説明

測長式テープカッター

【課題】本発明のテープカッターは希望するテープ長をダイアルで調節して、テープ切断するだけで希望の長さのテープ片を得られ、更にレバーを切替えることで通常のテープカッター同様に扱うことのできる純メカ式の測長式テープカッターを提供する。
【解決手段】テープがリールに装填され、リールがテープカッター本体に対し着脱自在に構成される測長式テープカッターにおいて、希望するテープ長を調節設定できるテープ調節機構、テープを引出すことでテープ長を計測するテープ計測機構、及び、テープ測長の要否の選択が可能なテープ切断機構の各機構がテープカッター本体に装備され、各機構は連動していて希望するテープ長のテープ片を簡単且つ正確に得ることができることを特徴とする測長式テープカッター。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はテープ長を自動的に計測できるテープカッターであり、希望するテープ長のテープ片を得ることができる測長式テープカッターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来は通常のテープカッターを使用して希望のテープ長を正確に得るには、定規等で測ってカットする方法が一般的であった。
また、モーターや電池を使用した電気計測による電動式のテープカッターが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
解決しようとする問題点は、テープカッター以外の他の道具や器具を用いて逐次テープ長測定或いはテープ切断することは非常に時間がかかる。
電気式のテープカッターにおいてはモーター等の電気部品を使用することで、原材料や製造コストが高くなり結果的に販売価格が高くなり、又、電池交換等のアフタフォローや廃却する場合の後処理等が複雑化する。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はテープがリールに装填され、リールがテープカッター本体に対し着脱自在に構成される測長式テープカッターにおいて、以下(1)〜(3)の機構を装備している。
(1)希望するテープ長を調節設定できるテープ調節機構。
(2)テープを引出すことでホイールが回転してテープ長を計測するテープ計測機構。
(3)テープ測長の要否の選択が可能なテープ切断機構。
上記三機構は連動していて希望するテープ長のテープ片を簡単且つ正確に得ることができる測長式テープカッターである。
【0005】
前記テープ調節機構はテープ長を調節できる調節ダイアルを回してカッター本体に設けたテープの調整長を示す調節目盛に合わせることで、前記調節ダイアルに連動するギア−ユニットの駆動ギアが前記テープ計測機構の回転体1を駆動して、調節ダイアルの回転量は前記回転体1の回転量に比例する測長式テープカッターである。
【0006】
前記テープ計測機構はテープを引出すとテープに貼接して回転する円筒状のホイールがあり、該ホイールは両端が保持され一方向にのみ回転する不可逆回転機能を備えホイールの端面には連結部を有している。
ホイールの中空内部の中心線上に両端が固定された軸があり該軸はネジ部を有していて軸のネジ部に嵌め合う前記回転体1がテープ長の調節量を受動し回転して軸方向に往来移動定置する。
ホイールに連動する連結体を有し該連結体は中心部が軸に支持され渦巻きばねにより回転の一方向に弾引付勢して軸のネジ部に嵌め合う回転体2に連動し該回転体2は軸方向に移動して回転体2の端面と回転体1の端面とが当接係止し、回転体2に連動するホイールも係止してテープ引出しが不可となり、引出したテープ長が回転体2の回転移動量に比例し、又引出したテープ長が前記テープ調節機構の調節量に等しくなる。
回転体1と回転体2との当接係止の状態は連結体の伝達遮断部を切り離すことで渦巻きばねの弾引により逆回転する連結体に連結する回転体2も逆回転して瞬時に初期状態の位置に戻りテープ計測はリセットされる。
【0007】
前記伝達遮断機能を有する前記連結体は前記回転体2に連結駆動する駆動体、及び該駆動体と前記ホイールの連結を遮断可能にする伝達遮断体とに分体されている測長式テープカッターである。
【0008】
前記連結体又は前記伝達遮断体を常時押圧ばね1が弾発付勢していて、テープ計測のリセット時に連結体又は伝達遮断体を押圧ばね1に反発対抗動作させて連結体又は伝達遮断体の伝達遮断がスムースに作動する測長式テープカッターである。
【0009】
