説明

濾材洗浄選別装置

【課題】 浄水場、排水場などの濾過池に、異なるサイズや粒径の濾材が混在している場合であっても、濾材の選別、洗浄を効率的に行うことができる濾材洗浄選別装置を提供する。
【解決手段】 濾材を吸引する1次洗浄ポンプ12と、吸引された濾材に振動を加えて篩いをかける1次振動篩い機14と、1次振動篩い機18に設けられた粗選別部と、粗選別スクリーンの下方に設置された1次受けタンク14と、該1次受けタンク内の濾材を吸引しながら洗浄する2次洗浄ポンプと、1次振動篩い機18と隣接して配置された2次振動篩い機16と、更に濾材の洗浄を行う2次洗浄ポンプに接続された3次洗浄ポンプとを備え、各部材は車両に搭載されてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、濾材洗浄選別装置に係わり、特に浄水場や排水処理場などで、水の浄化を行う濾材や吸着材として使用される例えばセラミック材、樹脂材、木質材、玉石、砂利、砂、マンガン砂など、粒径の異なる濾材や吸着材が混在している場合に、濾材又は吸着材を粒径毎に選別し、且つ選別された濾材又は吸着材の洗浄を行うのに好適な濾材洗浄選別装置に関する。
【背景技術】
【0002】
浄水場において、水を浄化する際は、濾過池に原水を送水し、濾過池の濾材を通して微細な浮遊物を除去し、濾過された水を塩素消毒することで、水道水として供給している。このような濾過池の濾材として、マンガン砂などの濾過砂、砂利、玉石等、0.6mm〜30mm程度の粒径を有するものが使用されている。このような濾材は、付着した汚れの洗浄を、定期的に行う必要があり、浄水場では必須の作業となっている。
近年、このような濾材の洗浄装置を予め浄水場に設置し、浄水作業の合間に洗浄作業を行うことができる設備を備えた浄水場も建設されているが、以前の浄水場では洗浄装置が設置されていないところも多く、このような場合は濾材を入れ換える、若しくは濾材を濾過池から一旦取り出して洗浄を行うなどの必要がある。
【0003】
濾材の洗浄方法としては、表面洗浄方式と、逆流洗浄方式とが知られている。表面洗浄方式は、砂の表面を叩くようにして洗浄する方法であり、逆流洗浄方式は、濾過池の下部から浄水を圧入して濾過砂を浮上させ、砂同士を揉み合わせて汚れを洗浄する方法である。従来、濾過砂洗浄方法として、特開2001-38120号公報記載の発明が公知である。この方法は、表面洗浄及び逆流洗浄以外の方法で濾過砂の洗浄を行うものであり、具体的には、濾過池から吸い取った砂をポンプで吸引し、吸引した濾過砂を砂洗浄装置に供給して砂の洗浄を行い、洗浄した砂をストック槽に貯蔵し、濾過池の逆流洗浄時にストック槽の砂を濾過池に戻すようにしている。つまり、同公報記載の発明は、逆流洗浄に、濾過砂の吸引、洗浄、戻しを繰り返すことにより、濾過池内の濾過砂の洗浄を自動的に行い、濾過池の更生工事の周期の延長を図ることを目的とした方法である。
【特許文献1】特開2001-38120号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した特開2001-38120号公報記載の濾過砂洗浄方法は、結局、逆流洗浄を併用しており、このため、逆流洗浄時に浄水を濾過池の下部から圧入するときに、洗浄後に沈降する濾過砂を均等に濾過池の底部に敷き詰めることが非常に困難であった。
特に、粒径の異なる数種類の濾材を使用している濾過池の場合は適さず、結果的に濾材の粒径毎に洗浄を行う必要があり、完全な自動化を図るには課題があった。
また、このようなストック槽や、洗浄装置などの各設備を浄水場に設置するには、膨大なコストを要し、既存の浄水場には設置スペースの関係から、砂の洗浄を行う装置を別途設けるのは不可能な場合も多々ある。
【0005】
