説明

混紡されたアウターシェル織物

本開示は、混紡アウターシェル織物に関する。一実施形態では、消防士防火服で使用するアウターシェル織物は、少なくとも3つの異なる種類の本質的難燃性繊維を構成する複数の糸を含む。他の実施形態では、織物は、本質的難燃性繊維の混紡を含み、この混紡は、複数のパラアラミド繊維、複数のメタアラミド繊維、および複数のポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維を含む。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、参照により本明細書に組み込まれている、番号がまだ割り当てられていない、2004年10月19日に出願された「BLENDED OUTER SHELL FABRICS」という表題の米国特許出願の優先権を主張するものである。
【0002】
(背景)
消防士は、一般には、通常業界で防火服と呼ばれる防護服を着用する。防火服は、通常、例えば、カバーオール、ズボン、および上衣を含む、さまざまな衣服を含む。これらの衣服は、通常、例えば、着用者を火炎から防護するアウターシェル、衣服への水の進入を防ぐ防湿層、および着用者を極端な高温から絶縁する断熱層、を含む素材の複数の層を備える。
【0003】
防火服アウターシェルは、典型的には、1または2種類の難燃性素材で作られた織物を含む。消防士防火服のアウターシェルは、着用者を火炎から遮蔽することに加えて、さらに、耐摩耗性を持ち、および鋭利な物体からの保護機能を備える。アウターシェルは火炎への曝露および過剰な熱に耐えなければならず、かつ磨耗および引裂きに強くなければならないという点で、強く、耐久性がある難燃性素材で製造されなければならない。
【0004】
アウターシェル織物を製造するために使用される素材の選択プロセスは、他の織物の選択プロセスと同様、さまざまな要因のバランスをとる作業を伴うことが多い。このような要因は、織物の性能とともに原価も含む。例えば、主に性能の低い繊維を含むアウターシェル織物は、通常、高性能繊維を含む織物よりも安価である。高性能繊維を含む織物は、より大きな保護機能を備えることができるが、その保護機能は、メーカーにとっても、消費者にとっても高く付く。
【0005】
上記に鑑みて、より高価なアウターシェル織物性能に近い、またはさらにはその性能を超える性能を有する比較的安価なアウターシェル織物を実現できることが望ましいであろう。
【0006】
(概要)
本開示は、混紡アウターシェル織物に関する。一実施形態では、消防士防火服で使用するアウターシェル織物は、少なくとも3つの異なる種類の本質的難燃性繊維を含む複数の糸を含む。
【0007】
他の実施形態では、織物は、本質的難燃性繊維の混紡を含み、この混紡は、複数のパラアラミド繊維、複数のメタアラミド繊維、および複数のポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維を含む。
【0008】
開示されている織物は、付属の図面を参照するとよく理解できる。図面の構成要素は必ずしも縮尺どおりではない。
【0009】
(詳細な説明)
前述したように、性能が改善された比較的安価なアウターシェル織物を実現できることが望ましいであろう。以下で説明されるように、このような結果は、本質的難燃性繊維のある種の混紡で得られる。例えば、このような混紡の1つは、パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維の混紡を含む。以下でさらに詳しく説明されるように、このような混紡は、比較的低いコストで予想外に望ましい物理特性を示す。
【0010】
図1は、例示的な防護服100を例示している。より具体的には、図1は、火炎および極端に高い熱に曝されるときに消防士が着用できる消防士用出動服を例示している。消防士用出動服は図に示され、本明細書で説明されているが、本開示のいくつかの実施形態は、一般的に、防護服および織物に関係する。したがって、消防士防火服を明記していても、本開示の範囲を制限することを意図していない。
【0011】
図1に示されているように、防護服100は、一般に、防護服の外面を形成するアウターシェル102、防護服の中間層を形成する防湿層104、および、防護服の内面(つまり、着用者に接触する表面)を形成するサーマルライナー106を備える。防護服100の外面を形成することに関して、アウターシェル102は、好ましくは、着用者がやけどしないよう防護するため難燃性を有するように製作される。それに加えて、アウターシェル102は、好ましくは、危険な環境で使用する際の磨耗および引裂きに耐えられる、強く、耐久性のあるものである。
【0012】
