説明

演出用スタンド

【課題】本発明では、循環用ポンプなどを備えることなしに、光の動きや変化に富んだ演出効果の高い演出用スタンドを提供することを目的とする。
【解決手段】注ぎ込まれた発光液などの液体を受ける液体受部13を備え、上記液体を貯液することにより内部が発光する貯液部14を、上記液体受部13と内部を連通させて設け、装飾性の有する装飾部15を、少なくとも上記貯液部14の外側に配設してなる演出用スタンド10を構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、結婚式などの式典、及び、パーティなどのイベントにおいて使用される演出用スタンドであり、さらに詳しくは、発光液などの液体を用いた演出用スタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、発光液を用いた演出用器材としては、例えば、下記特許文献1に「発光液循環装置」が開示されている。
【0003】
上記「発光液循環装置」は、装飾性の高い複数のガラス材を充填した液体循環容器、並びに、該液体循環容器に連通させた送液管、及び、吸液管を具備した発光部を有している。この発光部は、循環用ポンプにより発光液を循環させる経路の一部を構成している。この循環用ポンプは、光量検出センサや、タイマーにより制御される。
【0004】
上記「発光液循環装置」は、発光液が上記発光部を通過する際、ガラス材の表面を流れ落ちるため、ガラス材の形状を浮かび上がらせることができ、流動的な光を発することができるといった効果を有する。
【0005】
確かに、上記「発光液循環装置」は、発光液を循環させることにより、ある程度の流動的な光の動きを見せることが可能であるが、以下のような課題を有する。
【0006】
発光液は、発光部において多数のガラス材の表面を流れ落ちるため、多数の小さなガラス材が発光液で濡れてしまい、ガラス材の乾燥、発光液の回収などといった後片付けに手間を要してしまうという課題がある。
【0007】
【特許文献1】特開2006−164550号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明では、循環用ポンプなどを備えることなしに、光の動きや変化に富んだ演出効果の高い演出用スタンドの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の演出用スタンドは、注ぎ込まれた液体を受ける液体受部を備え、上記液体を貯液することにより内部が発光する貯液部を、上記液体受部と内部において連通させて設け、装飾性の有する装飾部を、少なくとも上記貯液部の外側に配設したことを特徴とする。
【0010】
上記液体受部は、注ぎ込まれた液体が貯液された状態で受け止めることが可能な例えば、底が深い凹状の形態で形成することができる。その他にも、上記液体受部は、その表面を流下させたり伝わせたりしながら注ぎ込まれた液体を受けることが可能な例えば、底が浅い皿状、板状の形態、或いは、錐体などの上方へ向けて突き出した形態で形成することもできる。
【0011】
上記装飾部は、複数の装飾小片により構成することが好ましく、さらに、上記装飾小片は、例えば、クリスタルガラス片、ビー球、ビーズ、フィルム片など装飾性の有する小片で形成することができる。
【0012】
本発明の演出用スタンドは、上記液体受部に注ぎ込む液体が発光液である場合、注ぎ込まれた発光液が貯液部に貯液され、この貯液された発光液が発した光が外側に配した装飾部を照らす。これにより、例えば、装飾小片などの装飾部を濡らすことなく幻想的な演出効果を得ることができる。
【0013】
また、上記貯液部の内部に、発光体を備えた場合は、上記液体を、上記発光体の発光を誘発する発光誘発液体に設定することができる。
【0014】
ここで発光体とは、発光誘発液体に通電(接触)することにより自発的に発光する通電式のLEDなどの公知の部材を用いている。
上記発光誘発液体とは、例えば、水などの液体を挙げることができる。
【0015】
本発明の演出用スタンドは、上記液体受部に注ぎ込む液体が発光誘発液体である場合、注ぎ込まれた発光誘発液体が貯液部に貯液されることにより貯液部の内部に備えた発光体が発光し、貯液部の外側に配した装飾部を照らす。これにより、例えば、装飾小片などの装飾部を濡らすことなく幻想的な演出効果を得ることができる。
【0016】
このように、上記液体として、上記発光体の発光を誘発する発光誘発液体を適用する場合、例えば、水などの液体を用いることができるため、繰り返し用いる場合にコストを低兼に抑えることができ、掃除も容易であるといったメリットを有する。
【0017】
本発明の演出用スタンドは、上記液体受部を、上部に備え、上記貯液部を、上記液体受部の下部に備えて構成することができる。
【0018】
上述した構成により、液体自体の重力を利用することができる。すなわち、液体の下側に貯液部を備えて構成できるため、上記液体受部へ注ぎ込んだ液体が、それ自体の重力により、上記液体受部から上記貯液部へ流れ込み易く構成することができる。
【0019】
本発明の演出用スタンドは、上記液体受部の内側から外周へ向けて段状に高くなる段部を設け、上記液体受部の上記各段部に、複数の上記貯液部をそれぞれ連通させて構成することが好ましい。
【0020】
上記構成により、液体は、まずは上記液体受部の内側に有する貯液部に貯液され、その後、外側に有する貯液部に貯液される。この液体の一連の流れにより、上記演出用スタンドは、時間経過とともに内側から外側へ徐々に発光量を増して装飾部を照らすことができるため、より一層、光による動的、且つ、変化に富んだ効果的な演出が可能となる。
【0021】
なお、複数の上記貯液部は、上記液体受部における全ての段部に構成するに限らず、所定の段部にのみ構成してもよい。
【0022】
また、本発明の演出用スタンドは、上記液体受部の外周全体に、上記連通部の縁部より上下方向に高い縁部を構成したことを特徴とする。
【0023】
上記構成により、演出用スタンドが多少傾いた状態で設置されても、液体受部に注ぎ込まれた液体が溢れてしまうことがなく、確実に貯液部に貯液させることができる。
【0024】
さらに、本発明の演出用スタンドは、上記液体受部の底部に、中央から上記貯液部との上記連通部に至る液体の流路を避けて上方に凸の隔壁部を設けた構成であることが好ましい。
【0025】
上記演出用スタンドは、注ぎ込まれた液体を、不必要に上記液体受部の底部全体に充填してしまうことがなく、貯液部の内部に流入させることができるため、液体の使用量を削減することができる。
【0026】
また、本発明の演出用スタンドは、上記液体受部を平面視中央部に備え、上記貯液部を、上記液体受部の外側に備え、上記液体受部における上下各部に、複数の上記貯液部をそれぞれ連通させて構成してもよい。
【0027】
上記構成により、平面視中央部に有する上記液体受部に液体が注ぎ込まれ、上記液体受部における貯液部を連通させた部位の高さ位置の違いにより、各貯液部へ液体が流れ込ませる時間に差異を設けることができる。すなわち、この構成においても、各貯液部に液体を貯液させることにより発光させるという時間差を活かした演出が可能となる。
【0028】
また、上記液体受部を平面視中央部に有して構成することにより、液体受部を不要に大きな容量で構成する必要がない。このため、演出の際に液体の使用量を少なくすることができる。
【0029】
さらにまた、本発明の演出用スタンドは、上記液体受部に注ぎ込まれる前に注ぎ込まれた液体を受ける液体直前受部を、該液体直前受部の外側部位を経由して上記液体受部へと液体が流入可能に上記液体受部の上方に設けて構成することもできる。
【0030】
例えば、注ぎ込む液体が発光液である場合、或いは、液体が発光誘発液体であり、且つ、上記液体直前受部に発光体を備えた場合、注ぎ込まれた液体が上記液体受部に流入する前に、該液体を液体直前受部が受け、その後、液体直前受部から溢れ出た該液体を、液体直前受部の表面を伝って上記液体受部に流入させることができる。
よって、上記液体受部に液体を注ぎ込む様子も、演出の1つとして用いることができ、また、上記液体受部の上部の視認性も向上させることができる。
【0031】
また、本発明の演出用スタンドは、上記液体受部に注ぎ込まれた液体が一定量になるまで一部の上記貯液部に流入することを遮断する開閉シャッターを設けることもできる。
【0032】
上記構成により、液体は、まずはシャッターにより遮断されない側の貯液部に貯液され、その後、外側に有する貯液部に貯液される。すなわち、上記液体受部に上述した段部を設けなくとも、時間経過とともに内側から発せられる発光量を徐々に増すことが可能となる。
【0033】
また、本発明の演出用スタンドは、上記貯液部を、上記液体受部に対して着脱可能に構成することができる。
上記構成により、様々な形態の貯液部と交換することができる。
【0034】
さらに、本発明の演出用スタンドは、複数の電気的発光手段を上記液体受部に装着すると電気的に接続される接点を上記電気的発光手段と上記液体受部とにそれぞれ備え、複数の上記電気的発光手段のON/OFF操作を一括集中して行うスイッチを設けることが好ましい。
【0035】
上記電気的発光手段は、例えば、電球、蛍光灯、ハロゲンランプ、LEDランプなどを挙げることができる。
【0036】
上記構成により、スイッチを用いて複数の電気的発光手段の一括したON/OFF操作を容易に行うことができる。また、発光する態様、発光量を容易に変更することができる。
【0037】
また、本発明の演出用スタンドは、上記貯液部を中心とする外周側に、大きさの異なる環状枠体を複数段に着脱自在に備え、上記環状枠体に多数の装飾部を吊支して環状配置することができる。
【0038】
このように貯液部に対して大きさの異なる複数の環状枠体を着脱自在にして組み付けることができ、また取外すことができる。よって、演出用スタンドを使用する際は、貯液部に各環状枠体を組み付けるだけで演出用スタンドを構築することができる。一方、演出用スタンドの不使用時には貯液部から各環状枠体を取外して分解できるので、貯液部と各環状枠体とに分解された個々の部品として取扱うことができ、運搬、管理が容易になる。さらに、各環状枠体の周囲に吊支された環状の立体的な装飾部によって、各環状枠体の装飾性を高めることができ、さらに中心部の貯液部からの発光と、その光を外周空間部で受けた装飾部とによる内側と外側で発光及び反射させるという光の相乗効果を高めて一層煌びやかな豪華な装飾となる。
【0039】
