説明

溶融樹脂供給装置

【課題】溶融状態の樹脂を移動型に対して能率良く供給できるようにする。
【解決手段】供給源接続流路形成部材10と、第1流路形成管30と、第2流路形成管50と、移動型接続流路形成部材70と、供給源接続流路形成部材10と第1流路形成管30との間に設けられ、第1流路形成管30が供給源接続流路形成部材10の下流端を中心に鉛直方向に沿って揺動可能となるように両者を接続する第1関節20と、第1流路形成管30と第2流路形成管50との間に設けられ、第2流路形成管50が第1流路形成管30の下流端を中心に鉛直方向に沿って揺動可能となるように両者を接続する第2関節40と、第2流路形成管50と移動型接続流路形成部材70との間に設けられ、第2流路形成管50が移動型接続流路形成部材70の上流端を中心に鉛直方向に沿って相対的に揺動可能となるように両者を接続する第3関節60とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂供給源から樹脂成形装置に対して溶融状態の樹脂を供給する溶融樹脂供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
樹脂成形装置は、一対の型(一般的に、固定型及び移動型)を有している。そして、両型の間に溶融状態の樹脂が供給され、それが冷却固化することによって、樹脂の成形がされる。
【0003】
溶融状態の樹脂を両型の間に供給するためには、まずは一方の型に対して溶融状態の樹脂が供給される場合がある。
その場合において、固定型に供給される場合と、移動型に供給される場合とがある。
【0004】
固定型に樹脂が供給される場合は、樹脂供給源とその固定型とが、位置固定的な供給管(射出機のノズル)によって接続されれば足りる(特許文献1参照)。
一方、移動型に樹脂が供給される場合においても、従来は、位置固定的な供給管が使用されている。
しかしながら、その場合は、移動型に対して樹脂を供給するたびごとに、移動型を所定の位置(すなわち、位置固定的な供給管の下流端に対応する位置)に位置づける必要があり、樹脂成形の能率を向上させる上で、ネックとなっていた。
【0005】
ここで、仮に、ゴム等の可撓性を有するホースで樹脂供給源と移動型とを接続すれば、移動型がいずれの位置に位置していても、その移動型に対して樹脂が供給できることになるとも考えられる。
しかしながら、溶融状態の樹脂は高温であり、ホースではその高温に耐えられないため、ホースを使用することはできない。
【特許文献1】特開2007−313720号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、溶融状態の樹脂を移動型に対して能率良く供給することができる装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に係る発明は、一対の型のうちの少なくとも一方が移動型である樹脂成形装置の当該移動型に対して溶融状態の樹脂を供給する溶融樹脂供給装置であって、樹脂供給源に接続され、前記樹脂が流れる流路を有する供給源接続流路形成部材と、前記供給源接続流路形成部材の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第1流路形成管と、前記第1流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第2流路形成管と、前記第2流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有し、前記移動型に接続される移動型接続流路形成部材と、前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管との間に設けられ、前記第1流路形成管が前記供給源接続流路形成部材の下流端又はその近傍を中心に前記移動型の移動方向に沿って揺動可能となるように、前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管とを接続する第1関節と、前記第1流路形成管と前記第2流路形成管との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記第1流路形成管の下流端又はその近傍を中心に前記移動型の移動方向に沿って揺動可能となるように、前記第1流路形成管と前記第2流路形成管とを接続する第2関節と、前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記移動型接続流路形成部材の上流端又はその近傍を中心に前記移動型の移動方向に沿って相対的に揺動可能となるように、前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材とを接続する第3関節とを有する、溶融樹脂供給装置である。