図2は、防護服100の製作の際に使用することができる例示的な混紡アウターシェル織物200、より具体的には図1に示されているアウターシェル102の概略詳細図である。しかし、織物200は、単独で、または他の織物と組み合わせて、他の防護服の製作で使用することも可能であることに留意されたい。図2に示されている例示的な織物200は、ピック202およびエンド204を含む、複数のボディヤーン206、および複数のリップストップヤーン208を含むリップストップ織物である。リップストップ織は、図2に例示され、本明細書で説明されているが、例えば、平織、綾織、または従来のリップストップ織のバリエーションを含む、他の構成も使用可能であることは理解されるであろう(例えば、図3を参照)。
【0013】
概して、織物200は、異なる本質的難燃性の素材の混紡を含む。典型的には、織物200を製造し、性能便益にせよ、費用便益にせよ、それぞれの明確に異なる便益を得るために、少なくとも3つの異なる本質的難燃性の素材が使用される。例えば、ピック202、エンド204、およびリップストップヤーン208のうちの1つまたは複数を含む、織物200の糸は、パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびPBO繊維の混紡を含む。
【0014】
例示的なパラアラミド繊維は、KEVLAR(登録商標)(DuPont)、およびTECHNORA(登録商標)およびTWARON(登録商標)(Teijin)という商標で市販されているものを含む。例示的なメタアラミド繊維は、それぞれDuPontにより生産されている、NOMEX T−450(登録商標)(100%メタアラミド)、NOMEX T−455(登録商標)(95% NOMEX(登録商標)と5% KEVLAR(登録商標)の混紡)、およびNOMEX T−462(登録商標)(93% NOMEX(登録商標)、5% KEVLAR(登録商標)、および2%静電気防止カーボン/ナイロンの混紡)という商標で販売されているものを含む。例示的なメタアラミド繊維は、さらに、それぞれTeijinおよびUnitikaにより生産されている、CONEX(登録商標)およびAPYEIL(登録商標)という商標で現在入手可能な繊維を含む。例示的なPBO繊維は、Toyobo(登録商標)のZYLON(登録商標)を含む。
【0015】
本開示の目的に関して、素材名が本明細書で使用されている場合、参照されている素材は、主に指定された素材を含むとしても、その指定された素材のみに限定されるわけではないことに留意されたい。例えば、「メタアラミド繊維」という用語は、NOMEX(登録商標)T−462繊維を含むことが意図されているが、上記のように、メタアラミド素材からなる繊維に加えて、比較的少量のパラアラミド繊維と静電気防止繊維を含む。
【0016】
パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびPBO繊維の3素材混紡が明示されているが、他の本質的難燃性の素材を、必要に応じて混紡に加えることができる。このような他の素材としては、例えば、ポリベンゾイミダゾール(PBI)、メラミン、ポリアミド、ポリイミド、ポリイミドアミド、およびモダクリルがある。
【0017】
さらに、非本質的難燃性素材を、必要に応じて、混紡に加えることができる。このような素材の例としては、レーヨン、アセテート、トリアセテート、およびリヨセルなどのセルロース系繊維がある。これらのセルロース系素材は、本来難燃性ではないが、必要に応じて、難燃性にすることができる。
【0018】
パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびPBO繊維が、織物200を製造するために使用される場合、織物は、例えば、約40%から約70%のパラアラミド、約10%から約40%のメタアラミド、および約5%から約30%のPBOを含むことができる。後述のように、一実施例の混紡は、それぞれパラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびPBO繊維のほぼ60/20/20の割合の混紡である。
【0019】
ボディヤーン206は、典型的には、例えば、それぞれ単糸または2つ若しくはそれ以上の個々の撚り合わされた糸、或いは他の何らかの方法で組み合わされた糸を含む紡績糸を含む。例えば、ボディヤーン206は、それぞれ約5から60ccの範囲内の糸番手(または「綿番手」)を持ち、8から40ccが好ましい、1つまたは複数の糸を含む。いくつかの実施形態では、ボディヤーン206は、撚り合わされた2本の糸を含み、それぞれの糸は、約10から35ccの範囲内の糸番手を有する。
【0020】
リップストップヤーン208は、ボディヤーンと類似の構成になる場合があるが、図2に例示されているように織物200を通して並べて織られた対の形で提供される。いくつかの実施形態では、リップストップヤーン208は、ボディヤーン206と構成が異なる場合がある。例えば、フィラメントヤーンは、必要に応じて、リップストップヤーン208の製造の際に使用することが可能である。他の実施形態では、フィラメントヤーンは、参照により本開示に組み込まれている米国特許出願第10/165,795号で説明されている方法で紡績糸または紡糸繊維と組み合わせることによりリップストップヤーンを形成することができる。リップストップヤーン208がボディヤーン206と異なる構成を有する場合、図2に例示されているように2本糸ではなく単糸を使用することが可能である。例えば、リップストップヤーン208の糸番手がボディヤーン206の糸番手よりも小さい(したがって、サイズが大きい)場合、単一のリップストップヤーン208で、織物の引裂きが伝搬するのを十分防ぐことができる。
