説明

液状飼料自動給餌システム

【課題】海外製の難解なリキッドフィーディング装置の操作性・機能性・メンテナンス性を向上させ国内の小規模養豚農家から大規模農家の誰でも容易に安全な餌を供給できる液状飼料自動給餌システムを提供する。
【解決手段】ポンプに攪拌機能をもたせるためケーシング内に吸い上げ室とその上段に遮断プレートで仕切られた攪拌室を重ねて配設し吸い上げ室内に配置している揚水・送液用のインペラと攪拌室内に配置した攪拌用インペラを駆動回転シャフトの同軸上に一体的に連結固着させ、通常の送液ポンプ機能と合わせてタンク槽内の液状飼料を攪拌混合するために攪拌室側壁に複数の放射状の排出口を設けて攪拌ポンプ機能を具備しタンク槽内へ攪拌機等の装備を別途に付加することなく、タンク槽内の液状飼料を効率よく混合させることにより遠方にある各餌箱に好適に給餌できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は固形飼料や食物残渣等例えば、(うどん、納豆、パンなどの穀類とホエーなどの乳酸菌を入れて発酵させた物)と水又は、温湯と攪拌し溶解された液状飼料をパイプラインで各餌箱に移送する。なお混合飼料の攪拌機能と移送機能を併せ持っている立型遠心ポンプ、混合飼料を正確な割合で配合し素早く給餌する為の制御装置、給餌バルブの異常を感知する為の圧力センサ、給餌量の記録シート、トラブルに素早く対処するための遠隔操作機能などを具備していることを特徴とする液状飼料自動給餌システムである。
【背景技術】
【0002】
従来のリキッドフィーディングシステムは国内代理店を経由して養豚が盛んなヨーロッパのメーカーから輸入され、国内の各養豚農家に提供されてきたが、落雷などでシステムダウンが起きたケースがあった。
国内で生産している部品ならば短期間で復旧するのだが、海外部品では入手が困難なため復旧するまで修理に要する期間と費用が莫大なものになった。(非特許文献1)
【0003】
【非特許文献1】AFCフォーラム 2008年 1月号 http://www.afc.jfc.go.jp/information/manage/livestock/080118.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来国内で多く使われているヨーロッパ製のリキッドフィーディングシステムは、落雷などによるシステムの被雷対策がなされていない為、システムにトラブルが生じた場合、復旧するまでに長い期間が必要だった。取り扱いは、容易なものではなく基板の設定を間違うとシステムが動作しない、マニュアルを見ても解らないなど難解な物が多かった。
本発明が解決しようとする課題は、上記リキッドフィーディング装置の操作性と機能性を向上させ小規模養豚農家から大規模農家の誰でも簡単に取り扱え、トラブルなどに迅速に対応できる液状飼料自動給餌システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成する為の第1の発明は、ポンプに攪拌機能をもたせるためケーシング内に吸い上げ室とその上段に遮断プレートで仕切られた攪拌室を重ねて配設し吸い上げ室内に配置している揚水・送液用のインペラと攪拌室内に配置した攪拌用インペラを駆動回転シャフトの同軸上に一体的に連結固着させ、通常の送液ポンプ機能と合わせてタンク槽内の液状飼料を攪拌混合するために攪拌室側壁に複数の放射状の排出口を設けて攪拌ポンプ機能を具備しタンク槽内へ攪拌機等の装備を別途に付加することなく、タンク槽内の液状飼料を効率よく混合し遠方にある各餌箱に好適に給餌できる。これにより、タンク槽内へ攪拌機等の装備を別途に付加することなく、タンク槽内の液状飼料を効率よく混合され遠方にある各餌箱に好適に給餌することができる。
【0006】
前記目的を達成する為の第2の発明は、タンク重量を計測するためロードセルをタンク架台脚部に1点のみ配置し他の脚部2点には、縦横移動を可能にできるロッドエンド手段でロードセル1点に荷重が均一に掛るように配置した。
これにより、従来タンク脚部にロードセル3点を配置していたものが1点でも給餌量の正確な測定が可能になった。
【0007】
前記目的を達成する為の第3の発明は、液状飼料移送時の循環ラインの開閉手段に空圧シリンダーを使用し、シリンダーの前端にはセンサを配置。開閉バルブのフィードバックが行われ液状飼料移送時のポンプのインターロック機能で移送ラインのシステムが安全に保護される。
【0008】
