説明

測定装置と測定方法と測定プログラム

【課題】 簡易な構成で、使いやすい物理量を測定するための測定装置と測定方法と測定プログラムとを提供しようとする。
【解決手段】
従来の物理量を測定する測定装置にかわって、物理量に対応する測定値を決定する測定部と、前記測定値を表示する表示部と、を備え、内部に記録された複数の前記測定値を前記表示部に表示して、前記表示部に表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させ、測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として前記表示部に表示するものとした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物理量を測定する測定装置と測定方法と測定プログラムとに係る。特に物理量を測定した測定値を表示する構造と手順に特徴のある測定装置と測定方法と測定プログラムとに関する。
【背景技術】
【0002】
物理量を測定するのに測定装置が用いられる。
例えば、匂いを測定する匂い測定装置がある。
匂い測定装置は、測定部と表示部とで構成される。測定部は、気体の匂いの強さを表す匂香強度値または匂いの種類を表す香質値を決定する。
表示部は、決定した匂香強度値と香質値とを表示する。
【0003】
匂いを測定する際に、測定中の測定値を、他の測定値と比較したい場合がある。
例えば、敷地境界の東側での匂いを測定する際に、敷地境界の西側で計測した匂いの測定値と比較したい。
また、脱臭した気体の匂いを測定する際に、脱臭する前の気体の匂いの測定値と比較したい。
また、夕方の匂いを測定する際に、朝方に測定した匂いの測定値と比較したい。
従来は、比較のための測定値をノート等に転記し、測定中の測定とノート上の測定値とを比較していた。
【0004】
また、匂いを測定する際に、測定中の測定値と政府または地方公共団体が法令または条例等で規定した環境基準値と比較したい場合がある。
しかし、政府または地方公共団体毎に環境基準値が異なり、また見過ごしている間に法令または条例等が改正されて環境基準値が変わってしまうことがある。
また、例えば、工業地区と商標地区と住居地区で異なる基準値が定められている場合がある。
また、測定している現場が、どの政府または地方公共団体のどの環境基準値を適用されるのかをチェックするのが煩雑である場合がある。
【0005】
【特許文献1】特開2001−356029号
【特許文献2】特開2003−42988号
【特許文献3】登録実用新案第3074494号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上に述べた問題点に鑑み案出されたもので、簡易な構成で、使いやすい物理量を測定するための測定装置と測定方法と測定プログラムとを提供しようとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定装置を、物理量に対応する測定値を決定する測定部と、前記測定値を表示する表示部と、を備え、測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として前記表示部に表示するものとした。
【0008】
上記本発明の構成により、測定部が物理量に対応する測定値を決定する。表示部が前記測定値を表示する。測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として前記表示部に表示する。その結果、他の測定値と測定中の測定値と比較できる。
【0009】
さらに、本発明の実施形態に係る測定装置は、内部に記録された複数の前記測定値を前記表示部に表示して、前記表示部に表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させ、測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として前記表示部に表示する。
上記本発明の構成により、内部に記録された複数の前記測定値を前記表示部に表示する。前記表示部に表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させる。測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として前記表示部に表示する。その結果、過去に測定された測定値と測定中の測定値とを比較できる。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定装置を、物理量に対応する測定値を決定する測定部と、前記測定値を表示する表示部と、を備え、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させ、測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として前記表示部に表示するものとした。
【0011】
上記本発明の構成により、測定部が物理量に対応する測定値を決定する。表示部が前記測定値を表示する。複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる。測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として前記表示部に表示する。その結果、少なくとも一つの政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定装置を、物理量に対応する測定値を決定する測定部と、前記測定値を表示する表示部と、を備え、郵便番号を入力または選択させ、測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として前記表示部に表示するものとした。
【0013】
上記本発明の構成により、測定部が物理量に対応する測定値を決定する。表示部が前記測定値を表示する。郵便番号を入力または選択させる。測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として前記表示部に表示する。その結果、簡易に政府または地方公共団体を選択でき、政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0014】
さらに、本発明の実施形態に係る測定装置は、直交グラフが前記表示部に表示され、
前記測定値がすくなくとも2つの値の組み合わせであり、測定中の前記測定値または他の前記測定値の一方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つベクトルで表示され、測定中の前記測定値または他の前記測定値の他方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つ点で表示されてもよい。
上記本発明の構成により、測定中の前記測定値または他の前記測定値の一方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つベクトルで表示され、測定中の前記測定値または他の前記測定値の他方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つ点で表示されるので、他の測定値と測定中の測定値とを容易に区別できる。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定方法を、物理量に対応する測定値を決定する測定工程と、測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する表示工程と、を備えるものとした。
【0016】
上記本発明の構成により、物理量に対応する測定値を決定する。測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する。その結果、他の測定値と測定中の測定値とを比較できる。