【0021】
織物200内にリップストップヤーン208を配置することは、所望の物理特性により変わりうる。図2に示されている実施形態では、リップストップヤーン208は、織物200内に格子パターンで織り込まれ、複数のボディヤーン206は、織物の経糸と緯糸の両方向で、それぞれ連続するリップストップヤーン208対の間に配置される。例えば、リップストップヤーン208対は、約7から9本のボディヤーン206毎に織物の経糸および緯糸の両方向に織物200内に織り込まれる。いくつかの実施形態では、格子パターンは、複数の正方形を形成するように構成される。これを実現するために、一方の方向(例えば、経糸方向)に比べて、他方の方向(例えば、緯糸方向)に、さらに多くのボディヤーン206を連続するリップストップヤーン対の間に織り込む必要がある場合がある。
【0022】
図3は、防護服100の製作で使用できる他の例示的なリップストップ織物300の概略詳細図である。織物300は、図2に示されている織物200に類似しており、したがって、織物の本体を形成し、図2に関して上で説明されているのと類似した組成および構成を有するボディヤーン206を含む。しかし、織物300では、3本のリップストップヤーン208は、織物を通して織物本体内に格子パターンで織られ、3端リップストップ織を形成する(図2に示されている2端リップストップ織とは対照的に)。
【0023】
上述の構成では、織物200、300の重量は、約5から約10オンス/平方ヤード(osy)である。
【0024】
上記のように、予想外の結果が、本明細書で説明されている混紡で得られる可能性がある。より具体的には、織物の原価が比較的安価であることを考慮すれば、思いがけなく望ましい物理特性が得られるが、このことは、織物を製造するために使用される素材の原価によって、ほぼ決定付けられる。いくつかの場合において、開示されている混紡の物理特性は、競合する織物の特性を超え(つまり、より優れ)、「トップエンド」のアウターシェル織物よりも原価が実質的に低い。前述のパラメータの範囲内の構造を有する特定の例示的な織物は、以下で説明される。
【0025】
(例示的な織物)
KEVLAR(登録商標)T−970(パラアラミド)、NOMEX(登録商標)T−462(メタアラミド)、およびZYLON(登録商標)(PBO)の60/20/20の割合の混紡が製造され、これは約7.5osyの織物重量を有する。織物は、1インチ当たり56エンド、1インチ当たり51ピックを持ち、経糸方向では各リップストップヤーン対の間に9エンドが備えられ、緯糸方向では各リップストップヤーン対の間に7ピックが備えられる、2端リップストップ織物(例えば、図2を参照)として形成された。織物中の糸のそれぞれ(つまり、両方向のボディヤーンとリップストップヤーン)は、2つの60/20/20の割合のKEVLAR(登録商標)/NOMEX(登録商標)/ZYLON(登録商標)糸を含み、それぞれ糸番手は21cc(つまり、21/2の割合の糸)であった。
【0026】
製造された後、例示的な織物は、その物理特性および熱特性を測定するために試験された。試験結果は、表Iに示されており、例示的な織物は、「3素材混紡織物」と示されている。また、この表には、他の織物についての試験結果も含まれている(「比較織物AおよびB」)。
【0027】
比較織物Aは、約7.2osyの織物重量を有するKEVLAR(登録商標)T−970およびNOMEX(登録商標)T−462の60/40の割合の混紡を含んでいた。織物は、1インチ当たり56エンド、1インチ当たり51ピックを持ち、経糸方向では各3本のリップストップヤーンのグループの間に8エンドが備えられ、緯糸方向では各3本のリップストップヤーンのグループの間に8ピックが備えられる、3端リップストップ織物として形成された。織物中の糸のそれぞれ(つまり、両方向のボディヤーンとリップストップヤーン)は、2つの60/40の割合のKEVLAR(登録商標)/NOMEX(登録商標)糸を含み、それぞれ糸番手は21cc(つまり、21/2の割合の糸)であった。
【0028】
比較織物Bは、約7.5osyの織物重量を有するKEVLAR(登録商標)T−970およびPBIの60/40の割合の混紡を含んでいた。織物は、1インチ当たり44エンド、1インチ当たり39ピックを持ち、経糸方向では各リップストップヤーン対の間に9エンドが備えられ、緯糸方向では各リップストップヤーン対の間に7ピックが備えられる、2端リップストップ織物として形成された。織物中の糸のそれぞれ(つまり、両方向のボディヤーンとリップストップヤーン)は、2つの60/40の割合のKEVLAR(登録商標)/PBI糸を含み、それぞれ糸番手は15cc(つまり、15/2の割合の糸)であった。
