説明

液状材料供給用ホースの洗浄方法及び装置

【課題】 一台の洗浄装置の共用化及び被洗浄ホースの有効再生によるコスト削減及び資源節減を実現するとともに、効率的な洗浄(汚れ落とし)を可能にする。
【解決手段】 液状材料供給用ホース(被洗浄ホース)Ha,Hb…の内壁に付着した汚れD…を除去するに際し、被洗浄ホースHa…に対して所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成可能な第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1にわたり循環させて粗洗浄を行う粗洗浄工程Sfと、この粗洗浄工程Sfが終了した被洗浄ホースHa…に対して第一圧力P1よりも低圧となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2にわたり循環させて本洗浄を行う本洗浄工程Smとを経て被洗浄ホースHa…の洗浄を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状材料供給用ホースの内壁に付着した汚れを除去する際に用いて好適な液状材料供給用ホースの洗浄方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液状シリコンゴム(LSR)等の液状樹脂材料(主剤)と液状硬化剤を含む二種以上の液状材料を加えた成形材料を射出シリンダに供給し、スクリュにより成形材料を混合計量して射出成形を行う液状材料成形用射出成形機は知られており、このような液状材料成形用射出成形機には、主剤と液状硬化剤を含む液状材料(成形材料)を射出成形機の材料供給口に供給する材料供給装置を備えている。
【0003】
この種の材料供給装置は、通常、第一の貯留タンクに収容される主剤と第二の貯留タンクに収容される液状硬化剤をそれぞれ液状材料供給用ホースにより合流部まで送り、合流部により主剤と液状硬化剤を合流(混合)させる機能を備えている。このような材料供給装置としては、特許文献1で開示される2液混合吐出装置が知られており、同文献1には、2液および洗浄液用の3つの液タンクを収納する油槽の下部に、3つの液タンクを直結する通液孔を個別に有しかつこれら通液孔を交互に開閉するスプールを有する弁装置を結合し、該弁装置に、スプールを介して2液を吸引し該スプールの回転に応じて通液孔の吸引側又は吐出側に選択的に吐出するプランジャポンプユニットと、プランジャポンプユニットから通液孔を介して圧送された2液を混合するミキサーとを結合してなる吐出機本体を備えて構成した2液混合吐出装置が開示されている。
【0004】
ところで、この種の材料供給装置(2液混合吐出装置)では、使用に伴って液状材料供給用ホースの内壁に付着残留した主剤又は液状硬化剤が次第に汚れとして蓄積し、最終的にはホース詰まりを起こしてしまう。したがって、このような汚れに対する対策が必要となり、特許文献1では、混合した2液の注入完了と同時に、スプールを90゜回転させてその周溝を吸引側に復帰させ、これにより、スプールの孔を、洗浄液用通液孔および2液用通液孔の吐出側に対向させるとともに、これに合わせてスプールを開き、第3の液タンクから洗浄液を、スプールの孔、2液用通液孔、ミキサー内の通液孔を通じて混合室に導入することにより2液の流路を洗浄する構成を採用している。
【特許文献1】特公平8−22398号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述した2液混合吐出装置をはじめ、従来の材料供給装置は次のような問題点があった。
【0006】
即ち、特許文献1の場合、液状材料供給用ホースの汚れに対する対策として、2液混合吐出装置の吐出機本体に洗浄機構を一体に組込む構成を採用するが、このような洗浄機構は各吐出装置における専用の機構となるため、汎用性に欠け、各吐出装置のコストアップ及び大型化を招く要因になる。一方、一般的な材料供給装置(2液混合吐出装置)では、このような洗浄機構を組込まないタイプも少なくなく、通常、汚れた液状材料供給用ホースは寿命が尽きたものとして新品の液状材料供給用ホースと交換しているのが実情である。この場合、耐圧性を有する液状材料供給用ホースは高価であり、また、多品種少量生産では頻繁に交換する必要があり、ホース交換に伴うランニングコストは無視できない。
【0007】
このように、液状材料供給用ホースの汚れに対する従来の対策は、いずれもコスト削減や資源節減の観点からは不十分であり、液状材料供給用ホースの汚れに対する、特に、コスト削減及び資源節減を図る観点からより適切で望ましい対応策が要請されていた。
【0008】
