清掃装置
【課題】取り付けおよび取り外しを簡単に行え、平坦面や凹凸面を選ばずに使用することができる清掃装置を提供する。
【解決手段】所定の同一平面内において始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイド41,41に同一平面内において基端から自由端に向かうにつれて互いに近接するように配置される挿入ロッド34,34を差し込み、挿入ロッド34,34の弾性復元力を利用して清掃具本体2を保持具3に巻き付ける。
【解決手段】所定の同一平面内において始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイド41,41に同一平面内において基端から自由端に向かうにつれて互いに近接するように配置される挿入ロッド34,34を差し込み、挿入ロッド34,34の弾性復元力を利用して清掃具本体2を保持具3に巻き付ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布などからなる清掃具本体と、この清掃具本体を保持するための保持具とからなる清掃装置に関し、さらに詳しく言えば、清掃具本体の一部に設けられた被挿入部に保持具を差し込んで取り付ける清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビや家具などに付着した埃を除去する清掃具本体の1つとして、シート状の不織布を専用の保持具に取り付けて不織布に埃を吸着させるようにした清掃具本体が提案されている。例えば特許文献1に示すように、この清掃具本体は、不織布ウェブの一部に設けられた挿入部にグリップの保持板を差し込むことにより、取り付けられるようになっている。
【0003】
これによれば、グリップを手で把持して不織布ウェブで被清掃面を拭うことにより、被清掃面上に付着した埃を不織布ウェブで簡単に捕捉でき、手を汚すことなく清掃できる。また、使用済みの不織布ウェブは、グリップから引き抜くだけで簡単に除去でき、すぐに新しい不織布ウェブに交換することができる。
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すような不織布ウェブを用いた清掃具本体は、不織布ウェブ全体が扁平であることから、机やテレビなどの平坦面を拭うのには適していたが、凸凹した場所や球面、隙間などを清掃するには不向きであった。
【0005】
そこで、このような問題を解決する清掃具本体として、不織布を筒状に形成したタイプの清掃具本体も提供されている。例えば特許文献2に示すように、この清掃具本体は、筒状に形成された起毛不織布をグリップの一端に差し込むことにより使用され、不織布全体が筒状であるため、凹凸や隙間などに溜まった埃を簡単に除去できるようになっている。
【0006】
しかしながら、この筒状の不織布を用いた清掃具本体には次のような問題があった。すなわち、不織布をあらかじめ筒状に形成した状態で販売しなければならず、加工コストや材料コストが平坦な不織布ウェブに比べて高くなる。
【0007】
また、不織布は柔軟で柔らかい素材であるため、筒状に形成された不織布に向けてグリップを差し込んでゆくと、不織布が変形して差し込みにくい。強引に差し込むと、不織布を破壊してしまうこともあった。
【0008】
【特許文献1】特開2008−253294号公報
【特許文献2】特開2007−136156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は上述した課題を解決するため、その目的は、取り付けおよび取り外しを簡単に行え、平坦面や凹凸面を選ばずに使用することができる清掃装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、被挿入部を有するシート基材の下面に清掃体を一体的に備えた清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、上記被挿入部は、挿入始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる弾性変形可能な一対の挿入ロッドとを有しており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記挿入ロッドの弾性変形力で上記清掃具本体が筒状に変形されることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記挿入ロッドは、互いに平行または、上記グリップに連結される基端から自由端に向かうにつれて互いに漸次近接するように配置されていることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2において、上記一対の挿入ロッドは、先端側の間隔が上記挿入ガイドの終端の間隔よりも狭くなるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1,2または3において、上記挿入ガイドは、上記清掃具本体の中心軸を中心に左右対称に配置されていることを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1ないし4のいずれか1項において、上記清掃具本体には、上記清掃体の上面を互いに向き合わせた状態で保持するための保持手段が設けられていることを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1ないし5のいずれか1項において、上記保持具の一部には、上記挿入ロッドの向きを自在に変えるための可撓性シャフトが設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項7に記載の発明は、被挿入部を有するシート状の清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、上記被挿入部は、上記清掃具本体の両端に形成される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる一対の挿入ロッドとを有しており、上記清掃具本体は、その両端の長さが少なくとも上記挿入ロッドの配置間隔よりも長く形成されており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で上記保持具に取り付けられることを特徴としている。