前記テープ計測機構は両端にホルダーを設けて該ホルダーが前記ホイールの両端を保持すると共に前記軸の両端を固定し、更に前記伝達遮断体を弾発付勢する前記押圧ばね1の一端を保持する一体のドラム形状を成し、テープカッター本体の中央に位置するテープリールの平行前方にホイールが設置されるべくテープ計測機構のホルダーがテープカッター本体の前方左右両側に固定されている測長式テープカッターである。
【0010】
前記テープ切断機構は上下スライドするスライドカッターが押圧ばね2の弾発により上昇端に付勢し、スライドカッターの上端はカッター刃になっていてテープを押し当てることで前記スライドカッターが下降移動をして前記スライドカッターに連動するリセットレバーの先端部が前記テープ計測機構の連結体又は伝達遮断体に連動して計測状態をリセットする。
更にスライドカッターが下降端の位置でテープ切断されて、スライドカッターは無負荷状態となり押圧ばねの弾発により瞬時に上昇移動して元の上昇端に戻る測長式テープカッターである。
【0011】
前記テープ切断機構はテープ測長の要否を切替レバー操作で選択できて、測長不要の場合は前記切替レバーに連動する切り替カムにより前記スライドカッターが下端まで押されて固定係止され、スライドカッターに連動する前記リセットレバーにより前記テープ計測機構の前記連結体又は前記伝達遮断体が伝達遮断継続されテープ計測はリセット継続維持状態となり通常のテープカッターと同様に使用できる測長式テープカッターである。
【発明の効果】
【0012】
通常のテープカッター同様にテープを引出すことでダイアル調節による希望のテープ長を自動計測して、簡単且つ正確に希望するテープ片を得ることができる純メカ式でエコロジーな製品である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】分解斜視図
【図2】右側面よりテープ調節機構を表す破断斜視図
【図3】左側面よりテープ切断機構を表す破断斜視図
【図4】テープ測長を要する場合のテープ切断開始状態の外観斜視図
【図5】テープ測長を要する場合のテープ切断直後状態の外観斜視図
【図6】テープ測長を不要とする場合の外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を基に説明する。
測長式テープカッターの各機構、部位を説明する上での位置付けとしてテープカッター本体のカッター位置側を前面側として見た状態で説明する。
図1は分解斜視図、図2は右側面の破断斜視図、図3は左側面の破断斜視図、図4はテープ測長を要する場合のテープ切断開始状態の外観斜視図、図5はテープ測長を要する場合のテープ切断直後状態の外観斜視図、図6はテープ測長が不要な場合の外観斜視図である。
【0015】
(1)テープ調節機構の全構成は、テープカッター本体1の右側にギア−ユニット7が内装されていて、調節マーカーを有するテープ長ダイアル8がテープカッター側部のダイアル穴を通してテープカッター側部に設けたギア−ユニット7のメインシャフト7bに固定され、テープカッター側部にはダイアル穴1eを中心にテープ長目盛1fを備えテープ長ダイアル8を回転させることでギア−ユニット7の駆動ギア−7aが回転する。
【0016】
調節ダイアル8の回転に対し駆動ギア−7aの回転の比率は数倍程度で、テープ長ダイアル8の回転方向とギア−ユニット7の駆動ギア−7aの回転方向が同方向か異方向かは駆動ギア−7aに連動するテープ計測機構の調整ナット11kの調整ネジ11k3及び軸11jの調整スクリュー11j3とのネジ切方向で決まる。
【0017】
(2)テープ計測機構は外形がドラム形状をしたドラムユニット11より成り、ドラムユニット11の左ホルダー11a及び右ホルダー11mがテープカッター本体1の左取付溝及び右取付溝に固定されていて、全構成としては、ネジ部を有する丸棒状の軸11jと仕切り板11fが一体となっていて軸頭11j4が右ホルダー11mの圧入穴11m1に固定され軸尾11f1が左ホルダー11aの圧入穴に固定されている、更に左ホルダー11a及び右ホルダー11mは軸11jを中心位置として自在に回転する円筒状のホイール11dを保持している。
【0018】
ホイール11dの右端は逆転防止のためのラチェット歯11d2を有していて、ラチェット歯11d2は右ホルダー11mに固定されたリング11eのラチェット爪11e1と噛み合うことでホイール11dはテープ引出すことで貼接して回転する方向にのみ回転可能になっている。
【0019】
