説明

温度制御付き眼内レンズ供給システム

【課題】眼内レンズ供給システムは、インジェクタ本体(125)と、プランジャー(110)と、ノズル部分(160)とヒータを有している。
【解決手段】前記プランジャーは前記インジェクタ内の滑り可動である。前記ノズル部分は前記インジェクタ本体の末端の上に位置し、眼内レンズを受け入れるために構成されている空洞内部を有している。前記ヒータは眼内レンズ供給システムと一体化され、眼内レンズを加温するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は目の中に眼内レンズを供給する(deliver)ための装置に関する。特に温度制御が行われる眼内レンズ供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
人の眼は、角膜と呼ばれる透明な外部部分を通して光を伝送させ、水晶体を通して網膜に像を結像することにより視力が与えられる。結像の質は目の大きさ、形状、角膜、レンズ等多くのファクターに依存している。
【0003】
年齢、疾病がレンズの透明度を減少させるとき、網膜に伝送される光が減少するので、視力が悪化する。眼のレンズの欠陥は白内障として医学的に知られている。このための治療はレンズを外科的に取り除き、人工的眼内レンズIOL(Intraocular lens)によるレンズ機能に置き換えることである。
【0004】
米国では、多くの白内障のレンズは、phacoemulsification(超音波乳化吸引術)と呼ばれる外科技術により取り除かれている。この治療において、前面カプセルに開口が形成され、薄い超音波乳化吸引術用切除用先端部(phacoemulsification cutting tip)が病変したレンズに挿入され、超音波振動される。振動する切除用先端部によりレンズが液化され、エマルジョン化され、レンズが眼から吸い出される。病変レンズが一旦取り除かれ、人工レンズに置き換えられる。
【0005】
IOLは、病変レンズを取り除くのに使用された切開部と同じ切開部を通して眼の中に挿入される。IOLは畳み込まれた状態でIOLインジェクタに入れられる。IOLインジェクタの先端が切開部に挿入され、レンズが眼に供給される。
【0006】
今日、多くのIOLが製造されている。IOLは特別な特性を持つポリマーから形成されている。これら特性によりレンズは畳み込まれているが、眼の中に供給されるときに、適正な形状でレンズは展開される。前記レンズに使用されるポリマーは温度依存性がある。ポリマーを加温すると、IOLが容易に圧縮され、小さい切開部を通すことが可能になる。より小さい切開が望まれている。何故なら、切開が小さければ小さいほど、治癒が早く、患者にとっても外傷が少ないからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
IOLを作成するのに使われるポリマーの温度特性は、レンズのインプランテーションプロセスに大きな影響を与える。いくつかポリマーでは、硬度又は粘度の変化が相対的に狭い範囲で発生する。例えば、より低い温度では、前記ポリマーはもろくなり、畳むと破壊する。より高い温度では、前記ポリマーはぐにゃぐにゃになり、形状保持力を失う。従って、特別な温度でポリマーを保持し、IOLがその完全性を維持することが望まれている。
【0008】
実際に、複数の外科医は、赤ちゃん拭き(baby wipes)を暖めるように設計された高圧釜又は加温装置の外側を使ってマニュアルでIOLを加温してきた。この加温を制御することはできない。人工レンズを製造するのに使われるポリマーは温度に敏感で、より正確な温度管理をしないと所望の結果をえることができない。
【0009】
従って、温度制御される眼内レンズ挿入装置が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
<本発明の概要>
本発明の原理を使う1つの実施例において、本発明は、1のインジェクタ本体、1のプランジャ、1のノズル部分、1のヒータを備える眼内レンズ供給システムである。前記プランジャはインジェクタ本体内ですべり可動(slidably movable)である。前記ノズル部分はインジェクタ本体の末端に配置されており、眼内レンズを受け入れるために構成された内部空洞(hollow interior)を有している。前記ヒータは眼内レンズ供給システムと一体化され、眼内レンズを加温するように構成されている。
【0011】
本発明の原理を使うもう1つの実施例において、本発明は、1のハンドピース、1のカートリッジ、1のヒータを有する眼内レンズ供給システムである。前記ハンドピースは1の本体と、前記本体において往復運動をするように構成された1のプランジャを有している。前記カートリッジはカートリッジにおける1のチェンバー及びカートリッジの末端におけるノズルを有している。前記チェンバーは眼内レンズを保持するように構成されている。前記カートリッジは前記ハンドピースにフィットするように構成されている。前記ヒータは前記眼内レンズを加温する。
【0012】
本発明の原理を使う別の実施例において、本発明は、1の眼内レンズを眼に供給するための装置である。該装置は1のインジェクタ本体と、1のプランジャーと、1のノズル部分と、1のヒータと、1の電源と、1のコントローラと、1の前記ヒータと前記コントローラの間のインターフェースを有している。前記プランジャはインジェクタ本体内ですべり可動である。前記ノズルは前記インジェクタの末端近くに配置される。前記ノズル部分は眼内レンズを保持する内部空洞を有している。前記ヒータは眼内レンズ付近に位置しており、眼内レンズを加温できるような構成になっている。前記電源は前記ヒータに電力を供給している。前記コントローラは前記ヒータ動作を制御している。前記コントローラは眼内レンズ温度を制御するように構成されている。
【0013】