【0017】
さらに、本発明の実施形態に係る測定方法は、内部に記録された複数の前記測定値を表示して、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させる選択工程を備え、前記表示工程が測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示する。
上記実施形態の構成により、内部に記録された複数の前記測定値を表示して、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させる。測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示する。その結果、過去に決定された測定値と測定中の測定値とを比較できる。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定方法を、物理量に対応する測定値を決定する測定工程と、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる選択工程と、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する表示工程と、を備えるものとした。
【0019】
上記実施形態の構成により、物理量に対応する測定値を決定する。複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる。測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する。その結果、少なくとも一つの政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定方法を、物理量に対応する測定値を決定する測定工程と、郵便番号を入力または選択させる選択工程と、測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する表示工程と、を備えるものとした。
【0021】
上記本発明の構成により、物理量に対応する測定値を決定する。郵便番号を入力または選択させる。測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する。その結果、簡易に政府または地方公共団体を選択でき、政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0022】
さらに、本発明の実施形態に係る測定方法は、政府または地方公共団体の定めた基準値を順次更新して記憶するサーバを準備するサーバ準備工程と、前記サーバから前記基準値をダウンロードして記録するパソコンを準備するパソコン準備工程と、前記パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する更新工程と、を備えるものとした。
上記本発明の構成により、サーバが、政府または地方公共団体の定めた基準値を順次更新して記憶する。パソコンが、前記サーバから前記基準値をダウンロードして記録する。前記パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する。その結果、測定装置の操作をする者は、意識せずに政府または地方公共団体の定めた最新の基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0023】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定プログラムを、コンピュータに、物理量に対応する測定値を決定する測定機能と、測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する表示機能と、を実行させるものとした。
【0024】
上記本発明の構成により、コンピュータが、物理量に対応する測定値を決定し、測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する。その結果、他の測定値と測定中の物理量と比較できる。
【0025】
さらに、本発明の実施形態に係る測定プログラムは、コンピュータに、内部に記録された複数の前記測定値を表示させ、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させる選択機能を実行させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示させる。
上記本発明の構成により、コンピュータが、内部に記録された複数の前記測定値を表示して、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示する。その結果、過去に測定された複数の測定値の内の少なくとも一つの測定値と測定中の測定値とを比較できる。
【0026】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定プログラムを、コンピュータに、物理量に対応する測定値を決定する測定機能と、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる選択機能と、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する表示機能と、を実現させるものとした。
【0027】
上記本発明の構成により、コンピュータが、物理量に対応する測定値を決定し、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する。その結果、少なくとも一つの政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0028】
上記目的を達成するため、本発明に係る物理量を測定する測定プログラムを、コンピュータに、物理量に対応する測定値を決定する測定機能と、郵便番号を入力または選択させる選択機能と、測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する表示機能と、を実現させるものとした。
【0029】
上記本発明の構成により、コンピュータが、物理量に対応する測定値を決定し、郵便番号を入力または選択させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する。その結果、簡易に政府または地方公共団体を選択でき、政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【0030】
さらに、本発明の実施形態に係る測定装置は、コンピュータに、パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する更新機能を実現させる。
上記本発明の構成により、コンピュータが、パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する。その結果、測定装置の操作をする者は、意識せずに政府または地方公共団体の定めた最新の基準値と測定中の測定値とを比較できる。
【発明の効果】
【0031】
以上説明したように本発明に係る物理量を測定する測定装置と測定方法と測定プログラムは、その構成により、以下の効果を有する。
物理量に対応する測定値を決定し、測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する様にしたので、他の測定値と測定中の物理量とを比較できる。
さらに、内部に記録された複数の前記測定値を表示して、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示する様にしたので、過去に測定された測定値と測定中の測定値とを比較できる。