また、本発明の演出用スタンドは、上記液体受部を囲む外周側に、上下方向に螺旋状に配置した螺旋状枠体と、上記螺旋状枠体に吊支して螺旋状に配置した多数の装飾部と、上記螺旋状に配置された装飾部の内周面側に沿って配置された透光性を有する螺旋管とで構成され、上記螺旋管は、底部で折り返して二重に配置され、一端が上記液体受部に連通され、他端が上記液体受部の高さより高く配置された構成にすることができる。
【0040】
上記構成により、装飾部を螺旋状に配置することができるので立体的な装飾空間をより豪華に醸し出すことができる。また、液体受部より螺旋管内に発光液を注入した際は、螺旋管からの発光と、その光を受けた螺旋状の装飾部とによる内側と外側で発光及び反射させるという光の相乗効果を高めて一層煌びやかな豪華な装飾となる。
【0041】
ことに、液体受部に注ぎ込まれた発光液は、上方から螺旋状に螺旋管内を降下し、底部より折り返して再び螺旋状に上昇するという流動的な変化をする。これにより、より一層幻想的な演出効果を発揮できる。この場合、螺旋管の一端より他端が高いため、螺旋管の一端に該当する液体受部に注ぎ込まれた発光液が、他端より溢れることはない。
【0042】
さらに、本発明の上記装飾部は、吊支される下方に複数の装飾小片を上下方向に連続させて構成することができる。
【0043】
上記装飾小片は、光の反射が多く得られる小片であればよく、例えば多角形のクリスタルガラス片等を用いればよい。この装飾小片の取付けに際しては、各装飾小片に吊支孔を貫通して設け、該吊支孔に吊支リングまたは吊支糸を通して複数個の装飾小片を直線状に連設して一定間隔にぶら下げた装飾連鎖体として取付けるとよい。
【発明の効果】
【0044】
本発明の演出用スタンドは、装飾部のみでは得られない動的、且つ、変化に富んだ幻想的な演出効果を得ることができ、さらに装飾部が液体で濡れてしまうことがないため、液体の回収、装飾部の乾燥などといった演出後の後片付けが容易である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態における演出用テーブルスタンド10は、図1から図7(a)に示すように構成している。
【0046】
なお、図1から図5は、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10のそれぞれ、正面図、平面図、後述する装飾部15を省略して示した中央縦断面図、図1におけるA−A線視図、後述する上部の発光液受部13を取り外した状態の平面図である。さらに、図6は、演出用テーブルスタンド10の上側のみを示した図2におけるB−B線縦端面図である。図7(a)は、後述する貯液部14が発光液受部13に対して取り外された様子を断面により示した説明図である。
【0047】
上記演出用テーブルスタンド10における中央下部には、テーブルなどに設置可能に下方に向けて末広がり状の設置部11が設けられ、該設置部11から棒状の支柱12が鉛直方向に立設されている。
【0048】
また、上記演出用テーブルスタンド10における上部には、図2に示すように上方から注ぎ込まれた発光液を受ける発光液受部13を備えている。上記発光液受部13の底部13Aには、図3に示すように発光液受部13に貯液した発光液が流入して貯液する貯液部14(14A,14B)を具備している。
【0049】
そして、発光液受部13の下方には、略円筒状で半径の異なる3つの装飾部15(15A,15B,15C)が支柱12に対して同心円状に配置されている。これら3つの装飾部15のそれぞれを、内側から外周側へ順に、内周装飾部15A、中間装飾部15B、外周装飾部15Cに設定する。
【0050】
上記各装飾部15は、その上下各側から当該装飾部15を保持するために支柱12に設けられた装飾部保持構造16(16A,16B)によって取り付けられている。
【0051】
上記装飾部保持構造16は、上記各装飾部15を、その上側から保持する上側装飾部保持構造16Aと、下側から保持する下側装飾部保持構造16Bとを備えている。
【0052】
また、上述した装飾部15は、図1に示すように複数のガラス材などの装飾小片17aを直線状に連設した複数本の装飾連鎖体17から構成されている。このような装飾連鎖体17は、その長さ方向の上端部が上側装飾部保持構造16Aに接続されているとともに、長さ方向の下端部が下側装飾部保持構造16Bに接続されている。
【0053】
このようにして上記各装飾部15は、複数の装飾連鎖体17を、上側装飾部保持構造16Aと下側装飾部保持構造16Bとの間で周方向に並べた状態で取り付けることにより円筒状に構成している。
【0054】
以下、上側装飾部保持構造16A、及び、下側装飾部保持構造16Bの各構造について説明する。
まず、上記上側装飾部保持構造16Aは、図3、及び、図5に示すように、主に、支柱12の上端部に鍔状に取り付けられた支柱取付け部材18、上記装飾部15が吊下した状態で取り付けられる装飾部取付け部材26、及び、該支柱取付け部材18と該装飾部取付け部材26との間を連結する連結杆22を具備して構成される。
上記連結杆22は、上記支柱取付け部材18から径外方向へ放射状に配されている。
【0055】
上記支柱取付け部材18は、図3、及び、図5に示すように、その外周に環状フレーム23を具備するとともに、中央部に支柱12の上端部に嵌め込まれる中央嵌込み部24を具備している。さらに、上記支柱取付け部材18は、環状フレーム23と中央嵌込み部24との間に、横架杆25を横架させることにより、一体に構成している。
【0056】
上記装飾部取付け部材26は、半径の異なる3つのリング状の部材であり、互いに同心円状に配置されている。上記演出用テーブルスタンド10の半径方向における、各装飾部取付け部材26(26A,26B,26C)には、それぞれ上記内周装飾部15A、上記中間装飾部15B、上記外周装飾部15Cが取り付けられている。
【0057】
ここで、上記内周装飾部15A、上記中間装飾部15B、及び、上記外周装飾部15Cを取り付けている各装飾部取付け部材26を、順に、内周装飾部取付け部材26A、中間装飾部取付け部材26B、外周装飾部取付け部材26Cに設定する。
【0058】
なお、上記装飾部取付け部材26は、帯状に形成され、各装飾部15の上下方向端部側において環状に配されている。上記装飾部取付け部材26は、その長さ方向に沿って連続的にパンチ孔などをプレス加工などにより穿孔するなどして適宜、装飾性の高い表面模様に形成されている。
【0059】
上記内周装飾部取付け部材26Aは、上記支柱取付け部材18における上記環状フレーム23の外周側に取り付けられている。
さらに、中間装飾部取付け部材26B、及び、外周装飾部取付け部材26Cは、それぞれ上記連結杆22を介して上記支柱取付け部材18に取り付けられている。
【0060】
また、内周装飾部取付け部材26A、中間装飾部取付け部材26B、及び、外周装飾部取付け部材26Cは、それぞれ図1、及び、図3に示すように、支柱取付け部材18に対して装飾部取付け部材26の幅分だけ順に、高くなるよう徐々に上方へスライドさせた状態で取り付けられている。
【0061】
続いて、上記下側装飾部保持構造16Bについて説明する。この下側装飾部保持構造16Bは、上述した上側装飾部保持構造16Aと略同じ構成であるため、異なる構成のみを説明し、同一の構成については、省略する。
【0062】
上記下側装飾部保持構造16Bにおける支柱取付け部材18は、図3、及び、図4に示すように、中央嵌込み部24、及び、横架杆25を具備せず、主に環状フレーム23のみにより構成されている。
【0063】
さらに、下側装飾部保持構造16Bにおける支柱取付け部材18は、直接、支柱12に取り付いておらず、上側装飾部保持構造16Aとにおける支柱取付け部材18に対して、上下方向に配した上下連結杆29によって取り付いている。
【0064】
なお、上述した支柱12、設置部11、及び、上下各側の装飾部保持構造16における各部材の表面は、適宜、シルバーの光沢をもたせるなどして、装飾性が高くなるようメッキ処理が施されている。
【0065】
次に、上記発光液受部13、及び、上記貯液部14の構成について説明する。
上記発光液受部13は、無色透明の合成樹脂製であり、円板状に成形されている。さらに、上記発光液受部13の底部13Aは、図2、図3、及び、図6に示すように、中央から外周側へ向けて同心円状に段階的に高くなる3つの段部27(27A,27B,27C)が設けられている。
ここで、上記発光液受部13の底部13Aの中央を中央部28、該中央部28よりも外周側の1つ目の段部27を第一段部27A、第一段部27Aより外周側の2つ目の段部27を第二段部27B、第二段部27Bより外周側の3つ目の段部27を第三段部27Cに設定するものとする。
【0066】
さらに、上記発光液受部13における、中央部28と第一段部27Aとの上下方向の間の空間、第一段部27Aと第二段部27Bとの上下方向の間の空間、第二段部27Bと第三段部27Cとの上下方向の間の空間、第三段部27Cと周端部13bとの上下方向の間の空間を、それぞれ中央空間部33A、第一空間部33B、第二空間部33C、第三空間部33Dに設定するものとする。
【0067】
また、図3に示すように、上記発光液受部13には、その下面からガラス製の貯液部14が突設され、該貯液部14は、大よそ装飾部15の上下方向中間部に達する長さで形成されている。上記貯液部14は、上記発光液受部13の底部13Aに設けられた連通部34を通じて内部に発光液を貯液可能に有底筒状に構成されている。
【0068】
上記連通部34は、上記発光液受部13の底部13Aに複数設けられているが、全ての連通部34は、底部13Aにおける第二段部27Bと第三段部27Cとにそれぞれ設けられている。
【0069】
具体的に、図2、及び、図6に示すように、第三段部27Bには、4つの連通部34が設けられ、各連通部34は、第二段部27Bを周方向において四等分配する各部位に設けられている。
そして、第三段部27Cには、8つの連通部34が設けられ、各連通部34は、第三段部27Cをその周方向において八等分配する各部位であって、上記第二段部27Bに設けられた上記各連通部34に対して周方向に位置ずれさせた各部位に設けられている。
【0070】
ここで、第二段部27Bから下方へ突設された貯液部14を、内側貯液部14Aに設定する。さらに、第三段部27Cから下方へ突設された貯液部14を、外側貯液部14Bに設定するものとする。
【0071】