前記一般的記載と以下の詳細な説明は例示であって、請求する発明の説明を提供するものである。以下の説明は、発明の実施とともに、本発明の有利な効果と目的を説明し、示唆するものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図面は、本明細書と一体であり、本明細書の一部をなしており、本発明の実施例を示すもので、本発明の説明とともに本発明の原理を説明するために使われる。
【図1】カートリッジ及びハンドピースの上面断面図である。これらは眼内レンズインジェクタとして共同的に機能する。
【図2】カートリッジ及びハンドピースの上面断面図である。これらは眼内レンズインジェクタとして共同的に機能する。
【図3】カートリッジ及びハンドピースの側面断面図である。これらは眼内レンズインジェクタとして共同的に機能する。
【図4】カートリッジ及びハンドピースの側面断面図である。これらは眼内レンズインジェクタとして共同的に機能する。
【図5】本発明の実施例によるヒータを備えるカートリッジの上面断面展開図である。
【図6】本発明の実施例によるヒータを備えるカートリッジの側面断面展開図である。
【図7】本発明の実施例によるハンドピース本体上に配置されるヒータつきハンドピースの側面断面展開図である。
【図8】本発明の実施例によるハンドピース本体上に配置されるヒータつきハンドピースの上面断面展開図である。
【図9】本発明の実施例によるプランジャー上に配置されるヒータつきハンドピースの側面断面展開図である。
【図10】本発明の実施例によるプランジャー上に配置されるヒータつきハンドピースの上面断面展開図である。
【図11】本発明の実施例による眼内レンズインジェクタの上面断面図である。
【図12】本発明の実施例による眼内レンズインジェクタの側面断面図である。
【図13】本発明の実施例による2つの異なるヒータ位置を描く、眼内レンズインジェクタの上面断面図である。
【図14】本発明の実施例による2つの異なるヒータ位置を描く、眼内レンズインジェクタの側面断面図である。
【図15】本発明の実施例による眼内レンズインジェクタの一部分のブロックダイアグラムである。
【図16】本発明の実施例による2つの異なるヒータ位置を描くバッテリー電源をもつ眼内レンズ供給システムの上面断面図である。
【図17】本発明の実施例によるプランジャー上に位置するヒータつき眼内レンズ供給システムの上面断面図である。
【図18】本発明の実施例によるノズル上に位置するヒータつき眼内レンズ供給システムの上面断面図である。
【図19】本発明の実施例による、バネで駆動される、2つの異なるヒータ位置を描く眼内レンズ供給システムの側面断面図である。
【図20】本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの一操作方法のフローチャートである。
【図21】本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの一操作方法のフローチャートである。
【図22】本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの一操作方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の実施例について図面を使って詳細に説明する。可能である場合、同一参照番号が図面の同一又は類似のパーツに使用される。
【0016】
図1はカートリッジ及びハンドピースの上面断面図である。これらは眼内レンズインジェクタとして共同的に機能する。図1の実施例において、2部品IOLインジェクタシステムはハンドピース100とカートリッジ150を備えている。ハンドピース100においては、インジェクタ本体125はプランジャー110に連結するシャフト105を収容している。通常、シャフト105は剛性があり、プランジャー110に連結している。シャフト105の動きはプランジャー110の動きに変換される。このようにして、プランジャー110はインジェクタ本体125の内部にあって往復運動するように設計されている。2つのタブ115はハンドピース100の1つの端部に位置している。領域120はカートリッジ150を受け入れるようになっている。
【0017】
カートリッジ150は2つのタブ(タブ165)、ノズル160、チャンバー155を備えている。チャンバー155はIOLを保持している。ノズル160には空洞があり、IOLがそれを通って眼の中に入ることを可能にするように設計されている。カートリッジ150の内部は連続的な通路(チャンバー155とノズル160を含む)を有している。IOLはチャンバー155に置かれ、ノズル160を介してカートリッジから移動される。
【0018】
図2はカートリッジ150とハンドピース100が合致する様を示している。図2で示される実施例に示されているように、カートリッジ150は領域120に位置している。プランジャー110はインジェクタ本体125及びチャンバー155内で往復運動するように設計されている。シャフト105及びプランジャー110は一般的に本体125と平行な方向に前後に移動するように拘束されている。カートリッジ150の複数タブ(例えばタブ165)はハンドピース100上のタブ(例えばタブ115)の下にフィットするように設計されている。このように、カートリッジ150はハンドピース100に固定される。
【0019】
操作において、シャフト105が移動するとプランジャー110が移動する。カートリッジ150を挿入するために、シャフト105とプランジャー110が後ろ方向に引かれ、プランジャー110は領域120の外側に位置する。領域120がカートリッジ150を受け入れると、プランジャー110がカートリッジ150に前進する。特に、プランジャー110がチャンバー155に進入し、チャンバー155内にあるIOLと接触する。プランジャー110が更に前進すると、チャンバー155からノズル160を介してIOLを押し出す。ノズル160は角膜に形成された切開部に挿入され、眼の中にIOLを供給することが可能になる。
【0020】
図3,4は、図1,2に示されているカートリッジ150とハンドピース100の側面断面図である。この実施例では、カートリッジ150はハンドピースに嵌合している。図4において、プランジャー110はカートリッジ150のチャンバー155に存在している。