物理量に対応する測定値を決定し、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する様にしたので、少なくとも一つの政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
物理量に対応する測定値を決定し、郵便番号を入力または選択させ、測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する様にしたので、簡易に政府または地方公共団体を選択でき、政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の測定値とを比較できる。
さらに、サーバが政府または地方公共団体の定めた基準値を順次更新して記憶し、パソコンが前記サーバから前記基準値をダウンロードして記録し、前記パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する様にしたので、測定装置の操作をする者は、意識せずに政府または地方公共団体の定めた最新の基準値と測定中の測定値とを比較できる。
また、測定中の前記測定値または他の前記測定値の一方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つベクトルで表示され、測定中の前記測定値または他の前記測定値の他方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つ点で表示され様にするので、他の測定値と測定中の測定値とを容易に区別できる。
従って、簡易な構成で、使いやすい物理量を測定する測定装置と測定方法と測定プログラムとを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
以下では、説明の容易のために、測定装置が匂い測定装置であるとして説明する。
【0033】
最初に、本発明の第一の実施形態に係る匂い測定装置10を、図を基に、説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態に係る匂い測定装置の概念図である。図2は、本発明の実施形態に係る測定装置の測定部の部分概念図である。図3は、本発明の実施形態に係る匂いセンサの概念図である。図4は、本発明の実施形態に係る匂いセンサの出力図である。図5は、本発明の実施形態に係る匂いのベクトル図である。
【0034】
測定装置10は、物理量を測定する装置であって、測定部11と表示部12とで構成される。
測定部11は、物理量に対応する測定値を決定する部分である。
表示部12は、測定値を表示する部分である。
例えば、匂い測定装置は、匂いを測定する装置である。匂い測定装置の測定部は、匂いを測定し、臭いに対応した臭香強度値と臭香質値とを決定する。
【0035】
最初に、本発明の実施形態に係る測定装置の測定部11の構成を説明する。
例えば、匂い測定装置の測定部11は、気体の匂いに対応する測定値を決定する装置であって、匂いセンサ100と気体供給手段200と無臭ガス供給手段300と測定チャンバー400と気体排出手段500とデータ処理部600とで構成される。
測定値は、測定対象の物理量に対応する値である。
例えば、測定値が、臭香強度値と臭香質値である。
臭香強度値は、匂いの強さを定量化した値である。
臭香質値は、匂いの種類(質)を定量化した値である。
【0036】
匂いセンサ100は、匂いの強さに応じた出力値を出力するセンサである。
匂いセンサ100は、気体の匂いを感じることをできる感応部101をもつ。感応部101は、例えば、金属酸化物半導体で構成される。匂い物質が感応部に付着すると、感応部の電気的特定が匂い物質の量と種類により変化する。
図3は、匂いセンサの概念図を示す。
例えば、匂いセンサ100は、感応部101とヒータ102とスイッチング素子103と負荷抵抗104と電源105とで構成される。
【0037】
感応部101は、気体の匂いを感じることをできる部分である。
感応部101は、例えば、触媒が添加された金属酸化物半導体でできたものである。素材の種類、触媒の種類、構造等によって、匂いを構成する匂い分子に対する感度に大きな差が生じる。
感応部101は、後述する測定チャンバー400に露出する。
【0038】
ヒータ102は、感応部101を加熱するものであり、例えが、白金薄膜である。
感応部101とヒータ102は、一体構造をしている。ヒータ102は、通電されて発熱し、感応部101を所定の温度に加熱することができる。例えば感応部101が金属酸化物半導体である場合、所定の温度は約400℃である。この様にすると、感応部101が周囲温度変化や水分の存在により影響をうけることが少なくなり、匂いセンサの感度の低下を防止できる。また、感応部101に付着した匂い分子を洗浄空気で洗浄除去するのが容易になる。
ヒータ102は、パルス電流を印加されて、発熱するのが好ましい。
【0039】
スイッチング素子103は、ヒータ102に電流を供給するための電子素子である。スイッチング素子103は、パルス状のヒータ加熱パルス106を入力され、ヒータ102にパルス状の電流を供給する。
ヒータ加熱パルス106は、入力抵抗を介して、スイッチング素子に入力されるのが好ましい。
【0040】
負荷抵抗104は、感応部101に直列接続された抵抗回路である。負荷抵抗104は、抵抗素子で構成された回路でもよいし、抵抗素子とコンデンサとが並列接続された回路でもよい。
【0041】
電源105が、感応部101とヒータ102とに電流を供給する。
匂い測定出力107が、感応部101と負荷抵抗104との接続点から出力する。
【0042】
揮発性の還元性化学物質である匂い物質が感応部101に付着すると、感応部101の酸素に電子を供給する。感応部101の電子が増加するために、感応部の電気伝導度が高くなる。
複数の匂いセンサ100の匂い測定出力Vccをモニタすると、匂い物質の量と種類とを測定することができる。
【0043】
匂いセンサ100は、匂いセンサA100aと匂いセンサB100bとで構成される。
匂いセンサA100aの感応特性と匂いセンサB100bの感応特性とが匂いの質によって異なる。
例えば、匂いセンサA100aは分子量の大きな匂い物質に対して電気的特性の変動が大きく、匂いセンサB100bは、分子量の小さな匂い物質に対して電気的特性の変動が大きい。
【0044】
例えば、匂いセンサA100aの感応部101は、分子量が比較的大きく揮発性の低い重質系の匂い分子に対して高い感度を持つ。重質系の匂い分子の代表例は、不飽和芳香族炭化水素化合物である。
例えば、匂いセンサB100bの感応部101は、分子量が比較的小さく揮発性の高い軽質系の匂い分子に対して高い感度を持つ。軽質系の匂い分子の代表例は、アルコールである。
匂いセンサA100a、匂いセンサB100bの匂い測定出力の組み合わせから、匂い物質の量と匂い物質の種類を特定することができる。
【0045】
複数の匂いセンサ100a、100bの匂い測定出力Vccをモニタすると、匂い物質の量と種類とを測定することができる。
以下に、その原理を説明する。
【0046】
臭気および香気は、一般的に単体の化学物質で存在することはまれである。種々の単体化学物質が混合した複合臭が、人間の嗅覚に刺激を与える。このために、人間の嗅覚にあたえた感覚量と匂い測定装置の出力値の相関は極めて複雑な様子となる。
匂いセンサの素子として用いる金属酸化物半導体は、良好な耐久性と嗅覚との良好な相関とを持つ。この形式の匂いセンサの感応特性は、比較的広い幅をもって多種の臭香物質に反応する。また、触媒と温度による酸化還元反応制御、多孔質な物理的形状による分子量選択性を調整して、感応特性を選択することが可能である。従って、匂い物質に対して感応選択性をもたせることが可能である。
