(電気制御の構成)
図3は、液滴吐出装置の電気制御ブロック図である。図3において、液滴吐出装置1はプロセッサーとして各種の演算処理を行うCPU(演算処理装置)40と、各種情報を記憶するメモリー41とを有する。
【0047】
主走査駆動装置42、副走査駆動装置43、主走査位置検出装置5、副走査位置検出装置13、吐出ヘッド14を駆動するヘッド駆動回路44は、入出力インターフェース45およびバス46を介してCPU40に接続されている。さらに、入力装置47、ディスプレイ48、図1に示す重量測定装置22を構成する電子天秤49、フラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20も入出力インターフェース45およびバス46を介してCPU40に接続されている。同じく、ヘッドクリーニング部21において、1つのユニットを選択するクリーニング選択装置50も入出力インターフェース45およびバス46を介してCPU40に接続されている。
【0048】
主走査駆動装置42は、ステージ4の移動を制御する装置であり、移動部としての副走査駆動装置43は、キャリッジ12の移動を制御する装置である。主走査位置検出装置5が、ステージ4の位置を認識し、主走査駆動装置42が、ステージ4の移動を制御することにより、ステージ4を所望の位置に移動及び停止することが可能になっている。同じく、副走査位置検出装置13が、キャリッジ12の位置を認識し、副走査駆動装置43が、キャリッジ12の移動を制御することにより、キャリッジ12を所望の位置に移動及び停止することが可能になっている。
【0049】
入力装置47は、液滴を吐出する各種加工条件を入力する装置であり、例えば、基材7に液滴を吐出する座標を図示しない外部装置から受信し、入力する装置である。ディスプレイ48は、加工条件や、作業状況を表示する装置であり、操作者は、ディスプレイ48に表示される情報を基に、入力装置47を用いて操作を行う。
【0050】
電子天秤49は、吐出ヘッド14が吐出する液滴を受ける、受け皿の重量を測定する装置である。液滴が吐出される前後の受け皿の重量を測定して、測定値をCPU40に送信する。図1に示す重量測定装置22は、受け皿と電子天秤49などから構成される。
【0051】
クリーニング選択装置50は、ヘッドクリーニング部21であるフラッシングユニット18、キャッピングユニット19、ワイピングユニット20から1つの装置を選択して、吐出ヘッド14と対向する場所に移動する装置である。
【0052】
メモリー41は、RAM、ROM等といった半導体メモリーや、ハードディスク、CD−ROMといった外部記憶装置を含む概念である。機能的には、液滴吐出装置1における動作の制御手順が記述されたプログラムソフト51を記憶する記憶領域や、基材7内における吐出位置の座標データである吐出位置データ52を記憶するための記憶領域が設定される。さらに、基材7を主走査方向(Y方向)へ移動する主走査移動量と、キャリッジ12を副走査方向(X方向)へ移動する副走査移動量とを記憶するための記憶領域や、CPU40のためのワークエリアやテンポラリーファイル等として機能する記憶領域やその他各種の記憶領域が設定される。
【0053】
CPU40は、メモリー41内に記憶されたプログラムソフト51に従って、基材7における表面の所定位置に機能液を液滴吐出するための制御を行うものである。具体的な機能実現部として、電子天秤49を用いた重量測定を実現するための演算を行う重量測定演算部53と、吐出ヘッド14によって液滴を吐出するための演算を行う吐出演算部54を有する。
【0054】
吐出演算部54を詳しく分割すれば、吐出ヘッド14を液滴吐出のための初期位置へセットするための吐出開始位置演算部55を有する。さらに、吐出演算部54は、基材7を主走査方向(Y方向)へ所定の速度で走査移動させるための制御を演算する主走査制御演算部56を有する。加えて、吐出演算部54は、吐出ヘッド14を副走査方向(X方向)へ所定の副走査量で移動させるための制御を演算する副走査制御演算部57を有する。さらに、吐出演算部54は吐出ヘッド14内の複数あるノズルのうちのいずれを作動させて機能液を吐出するかを制御するための演算を行うノズル吐出制御演算部58等といった各種の機能演算部を有する。
【0055】
(ワイピングユニットの構成)
次に、ワイピングユニットの構成について説明する。図4は、ワイピングユニットの構成を示す模式図である。ワイピングユニット20は、吐出ヘッド14の吐出部としてのノズルプレート30(吐出面)を払拭する払拭部材60と、液滴吐出に使用される機能液に応じて洗浄液の供給量を調整し、調整された洗浄液を払拭部材60に供給する洗浄液供給部70と、液滴吐出に使用される機能液に応じて払拭部材60を吐出ヘッド14のノズルプレート30の面に押し付ける押付け圧力を調整し、払拭部材60を吐出ヘッド14のノズルプレート30に押し付ける押付け部80とを備えている。
【0056】
払拭部材60は、例えば、布材であり、押付け部80にリール状に取り付けられている。払拭部材60のY方向の幅は、吐出ヘッド14のノズルプレート30のY方向の幅よりも広くなっており、これにより、ノズルプレート30の面全体を払拭することができる。