また、図3、及び、図6に示すように上記発光液受部13の周縁部13b全体は、第三段部27Cにおける、上記連通部34の縁部よりも上下方向に高い縁部に形成されている。
【0072】
さらにまた、上記貯液部14は、その管軸方向の先端部14a(下端部)は、該先端部以外の他の部位よりも膨張した球殻形状に形成されている。
【0073】
また、上記貯液部14は、図6中向かって左側に示した要部拡大図、及び、図7(a)に示すように、発光液受部13に対して着脱可能に形成されている。
具体的に、上記発光液受部13の上記連通部34には、貯液部14を取付け可能な筒状の貯液部取付け部35が嵌装されている。
【0074】
これに対して、上記貯液部14の上部における外周部には、上記貯液部取付け部35に対して嵌脱可能な被取付部36を具備している。
さらに、上記被取付部36の外周には、シーリング用テープ39が貼付されている。
貯液部14は、上記シーリング用テープ39を具備することにより、上記貯液部14の上記被取付部36を、貯液部取付け部35に嵌装したとき、これらの間の防水性を確保している。
【0075】
また、上述した発光液受部13は、支柱12上端部に載置した状態で固定支持されている。具体的に、図3、及び、図6向かって右側に示した要部拡大図に示したように、支柱12上端部には、螺子孔12aが穿設されている。さらに、上記支柱取付け部材18の中央嵌込み部24は、この螺子孔12aに相当する部位が開口されている。
【0076】
これに対して、上記発光液受部13の中央部には、螺子取付け孔13aが上記螺子孔12aと連通可能に設けられている。
上記支柱12の上端部に、支柱取付け部材18の中央嵌込み部24を装着するとともに、上記発光液受部13を設置し、さらに螺子38により螺子止めすることにより支柱12と発光液受部13とを一体化している。
なお、螺子取付け孔13aの周縁には、防水用のシーリング部材37が取り付けられているため、螺子取付け孔13aと螺子38との間は、シーリングされている。
【0077】
以下では、上述した演出用テーブルスタンド10が奏する作用、効果について図8を用いて説明する。
なお、図8は、上記演出用テーブルスタンド10が奏する作用の説明図である。
【0078】
披露宴などの式典の際に、新郎新婦、或いは、イベント主催者などの演出用テーブルスタンド10を利用する者(以下、「利用者」という。)が、図8(a)に示すように適宜、別途の容器に具備した発光液Lを、テーブルに設置した演出用テーブルスタンド10における上記発光液受部13の中央部28に向けて上方から注ぎ込む。
【0079】
発光液Lが発光液受部13に注ぎ込まれると、発光液Lは、中央空間部33A、及び、第一空間部33Bに充填され、やがて第二空間部33Cにまで達する。第二空間部33Cにまで達した発光液Lは、図8(b)に示すように各内側貯液部14Aの内部へ流入し、徐々に内側貯液部14Aに発光液Lが貯液されていく。
【0080】
これにより、発光液Lが注ぎ込まれる上記演出用テーブルスタンド10の下側から上方へ向けて内側貯液部14Aに貯液された発光液Lが発光し、外周装飾部15Cをはじめとする各装飾部15がその光を反射して審美性が高く、幻想的な演出効果を発揮することができる。
【0081】
さらに、発光液Lが注ぎ込まれると、次第に発光液Lは、各内側貯液部14A、及び、第二空間部33C全体に充填されることになる。そして、発光液Lが第三空間部33Dにまで達すると、図8(c)に示すように発光液Lが各外側貯液部14Bの内部へも流入し、該外側貯液部14Bに徐々に貯液されていく。
【0082】
そして、図8(d)に示すように、内側貯液部14A、及び、外側貯液部14Bに発光液Lが貯液されれば、利用者は、発光液Lを発光液受部13に注ぐのを停止する。
【0083】
これにより、外側貯液部14Bについても内側貯液部14Aの場合と同様に、演出用テーブルスタンド10の下側から上方へ向けて貯液された発光液Lが発光し、殊に外周装飾部15Cがその光を反射するため、装飾部15のみで構成した場合と比較して、審美性が高く、幻想的な演出効果を発揮することができる。
【0084】
さらに、本実施形態の演出用テーブルスタンド10のように、半径方向の内側と外側とにそれぞれ内側貯液部14A、外側貯液部14Bを配して構成することにより、はじめに内側貯液部14Aにのみ発光液Lが貯液され、ある程度の光を発した後で外側貯液部14Bに発光液Lが貯液されるため、より一層、時間経過による光の変化を利用した動的、且つ、幻想的な演出を行うことができる。
【0085】
しかも、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10は、発光液Lを流動させる際に、ポンプなどの循環装置を要しないため、シンプルに構成することができる。
【0086】
さらに、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10は、装飾部15と発光液Lとの間に発光液受部13や貯液部14を介することにより、装飾部15が発光液Lにより濡れない状態での演出が可能となるため、演出終了後の後片付けを容易に行うことができる。
【0087】
また、上記発光液受部13の周縁部13bにより、演出用テーブルスタンド10が少し傾いた状態であっても、上記発光液受部13から発光液がこぼれてしまうことなく、全ての貯液部14に発光液を流し込むことができる。
【0088】
さらにまた、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10は、上述したように発光液受部13に対して貯液部14が着脱可能である。このため、上述した貯液部14は、図7(b)に示すように先端部19aがラグビーボール状(断面楕円形状)に形成された他の形態の貯液部19に取り換えたり、これら貯液部14,19を発光液受部13に対して本数を増減させて取り付けたりすることができる。
【0089】
これにより、セレモニーの内容や好みに応じて、発光量を任意に変更することができる。
なお、図7(b)は、他の実施形態における貯液部19を断面により示した説明図である。
【0090】
また、装飾小片17aは、多角形、多面体であることが好ましいが、他の形態であってもよい。さらに、装飾部15は、支柱12に対して同心円状に3層に構成するに限らず、3層以外の少なくとも貯液部19の外側に配置している構成であればよい。
【0091】
以下では、他の実施形態における演出用テーブルスタンドについて説明する。
但し、以下で説明する演出用テーブルスタンドの構成のうち、上述した第1実施形態における演出用テーブルスタンド10と同様の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0092】
(第2実施形態)
第2実施形態における演出用テーブルスタンド20は、図9に示した形態の発光液受部41を具備している。
なお、図9は、第2実施形態の演出用テーブルスタンド20における発光液受部41の外観図である。
【0093】
この発光液受部41は、その底部41Aに隔壁部42を備えた形態に一体成形されている。上記隔壁部42は、発光液受部41の中央部28に注ぎ込まれた発光液が連通部34に至るまでに第二段部27B、及び、第三段部27Cの全体に不必要に拡散してしまうことのないよう、第二段部27B、及び、第三段部27Cにおける連通部34が存在しない部位、例えば、第二段部27B、及び、第三段部27Cを周方向に4等分配する各部位に設けられている。
【0094】
隔壁部42は、第二段部27B、及び、第三段部27Cに対して凸状に設けられるとともに、その上面は、上記発光液受部41の周縁部41bと面一に設けられている。
【0095】
発光液受部41は、上述したような隔壁部42を具備しているため、不必要に発光液が充填される空間を削減することができる。
【0096】
結果的に、上記発光液受部41から貯液部14へと発光液を注ぎ込む際に必要な発光液の量を減らすことができるため、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10と同様の演出効果を少ない量の発光液で奏することができ、通常、演出の度に廃棄されることが多い発光液の使用量を削減することができる。
なお、上記隔壁部42は、上述した形態に限定しない。例えば、上述した隔壁部42における、少なくとも側面部、すなわち、注ぎ込まれた発光液が接する側の面のみを残した形態に形成することができる。具体的に、上記隔壁部42は、中空状の形態、或いは、隔壁部42の上面における中央部に穴部を設けた形態で形成することができる。
【0097】
(第3実施形態)
次に、第3実施形態における演出用テーブルスタンド30について図10、及び、図11(a),(b)を用いて説明する。
第3実施形態における演出用テーブルスタンド30は、発光液受部48に対して着脱可能に取り付けた貯液部14を、電気的発光手段としての光源部43と交換可能に構成している。
なお、図10は、第3実施形態における演出用テーブルスタンド30の発光液受部48を平面視した状態の説明図であり、詳しくは、発光液受部48に導線49を配した様子を模式的に示した説明図である。さらに、図11(a)は、光源部43を発光液受部48に取り付ける様子を示した説明図であり、図11(b)は、図11(a)におけるC−C線視図である。
【0098】
具体的に、図10に示すように、発光液受部48は、例えば、外周側面における所定箇所に、例えば、電池が嵌め込まれる電池装着部、或いは、電源を接続可能なコンセントなどの電源部45、及び、スイッチ44を具備している。発光液受部48には、下面側において、これらスイッチ44、電源部45、及び、各光源部43を結ぶ導線49が配されている。
【0099】
この複数の光源部43を通過する導線49は、それぞれスイッチ44、電源部45に対して並列に配線されている。
【0100】
また、光源部43を発光液受部48に取り付けたとき、該光源部43は、発光液受部48側に配した上記導線49と電気的に接続されるよう構成されている。
【0101】
具体的に、上記発光液受部48における各貯液部取付け部35の下端外周部は、図11(a),(b)に示すように、その外周部に、円板形状の電気的接続部材46が鍔状に具備されている。
【0102】
上記電気的接続部材46は、半径方向における所定の2部位が導電性素材により形成され、それ以外の部位は、非導電性素材により形成されている。この電気的接続部材46の導電性素材により形成した内周側部位に位置する内周側導電性部位46aは、電源部45側のプラス端子と接続された導線49aと接続されている。さらに、電気的接続部材46の導電性素材により形成した外周側部位に位置する外周側導電性部位46bは、電源部45側のマイナス端子と接続された導線49bと接続されている。
