説明

測定装置

【課題】試料を全方位から照明しつつ均一な照度分布を得るために有利な技術を提供する。
【解決手段】試料を照明して該試料からの反射光を検出する測定装置は、光源と、第1端に入射した光を複数回にわたって反射させて第2端から射出させる柱状反射面を有する柱状反射部材と、前記光源から放射された光を前記第1端に向けて反射する反射鏡と、検出部とを備え、前記第2端から射出した光で試料を照明し、該試料で反射され前記柱状反射部材を通り抜けた光を前記検出部によって検出し、前記柱状反射部材の軸に直交する断面における前記反射鏡の反射面の形状が前記軸に向かって凹型である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、試料を照明し該試料からの反射光を検出する測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
試料の反射特性の測定においては、ジオメトリと呼ばれる照明および観察のための光学的条件が測定結果に大きな影響を及ぼすため、試料に適したジオメトリが採用される。例えば、印刷物の測定には45/0ジオメトリ(45°照明・垂直受光)などが採用される。これらのジオメトリでは方向性照明が行われるため、測定試料を特定方向からの光で照明する照明装置が必要となる(特許文献1)。特許文献1では、45°方向2方位の照明装置などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−286530公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の方向性照明系には、全方位から試料を照明しつつ高い照度分布均一性を得るのが難しいという問題がある。照明方位数が少ない場合、試料の設置方位や回転などの影響により正確な測定ができなくなる。また、測定領域の全体を均一な照度分布で照明できない場合には、測定領域の中の照度が強い部分の影響を強く受けるために正確な測定ができない。全方位照明を実現しつつ照度分布を均一化する方法としては積分球を用いる方法などが知られているが、積分球を用いると光利用効率が低下する。
【0005】
本発明は、試料を全方位から照明しつつ均一な照度分布を得るために有利な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの側面に係る測定装置は、試料を照明して該試料からの反射光を検出する測定装置は、光源と、第1端に入射した光を複数回にわたって反射させて第2端から射出させる柱状反射面を有する柱状反射部材と、前記光源から放射された光を前記第1端に向けて反射する反射鏡と、検出部とを備え、前記第2端から射出した光で試料を照明し、該試料で反射され前記柱状反射部材を通り抜けた光を前記検出部によって検出し、前記柱状反射部材の軸に直交する断面における前記反射鏡の反射面の形状が前記軸に向かって凹型である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、試料を全方位から照明しつつ均一な照度分布を得るために有利な技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の第1実施形態の測定装置を示す図である。
【図2】柱状反射部材の光学的な効果を説明するための図である。
【図3】柱状反射部材による光の攪拌効果を示すである。
【図4】柱状反射部材の断面形状を例示する図である。
【図5】柱状反射部材の好ましい長さを説明するための図である。
【図6】反射鏡の反射面のデータを例示する図である。
【図7】本発明の第2実施形態の測定装置を示す図である。
【図8】本発明の第3実施形態の測定装置を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態の測定装置のより具体的な実施例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0010】