【0017】
請求項8に記載の発明は、上記請求項7において、上記清掃具本体は、適度な弾力性を備えた厚手のシート体からなることを特徴としている。
【0018】
請求項9に記載の発明は、上記請求項7または8において、上記保持具には、上記清掃具本体を筒状に保形するための第2挿入ロッドが設けられており、上記シート体には、上記第2挿入ロッドが差し込まれる第2挿入ガイドを備えており、上記一対の挿入ロッドおよび上記第2挿入ガイドは、三角形の頂点となる位置に配置されていることを特徴としている。
【0019】
請求項10に記載の発明は、上記請求項7,8または9において、上記保持具にはさらに、上記清掃具本体の内周面に沿って当接し、上記清掃具本体を筒状に保形するクッション保形ロッドが設けられていることを特徴としている。
【0020】
請求項11に記載の発明は、上記請求項7ないし10のいずれか1項において、上記挿入ガイドは、上記挿入ロッドの挿入される始端から終端に向かうにつれて、互いの間隔が漸次離反するように設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、所定の同一平面内において始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイドに向けて、同一平面内において基端側から自由端側に向かうにつれて互いに近接するように配置された一対の挿入ロッドを差し込むことにより、挿入ロッドの弾性復元力を利用して、シート状の清掃具本体を筒状に変形させることができ、凹凸や狭い場所などを清掃することができる。
【0022】
また、挿入ガイドに沿って挿入ロッドを差し込んで清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で保持具に取り付けられることにより、シート状の清掃具本体を簡単に筒状(棒状)に形成でき、狭い場所などに溜まったゴミを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態に係る清掃装置の分解斜視図。
【図2】上記第1実施形態の清掃装置の平面図。
【図3】清掃装置の使用状態を示す平面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】(a)〜(d)清掃具本体を保持具に取り付ける手順を表す参考図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る清掃装置の分解斜視図。
【図7】第2実施形態の清掃具本体の変形例を示す斜視図。
【図8】第2実施形態の清掃具本体の変形例を示す斜視図。
【図9】第2実施形態の保持具の変形例を示す側面図。
【図10】第2実施形態の保持具の変形例を表す斜視図。
【図11】第2実施形態の保持具の変形例を表す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこの限りではない。図1は本発明の第1実施形態に係る清掃装置の分解斜視図であり、図2はその平面図である。図3は清掃装置の使用状態を示す平面図であり、図4は図3のIV−IV線断面図である。図5(a)〜(d)は清掃具本体を保持具に取り付ける手順を表す参考図である。
【0025】
図1〜図3に示すように、第1実施形態に清掃装置1は、図示しない被清掃面を拭うための清掃具本体2と、同清掃具本体2を保持する保持具3とを備えている。清掃具本体2は、羊毛状に形成された不織布体21からなり、適度な厚みとクッション性を備えている。
【0026】
この例において、不織布体21は合成樹脂製の羊毛状に形成されているが、例えば不織布シートを複数枚重ね合わせて適度な厚みとクッション性を持たせるようにしてもよい。また、目付量の高い不織布やスポンジなどであってもよく、不織布体21の具体的な構成は仕様に応じて任意に採用されてよい。
【0027】
不織布体21の一部には、保持具3を清掃具本体2に挿入するための被挿入部4が設けられている。被挿入部4は、不織布体21の上面に沿って固着される不織布製のシートからなり、被挿入部4の一部には、保持具3に設けられた挿入ロッド34,34が差し込まれる一対の挿入ガイド41,41が設けられている。なお、被挿入部4は、不織布シートに代えて樹脂フィルムであってもよい。
【0028】
挿入ガイド41,41は、不織布体21の軸線(図2では上下方向)を挟んで左右対称となるように一対に設けられ、始端41aから終端41bに向かうにつれて互いに離反するV字状に形成されている。
【0029】
この例において、挿入ガイド41,41は、被挿入部4を不織布体21にヒートシールした際の溶着部をガイド通路として利用しているが、挿入ロッド34,34が挿入可能な挿入ガイド41,41として機能すれば、これ以外の方法が適用してもよい。
【0030】
次に、保持具3について説明する。保持具3は、手によって把持されるグリップ31と、同グリップ31の先端に一体的に取り付けられる挿入部32とを備えている。この例において、保持具3は合成樹脂の成型品からなる。
【0031】
グリップ31は、手によって把持しやすいように細長い柄となっており、その後端には、吊り下げて保管しておくためのフック孔33が一体的に設けられている。フック孔33の有無や形状については任意であってよい。また、逆にフック孔33に変えてフックを設けて引っ掛けられるようにしてもよい。
【0032】
この例において、グリップ31は、図4に示すように、内部に屈曲自在はワイヤー材311を覆うように柔軟な樹脂素材によって被覆した可撓性を有し、グリップ31自体が屈曲させて挿入部32の向きを自在に変えられるようになっている。なお、グリップ31の屈曲手段については仕様に応じて任意であってよい。
【0033】