【0021】
図5、6は本発明の実施例による、ヒータを備えるカートリッジの上面及び側面断面展開図である。ヒータ505の位置は破線で示されている。実施例の図5、6においては、ヒータ505はチャンバー155の上又は下に位置している。これによりヒータ505を使って、チャンバー155に存在するIOLを加温することが可能になる。また、ヒータ505はノズル160に延びており、IOLがノズル160に存在する間も、熱がIOLに伝播することを可能にしている。ヒータ505はチャンバー155を取り巻くようにまたはチャンバー155の1つの側にあってもよい。
【0022】
ヒータ505は、通常、抵抗性のヒータである。1つの実施例においては、ヒータ505は抵抗を持つ連続したワイア(電流はこのワイアを通る)である。別の実施例においては、ヒータ505は直列に接続している抵抗要素(電流はこのワイアを通る)を含んでいる。ヒータ505を通過する電流量及びヒータ505の抵抗特性が選択され、チャンバー155に存在するIOLを加温するために適切な熱量が供給される。
【0023】
電気接続(図示しない)によってヒータ505に電流が供給される。これら接続は通常、電源(例えば、バッテリー)からヒータ505に電流を供給する。又、制御線(図示しない)がヒータ505の動作を制御する信号を供給する。この実施例においては、コントローラ(図示しない)は、ヒータ505から温度情報を受け取り、ヒータ505の動作を制御する信号を供給する。
【0024】
ヒータ505はカートリッジ150の外部表面に、カートリッジの内部表面に、又はカートリッジに埋め込んで設けてもよい。通常、カートリッジ150はポリマー材料から作成される。ヒータ505はポリマー材料に埋め込まれてもよい。
【0025】
図7、8は、本発明の実施例によるヒータつきハンドピースの(上面及び側面)断面展開図である。ヒータ705の位置は破線で表されている。この実施例においては、ヒータ705はプランジャー110の下にある。このようにして、カートリッジ150は、ヒータ705の上でハンドピース100に嵌合している。ヒータ705はカートリッジ150とIOLを加温する。ヒータ505と同様に、ヒータ705は抵抗タイプのヒータである。
【0026】
ヒータ705は、ハンドピース100の外面、ハンドピース100の内面、又は、ハンドピース100に埋め込まれて配置してもよい。ハンドピース100がポリマー材で作成されている場合は、ヒータ705はポリマー材に埋め込むことができる。ハンドピースが金属材料で構成されている場合は、ヒータ705はその表面のどちらかに配置することができる。
【0027】
複数電気接続(図示しない)はヒータ705に電流を供給する。これら接続は、通常、電源(例えば、バッテリー)からヒータ705に電流を供給する。更に、制御線(図示しない)はヒータ705の動作を制御する信号を供給する。この実施例において、コントローラ(図示しない)はヒータ705から温度情報を受け、ヒータ705の動作を制御する信号を供給する。
【0028】
図9及び10は本発明の実施例によるヒータつきハンドピースの(上面及び側面)断面展開図である。ヒータ905の位置が破線で示されている。この実施例において、ヒータはプランジャー110上に配置されている。プランジャー110がチャンバー155又はカートリッジ150に挿入されると、ヒータ905からの熱はIOLに直接的に伝えられる。ヒータ505,705のように、ヒータ905は抵抗タイプのヒータである。
【0029】
ヒータ905はプランジャー110の外側面、プランジャー110の内側面、又は、プランジャー110に埋め込まれて配置される。プランジャー110がポリマー材で作成されている場合は、ヒータ705はポリマー材に埋め込むことができる。
【0030】
複数電気接続(図示しない)はヒータ905に電流を供給する。これら接続は、通常、電源(例えば、バッテリー)からヒータ905に電流を供給する。更に、制御線(図示しない)はヒータ905の動作を制御する信号を供給する。この実施例において、コントローラ(図示しない)はヒータ905から温度情報を受け、ヒータ905の動作を制御する信号を供給する。
【0031】
1つの実施例において、前記ヒータ構成の1つが選択される。換言すれば、もしヒータがカートリッジに配置されると、ハンドピースには存在しない。同様に、もしヒータがハンドピースに配置されると、カートリッジには存在しない。
【0032】
別の実施例においては、2つのヒータが使用される。例えば、ヒータはプランジャー110の上、又は、インジェクタ本体125の上にあってもよい。これにより、熱が間接的にカートリッジ(インジェクタ本体125の上に位置するヒータの場合)を介して、又は直接的に(プランジャー110の上に位置するヒータの場合)IOLに伝達される。本発明の範囲内で、複数の別の類似の構成が可能である。
【0033】
ヒータ505,705、905の動作は類似している。これらヒータに電流が流れるときには、ヒータは発熱する。通常、コントローラは電流量、ヒータに加える電流のタイミングを制御する。ヒータは、駆動されたときに、IOLを所望温度範囲に維持するように設計されている。
【0034】
図11、12は、本発明の実施例によるIOLインジェクタ(ヒータが一体化されている)の上面及び側面断面図である。図11の実施例において、IOL供給システム1100は、シャフト1110の一端部に配置されているプランジャー1105を含んでいる。シャフト1110は通常、剛性のものであり、プランジャー1105に連結しており、シャフト1110の動きがプランジャー1105の動きに変換されている。このようにして、プランジャー1105は、インジェクタ本体125内で往復運動するように設計されている。ガイド1120,1122は、プランジャー1105がハウジング1115に平行な方向で前後に動くようにしている。ハウジング1115はプランジャー1105とシャフト1110を包含している。
【0035】