【0057】
洗浄液供給部70は、洗浄液を貯留する洗浄液タンク71と、洗浄液を払拭部材60に向けて噴霧し、洗浄液を払拭部材60に塗布させるスプレーノズル72を備えている。スプレーノズル72は、例えば、払拭部材60に対する吹き付け面が円形となる丸吹きノズルである。洗浄液タンク71とスプレーノズル72は、供給管73によって接続されている。洗浄液タンク71には圧縮空気供給管74を通じて圧縮空気が供給され、洗浄液タンク71からスプレーノズル72に向けて洗浄液が供給される。また、スプレーノズル72には別の圧縮空気供給管76を通じて圧縮空気が供給される。そして、圧縮空気供給管76の途中経路には、可変流量弁75が接続されており、スプレーノズル72から噴霧される洗浄液の噴霧速度を調整するとともに、払拭部材60に対する洗浄液の供給量を調整する。
【0058】
洗浄液の供給量の調整は、吐出ヘッド14の液滴吐出において使用される機能液に応じて調整される。具体的には、機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、洗浄液の供給量の調整を行う。この場合、特に、粒径が大きいほど、払拭部材60に供給する洗浄液の供給量を多くする。例えば、粒径が数百nmと比較的粒径が大きい場合には、洗浄液の供給量を多くする。逆に、粒径が数十nmと比較的粒径が小さい場合には、洗浄液の供給量を少なくする。粒径が比較的大きい場合には、ノズルプレート30の面を払拭部材60で払拭した際に、ノズルプレート30の面における機能性材料との摩擦量が増し、ノズルプレート30が摩耗するおそれがあるため、払拭部材60への洗浄液の供給量を多くすることにより、ノズルプレート30の面に対する滑り性を向上させ、ノズルプレート30と機能性材料との摩擦量を低減させるためである。
【0059】
洗浄液は、吐出ヘッド14において液滴吐出に用いられる機能液の主溶媒が用いられ、例えば、水や有機化合物が用いられる。
【0060】
押付け部80は、払拭部材60が巻き付けられた巻付けローラー81と、払拭部材60を吐出ヘッド14のノズルプレート30の面に押し付ける押付けローラー82と、払拭部材60を巻き取る巻取りローラー83を備えている。巻付けローラー81と巻取りローラー83には回転軸を中心に回転する回転駆動手段が設けられ、巻付けローラー81と巻取りローラー83を同一方向に(本実施形態では、図中の時計回り)回転することにより、巻付けローラー81から払拭部材60が供給され、押付けローラー82を介して巻取りローラー83で払拭部材60を回収する構成を有している。なお、本実施形態では、押付け部80における払拭部材60の搬送移動を容易にするため、巻付けローラー81と押付けローラー82との間に払拭部材60を案内する案内ローラー84a,84bと、押付けローラー82と巻取りローラー83との間に払拭部材60のテンションを保持するテンションローラー85が配置されている。
【0061】
押付けローラー82には、押付けローラー82がZ方向(ノズルプレート30方向)に移動可能な移動手段(図示せず)が備えられ、押付けローラー82の配置位置を適宜設定することが可能である。すなわち、押付けローラー82をZ方向に移動させることにより、吐出ヘッド14のノズルプレート30の面に対する押付けローラー82に掛けられた払拭部材60の押し付け圧力の調整が可能となる。
【0062】
押し付け圧力の調整は、吐出ヘッド14の液滴吐出において使用される機能液に応じて調整される。具体的には、機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、押し付け圧力の調整を行う。この場合、粒径が大きいほど、押付け圧力を弱くする。例えば、粒径が数百nmと比較的粒径が大きい場合には、押付け圧力を弱くする。逆に、粒径が数十nmと比較的粒径が小さい場合には、押付け圧力を強くする。特に、粒径が比較的大きい場合には、ノズルプレート30の面を払拭部材60で払拭した際に、ノズルプレート30の面における機能性材料との摩擦量が増し、ノズルプレート30が摩耗するおそれがあるため、ノズルプレート30に対する払拭部材60の押し付け圧力を弱くすることにより、ノズルプレート30の面に対する摩擦量を低減させることができる。
【0063】
スプレーノズル72は、押付け部80の巻付けローラー81と押付けローラー82の間において、払拭部材60に洗浄液が吹き付けられるように配置される。なお、本実施形態では、払拭部材60に塗布された洗浄液の乾燥等を考慮し、ノズルプレート30に対して払拭部材60が押し付けられる位置の手前に洗浄液の塗布面が位置するようにスプレーノズル72が配置されている。
【0064】
そして、巻付けローラー81と巻取りローラー83の回転駆動により払拭部材60が移動する過程において、スプレーノズル72から洗浄液が噴霧され、払拭部材60に洗浄液が塗布される。洗浄液が塗布された払拭部材60の塗布面は、巻付けローラー81と巻取りローラー83の回転駆動に伴い移動し、ノズルプレート30の面を払拭した後に、巻取りローラー83方向に移動する。