挿入部32は、グリップ31の先端(図2では上端)から同軸的に延設されており、一対の挿入ロッド34,34を備えている。挿入ロッド34,34は、軸線を挟んで左右対称に配置されており、基端側から自由端側に向かうにつれて互いに近接するように配置されている。挿入ロッド34,34は、互いに平行に配置されていてもよい。
【0034】
各挿入ロッド34,34は、ともに同一形状で弾性変形可能な串状に形成されており、その端面には、挿入ロッド34,34を挿入ガイド41,41内に差し込んだ際に抜けないようにするための抜け止め凸部35が設けられている。
【0035】
この例において、抜け止め凸部35は挿入ロッド34の端面に半球状に張り出すように形成されており、挿入ロッド34に沿って所定の間隔で3箇所設けられている。抜け止め用凸部35の形状や数については、本発明において任意的事項であり、清掃具本体2の抜け止めとして作用するものであれば、仕様に応じて任意に選択されてよい。
【0036】
この例において、グリップ31と挿入部32とは、ヒンジ部36を介して折曲可能に連結されており、ヒンジ部36を中心に、グリップ31と挿入部32とが互いに折り重なるようにして折り畳まれるようになっている。
【0037】
保持具3に清掃具本体2を取り付け手順の一例について図5(a)〜(d)を参照しながら説明する。まず、清掃具本体2を被挿入部4が水平となるように展開しておき、挿入ガイド41,41の各始端41aから挿入ロッド34,34を差し込んでゆく。
【0038】
挿入ロッド34,34を挿入ガイド41,41内に差し込んでゆくと、挿入ロッド34,34は、V字状に形成された挿入ガイド41,41に沿って先端が離反しながら差し込まれてゆく。
【0039】
挿入ロッド34,34の終端まで差し込んだのち、清掃具本体2から手を離すと、挿入ロッド34,34は弾性復元力によって自由端同士が互いに近接する方向に引き寄せられる。
【0040】
これに伴い、清掃具本体2の被挿入部4が互いに内側となるように折り畳まれることにより、図5(d)に示すように、清掃具本体2の不織布体21が外側を向くように棒状に形成される。この状態において、ユーザはグリップ31を把持して、不織布体21を被清掃面に擦り付けることで、被清掃面上の埃を不織布体21にて拭き取ることができる。
【0041】
汚れた清掃具本体2を除去するに当たっては、片手でグリップ31を把持したまま,他方の手で清掃具本体2をつまみ、互いに引っ張ることで、簡単に清掃具本体2を回収することができる。
【0042】
この例において、清掃具本体2および保持具3には、清掃具本体2を保持具3の挿入ロッド34の弾性復元力を利用して、清掃具本体2を棒状に折り畳んでいるが、より好ましい態様としては、清掃具本体2が折り畳まれた状態を維持するように保持するための保持手段が設けられていることが好ましい。
【0043】
保持手段としては、清掃具本体2の不織布体21の上面に両面粘着テープを貼り付けておき、清掃具本体2の上面の両端同士を互いに貼り合わせて棒状を維持するようにしてもよい。これ以外に、清掃具本体2を棒状に保持することができる方法があれば、任意に採用されてよい。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態について、図6〜図10を参照して説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る清掃装置の分解斜視図であり、図7および図8は、第2実施形態の清掃具本体の変形例を示す斜視図である。図9は、第2実施形態の保持具の変形例を示す側面図である。図11および図12は、第2実施形態の保持具の変形例を表す斜視図である。
【0045】
図6に示すように、この第2実施形態の清掃装置1Aは、シート状の清掃具本体5と、それを保持する保持具3Aとを備えている。保持具3Aの基本構造は、上記第1実施形態の保持具3とほぼ同一であるため、同じ構成の場合には同じ参照符号を付し、その説明は省略する。
【0046】
この第2実施形態において、保持具3Aは、挿入ロッド34,34が、基端側から先端側に向かって互いに平行となるように設けられている。なお、挿入ロッド34,34は、第1実施形態と同様に、先端側に向かうにつれて互いに接近するように設けられていてもよい。
【0047】
第2実施形態において、清掃具本体5は、例えば不織布などのシート基材51からなり、その両端に挿入ロッド34,34が挿入される挿入ガイド52,52が設けられている。挿入ガイド52,52は、シート基材51の両端を折り返して、その一部をヒートシールなどによって固着して形成されている。
【0048】
清掃具本体5は、その幅方向の長さ(挿入ガイド52,52の間の長さ)が、少なくとも挿入ロッド34,34の間隔よりも十分長く設けられている。これによれば、図6に示すように、挿入ガイド52,52の一端の挿入孔52a,52aから挿入ロッド34,34を差し込むことで、清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で上記保持具に取り付けられる。
【0049】
これにより、清掃具本体5の弛んだ部分を被清掃面などに押し付けたり、擦り付けたりすることで、被清掃面上にあるゴミを清掃具本体5で捕捉することができる。清掃具本体5のシート基材51の材質は、この例では不織布であるが、例えば起毛処理などが施されていてもよい。
【0050】
清掃具本体5を筒状に形成した状態を保持しやすくする方法の1つとして、図7に示すように、弾性および剛性のある厚手のシート基材51を用いてもよい。厚手の素材として、例えばクッション性のスポンジシートなどに不織布を貼り合わせたものや、プラスチック性の芯材を用いるなどしてもよい。
【0051】
また、別の変形例として、図8に示すように、清掃具本体5の挿入ガイド52,52を、挿入ロッド34,34の挿入される始端から終端に向かうにつれて、互いの間隔が漸次離反するように設けてもよい。
【0052】
すなわち、挿入ガイド52,52をハの字状に形成することで、保持具3Aの挿入ロッド34,34に差し込むと、清掃具本体5が基端から先端に向かって直径が漸次大きくなる円錐状となる。これによれば、より趣向を凝らした商品展開を行うことができる。