ノズル部分1130はIOL供給システムの1つの端部に位置している。空洞内部1125はノズル部分1130に位置しており、IOLを保持するように設計されている。連続する通路がガイド1120、1122から空洞内部1125を通って延びており、末端のノズル部分1130に至る。空洞内部1125に含まれ、ガイド1120,1122に隣接しているIOLは末端、即ちノズル部分1130の端部から出て、眼の中に入ることができる。
【0036】
手術では、シャフト1110が動き、プランジャー1105が移動される。シャフト1110及びプランジャー11054は、一般的に、ハウジング1115の内部でハウジングに平行な方向で前後に動くように拘束されている。IOLは、ガイド1120,1122に隣接する空洞内部1125に配置されている。プランジャー1105はIOLと噛み合わせ、IOLを空洞内部1125を通って、ノズル部分1130の端部から眼の中に押し出す。ノズル部分の端部1130は角膜の切開部に挿入される。
【0037】
図13、14は、本発明の実施例による2つの異なるヒータ位置を持つ眼内レンズインジェクタの上面及び側面断面図である。図13,14において、ヒータ1305はプランジャーの上に配置されており、ヒータ1310はノズル部分の上に配置されている。ヒータ1305,1310の位置は太線で示されている。図13,14の実施例において、ヒータ1305はプランジャーの上に配置されており、ヒータ1310はノズル部分1130の空洞内部1125の上、下に配置されている。別の実施例では、ヒータ1310は空洞内部1125を取り囲んでいる、又はその一つの側に配置されている。
【0038】
ヒータ1305がプランジャー1105の上に配置されている場合、プランジャー1105がIOLとコンタクトを持つ時に、熱はIOLに伝播する。ヒータ1310がノズル部分1130の上に配置され、空洞内部1125を取り囲むときに、熱が空洞内部1125の留まる間、熱はIOLに伝播する。
【0039】
ヒータ1305、1310は、通常、抵抗タイプのヒータである。一つの実施例において、ヒータ1305、1310は抵抗を持つ連続ワイア(電流が通過する)を有している。別の実施例において、ヒータ1305、1310は電流が通過する直列に接続された抵抗要素を有している。ヒータ1305、1310を通過する電流量とヒータ1305、1310の抵抗特性を選択し、IOLを加温するための適正な熱量を供給する。
【0040】
複数電気接続(図示しない)はヒータ1305,1310に電流を供給する。これら接続は、通常、電源(例えば、バッテリー)からヒータ1305,1310に電流を供給する。更に、制御線(図示しない)はヒータ1305,1310の動作を制御する信号を供給する。この実施例において、コントローラ(図示しない)はヒータ1305,1310から温度情報を受け、ヒータ1305,1310の動作を制御する信号を供給する。
【0041】
ヒータ1305はプランジャー1105の外側面、プランジャー1105の内側面、又は、プランジャー1105に埋め込まれて配置されている。通常、プランジャー1105はポリマー材で作成されている。この場合は、ヒータ1105はポリマー材に埋め込むことができる。同様に、ヒータ1310はノズル部分1130の外側面、ノズル部分1130の内側面、又は、ノズル部分1130に埋め込まれて配置されている。通常、ノズル部分1130はポリマー材で作成されている。この場合は、ノズル部分1130はポリマー材に埋め込むことができる。
【0042】
1つの実施例において、前記ヒータ構成の1つが選択される。換言すれば、もしヒータがプランジャー1105に配置されると、ノズル部分1130には存在しない。同様に、もしヒータがノズル部分1130に配置されると、プランジャー1105には存在しない。
【0043】
別の実施例においては、2つのヒータが使用される。例えば、ヒータはプランジャー1105の上、又は、ノズル部分1130の上にあってもよい。これにより、熱が間接的にノズル部分1130(ノズル部分1130の上に位置するヒータの場合)を介して、及び直接的に(プランジャー1105の上に位置するヒータの場合)IOLに伝達される。本発明の範囲内で、複数の別の類似の構成が可能である。
【0044】
ヒータ1305,1310の動作は類似している。これらヒータに電流が流れるときには、ヒータは発熱する。通常、コントローラは電流量、ヒータに加える電流のタイミングを制御する。ヒータは、駆動されたときに、IOLを所望温度範囲に維持するように設計されている。
【0045】
上記実施例に示されているとおり、ヒータはIOLを加温するためにIOLに近接して配置することができ、眼の中にIOLを容易に供給することができる。IOLは温度に敏感なポリマー材で作成されているから、完全なヒータ(integral heater)を通して熱を提供することによりIOLが、その形状特性を維持しつつ簡単に圧縮される温度にIOLを保持できる。このように、ヒータを使ってIOLを所望の温度範囲に維持し、IOLを眼に簡単に供給することができる。
【0046】
前記実施例ではヒータの配置、構成について詳述したが、次の実施例ではIOL供給システムをより完全に説明する。図15は本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの一部分のブロックダイアグラムである。図15の実施例において、IOL供給システムの一部分はコントローラ1505、モータ1510、入力装置1515、電源1520を含んでしる。コントローラ1505は、インターフェース1530を介してモータ1510に、インターフェース1535を介して入力装置1515にインターフェース1525を介して電源1520に接続している。インターフェース1540はコントローラ1505をヒータ(図示しない)に接続する。
【0047】
コントローラ1505は、通常、論理機能を実行するIC回路である。種々の実施例において、コントローラ1505はモータコントローラ又はヒータコントローラである。別の実施例においては、コントローラ1505は単純なマイクロプロセッサである。コントローラ1505は、通常、電源と出力ピンを持つ、標準的なICパッケージである。