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した液状材料供給用ホースの洗浄方法及び装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る液状材料供給用ホースの洗浄方法は、上述した課題を解決するため、液状材料供給用ホース(被洗浄ホース)Ha,Hb…の内壁に付着した汚れD…を除去するに際し、被洗浄ホースHa…に対して所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成可能な第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1にわたり循環させて粗洗浄を行う粗洗浄工程Sfと、この粗洗浄工程Sfが終了した被洗浄ホースHa…に対して第一圧力P1よりも低圧となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2にわたり循環させて本洗浄を行う本洗浄工程Smとを経て被洗浄ホースHa…の洗浄を行うようにしたことを特徴とする。
【0010】
この場合、発明の好適な態様により、被洗浄ホースHa…には、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した液状材料供給用ホースを適用することができる。また、第二洗浄時間T2は、第一洗浄時間T1よりも長い時間に設定することができるとともに、第二圧力P2は、第一圧力P1に対して1/10以下の大きさに設定することができる。なお、洗浄用溶剤Lcによる洗浄後、被洗浄ホースHa…に対して圧力エアAを所定時間循環させるエアパージ処理(S12)を行うことが望ましい。
【0011】
一方、本発明に係る液状材料供給用ホースの洗浄装置1は、上述した課題を解決するため、被洗浄ホースHa…の内壁に付着した汚れD…を除去する洗浄装置であって、被洗浄ホースHa…に対して所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成可能な第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1にわたり循環させる第一洗浄手段2と、被洗浄ホースHa…に対して第一圧力P1よりも低圧となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2にわたり循環させる第二洗浄手段3を備えることを特徴とする。
【0012】
この場合、発明の好適な態様により、洗浄装置1には、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した被洗浄ホースHa…の一端が接続可能であって、洗浄用溶剤Lcを吐出する吐出用接続口4e,4ef,4esと、当該被洗浄ホースHa…の他端が接続可能であって、当該被洗浄ホースHa…を流通した洗浄用溶剤Lcが戻される戻し用接続口4r,4rf,4rsを設けることができる。また、第一洗浄手段2に、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる第一圧送ポンプ6fを設けるとともに、第二洗浄手段3に、第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる、第一圧送ポンプ6fよりも定格出力の小さい第二圧送ポンプ6sを設けて構成してもよいし、或いは出力を変更可能な一台の圧送ポンプ6を設け、当該圧送ポンプ6の出力を変更することにより、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる第一洗浄手段2又は第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる第二洗浄手段3に切換えてもよい。
【発明の効果】
【0013】
このような本発明に係る液状材料供給用ホースの洗浄方法及び装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
【0014】
(1) 被洗浄ホースHa…に対して所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成可能な第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1にわたり循環させて粗洗浄を行う粗洗浄工程Sfと、この粗洗浄工程Sfが終了した被洗浄ホースHa…に対して第一圧力P1よりも低圧となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2にわたり循環させて本洗浄を行う本洗浄工程Smとを経るようにしたため、一台の洗浄装置1を多数の材料供給装置60…に共用できるとともに、被洗浄ホースHa…を有効に再生することができ、大幅なコスト削減、更には資源節減を実現できる。
【0015】