【0053】
さらに別の変形例として、図9に示すように、この清掃具本体3Aは、清掃具本体5を取り付けた状態で、清掃具本体5を筒状にした状態を維持する保形ロッド37が設けられている。
【0054】
保形ロッド37は、例えばスポンジなどのクッションシートを外表面に備えた棒状を呈し、グリップ31の基端から挿入ガイド52に沿って平行に突設されている。これによれば、清掃具本体5の内周面に沿って保形ロッド6を接触させて清掃具本体5を取り付けることにより、清掃具本体5を確実に円筒体に形成することができるばかりでなく、表面に適度なクッション性が生まれることで、ゴミの捕捉性が向上する。
【0055】
この第2実施形態において、挿入ロッド34,34は、互いに平行となるように2本設けられているが、その設置数は特に限定されない。すなわち、図10に示すように、挿入ロッド34,34に加えて、さらに第2挿入ロッド38を設けてもよい。
【0056】
第2挿入ロッド38は、挿入ロッド34,34と同一形状であり、挿入ロッド34,34に沿って平行に設けられている。挿入ロッド34,34および第2挿入ロッド38は、それぞれが三角形の頂点に位置するように配置されている。
【0057】
清掃具本体5には、第2挿入ロッド38が挿入される第2挿入ガイド53が設けられている。第2挿入ガイド53は、清掃具本体5の幅方向のほぼ中央に設けられている。これによれば、挿入ガイド52,52に挿入ロッド34,34を差し込み、第2挿入ガイド53に第2挿入ロッド38を差し込むことで、清掃具本体5を筒状に保形することができる。
【0058】
上述した第1および第2実施形態において、保持具3,3Aは、グリップ31の一端側に挿入ロッド34が突設されているが、これ以外の形状であってもよい。すなわち、図11に示すように、挿入ロッド34,34を中央から両方に向かってH字状に突設し、その中央にグリップ31を連結するようにしてもよい。
【0059】
これによれば、2つの清掃具本体5を同時に装着して、モップのようにして被清掃面を清掃することができ、より大きな清掃面積を清掃することができる。このような態様も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0060】
1 清掃装置
2,5 清掃具本体
21 不織布体
3,3A,3B 保持具
31 グリップ
32 挿入部
34,34 挿入ロッド
37 保形ロッド
38 第2挿入ロッド
4 被挿入部
41,41 挿入ガイド
52,52 挿入ガイド
53 第2挿入ガイド
【技術分野】
【0001】
本発明は、不織布などからなる清掃具本体と、この清掃具本体を保持するための保持具とからなる清掃装置に関し、さらに詳しく言えば、清掃具本体の一部に設けられた被挿入部に保持具を差し込んで取り付ける清掃装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビや家具などに付着した埃を除去する清掃具本体の1つとして、シート状の不織布を専用の保持具に取り付けて不織布に埃を吸着させるようにした清掃具本体が提案されている。例えば特許文献1に示すように、この清掃具本体は、不織布ウェブの一部に設けられた挿入部にグリップの保持板を差し込むことにより、取り付けられるようになっている。
【0003】
これによれば、グリップを手で把持して不織布ウェブで被清掃面を拭うことにより、被清掃面上に付着した埃を不織布ウェブで簡単に捕捉でき、手を汚すことなく清掃できる。また、使用済みの不織布ウェブは、グリップから引き抜くだけで簡単に除去でき、すぐに新しい不織布ウェブに交換することができる。
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すような不織布ウェブを用いた清掃具本体は、不織布ウェブ全体が扁平であることから、机やテレビなどの平坦面を拭うのには適していたが、凸凹した場所や球面、隙間などを清掃するには不向きであった。
【0005】
そこで、このような問題を解決する清掃具本体として、不織布を筒状に形成したタイプの清掃具本体も提供されている。例えば特許文献2に示すように、この清掃具本体は、筒状に形成された起毛不織布をグリップの一端に差し込むことにより使用され、不織布全体が筒状であるため、凹凸や隙間などに溜まった埃を簡単に除去できるようになっている。
【0006】
しかしながら、この筒状の不織布を用いた清掃具本体には次のような問題があった。すなわち、不織布をあらかじめ筒状に形成した状態で販売しなければならず、加工コストや材料コストが平坦な不織布ウェブに比べて高くなる。
【0007】
また、不織布は柔軟で柔らかい素材であるため、筒状に形成された不織布に向けてグリップを差し込んでゆくと、不織布が変形して差し込みにくい。強引に差し込むと、不織布を破壊してしまうこともあった。
【0008】
【特許文献1】特開2008−253294号公報
【特許文献2】特開2007−136156号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで、本発明は上述した課題を解決するため、その目的は、取り付けおよび取り外しを簡単に行え、平坦面や凹凸面を選ばずに使用することができる清掃装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した目的を達成するため、本発明は以下に示すいくつかの特徴を備えている。請求項1に記載の発明は、被挿入部を有するシート基材の下面に清掃体を一体的に備えた清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、上記被挿入部は、挿入始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる弾性変形可能な一対の挿入ロッドとを有しており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記挿入ロッドの弾性変形力で上記清掃具本体が筒状に変形されることを特徴としている。