すなわち、硫化水素などの硫黄化合物、アンモニア、アルコール等のヒドロキシル基を有するもの、アセトアルデヒド等のアルデヒド基を有するもの、酢酸などのカルボキシル基を有するもの、トリニトロアミン等のアミノ基を有するもの、酢酸エチル等のエステル結合を有するもの、トルエン・キシレン等の芳香族炭化水素などに、分類可能な特徴的な感応特性を有するセンサ素子を製作することができる。
したがって、匂いセンサ素子の組み会わせと、その各々の出力値を各種に組合わせた計算によって臭香を判定をすることが可能になる。
【0047】
以下に、2つの匂いセンサの匂い測定出力Vccを用いて、匂いの強さと匂いの種類を測定する方法を、図を基に、説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る匂い出力のベクトルを示す。
図中において、
Aоは、匂いセンサ100aの出力値Vccである。
Azは、匂いセンサ100aの校正値Vccである。
Bоは、匂いセンサ100bの出力値Vccである。
Bzは、匂いセンサ100bの校正値Vccである。
出力値Aо、Bоは、ガスを感応部に供給した際の、匂い測定出力Vccである。
校正値Az、Bzは、無臭空気を感応部に供給した際の、匂い測定出力Vccである。
ベクトル図は、重質系に感度の高い匂いセンサA100aの出力値Vccを校正値Vccで校正した値(Aо−Az)をX軸の要素とし、軽質系に感度の高い匂いセンサB100bの出力値Vccを校正値Vccで校正した値(Bо−Bz)をY軸の要素としたときに得られるベクトルを表示した直交座標系である。このベクトルを匂いベクトルと呼称する。
図4は、軽質系の匂い成分が重質系の匂い成分より多い匂い1を表す匂いベクトルと重質系の匂い成分が軽質系の匂い成分より多い匂い2を表す匂いベクトルとを示している。
このベクトル図において、例えば、匂いベクトルの長さを「臭香強度値」と呼び、匂いベクトルの傾きまたは向きを数値化した値を「匂いの種類」を表す「臭香質値」と呼ぶ。
この「臭香強度値」と匂いの強さとの相関と「臭香質値」と匂いの種類に対する相関とが、人間の感度に近似していることが、実験により確かめられている。
【0048】
気体供給手段200は、気体を感応部に供給することをできる装置である。
例えば、測定チャンバー400が匂い測定装置に設けられる場合、気体供給手段200は気体導入手段210で構成される。
気体導入手段210は、気体を測定空間Hに導入する手段であり、試料吸込管211と試料バルブ212と試料導入管213とで構成される。
試料吸込管211は、外部と試料バルブ212とを連通する配管である。配管は、匂い物質の付着しにくい素材(例えば、PTFE製のチューブ)で出来ている。
試料バルブ212は開閉可能な弁である。例えは、試料バルブ212は、電気信号のオン信号またはオフ信号に従って、通路を開状態または閉状態にすることをできる。
試料導入管213は、試料バルブ212と測定チャンバー400とを連通する配管である。
従って、オン信号を試料バルブ212に与えると、試料バルブ212が開状態になり、外部から試料を測定空間Hに導入可能になる。オフ信号を試料バルブ212に与えると、試料バルブ212が閉状態になり、外部から試料を測定空間Hに導入不能になる。
【0049】
無臭ガス供給手段300は、無臭ガスを感応部に供給することをできる装置である。
例えば、測定チャンバーが匂い測定装置に設けられる場合、無臭ガス供給手段300は無臭ガス生成手段310と無臭ガス導入手段320とで構成される。
無臭ガス生成手段310は、無臭ガスを生成するものであり、例えば、活性炭が充填されたケースである。
無臭ガス導入手段320は、洗浄吸入管321と洗浄バルブ322と洗浄導入管323とで構成される。
洗浄吸入管321は、無臭ガス生成手段310と洗浄バルブ322とを連通する配管である。
洗浄バルブ322は、開閉可能な弁である。例えは、洗浄バルブ322は、電気信号のオン信号またはオフ信号に従って、通路を開状態または閉状態にすることをできる。
洗浄導入管323は、洗浄バルブ322と測定チャンバー400とを連通する配管である。
従って、オン信号を洗浄バルブ322に与えると、洗浄バルブ322が開状態になり、無臭ガスを測定空間Hへ導入可能になる。オフ信号を洗浄バルブ322に与えると、洗浄バルブ322が閉状態になり、無臭ガスを測定空間Hへ導入不能になる。
【0050】
測定チャンバー400は、密閉可能な測定空間Hを持つ容器状装置である。匂いセンサ100の感応部101が、測定空間Hに露出している。したがって、匂い物質の混ざった気体を測定空間Hに導入すると、気体が感応部に供給されて、匂い物質が感応部に付着する。
【0051】
気体排出手段500は、測定チャンバー400から気体を排出する装置であり、気体排出管501、503、505と排出バルブ502と気体排出ポンプ504とで構成される。
気体排出管501は、測定チャンバー400と排出バルブ502とを連通する配管である。
排出バルブ502は、開閉可能な弁である。例えは、排出バルブ502は、電気信号のオン信号またはオフ信号に従って、通路を開状態または閉状態にすることをできる。
気体排出管503は、排出バルブ502と気体排出ポンプ504の入口とを連通する配管である。
気体排出ポンプ504は、測定空間Hから気体を排出するポンプである。例えば、ポンプは、ファン、ブロア、ダイヤフラムポンプ等である。
気体排出管505は、気体排出ポンプ504の出口と外部とを連通する配管である。
従って、排出バルブ502にオン信号を与えて、気体排出ポンプ504を駆動すると、測定空間Hの気体が外部へ排出される。
【0052】
データ処理部600は、匂いセンサ100、気体供給手段200、無臭ガス供給手段300、及び気体排出手段500を制御して、気体の匂いを測定し、データ処理する装置である。
データ処理部600は、主制御部601とパルス発生部602と測定時間設定タイマー603とインターフェース部604とA/D変換部605とデータ記憶部606とデータ演算部607と表示駆動部608とで構成される。
主制御部601は、内蔵する制御プログラムに従って作動し、パルス発生部602と測定時間設定タイマー603とインターフェース部604とA/D変換部605とデータ記憶部606とデータ演算部607と表示部608とを制御する。
パルス発生部602は、所定の周期とパルス数を有するパルス制御信号を発生し、匂いセンサ100のスイッチング素子103に供給する部分である。所定の周期とパルス数は、ヒータ102の加熱温度に応じて設定される。
測定時間設定タイマー603は、主制御部601に測定の為のタイミング信号を出力する。
【0053】
インターフェース部604は、主制御部601からの信号またはデータを外部へ出力し、外部からの信号またはデータを主制御部601に取り込むための入出力部である。インターフェース部604は、例えば、外部のパソコンに繋がる。匂いセンサ100匂い測定出力の時間変化のデータ、匂いの強度と匂いの種類の測定結果は、インターフェース部604を介して外部のパソコン20に転送される。
A/D変換部605は、匂いセンサ100からの匂い測定出力を所定のタイミングで取り込み、アナログ/デジタル変換し、デジタルデータを主制御部601へ送る。
データ記憶部606は、主制御部601からの指定に従って、匂い測定出力を記憶する機器である。
データ演算部607は、データ記憶部606に記録された匂い測定データを取り込み、データ記憶部606に保存する。
表示駆動部608は、表示部12を駆動する。
【0054】
次に、本発明の実施形態にかかる測定装置の表示部12を、図を基に説明する。
図6は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部の概念図である。
匂い測定装置の表示部は、測定値を表示する部分であり、表示画面700と操作ボタン800とで構成される。
【0055】
表示画面700は、測定値D1と比較値D2とを表示する画面である。
