説明

清掃用物品

【課題】 製造工程が簡便であり、製造工程における機械的な位置決め精度の許容度が高い清掃用具を提供する。
【解決手段】 この清掃部本体11は、トウ繊維束などからなる刷毛部17と、刷毛部17に接合され、把持具の挿入部を挿入するための被挿入空間13が一対のシートによって形成されている被挿入部16とからなる。刷毛部17と、被挿入部16とは、例えばホットメルト20等の接着剤によって接合されている。この被挿入空間13に、基部及び当該基部から延びる挿入部を備える把持具を挿入することで清掃用具として使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維状基材を有する室内用の清掃用物品に関し、更に詳しくは、繊維状基材を有する刷毛部に把持具を装着して使用する清掃用物品に関する。
【背景技術】
【0002】
使い捨てや交換が可能な従来の室内用の清掃用物品として、繊維状基材、例えば、トウ繊維束や短冊状に切断されたシートなどからなる刷毛部有しているものが知られている。
【0003】
このような清掃用具として、例えば、下記の特許文献1には、ブラシを形成するシートの一部がフェルト及びファイバから構成され、このシートの間の所定位置にハンドルを固定し使用する清掃用具が開示されている。
【0004】
また、下記の特許文献2には、基材シートの片面又は両面に、長繊維と短冊状のシートの少なくとも一方からなる層を重ね、複数の複合線により接合され、且つ基材シートと前記層を切断してなる清掃用物品が開示されている。
【0005】
更に、下記の特許文献3には、刷毛部を有する清掃用物品において、刷毛部が軟質なシートで細長く形成された複数の短冊片と、繊維束と、基材シートとを重ね、部分的に接合された清掃用具が開示されている。
【特許文献1】米国特許第898725号公報
【特許文献2】特開平11−235301号公報
【特許文献3】特開2002−369783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の清掃用具は、ハンドルを固定して使用する清掃用具であり、把持部の着脱ができない。このため、清掃部本体を使い捨てにする清掃用具としては不向きである。
【0007】
また、特許文献2の清掃用物品は、床用に適したものであり、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入部を有していない。
【0008】
また、特許文献3の清掃用具は、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入部を有しているが、繊維束と、基材シートと、保持シートとをすべて重ねた状態で熱融着により接合して一体化されている。このため、厚みのあるシートや繊維層にそれぞれの部材を強固に熱融着で接合しつつ、過剰な熱融着による接合部の強度低下を防止するため、熱融着時には微妙な温度や圧力の調節が必要である。
【0009】
本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、把持具の挿入部を簡易に設けることができ、かつ、製造工程が簡便である清掃用物品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、清掃部本体における刷毛部と、把持部の挿入部を挿入するための被挿入部とを別々に製造して、その後に接合することによって上記の問題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
【0011】
(1) 繊維状基材からなる刷毛部と、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入空間が、一対のシートによって形成されている被挿入部と、を備える清掃用物品であって、前記被挿入部は、前記刷毛部上に配置されており、前記刷毛部と、前記被挿入部とは接合手段によって接合されている清掃用物品。
【0012】
本発明の清掃用物品によれば、清掃部本体は、刷毛部と、把持具を挿入するための被挿入部とからなり、それぞれは別に製造される。そして、それらが接着剤等で接合されている。したがって、接合工程においては刷毛部と被挿入部の全体を線状に熱融着することが不要であるので、刷毛部と被挿入部の形成における熱融着の条件の許容度が高い。また、刷毛部の熱融着線と被挿入部の熱融着線は関係なく設計できるので設計の自由度も高い。更に、刷毛部の厚さや形状が異形であっても、被挿入部の形状は自由に独立して設計して取り付けられる。また、製造工程も簡便であり、部品点数も従来のものと同等であるので、低コストで清掃用物品を提供できる。
【0013】
(2) 前記接合手段は接着剤である(1)記載の清掃用物品。
【0014】
