説明

温泉水ジェルおよびその製造法

【課題】自然療法にマッチした温泉水ジェルおよびその製造法を提供する。
【解決手段】温泉水を加熱または冷却して適温にし、適温にされた温泉水に自然療法適合パウダーを適量添加し、温泉水を攪拌して前記自然療法適合パウダーを均一に分散させ、温泉水を適温に加熱して自然療法適合パウダーを温泉水に溶解させ、温泉水を冷却してジェル化を開始させるとともに攪拌してジェル化を促進して温泉水ジェルとするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は温泉水ジェルおよびその製造法に関する。さらに詳しくは、自然療法にマッチした温泉水ジェルおよびの製造法に関する。
【背景技術】
【0002】
古来より、より美しく見せるために化粧がなされている。この化粧に用いられる化粧品は、古くは天然由来のものが用いられていた。
【0003】
しかるに、近年の合成化学の驚異的な発展に伴って、化粧品のほとんどは合成化学由来のものとなってきている。
【0004】
しかしながら、合成化学由来の化粧品は、肌に多くのストレスを与えていることが最近になってわかってきた。例えば、合成化学由来の化粧品を長く使っていると、肌にしみが発生したり、肌あれが発生したりすることがわかってきた。
【0005】
このため、合成化学由来の化粧品に疲れた肌を癒すため、ハーブなどが有する人体の機能回復力の助けを借りて、人間が本来有している「健康になろうとする力」を発揮させる自然療法がなされるようになってきている。
【0006】
なお、温泉水等をスプレー装置に充填したものについては、特許文献1に提案がなされている。
【特許文献1】特開平9−175996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、自然療法にマッチした温泉水ジェルおよびその製造法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、自然療法にマッチした素材を探求していたところ、温泉水に飲用ゼラチンパウダーを添加してジェル状とし、肌に塗り込むことにより角質除去効果、美白効果、傷に対する治癒効果、脚のむくみの解消などが得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明の温泉水ジェルは、温泉水に適量の自然療法適合パウダーを添加してなることを特徴とする。
【0010】
本発明の温泉水ジェルにおいては、温泉水ジェルが自然療法の適用に適した固さとなるよう自然療法適合パウダーの添加量が調節されてなるのが好ましい。
【0011】
また、本発明の温泉水ジェルにおいては、自然療法適合パウダーの添加量が、温泉水100ミリリットル当たり2.5グラムから7グラムの範囲とされてなるのが好ましく、自然療法適合パウダーの添加量が、温泉水100ミリリットル当たり4.5グラムから5.5グラムの範囲とされてなるのがさらに好ましい。
【0012】
さらに、本発明の温泉水ジェルにおいては、自然療法適合パウダーが、飲用ゼラチンパウダーまたは化粧品用ゼラチンパウダーから選択されてなるのが好ましい。その場合、ゼラチンが、哺乳動物由来のコラーゲンから抽出されてなるのがさらに好ましい。
【0013】
さらに、本発明の温泉水ジェルにおいては、香料が添加されてなるのが好ましい。
【0014】
さらに、本発明の温泉水ジェルにおいては、温泉水が、酸性泉、中性泉またはアルカリ泉とされてなるのが好ましく、温泉水が酸性泉または中性泉とされた場合、温泉水ジェルの固さがアルカリ泉の温泉水ジェルより固くされてなるのがさらに好ましい。
【0015】
一方、本発明の温泉水ジェルの製造法は、温泉水を加熱または冷却して適温にする調温手順と、適温にされた温泉水に自然療法適合パウダーを適量添加する添加手順と、自然療法適合パウダーが添加された温泉水を攪拌して前記自然療法適合パウダーを均一に分散させる分散手順と、自然療法適合パウダーが均一に分散させられた温泉水を適温に加熱して前記自然療法適合パウダーを温泉水に溶解させる溶解手順と、温泉水を冷却してジェル化を開始させるジェル化手順と、ジェル化が開始した温泉水を攪拌してジェル化を促進する促進手順と
を含んでいることを特徴とする。
【0016】
本発明の温泉水ジェルの製造においては、調温手順前に温泉水を沸騰させて煮沸消毒する消毒手順が付加されているのが好ましい。
【0017】
また、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、消毒手順前に温泉水をろ過するろ過手順が付加されているのが好ましい。
【0018】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、得られた温泉水ジェルを所定時間冷蔵保存して調質する調質手順が付加されているのが好ましい。その場合、所定時間を4時間から8時間の範囲とし、冷蔵保存の温度を4℃から10℃の範囲とするのがさらに好ましい。
【0019】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、添加手順の際に香料の添加もなすのが好ましい。