【0048】
図15の実施例において、コントローラ1505は、インターフェース1535を介して、入力装置1515から入力を受け取るIC回路である。コントローラは、インターフェース1525を介して電源1520から電力を受けとる。コントローラ1505はインターフェース1540を介してヒータ(図示しない)から情報を受け取る。この実施例において、コントローラ1505は2つの制御出力を持っている。コントローラ1505はインターフェース1530を介してモータ1510に制御出力を送る。コントローラはインターフェース1540を介してヒータ(図示しない)に制御出力を送る。
【0049】
入力装置1515は、通常、IOL供給システムの所定の部分をアクティブ状態にするスイッチ又はボタンである。一つの実施例において、入力装置1515は、ヒータをアクティブ状態にするスイッチである。
【0050】
電源1520は、コントローラ1505、モータ1510、及びヒータ(図示しない)に電力を供給する。一つの実施例において、電源1520はバッテリーである。別の実施例においては、電源1520は外科コンソールから電力を導くケーブルである。
【0051】
モータ1510はプランジャーを駆動して、IOLを眼の中に入れるように設計されている。一つの実施例において、モータ1510はステッパーモータ(stepper motor)である。インターフェース1525、1530、1535、1540は適正であればどのようなタイプのインターフェースであってもよい。一つの実施例において、これらインターフェースは電力及び/又はデータを送受信できる。
【0052】
図16は本発明の実施例による2つの異なるヒータ位置を描く、バッテリ電源をもつ眼内レンズ供給システムの上面断面図である。図16のIOL供給システム1600は図13、14の要素を図15の要素と組み合わせたものである。図16において、IOL供給システム1600はバッテリー1605、コントローラ1505、入力装置1515、モータ1510、シャフト1110、ハウジング1115、ガイド1120,1122、空洞内部1125、インターフェース1525、1530、1535、1540、ヒータ1305、1310を備えている。インジケータ(LEDのような、図示しない)はハウジング1115の上に存在してもよい。
【0053】
バッテリー1605はIOL供給システムの一端部のハウジングの中に置かれている。バッテリー1605はインターフェース1525を介して電力をコントローラに供給している。また、バッテリー1605はモータ1510及びヒータ1305,1310の内の1つ又は両方に電力を供給している。入力装置1515は、アクティブ状態になると、インターフェース1535を介してコントローラ1505に信号を供給する。コントローラ1505は、インターフェース1540に送信する信号によりヒータ1305,1310を制御する。インターフェース1540はヒータ1305をコントローラ1505に接続するように図示されているが、それはヒータ1310をコントローラ1505に接続してもよい。コントローラ1505はインターフェース1530に送信する信号によりモータ1510の動作を制御する。モータ1510はシャフト1110に連結されており、アクティブ状態になると、シャフト1110を動かす。シャフト1110はプランジャー(図示しない)に連結されている。ガイド1120,1122はハウジング1115に配置されており、シャフト1110及びプランジャー(図示しない)を備えており、ハウジング1115に平行して前後に移動する。内部空洞1125はIOL供給システム1600のノズル部分に位置している。2つのヒータ1305,1310が示されている。
【0054】
2つのヒータ位置が示されているが、ヒータ1305,1310の内の1つ又は両方が存在してもよい。一つの実施例においては、ヒータ1305が存在するが、ヒータ1310は存在しない。このような場合、プランジャーの上に存在するヒータ1305は、それが、IOLに接触するか又は近づくと、IOLシステムを直接的に加温する。別の実施例においては、ヒータ1310が存在し、ヒータ13054は存在しない。この場合、ヒータ1310がIOLを加温する。更にもう一つの実施例では、2つのヒータ1305,1310が存在する。その場合、両方がIOLを加温する。
【0055】
動作において、コントローラ1505は入力装置1515から入力を受け取る。前記のように、入力装置1515は、通常、スイッチ又はボタンである。この実施例において、受信された入力はコントローラ1505に命令し、ヒータ(例えば、ヒータ1305又は1310、又は両方)をオンにする。インターフェース1540を介して、コントローラ1505はヒータをオンにして、IOLを加温する。コントローラ1505は温度情報を、インターフェース1540を介してヒータ1305及び/又はヒータ1310から受け取る。コントローラ1505は、ヒータ1305及び/又はヒータ1310を制御して、IOLを所望の温度範囲に維持する。インジケータ(例えば、LED、図示しない)は発光して、IOLが所望の温度範囲にあることを表示する。IOLが所望の温度範囲にある間、コントローラはモータ1510をアクティブにして、シャフト1110とプランジャー(ヒータ1305と共に配置される)を駆動して、IOLを内部空洞1125から眼の中に供給する。
【0056】
コントローラ1505は複数のアルゴリズムを使って、ヒータ1305及び/又はヒータ1310の制御を行うことができる。本発明による実施例において、コントローラ1505はオンオフ制御アルゴリズムを使って、ヒータのオンオフを行い、IOLを所望温度範囲に維持する。別の実施例において、コントローラ1505はヒータ1305及び/又はヒータ1310に加える電流量の制御を行い、温度制御を行う。この方法を使って、ヒータは所望温度範囲に維持され、IOLが所望温度範囲に維持されることが保証される。
【0057】