ホイール11dの左端には爪溝11d1があり、爪溝11d1はスリーブ11cの右端のスリーブ爪11c1と連結し更にスリーブ爪11c1の内側周面には駆動歯11c2があって、駆動歯11c2と駆動カップリング11hの左端の受動歯11h1がクラッチを構成していて、クラッチがスムースに作動するために、左ホルダー11aに保持され回動自在な押圧ばね11bがスリーブ11cの左端の内側周面を回動自在に弾発付勢している。
【0020】
スリーブ11cの外周には勾配を有する解除溝11c1が設けてあり、テープカット時にテープ切断機構のリセットレバー3のリセット駆動端3bを解除溝11c1に押圧連動させて、スリーブ11cが押圧バネ6に対抗して軸方向にスライドしてスリーブ11cの駆動歯11c2と駆動カップリング11hの受動歯11h1とがクラッチ遮断される。
【0021】
駆動カップリング11hがクラッチの受動歯を有する左端面側の中心の内部穴11h3には駆動カップリング11hを一方向に戻す渦巻形の戻しバネ11gが備わっていて、戻しバネ11gは軸を中心に巻付けられて戻しバネ11gの内周の端が軸に固定係止され外周の端が駆動カップリング11hの内部穴11h3の内周面に固定係止され駆動カップリング11hは軸11jに支持されていて戻しバネ11gにより巻戻される回転方向に弾引付勢されている。
【0022】
駆動カップリング11hの右端は駆動爪11h2を有し受動カップリング11iの受動爪11i1に連結していて受動カップリング11iの中心部に設けた計測ネジ11i2が軸11jの計測スクリュー11j1に嵌め合っていて、テープを引出すと受動カップリング11iは戻しバネ11gの戻す弾引方向に対抗しながら回転して右方向に移動する。
【0023】
調整ナット11kの中心部の調整ネジ11k3と軸11jの調整スクリュー11j3が嵌め合っていて、テープ調節機構のテープ長ダイアルを回すことによりギア−ユニット7の駆動ギア−7aに噛み合う調整ナット11kの外周に設けた調整ギア−11k2を移動させて調整定置していて、調整ナット11kの左端面である着座面11k1と受動カップリング11iの右端面である当座面11i3とが当接して受動カップリング11iに連動するホイール11dが係止する。
【0024】
(3)テープ切断機構の全構成は、テープカッター本体の前部にスライドカッター2を設け、スライドカッター2はスライドガイド1jに保持され上下スライドしてスライドカッター2の最上部はカッター刃2aが備わり、スライドカッター2はテープカッター本体1の下部に取付く底板10のバネガイド10aに嵌る押圧バネ6がスライドカッター2の下端より押し上げ弾発付勢している。スライドカッター2の下部にはジョイントアダプター2bを備えていて、ジョイントアダプター2bは支持ビス4を支点とするリセットレバー3のレバージョイントに連結されている。
【0025】
スライドカッター2の中央位置にはスライド穴2cがあり切替カム5のカムシャフト5aがスライド穴2c及びテープカッター本体1の前部のツマミ穴1gを貫通し側長を切替選択する切替ツマミ9に固定されて、切替カム5のカムシャフト5aは切替ツマミ9を回すことでツマミ穴1gに支持され回転する。
【0026】
切替ツマミ9を計測有する表示位置に定めた場合は切替ツマミ9に連結するカムシャフト5aが上方向に弾発付勢しているスライドカッター2のスライド穴2aの下端と当接係止する位置がスライドカッター2の上昇端であり、カムシャフトにスライド穴の上端が当接係止するか又はバネガイド10aがジョイントアダプター2bの下端に当接係止する位置がスライドカッター2の下降端となる。
【0027】
テープカット時にテープ13をカッター刃2aに押し当てるとスライドカッター2は下降してリセットレバー3のリセット駆動端3bがテープ計測機構のスリーブ11cの解除溝11c1を押圧することでスリーブ11cが左方向にスライド動作してテープ長計測状態をリセットする。
【0028】
更にスライドカッター2は押圧バネ6に対抗しながら下方向にスライドして下降端位置でテープ13がカットされ、スライドカッター2はフリー状態となり押圧バネ6の弾発により瞬時に元の上昇端位置に戻る。
【0029】
切替ツマミを計測無しの表示位置に合せた場合は切替ツマミに連結する切替カム5によりスライドカッター2が下降端まで押し下げられ係止することでスライドカッター2に連結するリセットレバー3のリセット駆動端3bがテープ計測機構のテープ計測をリセット状態に保持する。
【0030】