【0020】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、添加手順の際に、温泉水ジェルが自然療法の適用に適した固さとなるよう自然療法適合パウダーの添加量を調節するのが好ましい。
【0021】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、自然療法適合パウダーの添加量を、温泉水100ミリリットル当たり2.5グラムから7グラムの範囲とするのが好ましく、自然療法適合パウダーの添加量を、温泉水100ミリリットル当たり4.5グラムから5.5グラムの範囲とするのがさらに好ましい。
【0022】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、自然療法適合パウダーを、飲用ゼラチンパウダーまたは化粧品用ゼラチンパウダーから選択するのが好ましい。
【0023】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、ゼラチンが、哺乳動物由来のコラーゲンから抽出されてなるのが好ましい。
【0024】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、温泉水を酸性泉、中性泉またはアルカリ泉とするのが好ましく、温泉水を酸性泉または中性泉とした場合、温泉水ジェルの固さがアルカリ泉の温泉水ジェルより固くなるよう自然療法適合パウダーの添加量を調節するのがさらに好ましい。
【0025】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、調温手順における温度を65℃以下とするのが好ましい。
【0026】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、溶解手順における温度を65℃以下とするのが好ましい。
【0027】
さらに、本発明の温泉水ジェルの製造法においては、ジェル化手順における冷却を温泉水が入った容器を氷水につけてなすのが好ましい。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、自然療法にマッチした温泉水ジェルおよびその製造法を提供できるという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0030】
本発明の温泉水ジェルは、温泉水に飲用ゼラチンパウダーを適量添加してジェル状としてなるものである。
【0031】
温泉水は、酸性泉、中性泉、アルカリ泉などの各種とすることができ、その泉種に特に限定はない。ただし、温泉水は入浴に使用される前のものとされる。なお、殺菌を目的として塩素などが加えられる場合は、その前のものとされる。
【0032】
また、温泉水は、必要に応じてフィルタによりろ過されてもよい。例えば、温泉水供給経路に開放部がある場合には、ごみなどが混入するおそれがあるので、フィルタによりろ過するのが好ましい。
【0033】
温泉水の源泉の温度は、100℃未満とされるのがよいが、50℃以下とされるのが好ましい。というのは、源泉の温度が100℃を超える場合は、後述する煮沸消毒処理によっても死滅しないバクテリアなどの微生物が温泉水中に生息し、そのバクテリアなどの微生物が温泉水に添加されたゼラチンを食料として繁殖して温泉水が腐敗するおそれがあるからである。
【0034】
温泉水には前述したように各種バクテリアなどの微生物が生息しているおそれがあるので、それらの微生物を死滅させるため、温泉水ジェルの製造開始前に沸騰させて煮沸消毒する。煮沸消毒する時間は2分間程度とする。
【0035】
飲用ゼラチンパウダーは、牛や豚などの哺乳類のコラーゲンから抽出したものとするのが好ましいが、鮭などの魚類のコラーゲンから抽出したものとすることもできる。ただし、自然療法の際にその療法に悪影響を与えるような不快な匂いの生じさせない飲用ゼラチンパウダーが特に好ましい。例えば、温泉水中に潜在している匂い、例えば鉄分臭を顕在化させない飲用ゼラチンパウダーが特に好ましい。
【0036】
本明細書では、このように自然療法の際にその療法に悪影響を与えるような不快な匂いの生じさせない飲用ゼラチンパウダーを「自然療法適合パウダー」と称することとする。
【0037】
添加する飲用ゼラチンパウダー、つまり自然療法適合パウダーの量は、温泉水の泉質、施術する際の室内温度などに応じて適宜調整されるが、温泉水100cc(100ミリリットル)に対し、2.5g−7gが一応の目安とされるが、4.5g−5.5gの範囲とされるのが好ましい。
【0038】
ただし、一般的な傾向として、酸性泉の添加量の下限値はアルカリ泉に比して高くされ、また上限値はアルカリ泉に比して低くされている。これは、一般的な傾向してアルカリ泉の方がヌルヌルして滑りがよいことによる。また、酸性泉や中性泉を原料とした温泉水ジェルは、後述するようにアルカリ泉を原料としたものに比して液化しやすい傾向にあるので、アルカリ泉を原料としたものより固めとするのがよい。
【0039】