別の実施例において、コントローラ1505はPIDコントローラ(proportional-integral-derivative controller)である。PIDコントローラはヒータからフィードバック信号を受け取り、フィードバック信号を使ってヒータを制御する。PIDコントローラはヒータを所望設定温度に効率よく維持することができる。例えば、仮に設定温度が摂氏35又は40度であるとすると、PIDコントローラはヒータを摂氏35又は40度に維持する。ヒータはPIDコントローラを使ってどのような設定温度にでも維持することができる。
【0058】
所望温度範囲は工場で予め設定することができる。IOL供給システムは同一ポリマー材で作られているIOLを供給するから、摂氏数度の設定温度範囲は所望の温度範囲に対して適切である。通常、IOLを作成するのに使われるポリマー材は摂氏数度の比較的小さな温度範囲に亘って観測可能な温度依存性がある。このような場合、所望の温度範囲は摂氏数度の範囲であるべきである。
【0059】
コントローラ1505は複数のアルゴリズムを使って、モータ1510の制御を行うことができる。モータ1510がステッパーモータ(stepper motor)である場合、コントローラ1505はモータシャフトを増加するように前進させ、これにより、シャフト1110及びプランジャーを増加するように前進させる。1つの実施例において、シャフト1110はステッパーモータ上に存在する。別の実施例において、ステッパーモータ上のシャフトはシャフト1110に結合している。
【0060】
図17の実施例は、電力がIOL供給システム1700にケーブル1705を介して供給されている点を除けば、図16の実施例と同一である。ケーブル1705はIOL供給システム1700から外科コンソール(図示しない)に延長している。前記外科コンソールは通常、複数のポート(例えば電力又は圧縮空気力を供給するポート)を備えている。前記コンソールはシステムの動作についての情報を表示する表示装置を備えている。図17に示される一つの実施例において、コントローラ1505はケーブル1705とインターフェースしている。コントローラ1505はケーブル1705を介してコンソールに情報を送り、コンソールからコンソールに情報を受け取ってもよい。1つの実施例において、コンソールは制御機能の全部ではないが、多数を実行する。このような場合、コントローラ1505は無くてもよい。その代わりに、ケーブル1705はインターフェース1530、1535,1540を有して、入力装置1515から入力信号を受け取り、制御信号をモータ1510及びヒータ1305に供給する。
【0061】
図17において、唯1つのヒータ1305が示されている。ヒータ1305はプランジャーの上に位置しており、IOLを直接かオンするように設計されている。ノズル部分1130を見ることは可能である。
【0062】
図18の実施例は、ヒータ1310がプランジャー1105の上に配置されているのではなく、ノズル部分1130の上に配置されている点を除けば、図17と同一である。
【0063】
動作については、IOL供給システム1700及びIOL供給システム1800はケーブル1705を介して電力を受け取っている。両システムともに類似の仕方で動作する。一つの実施例において、IOL供給システム1700のコントローラ1505は入力信号を入力装置1515から受け取る。この入力信号はヒータ1305をアクティブにするようにコントローラに通知する。又は、コントローラ1505が無くて、制御機能が外科コンソールにより処理される場合には、入力装置1505からの入力信号はケーブル1705を介してコンソールにより受け取られる。もしコントローラ1505があるときには、又はコントローラが無くてコンソールがあるときには、ヒータ1305の動作を制御してIOLを所望の温度範囲に維持する。IOLが所望の温度にあるときに、外科医はノズル部分1130の先端を目の角膜の小さな切開部から挿入して、プランジャーをアクティブにしてIOLを眼の中に注入する。通常、外科医はフットスイッチ(foot switch)を押し下げ、モータを駆動する。モータ1510はシャフト1110とプランジャー1105とを駆動して、IOLを、内部空洞1125から移動させ、ノズル部分の端部を介して、眼の中に移動させる。
【0064】
フットスイッチは外科コンソールに接続している。このように、フットスイッチからの信号はコンソールに外科医がIOLを眼の中に注入したいことを通知する。コンソールはモータ1510をアクティブ状態にすることにより、直接この動作を制御するか、又は、信号をコントローラ1505に伝え、コントローラ1505はモータの動作を制御する。このようにして、コントローラ1505が無い場合、外科コンソールはIOL供給装置1700の動作を制御する。
【0065】
図19の実施例はモータ1510がスプリング1905とスプリングロック1910に置換されている点を除き、図16と同一である。この実施例において、スプリング1905は動力を供給し、シャフト1110とプランジャー1105とを駆動し、IOLを眼の中に注入する。スプリング1905の一端部ハウジング1115又はハウジング1115の内部の構造(図示しない)に連結している。シャフトロック1910はシャフト1110を適正な位置に保持するように動作する。この位置で、スプリング1905は伸張した状態にある。シャフトロック1910が開放されたときに、スプリング1905はシャフト1110をノズル部分1130の端部方向に押圧する。反対に、これはプランジャー1105を押し出し、ノズル部分1130からIOLを眼の中に入れる。
【0066】
一つの実施例において、シャフトロック1910はコントローラ1505により制御される。別の実施例において、シャフトロック1910(ボタン又はスイッチ(図示しない)により開放される)は機械的結合(図示しない)により所定場所に保持される。このケースでは、コントローラ1505はヒータ1305及び/又はヒータ1310を動作させるように設計された単純なコントローラであってよい。この場合、IOL供給装置1900は使い捨て型である。
【0067】