図1を参照しながら本発明の第1実施形態の測定装置10について説明する。測定装置10は、試料4の反射特性を測定するために使用されうる。測定装置10は、試料4を照明して試料4からの反射光を検出する。測定装置10は、光源1と、柱状反射部材3と、反射鏡2と、検出部DETとを備える。柱状反射部材3は、第1端3aに入射した光を複数回にわたって反射させて第2端3bから射出させる柱状反射面3sを有する。ここで、柱状反射面とは、断面の形状が一定であり、かつ、当該断面に垂直な軸AXに沿って伸びた反射面である。柱状反射部材とは、柱状反射面を有する部材である。反射鏡2は、光源1から放射された光を柱状反射部材3の第1端3aに向けて反射する。測定装置10は、柱状反射部材3の第2端3bから射出した光で試料4を照明し、試料4で反射され柱状反射部材3を通り抜ける。柱状反射部材3を通り抜けた光は、検出部DETによって検出される。この実施形態では、測定装置10は、いわゆる45/0ジオメトリで反射特性を測定するように構成されている。
【0011】
光源1としては、例えば、Xeランプ、ハロゲンランプまたはLEDなどを採用することができる。試料4の色彩を測定する場合には、可視光全域の波長にわたって発光する光源が採用されうる。45度照明においては、反射鏡2は、光源1から放射される光を柱状反射部材3の軸AXに対して45度の角度を有する方向に反射させるように構成されうる。反射鏡2の反射面は、光源1の位置を焦点とし、軸AXに対して45度傾斜した対称軸を有する放物面形状を有しうる。また、軸AXを含む平面における反射鏡2の反射面は、光源1の位置を焦点とし、軸AXに対して45度傾斜した放物線形状でありうる。また、軸AXに直交する断面における反射鏡2の反射面の形状は、軸AXに向かって凹型、例えば、円弧形状でありうる。
【0012】
上記のような反射鏡2によれば、光源からx、y方向に広範囲に発散した光を柱状反射部材3の第1端に収束させることができる。これにより、光源1からの光を効率的に使用することができる。また、柱状反射部材3に入射する光が様々な方向の光を含んでいるので、均一な照度分布かつ全方位照明を実現しやすい。xy平面における柱状反射部材3の開角は、図1に例示されるように120度とすることができるが、それ以外の角度でも良い。特に、光源1として指向性の低いランプなどを採用する場合には、周囲の光源1からその周囲の全方位に光が放射されるので、反射鏡2をリング形状にすることも有効である。
光源1を反射鏡2の焦点に配置する代わりに、該焦点から離れた位置に光源1を配置し、光源1から射出される光を光ファイバーなどの導光光学系によって該焦点の位置まで導光してもよい。このような構成は、部品配置の自由度を向上させる点、又は、光源1からの排熱が測定に与える提供を低減する点で優れている。
【0013】
柱状反射部材3は、柱状の光透過部材、または、柱状の中空領域を有する部材でありうる。柱状反射部材3は、その軸AXが試料4の面または試料台(試料4が置かれる台)に対して垂直になるように配置されている。45度照明においては、軸AXに対して45度の角度を有する方向で柱状反射部材3の第1端3aに光が入射し、軸AXに対して45度の角度を有する方向で柱状反射部材3の第2端3bから光が射出して試料4を照明する。試料4に入射した光は、試料4の表面で反射および散乱され、それらのうち0°方向(軸AXに平行な方向)に向かう光は、柱状反射部材3に第2端面3bに入射し、今度は柱状反射面3sで反射することなく第2端3aから出射する。
【0014】
柱状反射部材3から射出した光は、検出部DETによって検出される。検出部DETは、例えば、柱状反射部材3から射出した光の光路を折り曲げる折り曲げミラー5a、集光レンズ5b、分析器6を含みうる。分析器6は、例えば分光器を含みうる。分析器6は、分光器によって得られた分光分布データを処理する処理部を含んでも良い。
【0015】
ここで、図2を参照しながら柱状反射部材3の光学的な効果について説明する。試料4の表面における微小領域41を考え、その法線と平行にz軸をとる。光線200がある曲面100上の点101で反射され光線300となって微小領域41に達するとする。このとき、点101における曲面の法線102が試料面41に対し平行であるものとし、これをy軸とする。また、y軸とz軸に対して垂直な方向にx軸を設ける。すると、曲面100上の点101における光線の反射は、図2に2つの直方体で示すような関係で描くことができる。このとき、入射光線200と反射光線300のz軸に対する角度(すなわち、試料面41に対する角度)θiとθoとが等しくなる。つまり、光線の試料面に対する角度は、法線が試料面と平行な面で反射された場合、反射の前後において保存される。そこで、この実施形態では、試料の面に対して平行な法線のみを持つ形状、すなわち柱状反射面3sを有する柱状反射部材3が用いられる。柱状反射面3sによる光線の複数回の反射において、試料の表面に対する光線の角度は保存され、試料の表面と平行な方向(図2のx、y軸方向)には様々な方向に光線が反射される。これにより、照度分布が均一化され、多数の方位、すなわち実質的には全方位から試料を照明することができる。