また、飲用ゼラチンパウダー(自然療法適合パウダー)を添加して溶解する際の温泉水の温度は、60℃前後(例えば、58−62℃)とされる。ついで、飲用ゼラチンパウダー(自然療法適合パウダー)が添加された温泉水を加熱し、添加したパウダーを完全に溶解させる。ただし、この場合、温泉水の温度が65℃を超えると変質が生ずるので、温泉水の温度が65℃を超えないよう加熱を調節する。例えば、58−62℃として加熱を行う。
【0040】
添加した飲用ゼラチンパウダー(自然療法適合パウダー)が温泉水に溶解した後、容器を例えば氷水につけて冷却してジェル化を促進させる。なお、冬季などのように室温が低い場合には、単に水につけて冷却するようにしてジェル化を行ってもよい。
【0041】
固形化、つまりジェル化が開始したら攪拌を行う。この攪拌は、ジェル化が終了するまで行う。ジェル化が終了するまでの時間は、ジェル化する際の雰囲気温度により長短を生ずるが、30分間程度である。
【0042】
このようにして得られた温泉水ジェルを女性の被験者に施術して、つまり塗ってその効果を確認した。
【0043】
その効果は、以下のとおりであった。
【0044】
肌の潤い感が数日間持続した。
【0045】
体のほかほか感が長時間持続した。特に、女性特有の足の指先の冷えが解消した。
【0046】
発汗作用が認められた。
【0047】
パック作用が認められた。
【0048】
脚のむくみがとれた。
【0049】
美白効果が認められた。この美白効果は、温泉水ジェルを数時間(4時間−8時間)程度、冷蔵保存(4℃−10℃保存)したものの方、つまり調質したものの方が、高い傾向にある。
【0050】
使用する温泉水によっては、被験者にあったきり傷が治癒した場合もあった。
【0051】
なお、得られた温泉水ジェルは液化しやすい傾向にあるので、すぐに施術しない場合には、冷暗所、例えば冷蔵庫に保管しておくのが好ましい。ただし、保存は3日までとし、それ以上経過したものは廃棄するのが好ましい。
【実施例】
【0052】
次に、より具体的な実施例により本発明をより具体的に説明する。
【0053】
まず、飲用ゼラチンパウダーの選定について説明する。
【0054】
飲用ゼラチンパウダーの候補として、野洲化学工業(株)製 ゼリエース ゼラチンパウダー・緑(商品名)、マルハ(株)製 ゼライス・ゼラチンパウダー(商品名)、森永製菓(株)製 クックゼラチン(商品名)、野洲化学工業(株)製 料理用ゼラチンを選び、温泉水ジェルを製造して施術の際における匂いを観察した。なお、いずれも豚由来のコラーゲンから得られたものである。
【0055】
その結果、野洲化学工業(株)製 ゼリエース ゼラチンパウダー・緑が不快な匂いを生じさせなかったので、自然療法に最適と判断し、野洲化学工業(株)製 ゼリエース ゼラチンパウダー・緑を選択した。つまり自然療法適合パウダーとして選択した。
【0056】
実施例1
温泉水として京都府宮津市日置付近湧出の含鉄・ナトリウム・カルシウム・塩化物強塩泉(酸性泉)を用い、自然療法適合パウダーとして選択された野洲化学工業(株)製 ゼリエース ゼラチンパウダー・緑を用いて温泉水ジェルを、以下の要領で製造した。
【0057】
手順1:煮沸消毒処理した調理用ボールに200cc(200ミリリットル)の温泉水を入れて2分間沸騰させる。つまり、温泉水を煮沸消毒する。
【0058】
手順2:温泉水を60℃にまで自然放冷させる。
【0059】
手順3:自然療法適合パウダー10gを温泉水に振り掛けて攪拌機により攪拌する。なお、攪拌機も予め煮沸消毒しておく。
【0060】
手順4:温泉水が入ったボールを火にかけて加熱して自然療法適合パウダーを完全に溶解させる。この場合、温泉水の温度が65℃を超えないよう火加減を調節する。なお、火加減を調節する温度計も予め煮沸消毒しておく。
【0061】
手順5:温泉水が入ったボールを氷水を入れたボールに漬けて冷却する。なお、冷却に使用するボールも予め煮沸消毒しておく。
【0062】
手順6:固形化つまりジェル化が開始した後、攪拌機で攪拌する。この攪拌はジェル化が完了するまで継続する。
【0063】
このようにして得られた温泉水ジェルを女性の被験者に施術して、つまり塗ってその効果を確認した。この場合、塗られた温泉水ジェルは、すぐに肌に滲み込み、いわゆるヌルヌル感は生じなかった。
【0064】
図1は、その効果の差を示すために、温泉水ジェルを塗った左手と、温泉水ジェルを塗っていない右手とを対比した写真である。図1より明らかなように、温泉水ジェルを塗った左手は、角質がとれ美白化しているのがわかる。
【0065】
また、発汗作用、長時間持続するほかほか感、きり傷の治癒力も認められた。
【0066】
さらに、被施術者の脚のむくみもとれた。
【0067】
比較例1
添加する自然療法適合パウダーの量を15gに増量した他は、実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルはやや硬くて施術に適さなかった。
【0068】
比較例2
添加する自然療法適合パウダーの量を20gに増量した他は、実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルは硬くてまったく施術に適さなかった。