(2) 粗洗浄工程Sfと本洗浄工程Smを有するため、予め粗洗浄工程Sfにより所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを確保することにより、本洗浄工程Smにおいて効率的な洗浄を行うことができるという相乗効果を得ることができる。即ち、一般に洗浄用溶剤Lcは汚れD…を溶かして洗浄するため、高圧高速となる第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる粗洗浄工程Sfは、所定の流通路Wfを形成する能力は高くなるが、汚れD…に対する洗浄能力は低くなる。他方、低圧低速となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる本洗浄工程Smは、所定の流通路Wfを形成する能力は低くなるが、汚れD…に対する洗浄能力は高くなる。したがって、粗洗浄工程Sfと本洗浄工程Smの組合わせにより効率的な洗浄(汚れ落とし)が可能となり、特に、汚れD…の粘度が高い場合や被洗浄ホースHa…が長い場合に有益となる。
【0016】
(3) 好適な態様により、被洗浄ホースHa…として、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した液状材料供給用ホースを適用すれば、液状材料成形用射出成形機Mを使用する生産工場等におけるコスト削減及び資源節減に寄与できる。
【0017】
(4) 好適な態様により、第二洗浄時間T2を、第一洗浄時間T1よりも長い時間に設定し、また、第二圧力P2を、第一圧力P1に対して1/10以下の大きさに設定すれば、相対的に時間の長い第二洗浄時間T2の間、低圧低速となる第二圧力P2により循環させる洗浄用溶剤Lcにより、十分な洗浄(汚れ落とし)を行うことができる。
【0018】
(5) 好適な態様により、洗浄用溶剤Lcによる洗浄後、被洗浄ホースHa…に対して圧力エアAを所定時間循環させるエアパージ処理(S12)を行うようにすれば、残留する洗浄用溶剤Lcを被洗浄ホースHa…から効率的に除去することができる。
【0019】
(6) 好適な態様により、洗浄装置1に、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した被洗浄ホースHa…の一端が接続可能であって、洗浄用溶剤Lcを吐出する吐出用接続口4e…と、当該被洗浄ホースHa…の他端が接続可能であって、当該被洗浄ホースHa…を流通した洗浄用溶剤Lcが戻される戻し用接続口4r…を設ければ、被洗浄ホースHa…をそのまま接続して容易に洗浄することができるとともに、各接続口4e…,4r…にアタッチメント等を付ければ、様々なサイズ及び形式の被洗浄ホースHa…の洗浄を行うことが可能となり、汎用性及び発展性に優れる。
【0020】
(7) 好適な態様により、第一洗浄手段2に、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる第一圧送ポンプ6fを設けるとともに、第二洗浄手段3に、第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる、第一圧送ポンプ6fよりも定格出力の小さい第二圧送ポンプ6sを設ければ、廉価な圧送ポンプの組合わせにより構成することができ、全体のコスト面における有利性を高めることができる。
【0021】
(8) 好適な態様により、出力を変更可能な一台の圧送ポンプ6を設け、当該圧送ポンプ6の出力を変更することにより、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる第一洗浄手段2又は第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる第二洗浄手段3に切換えるようにすれば、一台の圧送ポンプで足りるため、全体のサイズ面における有利性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
【0023】
まず、本実施形態に係る液状材料供給用ホースの洗浄方法及び装置1の理解を助けるため、液状材料供給用ホースを有する材料供給装置を含む液状材料成形用射出成形機Mについて、図4及び図5を参照して説明する。
【0024】
図4中、Mは液状材料成形用射出成形機の概略構成であり、機台Mbと、この機台Mb上に設置された射出装置Mi及び型締装置Mcを備える。型締装置Mcは可動型及び固定型から構成する金型51を支持する。一方、射出装置Miは射出シリンダ52を備え、この射出シリンダ52の前端には射出ノズル53(図5)を有するとともに、射出シリンダ52の後部には材料供給装置60を接続する。また、射出シリンダ52には、図5に示すスクリュ54を内蔵するとともに、射出シリンダ52の後端側にはスクリュ駆動部55を配設する。スクリュ駆動部55は、少なくとも、回転駆動機構によりスクリュ54を回転させて成形材料Rに対する計量を行うとともに、進退駆動機構によりスクリュ3を前進させて成形材料Rを射出ノズル53から射出する機能を備える。さらに、機台Mb上にはディスプレイ56を配設する。このディスプレイ56は、タッチパネル式により各種設定を行うことができる設定部を兼ねている。