【0103】
また、上記光源部43は、その外郭を構成するガラス管43aの内部にタングステンからなるフィラメント43cを配した公知の電球と同様の構成であるが、その上部側(基端部側)の被取付部36の下側には、上記貯液部取付部材35に対して2つの通電用突出部47,47が半径方向外側へ突き出して構成している。
【0104】
通電用突出部47は、光源部43の被取付部36を貯液部取付け部35に差し込んだとき、上記電気的接続部材46に対して下側から当接する。このとき、一方の通電用突出部47に配した接続端子47aが内周側導電性部位46aのみに導通し、他方の通電用突出部47に配した接続端子47bが外周側導電性部位46bのみに導通するよう取り付けられる。
【0105】
上述した構成により、第3実施形態における演出用テーブルスタンド30は、複数の光源部43に接続された導線49は、スイッチ44において一括集中されるよう配線されているため、スイッチ44のON/OFF操作により、全ての光源部43が発光した状態、或いは、発光を停止した状態へ容易に切り替えることができる。
【0106】
また、光源部43を貯液部取付け部35に取り付けたときの、光源部43(通電用突出部47)の貯液部取付け部35(電気的接続部材46)に対する周方向における取り付け位置に関わらず、光源部43から配される各接続端子47a,47bを、プラス側の導線49a、及び、マイナス側の49bのそれぞれに正確に接続することができる。
【0107】
しかも、光源部43から配される各接続端子47a,47bは、貯液部取付け部35の下端外周側に設けているため、発光液を用いた演出の際に使用しても、発光液が濡れて漏電してしまうおそれもない。
【0108】
また、上記光源部43は、公知の方法により、点滅させるなど周期的に発光状態を変化させて用いることもできる。
【0109】
さらにまた、導線49は、貯液部取付け部35の下側に配するに限定せず、貯液部取付け部35の内部に埋設した状態で配してもよい。
【0110】
(第4実施形態)
次に、第4実施形態における演出用テーブルスタンド70について説明する。
第4実施形態における演出用テーブルスタンド70は、図12、図13、及び、図14に示すように構成している。
【0111】
なお、図12は、斜め上方から視た一部破断線で示した演出用テーブルスタンド70の斜視図であり、図13は、左側片半分を中央縦断面図で示した演出用テーブルスタンド70の正面図である。図14は、一部破断線で示した演出用テーブルスタンド70の平面図である。
【0112】
上記演出用テーブルスタンド70は、上下方向における中央から上部にかけて発光液分配供給部材71を備え、その下側には、上記発光液分配供給部材71を支持する支持台72を備えている。
【0113】
上記支持台72は、例えば、透明色のアクリル部材により形成し、テーブルなどの接地面に接地可能とする円板状の支持部72aを下部に有し、該支持部72aに対して上方には、円筒状の胴部72bが立設されている。
【0114】
上記発光液分配供給部材71は、全体が例えば、ステンレス製であり、その底面を段状に構成している。具体的に、上記発光液分配供給部材71の中央側には、最下段となる中央底部73を有し、該中央底部73の外周側には、同心円状に外側段部74を有している。
【0115】
上記発光液分配供給部材71における中央底部73、及び、外側段部74には、それぞれ周方向を6等分配するよう連通部34が配設され、半径方向の内側に有する中央底部73における連通部34A(内側連通部34A)と、半径方向の外側に有する外側段部74における連通部34C(外側連通部34C)とは、互いに、周方向に位置をずらして配設している(図14参照)。
【0116】
さらに、上記連通部34には、螺合により着脱可能とする貯液部14(内側貯液部14A、及び、外側貯液部14C)が取り付けられている。
【0117】
上記中央底部73の中央部位には、有底円筒状の発光液受部75を、該発光液受部75の上端部が上記発光液分配供給部材71の上端部と略面一となる高さにまで立設されている。発光液受部75の上部には、上方から注ぎ込みが可能に開口した注ぎ込み口部75aを有している。
【0118】
さらに、上記発光液受部75の側面部における上下各部にも、連通部76が構成されている(図12、及び、図13参照)。
上記発光液受部75における上側の連通部76C(上側連通部76C)は、上記外側段部74の周方向における上記外側連通部34Cに相当する各部位に孔状に合計6つ形成している。一方、上記発光液受部75における下側の連通部76A(下側連通部76A)は、上記中央底部73の周方向における上記内側連通部34Aに相当する各部位に孔状に合計6つ形成している。
【0119】
上記上側連通部76Cと外側連通部34Cとの間は、L字形の連結管77C(上側連結管77C)によって連結されている。一方、上記下側連通部76Aと内側連通部34Aとの間は、L字形の連結管77A(下側連結管77A)によって連結されている。
【0120】
上記各連結管77A,77Cは、図14に示すように平面視したとき、発光液受部75から放射状に突出した形態をしている。
【0121】
また、上記発光液分配供給部材71の上面には、蓋板81を備えている。上記蓋板81は、上記注ぎ込み口部75aを除いた上記発光液分配供給部材71の内部を隠蔽可能に円板状に形成している。さらに、上記蓋板81は、上記発光液分配供給部材71の上面に取り付けたとき、中央部の注ぎ込み口部75aに相当する部位が円形に開口した開口部81aを有している。
【0122】
さらにまた、上記発光液分配供給部材71における注ぎ込み口部75aの上方には、注ぎ込み口部75aに発光液が注ぎ込まれる前に該発光液を受ける発光液直前受部82を備えている。
【0123】
上記発光液直前受部82は、蓋板81における開口部81aの縁部に設けられた保持フレーム83によって保持されている。
【0124】
さらに、上記発光液直前受部82は、装飾性に優れたクリスタルガラスにより形成し、注ぎ込まれた発光液を受けるよう中央には、上面が凹状に窪んだ凹部82aを有している。
【0125】
上記発光液直前受部82は、注ぎ込まれた発光液が凹部82aから溢れ出して外側表面を伝って注ぎ込み口部75aの内部へと確実に流れ込むよう注ぎ込み口部75aの口径よりも小径に形成している。
【0126】
また、上記発光液分配供給部材71における上記中央底部73の下面側(裏面側)には、上記支持台72における円筒状の胴部72bへ嵌め込んで取り付けることのできる円筒状の嵌め込み部84を下方へ向けて突設している。
【0127】
上記発光液分配供給部材71における中央底部73、及び、外側段部74の各側面部の下端部には、装飾部15(15A,15C)を取り付けるための装飾部取付け孔26A,26Cを周方向に複数、配設している。上記各装飾部取付け孔26(26A,26C)には、上述したように複数本の装飾連鎖体17からなる装飾部15A,15Cを垂下させている。複数本の装飾連鎖体17は、それぞれの下端部が周方向へ滑らかな湾曲した稜線が形成される長さで垂下させている。
なお、外周側に位置する装飾部15Aを外側装飾部15Aに設定し、内周側に位置する装飾部15Cを内側装飾部15Aに設定する。
【0128】
以下では、上述した演出用テーブルスタンド70が奏する作用、効果について図15(a),(b)を用いて説明する。
なお、図15(a),(b)は、いずれも図14におけるD−D矢視断面図の要部を示し、上記演出用テーブルスタンド70が奏する作用の説明図である。
【0129】
まず図15(a)に示すように利用者は、発光液Lを発光液直前受部82に向けて上方から注ぎ込む。
【0130】
発光液直前受部82に注ぎ込まれた発光液Lは、やがて発光液直前受部82の凹部82aに充填され、さらに、凹部82aから溢れ出す。この溢れ出した発光液Lは、発光液直前受部82の外側表面を伝い(経由し)ながら流下し、発光液受部75の注ぎ込み口部75aの内部へと流れ込む。
【0131】
そして、発光液受部75に流入した発光液Lは、徐々に発光液受部75に貯液されていく。発光液受部75に貯液された発光液Lは、上記下側連通部76Aの有する高さにまで達すると、下側連通部76Aを通じて下側連結管77Aへと流れ込み、さらに、内側連通部34Aを通じて内側貯液部14Aへと流れ込む(図15(a)参照)。
【0132】
さらに、発光液受部75に発光液Lが注ぎ込まれると、発光液Lは、図15(b)に示すように内側貯液部14Aに充填されるとともに、発光液受部75における上側連通部76Cの有する高さにまで達するため、上側連通部76Cを通じて上側連結管77Cへと流れ込み、外側連通部34Cを通じて外側貯液部14Cへと流れ込む。
【0133】
最終的に、内側貯液部14A、及び、外側貯液部14Cに発光液Lが貯液されれば、利用者は、発光液Lを発光液受部75に注ぐのを停止する。
【0134】
上述したように、本実施形態の演出用テーブルスタンド70においても、第一実施形態における演出用テーブルスタンド10と同様に、時間経過による光の変化を利用した動的、且つ、幻想的な演出を行うことができる。
【0135】
殊に、第4実施形態の演出用テーブルスタンド70は、上述したように、中央における発光液受部75に貯液した発光液Lを、連結管77を通じて各貯液部14に効率的に分配することができる構成である。このため、より少量の発光液Lで第1実施形態の演出用テーブルスタンド10と同様の演出効果を得ることができる。
【0136】
さらに、第4実施形態の演出用テーブルスタンド70は、発光液Lを注ぎ込む際に、まず、発光液Lを発光液直前受部82から、あえて溢れさせ、その外側表面を伝わせながら発光液受部75の内部へ流れ込ませることにより、直接、発光液受部75に注ぎ込ませる場合と比較して、発光液Lを注ぎ込む様子も演出の1つとして周囲の人に視認させることができる。
【0137】
よって、上記演出用テーブルスタンド70の上部の視認性、装飾性をより一層、向上させることができるとともに、貯液部14に発光液Lが貯液されるまでの演出の初期段階での演出効果も高めることができるというメリットを有する。
【0138】
ところで、第4実施形態の演出用テーブルスタンド70は、第1実施形態の演出用テーブルスタンド10ように装飾部15を下側で保持しておく下側装飾部保持構造16Bを具備していない。