この態様によれば、より高速、確実、低コストに、刷毛部と被挿入部とを接合できる。
【0015】
(3) 前記接合手段は、前記被挿入部における被挿入空間以外の部分と、前記刷毛部とに対する熱融着である(1)記載の清掃用物品。
【0016】
この態様によれば、刷毛部の一部のみ被挿入部と一体化させることができるので、刷毛部の自由度や形状に影響を与えずに接合できる。
【0017】
(4) 前記把持具は、前記基部側から複数に分かれて先端部側に略平行に伸びる複数の前記挿入部を有しており、前記被挿入部は、それぞれの前記挿入部を挿入できるように複数の空間を有している(1)から(3)いずれか記載の清掃用物品。
【0018】
この態様によれば、被挿入部が、それぞれの挿入部を挿入できるように複数の空間を有しているので、把持具の挿入部が複数ある場合にも対応できる。
【0019】
(5) 複数の前記挿入部を挿入するための複数の被挿入部が、前記刷毛部上に略平行に配置されている(1)から(4)いずれか記載の清掃用物品。
【0020】
この態様によれば、複数の被挿入部の位置を、複数の前記挿入部に合わせて自由に配置できる。
【0021】
(6) 前記接合手段は、ホットメルトである(1)から(5)いずれか記載の清掃用物品。
【0022】
この態様によれば、接合手段としてホットメルトを用いることにより、より高速、確実、低コストに、刷毛部と被挿入部とを接合できる。
【0023】
(7) 前記刷毛部は、トウ繊維束及び/又は短冊状に切断されたシートである(1)から(6)いずれか記載の清掃用物品。
【0024】
この態様によれば、繊維状基材として、トウ繊維束及び/又は短冊状に切断されたシートを用いることで、より効率的に塵や埃を集めることができ、効果的に清掃を行なうことができる。
【0025】
(8) 繊維状基材からなる刷毛部と、当該刷毛部に接合され、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入部とを備える清掃用物品の製造方法であって、繊維状基材の一部を接合して一体化することにより、刷毛部を形成する刷毛部形成工程と、一対のシートを重ね合わせてその一部を接合することにより、把持具の挿入部を挿入するための空間を有する前記被挿入部を形成する被挿入部形成工程と、前記刷毛部と前記被挿入部とを接合する接合工程と、を含む清掃用物品の製造方法。
【0026】
本発明の清掃用物品の製造方法によれば、清掃部本体は、刷毛部と、把持具を挿入するための被挿入部とからなり、それぞれは別に製造される。そして、それらを接着剤で接合する。したがって、接合工程においては刷毛部と被挿入部の全体を線状に熱融着することが不要であるので、刷毛部と被挿入部の形成における熱融着の条件の許容度が高い。また、刷毛部の熱融着線と被挿入部の熱融着線は関係なく設計できるので設計の自由度も高い。更に、刷毛部の厚さや形状が異形であっても、被挿入部の形状は自由に独立して設計して取り付けられる。また、製造工程も簡便であり、部品点数も従来のものと同等であるので、低コストで清掃用物品を提供できる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、把持具の挿入部を簡易に設けることができる清掃用物品を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の清掃用物品の一例である各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明においては、同一の構成要件については同一符号を付し、その説明は省略もしくは簡略化する。
【0029】
[第1実施形態]
図1から図5には、本発明の第1実施形態の清掃用物品及びその製造方法が示されている。図1は清掃用物品の製造工程を示す図であって、被挿入部形成工程を示す分解斜視図であり、図2A、図2Bは清掃用物品の製造工程を示す図であって、刷毛部形成工程を示す分解斜視図であり、図3は清掃用物品の製造工程を示す図であって、接合工程を示す分解斜視図であり、図4は清掃用具を示す斜視図であり、図5は図4におけるX−X断面図である。以下、清掃用物品の製造工程に沿って第1実施形態を説明する。
【0030】
<被挿入部形成工程>
まず、図1に示すように、保持シート1と基材シート2とを重ね、2本の接合線7′及びその略中央部に位置する接合線6′において熱融着して接合体15を形成する。これによって、2本の被挿入部融着線7と被挿入部融着線6aとによって、保持シート1と基材シート2との間で、2つの被挿入空間13、13が形成される。保持シート1と基材シート2は、例えば不織布などの熱融着可能な材料であることが好ましい。なお、本発明における融着線を形成する「熱融着」とは、単純な熱を持ったシールバーを押し当てるヒートシールの他に、インパルスシール、高周波シール、超音波シールなどの手段も包含するものである。
