説明

温室用のドアー装置

【課題】異なる複数のタイプのレールであってもこのレールに補強フレームを取り付けできる共用の取付金具を利用したビニールハウス等の温室用のドアー装置を提供する。
【解決手段】端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール1、1と、上記レール1、1の外側に被せて当該レール1、1を接続するジョイント2と、上記レール1、1の側部下方に上記レール1、1に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記ジョイント2に上記補強フレーム3を取り付ける取付金具4とからなり、上記取付金具4を縦フレーム4aと上記縦フレーム4aに連設した水平フレーム4bと上記水平フレーム4bの端部に連設したフック4cとで構成し、上記フック4cを上記蟻溝3aのエッジに引っ掛けながら上記縦フレーム4aを上記ジョイント2の一方の側壁2bに結合した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温室たるビニールハウスの出入口に設けられた温室用のドアー装置に関し、特に隙間塞ぎを兼ねた補強フレームを取り付ける取付金具を備えた温室用のドアー装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、妻面に出入口を持つビニールハウスでは、その出入口に沿ってレールが配置され、このレールに出入口を開閉するドアーが移動可能に支持されている。ドアーは、下部のレールに沿ってローラを介して移動させる引き戸形式、又は上部のレールに沿ってローラを介して吊り持ちしながら移動させる吊り戸式のものが通例である。
【0003】
また、レールは出入口のサイズに応じて一本のまま、または複数本を長手方向に沿って継ぎ足して一本化したものが用いられる。
【0004】
このような従来のレールにあっては、例えば金属板母材をプレス成形することによって簡単かつローコストに得られるレールが用いられるが、このレールによってガイドされるドアーが強風や突風による風を受けて風下方向に押圧され、このときのドアーの変位により、レールに同方向の大きな応力が作用し、このレールは風下方向に向けて折れ曲るおそれがある。
【0005】
従って、このような曲がりの挙動が大きくなると、レールからドアーの上部が外れてしまい、ビニールハウスの出入口が開放状態になってしまうという問題があった。
【0006】
更に、吊り戸式のドアーではこのドアーの重みで上部のレールが下方に向けて撓んでしまうという不具合の問題もあった。
【0007】
又上記の出入口の両側には少なくてもレールを支える二本の支柱が起立しており、この各支柱の上方にはシート支持フレームを介して透明シートが展張されているが、上記のレールの外側には上記の支柱の太さ分の隙間が形成されてしまいこの隙間から外気がビニールハウス内に侵入してしまう不具合があった。
この為、上記の不具合を解決するため、例えば特許文献1に示すようなドアー装置が開発された。
【0008】
このドアー装置は図8に示すように、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール1と、上記レール1内に上部を移動自在に挿入したドアーD1と、上記レール1の外側に被せて当該レール1を接続するジョイント20と、上記レール1の側部下方に上記レール1に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム30と、上記ジョイント20に上記補強フレーム30を取り付けるクサビ式の取付金具40とからなるものである。
【0009】
上記ジョイント20は上記レール1の上部を抱持する上板20aと、当該上板20aの両側に下方に向けて連結した側板20b、20cと、一方の側板20bに形成した取付孔20dとを有し、上記補強フレーム30が正面部に蟻溝30aを備え且つ背部に取付孔30bとを備えた中空なパイプ30cから構成されている。
【0010】
そして、上記取付金具40を上記の取付孔20d、30bに挿入して回転しながら補強フレーム30をジョイント20に結合し、これにより補強フレーム30がレール1の正面側に連結されて当該レール1を補強すると共にこの補強フレーム30がレール1の正面側の隙間を塞ぎ矢印Aからの外気の侵入を防止している。
【0011】
ところが、最近上記の補強フレーム30は取付金具挿入用の隙間30bを備えているため、この隙間30b補強フレーム30自体の強度が十分で無く、この隙間30bを成形しない中空な角パイプ式のものが開発された。
【0012】