前記目的を達成する為の第4の発明は、制御装置に被雷対策用アレスタを配置、操作が容易に行えるように全面に大型タッチパネルを配備した。これにより落雷などでシステム障害の防御や作業者が目の高さで対話形式の各種操作を容易に行うことが可能となった。
【0009】
前記目的を達成する為の第5の発明は、給餌手段には給餌バルブの動作異常を感知するための圧力センサを具備しており給餌バルブの故障などの原因の特定が容易に行うことが可能となった。
【0010】
第6の発明は、給餌量の設定値と実測値の誤差を計算し序々に設定値に近づく制御システムを具備し正確な給餌量の投入が可能となった。
【0011】
第7の発明は、制御装置と農場コンピュータをLAN接続しインターネット回線を通じ遠隔地にあるコンピュータ 例えば農場経営者自宅コンピュータまたは、システム提供元の社内コンピュータなどからシステムの監視、ソフト書換え、データ収集が容易に行えるようになった。
【0011】
第8の発明は、制御システムが故障した場合、強制的に給餌ができる手段として各手動動作手段を具備していることである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の自動給餌システムは、運転開始前の設定をタッチパネルで行い、セキュリティは2ヶ所同時押しとパスワード入力の2段階で、操作する人を制限できる。
第1段階でミキシングタンクに水を投入、第2段階で食物残渣を投入、第3段階で配合飼料を投入する。その場合の投入量は、設定された値になるようにロードセルで重量制御され正確に投入される。成分投入後は攪拌バルブを開け、センサが感知し攪拌機能付のポンプで決められた時間攪拌され、攪拌バルブが閉じ循環バルブと循環戻りバルブを共に開ける。センサが感知していない場合は、ポンプの運転は停止するため液状飼料移送システムは安全に保護される。給餌中給餌バルブの圧力センサが異常を感知した場合、給餌量と設定値の誤差を見比べバルブ異常かセンサの異常かを制御装置が判断しアラームをタッチパネルに表示させる。開閉バルブの異常以外はシステムを継続する。液体飼料の粘度が変わると給餌量のバラツキが出ることが多々ある。その場合は、設定量と供給量の誤差を次回の給餌から序々に設定量に近づけ設定量の±10%の範囲で給餌量が調節され日々の給餌量を記録手段例えば記録シート、記録メモリーに記録され遠隔地のコンピュータでデータの閲覧が可能となった。システムの障害を回避する手段としてソフト書換え、データ変更が容易に行えるようになり現場までの移動ロスがなくなった。
また、システムが被雷した場合は被雷手段のアレスタにより侵入サージを防御しシステムを保護することが可能となった。
これにより養豚農家の作業環境の改善と飼料コストを削減できトラブルの対応が早急に行える為、豚へのストレスが軽減でき豚の発育が好適に良くなった。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態を示す液状飼料自動給餌システムのシステム系統図である。
【図2】本発明の攪拌付ポンプの外観図である。
【図3】本発明の攪拌付ポンプ図4におけるA−A線断面図である。
【図4】本発明のロッドエンド手段におけるタンク架台脚部詳細図である。
【図5】本発明の攪拌付ポンプにおける循環還流のメカニズム図である。
【図6】本発明の制御システムの工程フローその1である。
【図7】本発明の制御システムの工程フローその2である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施例で本発明の形態を詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の一実施例を示したシステム系統図で液状飼料自動給餌システムの概要である。
液状飼料を製造する過程で水タンク1、食物残渣タンク2、配合飼料タンク3があり、第1の段階は水タンク1より水を供給する過程で水開閉バルブ5を開き水開閉圧力センサ5sが開信号を感知すると給水ポンプ4が作動しミキシングタンク13に給水されロードセル14で計量制御される。第2の段階は食物残渣タンク2より食物残渣を供給する過程で食物残渣開閉バルブ7が開き食物残渣開閉圧力センサ7sの開信号を感知するとスラリーポンプ6が作動しミキシングタンク13に食物残渣の供給が始まりロードセル14で計量制御される。第3段階は、食物残渣供給終了後オーガコンベア8が作動し配合飼料タンク3から配合飼料がミキシングタンク13に供給されロードセル14で計量制御される。成分は正確な割合に調合され液状飼料となる。攪拌時は、攪拌バルブ10開 その他のバルブ例えば循環バルブ11と循環戻りバルブ12は閉である。攪拌バルブ開閉センサ10sが開信号を感知し攪拌付ポンプ9が作動し混合攪拌される。