【0065】
(吐出ヘッド払拭制御方法)
次に、吐出ヘッド払拭制御方法について説明する。図5は、クリーニング方法を示すフローチャートである。
【0066】
まず、ステップS1では、吐出ヘッド14の液滴吐出に使用される機能液を登録する。具体的には、使用される機能液に含まれる機能性材料、当該機能性材料の粒径や硬度等を登録する。
【0067】
ステップS2では、機能液の登録に基づき、機能液に応じて、払拭部材60に対する洗浄液供給部70の洗浄液の供給量を設定する。例えば、メモリー41に格納された機能液毎の洗浄液の供給量から適宜選択して、洗浄液の供給量を設定する。この場合において、メモリー41には、粒径が大きくなるほど、洗浄液の供給量を多くするように設定されている。
【0068】
ステップS3では、機能液の登録に基づき、機能液に応じて、ノズルプレート30に対する払拭部材60の押し付け圧力を設定する。例えば、メモリー41に格納された機能液毎の押し付け圧力から適宜選択して、押し付け圧力を設定する。この場合において、メモリー41には、粒径が大きくなるほど、押し付け圧力が弱くなるように設定されている。
【0069】
ステップS4では、ワイピングを実施するか否かを判断する。ワイピングを実施する場合(YES)には、ステップS5に移行し、ワイピングを実施しない場合には、終了する。
【0070】
ステップS5では、吐出ヘッド14及びワイピングユニット20を所定の位置に移動させる。具体的には、副走査駆動装置43を駆動させ、キャリッジ12をワイピングユニット20側に移動させる。また、保守ステージ17を移動させ、吐出ヘッド14とワイピングユニット20とを対峙させる。
【0071】
ステップS6では、ステップS2において設定された洗浄液の供給量に基づいて、可変流量弁75から圧縮空気が供給され、スプレーノズル72から洗浄液が噴霧される。そして、押付け部80に掛けられた払拭部材60に洗浄液が塗布される。
【0072】
ステップS7では、ステップS3において設定された押付け圧力に基づいて、押付けローラー82をZ方向に移動させ、ノズルプレート30の吐出面に払拭部材60を押し付ける。
【0073】
ステップS8では、巻付けローラー81と巻取りローラー83とを回転駆動させるとともに、吐出ヘッド14をX方向に移動させて、ノズルプレート30の吐出面を払拭部材60で払拭(ワイピング)する。
【0074】
従って、上記の実施形態によれば、以下に示す効果がある。
【0075】
吐出ヘッド14から液滴吐出させる機能液に応じて、払拭部材60に塗布させる洗浄液の供給量を調整するとともに、吐出ヘッド14のノズルプレート30の面に押し付ける押し付け圧力を調整し、ワイピングを行った。特に、機能液に含まれる機能性材料の粒径が比較的大きい場合には、払拭部材60に付着させる洗浄液の供給量を多くするとともに、吐出ヘッド14のノズルプレート30の面に押し付ける押し付け圧力を弱くした。これにより、ノズルプレート30と機能液に含まれる機能性材料との摩擦力が低減され、吐出ヘッド14の耐久性を向上させることができる。
【0076】
なお、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下のような変形例が挙げられる。
【0077】
(変形例1)上記実施形態では、機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、洗浄液の供給量、押し付け圧力を制御したが、これに限定されない。例えば、機能液に含まれる機能性材料の硬度に応じて、洗浄液の供給量、押し付け圧力を制御してもよい。この場合において、機能性材料の硬度が高いほど、払拭部材60に付着させる洗浄液の供給量を多くするとともに、吐出ヘッド14のノズルプレート30の面に押し付ける押し付け圧力を弱くする。このように制御しても、ノズルプレート30と機能液に含まれる機能性材料との摩擦力を低減し、吐出ヘッド14の耐久性を向上させることができる。
【0078】
(変形例2)上記実施形態では、可変流量弁75を用いて洗浄液の供給量を制御したが、これに限定されない。例えば、押付け部80における巻付けローラー81と巻取りローラー83の回転駆動速度によって洗浄液の供給量を調整してもよい。この場合、粒径が大きいほど、回転速度を遅くする。このようにすれば、払拭部材60に比較的多量の洗浄液が塗布されるので、ノズルプレート30と機能性材料との摩擦力を低減することができる。さらには、可変流量弁75と巻付けローラー81と巻取りローラー83の回転駆動を組み合わせて洗浄液の供給量を調整してもよい。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
【0079】
(変形例3)上記実施形態の液滴吐出装置1では、機能液としてのカラーフィルター用の液状材料、有機EL用の液状材料、UV硬化性の液状材料、基板配線用の液状材料等それぞれの液状材料毎に適用することができる。また、本実施形態では、平坦な表面を有する基材7を例に説明したが、これに限定されず、表面に凹凸を有する様々な部材にも適用することができる。このようにしても、上記同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0080】
