説明

潤滑剤ポンプはめ込み式エンクロージャ

エンクロージャ10は油圧ポンプライン14にスロートシールリキッド(TSL)12を流すために用いられる。油圧ピストンロッド20をケミカルロッド22に連結する連結パーツ18は、ケミカルポンプ又は油圧ポンプ24を修理するために、取り外し可能である。そして、二つのハウジングパーツ28,30は手作業で緩めることができる。ねじの先端が到達すると、小さいハウジング30は大きなハウジング28へと貫入し、ロッド連結器18への容易なアクセスが可能になる。貫通したエンクロージャの図は図2を参照のこと。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2009年11月19日に出願された米国特許出願第61/262,669号の利益を主張し、その内容は参照によって本明細書中に援用される。
【背景技術】
【0002】
本発明は複数の材料を配合するシステムに使用されるために設計されている。従来の設計品は、連結パーツに達する小さなアクセス孔を備える単一のISO潤滑剤ハウジングパーツを用いていた。この孔は作業中に詰まってしまい、修理前に器具を用いて除去する必要があった。アクセス孔を通るその連結器ピンを取り除くために器具が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2003/068241号明細書
【発明の概要】
【0004】
エンクロージャは油圧ポンプラインにスロートシールリキッド(TSL)を供給するために用いられる。ハウジングは、器具を使用することなくポンプ連結器への容易で素早いアクセスを可能にするためにはめ込まれる。ISO潤滑剤ポンプは、化学薬品と水分とを分離するために、イソシアネートなどの感湿化学薬品を含むポンプに必要とされる。
【0005】
作動中に、ISO潤滑剤ハウジングはISO潤滑剤によって完全に満たされている。油圧ピストンロッドを化合物ロッドに連結する連結パーツはケミカルポンプ又は油圧ポンプを修理するために取り外される必要がある。流体は最初にエンクロージャから排出される必要があり、その後に固定ナットを大きい方のハウジングパーツから後退させることによって固定ナットを取り外すことができる。そして、二つのハウジングパーツは手で緩めることができる。ねじの先端が到達すると、小さいハウジングは大きなハウジングに貫入し、ロッド連結器への容易なアクセスを可能にする。貫通したエンクロージャの図は図2を参照のこと。
【0006】
器具の必要性を排除するために、3個のパーツからなる設計は刻みの付いた表面を用いている。それははまり込むため、小さなアクセス孔や他の器具を要することなく連結パーツは用意に修理を行うことができる。
【0007】
本発明のこれら及び他の目的及び利点は、添付図面と共に以下の説明からより十分に明確になるであろう。また、複数の図面において類似の参照番号は同一又は相同の部品を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、作動用に配置された本発明のエンクロージャを備えるポンプ連結器の断面図である。
【図2】図2は、メンテナンス用に配置された本発明のエンクロージャを備えるポンプ連結器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
エンクロージャ10はスロートシールリキッド(TSL)12を油圧ポンプライン14に流すために用いられる。作動中は、ISO(イソシアネート)潤滑剤ハウジング16はISO潤滑剤12で完全に満たされる。油圧ピストンロッド20をケミカルロッド22に連結する連結パーツ18はケミカルポンプ又は油圧ポンプ24を修理するために取り外す必要がある。流体12は最初にエンクロージャ16から排出される必要があり、その後に小さなハウジングパーツ30を大きなハウジングパーツ28へと手でねじ込むことによって二つのハウジングパーツ28,30を緩めることができる。ねじの先端が到達すると、小さなハウジング30は大きなハウジング28に貫入し、ロッド連結器18への容易なアクセスが可能になる。貫通したエンクロージャの図は図2を参照のこと。再び取り付けるためには、ねじ32が係合するまでハウジングパーツ28,30は広げられ、エンクロージャ10が油圧ドライバ36とポンプ24との間に挟まれるまでエンクロージャ10は伸ばされる。エンクロージャ10の両端を密閉し、TSL12を保持するために、O−リングシール38が用いられる。
【0010】
三個のパーツからなる設計は、器具の必要性を排除するために刻みの付いた表面34を用いている。それははまり込むため、連結パーツ18は小さなアクセス孔や他の器具を必要とすることなく容易に修理することが出来る。
【0011】
以下の請求項に規定される発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び改良をエンクロージャに施すことが可能であると考えられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストンロッドを備えるドライバとケミカルロッドを備えるポンプとを有するポンプアセンブリにポンプ用潤滑剤を保持するためのエンクロージャであって、
前記両ロッドは取り外し可能な連結器によって連結されており、
変更箇所は第1及び第2のほぼ円筒形のハウジングパーツを備えており、
前記両パーツは、第1のパーツが第2のパーツ中にはめ込まれるように摺動する大きさであり、
前記両パーツはねじ状であり、取り外し可能に相互に係合することによって第1及び第2位置において選択的に係合可能であり、
前記第1位置において、前記第1のパーツは前記第2のパーツ中に摺動可能にはめ込まれており、
前記第2位置において、前記第1及び第2パーツは前記ドライバ及び前記ポンプと密閉するよう係合している。
【請求項2】
前記両パーツは外面を有しており、前記外面は刻みを有しているため、前記第1及び第2位置との間で手動操作が可能であることを特徴とする請求項1に記載のエンクロージャ。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−511654(P2013−511654A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−540078(P2012−540078)
【出願日】平成22年11月19日(2010.11.19)
【国際出願番号】PCT/US2010/057375
【国際公開番号】WO2011/063201
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(308025451)グラコ ミネソタ インコーポレーテッド (32)
【Fターム(参考)】