動作において、使い捨て型IOL供給装置1900は、入力装置1515をアクティブ状態にすることによりアクティブ状態になる。入力装置1515は、通常、ヒータ1305、ヒータ1310又はヒータ1305、ヒータ1310両方をオンにするスイッチ又はボタンである。ヒータ(複数)はバッテリー1605から電力を取る。バッテリー1605はヒータ(複数)に電流を供給する。ヒータ(複数)がIOLを加温し、IOlが所望温度範囲になった後で、インジケータ(図示しない、LEDのような)が点灯される。これにより、外科医はIOLの注入準備ができたことを知る。それから、外科医はノズル部1130(ヒータ1310に配置されている)の先端部を角膜の切開部の中に注入し、シャフトロック1910を解除する。シャフトロックは機械的なシャフトロックリリース(shaft lock release;図示しない)をアクティブにすることにより、無力化(disabled)又は解除される。このシャフトロックリリースは、スイッチ又はボタンの形であってよい。一旦シャフトロックが解除されると、スプリングはシャフト1110とプランジャー1105(ヒータ1305に配置されている)をノズル部分1130の先端部方向に押圧する。プランジャー1105は、内部空洞1125からノズル部分1130先端を介して、眼の中にIOLを注入する。
【0068】
実施例がどのようなものでも、IOL供給システムに安全性構成を追加してもよい。この安全性構成により、IOLが所望の温度範囲にあるときに眼の中にIOLを注入することができる。このような場合、IOLの眼の中への供給は、機械的なロック又はコントローラにより(実施例に依存して)、IOLが所望の温度範囲に到達する迄、抑圧される。このような安全性スキームはコントローラ1505又は外科コンソールで実行される。
【0069】
図20は、本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの1つの操作方法のフローチャートである。2010において、IOLが加温されている。2020において、IOLは所望温度範囲に維持されている。2030において、IOLが所望の温度範囲にあるときに、IOLは眼の中に供給される。
【0070】
図21は、本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの別の操作方法のフローチャートである。2110において、ヒータがアクティブの状態になる。2120において、IOLが加温される。2130において、IOLが所望温度範囲に到達されない場合、2170において、IOLの供給が中止され、2120において、IOLは加温され続ける。2130において、IOLが所望温度範囲に到達した場合、2140において、IOLは所望温度範囲にあることが表示される。この表示はLEDを発光させることで視覚化される。2150において、IOLの温度は所望温度範囲で維持される。2160において、IOLが所望温度範囲にあるときに、IOlは眼の中に供給される。
【0071】
図22は、本発明の実施例による眼内レンズインジェクタシステムの別の操作方法のフローチャートである。2210において、ヒータをアクティブにすべきであると表示する入力信号が受信される。2220において、ヒータがアクティブになる。2230において、ヒータは加温される。仮に、2240において、IOLが所望温度範囲に到達されなかった場合、2250において、フィードバックがコントローラに与えられて、2230において、IOLは加温を継続する。2240において、IOLが所望温度範囲に到達した場合、2260において、IOLが所望温度範囲にあることが表示される。2270において、IOLの温度が所望温度範囲に維持される。2280において、信号が送られて、プランジャーがアクティブになる。2290において、IOLが所望温度範囲にあるときに、IOLが眼の中に供給される。
【0072】
以上によれば、本発明は眼の中に眼内レンズを供給するためのシステムを改良するものである。本発明は温度制御される眼内レンズインジェクタ装置を提供する。この装置によればレンズが所望温度に加温されるが、これは、レンズの圧縮性を改善することが可能になる。これにより、レンズは、より小さい切開部を通して供給することが可能になる。本発明は実施例により説明されているが、当業者は種々に変更することができる。
【0073】
当業者が本書において開示された本発明の明細書及び実施を考慮することにより、本発明の別の実施例が明らかである。明細書と実施例は例示として考慮するべきである。本発明の技術的範囲と要旨は特許請求の範囲によって示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インジェクタ本体と、
前記インジェクタ内の滑り可動なプランジャーと、
前記インジェクタ本体の末端の上のノズル部分(このノズル部分は眼内レンズを受け入れるために構成されている内部空洞を有している)と、
眼内レンズを加温するように構成された眼内レンズ供給システムと一体化されたヒータとを、
有する眼内レンズ供給システム。
【請求項2】
前記ヒータは前記ノズル部分に位置していることを特徴とする請求項1に記載された眼内レンズ供給システム。
【請求項3】
前記ノズル部分はポリマーから構成されており、前記ヒータは前記ポリマーにモールドされていることを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項4】
前記ヒータは前記プランジャーの上に位置していることを特徴とする請求項1に記載された眼内レンズ供給システム。
【請求項5】
前記プランジャーはポリマーから構成されており、前記ヒータは前記ポリマーにモールドされていることを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項6】
更に、前記ヒータに電力を供給するための電源を備えていることを特徴とする請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項7】
前記電源はバッテリーであることを特徴とする請求項6に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項8】