【0029】
表Iに示されているように、例示的な織物および比較織物は、強度、耐熱性、および耐磨耗性について試験された。強度に関しては、5洗浄サイクルの前と後の両方において、NFPA 1971、2000年版(これ以降、「NFPA 1971」)により要求されているような試験方法ASTM D5733に従って、織物のトラップ引裂き強度を試験した。それに加えて、洗浄および熱曝露前、10洗浄サイクル後、および熱曝露後に、試験方法ASTM D5034に従って、引張強度について織物を別に試験した。
【0030】
耐熱性に関しては、NFPA 1971で説明されている熱保護性能(TPP)試験方法に従って、織物を7秒間、極端な温度に曝し、NFPA 1971で要求されているような連邦試験方法191Aに従って垂直火炎について試験された。
【0031】
最後に、ASTM3884によるテーバー磨耗試験を使用して耐磨耗性について織物を試験した。
【表1】

【0032】
表Iから明らかなように、例示的な織物(「3素材混紡織物」)は、トラップ引裂き強度と引張強度の両方に関して、比較織物AおよびBよりも著しく良好な性能を示した。改善された性能は、3素材混紡織物中にPBO繊維が存在するため比較織物Aに勝ることが予想できたが、わずか20%のPBO繊維から得られる強度増大の大きさは、特に驚くべきことである。例えば、3素材混紡織物の引張強度は、試験の結果、比較織物Aのと比べて250%以上大きかった。
【0033】
同程度に、またはなおいっそう驚くべきことは、比較織物Bに比べた場合の、7秒間のTTP曝露の後に3素材混紡織物が示す強度である。表から明らかなように、曝露後は、3素材混紡織物は比較織物Bの約2倍の強さであった。この強度の違いは、少なくとも一部は、比較織物Bが、3素材混紡織物のメタアラミドなど、比較的安価な素材よりも熱曝露に対しかなり耐性があると一般的にみなされているかなりの量のPBIを含んでいることから、予想外であった。
【0034】
それに加えて、耐磨耗性の際だった改善が、3素材混紡織物に関して観察された。表Iに示されているように、3素材混紡織物は、比較織物AおよびBの耐磨耗性に比べてほぼ3倍の耐磨耗性を示している。
【0035】
特に顕著なのは、上述の高強度および耐磨耗性は、比較的高価なPBI繊維を含む、比較織物Bなどの、多くのハイエンド織物よりも、生産原価が著しく安価な織物で得られることである。したがって、高強度、耐磨耗性、および難燃性の織物は、比較的低い原価で生産できる。
【0036】
前記の説明および図面では、例示することを目的として織物の特定の実施形態について詳細に開示されているが、当業者であれば、本開示の範囲を逸脱することなく、さまざまな変更および修正を加えられることを理解するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】混紡アウターシェル織物を含む例示的な防護服の後面図である。
【図2】図1の防護服の製作で使用できる混紡アウターシェル織物の略図である。
【図3】図1の防護服の製作で使用できる他の混紡アウターシェル織物の略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
消防士防火服で使用するためのアウターシェル織物であって、
少なくとも3つの異なる種類の本質的難燃性繊維を含む複数の糸を含むアウターシェル織物。
【請求項2】
3つの異なる種類の前記本質的難燃性繊維が、パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維を含む、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項3】
約40%から約70%までのパラアラミド、約10%から約40%までのメタアラミド、および約5%から約30%までのポリベンゾオキサゾール(PBO)を含む、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項4】
約60%のパラアラミド、約20%のメタアラミド、および約20%のポリベンゾオキサゾール(PBO)を含む、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項5】
リップストップ織を含む、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項6】
前記リップストップ織が、2端リップストップ織である、請求項5に記載のアウターシェル織物。
【請求項7】
前記糸が、約10〜35ccの範囲内の糸番手を有する、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項8】