【0008】
この溶融樹脂供給装置では、樹脂供給源から供給源接続流路形成部材に流入した溶融状態の樹脂は、供給源接続流路形成部材,第1流路形成管,第2流路形成管を通り、移動型接続流路形成部材から移動型に供給される。
そして、この溶融樹脂供給装置では、第1関節において供給源接続流路形成部材と第1流路形成管とが回動可能に接続され、第1流路形成管は、供給源接続流路形成部材の下流端又はその近傍を中心に移動型の移動方向に沿って揺動可能である。
また、第2関節において第1流路形成管と第2流路形成管とが回動可能に接続され、第2流路形成管は、第1流路形成管の下流端又はその近傍を中心に移動型の移動方向に沿って揺動可能である。
また、第3関節において第2流路形成管と移動型接続流路形成部材とが回動可能に接続され、第2流路形成管は、移動型接続流路形成部材の上流端又はその近傍を中心に移動型の移動方向に沿って相対的に揺動可能である。
以上のことから、この溶融樹脂供給装置では、供給源接続流路形成部材の位置及び姿勢が固定的であっても、移動型接続流路形成部材が、その姿勢を変えることなく、移動型の移動方向に沿って移動することが可能である。
このため、この溶融樹脂供給装置では、移動型がいずれの位置に位置していても、また、移動型が停止中であっても移動中であっても、位置固定的な樹脂供給源から、その移動型に対して、溶融状態の樹脂を供給することが可能である。
以上のため、この溶融樹脂供給装置では、移動型を所定の位置において停止させることなく、溶融状態の樹脂を移動型に供給することが可能であり、樹脂成形の能率を向上させることができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、一対の型のうちの少なくとも一方が上下動する移動型である樹脂成形装置の当該移動型に対して溶融状態の樹脂を供給する溶融樹脂供給装置であって、樹脂供給源に接続され、前記樹脂が流れる流路を有する供給源接続流路形成部材と、前記供給源接続流路形成部材の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第1流路形成管と、前記第1流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第2流路形成管と、前記第2流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有し、前記移動型に接続される移動型接続流路形成部材と、前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管との間に設けられ、前記第1流路形成管が前記供給源接続流路形成部材の下流端又はその近傍を中心に鉛直方向に沿って揺動可能となるように、前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管とを接続する第1関節と、前記第1流路形成管と前記第2流路形成管との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記第1流路形成管の下流端又はその近傍を中心に鉛直方向に沿って揺動可能となるように、前記第1流路形成管と前記第2流路形成管とを接続する第2関節と、前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記移動型接続流路形成部材の上流端又はその近傍を中心に鉛直方向に沿って相対的に揺動可能となるように、前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材とを接続する第3関節とを有する、溶融樹脂供給装置である。
【0010】
この発明の溶融樹脂供給装置では、移動型の移動方向が鉛直方向であり、請求項1に係る発明における「移動型の移動方向」を「鉛直方向」に置き換えた内容の作用効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
次に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
まず、図3に基づいて、この溶融樹脂供給装置が使用される樹脂成形装置について説明する。
その樹脂成形装置は、上型110及び下型120を有している。
上型110は位置固定的な固定型である。
下型120は移動型であり、図示しない機構によって、最も下降した位置である下降位置(図3において実線で示す)と、最も上昇した位置である上昇位置(図3において2点鎖線で示す)との間を上下動する(鉛直方向に沿って移動する)。下型120に、樹脂供給部(詳細な図示は省略)が形成されている。
そして、下型120(樹脂供給部)に溶融状態(高圧)の樹脂が供給され、その樹脂が下型120の型面(上型110と対向する面)の側に導かれ、両型110,120の間で成形される。