【0011】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1において、上記挿入ロッドは、互いに平行または、上記グリップに連結される基端から自由端に向かうにつれて互いに漸次近接するように配置されていることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明は、上記請求項1または2において、上記一対の挿入ロッドは、先端側の間隔が上記挿入ガイドの終端の間隔よりも狭くなるように形成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項4に記載の発明は、上記請求項1,2または3において、上記挿入ガイドは、上記清掃具本体の中心軸を中心に左右対称に配置されていることを特徴としている。
【0014】
請求項5に記載の発明は、上記請求項1ないし4のいずれか1項において、上記清掃具本体には、上記清掃体の上面を互いに向き合わせた状態で保持するための保持手段が設けられていることを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の発明は、上記請求項1ないし5のいずれか1項において、上記保持具の一部には、上記挿入ロッドの向きを自在に変えるための可撓性シャフトが設けられていることを特徴としている。
【0016】
請求項7に記載の発明は、被挿入部を有するシート状の清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、上記被挿入部は、上記清掃具本体の両端に形成される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる一対の挿入ロッドとを有しており、上記清掃具本体は、その両端の長さが少なくとも上記挿入ロッドの配置間隔よりも長く形成されており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で上記保持具に取り付けられることを特徴としている。
【0017】
請求項8に記載の発明は、上記請求項7において、上記清掃具本体は、適度な弾力性を備えた厚手のシート体からなることを特徴としている。
【0018】
請求項9に記載の発明は、上記請求項7または8において、上記保持具には、上記清掃具本体を筒状に保形するための第2挿入ロッドが設けられており、上記シート体には、上記第2挿入ロッドが差し込まれる第2挿入ガイドを備えており、上記一対の挿入ロッドおよび上記第2挿入ガイドは、三角形の頂点となる位置に配置されていることを特徴としている。
【0019】
請求項10に記載の発明は、上記請求項7,8または9において、上記保持具にはさらに、上記清掃具本体の内周面に沿って当接し、上記清掃具本体を筒状に保形するクッション保形ロッドが設けられていることを特徴としている。
【0020】
請求項11に記載の発明は、上記請求項7ないし10のいずれか1項において、上記挿入ガイドは、上記挿入ロッドの挿入される始端から終端に向かうにつれて、互いの間隔が漸次離反するように設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、所定の同一平面内において始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイドに向けて、同一平面内において基端側から自由端側に向かうにつれて互いに近接するように配置された一対の挿入ロッドを差し込むことにより、挿入ロッドの弾性復元力を利用して、シート状の清掃具本体を筒状に変形させることができ、凹凸や狭い場所などを清掃することができる。
【0022】
また、挿入ガイドに沿って挿入ロッドを差し込んで清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で保持具に取り付けられることにより、シート状の清掃具本体を簡単に筒状(棒状)に形成でき、狭い場所などに溜まったゴミを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態に係る清掃装置の分解斜視図。
【図2】上記第1実施形態の清掃装置の平面図。
【図3】清掃装置の使用状態を示す平面図。
【図4】図3のIV−IV線断面図。
【図5】(a)〜(d)清掃具本体を保持具に取り付ける手順を表す参考図。
【図6】本発明の第2実施形態に係る清掃装置の分解斜視図。
【図7】第2実施形態の清掃具本体の変形例を示す斜視図。
【図8】第2実施形態の清掃具本体の変形例を示す斜視図。
【図9】第2実施形態の保持具の変形例を示す側面図。
【図10】第2実施形態の保持具の変形例を表す斜視図。
【図11】第2実施形態の保持具の変形例を表す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこの限りではない。図1は本発明の第1実施形態に係る清掃装置の分解斜視図であり、図2はその平面図である。図3は清掃装置の使用状態を示す平面図であり、図4は図3のIV−IV線断面図である。図5(a)〜(d)は清掃具本体を保持具に取り付ける手順を表す参考図である。
【0025】
図1〜図3に示すように、第1実施形態に清掃装置1は、図示しない被清掃面を拭うための清掃具本体2と、同清掃具本体2を保持する保持具3とを備えている。清掃具本体2は、羊毛状に形成された不織布体21からなり、適度な厚みとクッション性を備えている。
【0026】
この例において、不織布体21は合成樹脂製の羊毛状に形成されているが、例えば不織布シートを複数枚重ね合わせて適度な厚みとクッション性を持たせるようにしてもよい。また、目付量の高い不織布やスポンジなどであってもよく、不織布体21の具体的な構成は仕様に応じて任意に採用されてよい。
【0027】
不織布体21の一部には、保持具3を清掃具本体2に挿入するための被挿入部4が設けられている。被挿入部4は、不織布体21の上面に沿って固着される不織布製のシートからなり、被挿入部4の一部には、保持具3に設けられた挿入ロッド34,34が差し込まれる一対の挿入ガイド41,41が設けられている。なお、被挿入部4は、不織布シートに代えて樹脂フィルムであってもよい。