例えば、表示画面700は液晶ディスプレイである。
測定装置は、測定中の測定値D1を表示部11に表示すると同時に、内部に記録された他の測定値D2を比較値として表示部11に表示する、
例えば、測定中の測定値D1と他の測定値D2とを比較できる様に並べて表示画面700に表示する。
【0056】
また、測定装置は、内部に記録された複数の測定値を表示して、表示された複数の測定値の内から少なくとも一つの測定値を選択させ、測定中の測定値D1を表示部11に表示すると同時に選択された測定値D2を比較値として表示部11に表示してもよい。
例えば、過去に測定された複数の測定値を表示画面700に表示し、操作ボタンを操作して、複数の測定値の内から一つの測定値D2を選択する。
測定中の測定値D1と選択した測定値D2とを比較できる様に並べて表示画面700に表示する。
【0057】
また、測定装置は、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させ、測定中の測定値を表示部に表示すると同時に選択した政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示部に表示してもよい。
例えば、基準値は、地方政府または地方公共団体が法令または条例等で定める環境基準値である。
例えば、複数の政府または地方公共団体の名称またはコードを表示画面700に表示し、操作ボタン800を操作して複数の政府または地方公共団体の内から一つの政府または地方公共団体を選択する。
測定装置は、政府または地方公共団体の名称に関連づけて政府または地方公共団体が定めた基準値を記憶する。
複数の基準が、政府または地方公共団体の名称に関連づけられてもよい。例えば、工業地区と商業地区と住居地区とで異なる基準値が関連づけられる。
選択した政府または地方公共団体の名称に関連づけられた基準値を呼び出す。
測定中の測定値を表示画面に表示すると同時に、呼び出した基準値を比較値として表示画面に表示する。
【0058】
また、測定装置は、郵便番号を入力または選択させ、測定中の測定値を表示部11に表示すると同時に、入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示部11に表示してもよい。
例えば、複数の郵便番号から一つの郵便番号を選択させる。
また、操作ボタン800を用いて郵便番号を入力させる。
測定装置は、郵便番号に関連づけて政府または地方公共団体が定めた基準値を記憶する。
選択または入力した郵便番号に関連づけられた基準値を呼び出す。
測定中の測定値を表示画面に表示すると同時に、呼び出した基準値を比較値として表示画面に表示する。
【0059】
また、測定装置は、パソコンに測定値をアップロードする際にパソコンから基準値をダウンロードして内部に記憶した基準値を更新してもよい。
【0060】
次に、表示画面に表示する複数の表示パターンを、図を基に説明する。
図7は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその1である。図8は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその2である。図9は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその3である。図10は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその4である。図11は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその5である。図12は、本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその6である。
【0061】
第一の表示パターンを説明する。
図7は、第一の表示パターンを示す。
表示画面700は、ヘッダー部710と数値部720とグラフ/ガイダンス部730とファンクション部740とで構成される。
ヘッダー部710は、測定値番号と測定日付と測定時間と測定値とを表示する部分である。
測定値番号を測定値を特定する番号である。
測定日付は、測定した日付である。
測定時間は、測定した時間である。例えば、測定時間は1秒毎に変化する。
測定値は、測定時間毎の値である。
数値部720は、測定中の測定値をデジタル表示する部分である。
グラフ/ガイダンス部730は、操作員に対するダイアログを示したり、測定値と比較値とを各種のグラフ形式で表示する部分である。
ファンクション部740は、操作ボタンで選択できるファンクションを表示する部分である。
【0062】
グラフ/ガイダンス部730は、比較対象データ部731と測定データ部732とで構成される。
比較対象データ部731は、測定中の測定値D1と比較値D2とを縦方向に並べて表示させる部分である。
測定データ部732は、記録された測定値の名称をスクロールして表示する部分である。
操作ボタンを用いて、測定データ部732の名称をスクロールさせ、複数の測定値の内から一つの測定値を選択する。選択された測定値が、比較値として比較対象データ部721に表示される。
選択された測定値のうち平均値または最大値を表示してもよい。
図中、ffは、香質値であり、ssssは、臭香強度値を表す。
【0063】
次に、第二の表示パターンを説明する。
図8は、第二の表示パターンを示す。
表示画面700は、ヘッダー部710と数値部720とグラフ/ガイダンス部730とファンクション部740とで構成される。
ヘッダー部710と数値部720とファンクション部740とは、第一の表示パターンのものと同じなので、説明を省略する。
【0064】
グラフ/ガイダンス部730は、ベクトル表示部733で構成される。
測定中の測定値と比較値とが、ベクトル表示部に匂いベクトルの形式で表示される。
例えば、直行座標グラフが、ベクトル表示部733に表示される。
直行座標グラフは、X軸を匂いセンサ100aの校正値とし。Y軸を匂いセンサ100bの校正値とした、X−Yグラフである。
測定中の測定値D1が、直行座標グラフのベクトル表示される。選択された測定値D2が、比較値として、直行座標グラフに点で表示される。
【0065】
次に、第三の表示パターンを説明する。
図9は、第三の表示パターンを示す。
表示画面700は、ヘッダー部710と数値部720とグラフ/ガイダンス部730とファンクション部740とで構成される。
ヘッダー部710と数値部720とファンクション部740とは、第一の表示パターンのものと同じなので、説明を省略する。
【0066】
グラフ/ガイダンス部730は、指数表示部734で構成される。
測定中の測定値D1と比較値とが、ベクトル表示部に指数形式で表示される。
例えば、指数グラフが、指数表示部734に表される。
指数グラフは、指数表示部734に表される。
指数グラフは、横軸を匂い指数値とし、縦軸を臭香強度値としたグラフである。
臭香強度値を匂い指数値に検量する検量線Kが表させる。
検量線Kは、臭香強度値と匂い指数値との相関を表す線である。
例えば、測定中の測定値D1が、実線で表される。選択された測定値D2が、比較値として、破線で表される。
【0067】
次に、第四の表示パターンを説明する。
図10は、第四の表示パターンを示す。
表示画面700は、ヘッダー部710と数値部720とグラフ/ガイダンス部730とファンクション部740とで構成される。
ヘッダー部710と数値部720とファンクション部740とは、第一の表示パターンのものと同じなので、説明を省略する。
【0068】
グラフ/ガイダンス部730は、ロガー表示部735で構成される。
測定中の測定値と比較値とが、ロガー表示部735に折れ線形式で表示される。
例えば、横軸を時間軸とし縦軸を臭香強度値または臭香質値とした直交グラフが、ロガー表示部725に表示される。