本発明は、このような諸事情に対処するために提案されたものであって、浄水場、排水場などの濾過池に、異なるサイズや粒径の濾材が混在している場合であっても、濾材の選別、洗浄を効率的に行うことができる濾材洗浄選別装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、濾過池から濾材を吸引する1次洗浄ポンプを設けるとともに、吸引された濾材に振動を加えて篩いをかける1次振動篩い機を設置し、該1次振動篩い機には、粒径A以下の濾材を通す網目を有する粗選別スクリーンを備えた粗選別部と、粒径Aよりも小さな粒径B以下の濾材を通す網目を有するBスクリーンを備えた第1選別部とを配設するとともに、前記粗選別スクリーンの下方に、該粗選別スクリーンを通過して落下することにより選別された粒径A以下の濾材を受ける1次受けタンクを設置するとともに、該1次受けタンク内の濾材を吸引しながら洗浄する2次洗浄ポンプを設けるとともに、該2次洗浄ポンプには、更に濾材の洗浄を行う3次洗浄ポンプを接続し、2次振動篩い機を、前記1次振動篩い機と隣接して配置し、前記粗選別スクリーンの網目を通過しなかった濾材を、前記1次振動篩い機による振動によって前記2次振動篩い機側へ移動可能に構成し、該2次振動篩い機には、前記粒径A及びBよりも大きな粒径の濾材を通す網目を有する2次スクリーンを少なくとも1つ以上設置し、該2次スクリーンを前記2次振動篩い機によって振動させながら、濾材を所定の粒径毎に選別する少なくとも1以上の選別部を具備したことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1において、濾過池から濾材を前記粗選別部へ搬送する真空作用吸込器を前記1次洗浄ポンプと接続し、該真空作用吸込器は混合室を有しており、該混合室に、濾材を吸引するホースが接続される濾材吸引口を配設するとともに、1次洗浄ポンプの吐出側と接続される水導入口を配設し、該水導入口には流速を加速するノズルを取り付け、該ノズルを通して水を前記混合室に圧送するように構成し、該混合室において濾材と水とが混合されるようになっており、更に混合室の排出口に、乱流管を接続して該乱流管を介して濾材を前記粗選別部へ導くように構成し、該乱流管の内壁に、導入された濾材を含む水に乱流を発生させる螺旋状の抵抗羽根を設け、該乱流管内において濾材と水とに乱流を発生させながら濾材を前記粗選別部へ導くようにしたことを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2において、前記1次振動篩い機及び2次振動篩い機のうち、少なくとも一方側には、各振動篩い機の上方から、各スクリーン上の濾材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射手段が設けられ、該高圧水噴射手段によって噴射された高圧水により、1次振動篩い機、並びに2次振動篩い機の各スクリーン上の濾材を洗浄するとともに大径濾材の表面に付着した水垢、小径濾材等を剥離しながら均分化させるようにしたことを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3において、前記2次洗浄ポンプは、複数のサンドポンプが連結されて構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項4において、前記2次洗浄ポンプを構成する各サンドポンプは、その流入口及び吐出口の口径が異なることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項4又は5において、前記2次洗浄ポンプを構成する各サンドポンプは、それぞれ回転数が異なるように運転されることを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6において、前記3次洗浄ポンプによって洗浄された濾材を前記1次振動篩い機の第1選別部のBスクリーン上へ導いて、粒径B以下の濾材を選別して回収することを特徴とする。
【0013】
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7において、前記1次振動篩い機、1次受けタンク、前記2次振動篩い機、2次洗浄ポンプ、3次洗浄ポンプ、高圧水噴射手段は、1台の車両に搭載されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