【0139】
すなわち、装飾部15の下端部を保持せずに垂下させた形態で形成している。さらに、装飾部15は、複数本の装飾連鎖体17の下端部が周方向において滑らかな稜線が構成されるよう、それぞれの長さを設定して垂下させた形態で形成している。このような形態により、第1実施形態における演出用テーブルスタンドとは異なる審美性を発揮することができる。
【0140】
さらにまた、上記発光液分配供給部材71は、例えば、アクリル部材などにより形成し、該発光液分配供給部材71の内部を視認できるよう無色透明色、或いは、有色透明色に形成してもよい。これにより、例えば、上記発光液分配供給部材71の内部において発光液Lが連結管77を流れる様子や発光液受部75に発光液Lが貯液する様子も含めて視認することができる。
【0141】
或いは、上記発光液分配供給部材71の側面や上面などに、ホログラムシートなど装飾性の高い部材を装着しても演出効果を向上させることができる。
【0142】
また、発光液直前受部82は、ワイングラスのような形態で構成してもよい。
具体的に、発光液直前受部82がこのように上部のグラス部分を、支柱を介して下部の支持台で支持した形態のワイングラスのような形態である場合、グラス部分を発光液受部75の上方から突き出すよう、支持台を発光液受部75の底部に設置させて用いることができる(図示せず)。これにより、このグラス部分を、発光液を発光液受部75に注ぎ込む直前で受ける受部として用いることができる。
【0143】
また、発光液受部75は、その内部に例えば、円錐状や球状の形態をした塊部材を具備することもできる。このような塊部材を発光液受部75の内部に具備することにより、発光液受部75に注ぎ込む発光液を塊部材の体積分だけ少なくしても発光液受部75の内部を発光液で充填させることができる。このため、少ない発光液で効率的に連結管77を通じて貯液部14に発光液を貯液することができ、同様の演出効果を発揮させることができる。
【0144】
(第5実施形態)
第5実施形態における演出用テーブルスタンド40の構成について、図16(a),(b)を用いて説明する。
なお、図16(a)は、演出用テーブルスタンド40、すなわち、発光液受部51の平面図であり、図16(b)は、図16(a)における要部のみを示したE−E切断端面図である。
【0145】
第5実施形態における演出用テーブルスタンド40における発光液受部51は、底部51Aに上記第三段部27Cが形成されておらず、該第三段部27Cに相当する部位は、第二段部27Bと同じ高さで面一に形成されている。
【0146】
さらに、発光液受部51の半径方向における外側貯液部14Bと内側貯液部14Aとの間には、環状の固定遮断部52が立設されている。固定遮断部52の外側貯液部14Bにおける連通部34近傍には、開口部52aが形成されている。
【0147】
さらにまた、上記固定遮断部52に対して発光液受部51の半径方向内側には、可動遮断部53が具備されている。上記可動遮断部53は、固定遮断部52に対して内周側において載置された弾性ウレタン製の環状の遮断環状部材54を具備するとともに、可動遮断部53の浮力が周方向において均等になるよう等分に配設された例えば、4つの浮き玉55を具備している。
【0148】
上述した構成の発光液受部51に発光液が注ぎ込まれると、第1実施形態の演出用テーブルスタンド10と同様に、まず、中央空間部33A、第一空間部33Bに発光液が充填される。さらに、発光液が注ぎ込まれると、遮断環状部材54の内側へ発光液が充填されていくとともに、内側貯液部14Aにも発光液が充填されることになる(図示せず)。
【0149】
但し、遮断環状部材54に対して内側と外側とは、該遮断環状部材54により遮断されているため、外側貯液部14Bへは、発光液は流入しない。
【0150】
さらに、発光液が上記発光液受部51に注ぎ込まれると、発光液に浸った浮き玉55の浮力により、上記可動遮断部53は、次第に浮上していく。
【0151】
これにより、上記固定遮断部52の開口部52aを通じて発光液が上記固定遮断部52に対して外側へ流出し、外側貯液部14Bへも発光液が流入する。
【0152】
このように、第5実施形態における演出用テーブルスタンド40は、まず内側貯液部14Aに発光液を貯液し、その後で、外側貯液部14Bへ発光液を貯液するといった第1実施形態における演出用テーブルスタンド10と同様の一連の演出効果を奏することができる。
なお、浮き上がった上記可動遮断部53が開口部52aを塞がないよう可動遮断部53を浮上位置で止めておくストッパを設けてもよい。
【0153】
(第6実施形態)
第6実施形態における演出用テーブルスタンド50の構成について、図17を用いて説明する。
なお、図17は、演出用テーブルスタンド50の上部を断面により示した説明図である。
【0154】
第6実施形態における発光液受部61は、第三段部27Cを具備せずに、上述した実施形態における発光液受部よりも小径に形成され、その周端部61bは、第二段部27Bの外周側に位置するよう構成されている。
【0155】
一方、第6実施形態における貯液部62は、内側貯液部62Aの上部において外側貯液部62Bが半径方向外側へ分岐している。この外側貯液部62Bは、内側貯液部62Aから分岐部62aにおいて分岐させた後、下方へ向けて突出した断面L字形に形成されている。
【0156】
上述した構成の第6実施形態における演出用テーブルスタンド50も、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10と同様の作用、効果を奏することができる。
【0157】
具体的に、上記発光液受部61に発光液が注ぎ込まれると、まず、中央空間部33A、第一空間部33Bに発光液が充填される。さらに、発光液が注ぎ込まれると、発光液が第二空間部33Cへと達する。
【0158】
これにより、内側貯液部62Aへ流入した発光液は、まず、内側貯液部62Aの下部から上方へ徐々に貯液されていく。
【0159】
そして、上記内側貯液部62Aに貯液された発光液の液面が、該内側貯液部62Aの上部に設けた分岐部62aに達すると、その発光液は、外側貯液部62B側へと流入していく。
【0160】
このため、外側貯液部62Bにおいても発光液が下部から上方へ徐々に貯液されていくことになる。
【0161】
すなわち、第6実施形態における演出用テーブルスタンド50においても、第1実施形態における演出用テーブルスタンド10と同様に、まず内側貯液部62Aに発光液が貯液され、その後で、外側貯液部62Bに発光液が貯液されるといった時間差を利用した一連の演出を行うことができる。
【0162】
また、上述したように先に内側貯液部に発光液を貯液させた後で、外側貯液部に発光液を貯液させることにより、時間経過による光の変化を利用した演出効果を奏するような構成は、上述した実施形態に限定しない。
【0163】
例えば、前記図16の発光液受部51において、固定遮断部52、可動遮断部53を具備せずに、第二段部27Bにおける内側貯液部14Aに相当する外周部位のみに凹状の溝部を設けた形態であっても、上述と同様の演出効果を得ることができ、勿論、本発明には、この形態も含む。
【0164】
(第7実施形態)
第7実施形態における演出用テーブルスタンド90の構成について、図18、図19を用いて説明する。
なお、図18は、演出用テーブルスタンド90の片側半分を中央縦断面図で示した正面図であり、図19は、演出用テーブルスタンド90の平面図である。
【0165】
演出用テーブルスタンド90における発光液受部91は、支持台93の上部に取り付けられている。上記発光液受部91は、大まかに、円錐体の底部が開口した中空円錐状に形成している。さらに、このような中空円錐状をした上記発光液受部91は、その中央先端部に、内側(下方)に窪んだ凹状部91aを有している。上記発光液受部91における上記凹状部91aよりも半径方向外側には、後述する貯液部96に連通した連通部96が配設されている。
【0166】
上記連通部96A,96Bは、それぞれ上記発光液受部91の半径方向における内周側部位、外周側部位にそれぞれ配設されている。
【0167】
さらに、上記発光液受部91の表面における上記凹状部91aと上記連通部96との間には、発光液を上記凹状部91aから連通部96へガイドする溝状の発光液ガイド用溝部91bを形成している。
【0168】
さらにまた、上記発光液受部91における上記外周側部位に配設した上記連通部96Bのさらに半径方向外側には、発光液の流下を規制する凸環状の発光液規制用凸部91cを形成している。
【0169】
上記中空円錐状の上記発光液受部91の中空内においては、各連通部96A,96Bから管状の貯液部92A,92Bが接続されている。上記貯液部92は、その長さ方向における中途部が屈曲し、先端部が下方へ垂下した形態で上記発光液受部91に取り付いている。
【0170】
また、演出用テーブルスタンド90の外周部には、装飾体15が取り付いている。
【0171】
上述したように構成される演出用テーブルスタンド90の利用者は、まず、上記発光液受部91における凹状部91aに発光液を注ぎ込む。ここで、凹状部91aの上端部は、該凹状部91aの周方向における発光液ガイド用溝部91bの有する部位の上端部の高さがそれ以外の部位よりも低く凹状に形成されている。このため、凹状部91に注ぎ込まれた発光液は、発光液ガイド用溝部91bの有する凹状の部位から優先的に溢れ出し、発光液ガイド用溝部91bを伝って各連通部96へと流れ込むことになる。
【0172】
殊に、例えば、各発光液ガイド用溝部91bごとに溝深さ、長さに差異を設けることにより、各発光液ガイド用溝部91bの有する部位ごとに注ぎ込んだ発光液が凹状部91aから溢れ出るまで時間に差異を設けることができる。
【0173】
従って、演出用テーブルスタンド90は、貯液部92A,92Bごとに発光液が貯液されるまでの時間に差異を設けることができ、上述した他の実施形態と同様に時間差に応じて異なる発光量で発光させることを利用した演出効果も得ることができる。
【0174】
(第8実施形態)
第8実施形態における演出用テーブルスタンド100の構成について、図20(a),(b)を用いて説明する。
なお、図20(a)は、演出用テーブルスタンド100の要部における片側半分を縦断で示した構成説明図であり、図20(b)は、演出用テーブルスタンド100の平面図である。
但し、上述した第7実施形態における演出用テーブルスタンド90と同様の形態については、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0175】