次に本発明に係わる測長式テープカッターの使用方法を説明する。
図4、図5、図6に示すように、測長式テープカッターは通常のテープカッター同様にリール12にテープ13が装填されカッター本体1に装着された状態で説明する。
外観はドラム形で、外周には円筒状で回転するホイール11dを有するテープ計測機構であるドラムユニット11がリール12の直前に固定されている。テープカッター本体1の前面側には切替ツマミ9が備わり、切替ツマミ9を回して前面に設けた切替選択1hの表示位置に合せることでテープ測長の要否の切替えができる。テープカッター本体1の前部に備えた台座1aの直前にはスライドカッター2が設けてありスライドカッター2は常時上方向に付勢されていて、テープ測長を要する場合には常時上昇端の位置にあって上部より押圧すると下降端まで移動し押圧を解くと元の上昇端の位置に戻る。テープ測長を不要な場合にはスライドカッター2は下降端位置に係止される。テープカッター本体1の右側面側にはテープ長ダイアル8が備わり、テープ長ダイアル8を回して右側面に設けたテープ長目盛1fに合せることで希望するテープ長を得ることができる。
【0031】
(1)テープ測長を必要とする場合。
まず切替ツマミ9を回して切替選択1hを計測有りの位置に合せる。次に希望するテープ長にテープ長ダイアル8を回してテープ長ダイアル8のマーキングをテープ長目盛1fに合せる。テープ13を引出すとテープ13はテープ計測機構であるドラムユニット11のホイール11dに貼接しホイール11dが回転する、やがてホイール11dが停止して貼接するテープ13の引出しは不可能になり、この時引出したテープの長さが調節ダイアル8で調節したテープ長に等しくなる。次に図4のようにテープ13をカットするためにテープ13をスライドカッター2のカッター刃2aに当て下方向に引くとテープ13は台座に貼りつき、更にスライドカッター2は下方向に移動し下降端まで移動し係止して図5のようにテープ13はカッター刃2aに強く当たり切断され、希望する長さのテープ片が連続して得られる。
【0032】
(2)テープ測長を不要とする場合。
図6のように切替ツマミ9を回して計測無しの位置に合わせ、通常のカッター同様にテープをスライドカッター2のカッター刃2aに当て下方向に引くことで切断される。
【符号の説明】
【0033】
1 カッター本体
1a 台座
1b 左取付溝
1c 右取付溝
1d 支軸
1e ダイアル穴
1f テープ長目盛
1g ツマミ穴
1h 切替選択
1j スライドガイド
2 スライドカッター
2a カッター刃
2b ジョイントアダプタ
2c スライド穴
3 リセットレバー
3a レバージョイント
3b リセット駆動端
3c 支軸穴
4 支持ビス
5 切替カム
5a カムシャフト
6 押圧バネ
7 ギア−ユニット
7a 駆動ギア−
7b メインシャフト
8 テープ長ダイアル
9 切替ツマミ
10 底板
10a バネガイド
11 ドラムユニット
11a 左ホルダー
11a1 圧入穴
11b 押圧バネ
11c スリーブ
11c1 スリーブ爪
11c2 駆動歯
11d ホイール
11d1 爪溝
11d2 ラチェット歯
11e リング
11e1 ラチェット爪
11e2 止め穴
11f 仕切り板
11f1 軸尾
11f2 圧入穴
11g 戻しバネ
11h 駆動カップリング
11h1 受動歯
11h2 駆動歯
11h3 内部穴
11i 受動カップリング
11i1 受動爪
11i2 計測ネジ
11i3 当座面
11j 軸
11j1 圧入軸
11j2 計測スクリュー
11j3 調整スクリュー
11j4 軸頭
11k 調整ナット
11k1 着座面
11k2 調整ギア−
11k3 調整ネジ
11m 右ホルダー
11m1 圧入穴
12 リール
13 テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テープがリールに装填され、リールがテープカッター本体に対し着脱自在に構成される測長式テープカッターにおいて、希望するテープ長を調節設定できるテープ調節機構、テープを引出すことでテープ長を計測するテープ計測機構、及びテープ測長の要否の選択が可能なテープ切断機構の各機構を備え、各機構はテープカッター本体に装備され、各機構が連動することで希望するテープ長のテープ片を簡単且つ正確に得られることを特徴とする測長式テープカッター。
【請求項2】