重量が、約5オンス/平方ヤードから約10オンス/平方ヤードまでである、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項9】
NFPA 1971、2000年版で定義されている熱保護性能(TPP)試験方法による7秒間の曝露の後、経糸方向の引張強度は200ポンドを超え、緯糸方向の引張強度は175ポンドを超える、請求項1に記載のアウターシェル織物。
【請求項10】
消防士防火服で使用するのに好適な織物であって、
本質的難燃性繊維の混紡を含み、前記混紡は、
複数のパラアラミド繊維と、
複数のメタアラミド繊維と、
複数のポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維とを含む織物。
【請求項11】
約40%から約70%までのパラアラミド繊維、約10%から約40%までのメタアラミド繊維、および約5%から約30%までのPBO繊維を含む、請求項10に記載の織物。
【請求項12】
約60%のパラアラミド繊維、約20%のメタアラミド繊維、および約20%のポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維を含む、請求項10に記載の織物。
【請求項13】
リップストップ織を含む、請求項10に記載の織物。
【請求項14】
前記リップストップ織が、2端リップストップ織である、請求項13に記載の織物。
【請求項15】
複数の糸を含み、それぞれの糸は、パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびPBO繊維を含む、請求項10に記載の織物。
【請求項16】
前記糸は、約10〜35ccの範囲内の糸番手を有する、請求項15に記載の織物。
【請求項17】
重量が、約5オンス/平方ヤードから約10オンス/平方ヤードまでである、請求項10に記載の織物。
【請求項18】
NFPA 1971、2000年版で定義されている熱保護性能(TPP)試験方法による7秒間の曝露の後、経糸方向の引張強度は200ポンドを超え、緯糸方向の引張強度は175ポンドを超える、請求項10に記載の織物。
【請求項19】
消防士防火服であって、
防火服の内面を形成するサーマルライナーと、
防火服の中間層を形成する防湿層と、
防火服の外面を形成するアウターシェルとを備え、前記アウターシェルは本質的難燃性繊維の織物混紡を含み、前記混紡はパラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維を含む消防士防火服。
【請求項20】
前記アウターシェル織物は、約40%から約70%までのパラアラミド繊維、約10%から約40%までのメタアラミド繊維、および約5%から約30%までのPBO繊維を含む、請求項19に記載の防火服。
【請求項21】
前記アウターシェル織物は、約60%のパラアラミド繊維、約20%のメタアラミド繊維、および約20%のポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維を含む、請求項19に記載の防火服。
【請求項22】
前記アウターシェル織物が、リップストップ織を含む、請求項19に記載の防火服。
【請求項23】
前記リップストップ織が、2端リップストップ織である、請求項22に記載の防火服。
【請求項24】
前記アウターシェル織物が、複数の糸を含み、それぞれの糸は、パラアラミド繊維、メタアラミド繊維、およびPBO繊維を含む、請求項19に記載の防火服。
【請求項25】
前記糸は、約10〜35ccの範囲内の糸番手を有する、請求項24に記載の防火服。
【請求項26】
前記アウターシェル織物の重量が、約5オンス/平方ヤードから約10オンス/平方ヤードまでである、請求項19に記載の防火服。
【請求項27】
前記アウターシェル織物は、NFPA 1971、2000年版で定義されている熱保護性能(TPP)試験方法による7秒間の曝露の後、経糸方向の引張強度は200ポンドを超え、緯糸方向の引張強度は175ポンドを超える、請求項19に記載の防火服。
【請求項28】
前記防火服が、上衣、ズボン、およびカバーオールのうちの1つである、請求項19に記載の防火服。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2008−517181(P2008−517181A)
【公表日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−537864(P2007−537864)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【国際出願番号】PCT/US2004/037010
【国際公開番号】WO2006/043958
【国際公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【出願人】(505451040)サザンミルズ インコーポレイテッド (11)
【氏名又は名称原語表記】Southern Mills,Inc.
【Fターム(参考)】