説明

液面検出装置及び方法

【課題】メニスカスを有する液面を高精度に検出する液面検出装置及び方法を提供する。
【解決手段】液面検出装置は、光透過性の容器に収容された溶液に照明光を照射する光源と、溶液を照明光に対して逆光の位置から撮像する撮像装置と、撮像装置からの画像を処理することによって液面の位置を検出する画像処理装置と、を有する。光源の一方の縁は、撮像装置の光軸上に配置されている。光源の他方の縁は、撮像装置の光軸に対して10〜30度の角度の位置に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶液の液面を検出する技術に関し、特に撮像装置によって得た画像より液面を検出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
自動分析装置には、試料や試薬を分注する分注機構が備えられている。分注機構は、分注チップによって、一定量の試料や試薬を分注して容器に滴下するものである。分注チップによる吸引量が正確でないと、反応等に大きく影響し分析結果の信頼性を損なう。従って、分注した多数の試料から、分注量が適正範囲に入った試料だけを選び出す技術を確立する必要がある。そのために、分注チップによって吸引された液の液量を正確に測定する技術が必要である。即ち、分注チップによって吸引された液の液面を正確に検出する方法が必要である。
【0003】
従来、液面検出方法として、電極を用いた電気伝導度測定法、超音波測定法、カメラによる画像認識法等が知られている。電気伝導度測定法、及び、超音波測定法は、分注チップによって吸引された液の液面を測定するのに適していない。特許文献1、2には、カメラを用いた液面検出方法の例が開示されている。特許文献1の装置では、CCDカメラとガラス管とを結ぶ線の延長線に対して、ガラス管の斜め30°後方に光源を配置する。ガラス管内に液体がある所と無いところでは屈折率が相違する。そのため、光源の反射光の像は液面で不連続になるため、液面を検出することができる。特許文献1には、1台のカメラによって液面を撮像する場合と2台のカメラによって液面を撮像する場合が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−218397
【特許文献2】特開2006−300875
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
分注チップのように管径が小さい場合には、吸引量は微量である。このような場合、液面に占めるメニスカス部位の割合が大きい。そのため、液面を正確に検出するためにはメニスカス部位を高精度に計測することが求められる。
【0006】
しかしながら、従来の技術では、メニスカスの発生による液面の湾曲を考慮に入れていない。そのため、メニスカス部位が不明瞭となり、液面を特定するのが困難である。更に、外乱光の影響を大きく受け、液面を正確に検出できない問題があった。
【0007】
本発明の目的は、メニスカスを有する液面を高精度に検出する液面検出装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の液面検出装置は、光透過性の容器又は分注チップに収容された溶液に照明光を照射する光源と、溶液を照明光に対して逆光の位置から撮像する撮像装置と、撮像装置からの画像を処理することによって液面の位置を検出する画像処理装置と、を有する。
【0009】
光源の一方の縁は、撮像装置の光軸上に配置されている。光源の他方の縁は、何処に配置されていてもよいが、好ましくは撮像装置の光軸に対して10〜40度の角度の位置に配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、メニスカスを有する液面を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の遺伝子検査装置の構造例を説明するための概観斜視図である。
【図2】本発明の遺伝子検査装置によって遺伝子検査を行なう方法の例を説明するための図である。
【図3】分注チップによって吸引された試薬の液面のメニスカスの例を示す図である。
【図4】本発明の液面検出装置による液面検出処理の例を示す図である。
【図5A】本発明の液面検出装置における光源の配置を示す図である。
【図5B】本発明の液面検出装置における光源の配置を示す図である。
【図5C】本発明の液面検出装置における光源の配置を示す図である。
【図6】本発明の液面検出装置によって撮像された液面の像を示す図である。