【0016】
図3は、2本の平行な光線が六角柱形状の柱状反射部材3に入射し、その柱状反射面3sで反射される様子を第1端3a側から見た図である。柱状反射部材3の柱状反射面3sで複数回にわたって反射された結果、2本の光線201、202は、元の平行な関係が失われ、元の方向とは異なる方向に偏向されていく様子が分かる。このような試料面と平行な面内で見たときに様々な方向に光を反射させる効果のことを、光の攪拌効果と呼ぶことにする。
【0017】
光の攪拌効果は、柱状反射面3sの断面形状に依存する。図4は、柱状反射面3sの断面形状が例示されている。図4(a)、(b)、(c)は多角形柱形状の柱状反射面3sであり、それぞれ四角柱、五角柱、六角柱である。辺の数が少なくなるべく円柱から遠い形状の方が光の攪拌効果が高い。図4(a)、(b)、(c)の断面形状を持つ柱状反射面3sを有する柱状反射部材3は、光透過材料で構成された柱状部材で構成されてその外側の面が反射面とされてもよいし、柱状の中空領域を有する部材で構成されてその内側の面が反射面とされてもよい。
【0018】
図4(d)、(e)は、円柱形状の反射部材を組み合わせて中空構造として、内側の空間に面した部分(太線で示した部分)を反射面とした例である。(これらは、曲面を含み、入射光束をより様々な方向に反射することができる。よって、図4(d)、(e)の例は、図4(a)、(b)、(c)の例よりも高い攪拌効果を発揮する。図4(d)、(e)に例示される形状を王冠柱形状と呼ぶことにする。
【0019】
図4(f)に示す例は、平面と曲面を組み合わせた例である。多角形の一部を曲面にすることで単なる多角形よりも高い攪拌効果を得ることができる。図4(g)に例示するように、凹凸のある多角形の断面形状でもよい。
【0020】
次に、柱状反射部材3の長さについて考える。図5は、試料の表面と垂直な平面で切った柱状反射部材3の断面図である。図5(a)は中空の柱状反射部材を例示し、(b)は透過材料で構成された柱状反射部材を例示している。光の攪拌効果を十分に得るためには、柱状反射部材3に入射した光線がロッド内壁で2回以上反射することが望ましい。したがって、図5に示すように、柱状反射部材に入射した光線が、対向する反射面で少なくとも1回ずつ反射されてから柱状反射部材3から出射することが望ましい。そのために必要な柱状反射部材3(より正確には、柱状反射面3s)の最小の長さを求める。まず、図5(a)に例示されるように中空の柱状反射部材である場合は、柱状反射面の代表的な直径をD、光線の入射角をθiとして、必要な長さLは、図5(a)より、L=2D/tanθiで与えられる。一方、図5(b)に例示するように透過材料で構成された柱状反射部材では、柱状反射面の代表的な直径をD、柱状反射部材の屈折率をn、光線の入射角をθiとして、必要な長さLは、L=(2D/sinθi)×√(1−(sinθi/n))で与えられる。この式は、スネルの法則sinθo=n×sinθiによって与えられる。十分な光の攪拌効果を得るためには、柱状反射面の長さをL以上の長さにすることが望ましい。
【0021】
45/0ジオメトリにおいて、柱状反射部材3への光の入射角は、一般的には、厳密に45°である必要はない。例えば、JIS規格では中心線(45°)に対して8°以下の光線を許容している。これに従えば、柱状反射部材への入射角を45°±8°とすることができる。その場合でも、柱状反射部材3において光の角度が保存される性質は保たれるので、試料面での光の角度も同じく45°±8°となる。
【0022】