その結果上記クサビ式の取付金具40が使用されなくなり、これに代わって非特許文献1に記載されたようなドアー装置が設置されるようになった。
【0013】
このドアー装置の一つは図9に示すもので、他のドアー装置が図10に示すものである。
【0014】
図9に示すドアー装置は、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール1と、上記レール1内に上部を移動自在に挿入したドアーD1と、上記レール1の外側に被せて当該レール1を接続するジョイント52、上記レール1の側部下方に上記レール1に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記ジョイント52に上記補強フレーム3を取り付ける取付ビス51とからなるもである。
【0015】
上記ジョイント52は上記レール1の上部を抱持する上板52aと当該上板52aの両側にか下方に向けて連結した側板52b、52cとを有し、上記補強フレーム3は側部に蟻溝3aを備えた中空な角パイプ3bから構成され、上記ジョイント52の正面側側板52bにビス51を介して補強フレーム3を結合したものである。
【0016】
他方、図10に示すドアー装置は、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール11と、上記レール11内にローラR,Rを介して移動自在に挿入したドアーD2と、上記レール11内に設けられて当該レール11を接続するジョイント12と、上記レール11の側部下方に上記レール11に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記レール11に上記補強フレーム3を取り付ける取付板53及び取付ビス51とからなるもので、図9の場合と同じく取付板53の下部をビス51を介して補強フレーム3に固定し、同じく取付板53の上部をボルトBとナットNを介してレール1とジョイント12に結合したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】実用新案登録第3078580号公報(図1、図3、要約参照)
【非特許文献】
【0018】
【非特許文献1】東都興業株式会社製作、配布の「ニュービニツマ組立説明図」におけるカタログ(図面、説明図参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
上記の図9、図10に示すドアー装置は、機能上特に欠陥がある訳ではないが、汎用性に欠けている不具合があり、両構造に共用して使用できる取付金具の開発が望まれている。
【0020】
即ち、図9に示すドアー装置は、ドアーD1が出入り口の下端に敷設したレール上を下部のローラを介して走行させるタイプであって当該ドアーD1の上部は上記のようにレール1内に移動自在に挿入させている。
【0021】
他方、図10に示すドアー装置は、ドアーD2の上部がローラRを介して出入り口の上部に敷設した上部レール11に走行自在に吊り下げられたタイプのものである。
【0022】
従って、上記図9と図10のドアー装置の上部レール構造が異なり、これに伴って補強フレーム3を結合する取付金具も異なり、両タイプのドアー装置に利用できる取付金具の開発が望まれていた。
【0023】
そこで、本発明の目的は、異なる複数のタイプのレールであってもこのレールに補強フレームを取り付けできる共用の取付金具を利用したビニールハウス等の温室用のドアー装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
上記の目的を達成するため、本発明の一つの手段は、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレールと、上記レール内に上部を移動自在に挿入したドアーと、上記レールの外側に被せて当該レールを接続するジョイントと、上記レールの側部下方に上記レールに沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレームと、上記ジョイントに上記補強フレームを取り付ける取付金具とからなり、上記ジョイントが上記レールの上部を抱持する上板と当該上板の両側に下方に向けて連結した側板とを有し、上記補強フレームが側部に蟻溝を備えた中空なパイプから構成されている温室用のドアー装置において、上記取付金具を縦フレームと上記縦フレームに連設した水平フレームと上記水平フレームの端部に連設したフックとで構成し、上記フックを上記蟻溝のエッジに引っ掛けながら上記縦フレームを上記ジョイントの一方の側壁に結合したことを特徴とするものである。