測定中の測定値D1が、折れ線で表される。選択された測定値が、比較値D2として、折れ線で表される。
測定値D1は、測定中の臭香強度値と臭香質値である。
比較値D2は、選択された測定値の臭香強度値と臭香質値である。
測定値D1と比較値D2とは、区別を容易にするために、色分けされる。
【0069】
次に、第五の表示パターンを説明する。
図11は、第五の表示パターンを示す。
表示画面700は、ヘッダー部710と数値部720とグラフ/ガイダンス部730とファンクション部740とで構成される。
ヘッダー部710と数値部720とファンクション部740とは、第一の表示パターンのものと同じなので、説明を省略する。
【0070】
グラフ/ガイダンス部730は、指数表示部734で構成される。
測定中の測定値と比較値とが、ベクトル表示部に指数形式で表示される。
例えば、指数グラフが、指数表示部734に表される。
指数グラフは、指数表示部734に表される。
指数グラフは、横軸を匂い指数値とし、縦軸を臭香強度値としたグラフである。
臭香強度値を匂い指数値に検量する検量線Kが表させる。
測定中の測定値D1が、実線で表される。
測定値D1は、測定中の臭香強度値と臭香質値である。
選択された政府または地方公共団体の基準値X1、X2、X3が、比較値として、一定の幅の匂い指数値を持った縦状の帯で表される。
【0071】
次に、第六の表示パターンを説明する。
図11は、第四の表示パターンを示す。
表示画面700は、ヘッダー部710と数値部720とグラフ/ガイダンス部730とファンクション部740とで構成される。
ヘッダー部710と数値部720とファンクション部740とは、第一の表示パターンのものと同じなので、説明を省略する。
【0072】
グラフ/ガイダンス部730は、ロガー表示部735で構成される。
測定中の測定値と比較値とが、ロガー表示部735に折れ線形式で表示される。
例えば、横軸を時間軸とし縦軸を臭香強度値または臭香質値とした直交グラフが、ロガー表示部725に表示される。
測定中の測定値D1が、折れ線で表される。選択された政府または地方公共団体の基準値X1、X2、X3が、比較値として、横に伸びた帯で表される。
測定値D1は、測定中の臭香強度値と臭香質値である。
比較値D2は、選択された政府または地方公共団体の匂い指数値である。
【0073】
次に、本発明の実施形態にかかる測定装置の運用を、図を基に、説明する。
図13は、本発明の実施形態に係る測定装置の運用図である。
パソコン20とサーバ30とが、電子通信網40を介して通信可能につながる。
例えば、電子通信網40は、電話回線、無線回線、インターネット等である。
サーバ30は、政府または地方公共団体の定めた基準値を順次更新して記憶する。
例えば、サーバ30は、測定装置のメーカが管理する。
パソコン20は、測定値を保存するコンピュータである。パソコン20は、サーバから基準値をダウンロードして記録する。例えば、パソコン20は、測定装置のユーザが管理するコンピュータである。
測定装置は、パソコンに通信可能に接続される。
【0074】
次に、本発明の第一の実施形態にかかる測定方法を、図を基に、説明する。
図14は、本発明の第一の実施形態にかかる測定方法のフローチャート図である。
測定方法は、選択工程S10と測定工程S20と表示工程S30とで構成される。
選択工程S10は、過去に測定された複数の測定値の内から少なくとも一つの測定値を選択させる工程である。
例えば、過去に測定された複数の測定値を表示し、操作ボタンを操作して、複数の測定値の内から一つの測定値D2を選択する。
【0075】
測定装置S20は、物理量に対応する測定値を決定する工程である。
例えば、気体の匂いの強度または匂いの質を測定し、臭香強度値と臭香質値とを決定する。
【0076】
表示工程S30は、測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記憶された他の前記測定値を比較値として表示する工程である。
測定中の測定値を表示すると同時に選択された測定値を比較値として表示してもよい。
例えば、測定中の測定値D1と選択した測定値D2とを比較できる様に並べて表示する。
【0077】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる測定方法を、図を基に、説明する。
図15は、本発明の第二の実施形態にかかる測定方法のフローチャート図である。
測定方法は、選択工程S10と測定工程S20と表示工程S30と更新工程S40とで構成される。
選択工程S10は、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる工程である。
例えば、複数の政府または地方公共団体の名称を列記して、列記された政府または地方公共団体の名称の内から一つの名称を操作ボタンを操作して選択させる。
または、選択工程S10は、郵便番号を入力または選択させる工程である。
例えば、複数の郵便番号を列記して、列記された複数の郵便番号の内からひとつの郵便番号を選択させる。
例えば、操作ボタンを操作して、郵便番号を入力させる。
【0078】
測定装置S20は、物理量に対応する測定値を決定する工程である。
例えば、気体の匂いの強度または匂いの質を測定し、臭香強度値と臭香質値を決定する。
【0079】
表示工程S30は、測定中の測定値を表示すると同時に、選択した政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する工程である。
例えば、政府または地方公共団体の名称に関連づけて政府または地方公共団体が定めた基準値を予め記憶し、選択した政府または地方公共団体の名称に関連づけられた基準値を呼び出し、測定中の測定値を表示画面に表示すると同時に、呼び出した基準値を比較値として表示画面に表示する。
また、表示工程S30は、測定中の測定値を表示すると同時に、入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する工程である。
例えば、郵便番号に関連づけて政府または地方公共団体が定めた基準値を予め記憶し、選択または入力した郵便番号に関連づけられた基準値を呼び出し、測定中の測定値を表示すると同時に、呼び出した基準値を比較値として表示する。
【0080】
更新工程S40は、パソコンに測定値をアップロードするときに、パソコンから基準値をダウンロードして内部に記憶された基準値を更新する工程である。
パソコンは、ネットワークを介してサーバと通信可能である。
パソコンは、サーバから政府または地方公共団体が定めた基準値の最新のデータを入手する。
測定を終了した測定装置をパソコンに接続して、記録した測定値をパソコンにアップロードする。
パソコンの記憶する基準値が自動的に測定装置へダウンロードされる。
【0081】
次に、本発明の第一の実施形態にかかる測定プログラムを、図を基に、説明する。
図16は、本発明の第一の実施形態に係る測定プログラムの機能ブロック図である。
測定プログラムは、物理量を測定するプログラムであって、コンピュータに、選択機能F10と測定機能F20と表示機能F30とを実現させるものである。
選択機能F10は、内部に記憶された複数の測定値の内から少なくとも一つの測定値を選択させる機能である。
例えば、内部に記憶された複数の測定値のデータ番号を表示し、操作ボタンを操作して、複数の測定値の内から一つの測定値D2を選択する。
【0082】
測定機能F20は、物理量に対応する測定値を決定する機能である。
例えば、気体の匂いの強度または匂いの質を測定し、臭香強度値と臭香質値を決定する。
【0083】
表示機能F30は、測定中の測定値を表示すると同時に内部に記録された測定値を比較値として表示する機能である。
例えば、測定中の測定値D1と他の測定値D2とを比較できる様に並べて表示する。
測定中の測定値を表示すると同時に選択工程で選択された測定値を比較値として表示してもよい。