【0012】
図1に示すように、この溶融樹脂供給装置は、供給源接続流路形成部材10,第1関節20,第1流路形成管30,第2関節40,第2流路形成管50,第3関節60,移動型接続流路形成部材70を有している。それらは、すべて、金属によって形成されている。
供給源接続流路形成部材10,第1流路形成管30,第2流路形成管50,移動型接続流路形成部材70は、すべて、平面視において、平行に延びるように配設されている。
【0013】
供給源接続流路形成部材10は、管状をなしており(すなわち、流路11が形成されており)、樹脂供給源(そのノズル)100に接続される。
供給源接続流路形成部材10の下流端には、折り曲げ流路形成部材12が固定されている。折り曲げ流路形成部材12には、直角に折れ曲がる流路13が形成されている。
折り曲げ流路形成部材12(供給源接続流路形成部材10)は、第1関節20を介して、第1流路形成管30と接続されている。
【0014】
図1に示すように、第1流路形成管30には、流路31が形成されている。
第1流路形成管30は、次のようにして、第1関節20において、供給源接続流路形成部材10の下流端(折り曲げ流路形成部材12)を中心に、鉛直方向に沿って揺動する(図4A〜図4Cも参照)。
すなわち、図1及び図2に示すように、第1関節20は、軸状部材22及び環状部材26を有している。軸状部材22は、環状部材26(その内側)に対して、自身の軸線回りに回転可能に嵌合されている。
図1に示すように、軸状部材22は、折り曲げ流路形成部材12に対して固定されている。環状部材26は、第1流路形成管30に対して固定されている。
【0015】
供給源接続流路形成部材10の流路11(折り曲げ流路形成部材12の流路13)と、第1流路形成管30の流路31とは、第1関節20において、次のように連通している。
図2に示すように、軸状部材22のうちの折り曲げ流路形成部材12(図1参照)の側の略半部には、自身の軸線に沿って流路23が形成されている。その流路23の下流端からは、放射状に延びる放射流路24が形成されており、各放射流路24の下流端は、軸状部材22の外周面において開口している。
環状部材26には、放射流路24(その下流端)に対応して、自身の内周面を一巡する周溝部27が形成されている。また、環状部材26には、周溝部27と第1流路形成管30の流路31とを連通させる流路28が形成されている。
【0016】
図1に戻り、第1流路形成管30の下流端には、折り曲げ流路形成部材32が固定されている。折り曲げ流路形成部材32には、直角に折れ曲がる流路33が形成されている。
折り曲げ流路形成部材32(第1流路形成管30)は、第2関節40を介して、第2流路形成管50と接続されている。
【0017】
第2流路形成管50には、流路51が形成されている。
第2流路形成管50は、第2関節40において、第1流路形成管30の下流端(折り曲げ流路形成部材32)を中心に、鉛直方向に沿って揺動する(図4A〜図4Cも参照)。
図1に示すように、第2関節40も、第1関節20と同様の構造を有している。すなわち、第2関節40も、軸状部材42及び環状部材46を有し、軸状部材42は、環状部材46(その内側)に対して、自身の軸線回りに回転可能に嵌合されている。
軸状部材42は、折り曲げ流路形成部材32に対して固定されている。環状部材46は、第2流路形成管50に対して固定されている。
第1流路形成管30の流路31(折り曲げ流路形成部材32の流路33)と、第2流路形成管50の流路51とは、第2関節40において連通している。その構造は、第1関節20の構造と同様である。
【0018】
移動型接続流路形成部材70の上流端には、折り曲げ流路形成部材72が固定されている。折り曲げ流路形成部材72には、直角に折れ曲がる流路73が形成されている。
第2流路形成管50は、第3関節60を介して、折り曲げ流路形成部材72(移動型接続流路形成部材70)と接続されている。
【0019】
移動型接続流路形成部材70は、管状をなしている(すなわち、流路71が形成されている)。
第2流路形成管50は、第3関節60において、移動型接続流路形成部材70の上流端(折り曲げ流路形成部材72)を中心に、鉛直方向に沿って相対的に揺動する(図4A〜図4Cも参照)。
図1に示すように、第3関節60も、第1関節20及び第2関節40と同様の構造を有している。すなわち、第3関節60も、軸状部材62及び環状部材66を有し、軸状部材62は、環状部材66(その内側)に対して、自身の軸線回りに回転可能に嵌合されている。
軸状部材62は、折り曲げ流路形成部材72に対して固定されている。環状部材66は、第2流路形成管50に対して固定されている。
移動型接続流路形成部材70の流路71(折り曲げ流路形成部材72の流路73)と、第2流路形成管50の流路51とは、第3関節60において連通している。その構造は、第1関節20及び第2関節40の構造と同様である。