1…液滴吐出装置、14…吐出ヘッド、20…ワイピングユニット、21…ヘッドクリーニング部、30…吐出部としてのノズルプレート、31…ノズル、33…機能液、43…移動部としての副走査駆動装置、60…払拭部材、70…洗浄液供給部、71…洗浄液タンク、72…スプレーノズル、75…可変流量弁、80…押付け部、81…巻付けローラー、82…押付けローラー、83…巻取りローラー。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐出部から機能液を液滴として吐出する吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置であって、
前記吐出部を払拭する払拭部材と、
前記機能液に応じて洗浄液の供給量を調整し、調整された前記洗浄液を前記払拭部材に塗布する洗浄液供給部と、
前記機能液に応じて前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け圧力を調整し、前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け部と、
前記吐出ヘッドと前記払拭部材とを相対的に移動させ、前記吐出ヘッドの前記吐出部を前記払拭部材で払拭させる移動部と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記洗浄液供給部では、
前記機能液に含まれる機能性材料の粒径に応じて、前記洗浄液の供給量を制御することを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の液滴吐出装置において、
前記洗浄液供給部では、
前記機能性材料の粒径が大きいほど、前記洗浄液の供給量を多くすることを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項4】
請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記洗浄液供給部では、
液滴に含まれる機能性材料の硬度に応じて、前記洗浄液の供給量を制御することを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項5】
請求項1または4に記載の液滴吐出装置において、
前記洗浄液供給部では、
前記機能性材料の硬度が高いほど、前記洗浄液の供給量を多くすることを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の液滴吐出装置において、
前記洗浄液供給部では、
前記洗浄液が、前記機能液に含まれる主溶媒であることを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項7】
請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記押付け部では、
液滴に含まれる機能性材料の粒径に応じて、前記押付け圧力を制御することを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項8】
請求項1または7に記載の液滴吐出装置において、
前記押付け部では、
前記機能性材料の粒径が大きいほど、前記押付け圧力を弱くすることを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項9】
請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記押付け部では、
液滴に含まれる機能性材料の硬度に応じて、前記押付け圧力を制御することを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項10】
請求項1または9に記載の液滴吐出装置において、
前記押付け部では、
前記機能性材料の硬度が高いほど、前記押付け圧力を弱くすることを特徴とする液滴吐出装置。
【請求項11】
吐出部から機能液を液滴として吐出する吐出ヘッドを備えた液滴吐出装置の吐出ヘッド払拭制御方法であって、
前記機能液に応じて洗浄液の供給量を調整し、調整された前記洗浄液を払拭部材に塗布するとともに、前記機能液に応じて前記払拭部材を前記吐出部に押し付ける押付け圧力を調整し、前記払拭部材を前記吐出部に押し付けながら、前記吐出ヘッドと前記払拭部材とを相対的に移動させ、前記吐出ヘッドの前記吐出部を前記払拭部材で払拭させることを特徴とする液滴吐出装置の吐出ヘッド払拭制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−280067(P2010−280067A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−132851(P2009−132851)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】