【0069】
比較例3
添加する自然療法適合パウダーの量を5gに減量した他は、実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルはすぐに液化して施術ができなかった。
【0070】
比較例4
添加する自然療法適合パウダーの量を7gに減量した他は、実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルはすぐに液化して施術ができなかった。
【0071】
実施例2
温泉水として京都府宮津市日置付近湧出のナトリウム−塩化物泉(アルカリ泉)を用いた他は、実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造し、女性の被験者に施術して、つまり塗ってその効果を確認した。この場合、塗られた温泉水ジェルは、すぐには肌に滲み込まず、いわゆるヌルヌル感が生じた。
【0072】
なお、このことから、アルカリ泉を原料とした場合には、酸性泉を原料とし場合に比して液化速度が遅いことがわかる。
【0073】
数日間持続する肌のすべすべ感、発汗作用、長時間持続するほかほか感が認められた。なお、ほかほか感の持続時間は、実施例1より長かった。
【0074】
実施例3
添加する自然療法適合パウダーの量を14gに増量した他は実施例2と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルは実施例2とほぼ同様に施術がなし得、また同様の効果も認められた。
【0075】
実施例4
添加する自然療法適合パウダーの量を5gに減量した他は実施例2と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルはジェル化程度は低いものの実施例2とほぼ同様に施術がなし得、また効果の程度は低いもののほぼ同様の効果も認められた。
【0076】
実施例5
添加する自然療法適合パウダーの量を7gに減量した他は実施例2と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルはジェル化程度は低いものの実施例2とほぼ同様に施術がなし得、また効果の程度は低いもののほぼ同様の効果も認められた。この効果の程度は、実施例4に比して高かった。
【0077】
比較例5
添加する自然療法適合パウダーの量を20gに増量した他は、実施例2と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルは硬くてまったく施術に適さなかった。
【0078】
実施例6
アロマオイル(フレグランスオイル・モスク)を数滴添加した他は、実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルを女性の被験者に施術したところ、アロマの匂いが数時間持続した。
【0079】
このことから、被施術者の好みの匂い成分を添加することにより、被施術者の気分向上に資することができるものと考えられる。
【0080】
参考例
自然療法適合パウダーに代えて寒天パウダーを使用して実施例1と同様にして温泉水ジェルを製造した。得られた温泉水ジェルは硬くて施術ができなかった。
【0081】
以上、本発明を実施形態および実施例に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態および実施例のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、自然療法の効果に悪影響がなければ、化粧品用ゼラチンパウダーを自然療法適合パウダーとすることもできる。
【0082】
また、原料とする温泉水が高温泉、例えば100℃程度で、水質検査においてバクテリアなどの微生物が検出されなければ、温泉水の煮沸消毒処理は省略されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、自然療法に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】実施例1の施術例の写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温泉水に適量の自然療法適合パウダーを添加してなることを特徴とする温泉水ジェル。
【請求項2】
温泉水ジェルが自然療法の適用に適した固さとなるよう自然療法適合パウダーの添加量が調節されてなることを特徴とする請求項1記載の温泉水ジェル。
【請求項3】
自然療法適合パウダーの添加量が、温泉水100ミリリットル当たり2.5グラムから7グラムの範囲とされてなることを特徴とする請求項1記載の温泉水ジェル。
【請求項4】
自然療法適合パウダーの添加量が、温泉水100ミリリットル当たり4.5グラムから5.5グラムの範囲とされてなることを特徴とする請求項3記載の温泉水ジェル。
【請求項5】
自然療法適合パウダーが、飲用ゼラチンパウダーまたは化粧品用ゼラチンパウダーから選択されてなることを特徴する請求項1記載の温泉水ジェル。
【請求項6】
ゼラチンが、哺乳動物由来のコラーゲンから抽出されてなることを特徴とする請求項5記載の温泉水ジェル。