【0031】
次いで、接合体15の両側辺から切込みを入れて短冊部8を形成し、被挿入部16を形成する。なお、本発明における被挿入部には、短冊部は形成されていなくてもよい。また、本発明における被挿入部の形成方法は上記の被挿入部16には限定されず、刷毛部に接合され、その挿入部を挿入するための空間が一対のシートによって形成されているものであればよい。
【0032】
<刷毛部形成工程>
図2Aに示すように、トウファイバーからなる第1の繊維束3a、トウファイバーからなる第2の繊維束3b、トウファイバーからなる第3の繊維束3c、トウファイバーからなる第4の繊維束3d、複数の短冊片が形成された短冊シート5の順に積層する。そして、接合線6′において、5枚のシートをすべて熱融着で接合し、刷毛部17を形成する。すなわち、この刷毛部17は、刷毛部融着線6bによって、全層が一体化されている。
【0033】
なお、本発明においては、上記の刷毛部融着線は1本の融着線には限定されず、例えば図2Bに示すように、3本の刷毛部融着線6b、7bのように、複数の融着線で構成されていてもよい。また、直線以外のジグザク線や曲線であってもよく、点状のいわゆるポイントシールであってもよい。
【0034】
図2Bのように複数の融着線などを設けることで、複数の融着線間7b−6b−7bは、繊維が動き難くなり平面性を維持し易くなる。このため、接合工程において被接合部との接合が容易になり、確実に接合することができる。また、複数の融着線7b−6b−7b間によって中央部分に動きにくい繊維部を設けることで、融着線7bの外方(両側辺側)に開放状態となっている繊維部(刷毛効果を有する繊維部)同士は適度に離間される。このため、両側の繊維部同士が絡んで刷毛効果が低下するのを効果的に防止できる。
【0035】
繊維束3aから3dは従来公知のトウファイバーが使用でき特に限定されないが、熱融着可能な材料であることが好ましい。また、繊維束の層数は限定されず1層であってもよい。短冊シート5は、上記の保持シート1や基材シート2と同様、例えば不織布などの熱融着可能な材料であることが好ましい。なお、本発明においては、刷毛部17を構成するものはトウ繊維束及び短冊状に切断されたシートの組み合わせには限定されず、トウ繊維束のみでもよく、短冊状に切断されたシートのみであってもよい。また、刷毛部17を構成するものは繊維状基材であればよく上記のトウ繊維束及び/又は短冊状に切断されたシート以外のもの、例えば織物、編物、紐状物であってもよい。なお、「短冊状に切断されたシート」としては、繊維状基材からなるシートの外周縁側から、当該シートの中心線方向にかけて複数の切込みを形成した短冊シートが好ましく用いられる。
【0036】
<接合工程>
上記の被挿入部16と、刷毛部17とを、ホットメルト20によって接合する。具体的には、刷毛部17の第1の繊維束3a上の略中央部、好ましくは被挿入部融着線7、7の間にホットメルト20を塗布して接合して、清掃部本体(以下、本発明における清掃用部物品)11を得る。
【0037】
被挿入部16と刷毛部17との接合手段は公知の接着剤であればよく限定されないが、とくに従来公知のホットメルトであることが好ましい。また、接着剤の塗布は、被挿入部16側でもよく、刷毛部17側でもよく、両側でもよい。また、塗布位置も特に限定されず、被挿入部16と刷毛部17とを接合できる位置であればよい。
【0038】
本発明においては、接合手段は接着剤には限定されず、被挿入部の外周周縁部を点状の熱融着(いわゆるポイントシール)で接合してもよい。例えば、被挿入部の外周周縁部を、1mm×1mmや1mm×2mmのポイントシールパターンで熱融着すれば、刷毛部のごく一部のみ被挿入部と一体化させることができるので、刷毛部の自由度や形状に影響を与えずに接合できる。この方法は、後述する第2実施形態のように、短冊シート上に被挿入部を形成する場合に特に好適に用いられる。
【0039】
<作用>
上記の製造方法によって得られた清掃部本体11は、図4に示すように、2つの被挿入空間13、13が、保持シート1と基材シート2との間で形成されている。そして、把持具12は、基部12bから2つに分かれて略並行に伸びる挿入部12a、12aとからなり、この挿入部12aが被挿入空間13、13に挿入することで清掃用具10が使用できる状態となる。
【0040】
ここで、図5(a)に示すように、この清掃用具10においては、清掃部本体11の刷毛部17と被挿入部16とは、ホットメルト20で接合されており、全層を接合している融着線が存在しない。したがって、図5(b)に示すように、被挿入部融着線6aと刷毛部融着線6bとがずれてしまった場合においても、被挿入空間13には影響しない。したがって、接合工程においては、機械的な位置決め精度をそれほど考慮する必要がないという効果がもたらされる。
【0041】