【0025】
他方、材料供給装置60は、材料供給部60sと材料貯留部60tを備え、材料貯留部60tは材料供給ライン60hを介して材料供給部60sに接続する。図5に、材料供給部60s及び材料貯留部60tの系統構成を示す。材料供給部60sは、液状樹脂材料(主剤)Aを供給する供給シリンダ61aと液状硬化剤Bを供給する供給シリンダ61bを備える。各供給シリンダ61a,61bは、内外に貫通する吐出プランジャ62a,62bをそれぞれ備え、各吐出プランジャ62a,62bの外端は連結プレート63に結合する。この連結プレート63には吐出シリンダ(エアシリンダ)64のラム64rを結合する。また、各供給シリンダ61a,61bはそれぞれ吐出口と給入口を備え、各吐出口にはそれぞれ吐出ストップ弁66a,66bを接続するとともに、各吐出ストップ弁66a,66bはそれぞれ液状材料供給用ホースHc,Hdを介して合流部67に接続する。そして、合流部67は供給圧センサ68と材料シャット弁69の直列回路を介して射出シリンダ52の後部に設けた材料供給口52iに接続する。さらに、材料貯留部60tは、主剤Aを貯留する貯留タンク70aと液状硬化剤Bを貯留する貯留タンク70bを備える。各貯留タンク70a,70bには、それぞれ送出ポンプ71a,71bを付設し、各送出ポンプ71a,71bはそれぞれ液状材料供給用ホースHa,Hbを介して給入ストップ弁72a,72bに接続するとともに、各給入ストップ弁72a,72bはそれぞれ供給シリンダ61a,61bの給入口に接続する。したがって、送出ポンプ71a,71bと給入ストップ弁72a,72bを接続する液状材料供給用ホースHa,Hbは、上述した材料供給ライン60hを構成する。
【0026】
このような構成(系統)により、主剤Aは貯留タンク70aから送出ポンプ71aにより液状材料供給用ホースHaを介して供給シリンダ61aに送られるとともに、液状硬化剤Bは貯留タンク70bから送出ポンプ71bにより液状材料供給用ホースHbを介して供給シリンダ61bに送られる。また、供給シリンダ61aの主剤A及び供給シリンダ61bの液状硬化剤Bは、吐出シリンダ64によりそれぞれ液状材料供給用ホースHc,Hdを介して合流部67に送られる。したがって、主剤Aと液状硬化剤Bは、合流部67により合流し、射出シリンダ52の供給口52iから成形材料Rとして射出シリンダ52の内部に供給される。射出シリンダ52の内部ではスクリュ54の回転により成形材料Rが混合計量されるとともに、スクリュ54の前進により成形材料Rが射出ノズル53から射出される。
【0027】
次に、本実施形態に係る液状材料供給用ホースの洗浄装置1の構成について、図2,図3及び図6を参照して説明する。
【0028】
図3は洗浄装置1の外観構成を示す。洗浄装置1は台車11を備え、この台車11の底面には複数のキャスタ(車輪)12…を有するとともに、台車11の後端には上方に突出したハンドル13を有する。台車11の上面には、前側から、第一圧送ポンプ6f,第二圧送ポンプ6s,バルブ等を収容した溶剤回路ボックス14,電気系の回路を収容した制御回路ボックス15,溶剤タンク16を配設し、全体がハウジング17により覆われる。また、ハウジング17の側面には、操作パネル18及び接続パネル19を有し、この接続パネル19には、吐出用接続口4e,戻し用接続口4r,高圧エア接続口20を配設する。さらに、ハウジング17の上面には、溶剤タンク16に洗浄用溶剤Lcを収容する収容口部21を設けるとともに、ハウジング17の側面下部には、溶剤タンク16から洗浄用溶剤Lcを排出させるドレン口部22を設ける。
【0029】
図2は洗浄装置1の回路構成を示す。なお、図2において、図3と同一部分には同一符号を付してその構成を明確にした。図2中、16は洗浄用溶剤Lcを収容した溶剤タンクであり、溶剤タンク16は天面から開閉コック31を介して戻し用接続口4rに接続する。また、第一圧送ポンプ6fと第二圧送ポンプ6sを備え、第一圧送ポンプ6fと第二圧送ポンプ6sの吸入側はそれぞれ溶剤タンク16の底面に接続するとともに、第一圧送ポンプ6fと第一圧送ポンプ6sの吐出側はポンプ切換バルブ32における一対の流入ポートにそれぞれ接続する。さらに、ポンプ切換バルブ32の流出ポートは圧力エア供給バルブ33を介して吐出用接続口4eに接続する。一方、22はドレン口部であり、開閉コック35を介して溶剤タンク16の下部に接続する。なお、36はドレン受を示すとともに、37は外部の高圧エア供給装置であり、高圧エア接続口20に接続する。他方、34はシーケンス制御部であり、ポンプ切換バルブ32と圧力エア供給バルブ33はシーケンス制御部34によりそれぞれ切換制御される。また、6fmは第一圧送ポンプ6fのポンプモータ、6smは第二圧送ポンプ6sのポンプモータであり、各ポンプモータ6fm,6smは、シーケンス制御部34により制御(ON/OFF制御)される。