【0016】
図2図3は、攪拌付ポンプの詳細図である。液状飼料を効率よく混合する為の第1の段階では、攪拌機能付ポンプの上部の攪拌インペラ105の回転ケーシング上部の攪拌吸込口114から液体飼料を吸込み、攪拌室側壁に設けた複数の噴射口111から放射状に液体を噴出し還流させる。発生させた渦流によりミキシングタンク12内部の液状飼料を効率よく混合できる。
図4は、攪拌付ポンプにおける循環還流のメカニズム図である。第2の段階は、タンク122上部の攪拌用バルブ126を設け、ポンプ121で移送液体123をタンク122内部に戻すことにより還流129が起き液体飼料を効率よく混合できる。
【0017】
図5は、計量手段であるタンク架台脚部の詳細を示す。ロッドエンドマウント20とロッドエンド21は、ナット手段で固定され、ロッドエンド支軸板23は、タンク架台27とネジ手段で固定される。ロッドエンド21とロッドエンド支軸板23は、ロットエンドピン22の挿入手段により連結固定される。ロッドエンド21はピロー型ユニットベアリング手段を具備しており、これによりタンク架台27と固定されたロードセル接触板が縦横に動いてもロードセルマウント26とボルト手段で固定されたロードセル25に荷重が均等に配分される。
【0018】
上記プロセスで計量・混合された液状飼料は、循環バルブ11・循環戻りバルブ12を作動させ循環バルブ開閉センサ11sと循環戻りバルブ開閉センサ12sが共に開ならば攪拌付ポンプ9が作動し循環パイプ15の配管内部を液体飼料が循環し各給餌バルブ18で給餌される。給餌中に給餌バルブ開閉圧力センサ18sは、接点が開になり制御装置19に信号が伝達され給餌バルブの動作異常を管理する。この一連の循環給餌手段で各バルブの開閉動作異常などで配管内圧の異常上昇でパイプが破損しない為のインターロック機能を制御装置19で管理し異常が発生すると制御装置19に具備されたタッチパネルでアラーム内容を表示しシステムを停止させパトライト(図表記なし)が農場の任意箇所で点灯する。これにより異常の特定が迅速かつ容易に行える。異常がない状態では、液面センサ16が餌箱17のLowレベルを感知し制御装置19に信号を伝達し各給餌バルブ18は無制限給餌又は制限給餌をする。
【0019】
給餌が終了すると制御装置19に給餌量、日時、レシピ番号が記録される。制御装置19はLAN接続された農場コンピュータ20の記録シートに記録内容を転送する。
インターネットで接続された社内コンピュータ21は異常内容、給餌履歴を閲覧しシステムを最適化するためのリモート制御ができる。
【0020】
図6と図7は、制御装置19のシステムを説明するフロー図である。
先ず、工程1は予め設定された値、例えばタイマー運転開始時間及び終了時間、重量下限値1(給餌時間中でも給餌を止めミキシングを始める値)、重量下限値2(給餌時間中は給餌を継続し休止時間になればミキシングを始める値)、液状飼料の調合割合、各餌箱の給餌量、給餌回数、給餌時間、攪拌時間、循環時間、給餌休止時間を制御装置19が読込む。
【0021】
工程2では、運転の形態を決め、例えばタイマー運転か連続運転が開始される。
【0022】
工程3では、ミキシングタンク13内の重量を制御装置19が認識し、ミキシング開始重量以下、例えば400kg以下か判断する。
【0023】
工程4では、ミキシングタンク13下に設置されているロードセル14がミキシング開始重量を計測し予め設定した値、例えば400Kg以下の値を制御装置19が判断する。ミキシングタンク13の重量が400kg以上の場合は、工程9(攪拌運転)にジャンプする。
【0024】
工程5では、水開閉バルブ5を開、給水ポンプ4が作動、水タンク1から水をミキシングタンク13に供給。次に食物残渣開閉バルブ7開、スラリーポンプ6が作動、食物残渣タンク2から食物残渣の供給開始。次にオーガコンベア8が作動し配合飼料タンク3から配合飼料の供給が開始される。
【0025】
工程6では、上記工程に各センサ5s・7s・10sバルブの開閉信号を制御装置19が監視し、供給時の配管内圧の異常上昇によるパイプの破裂を防止する為の制御システムが具備されている。異常が発生した場合は、プロセスを中断しアラームを表示する。
【0026】
工程7では、工程5(配合成分の投入)のプロセスを投入成分が閾値になるまで供給手段を継続する。
【0027】
工程8では、成分投入終了後の成分の実重量を記録する。記録は、月曜〜日曜の7日分の記録が可能であり記録される内容は、投入成分の累積量である。
【0028】