次に、柱状反射部材の製作方法を例示的に説明する。多角形柱型の中空の柱状反射部材の場合、複数の平面の反射部材を準備して、それらを組み合わせればよい。平面の反射部材は、例えば、ガラスを平面研磨して作り、その上に高反射膜をコーティングして作製されうる。王冠柱型の中空の柱状反射部材の場合、複数の円柱型の反射部材を準備して、それらを組み合わせればよい。円柱状の反射部材は、例えば、ガラスを円柱状に研磨して、その上に高反射膜をコーティングして作製されうる。図4(f)のような形状の柱状反射部材も同じ手法で作製されうる。一方、透過材料で構成される柱状反射部材の場合、王冠柱型は作製が難しく、多角形柱形状が容易である。透過材料で構成される多角形柱状反射部材は、ガラスを多角形柱状に研磨して作製されうる。透過材料で構成される柱状反射部材は、その側面に高反射コーティングが施されうる。なお、第2端3bに反射防止コーティングを施しておくと、試料面と第2端3bとの間の多重反射が測定に及ぼす影響を軽減することができる。
【0023】
柱状反射部材と試料面との距離は、適切な短い間隔に設定されうる。柱状反射部材と試料面との距離が長いと、照明領域の周囲にボケが生じ、照度分布均一性が低下するためである。柱状反射部材を試料面に押し当てるようにして密着させて測定してもよいし、数mm程度の間隔を開けて測定してもよい。数mm程度の間隔を開ける場合は、視野絞りなどにより周囲のボケ部分を遮光するとよい。
【0024】
図9は、第1実施形態のより具体的な実施例を示す図である。図9(a)は鳥瞰図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は上面図である。この実施例では、柱状反射部材3は、王冠柱型の中空の反射部材であり、直径3.8mmの8本の円柱を直径6.2mmの円に外接するように配置したものである。円柱の材質は、硝子等のような反射用素材である。円柱の表面を反射面として使用するので、高反射コーティングが施されている。光源1は、不図示の別の場所にあるランプ等の発光素子からの光を光ファイバにより導光したものの射出端であり、光は、NA(開口数)0.5程度の広がりで指向性をもって放射される。反射鏡2は、その形状のデータは、図6に示されている。反射鏡2は、柱状反射部材3の軸(図9におけるz軸)に対して回転対称である。図6において、zは柱状反射部材3の上端面(第1端)を基準としたxyz座標系におけるz座標値であり、rは、z座標値における反射鏡2の反射面の半径である。このうち、z座標値が3.5以上かつ11.0以下の部分が反射鏡2として使用されうる。試料4は、柱状反射部材3の下端(第2端)から1mm程度の距離に配置されうる。試料4から出た反射・散乱光のうち試料4に対して垂直な方向に出たものは、光源1の上方に配置された検出器(不図示)によって検出され、例えば、反射特性が測定される。
【0025】
図7を参照しながら本発明の第2実施形態の測定装置11について説明する。ここで、第1実施形態を示す図1中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。また、図7では、図面の簡略化のために検出部DETが省略されているが、第1実施形態と同様の検出部DETが備えられうる。第2実施形態の測定装置11も、45/0ジオメトリの測定装置である。
【0026】
第2実施形態の測定装置11は、第1の光源1および第1の反射鏡2に加えて、第2の光源7および第2反射光8を備えている。第2の反射鏡8は、第2の光源7から放射される光を柱状反射部材3の軸AXに対して45度の角度を有する方向に反射させるように構成されうる。第2反射鏡8の反射面は、第2の光源7の位置を焦点とし、軸AXに対して45度傾斜した対称軸を有する放物面形状を有しうる。また、軸AXを含む平面における第2の反射鏡8の反射面は、第2の光源7の位置を焦点とし、軸AXに対して45度傾斜した対称軸を有する放物線形状でありうる。また、軸AXに直交する断面における第2の反射鏡8の反射面の形状は、軸AXに向かって凹型、例えば、円弧形状でありうる。
【0027】
このような構成によれば、2つの光源7、8を1台の測定装置11で扱うことができる。2つの光源7、8は、例えば以下のような応用を可能にする。例えば、一方を可視光光源とし、もう一方を紫外光光源とすることができる。この場合、可視光光源を用いて試料の色彩の測定を行い、紫外光光源を用いて試料の蛍光特性の測定を行うことができる。すなわち、色彩測定と蛍光測定を1台の測定装置で行うことが可能になる。また、2つの光源を以下のように使うことも可能である。2つの光源の組み合わせによって可視光域の全域に渡って良好なスペクトルが得らことができる。例えばLEDなどは、たとえ白色LEDであっても、十分なスペクトル強度がない波長帯域が存在し、色彩計測に使用するには不十分な場合がある。このような場合、複数のLEDを組み合わせて互いに補い合うようにすることで、可視光域の全域に渡って十分なスペクトル強度を確保することができる。光源をそのような構成とし、両方を同時に点灯して反射特性の測定を行えばよい。また、同じ光源を2つ用いて同時に点灯するという使い方をしても構わない。その場合、光量が増加するので測定にかかる時間を短くすることができる。