【0025】
この場合、レールが上壁と当該上壁の両側に下方に向けて連設した一対の側壁とで構成した断面コ字状の枠体からなり、上記一対の側壁間にドアーの上部を移動自在に挿入しているのが好ましい。
【0026】
同じく、他の手段は、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレールと、上記レール内にローラを介して移動自在に挿入したドアーと、上記レール内に設けられて当該レールを接続するジョイントと、上記レールの側部下方に上記レールに沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレームと、上記レールに上記補強フレームを取り付ける取付金具とからなり、上記ジョイントが上記レールの上壁に当接する上板と当該上板の両側に下方に向けて連結した側板とを有し、上記補強フレームが側部に蟻溝を備えた中空なパイプから構成されている温室用のドアー装置において、上記取付金具を縦フレームと上記縦フレームに連設した水平フレームと上記水平フレームの端部に連設したフックとで構成し、上記フックを上記蟻溝のエッジに引っ掛けながら上記縦フレームを上記レールの一方の側壁に結合したことを特徴とするものである。
【0027】
この場合、レールが上壁と当該上壁の両側に下方に向けて連設した一対の側壁と、この側壁から内方に向けて設けた水平なガイド板とで構成した枠体からなり、上記一対の側壁間に挿入したローラをガイド板上に回転自在に載置させているのが好ましい。
【発明の効果】
【0028】
各請求項の発明によれば、取付金具を縦フレームと、上記縦フレームに連設した水平フレームと、上記水平フレームの端部に連設したフックとで構成したので、当該取付金具の縦フレームを直接レール接続用のジョイント又はレール自体の側壁に結合でき、フックは補強フレームの蟻溝のエッジに引っ掛けることができる。
【0029】
その結果、ジョイントやレールが、同一またはほぼ同一形状に成形され、又補強フレームがフックを引っ掛けるエッジを備えているドアー装置である場合は、この取付金具を共用して利用でき、部品の共通化、汎用性を図れ、部品の加工性、組付性、経済性が向上する。
【0030】
また、ドアー装置の組立て、取付作業が単一化されて、作業者の作業が容易となり、温室の施工作業の向上を図れる。
【0031】
更に、取付金具のフックが補強フレームの蟻溝におけるエッジに引っ掛けられるので補強フレームの保持が確実となり、その結果取付金具を介して補強フレームとレールとの連結を強固に且つ確実に行うことが出来る。
【0032】
しかも、フックのエッジに対する引っ掛け操作は比較的容易であるから補強フレームとレールとの結合操作が簡単且つスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる温室用のドアー装置に縦断側面図である。
【図2】図1のドアー装置の一部切り欠き斜視図である。
【図3】同じく分解斜視図である。
【図4】図1のドアー装置を利用したビニールハウスの一部切り欠き斜視図である
【図5】他の実施の形態に係わる温室用のドアー装置の縦断側面図である。
【図6】図6のドアー装置の一部切り欠き斜視図である。
【図7】同じく分解斜視図である。
【図8】従来の温室用のドアー装置の縦断側面図である。
【図9】他の従来の温室用のドアー装置の縦断側面図である。
【図10】他の従来の温室用のドアー装置の縦断側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【0035】
図4は本発明のドアー装置を利用したビニールハウスを示す。
【0036】
そして、図1乃至図3はこのドアー装置の一実施の形態を示し、図5乃至図7は他の実施の形態に係わるドアー装置を示す。
【0037】
図4に示すように、ビニールハウスVの妻面側にアーチパイプ61とこれに
結合した支柱62を起立し、支柱62の温室内側には水平方向に延びるレール
1、1が結合され、このレール1、1には下端のローラで走行するドアーD1
の上部が移動動自在に挿入されて出入り口を開閉するようになっている。
【0038】
支柱62には補強材63が架設され、支柱62の上部と補強フレーム3と補強材63には透明なシートが展張され、アーチパイプ61側の屋根面、側面側にも等にもシートが展張されている。
【0039】
補強フレーム3は従来と同じくレール1、1を補強し、レール1、1の正面側に支柱62の幅に相当する隙間を塞ぎ、外気がビニールハウス内に侵入するのを防止している。
【0040】
以下詳細に説明する。