工程9では、ミキシングタンク13内部の液状飼料を攪拌付ポンプ9が放射状に噴出し過流させる。発生させた還流と渦流により液状飼料を好適に混合する。
【0029】
工程10では、上記工程の異常を制御装置19が監視し、異常が発生した場合は、プロセスを中止しアラームを表示する。
【0030】
工程11では、攪拌設定時間、例えば4分の設定時間とする。攪拌時間4分間は液状飼料の混合手段を継続する。
【0031】
工程12では、攪拌時間終了後、攪拌バルブ10が閉、循環バルブ11・循環戻りバルブ12共に開、センサ11sとセンサ12s両方の接点信号を制御装置19が感知している時だけ攪拌付ポンプ19は循環運転するようなインターロック機能を具備している。
【0032】
工程13では、上記工程の異常を制御装置19が監視し、異常が発生した場合は、プロセスを中止しアラームを表示する。
【0033】
工程14では、循環設定時間、例えば2分の設定時間とする。循環運転2分間は液状飼料を循環パイプ15の配管内を通り循環運転を継続する。
【0034】
工程15では、循環運転終了後も循環手段は継続される。餌箱17に具備された液面センサ18のLowレベルを制御装置19が監視し餌箱17の餌の有無を確認する。尚、液面センサの腐食防止のため循環手段中のみ液面センサを通電する。
【0035】
工程16では、ミキシングタンク13下のロードセル14から現在の重量信号を制御装置19で変換し記憶メモリーに記憶される。
【0036】
工程17では、工程15で確認された餌が無い番号の餌箱の指示値に従い制御装置19は給餌バルブ18を作動し餌箱17に餌を投入する。餌を投入する順番は、先に要求があった順番に餌箱17に投入する。
【0037】
工程18では、上記工程の異常 例えば給餌バルブ18が作動した場合、給餌バルブ開閉圧力センサ18sの接点信号はOFFになるのだが、ONのままの信号を数秒間カウントした場合は、制御装置19が異常と判断し給餌を中断しアラームを表示する。この場合の異常は、「給餌バルブ類の破損」と判断するためのインターロック機能を具備している。
【0038】
工程19では、餌投入後のミキシングタンク13の現重量をミキシングタンク13下のロードセル14から現重量信号を制御装置19で変換し記憶メモリーに記憶される。
【0039】
工程20では、工程16で記憶された値(投入前重量)から工程19で記憶された値(投入後重量)を減算した値が実際の投入量になり制御装置19のメモリーに記録され各餌箱番号に順番に記録される。表示できる最大の日数は7日分である。
【0040】
工程21では、工程20で記録された値(実投入量)から指示値(設定値)を減算した値を制御装置19は比較判断し、次回投入時間を補正する機能を具備している。
【0041】
工程22では、重量下限値1、例えばミキシングタンク13の重量が450Kg以下になり且つ給餌時間が終了した場合は工程23のプロセスに移行する。そうでない場合は、給餌時間まで工程15(餌要求の確認)→工程16(タンク重量記憶)→工程17(餌投入)→工程18(異常の監視)→工程19(タンク重量記憶)→工程20(投入量の記録)→工程21(投入時間補正)のプロセスが継続され。給餌時間が終了後攪拌付ポンプ9を停止して循環バルブ11と循環戻りバルブ12を閉じ運転休止。休止時間のカウントが終了すれば、工程9(攪拌運転)にジャンプする。
【0042】
工程23では、重量下限値2 例えばミキシングタンク12の重量が350Kg以下になるまで工程15(餌要求の確認)→工程16(タンク重量記憶)→工程17(餌投入)→工程18(異常の監視)→工程19(タンク重量記憶)→工程20(投入量の記録)→工程21(投入時間補正)のプロセスが継続される。
【0043】
工程24では、工程23でミキシングタンク12の重量が重量下限値2例えば350Kg以下になった段階で餌箱17に具備された液面センサ16からの給餌要求が拒否される。
【0044】
工程25では、攪拌付ポンプ9が停止し循環バルブ11と循環戻りバルブ12が閉じ工程5(配合成分投入)にジャンプする。
この一連のサイクルを繰り返し、各餌箱17に好適に給餌することを特徴とする液状飼料自動給餌システムである。
【符号の説明】
【0045】
1.水タンク
2.食物残渣タンク
3.配合飼料タンク
4.給水ポンプ
5.水開閉バルブ
6.スラリーポンプ
7.食物残渣開閉バルブ
8.オーガコンベア
9.攪拌付ポンプ
10.攪拌バルブ
11.循環バルブ
12.循環戻りバルブ
13.ミキシングタンク
14.ロードセル
15.循環パイプ
16.液面センサ
17.餌箱