[第2実施形態]
図6から図8には、本発明の第2実施形態の清掃用物品の製造方法が示されている。図6は被挿入部形成工程を示す分解斜視図であり、図7は刷毛部形成工程を示す分解斜視図であり、図8は接合工程を示す分解斜視図である。
【0042】
この実施形態においては、被挿入部形成工程において被挿入空間33のみが形成されており、被挿入部36には短冊部が形成されておらず、一方、刷毛部37の最上部に短冊部を有する短冊シートが設けられている点が第1実施形態と異なっている。
【0043】
すなわち、トウ繊維束と、繊維状基材からなるシートの外周縁側から複数の切込みを形成した短冊シートとが積層されており、当該積層体の中心線付近の領域が、複数の熱融着線にて一体化されている刷毛部と、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入空間が、一対のシートを熱融着することによって形成されている被挿入部と、を備える清掃用物品であって、前記被挿入部は、前記短冊シート上に配置されており、前記刷毛部の前記短冊シートと、前記被挿入部とが接着剤によって接合されている清掃用物品である。
【0044】
被挿入部形成工程においては、図6に示すように、保持シート31と基材シート32とを重ね、2本の接合線7′及びその略中央部に位置する接合線6′において熱融着して、2つの被挿入空間33を有する被挿入部36を形成して終了する。
【0045】
一方、刷毛部形成工程においては、図7に示すように、複数の短冊片が形成された短冊シート5、トウファイバーからなる第1の繊維束3a、トウファイバーからなる第2の繊維束3b、トウファイバーからなる第3の繊維束3c、トウファイバーからなる第4の繊維束3d、複数の短冊片が形成された短冊シート5の順に積層する。そして、接合線6′において、6枚のシートをすべて熱融着で接合し、刷毛部37を形成する。すなわち、この刷毛部37は、刷毛部融着線6bによって、全層が一体化されており、最上部には短冊シート5を有する。
【0046】
そして、接合工程においては、図8に示すように、刷毛部37の短冊シート5上にホットメルト20を塗布して、刷毛部37と被挿入部36とを接合し、清掃部本体35を得る。このようにトウファイバーより平滑性が高い短冊シート5上にホットメルト20を塗布することで、刷毛部37と被挿入部36との接合をより確実に行うことができる。
【0047】
[第3実施形態]
図9、図10には、本発明の第3実施形態の清掃用物品の製造方法が示されている。図9は被挿入部形成工程を示す分解斜視図であり、図10は接合工程を示す分解斜視図である。
【0048】
この実施形態においては、図9に示すように、被挿入部形成工程においては1つの被挿入空間43を有する被挿入部46が形成されており、接合工程においては、2つの被挿入部46が、刷毛部37上に略平行に配置されている点が第2実施形態と異なっている。なお、刷毛部37は第2実施形態と同じものを使用している。
【0049】
すなわち、被挿入部形成工程においては、図9に示すように、保持シート41と基材シート42とを重ね、2本の接合線7′のみで熱融着して、1つの被挿入空間43を有する被挿入部46を形成する。
【0050】
そして、接合工程においては、図10に示すように、刷毛部37の短冊シート5上にホットメルト20を塗布し、2つの被挿入部46を並列させた状態で刷毛部37と接合して清掃部本体45を得る。なお、それぞれの被挿入部46の形状や位置は把持具の挿入部に応じて適宜選択できる。例えば、図11のように、被挿入部46は一つのみであってもよい。また、複数の被挿入部は、この実施形態のようにそれぞれ同一であってもよく、異なっていてもよい。このように、本発明においては、把持具の挿入部の数や形状に応じて、複数の被挿入部を設けてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明は、繊維状基材を有する室内用の清掃用物品として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、被挿入部形成工程を示す分解斜視図である。
【図2A】第1実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、刷毛部形成工程を示す分解斜視図である。
【図2B】第1実施形態の変形例の製造工程を示す図であって、刷毛部形成工程を示す分解斜視図である。
【図3】第1実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、接合工程を示す分解斜視図である。
【図4】清掃用具を示す斜視図である。
【図5】図4におけるX−X断面図であって、(a)刷毛部融着線が刷毛部中央に位置している例、(b)刷毛部融着線が刷毛部中央からずれている例を示す図である。