更に、前記眼内レンズの温度を制御するためのコントローラを備えている請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項9】
更に前記ヒータと前記コントローラの間のインターフェースを備えている請求項8に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項10】
前記インターフェースは前記コントローラにフィードバックを供給し、前記コントローラは前記ヒータが所望温度範囲内に眼内レンズを維持するように動作することを特徴とする請求項91に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項11】
更に前記プランジャーを移動させるためのモータを備える請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項12】
更に前記プランジャーを移動させるためのスプリングを備える請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項13】
更に前記ヒータをアクティブにするためのスイッチを備える請求項1に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項14】
本体と、前記本体において前後移動するように構成されたプランジャーとを備えるハンドピースと、
カートリッジの中にチャンバー、前記カートリッジの末端にノズルを備えるカートリッジと(但し、前記チャンバーは眼内レンズを保持するように構成され、前記ノズルは前記チャンバーに連結して内部空洞を有しており、前記カートリッジは前記ハンドピースにフィットするように構成されている)、
前記眼内レンズを加温するためのヒータとを、
備える眼内レンズ供給システム。
【請求項15】
前記ヒータは前記カートリッジの上に位置することを特徴とする請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項16】
前記カートリッジはポリマーから構成されており、前記ヒータは前記ポリマーにモールドされていることを特徴とする請求項14に記載の特徴とする眼内レンズ供給システム。
【請求項17】
前記ヒータは前記本体の上に位置していることを特徴とする請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項18】
前記本体はポリマーで構成されており、前記ヒータは前記ポリマーにモールドされていることを特徴とする請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項19】
前記ヒータは前記プランジャーの上に位置していることを特徴とする請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項20】
前記プランジャーはポリマーから構成されており、前記ヒータは前記ポリマーにモールドされていることを特徴とする請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項21】
更に、前記ヒータに電力を供給するための電源を有する請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項22】
前記電源はバッテリーであることを特徴とする請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項23】
更に、前記眼内レンズの温度を制御するためのコントローラを有する請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項24】
更に前記ヒータと前記コントローラとの間のインタフェースを備える請求項23に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項25】
前記インターフェースは前記コントローラにフィードバックを供給して、前記コントローラが眼内レンズを所望温度範囲内に維持することを特徴とする請求項24に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項26】
更に、前記プランジャーを移動させるためのモータを備える請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項27】
前記プランジャーを移動させるためのスプリングを備える請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項28】
前記ヒータをアクティブにする点のスイッチを備える請求項14に記載の眼内レンズ供給システム。
【請求項29】
インジェクタ本体と、
前記インジェクタ内の滑り可動なプランジャーと、
前記インジェクタ本体の末端の上のノズル部分(但し、このノズル部分は眼内レンズを受け入れるために構成されている空洞内部を有している)と、
眼内レンズを加温するように構成された眼内レンズの近くに配置されたヒータと、
前記ヒータに電力を供給するための電源と、
前記ヒータの動作を制御するためのコントローラと、
前記ヒータと前記コントローラとの間のインターフェースと(但し、前記コントローラは前記眼内レンズの温度を制御するように構成されている)、
を有する眼内レンズ供給システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−183383(P2012−183383A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−144366(P2012−144366)
【出願日】平成24年6月27日(2012.6.27)
【分割の表示】特願2009−534808(P2009−534808)の分割
【原出願日】平成19年10月23日(2007.10.23)
【出願人】(501449322)アルコン,インコーポレイティド (140)
【Fターム(参考)】