例えば、測定中の測定値D1と選択した測定値D2とを比較できる様に並べて表示する。
【0084】
次に、本発明の第二の実施形態にかかる測定プログラムを、図を基に、説明する。
図17は、本発明の第二の実施形態にかかる測定プロフラムの機能ブロック図である。
測定プログッラムは、コンピュータに、選択機能F10と測定機能F20と表示機能F30と更新機能F40とで構成される。
選択機能F10は、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる機能である。
例えば、複数の政府または地方公共団体の名称を表示し、操作ボタンを操作して、複数の名称の内から一つの名称を選択する。
または、選択機能F10は、郵便番号を入力または選択させる機能である。
【0085】
測定機能F20は、物理量に対応する測定値を決定する機能である。
例えば、気体の匂いの強度または匂いの質を測定し、臭香強度値と臭香質値を決定する。
【0086】
表示機能F30は、測定中の測定値を表示すると同時に、選択した政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する機能である。
例えば、政府または地方公共団体の名称に関連づけて政府または地方公共団体が定めた基準値を予め記憶し、選択された政府または地方公共団体の名称に関連づけられた基準値を呼び出し、測定中の測定値を表示画面に表示すると同時に、呼び出した基準値を比較値として表示画面に表示する。
また、表示機能F30は、測定中の測定値を表示すると同時に、入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する機能である。
例えば、郵便番号に関連づけて政府または地方公共団体が定めた基準値を予め記憶し、選択または入力した郵便番号に関連づけられた基準値を呼び出し、測定中の測定値を表示すると同時に、呼び出した基準値を比較値として表示する。
【0087】
更新機能F40は、パソコンに測定値をアップロードするときに、パソコンから基準値をダウンロードして古い基準値を更新する工程である。
サーバが、ネットワークに接続されている。サーバは、政府または地方公共団体が法令または条例で定めた環境基準値を逐次更新する。
パソコンは、ネットワークを介してサーバと通信可能である。
パソコンは、サーバから政府または地方公共団体が定めた基準値の最新のデータを入手し、基準値データベースDBへ記録する。
測定を終了した測定装置をパソコンに接続して、記録した測定値をパソコンにアップロードする。
パソコンの記憶する基準値が自動的に測定装置へダウンロードされ、測定装置の内部の記憶装置へ記憶される。
【0088】
上述の実施形態の測定装置と測定方法と測定プログラムを用いれば、以下の効果を発揮する。
臭いの強さと質とに対応する測定値である臭香強度値と臭香質値を決定し、測定中の臭香強度値と臭香質値とを表示すると同時に内部に記録された他の臭香強度値と臭香質値とを比較値として表示する様にしたので、他の臭香強度値と臭香質値と測定中の臭香強度値と臭香質値とを比較できる。
臭いの強さと質とに対応する測定値である臭香強度値と臭香質値を決定し、内部に記録された複数の測定値を表示して、表示された複数の測定値の内から少なくとも一つの測定値を選択させる、測定中の臭香強度値と臭香質値とを表示すると同時に選択された測定値の臭香強度値と臭香質値を比較値として表示する様にしたので、過去に測定された臭香強度値と臭香質値と測定中の臭香強度値と臭香質値とを比較できる。
臭いの強さと質とに対応する測定値である臭香強度値と臭香質値を決定し、複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させ、測定中の測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する様にしたので、少なくとも一つの政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の臭香強度値または臭香質値とを比較できる。
臭いの強さと質とに対応する測定値である臭香強度値と臭香質値とを決定し、郵便番号を入力または選択させ、測定中の測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する様にしたので、簡易に政府または地方公共団体を選択でき、政府または地方公共団体の定めた基準値と測定中の臭香強度値または臭香質値とを比較できる。
さらに、サーバが政府または地方公共団体の定めた環境基準値を順次更新して記憶し、パソコンがサーバから基準値をダウンロードして記録し、パソコンに測定値をアップロードする際にパソコンから基準値をダウンロードして内部に記憶された基準値を更新する様にしたので、測定装置の操作をする者は、意識せずに政府または地方公共団体の定めた最新の基準値と測定中の測定値とを比較できる。
また、表示画面に表した直交グラフに、測定中の測定値と選択された測定値の一方を矢じり付き線でベクトル表示し、測定中の測定値と選択された測定値の他方を点であらわしす様にしたので、測定中の測定値と比較値とを区別しやすく表示できる。
【0089】
本発明は以上に述べた実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。
測定装置が臭いを測定する測定装置である場合を例に説明したが、これに限定されない。
郵便番号は、3桁でも7桁でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明の実施形態に係る測定装置の測定部の概念図である。
【図2】本発明の実施形態に係る測定装置の測定部の部分概念図である。
【図3】本発明の実施形態に係る匂いセンサの概念図である。
【図4】本発明の実施形態に係る匂いセンサの出力図である。
【図5】本発明の実施形態に係る匂いのベクトル図である。
【図6】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部の概念図である。
【図7】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその1である。
【図8】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその2である。
【図9】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその3である。
【図10】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその4である。
【図11】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその5である。
【図12】本発明の実施形態に係る測定装置の表示部のパターンその6である。
【図13】本発明の実施形態に係る測定装置の運用図である。
【図14】本発明の第一の実施形態に係る測定方法のフローチャート図である。
【図15】本発明の第二の実施形態に係る測定方法のフローチャート図である。
【図16】本発明の第一の実施形態に係る測定プログラムの機能ブロック図である。
【図17】本発明の第二の実施形態に係る測定プログラムの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0091】
D1 測定値
D2 比較値
X1 基準値
X2 基準値
X3 基準値
K 検量線
H 測定空間
10 匂い測定装置
11 測定部
12 表示部
20 パソコン
30 サーバ
40 電子通信網
100 匂いセンサ
100a 匂いセンサA
100b 匂いセンサB
101 感応部
102 ヒータ
103 スイッチング素子
104 負荷抵抗
105 電源
106 ヒータ加熱パルス
107 匂い測定出力
200 気体導入手段
201 試料吸込管