【0030】
以上の構成において、第一圧送ポンプ6fは、後述する粗洗浄工程Sfにおいて、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1(例えば、30〔秒〕程度)にわたり循環させる機能を備える。第一圧力P1は、液状材料供給用ホース(被洗浄ホース)Ha…に対して洗浄用溶剤Lcを上記第一洗浄時間T1にわたり循環させた際に、図6(a)に示すような所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成することができる圧力を設定する。このような所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成することにより、この後に行う第二圧力P2による本洗浄を効率的に行うことができる。本実施形態では定格出力として、1〔MPa〕程度の高圧出力が可能な第一圧送ポンプ6fを選定した。一方、第二圧送ポンプ6sは、後述する本洗浄工程Smにおいて、第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2(例えば、10〔分〕程度)にわたり循環させる機能を備える。第二圧力P2は、第一圧力P1の1/10以下の大きさに選定する。本実施形態では定格出力として、0.05〔MPa〕程度の低圧出力が可能な第二圧送ポンプ6sを選定した。
【0031】
このような構成により、洗浄装置1には、被洗浄ホースHa…に対して所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成可能な第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1にわたり循環させる第一洗浄手段2と、被洗浄ホースHa…に対して第一圧力P1よりも低圧となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2にわたり循環させる第二洗浄手段3が含まれる。以上の実施形態では、第一洗浄手段2に、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる第一圧送ポンプ6fを設けるとともに、第二洗浄手段3に、第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる、第一圧送ポンプ6fよりも定格出力の小さい第二圧送ポンプ6sを設けるため、廉価な圧送ポンプの組合わせにより構成することができ、全体のコスト面における有利性を高めることができる。
【0032】
次に、本実施形態に係る洗浄装置1を用いた液状材料供給用ホースの洗浄方法について、図2〜図6を参照しつつ図1に示す工程図(フローチャート)に従って説明する。
【0033】
まず、洗浄装置1の収容口部21から溶剤タンク16に洗浄用溶剤Lcを収容する(ステップS1)。また、液状材料成形用射出成形機Mに備える材料供給装置60から四本の液状材料供給用ホースHa,Hb,Hc及びHdを取外す(ステップS2)。そして、取外した液状材料供給用ホース(被洗浄ホース)Ha,Hb,Hc及びHdは、図2に示すように順次連結(直列接続)して一本にするとともに、その両端を洗浄装置1の接続パネル19に配した吐出用接続口4eと戻し用接続口4rにそれぞれ接続する(ステップS3)。なお、被洗浄ホースHa,Hb,Hc及びHd同士は、そのまま接続できる場合はそのまま接続すればよいし、そのままでは接続できない場合には必要な継手(ジョイント)を介して接続すればよい。このように、洗浄装置1に、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した被洗浄ホースHa…の一端が接続可能であって、洗浄用溶剤Lcを吐出する吐出用接続口4e…と、当該被洗浄ホースHa…の他端が接続可能であって、当該被洗浄ホースHa…を流通した洗浄用溶剤Lcが戻される戻し用接続口4r…を設ければ、被洗浄ホースHa…をそのまま接続して容易に洗浄することができるとともに、各接続口4e…,4r…にアタッチメント等を付ければ、様々なサイズ及び形式の被洗浄ホースHa…の洗浄を行うことが可能となり、汎用性及び発展性に優れる。
【0034】