【0041】
図1乃至図3に示すドアー装置は、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール1、1と、上記レール1、1内に上部を移動自在に挿入したドアーD1と、上記レール1、1の外側に被せて当該レール1、1を接続するジョイント2と、上記レール1、1の側部下方に上記レール1、1に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記ジョイント2に上記補強フレーム3を取り付ける取付金具4とからなるものである。
【0042】
上記ジョイント2は上記レール1、1の上部を抱持する上板2aと当該上板2aの両側に下方に向けて連結した側板2b、2bとを有している。
【0043】
上記補強フレーム3は正面側たる側部に蟻溝3aを備えた中空な角パイプ3bから構成されている。
【0044】
上記取付金具4は縦フレーム4aと、上記縦フレーム4aに連設した水平フレーム4bと、上記水平フレーム4bの端部に連設したフック4cと、水平フレーム4bに形成した取付孔4dで構成し、上記フック4cを上記蟻溝3aのエッジに引っ掛けながら上記縦フレーム4aを上記ジョイント2の一方の側壁2bに結合するようになっている。
【0045】
レール1、1は上壁1aと、当該上壁1aの両側に下方に向けて連設した一対の側壁1b、1bとで構成した断面コ字状の枠体からなり、上記一対の側壁1b、1b間にドアーD1の上部を移動自在に挿入して当該ドアーD1を出入り口に沿って横方向の移動を案内している。
【0046】
ジョイント2はレール1、1の上側に被されて保持され、この際、レール1の上壁1aとジョイント2上板2aはボルト64とナット65を介して結合され、これにより端部同士を付き合わせたレール1、1はこのジョイント2を介して横方に連続して結合されている。
【0047】
取付金具4のフック4cは補強フレーム3の蟻溝3aの上側エッジ3cに引っ掛けられ、水平フレーム4bは取付孔4dの差し込んだビス66aで押圧されて補強フレーム3の上面に当接し、縦フレーム4はビス66を介してジョイント2の正面側側壁2bに結合され、これにより補強フレーム3が取付金具4とジョイント2を介してレール1,1に当該レール1,1に沿って連結される。
【0048】
これにより、補強フレーム3はレール1、1を補強して当該レール1、1のねじれ、撓み、変形を防止し、矢印X方向から矢印Y方向に向けて外気が侵入するのを防止している。
【0049】
補強フレーム3蟻溝3a内には係止線条65を介して透明シートSが定着され、このシートSは上方に延びて図4に示す補強材63、支柱62に固定されるようになっている。
【0050】
上記補強材63や支柱62にも公知のようにシートSを定着する蟻溝や、取付部材が設けられている。
【0051】
次に図5乃至図7における他の実施の形態に係わるドアー装置を説明する。
【0052】
このドアー装置は、端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール11、11と、上記レール11、11内にローラR,Rを介して移動自在に挿入したドアーD2と、上記レール11、11内に設けられて当該レール11,11を接続するジョイント12と、上記レール11,11の側部下方に上記レール11,11に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記レール11,11に上記補強フレーム3を取り付ける取付金具4とからなるものである。
【0053】
上記ジョイント12は、上記レール11,11の上壁11aに当接する上板12aと当該上板12aの両側に下方に向けて連結した側板12b、12bとを有している。
【0054】
上記補強フレーム3は図1の場合と同じく、正面側側部に蟻溝3aを備えた中空なパイプ3bから構成されている。
【0055】
上記取付金具4は縦フレーム4aと、上記縦フレーム4aに連設した水平フレーム4bと、上記水平フレーム4bの端部に連設したフック4cとで構成され、上記フック4cを上記蟻溝3aのエッジに引っ掛けながら上記縦フレーム4aを上記レール11,11の正面側側壁12bに結合している。
【0056】
レール11,11は上壁11aと、当該上壁11aの両側に下方に向けて連設した一対の側壁11b、11bと、この側壁11b、11bから内方に向けて設けた水平なガイド板11c、11cとで構成した枠体からなっている。
【0057】
ドアーD2の上端には連結ロッド21を介して軸受け20が結合され、この軸受け20の回転自在に挿入した回転軸に一対のローラR、Rが設けられている。