【0028】
挿入ガイド41,41は、不織布体21の軸線(図2では上下方向)を挟んで左右対称となるように一対に設けられ、始端41aから終端41bに向かうにつれて互いに離反するV字状に形成されている。
【0029】
この例において、挿入ガイド41,41は、被挿入部4を不織布体21にヒートシールした際の溶着部をガイド通路として利用しているが、挿入ロッド34,34が挿入可能な挿入ガイド41,41として機能すれば、これ以外の方法が適用してもよい。
【0030】
次に、保持具3について説明する。保持具3は、手によって把持されるグリップ31と、同グリップ31の先端に一体的に取り付けられる挿入部32とを備えている。この例において、保持具3は合成樹脂の成型品からなる。
【0031】
グリップ31は、手によって把持しやすいように細長い柄となっており、その後端には、吊り下げて保管しておくためのフック孔33が一体的に設けられている。フック孔33の有無や形状については任意であってよい。また、逆にフック孔33に変えてフックを設けて引っ掛けられるようにしてもよい。
【0032】
この例において、グリップ31は、図4に示すように、内部に屈曲自在はワイヤー材311を覆うように柔軟な樹脂素材によって被覆した可撓性を有し、グリップ31自体が屈曲させて挿入部32の向きを自在に変えられるようになっている。なお、グリップ31の屈曲手段については仕様に応じて任意であってよい。
【0033】
挿入部32は、グリップ31の先端(図2では上端)から同軸的に延設されており、一対の挿入ロッド34,34を備えている。挿入ロッド34,34は、軸線を挟んで左右対称に配置されており、基端側から自由端側に向かうにつれて互いに近接するように配置されている。挿入ロッド34,34は、互いに平行に配置されていてもよい。
【0034】
各挿入ロッド34,34は、ともに同一形状で弾性変形可能な串状に形成されており、その端面には、挿入ロッド34,34を挿入ガイド41,41内に差し込んだ際に抜けないようにするための抜け止め凸部35が設けられている。
【0035】
この例において、抜け止め凸部35は挿入ロッド34の端面に半球状に張り出すように形成されており、挿入ロッド34に沿って所定の間隔で3箇所設けられている。抜け止め用凸部35の形状や数については、本発明において任意的事項であり、清掃具本体2の抜け止めとして作用するものであれば、仕様に応じて任意に選択されてよい。
【0036】
この例において、グリップ31と挿入部32とは、ヒンジ部36を介して折曲可能に連結されており、ヒンジ部36を中心に、グリップ31と挿入部32とが互いに折り重なるようにして折り畳まれるようになっている。
【0037】
保持具3に清掃具本体2を取り付け手順の一例について図5(a)〜(d)を参照しながら説明する。まず、清掃具本体2を被挿入部4が水平となるように展開しておき、挿入ガイド41,41の各始端41aから挿入ロッド34,34を差し込んでゆく。
【0038】
挿入ロッド34,34を挿入ガイド41,41内に差し込んでゆくと、挿入ロッド34,34は、V字状に形成された挿入ガイド41,41に沿って先端が離反しながら差し込まれてゆく。
【0039】
挿入ロッド34,34の終端まで差し込んだのち、清掃具本体2から手を離すと、挿入ロッド34,34は弾性復元力によって自由端同士が互いに近接する方向に引き寄せられる。
【0040】
これに伴い、清掃具本体2の被挿入部4が互いに内側となるように折り畳まれることにより、図5(d)に示すように、清掃具本体2の不織布体21が外側を向くように棒状に形成される。この状態において、ユーザはグリップ31を把持して、不織布体21を被清掃面に擦り付けることで、被清掃面上の埃を不織布体21にて拭き取ることができる。
【0041】
汚れた清掃具本体2を除去するに当たっては、片手でグリップ31を把持したまま,他方の手で清掃具本体2をつまみ、互いに引っ張ることで、簡単に清掃具本体2を回収することができる。
【0042】
この例において、清掃具本体2および保持具3には、清掃具本体2を保持具3の挿入ロッド34の弾性復元力を利用して、清掃具本体2を棒状に折り畳んでいるが、より好ましい態様としては、清掃具本体2が折り畳まれた状態を維持するように保持するための保持手段が設けられていることが好ましい。
【0043】
保持手段としては、清掃具本体2の不織布体21の上面に両面粘着テープを貼り付けておき、清掃具本体2の上面の両端同士を互いに貼り合わせて棒状を維持するようにしてもよい。これ以外に、清掃具本体2を棒状に保持することができる方法があれば、任意に採用されてよい。
【0044】
次に、本発明の第2実施形態について、図6〜図10を参照して説明する。図6は、本発明の第2実施形態に係る清掃装置の分解斜視図であり、図7および図8は、第2実施形態の清掃具本体の変形例を示す斜視図である。図9は、第2実施形態の保持具の変形例を示す側面図である。図11および図12は、第2実施形態の保持具の変形例を表す斜視図である。
【0045】
図6に示すように、この第2実施形態の清掃装置1Aは、シート状の清掃具本体5と、それを保持する保持具3Aとを備えている。保持具3Aの基本構造は、上記第1実施形態の保持具3とほぼ同一であるため、同じ構成の場合には同じ参照符号を付し、その説明は省略する。
【0046】
この第2実施形態において、保持具3Aは、挿入ロッド34,34が、基端側から先端側に向かって互いに平行となるように設けられている。なお、挿入ロッド34,34は、第1実施形態と同様に、先端側に向かうにつれて互いに接近するように設けられていてもよい。
【0047】
第2実施形態において、清掃具本体5は、例えば不織布などのシート基材51からなり、その両端に挿入ロッド34,34が挿入される挿入ガイド52,52が設けられている。挿入ガイド52,52は、シート基材51の両端を折り返して、その一部をヒートシールなどによって固着して形成されている。