【図6】第2実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、被挿入部形成工程を示す分解斜視図である。
【図7】第2実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、刷毛部形成工程を示す分解斜視図である。
【図8】第2実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、接合工程を示す分解斜視図である。
【図9】第3実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、被挿入部形成工程を示す分解斜視図である。
【図10】第3実施形態の清掃用物品の製造工程を示す図であって、接合工程を示す分解斜視図である。
【図11】第3実施形態の変形例の製造工程を示す図であって、接合工程を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
1、31、41 保持シート
2、32、42 基材シート
3a 第1の繊維束
3b 第2の繊維束
3c 第3の繊維束
3d 第4の繊維束
5 短冊シート
6a 被挿入部融着線
6b、7b 刷毛部融着線
6′ 接合線
7 被挿入部融着線
7′ 接合線
8 短冊部
10 清掃用具
11、35、45、55 清掃部本体
12 把持具
12a 挿入部
12b 基部
13、33 被挿入空間
15 接合体
16、36、46 被挿入部
17、17′、37 刷毛部
20 ホットメルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維状基材からなる刷毛部と、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入空間が、一対のシートによって形成されている被挿入部と、を備える清掃用物品であって、
前記被挿入部は、前記刷毛部上に配置されており、
前記刷毛部と、前記被挿入部とは接合手段によって接合されている清掃用物品。
【請求項2】
前記接合手段は接着剤である請求項1記載の清掃用物品。
【請求項3】
前記接合手段は、前記被挿入部における被挿入空間以外の部分と、前記刷毛部とに対する熱融着である請求項1記載の清掃用物品。
【請求項4】
前記把持具は、前記基部側から複数に分かれて先端部側に略平行に伸びる複数の前記挿入部を有しており、前記被挿入部は、それぞれの前記挿入部を挿入できるように複数の空間を有している請求項1から3いずれか記載の清掃用物品。
【請求項5】
複数の前記挿入部を挿入するための複数の被挿入部が、前記刷毛部上に略平行に配置されている請求項1から4いずれか記載の清掃用物品。
【請求項6】
前記接合手段はホットメルトである請求項1から5いずれか記載の清掃用物品。
【請求項7】
前記刷毛部は、トウ繊維束及び/又は短冊状に切断されたシートである請求項1から6いずれか記載の清掃用物品。
【請求項8】
繊維状基材からなる刷毛部と、当該刷毛部に接合され、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入部とを備える清掃用物品の製造方法であって、
繊維状基材の一部を接合して一体化することにより、刷毛部を形成する刷毛部形成工程と、
一対のシートを重ね合わせてその一部を接合することにより、把持具の挿入部を挿入するための空間を有する前記被挿入部を形成する被挿入部形成工程と、
前記刷毛部と前記被挿入部とを接合する接合工程と、を含む清掃用物品の製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
繊維状基材からなる刷毛部と、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入空間が、一対のシートによって形成されている被挿入部と、を備える清掃用物品であって、
前記被挿入部は、前記刷毛部上に配置されており、
前記刷毛部と、前記被挿入部とは接合手段によって接合されている清掃用物品。
【請求項2】
繊維状基材からなる刷毛部と、当該刷毛部に接合され、把持具を着脱可能に挿入するための被挿入部とを備える清掃用物品の製造方法であって、
繊維状基材の一部を接合して一体化することにより、刷毛部を形成する刷毛部形成工程と、
一対のシートを重ね合わせてその一部を接合することにより、把持具の挿入部を挿入するための空間を有する前記被挿入部を形成する被挿入部形成工程と、
前記刷毛部と前記被挿入部とを接合する接合工程と、を含む清掃用物品の製造方法。


【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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