【図7】本発明の液面検出装置によって撮像された液面の像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明の液面検出装置を備えた装置の例を説明する。本発明の液面検出装置は、溶液の分注機能を有する装置に適用可能である。分注機能を備えた装置として、血液の自動分析装置や免疫装置、蛋白の自動分画装置、オートサンプラー等がある。ここでは、遺伝子検査装置について説明する。遺伝子検査装置は、遺伝子増幅反応を用いて検体の増幅反応から分析対象遺伝子の定性定量の分析を行うための装置である。
【0013】
図1は、本発明の液面検出装置を備えた遺伝子検査装置の例を示す。図示のようにXYZ座標を設定する。即ち、遺伝子検査装置の台座111に平行にXY軸をとり、それより垂直下方にZ軸をとる。本例の液面検出装置は、光源104と、光源と向かい合うように配置されたCCDカメラ113と、CCDカメラ113によって撮像された画像を処理する演算処理部112とを有する。光源104として、平行光線を生成するように構成された比較的幅が広い面光源を用いる。しかしながら、光源104として、点光源を用いてもよい。その場合には、光源104の前に、光を平行光線化する光学素子、例えば、拡散板、レンズ等を設ける。光源104とカメラ113の間には、反応試薬を吸引した分注チップ103が配置されるように構成されている。分注チップ103は、光透過性の又は透明な材料からなり、どのような色又は模様が付されていてもよい。例えば、識別用に赤色、黄色、青色等が着色されていてもよい。更に、識別用の模様、シンボル等が付されていてもよい。分注チップ103は、どのような形式のチップであってもよい。例えば、ディスポーザブル型のチップ、ポリプロピレン等のプラスチック製のチップ等でもよい。更に、樹脂プローブでもよい。尚、本発明による液面検出装置は、液面を検出するものであり、液体を収納する容器は光透過性の又は透明な材料によって形成されていれば、どのような形状であってもよい。
【0014】
光源104からの照明光は、分注チップ103を照射する。カメラ113は、分注チップ103の像を逆光の位置から撮像する。光源104は、平行光線又は略平行な光線を生成するように構成されているものであればどのような光源であってもよく、例えば発光ダイオード(LED)であってよい。本例では、光源104とカメラ113は向かい合うように配置されているが、カメラ113によって、分注チップ103の像を逆光の位置から撮像することができればどのような配置であってもよく、例えば、鏡などの反射板を用いて光路を変更してもよい。この場合には、光源104とカメラ113の間の相対的な位置の自由度が大きくなる。また、撮像時に外乱光を遮蔽するように構成してもよい。それによって、照度が安定し、再現性のある撮像データを得ることができる。
【0015】
分注チップ103は、Z方向に移動可能な分注アーム102に装着されている。分注アーム102は、駆動軸101に沿ってY方向に移動可能である。駆動軸101には、Z方向に移動可能な容器運搬アーム114が装着されている。容器運搬アーム114は駆動軸101に沿ってY方向に移動可能である。駆動軸101は、台座111上に装着された移動レール107に沿ってX方向に移動可能である。従って、分注アーム102及び容器運搬アーム114はX方向、Y方向及びZ方向に自由に移動することができる。
【0016】
台座111には、温度制御用のペルチェ素子を備えた前処理ブロック105、分注チップ103を保管する分注チップブロック110、反応試薬を保管する反応試薬ブロック108、サンプル架設ポジション109、攪拌ユニット115、ターンテーブル106、及び、検出器116が設けられている。
【0017】
図2を参照して、本例の遺伝子検出装置を用いて遺伝子の分析を行なう方法の例を説明する。サンプル架設ポジション109には、核酸抽出されたサンプルを含むサンプル容器が保管されている。ステップS101にて、容器運搬アーム114を操作して、サンプル容器を、サンプル架設ポジション109から前処理ブロック105に運搬する。
【0018】
ステップS102にて、分注アーム102を分注チップブロック110に移動する。そこで、分注チップブロック110に保管された新しい分注チップ103を、分注アーム102の先端に装着する。ステップS103にて、分注アーム102を反応試薬ブロック108に移動する。分注チップ103によって、第1の反応試薬を微量吸引する。ステップS104にて、分注チップ103を、光源104とカメラ113の間に配置する。カメラ113によって、分注チップ103内の反応試薬の液面を撮像し、画像処理を行なう。画像処理の詳細は、図4を参照して説明する。画像処置によって、分注チップ103内の反応試薬の液量を測定することができる。