【0048】
清掃具本体5は、その幅方向の長さ(挿入ガイド52,52の間の長さ)が、少なくとも挿入ロッド34,34の間隔よりも十分長く設けられている。これによれば、図6に示すように、挿入ガイド52,52の一端の挿入孔52a,52aから挿入ロッド34,34を差し込むことで、清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で上記保持具に取り付けられる。
【0049】
これにより、清掃具本体5の弛んだ部分を被清掃面などに押し付けたり、擦り付けたりすることで、被清掃面上にあるゴミを清掃具本体5で捕捉することができる。清掃具本体5のシート基材51の材質は、この例では不織布であるが、例えば起毛処理などが施されていてもよい。
【0050】
清掃具本体5を筒状に形成した状態を保持しやすくする方法の1つとして、図7に示すように、弾性および剛性のある厚手のシート基材51を用いてもよい。厚手の素材として、例えばクッション性のスポンジシートなどに不織布を貼り合わせたものや、プラスチック性の芯材を用いるなどしてもよい。
【0051】
また、別の変形例として、図8に示すように、清掃具本体5の挿入ガイド52,52を、挿入ロッド34,34の挿入される始端から終端に向かうにつれて、互いの間隔が漸次離反するように設けてもよい。
【0052】
すなわち、挿入ガイド52,52をハの字状に形成することで、保持具3Aの挿入ロッド34,34に差し込むと、清掃具本体5が基端から先端に向かって直径が漸次大きくなる円錐状となる。これによれば、より趣向を凝らした商品展開を行うことができる。
【0053】
さらに別の変形例として、図9に示すように、この清掃具本体3Aは、清掃具本体5を取り付けた状態で、清掃具本体5を筒状にした状態を維持する保形ロッド37が設けられている。
【0054】
保形ロッド37は、例えばスポンジなどのクッションシートを外表面に備えた棒状を呈し、グリップ31の基端から挿入ガイド52に沿って平行に突設されている。これによれば、清掃具本体5の内周面に沿って保形ロッド6を接触させて清掃具本体5を取り付けることにより、清掃具本体5を確実に円筒体に形成することができるばかりでなく、表面に適度なクッション性が生まれることで、ゴミの捕捉性が向上する。
【0055】
この第2実施形態において、挿入ロッド34,34は、互いに平行となるように2本設けられているが、その設置数は特に限定されない。すなわち、図10に示すように、挿入ロッド34,34に加えて、さらに第2挿入ロッド38を設けてもよい。
【0056】
第2挿入ロッド38は、挿入ロッド34,34と同一形状であり、挿入ロッド34,34に沿って平行に設けられている。挿入ロッド34,34および第2挿入ロッド38は、それぞれが三角形の頂点に位置するように配置されている。
【0057】
清掃具本体5には、第2挿入ロッド38が挿入される第2挿入ガイド53が設けられている。第2挿入ガイド53は、清掃具本体5の幅方向のほぼ中央に設けられている。これによれば、挿入ガイド52,52に挿入ロッド34,34を差し込み、第2挿入ガイド53に第2挿入ロッド38を差し込むことで、清掃具本体5を筒状に保形することができる。
【0058】
上述した第1および第2実施形態において、保持具3,3Aは、グリップ31の一端側に挿入ロッド34が突設されているが、これ以外の形状であってもよい。すなわち、図11に示すように、挿入ロッド34,34を中央から両方に向かってH字状に突設し、その中央にグリップ31を連結するようにしてもよい。
【0059】
これによれば、2つの清掃具本体5を同時に装着して、モップのようにして被清掃面を清掃することができ、より大きな清掃面積を清掃することができる。このような態様も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0060】
1 清掃装置
2,5 清掃具本体
21 不織布体
3,3A,3B 保持具
31 グリップ
32 挿入部
34,34 挿入ロッド
37 保形ロッド
38 第2挿入ロッド
4 被挿入部
41,41 挿入ガイド
52,52 挿入ガイド
53 第2挿入ガイド
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被挿入部を有するシート基材の下面に清掃体を一体的に備えた清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、
上記被挿入部は、挿入始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる弾性変形可能な一対の挿入ロッドとを有しており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記挿入ロッドの弾性変形力で上記清掃具本体が筒状に変形されることを特徴とする清掃装置。
【請求項2】
上記挿入ロッドは、互いに平行または、上記グリップに連結される基端から自由端に向かうにつれて互いに漸次近接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
上記一対の挿入ロッドは、先端側の間隔が上記挿入ガイドの終端の間隔よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の清掃装置。
【請求項4】
上記挿入ガイドは、上記清掃具本体の中心軸を中心に左右対称に配置されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の清掃装置。
【請求項5】
上記清掃具本体には、上記清掃体の上面を互いに向き合わせた状態で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の清掃装置。
【請求項6】
上記保持具の一部には、上記挿入ロッドの向きを自在に変えるための可撓性シャフトが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の清掃装置。
【請求項7】