前記テープ調節機構はテープ長を調節できる調節ダイアルを回してカッター本体に設けたテープの調整長を示す調節目盛に合せることで、前記調節ダイアルに連動するギア−ユニットの駆動ギアが前記テープ計測機構の回転体1を駆動して、調節ダイアルの回転量は前記回転体1の回転量に比例することを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。
【請求項3】
前記テープ計測機構はテープを引出すとテープに貼接して回転する円筒状のホイールがあり、該ホイールは両端が保持され一方向にのみ回転する不可逆回転機能を備えホイールの端面には連結部を有し、ホイールの中空内部の中心線上に両端が固定された軸があり該軸はネジ部を有していて軸のネジ部に嵌め合う前記回転体1がテープ長の調節量を受動し回転して軸方向に往来移動定置し、更にホイールに連動する連結体を有し、該連結体は中心部が軸に支持され渦巻きばねにより回転の一方向に弾引付勢して、軸のネジ部に嵌め合う回転体2に連動し該回転体2は軸方向に移動して回転体2の端面と回転体1の端面とが当接係止することで、回転体2に連動するホイールも係止してテープ引出しが不可となり、引出したテープ長が回転体2の回転移動量に比例し、又引出したテープ長が前記テープ調節機構の調節量に等しく、又、回転体1と回転体2との当接係止の状態は連結体の伝達遮断部を切り離すことで渦巻きばねの弾引により連結体は逆回転し、連結体に連結する回転体2も逆回転して瞬時に初期状態の位置に戻りテープ計測は解除されることを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。
【請求項4】
前記伝達遮断機能を有する前記連結体は前記回転体2に連結駆動する駆動体、及び該駆動体と前記ホイールの連結を遮断可能にする伝達遮断体とに分体されていることを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。
【請求項5】
前記連結体又は前記伝達遮断体を押圧ばね1が弾発付勢していて、テープ計測のリセット時に連結体又は伝達遮断体を押圧ばね1に反発対抗動作させて連結体又は伝達遮断体の伝達遮断がスムースに作動することを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。
【請求項6】
前記テープ計測機構は両端にホルダーを設けて該ホルダーが前記ホイールの両端を保持すると共に前記軸の両端を固定し、更に前記伝達遮断体を弾発付勢する前記押圧ばね1の一端を保持する一体のドラム形状を成し、テープカッター本体の中央に位置するテープリールの平行前方にホイールが設置されるべくテープ計測機構のホルダーがテープカッター本体の前方左右両側に固定されていることを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。
【請求項7】
前記テープ切断機構は上下スライドするスライドカッターが押圧ばね2の弾発により上昇端に付勢し、スライドカッターの上端はカッター刃になっていてテープを押し当てることで前記スライドカッターが下降移動をして前記スライドカッターに連動するリセットレバーの先端部が前記テープ計測機構の連結体又は伝達遮断体に連動して計測状態をリセットし、更にスライドカッターが下降端の位置でテープ切断されて、スライドカッターは無負荷状態となり押圧ばねの弾発により瞬時に上昇移動して元の上昇端に戻ることを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。
【請求項8】
前記テープ切断機構はテープ測長の要否を切替レバー操作で選択できて、測長不要の場合は前記切替レバーに連動する切り替カムにより前記スライドカッターが下端まで押されて固定係止され、スライドカッターに連動する前記リセットレバーにより前記テープ計測機構の前記連結体又は前記伝達遮断体が伝達遮断継続されテープ計測はリセット継続維持状態となり通常のテープカッターと同様に使用できることを特徴とする請求項1記載の測長式テープカッター。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−42445(P2011−42445A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−191089(P2009−191089)
【出願日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(300076378)
【Fターム(参考)】