【0019】
ステップS105にて、分注チップ103による吸引量、即ち、反応試薬の吸引量が適切であるか否かを判定する。吸引量が適切でない場合には、ステップS103に戻り、再度、反応試薬を採取する。吸引量が適切である場合には、ステップS106に進む。ステップS106にて、分注チップ103によって吸引した反応試薬を、前処理ブロック105上のサンプル容器に吐出する。
【0020】
尚、吐出後に、カメラ113によって分注チップ103を撮像し、分注チップ103内に、反応試薬が残存していないかを確認してもよい。更に、反応試薬の吐出前と後に、前処理ブロック105上のサンプル容器をカメラ113によって撮像してもよい。それによって、分注が適切に行なわれているか否かを確認することができる。
【0021】
ステップS107にて、容器運搬アーム114を操作して、サンプル容器を、前処理ブロック105から攪拌ユニット115に搬送する。攪拌ユニット115によって、サンプル容器内の核酸と反応試薬の混合液は、攪拌される。ステップS108にて、容器運搬アーム114を操作して、サンプル容器を、攪拌ユニット115から前処理ブロック105に搬送する。前処理ブロック105にて、サンプル容器内の核酸は、分解酵素反応、転写酵素反応、逆転写酵素のいずれかの酵素反応を行なう。ステップS109にて、全ての酵素反応が終了したか否かを判定する。全ての酵素反応が終了していない場合には、ステップS102に戻し、ステップS102〜ステップS109を繰り返す。例えば、ステップS103では、第2の反応試薬を吸引する。更に、第2の反応試薬についてステップS104〜ステップS109を繰り返す。
【0022】
全ての酵素反応が終了している場合には、ステップS110にて、容器運搬アーム114を操作して、サンプル容器を前処理ブロック105からターンテーブル106に搬送する。ターンテーブル106にて、核酸の増幅反応を行なう。増幅反応中に、検出器116によって蛍光量を検出し、遺伝子の定性及び定量分析を行う。
【0023】
図3は、CCDカメラ113から観察した分注チップ103を模式的に示す。分注チップ103によって吸引された反応試薬の液面にメニスカス117が形成されている。本例の液面検出装置によると、反応試薬の液面と液面の高さH及びhを測定する。液面の高さHは、分注チップ103の下端から液面の中央までの高さである。液面の高さhは、分注チップ103の下端から液面の縁までの高さである。これらの高さh及びHは、図示のように、CCDカメラ113から光源104を観察することができる。
【0024】
図4を参照して、本例の遺伝子検出装置の演算処理部112における画像処理の例を説明する。ステップS201にて、カメラによって得られた画像データよりエッジ検出を行なう。エッジ検出は、隣接する画素の値が急激に変化する線を求める処理であり、当業者にとって既知である。尚、必要なら微分処理を行なってもよい。ステップS202にて、2値化処理を行なう。それによって、白色と黒色の2色からなる画像が得られる。ステップS203にて、境界線を検出する。2値化された画像より、白色の領域と黒色の領域の境界線を特定する。こうして、境界線を特定することができたら、それより液面を抽出する。ステップS204にて、液面の高さを測定する。分注チップ103の下端から液面の中央までの高さH及び縁までの高さhを測定する。ステップS205にて、分注チップ103によって吸引された試薬の液量を計測する。液面の高さH又はhと液量の関係を予め求めておく。例えば、横軸が液面の中央の高さH又は縁の高さh、縦軸が液量を示すグラフを予め求める。ステップS204にて、液面の中央の高さH又は縁の高さhが得られたら、グラフから、液量を求めることができる。
【0025】
尚、分注チップ103の反応試薬を、液面の中央の最下点を通る水平面によって上側と下側に分け、上側のメニスカス液量と下側の液量を算出することもできる。この場合も、液面の高さH又はhと、メニスカス液量又は下側の液量の関係を予め求め、そのグラフを作成する。液面の中央までの高さH及び縁までの高さhを測定し、このグラフを用いて、メニスカス液量と下側の液量を算出することができる。
【0026】