【0058】
そして、上記一対の側壁11b、11b間に挿入したローラR,Rをガイド板11c、11c上に回転自在に載置させ、ドアーD2をローラR,Rで吊り持ちさせながらレール1、1に沿って走行させるようになっている。
【0059】
取付金具4のフック4cは補強フレーム3の蟻溝3aの上側エッジ3cに引っ掛けられ、水平フレーム4bは補強フレーム3の上面に当接し、縦フレーム4aボルト67とナット68を介してレール11、11の正面側側壁11bとジョイント12の正面側側壁12bに結合され、これにより補強フレーム3が取付金具4を介してレール11、11に当該レール11、11に沿って連結される。但し、ビス66aの押圧による結合は必ずしも必要ではない。
【0060】
その他の構造、作用効果は図1における実施の形態の場合と同じである。
【産業上の利用可能性】
【0061】
果実、花、等の植物の栽培、育成に適するビニールハウスの妻面、側面等の出入り口に適用可能である。
【符号の説明】
【0062】
1、11 レール1
2、12 ジョイント
2a 上板
2b 側板
3 補強フレーム
3a 蟻溝
3c エッジ
4 取付金具
4a 縦フレーム
4b 水平フレーム
4c フック
D1、D2 ドアー
R レール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール1、1と、上記レール1、1内に上部を移動自在に挿入したドアーD1と、上記レール1、1の外側に被せて当該レール1、1を接続するジョイント2と、上記レール1、1の側部下方に上記レール1、1に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記ジョイント2に上記補強フレーム3を取り付ける取付金具4とからなり、上記ジョイント2が上記レール1、1の上部を抱持する上板2aと当該上板2aの両側にか下方に向けて連結した側板2b、2bとを有し、上記補強フレーム3が側部に蟻溝3aを備えた中空なパイプ3bから構成されている温室用のドアー装置において、上記取付金具4を縦フレーム4aと上記縦フレーム4aに連設した水平フレーム4bと上記水平フレーム4bの端部に連設したフック4cとで構成し、上記フック4cを上記蟻溝3aのエッジに引っ掛けながら上記縦フレーム4aを上記ジョイント2の一方の側壁2bに結合したことを特徴とする温室用のドアー装置。
【請求項2】
レール1,1が上壁1aと当該上壁1aの両側に下方に向けて連設した一対の側壁1b、1bとで構成した断面コ字状の枠体からなり、上記一対の側壁1b、1b間にドアーD1の上部を移動自在に挿入している請求項1に記載の温室用のドアー装置。
【請求項3】
端部同士を突き合わせた相対向する一対のレール11、11と、上記レール11、11内にローラR,Rを介して移動自在に挿入したドアーD2と、上記レール11、11内に設けられて当該レール11,11を接続するジョイント12と、上記レール11,11の側部下方に上記レール11,11に沿って配置した隙間塞ぎを兼ねた補強フレーム3と、上記レール11,11に上記補強フレーム3を取り付ける取付金具4とからなり、上記ジョイント12が上記レール11,11の上壁11aに当接する上板12aと当該上板12aの両側に下方に向けて連結した側板12b、12bとを有し、上記補強フレーム3が側部に蟻溝3aを備えた中空なパイプ3bから構成されている温室用のドアー装置において、上記取付金具4を縦フレーム4aと上記縦フレーム4aに連設した水平フレーム4bと上記水平フレーム4bの端部に連設したフック4cとで構成し、上記フック4cを上記蟻溝3aのエッジに引っ掛けながら上記縦フレーム4aを上記レール11,11の一方の側壁12bに結合したことを特徴とする温室用のドアー装置。
【請求項4】
レール11,11が上壁11aと当該上壁11aの両側に下方に向けて連設した一対の側壁11b、11bと、この側壁11b、11b
から内方に向けて設けた水平なガイド板11c、11cとで構成した枠体からなり、上記一対の側壁11b、11b間に挿入したローラR,Rをガイド板11c、11c上に回転自在に載置させている請求項3に記載の温室用のドアー装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−246438(P2010−246438A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97717(P2009−97717)
【出願日】平成21年4月14日(2009.4.14)
【出願人】(000221568)東都興業株式会社 (57)
【Fターム(参考)】