【請求項7】
香料が添加されてなることを特徴とする請求項1記載の温泉水ジェル。
【請求項8】
温泉水が、酸性泉、中性泉またはアルカリ泉とされてなることを特徴とする請求項1記載の温泉水ジェル。
【請求項9】
温泉水が酸性泉または中性泉とされた場合、温泉水ジェルの固さがアルカリ泉の温泉水ジェルより固くされてなることを特徴とする請求項8記載の温泉水ジェル。
【請求項10】
温泉水ジェルの製造法であって、
温泉水を加熱または冷却して適温にする調温手順と、
適温にされた温泉水に自然療法適合パウダーを適量添加する添加手順と、
自然療法適合パウダーが添加された温泉水を攪拌して前記自然療法適合パウダーを均一に分散させる分散手順と、
自然療法適合パウダーが均一に分散させられた温泉水を適温に加熱して前記自然療法適合パウダーを温泉水に溶解させる溶解手順と、
温泉水を冷却してジェル化を開始させるジェル化手順と、
ジェル化が開始した温泉水を攪拌してジェル化を促進する促進手順
とを含んでいることを特徴とする温泉水ジェルの製造法。
【請求項11】
調温手順前に温泉水を沸騰させて煮沸消毒する消毒手順が付加されていることを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項12】
消毒手順前に温泉水をろ過するろ過手順が付加されていることを特徴とする請求項11記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項13】
得られた温泉水ジェルを所定時間冷蔵保存して調質する調質手順が付加されていることを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項14】
添加手順の際に香料の添加もなすことを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項15】
添加手順の際に、温泉水ジェルが自然療法の適用に適した固さとなるよう自然療法適合パウダーの添加量を調節することを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項16】
自然療法適合パウダーの添加量を、温泉水100ミリリットル当たり2.5グラムから7グラムの範囲とすることを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項17】
自然療法適合パウダーの添加量を、温泉水100ミリリットル当たり4.5グラムから5.5グラムの範囲とすることを特徴とする請求項16記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項18】
自然療法適合パウダーを、飲用ゼラチンパウダーまたは化粧品用ゼラチンパウダーから選択することを特徴する請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項19】
ゼラチンが、哺乳動物由来のコラーゲンから抽出されてなることを特徴とする請求項18記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項20】
温泉水を酸性泉、中性泉またはアルカリ泉とすることを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項21】
温泉水を酸性泉または中性泉とした場合、温泉水ジェルの固さがアルカリ泉の温泉水ジェルより固くなるよう自然療法適合パウダーの添加量を調節することを特徴とする請求項20記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項22】
調温手順における温度を65℃以下とすることを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項23】
溶解手順における温度を65℃以下とすることを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項24】
ジェル化手順における冷却を温泉水が入った容器を氷水につけてなすことを特徴とする請求項10記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項25】
所定時間を4時間から8時間の範囲とすることを特徴とする請求項13記載の温泉水ジェルの製造法。
【請求項26】
冷蔵保存の温度を4℃から10℃の範囲とすることを特徴とする請求項13記載の温泉水ジェルの製造法。

【図1】
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【公開番号】特開2009−13075(P2009−13075A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−173609(P2007−173609)
【出願日】平成19年6月30日(2007.6.30)
【出願人】(507197270)株式会社にしがき (2)
【出願人】(507199126)
【出願人】(507223063)
【Fターム(参考)】