18.給餌バルブ
19.制御装置
20.農場コンピュータ
21.社内コンピュータ
5s.水開閉圧力センサ
7s.食物残渣開閉圧力センサ
10s.攪拌バルブ開閉センサ
11s.循環バルブ開閉センサ
12s 循環戻りバルブ開閉センサ
18s.給餌開閉圧力センサ
101.駆動シャフト
102.パイプ
103.軸受け
104.シール
105.攪拌インペラ
106.遮断プレート
107.主インペラ
108.ケース
109.吸込口
110.吸上室
111.攪拌噴射室
112.排出口
113.攪拌室
114.攪拌吸込口
121.ポンプ
122.タンク
123.移送液体
124.分岐管VP
125.供給側配管VP
126.攪拌用バルブ
127.移送用バルブ
128.液体流れ
129.還流流れ
130.過流流れ
30.ロッドエンドマウント
31.ロッドエンド
32.ロッドエンドピン
33.ロッドエンド支軸板
34.ロードセル接触盤
35.ロードセル
36.ロードセルマウント
37.タンク架台
A.矢視図 A
B.矢視図 B

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプに攪拌機能をもたせるためケーシング内に吸い上げ室とその上段に遮断プレートで仕切られた攪拌室を重ねて配設し吸い上げ室内に配置している揚水・送液用のインペラと攪拌室内に配置した攪拌用インペラを駆動回転シャフトの同軸上に一体的に連結固着させ、通常の送液ポンプ機能と合わせてタンク槽内の液状飼料を攪拌混合するために攪拌室側壁に複数の放射状の排出口を設けて攪拌ポンプ機能を具備しタンク槽内へ攪拌機等の装備を別途に付加することなく、タンク槽内の液状飼料を効率よく混合され遠方にある各餌箱に好適に給餌できることを特徴とする液状飼料自動給餌システム。
【請求項2】
タンク重量を計測手段のロードセルをタンク架台脚部に1点のみ配置し他の脚部2点には、縦横移動を可能できるロッドエンド手段でロードセル1点正確な測定ができることを特徴とする請求項1の液状飼料自動給餌システム。
【請求項3】
液状飼料移送時の循環ラインの開閉手段に空圧シリンダーを使用し、シリンダーの前端にはセンサを配置。開閉バルブのフィードバックが行われ液状飼料移送時の配管内部の異常圧力でパイプの破損を防止するためのインターロック機能を具持していることを特徴とする請求項1及び請求項2の液状飼料自動給餌システム。
【請求項4】
制御装置に被雷対策用アレスタを配置、操作が容易に行えるように全面に大型タッチパネルを配備した。これにより落雷などでシステム障害の防止や作業者が目の高さで対話形式の各種操作を容易に行うことできることを特徴とする請求項1、及び請求項2、請求項3の液状飼料自動給餌システム。
【請求項5】
給餌手段には給餌バルブの異常を感知する圧力センサを具備しており制御システムで給餌バルブの故障などの原因の特定が容易に解明できることをとする特徴請求項1、及び請求項2、請求項3、請求項4の液状飼料自動給餌システム。
【請求項6】
給餌量の設定値と実測値の誤差を計算し序々に設定値に近づくための補正システムを具備し正確な給餌量の投入ができることを特徴とする特徴請求項1、及び請求項2、請求項3、請求項4、請求項5の液状飼料自動給餌システム。
【請求項7】
制御盤と農場コンピュータをLAN接続しインターネット回線を通じ遠隔地にあるコンピュータ 又はシステム提供元の社内コンピュータなどからシステムの監視、ソフト書換え、データ収集が容易に行えることを特徴とする特徴請求項1、及び請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6の液状飼料自動給餌システム
【請求項8】
制御システムが故障した場合、強制的に給餌ができる手段として各手動動作手段を具備していることを特徴とする特徴請求項1、及び請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7の液状飼料自動給餌システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−217724(P2011−217724A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−105826(P2010−105826)
【出願日】平成22年4月13日(2010.4.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(592043458)株式会社ファーストカスタム (1)
【Fターム(参考)】