202 試料バルブ
203 試料導入管
300 無臭ガス供給手段
310 無臭ガス生成手段
320 無臭ガス導入手段
321 洗浄吸込管
322 洗浄バルブ
323 洗浄導入管
400 測定チャンバー
500 気体排出手段
501 気体排出管
502 排出バルブ
503 気体排出管
504 気体排出ポンプ
505 気体排出管
600 データ処理部
601 主制御部
602 パルス発生部
603 測定時間設定タイマー
604 インターフェース部
605 A/D変換部
606 データ記憶部
607 データ演算部
608 表示駆動部
700 表示画面
710 ヘッダー部
720 数値部
730 グラフ/ガイダンス部
731 比較対象データ部
732 測定データ部
733 ベクトル表示部
734 指数表示部
735 ロガー表示部
740 ファンクション部
800 操作ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理量を測定する測定装置であって、
物理量に対応する測定値を決定する測定部と、
前記測定値を表示する表示部と、
を備え、
測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として前記表示部に表示する、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項2】
内部に記録された複数の前記測定値を前記表示部に表示して、前記表示部に表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させ、
測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として前記表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
物理量を測定する測定装置であって、
物理量に対応する測定値を決定する測定部と、
前記測定値を表示する表示部と、
を備え、
複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させ、
測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として前記表示部に表示する、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項4】
物理量を測定する測定装置であって、
物理量に対応する測定値を決定する測定部と、
前記測定値を表示する表示部と、
を備え、
郵便番号を入力または選択させ、
測定中の前記測定値を前記表示部に表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として前記表示部に表示する、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項5】
直交グラフが前記表示部に表示され、
前記測定値がすくなくとも2つの値の組み合わせであり、
測定中の前記測定値または他の前記測定値の一方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つベクトルで表示され、
測定中の前記測定値または他の前記測定値の他方を前記直交グラフに2つの前記値を要素に持つ点で表示される、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項6】
物理量を測定する測定方法であって、
物理量に対応する測定値を決定する測定工程と、
測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする測定方法。
【請求項7】
内部に記録された複数の前記測定値を表示して、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させる選択工程を備え、
前記表示工程が測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示する、
ことを特徴とする請求項6に記載の測定方法。
【請求項8】
物理量を測定する測定方法であって、
物理量に対応する測定値を決定する測定工程と、
複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる選択工程と、
測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする測定方法。
【請求項9】
物理量を測定する測定方法であって、
物理量に対応する測定値を決定する測定工程と、
郵便番号を入力または選択させる選択工程と、
測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する表示工程と、
を備えることを特徴とする測定方法。
【請求項10】
政府または地方公共団体の定めた基準値を順次更新して記憶するサーバを準備するサーバ準備工程と、
前記サーバから前記基準値をダウンロードして記録するパソコンを準備するパソコン準備工程と、
前記パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する更新工程と、
を備えることを特徴とする請求項8または請求項9のうちのひとつに記載の測定方法。
【請求項11】
物理量を測定する測定プログラムであって、
コンピュータに、
物理量に対応する測定値を決定する測定機能と、
測定中の前記測定値を表示すると同時に内部に記録された他の前記測定値を比較値として表示する表示機能と、
を実行させることを特徴とする測定プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
内部に記録された複数の前記測定値を表示して、表示された複数の前記測定値の内から少なくとも一つの前記測定値を選択させる選択機能を実行させ、
前記表示機能が測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された前記測定値を前記比較値として表示する、
ことを特徴とする請求項11に記載の測定プログラム。
【請求項13】
物理量を測定する測定プログラムであって、
コンピュータに、
物理量に対応する測定値を決定する測定機能と、
複数の政府または地方公共団体の内から少なくとも一つの政府または地方公共団体を選択させる選択機能と、
測定中の前記測定値を表示すると同時に選択された政府または地方公共団体が定めた基準値を比較値として表示する表示機能と、
を実現させることを特徴とする記載の測定プログラム。
【請求項14】
物理量を測定する測定プログラムであって、
コンピュータに、
物理量に対応する測定値を決定する測定機能と、
郵便番号を入力または選択させる選択機能と、
測定中の前記測定値を表示すると同時に入力または選択された郵便番号に対応する地区の政府または地方公共団体が定めた基準値を前記比較値として表示する表示機能と、
を実現させることを特徴とする測定プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
パソコンに前記測定値をアップロードする際に前記パソコンから前記基準値をダウンロードして内部に記憶された前記基準値を更新する更新機能を
実現させる請求項13または請求項14のうちのひとつに記載の測定プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−10315(P2007−10315A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−187557(P2005−187557)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(599092309)株式会社双葉エレクトロニクス (5)
【Fターム(参考)】