【0028】
次に、図8を参照しながら本発明の第3実施形態の測定装置12について説明する。ここで、第1実施形態を示す図1中の構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。また、図8では、図面の簡略化のために検出部DETが省略されているが、第1実施形態と同様の検出部DETが備えられうる。第3実施形態の測定装置12も、45/0ジオメトリの測定装置である。
【0029】
第3実施形態の測定装置12は、コーン状の反射鏡2aおよびリング状の反射鏡2bを備える。コーン状の反射鏡2aは、光源1からの光を放射状に偏向する。リング状の反射鏡2bは、コーン状の反射鏡2aを介して光源1から提供される光を柱状反射部材3の軸AXに対して45度の角度を有する方向に反射させて、柱状反射部材3の第1端3aに入射させる。反射鏡2bの反射面は、光源1の位置を焦点とし、軸AXに対して45度傾斜した対称軸を有する放物面形状を有しうる。また、軸AXを含む平面における反射鏡2の反射面は、光源1のコーンミラーによる虚像の位置を焦点とし、軸AXに対して45度傾斜した対称軸を有する放物線形状でありうる。また、軸AXに直交する断面における反射鏡2の反射面の形状は、円形でありうる。このような構成によれば、柱状反射部材3に全方位から光を入射させることができ、柱状反射部材3による光の攪拌効果と併せることで、均一な照度分布かつ全方位からの45°照明を実現することができる。また、この場合、柱状反射部材3の第1端(光が入射する端面)に対して全方位からの光が入射するので、照度分布の均一化のために必要なロッド長も比較的短くすることができる。。
【0030】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試料を照明して該試料からの反射光を検出する測定装置であって、
光源と、
第1端に入射した光を複数回にわたって反射させて第2端から射出させる柱状反射面を有する柱状反射部材と、
前記光源から放射された光を前記第1端に向けて反射する反射鏡と、
検出部とを備え、
前記第2端から射出した光で試料を照明し、該試料で反射され前記柱状反射部材を通り抜けた光を前記検出部によって検出し、
前記柱状反射部材の軸に直交する断面における前記反射鏡の反射面の形状が前記軸に向かって凹型である、
ことを特徴とする測定装置。
【請求項2】
前記断面における前記反射鏡の反射面の形状が円弧形状である、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記断面における前記反射鏡の反射面の形状が前記軸を中心とする円弧形状である、
ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項4】
前記軸に垂直な断面における前記反射鏡の反射面の形状がリング状である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測定装置。
【請求項5】
第2の光源と、
前記第2の光源から放射された光を前記第1端に向けて反射する第2の反射鏡とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の測定装置。
【請求項6】
前記光源から放射された光を前記第1端に向けて反射する第2の反射鏡を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の測定装置。
【請求項7】
前記第2の反射鏡は、前記軸に直交する断面における前記第2の反射鏡の反射面の形状が前記軸に向かって凹型である、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の測定装置。
【請求項8】
前記柱状反射面は、曲面を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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