次いで、操作パネル18を操作して洗浄装置1の運転を開始する。これにより、シーケンス制御部34によるシーケンス制御が行われ、洗浄処理が進行する。最初に、粗洗浄工程Sfが行われる。粗洗浄工程Sfでは、ポンプ切換バルブ32がニュートラルポジションから第一圧送ポンプ6f側に切換えられ、かつ第一圧送ポンプ6fの運転が行われる(ステップS4,S5)。第一圧送ポンプ6fの運転により、溶剤タンク16内の洗浄用溶剤Lcは、第一圧送ポンプ6f,ポンプ切換バルブ32,圧力エア供給バルブ33を介して吐出用接続口4eから吐出する。そして、吐出した洗浄用溶剤Lcは、被洗浄ホースHd,Hc,Hb及びHaの内部を流通した後、戻し用接続口4rに至り、この戻し用接続口4rから開閉コック31を介して溶剤タンク16内に戻される粗洗浄工程Sfが行われる。粗洗浄工程Sfでは、第一圧力P1(1〔MPa〕)の高圧により洗浄用溶剤Lcが第一洗浄時間T1(30〔秒〕)にわたり高速で循環する(ステップS6)。これにより、被洗浄ホースHa…には、図6(a)に示すような所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通可能な流通路Wfが形成される。また、第一圧送ポンプ6fの運転開始後、第一洗浄時間T1が経過したなら第一圧送ポンプ6fの運転を停止し、ポンプ切換バルブ32をニュートラルポジションに切換える(ステップS7)。これにより、粗洗浄工程Sfが終了する。
【0035】
粗洗浄工程Sfの終了により、本洗浄工程Smが行われる。本洗浄工程Smでは、ポンプ切換バルブ32がニュートラルポジションから第二圧送ポンプ6s側に切換えられ、かつ第二圧送ポンプ6sの運転が行われる(ステップS8,S9)。第二圧送ポンプ6sの運転により、溶剤タンク16内の洗浄用溶剤Lcは、第二圧送ポンプ6s,ポンプ切換バルブ32,圧力エア供給バルブ33を介して吐出用接続口4eから吐出する。そして、吐出した洗浄用溶剤Lcは、被洗浄ホースHd,Hc,Hb及びHaの内部を流通した後、戻し用接続口4rに至り、この戻し用接続口4rから開閉コック31を介して溶剤タンク16内に戻される本洗浄工程Smが行われる。本洗浄工程Smでは、第二圧力P2(0.05〔MPa〕)の低圧により洗浄用溶剤Lcが第二洗浄時間T2(10〔分〕)にわたり低速で循環する(ステップS10)。この場合、第二洗浄時間T2は、前述した第一洗浄時間T1よりも長い時間を設定する。これにより、図6(b)に示すように、被洗浄ホースHa…の内壁に付着した汚れD…が効率的に除去される。図6(b)において、Wは洗浄途中における流通路を示す。このように、本洗浄工程Smにおいて、第二洗浄時間T2を、第一洗浄時間T1よりも長い時間に設定し、第二圧力P2を、第一圧力P1に対して1/10以下の大きさに設定すれば、洗浄用溶剤Lcは、相対的に時間の長い第二洗浄時間T2の間、低圧低速となる第二圧力P2により循環するため、十分な洗浄(汚れ落とし)を行うことができる。また、第二圧送ポンプ6sの運転開始後、第二洗浄時間T2が経過したなら第二圧送ポンプ6sの運転を停止し、ポンプ切換バルブ32をニュートラルポジションに切換える(ステップS11)。これにより、本洗浄工程が終了する。
【0036】
この後、圧力エア供給バルブ33を、高圧エア接続口20側に、予め設定した所定時間(10〔秒〕程度)だけ切換える。これにより、高圧エア接続口20に接続された高圧エア供給装置37から圧力エアAが供給され、この圧力エアAは、高圧エア接続口20,圧力エア供給バルブ33を介して吐出用接続口4eに至り、この吐出用接続口4eから被洗浄ホースHd,Hc,Hb及びHaの内部に吐出するエアパージ処理が行われる(ステップS12)。このように、洗浄用溶剤Lcによる洗浄後、被洗浄ホースHa…に対して圧力エアAを所定時間循環させるエアパージ処理を行うようにすれば、残留する洗浄用溶剤Lcを被洗浄ホースHa…から効率的に除去することができる。
【0037】
エアパージ処理が終了したなら、被洗浄ホースHa…を洗浄装置1の吐出用接続口4eと戻し用接続口4rから取外す(ステップS13)。そして、被洗浄ホースHa…の外表面を拭き洗浄するなどの必要な後処理を行った後、被洗浄ホースHa…を液状材料成形用射出成形機Mに備える材料供給装置60に接続する(ステップS14,S15)。一方、洗浄装置1の溶剤タンク16に収容された使用済の洗浄用溶剤Lcは、ドレン口部22から排出し、ドレン受36により回収する(ステップS16)。以上により、被洗浄ホース(液状材料供給用ホース)Ha…に対する一連の洗浄処理が終了する。
【0038】