図5A、図5B、及び、図5Cを参照して、本発明による液面検出装置について詳細に説明する。分注チップ103は、CCDカメラ113の光軸上に配置される。即ち、分注チップ103の中心軸は、カメラ113の光軸上にある。図5Aに示すように、CCDカメラ113から光源104までの距離をL、光源104の横方向の寸法をDとする。本願の発明者は、光源104の位置と横方向の寸法を変化させて、液面を撮像した。その結果、液面の像の良否に関係するのは、光軸に対する光源104の偏奇量と、光源104の横方向の寸法Dであることが判った。光源104の横方向の寸法Dが一定のとき、即ち、同一の光源を使用するときには、光軸に対する光源104の位置のみがパラメータとなる。CCDカメラ113から光源104までの距離Lは、重要ではない。
【0027】
ここで、光源104の横方向の寸法Dと光軸に対する光源104の偏奇量の両者を表すパラメータとして、光源104の両縁の角度を測定した。カメラ113から出発して光源104の両縁を通る放射状の線を描き、この放射状の線が光軸となす角を求める。図5Bの例では、−10度と+10度である。図5Cの例では、0度と+30度である。このような2つの角度によって、光源104の横方向の寸法Dと、光軸に対する光源104の偏奇量を表すことができる。ここで光源104の両縁とは、光源のうち実際に光を発生する部分の両縁の意味である。
【0028】
図6及び図7は本発明による液面検出装置によって撮像された液面の画像の例を示す。各画像の上に付された角度範囲は、上述のように、光源104の両縁を通る放射状の線の角度である。図6に示すように、0〜10度、0〜15度、0〜20度、0〜30度、0〜40度、−10〜+10度の光源の場合、液面の位置が明瞭である。画像処理によって、液面の位置を特定することができる。例えば、画像601〜605では、画像は液面を示す境界線と縦方向の境界線によって4つの画像領域に完全に分割されている。4つの画像領域のうち斜め向かいの2つの画像領域は、黒色又は暗い色であり、他の2つの画像領域は、白色又は明るい色である。黒色又は暗い色の2つの画像領域は互いに完全に分離しており、従って、液面を示す境界線を容易に特定することができる。画像606では、画像は液面を示す境界線によって2つに分離しており、従って、液面を示す境界線を容易に特定することができる。
【0029】
しかしながら、図7に示すように、10〜20度、10〜25度、10〜30度、10〜40度、20〜30度、20〜50度、30〜40度、30〜60度の光源の場合、黒色領域は連結して1つの黒色領域を形成している。そのため、液面を示す境界線を特定することができない。
【0030】
以上より、本発明の液面検出方法によると、光源104の一方の縁が0度の線上に配置される。光源104の他方の縁は任意の位置に配置してよいが、好ましくは、10〜40度の線上に配置される。それによって、液面を撮像した画像は、4つの画像領域に明瞭に分割され、液面を示す境界線を容易に且つ明瞭に特定することができる。更に、本発明の液面検出方法によると、光源104は少なくとも、カメラ113の光軸上に配置され、光源の両縁は任意の位置に配置される。しかしながら、好ましくは、光源104の一方の縁が−10度の線上に配置され、光源104の他方の縁が+10度の線上に配置される。それによって、液面を撮像した画像は、2つの画像領域に明瞭に分割され、液面を示す境界線を容易に且つ明瞭に特定することができる。
【0031】
以上本発明の例を説明したが本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者に容易に理解されよう。
【符号の説明】
【0032】
101…駆動軸、102…分注アーム、103…分注チップ、104…光源、105…前処理ブロック、106…ターンテーブル、107…移動レール、108…反応試薬、109…サンプル架設ポジション、110…分注チップブロック、111…台座、112…演算処理部、113…カメラ、114…容器運搬アーム、115…攪拌ユニット、116…検出器、117…メニスカス底部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光透過性の容器に収容された溶液に照明光を照射する光源と、前記溶液を前記照明光に対して逆光の位置から撮像する撮像装置と、前記撮像装置からの画像を処理することによって液面の位置を検出する画像処理装置と、を有する液面検出装置において、
前記光源の一方の縁が前記撮像装置の光軸上に配置されていることを特徴とする液面検出装置。
【請求項2】
請求項1記載の液面検出装置おいて、前記光源の他方の縁が前記撮像装置の光軸に対して10〜40度の角度の位置に配置されていることを特徴とする液面検出装置。