演出用テーブルスタンド100における発光液受部101は、上述したように中空円錐状をした形態ではない。具体的に、発光液受部101における平面視したとき中央部には、凹状部101aを備えている。さらに、発光液受部101の凹状部101aから半径方向外側には、複数の発光液ガイド用溝部101bが放射状に突き出した形態で構成している。上記発光液ガイド用溝部101bの先端部には、発光液受部101の内部に配した貯液部92A,92Bに連通する連通部96A,96Bが形成している。
【0176】
上記構成によっても、第7実施形態における発光液受部91と同様に発光液ガイド用溝部101bを伝って各連通部96へと発光液を流れ込ませて、貯液部92に貯液させることができる。
【0177】
このように、第7,8,9実施形態における演出用テーブルスタンド100の発光液受部101には、凹状部101aを設けず、先端部を上方へ突設した形態であってもよい。
【0178】
このように、本実施形態における演出用テーブルスタンド100においても時間に応じて発光量を異ならせることによる演出効果を得ることができる。
【0179】
(第9実施形態)
第9実施形態における演出用テーブルスタンド110の構成について、図21(a),(b)を用いて説明する。
なお、図21(a)は、演出用テーブルスタンド110の要部の端面図であり、図20(b)は、演出用テーブルスタンド110の平面図である。
但し、上述した第7実施形態における演出用テーブルスタンド90と同様の形態については、同一の符号を付してその説明を省略する。
第9実施形態における演出用テーブルスタンド110は、中空円錐状をした形態をした発光液受部111を備えている。上記発光液受部111の周方向の所定部位には、発光液ガイド用溝部111bを放射状に形成している。上記発光液ガイド用溝部111bの底部は、半径方向の内側に対して外側が段状に高く形成している。
ここで、上記発光液ガイド用溝部111bにおける半径方向の内側の底部を内側底部112bに設定するとともに、該内側底部112bよりも段状に高い外側の底部を外側底部112aに設定する。
【0180】
上記発光液ガイド用溝部111bの上記内側底部112b、外側底部112aにおける各径外方向の端部には、それぞれ貯液部92A,92Bに連通されている連通部96A,96Bを形成している。
【0181】
上記構成により、凹状部101aから溢れ出した発光液は、まず、上記発光液ガイド用溝部111bにおける内側底部112bを流下し、優先的に内側底部112bに設けた貯液部92Aに貯液される。発光液は、内側底部112bに設けた貯液部92Aに完全に貯液された後、外側底部112aへと達する。そして外側底部112aを流下する発光液は、外側底部112a側に設けた貯液部92Bに貯液されることになる(図示せず)。
【0182】
このように、本実施形態における演出用テーブルスタンド110においても時間に応じて発光量を異ならせることによる演出効果を得ることができる。
【0183】
また、上述した第7,8,9実施形態における演出用テーブルスタンド90,100,110の発光液受部には、その先端部(上端部)に、凹状部111aを設けず、該先端部を上方へ突設させた形態であってもよく、注ぎ込んだ発光液を受けることができる形態であればその形態は限定しない。
【0184】
(第10実施形態)
第10実施形態における演出用テーブルスタンドの構成について、図22を用いて説明する。
なお、図22は、演出用テーブルスタンドの説明図である。
【0185】
本実施形態における演出用テーブルスタンドの貯液部14の内部には、発光体として複数の粒状の通電式LED122が充填されている。
上記通電式LED122は、水Wに通電(接触)することにより自発的に発光する公知の通電式LED122を用いている。
【0186】
なお、貯液部の内部には、防水を施した公知のLEDと水を感知する水感知用センサとを組み合わせて注ぎ込んだ水を上記水感知用センサが感知してLEDが発光する装置を備えてもよい。
【0187】
さらに、本実施形態で用いる演出用テーブルスタンドは、貯液部14の内部に通電式LED122を充填している以外は、上述した実施形態における演出用テーブルスタンドの各構成部材と同様の構成、形態であるため、その説明を省略する。
【0188】
上述した実施形態の演出用テーブルスタンドで発光液を注ぎ込む場合と同じ要領で発光液の代わりに水Wを注ぎ込む。
【0189】
注ぎ込んだ水Wは、貯液部14に貯液されたとき、内部の通電式LED122が水Wに接触することにより通電し、結果的に通電式LED122は発光を誘発され、自発的に発光する。
【0190】
従って、貯液部14の内部は、発光し、発光液を用いた場合と同様の演出効果を発揮することができる。
【0191】
殊に、このように水Wを用いることにより、繰り返し用いた場合にコストを低兼に抑えることができ、演出後の後片付けを容易に行うことができる。
【0192】
(第11実施形態)
第11実施形態における演出用テーブルスタンドの構成について、図23から図26を用いて説明する。ここで用いられる図23は演出用テーブルスタンド230の外観斜視図であり、図24は演出用テーブルスタンド230の分解斜視図であり、図25は演出用テーブルスタンド230の要部縦断面図であり、図26は演出用テーブルスタンド230の使用状態を示す要部縦断面図である。
【0193】
上記演出用テーブルスタンド230は、内部装飾用のスタンド231と、外部装飾用の3個の環状枠体232,233,234とから構成される。
【0194】
上記内部装飾用のスタンド231は、中央下部にテーブルなどに設置可能に下方に向けて末広がり状の設置部235が設けられ、該設置部235から棒状の支柱236が鉛直方向に立設されている。
【0195】
また、上記内部装飾用のスタンド231における上部には、図25に示すように、上面を開放して立設した縦長の外筒237を有している。該外筒237の内部空間には、該外筒237より小径の上内筒238と下内筒239とを同心円上に内蔵させて上下に連設している。
【0196】
これら上下に内蔵される内筒238,239の大きさは、同外径寸法を有して外筒237の内周面と両内筒238,239の外周面との間に、貯液用の環状空間240を形成する大きさに設定している。
【0197】
上記上内筒238は、上面を開放して立設した筒体であり、この筒体の中央空間が発光液受部241となり、図26に示すように、ここに上方から発光液Lが注入される容器となる。
【0198】
上記下内筒239は、上内筒238と同径を有して外筒237の底面に密封状態に内蔵されている。また、該下内筒239の内部空間にはステンレス筒体のように外表面に銀色の光沢を持たせた装飾性の高い装飾素材242を内蔵している。
【0199】
また、上記外筒237と、両内筒238,239は、透光性を有する素材を用いて発光液受部241及び環状空間240に貯液された発光液Lを内部から外方へと発光させる例えば透明樹脂材を用いる。
【0200】
このように構成された内部装飾用のスタンド231に、後述する外部装飾用の3個の環状枠体232,233,234が取付けられる。
【0201】
上述の外部装飾用の3個の環状枠体232,233,234は、大径環状枠体232と、中径環状枠体233と、小径環状枠体234との大きさの異なる3個の環状枠体232,233,234であって、これらを上記スタンド231に一体に組み付けることで演出用テーブルスタンド230が構築される。
【0202】
上記大径環状枠体232は、中央部に上記外筒237と略同径寸法を有する環状の連結環243を有し、該連結環243の下面に形成した周溝244を上記外筒237の上縁部237aに係合させることで着脱自在に設けている。これにより、大径環状枠体232を内部装飾用のスタンド231の上部に冠着させて連結することができる。該連結環243の外周面からは該連結環243を中心とする水平方向に放射状に等分して延びる3本の支持杆245を介して大径リング246を外周部に一体に支持している。
【0203】
この大径リング246は、周方向に等間隔に図示しない取付孔を開口しており、これらの取付孔に、複数の装飾小片247を直線状に連設して上下方向に一定間隔にぶら下げた複数本の装飾連鎖体248が吊支されて取付けられる。
【0204】
上記装飾小片247は、多角形のクリスタルガラス片のような光の反射が多く得られる小片を用いる。これらの装飾小片247には図示省略する吊支孔を貫通して設けており、該吊支孔に吊支リング249を通して複数個の装飾小片247を上下方向に接続している。これにより、1本の装飾連鎖体248に設けている。
【0205】
このようにして上記大径環状枠体232は、大径リング246の周方向に、複数の装飾連鎖体248を等間隔に吊支した状態で取り付けることにより円筒状に構成している。
【0206】
上記中径環状枠体233は、大径リング246より小さく連結環243より大きい中間位の大きさの中径リング250と、該中径リング250に上記した大径リング246と同様の装飾連鎖体248を吊支して取付けている。よって、該中径環状枠体233は、中径リング250の周方向に、複数の装飾連鎖体248を等間隔に吊支した状態に取り付けて円筒状に構成している。
【0207】
また、中径リング250には、上記放射状配置された3本の支持杆245と対応する各下面に、支持杆245の上方より嵌り込む半円状の大きさに切欠いた係合凹部251をそれぞれ有している。これらの係合凹部251を上記支持杆245の上方より係合させることで、中径リング250を介して該中径環状枠体233が上記大径環状枠体232の内側に略同高さに環状配置されて連結される。この場合、該中径環状枠体233は、多数の装飾連鎖体248による重みと、周方向に等分配置された3本の支持杆245との支持作用によって均一に支持されているので安定した連結状態にある。
【0208】
上記小径環状枠体234は、連結環243より若干大きい小径リング252と、該小径リング252に上記した大径リング246及び中径リング250と同様の装飾連鎖体248が吊支されて取付けられている。よって、該小径環状枠体234は、小径リング252の周方向に複数の装飾連鎖体248が等間隔に吊支された状態に取り付けられて円筒状に構成されている。
【0209】