よって、このような本実施形態に係る液状材料供給用ホースの洗浄方法(洗浄装置1)によれば、被洗浄ホースHa…に対して所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを形成可能な第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを第一洗浄時間T1にわたり循環させて粗洗浄を行う粗洗浄工程Sfと、この粗洗浄工程Sfが終了した被洗浄ホースHa…に対して第一圧力P1よりも低圧となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを第二洗浄時間T2にわたり循環させて本洗浄を行う本洗浄工程Smとを経るようにしたため、一台の洗浄装置1を多数の材料供給装置60…に共用できるとともに、被洗浄ホースHa…を有効に再生することができ、大幅なコスト削減、更には資源節減を実現できる。また、粗洗浄工程Sfと本洗浄工程Smを有するため、予め粗洗浄工程Sfにより所定流量以上の洗浄用溶剤Lcが流通する流通路Wfを確保することにより、本洗浄工程Smにおいて効率的な洗浄を行うことができるという相乗効果を得ることができる。即ち、一般に洗浄用溶剤Lcは汚れD…を溶かして洗浄するため、高圧高速となる第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる粗洗浄工程Sfは、所定の流通路Wfを形成する能力は高くなるが、汚れD…に対する洗浄能力は低くなる。他方、低圧低速となる第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる本洗浄工程Smは、所定の流通路Wfを形成する能力は低くなるが、汚れD…に対する洗浄能力は高くなる。したがって、粗洗浄工程Sfと本洗浄工程Smの組合わせにより効率的な洗浄(汚れ落とし)が可能となり、特に、汚れD…の粘度が高い場合や被洗浄ホースHa…が長い場合に有益となる。さらに、本実施形態では、被洗浄ホースHa…として、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した液状材料供給用ホースを適用すれば、液状材料成形用射出成形機Mを使用する生産工場等におけるコスト削減及び資源節減に寄与できる。
【0039】
次に、本発明の変更実施形態に係る液状材料供給用ホースの洗浄装置1について、図7及び図8を参照して説明する。
【0040】
図7に示す変更実施形態は、出力を変更可能な一台の圧送ポンプ6を備え、当該圧送ポンプ6の出力を変更することにより、第一圧力P1により洗浄用溶剤Lcを循環させる第一洗浄手段2又は第二圧力P2により洗浄用溶剤Lcを循環させる第二洗浄手段3に切換えるように構成したものである。図2に示した基本実施形態では、定格出力の異なる二台の圧送ポンプ6f,6sを使用したが、図7に示す変更実施形態は、一台の圧送ポンプ6により、二台の圧送ポンプ6f,6sの定格出力に対応する出力を切換出力できるようにしたものである。したがって、図7に示す変更実施形態の場合には、一台の圧送ポンプで足りるため、全体のサイズ面における有利性を高めることができる。
【0041】
図8に示す変更実施形態は、図2に示した基本実施形態の回路構成をいわば手動タイプに置換するとともに、三方向切換バルブの使用を排して、より低コスト化を図ったものである。このため、二台の圧送ポンプ6f,6sの切換は、開閉コック41f,41sを切換えて行うとともに、圧力エアAの供給は、開閉コック43f,43sを切換えて行う。また、図2に示した吐出用接続口4e,戻し用接続口4r及び開閉コック31は、第一圧送ポンプ6fの回路系と第二圧送ポンプ6sの回路系に分け、第一圧送ポンプ6fの回路系には、吐出用接続口4ef,戻し用接続口4rf及び開閉コック31fを設けるとともに、第二圧送ポンプ6sの回路系には、吐出用接続口4es,戻し用接続口4rs及び開閉コック31sを設けた。したがって、粗洗浄工程Sfでは、吐出用接続口4efと戻し用接続口4rf間に被洗浄ホースHa…を接続するとともに、本洗浄工程Smでは吐出用接続口4esと戻し用接続口4rs間に被洗浄ホースHa…を接続変更する。なお、42f,42sは三方継手を示す。
【0042】
図7及び図8に示した変更実施形態の場合であっても、基本的な動作(機能)、即ち、洗浄手順や洗浄条件は、図1〜図6に示した基本実施形態と同様に実施できる。なお、図7及び図8において、図1〜図6と同一部分には同一符号を付して、その構成を明確にするとともに、その詳細な説明は省略する。
【0043】
以上、最良の実施形態(基本実施形態)及び変更実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値.手法(手順)等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、第二洗浄時間T2を第一洗浄時間T1よりも長い時間に設定し、また、第二圧力P2を第一圧力P1に対して1/10以下の大きさに設定することが最適となるが、必ずしもこれらの条件に限定されるものではない。さらに、望ましい形態として、洗浄用溶剤Lcによる洗浄後、被洗浄ホースHa…に対して圧力エアAを所定時間循環させるエアパージ処理を行う場合を例示したが、エアパージ処理を行わない場合を排除するものではない。なお、本発明に係る液状材料供給用ホースの洗浄方法及び装置1は、液状材料成形用射出成形機Mに液状の成形材料Rを供給する材料供給装置60に使用した液状材料供給用ホースを適用して最適であるが、その他、各種材料供給装置に有する液状材料供給用ホースの洗浄にも同様に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の最良の実施形態に係る液状材料供給用ホースの洗浄方法の処理手順を示すフローチャート、