【0020】
以上のようにして、この溶融樹脂供給装置においては、図1等に示すように、流路11,流路31,流路51,流路71が連通しており、供給源接続流路形成部材10(その流路11)に流入した溶融状態の樹脂は、それら流路11,31,51を経て、移動型接続流路形成部材70(その流路71)から流出する。
【0021】
また、図1,図4A〜図4Cに基づいていずれも前述したように、この溶融樹脂供給装置においては、第1関節20,第2関節40,第3関節60において各部材が回動可能である。
こうして、第1流路形成管30は、第1関節20(自身の上流端の近傍)を中心に鉛直方向に沿って揺動可能である。
また、第2流路形成管50は、第3関節60(自身の下流端の近傍)を中心に相対的に鉛直方向に沿って揺動可能である。
また、第2流路形成管50は、第2関節40(自身の上流端の近傍)を中心に鉛直方向に沿って揺動可能であり、逆にいえば、第1流路形成管30は、第2関節40(自身の下流端の近傍)を中心に鉛直方向に沿って相対的に揺動可能であるといえる。
【0022】
また、図1,図4A〜図4Cに示すように、この溶融樹脂供給装置においては、3つの折り曲げ流路形成部材12,32,72によって、供給源接続流路形成部材10(その流路11)と、移動型接続流路形成部材70(その流路71)とが、同一線上、又は、高さのみが異なる平行な位置関係にあるようにされている。
【0023】
次に、この溶融樹脂供給装置の作用効果について説明する。
図1及び図3等に示すように、この溶融樹脂供給装置は、供給源接続流路形成部材10が樹脂供給源100に接続され、移動型接続流路形成部材70が下型120(樹脂供給部)に接続されて使用される。
これによって、樹脂供給源100から供給される溶融状態の樹脂は、この溶融樹脂供給装置を介して(その流路11,31,51,71を通って)下型120に供給され、ひいては両型110,120の間に供給される。
【0024】
そして、図4A〜図4Cに示すように、この溶融樹脂供給装置では、第1関節20,第2関節40,第3関節60において回動可能であり、第1流路形成管30及び第2流路形成管50が鉛直方向に沿って揺動可能であって(このことは前述)、その上流端である供給源接続流路形成部材10は位置固定的であっても、その下流端である移動型接続流路形成部材70は、自身の姿勢を変えずに、鉛直方向に移動可能である。
すなわち、移動型接続流路形成部材70は、下型120が下降位置(図4A)と上昇位置(図4C)との間において上下動するのに追従して、自身の姿勢を変えずに上下動する。
このため、この溶融樹脂供給装置では、下型120がいずれの高さ位置にあっても、また、下型120が移動中であっても、下型120に対して溶融状態の樹脂を供給することができる。
以上のようにして、この溶融樹脂供給装置では、能率的に、下型120(樹脂成形装置)に対して、溶融状態の樹脂を供給することが可能であり、能率的に樹脂の成形を行うことが可能となるのである。
【0025】
なお、この溶融樹脂供給装置は、下型が固定型で上型が上下動する移動型である樹脂成形装置に樹脂を供給する場合は、上型に対して樹脂を供給するのに好適である。
【0026】
また、上記のものはあくまで本発明の一実施形態にすぎず、当業者の知識に基づいて種々の変更を加えた態様で本発明を実施できることはもちろんである。
【0027】
例えば、移動型が水平方向に移動する樹脂成形装置(その移動型)に対して使用される場合には、第1流路形成管(30)は、第1関節(20)(自身の上流端の近傍)を中心に移動型の移動方向である水平方向に沿って揺動可能であり、第2流路形成管(50)は、第3関節(60)(自身の下流端の近傍)を中心に相対的に移動型の移動方向である水平方向に沿って揺動可能であり、第2流路形成管(50)は、第2関節(40)(自身の上流端の近傍)を中心に移動型の移動方向である水平方向に沿って揺動可能であり(第1流路形成管(30)は、第2関節(40)(自身の下流端の近傍)を中心に水平方向に揺動可能である)ようにされる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態の溶融樹脂供給装置を示す断面図である。水平面又は水平から傾斜した面で仮想的に切断し上方から見た状態を示す。
【図2】本発明の一実施形態の溶融樹脂供給装置の一部を拡大して示す断面図である。(a)は横断面図であり、(b)は縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態の溶融樹脂供給装置が使用される成形装置等を示す正面図である。下型が下降位置に位置する状態が実線で示され、上昇位置に位置する状態が2点鎖線で示されている。