また、小径リング252には、上記中径リング250と同様に上記放射状配置された3本の支持杆245と対応する各下面に、支持杆245の上方より嵌り込む半円状の大きさに切欠いた係合凹部253をそれぞれ有している。これらの係合凹部253を上記支持杆245の上方より係合させることで、小径リング252を介して該小径環状枠体234が上記中径環状枠体233の内側に略同高さに環状配置されて連結される。この場合も、同様に該小径環状枠体234は、多数の装飾連鎖体248による重みと、周方向に等分配置された3本の支持杆245の支持作用とによって均一に支持されているので安定した連結状態にある。
【0210】
上記大きさの異なる3個の環状枠体232,233,234の装飾連鎖体248の吊り下げ長さは、装飾小片247の吊支数を異ならせて外周側を最も短くし、これより内周側を順に長くした3段階の長さに異ならせて設けている。また、各環状枠体232,233,234の環状方向においても装飾連鎖体248は、環状方向に隣接する装飾小片247の吊支数を長寸と短寸とに繰り返し異ならせている。これにより、装飾連鎖体248の高さ方向の装飾性にも変化を持たせている。
【0211】
このようにして、3個の大きさの異なる環状枠体232,233,234を一体化した際は、数多くの装飾小片247の集合により立体的な装飾効果が絶大であり、豪華な演出効果が得られる。ことに、径方向に3重の装飾層が形成されるだけでなく、高さ方向においても装飾性に変化を持たせているので、より一層、美観を高めることができる。なお、3個の環状枠体に限らず、2個以上の環状枠体を配置して構成することもできる。
【0212】
次に、演出用テーブルスタンド230の作用効果について説明する。
通常、この演出用テーブルスタンド230は、図24に示すように、内部装飾用のスタンド231と、3個の環状枠体232,233,234とが単一の部品として個々に分解された状態で管理されており、これらは単品として取扱うことができる。よって、運搬や管理が容易になる。
【0213】
そして、演出用テーブルスタンド230を組み立てる際は、まず、演出用テーブルの上面に内部装飾用のスタンド231を置き、図25に示すように、該スタンド231の外筒237の上縁部237aに、大径環状枠体232の中央部下面の周溝244を係合させる。これにより、内部装飾用のスタンド231の上面に大径環状枠体232が搭載される。
【0214】
続いて、大径環状枠体232の3本の支持杆245の上面に対して、中径環状枠体233の各係合凹部251を係合させる。また、小径環状枠体234の係合凹部253を係合させる。これにより、大径環状枠体232の上面に両環状枠体233,234が略同高さに搭載される(図23参照)。この場合、小径環状枠体234と中径環状枠体233の搭載順序を変えても支障はなく、また3個の環状枠体232〜234を予め組み立てておいた状態で内部装飾用のスタンド231に一括して搭載するようにしてもよい。
【0215】
このようにして組み立てられた演出用テーブルスタンド230を使用する際は、利用者が、図26に示すように、適宜、容器254に具備した発光液Lを、テーブルの上面に設置した演出用テーブルスタンド230における発光液受部241に向けて上方から注ぎ込む。
【0216】
発光液Lが発光液受部241に注ぎ込まれると、該発光液受部241の内部空間は徐々に充填され、該発光液受部241に充填されている発光液Lが発光する。やがて一杯になると、発光液Lは溢れて、その外側の貯液用の環状空間240へ流入し、徐々に環状空間240に発光液Lが貯液されていく。
【0217】
これにより、発光液Lが注ぎ込まれた上記演出用テーブルスタンド230は、下側から上方へ向けて環状空間240に貯液された発光液Lが発光領域を増して発光し、その外側の小径環状枠体234の装飾連鎖体248をはじめとする中径環状枠体233及び大径環状枠体234の各装飾連鎖体248が、内側からの光を反射することになり、このときの様々な反射作用により審美性が高くなり、幻想的な演出効果を発揮することができる。
【0218】
さらに、発光液Lが注ぎ込まれると、次第に発光液Lは、環状空間240の全体に充填されることになる。そして、環状空間240の上部にまで発光液Lが貯液されれば、利用者は、発光液Lを発光液受部241に注ぐのを停止する。
【0219】
本実施形態の演出用テーブルスタンド230は、径方向の内側と外側とに、発光液受部241としての内部空間と、その外周に隣接する環状空間240を配して構成することにより、はじめに発光液受部241にのみ発光液Lが貯液され、ある程度の光を発した後で外側の環状空間240に発光液Lが貯液される。このため、演出用テーブルスタンド230は、より一層、時間経過による光の変化を利用した動的、且つ、幻想的な演出を行うことができる。
【0220】
その後、演出用テーブルスタンド230による演出利用が終了して後片づけや清掃する場合は、内部装飾用のスタンド231上に搭載されている各環状枠体232〜234を持ち上げれば簡単に取外すことができる(図24参照)。また、発光液Lで濡れた内部装飾用のスタンド231は分解されて単一部品になるので、該内部装飾用のスタンド231内に貯液されている発光液Lの清掃も容易に行える。
【0221】
以上のごとく、演出用テーブルスタンド230は、組立てや分解ができるため大型であっても小さくして運搬できるなど取扱い性が向上し、また管理が向上する。さらに、内部装飾用のスタンド231に3個の大きさの異なる環状枠体232,233,234を組み付けて演出用テーブルスタンド230を構築した際は、中心部の内部装飾用のスタンド231の発光作用と、その発光作用を外側で受ける3重の装飾層における光の反射作用とによって一層煌びやかな装飾が得られ、豪華な演出効果を得ることができる。
【0222】
(第12実施形態)
第12実施形態における演出用テーブルスタンドの構成について、図27を用いて説明する。ここで用いられる図27は演出用テーブルスタンド270の外観斜視図である。
【0223】
上記演出用テーブルスタンド270は、内部装飾用のスタンド271と、外部装飾用の螺旋状枠体272とから構成される。
上記内部装飾用のスタンド271は、中央下部にテーブルなどに設置可能に下方に向けて末広がり状の設置部273設けられ、該設置部273から棒状の支柱274が鉛直方向に立設されている。
【0224】
また、上記内部装飾用のスタンド271における上部には、上部リング275に支持された発光液受部276が備えられている。該上部リング275は、上記第11実施形態の各リング246,250,252と同様に、周方向に等間隔に図示しない取付孔を開口しており、これらの取付孔に、複数の装飾小片247を上下方向に連続させた装飾連鎖体248が吊支されて取付けられている。
【0225】
上記装飾小片247も第11実施形態と同様に多角形のクリスタルガラス片のような光の反射が多く得られる珠を用いる。また、これらの装飾小片247には図示省略する吊支孔が貫通して設けられており、該吊支孔に吊支リング249を通して複数個の装飾小片247が上下方向に接続されて1本の装飾連鎖体248を構成している。該装飾連鎖体248を上部リング275の周方向に等間隔に吊支した状態で取付けることにより上記内部装飾用のスタンド271を円筒状に構成している。このように構成された内部装飾用のスタンド271に、後述する外部装飾用の螺旋状枠体272が一体に取付けられる。
【0226】
上述の外部装飾用の螺旋状枠体272は、上記発光液受部276を囲む外周側に配置されて上下方向に螺旋状を有するステンレス等の光沢のある帯枠フレーム277と、該帯枠フレーム277の帯高さ領域内に吊支して螺旋状に配置される多数の装飾連鎖体248と、上記螺旋状に配置された装飾連鎖体248の内周面側に沿って配置される螺旋管278とで構成される。
【0227】
上記帯枠フレーム277は、上下方向に美観を高めた立体的な螺旋空間を構成するため、重ならない螺旋状を有し、その高さ方向の形状は上方が半径大、下方が半径小の螺旋構造となっている。
【0228】
上記螺旋管278は、底部で折り返して二重に配置され、一端が上記発光液受部276に連通され、他端が上記発光液受部276の高さより高く配置されている。ここに配置される螺旋管278は、柔軟で取扱い易く、しかも管内から管外への発光が可能な透光性を有する例えば透明樹脂チューブ等の素材を用いる。
【0229】
この螺旋管278は、装飾小片247の発光効果を高めるため、例えば上下方向に5個ならんだ装飾小片247の上から2番目と、4番目の裏側に位置するように配置されている。
【0230】
上記構成により、螺旋管278を二重の螺旋状に配置することができ、発光液受部276より螺旋管278内に発光液を注入した際は、発光液が発光液受部276より降下して底部に至るまでの降下通路278aと、発光液が螺旋管278の底部から上端に至るまで上昇する上昇通路278bとの流下方向が異なる2本の通路が螺旋状に平行して配置されることになる。
【0231】
また、装飾連鎖体248を螺旋状に配置できるため、立体的な装飾空間をより豪華に醸し出すことができる。ことに、螺旋管278からの発光と、その光を受けた螺旋状配置された装飾連鎖体248とによる内側と外側で2段階に発光、反射させるという光の相乗効果によって、一層煌びやかな豪華な装飾となる。
【0232】
ことに、発光液受部276に注ぎ込まれた発光液は、上方から螺旋状に螺旋管278内を降下し、底部より折り返して再び螺旋状に螺旋管278内を上昇するという流動的な変化をする。これにより、より一層幻想的な演出効果を発揮できる。なお、螺旋管278の一端より他端が高いため、螺旋管278の一端に該当する発光液受部276に注ぎ込まれた発光液が、他端より溢れることはない。
【0233】
次に、このように構成された演出用テーブルスタンド270を使用する際は、利用者が、上記第11実施形態の発光液の注入動作と同様に、容器に具備した発光液を、テーブルの上面に設置した演出用テーブルスタンド270における発光液受部276に向けて上方から注ぎ込む。
【0234】
発光液が発光液受部276に注ぎ込まれると、発光液は、螺旋管278の降下通路278a側を通って螺旋状に降下し、装飾連鎖体248の内側に沿って降下するため、装飾連鎖体248を十分に発光させる役目を有しながら降下する。やがて底部に至ると、発光液は螺旋管278の底部で折り返して上昇し始め、同じく上向きの上昇通路278b側の螺旋管278を通って螺旋状に上昇し、装飾連鎖体248の内側に沿って上昇するため、同様に装飾連鎖体248を十分に発光させる役目を有しながら上昇する。
【0235】