被挿入部を有するシート状の清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、
上記被挿入部は、上記清掃具本体の両端に形成される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる一対の挿入ロッドとを有しており、上記清掃具本体は、その両端の長さが少なくとも上記挿入ロッドの配置間隔よりも長く形成されており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で上記保持具に取り付けられることを特徴とする清掃装置。
【請求項8】
上記清掃具本体は、適度な弾力性を備えた厚手のシート体からなることを特徴とする請求項7に記載の清掃装置。
【請求項9】
上記保持具には、上記清掃具本体を筒状に保形するための第2挿入ロッドが設けられており、上記シート体には、上記第2挿入ロッドが差し込まれる第2挿入ガイドを備えており、上記一対の挿入ロッドおよび上記第2挿入ガイドは、三角形の頂点となる位置に配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載の清掃装置。
【請求項10】
上記保持具にはさらに、上記清掃具本体の内周面に沿って当接し、上記清掃具本体を筒状に保形するクッション保形ロッドが設けられていることを特徴とする請求項7,8または9に記載の清掃装置。
【請求項11】
上記挿入ガイドは、上記挿入ロッドの挿入される始端から終端に向かうにつれて、互いの間隔が漸次離反するように設けられていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の清掃装置。
【請求項1】
被挿入部を有するシート基材の下面に清掃体を一体的に備えた清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、
上記被挿入部は、挿入始端から終端に向かうにつれて互いに離反するように配置される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる弾性変形可能な一対の挿入ロッドとを有しており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記挿入ロッドの弾性変形力で上記清掃具本体が筒状に変形されることを特徴とする清掃装置。
【請求項2】
上記挿入ロッドは、互いに平行または、上記グリップに連結される基端から自由端に向かうにつれて互いに漸次近接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の清掃装置。
【請求項3】
上記一対の挿入ロッドは、先端側の間隔が上記挿入ガイドの終端の間隔よりも狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の清掃装置。
【請求項4】
上記挿入ガイドは、上記清掃具本体の中心軸を中心に左右対称に配置されていることを特徴とする請求項1,2または3に記載の清掃装置。
【請求項5】
上記清掃具本体には、上記清掃体の上面を互いに向き合わせた状態で保持するための保持手段が設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の清掃装置。
【請求項6】
上記保持具の一部には、上記挿入ロッドの向きを自在に変えるための可撓性シャフトが設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の清掃装置。
【請求項7】
被挿入部を有するシート状の清掃具本体と、上記被挿入部に挿入して上記清掃具本体を保持する保持具とを有する清掃装置において、
上記被挿入部は、上記清掃具本体の両端に形成される一対の挿入ガイドを有し、上記保持具は、手によって把持されるグリップと、上記グリップの一端に連結され、上記挿入ガイドに差し込まれる一対の挿入ロッドとを有しており、上記清掃具本体は、その両端の長さが少なくとも上記挿入ロッドの配置間隔よりも長く形成されており、上記挿入ガイドに沿って上記挿入ロッドを差し込むことにより、上記清掃具本体の一部が弛んで筒状に形成された状態で上記保持具に取り付けられることを特徴とする清掃装置。
【請求項8】
上記清掃具本体は、適度な弾力性を備えた厚手のシート体からなることを特徴とする請求項7に記載の清掃装置。
【請求項9】
上記保持具には、上記清掃具本体を筒状に保形するための第2挿入ロッドが設けられており、上記シート体には、上記第2挿入ロッドが差し込まれる第2挿入ガイドを備えており、上記一対の挿入ロッドおよび上記第2挿入ガイドは、三角形の頂点となる位置に配置されていることを特徴とする請求項7または8に記載の清掃装置。
【請求項10】
上記保持具にはさらに、上記清掃具本体の内周面に沿って当接し、上記清掃具本体を筒状に保形するクッション保形ロッドが設けられていることを特徴とする請求項7,8または9に記載の清掃装置。
【請求項11】
上記挿入ガイドは、上記挿入ロッドの挿入される始端から終端に向かうにつれて、互いの間隔が漸次離反するように設けられていることを特徴とする請求項7ないし10のいずれか1項に記載の清掃装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−252887(P2010−252887A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−103662(P2009−103662)
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(390003562)株式会社ニトムズ (64)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月22日(2009.4.22)
【出願人】(390003562)株式会社ニトムズ (64)
【Fターム(参考)】
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