【図4A】本発明の一実施形態の溶融樹脂供給装置の作用を示す図である。下型が下降位置に位置する状態を示す。
【図4B】本発明の一実施形態の溶融樹脂供給装置の作用を示す図である。下型が下降位置と上昇位置との間の位置に位置する状態を示す。
【図4C】本発明の一実施形態の溶融樹脂供給装置の作用を示す図である。下型が上昇位置に位置する状態を示す。
【符号の説明】
【0029】
10 供給源接続流路形成部材
11 流路
20 第1関節
30 第1流路形成管
31 流路
40 第2関節
50 第2流路形成管
51 流路
60 第3関節
70 移動型接続流路形成部材
71 流路
100 樹脂供給源
110 上型(固定型)
120 下型(移動型)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の型のうちの少なくとも一方が移動型である樹脂成形装置の当該移動型に対して溶融状態の樹脂を供給する溶融樹脂供給装置であって、
樹脂供給源に接続され、前記樹脂が流れる流路を有する供給源接続流路形成部材と、
前記供給源接続流路形成部材の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第1流路形成管と、
前記第1流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第2流路形成管と、
前記第2流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有し、前記移動型に接続される移動型接続流路形成部材と、
前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管との間に設けられ、前記第1流路形成管が前記供給源接続流路形成部材の下流端又はその近傍を中心に前記移動型の移動方向に沿って揺動可能となるように、前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管とを接続する第1関節と、
前記第1流路形成管と前記第2流路形成管との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記第1流路形成管の下流端又はその近傍を中心に前記移動型の移動方向に沿って揺動可能となるように、前記第1流路形成管と前記第2流路形成管とを接続する第2関節と、
前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記移動型接続流路形成部材の上流端又はその近傍を中心に前記移動型の移動方向に沿って相対的に揺動可能となるように、前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材とを接続する第3関節と
を有する、溶融樹脂供給装置。
【請求項2】
一対の型のうちの少なくとも一方が上下動する移動型である樹脂成形装置の当該移動型に対して溶融状態の樹脂を供給する溶融樹脂供給装置であって、
樹脂供給源に接続され、前記樹脂が流れる流路を有する供給源接続流路形成部材と、
前記供給源接続流路形成部材の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第1流路形成管と、
前記第1流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有する第2流路形成管と、
前記第2流路形成管の下流側に設けられ、前記樹脂が流れる流路を有し、前記移動型に接続される移動型接続流路形成部材と、
前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管との間に設けられ、前記第1流路形成管が前記供給源接続流路形成部材の下流端又はその近傍を中心に鉛直方向に沿って揺動可能となるように、前記供給源接続流路形成部材と前記第1流路形成管とを接続する第1関節と、
前記第1流路形成管と前記第2流路形成管との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記第1流路形成管の下流端又はその近傍を中心に鉛直方向に沿って揺動可能となるように、前記第1流路形成管と前記第2流路形成管とを接続する第2関節と、
前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材との間に設けられ、前記第2流路形成管が前記移動型接続流路形成部材の上流端又はその近傍を中心に鉛直方向に沿って相対的に揺動可能となるように、前記第2流路形成管と前記移動型接続流路形成部材とを接続する第3関節と
を有する、溶融樹脂供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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