そして、上向きの螺旋管278の上部にまで発光液が至ると、利用者は、発光液を発光液受部276に注ぐのを停止する。これにより、発光液が注ぎ込まれる上記演出用テーブルスタンド270は、螺旋管278を通る発光液の螺旋方向の流れが特有となる発光機能を有し、演出効果の高い発光作用が得られる。
【0236】
以上のごとく、装飾連鎖体248を螺旋状に配置できるので立体的な装飾空間をより豪華に醸し出すことができる。また、螺旋管278内に発光液を注入した際は、螺旋管278からの発光と、その光を受けた螺旋状の装飾連鎖体248とによる内側と外側で発光及び反射を行わせて、幻想的な演出効果を発揮することができる。
【0237】
上記第11実施形態及び第12実施形態で述べた装飾小片247に対しては、図28に示すように、装飾小片247の内側対向位置にLED(発光ダイオード)281を対設してもよい。このLED281を電気的に発光させれば、その前方に対応する装飾小片247を一層煌びやかに発光させることができる。このほか、LED281を高輝度発光、点滅など様々な発光ができるように構成することもできる。
【0238】
また、LED281は、吊支されている多数の装飾小片247の特定領域に対して集中配置してもよく、千鳥状配置など任意に分散配置することもできる。さらに、LED281の発光操作に際しては、リモコン式のスイッチにより発光、消灯させるように構成することもできる。
【0239】
このように発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0240】
なお、上述の実施形態と、この発明の構成との対応において、
この実施形態の発光液受部13,41,48,51,61,75,91,101,111,241,276は、この発明の液体受部に対応し、以下同様に、
貯液部14,92又は、貯液部14並びに連結管77は、貯液部に対応し、
固定遮断部52、及び、可動遮断部53は、シャッターに対応し、
内側貯液部14A,92Aは、一部の貯液部に対応し、
内周側導電性部位46a、外周側導電性部位46b、及び、各接続端子47a,47bは、接点に対応し、
光源部43は、電気的発光手段に対応し、
発光液直前受部82は、液体直前受部に対応し、
水Wは、発光誘発液体に対応し、
通電式LED122は、発光体に対応するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0241】
【図1】第1実施形態における演出用テーブルスタンドの正面図。
【図2】第1実施形態における演出用テーブルスタンドの平面図。
【図3】第1実施形態における演出用テーブルスタンドを、一部を省略して示した中央縦断面図。
【図4】図1におけるA−A線視図。
【図5】第1実施形態における演出用テーブルスタンドの発光液受部を省略して示した平面図。
【図6】上部のみを示した図2におけるB−B線切断端面図。
【図7】第1実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図(a), 第1実施形態における演出用テーブルスタンドの他の要部説明図(b)。
【図8】第1実施形態における演出用テーブルスタンドの作用説明図。
【図9】第2実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図10】第3実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図11】第3実施形態における演出用テーブルスタンドの他の要部説明図。
【図12】第4実施形態における演出用テーブルスタンドの外観図。
【図13】第4実施形態における演出用テーブルスタンドの外観図。
【図14】第4実施形態における演出用テーブルスタンドの外観図。
【図15】図14におけるD−D矢視図により示した第4実施形態における演出用テーブルスタンドの作用説明図。
【図16】第5実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図17】第6実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図18】第7実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図19】第7実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図20】第8実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図21】第9実施形態における演出用テーブルスタンドの要部説明図。
【図22】第10実施形態における演出用テーブルスタンドの作用説明図。
【図23】第11実施形態における演出用テーブルスタンドの外観斜視図。
【図24】第11実施形態における演出用テーブルスタンドの分解斜視図。
【図25】第11実施形態における演出用テーブルスタンドの要部縦断面図。
【図26】第11実施形態における演出用テーブルスタンドの使用状態を示す要部縦断面図。
【図27】第12実施形態における演出用テーブルスタンドの外観斜視図。
【図28】装飾小片に対する電気的な発光構造の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0242】
10,20,30,40,50,70,90,100,110,230,270…演出用テーブルスタンド
13,41,48,51,61,75,91,101,111,241,276…発光液受部
13A,41A,48A,51A,61A…発光液受部の底部
13b,41b,48b,51b,61b…発光液受部の周縁部
14,19,62,92…貯液部
15…装飾部
27…段部
34,76,96…連通部
35…貯液部取付け部
36…被取付部
42…隔壁部
43…光源部
44…スイッチ
52…固定遮断部
53…可動遮断部
77…連結管
82…発光液直前受部
122…通電式LED
232,233,234…環状枠体
247…装飾小片
248…装飾連鎖体
272…螺旋状枠体
278…螺旋管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注ぎ込まれた液体を受ける液体受部を備え、
上記液体を貯液することにより内部が発光する貯液部を、上記液体受部と内部において連通させて設け、
装飾性の有する装飾部を、少なくとも上記貯液部の外側に配設した
演出用スタンド。
【請求項2】
上記液体は、発光液である
請求項1に記載の演出用スタンド。
【請求項3】
上記貯液部の内部に、発光体を備え、
上記液体は、上記発光体の発光を誘発する発光誘発液体である
請求項1に記載の演出用スタンド。
【請求項4】
上記液体受部を、上部に備え、
上記貯液部を、上記液体受部の下部に備えた
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項5】
上記液体受部の内側から外周へ向けて段状に高くなる段部を設け、
上記液体受部の上記各段部に、複数の上記貯液部をそれぞれ連通させた
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項6】
上記液体受部の外周全体に、上記連通部の縁部より上下方向に高い縁部を備えた
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項7】
上記液体受部の底部に、中央から上記貯液部との上記連通部に至る液体の流路を避けて上方に凸の隔壁部を設けた
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項8】
上記液体受部を平面視中央部に備え、
上記貯液部を、上記液体受部の外側に備え、
上記液体受部における上下各部に、複数の上記貯液部をそれぞれ連通させた
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項9】
上記液体受部に注ぎ込まれる前に注ぎ込まれた液体を受ける液体直前受部を、該液体直前受部の外側を経由して上記液体受部へと液体が流入可能に上記液体受部の上方に設けた
請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項10】
上記液体受部に注ぎ込まれた液体が一定量になるまで一部の上記貯液部に流入することを遮断する開閉シャッターを設けた
請求項1から請求項9のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項11】
上記貯液部を、上記液体受部に対して着脱可能に構成した
請求項1から請求項10のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項12】
複数の電気的発光手段を上記液体受部に装着すると電気的に接続される接点を上記電気的発光手段と上記液体受部とにそれぞれ備え、
複数の上記電気的発光手段のON/OFF操作を一括集中して行うスイッチを設けた
請求項11に記載の演出用スタンド。
【請求項13】
上記貯液部を中心とする外周側に、大きさの異なる環状枠体を複数段に着脱自在に備え、
上記環状枠体に多数の装飾部を吊支して環状配置した
請求項1から請求項12のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項14】
上記液体受部を囲む外周側に、上下方向に螺旋状に配置した螺旋状枠体と、
上記螺旋状枠体に吊支して螺旋状に配置した多数の装飾部と、
上記螺旋状に配置された装飾部の内周面側に沿って配置された透光性を有する螺旋管とで構成され、
上記螺旋管は、底部で折り返して二重に配置され、一端が上記液体受部に連通され、他端が上記液体受部の高さより高く配置された
請求項1から請求項12のうちいずれか1項に記載の演出用スタンド。
【請求項15】
上記装飾部は、吊支される下方に複数の装飾小片を上下方向に連続させて構成された
請求項13または請求項14に記載の演出用スタンド。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2008−210772(P2008−210772A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188155(P2007−188155)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(501173184)株式会社明来エンタープライズ (8)
【Fターム(参考)】