【図2】本発明の最良の実施形態に係る液状材料供給用ホースの洗浄装置の回路構成図、
【図3】同洗浄装置の外観構成図、
【図4】同洗浄装置により洗浄する液状材料供給用ホースを有する材料供給装置を含む液状材料成形用射出成形機の概略構成図、
【図5】同材料供給装置の材料供給部及び材料貯留部の系統構成図、
【図6】同液状材料供給用ホースの洗浄途中を示す断面図、
【図7】本発明の変更実施形態に係る洗浄装置の一部を示す回路構成図、
【図8】本発明の他の変更実施形態に係る洗浄装置を示す回路構成図、
【符号の説明】
【0045】
1:洗浄装置,2:第一洗浄手段,3:第二洗浄手段,4e:吐出用接続口,4ef:吐出用接続口,4es:吐出用接続口,4r:戻し用接続口,4rf:戻し用接続口,4rs:戻し用接続口,6:圧送ポンプ,6f:第一圧送ポンプ,6s:第二圧送ポンプ,60:材料供給装置,(S12):エアパージ処理,Ha…:液状材料供給用ホース(被洗浄ホース),D…:汚れ,Lc:洗浄用溶剤,Wf:流通路,P1:第一圧力,P2:第二圧力,T1:第一洗浄時間,T2:第二洗浄時間,Sf:粗洗浄工程,Sm:本洗浄工程,M:液状材料成形用射出成形機,R:成形材料,A:圧力エア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状材料供給用ホース(被洗浄ホース)の内壁に付着した汚れを除去する液状材料供給用ホースの洗浄方法において、前記被洗浄ホースに対して所定流量以上の洗浄用溶剤が流通する流通路を形成可能な第一圧力により洗浄用溶剤を第一洗浄時間にわたり循環させて粗洗浄を行う粗洗浄工程と、この粗洗浄工程が終了した前記被洗浄ホースに対して前記第一圧力よりも低圧となる第二圧力により洗浄用溶剤を第二洗浄時間にわたり循環させて本洗浄を行う本洗浄工程とを経て前記被洗浄ホースの洗浄を行うことを特徴とする液状材料供給用ホースの洗浄方法。
【請求項2】
前記被洗浄ホースは、液状材料成形用射出成形機に液状の成形材料を供給する材料供給装置に使用した液状材料供給用ホースであることを特徴とする請求項1記載の液状材料供給用ホースの洗浄方法。
【請求項3】
前記第二洗浄時間は、前記第一洗浄時間よりも長い時間に設定することを特徴とする請求項1又は2記載の液状材料供給用ホースの洗浄方法。
【請求項4】
前記第二圧力は、前記第一圧力に対して1/10以下の大きさに設定することを特徴とする請求項1,2又は3記載の液状材料供給用ホースの洗浄方法。
【請求項5】
前記洗浄用溶剤による洗浄後、前記被洗浄ホースに対して圧力エアを所定時間循環させるエアパージ処理を行うことを特徴とする請求項1記載の液状材料供給用ホースの洗浄方法。
【請求項6】
液状材料供給用ホース(被洗浄ホース)の内壁に付着した汚れを除去する液状材料供給用ホースの洗浄装置において、前記被洗浄ホースに対して所定流量以上の洗浄用溶剤が流通する流通路を形成可能な第一圧力により洗浄用溶剤を第一洗浄時間にわたり循環させる第一洗浄手段と、前記被洗浄ホースに対して前記第一圧力よりも低圧となる第二圧力により洗浄用溶剤を第二洗浄時間にわたり循環させる第二洗浄手段を備えることを特徴とする液状材料供給用ホースの洗浄装置。
【請求項7】
液状材料成形用射出成形機に液状の成形材料を供給する材料供給装置に使用した被洗浄ホースの一端が接続可能であって、前記洗浄用溶剤を吐出する吐出用接続口と、当該被洗浄ホースの他端が接続可能であって、当該被洗浄ホースを流通した前記洗浄用溶剤が戻される戻し用接続口を有することを特徴とする請求項6記載の液状材料供給用ホースの洗浄装置。
【請求項8】
前記第一洗浄手段は、前記第一圧力により洗浄用溶剤を循環させる第一圧送ポンプを備えるとともに、前記第二洗浄手段は、前記第二圧力により洗浄用溶剤を循環させる、前記第一圧送ポンプよりも定格出力の小さい第二圧送ポンプを備えることを特徴とする請求項6又は7記載の液状材料供給用ホースの洗浄装置。
【請求項9】
出力を変更可能な一台の圧送ポンプを備え、当該圧送ポンプの出力を変更することにより、前記第一圧力により洗浄用溶剤を循環させる前記第一洗浄手段又は前記第二圧力により洗浄用溶剤を循環させる前記第二洗浄手段に切換えることを特徴とする請求項6又は7記載の液状材料供給用ホースの洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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