【請求項3】
請求項1記載の液面検出装置おいて、
前記画像処理装置は、前記撮像装置からの画像データをエッジ検出処理及び2値化処理を行なうことによって液面を特定することを特徴とする液面検出装置。
【請求項4】
光透過性の容器に収容された溶液に照明光を照射する光源と、前記溶液を前記照明光に対して逆光の位置から撮像する撮像装置と、前記撮像装置からの画像を処理することによって液面の位置を検出する画像処理装置と、を有する液面検出装置において、
前記光源の両側の2つの縁は前記撮像装置の光軸より両側に0度より大きく90度より小さい位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする液面検出装置。
【請求項5】
請求項4記載の液面検出装置おいて、前記撮像装置によって撮像された前記液面の像を含む画像は、前記液面を示す境界線によって2つの画像領域に分割されていることを特徴とする液面検出装置。
【請求項6】
請求項4記載の液面検出装置おいて、
前記画像処理装置は、前記撮像装置からの画像データをエッジ検出処理及び2値化処理を行なうことによって液面を特定することを特徴とする液面検出装置。
【請求項7】
液面検出方法において、
光透過性の容器に収容された溶液に光源からの照明光を照射することと、
前記照明光が逆光となるよう前記撮像装置を配置することと、
前記撮像装置によって前記容器内の溶液の液面を撮像することと、
前記撮像装置によって撮像された画像データより前記液面の位置を特定することと、
を有し、
前記光源の一方の縁が前記撮像装置の光軸上に配置されていることを特徴とする液面検出方法。
【請求項8】
請求項7記載の液面検出方法において、
前記光源の他方の縁が前記撮像装置の光軸に対して10〜40度の角度の位置に配置されていることを特徴とする液面検出方法。
【請求項9】
液面検出方法において、
光透過性の容器に収容された溶液に光源からの照明光を照射することと、
前記照明光が逆光となるよう前記撮像装置を配置することと、
前記撮像装置によって前記容器内の溶液の液面を撮像することと、
前記撮像装置によって撮像された画像データより前記液面の位置を特定することと、
を有し、
前記光源の両側の2つの縁は前記撮像装置の光軸より両側に0度より大きく90度より小さい位置にそれぞれ配置され、
前記撮像装置によって撮像された前記液面の像を含む画像は、前記液面を示す境界線と前記液面に直交する境界線によって2つの画像領域に分割されていることを特徴とする液面検出方法。
【請求項10】
XYZ方向に移動可能な分注アームと、該分注アームの先端に装着された分注チップと、該分注チップに照明光を照射する光源と、該分注チップに吸引された溶液を逆光の位置から撮像する撮像装置と、該撮像装置によって得られた画像データより前記分注チップ内の溶液の液量を計測する画像処理装置と、を有する分注装置において、
前記光源の一方の縁が前記撮像装置の光軸上に配置されていることを特徴とする分注装置。
【請求項11】
請求項10記載の分注装置において、
前記光源の他方の縁が前記撮像装置の光軸に対して10〜40度の角度の位置に配置されていることを特徴とする分注装置。
【請求項12】
XYZ方向に移動可能な分注アームと、該分注アームの先端に装着された分注チップと、該分注チップに照明光を照射する光源と、該分注チップに吸引された溶液を逆光の位置から撮像する撮像装置と、該撮像装置によって得られた画像データより前記分注チップ内の溶液の液量を計測する画像処理装置と、を有する分注装置において、
前記光源の両側の2つの縁は前記撮像装置の光軸より両側に0度より大きく90度より小さい位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする分注装置。
【請求項13】
請求項12記載の分注装置おいて、前記撮像装置によって撮像された前記液面の像を含む画像は、前記液面を示す境界線によって2つの画像領域に分割されていることを特徴とする分注装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−175291(P2010−175291A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−15631(P2009−15631)
【出願日】平成21年1月27日(2009.1.27)
【出願人】(501387839)株式会社日立ハイテクノロジーズ (4,325)
【Fターム(参考)】