上述のように、請求項1乃至7記載の発明によれば、濾過池から濾材を吸引する1次洗浄ポンプを設けるとともに、吸引された濾材に振動を加えて篩いをかけて選別する1次振動篩い機、並びに2次振動篩い機を設置し、さらに選別された濾材を2次洗浄ポンプによって洗浄するようにしている。このため、浄水場や、排水処理場の濾過池等の濾材や、吸着材の洗浄・選別を同時に行うことができ、洗浄・選別に要する労力を大幅に軽減することができる。
【0015】
特に、請求項1記載の発明によれば、前記2次洗浄ポンプに、更に濾材の洗浄を行う3次洗浄ポンプを接続している。しかも、この3次洗浄ポンプは、2次洗浄ポンプよりも出力の大きな大型のポンプであるため、2次洗浄ポンプによっては洗浄し切れなかった付着物を濾材から除去する効果がある。
【0016】
さらに、請求項2記載の発明によれば、濾過池から濾材を前記粗選別部へ搬送する真空作用吸込器を1次洗浄ポンプと接続し、真空作用吸込器の混合室内を低圧にすることで、濾材と水とを混合室に吸引し、さらに混合室から濾材の洗浄・選別を行う選別部へ圧送するようにしている。これにより、濾過池から直接、濾材を洗浄選別装置に向けて圧送することができるとともに、濾材等に生じる衝撃が少なくてすみ、濾材等の損傷を防止することができる。また、真空作用吸込器の排出口には乱流管を接続し、乱流管を介して濾材を選別部へ導くように構成しているので、乱流管内において濾材に乱流が作用し、乱流管内で濾材が複雑な運動をするため、濾材表面の付着物が剥離し易くなり、濾材の大まかな洗浄と選別とを行うことができる。
【0017】
また、請求項3記載の発明によれば、1次振動篩い機及び2次振動篩い機のうち、少なくとも一方側に、各スクリーン上の濾材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射手段を設けている。このため、1次振動篩い機、並びに2次振動篩い機の各スクリーン上の濾材を効率的に洗浄することができるとともに、様々なサイズの粒径の濾材を均分化し、特に大径濾材の表面に付着した水垢、小径濾材等を剥離しながら均分化することが可能となっている。
【0018】
さらに、請求項4乃至6記載の発明によれば、2次洗浄ポンプを複数のサンドポンプを連結し構成するとともに、各サンドポンプは、その流入口及び吐出口の口径が異なるようにし、且つ運転時は、それぞれ回転数が異なるように運転するようにしている。これにより、各サンドポンプ内部にかかる圧力を高くする加圧、低くする減圧を繰り返す運転が可能になり、濾材表面に付着した汚れを剥離し易くなるとともに付着物自体が破壊され、濾材への再付着を防止することができる。
【0019】
特に、請求項8記載の発明によれば、1次振動篩い機、1次受けタンク、2次振動篩い機、2次洗浄ポンプ、3次洗浄ポンプ、高圧水噴射手段を、1台の車両に搭載しているので、濾材の洗浄・選別作業をどこでも実施することができ、濾材の洗浄設備が設置されていない浄水場等における洗浄・選別に要するコストを大幅に低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る濾材洗浄選別装置の好適な実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係る濾材洗浄選別装置を示す斜視図、図2は同濾材洗浄選別装置の概略構成を示すブロック図、図3は同濾材洗浄選別装置が積載された車両の右側面図、図4は車両の左側面図、図5は車両を後方から見た後面図である。
【0022】
図1及び図2に示されるように、濾材洗浄選別装置10は、トラックに装置全体が積載された車載式となっており、主に1次洗浄ポンプ12と、1次振動篩い機14と、2次振動篩い機16と、1次受けタンク18と、2次洗浄ポンプ20と、3次洗浄ポンプ22等とから構成されている。車体1の後部には、車体1に設けられた作業歩廊2へ通じる折り畳み収納可能な階段3が設置されているとともに、作業歩廊2に沿って各機器を操作する操作制御パネル4が搭載されている。作業歩廊2上において、作業者は各機器を操作し、濾材、又は吸着材等の洗浄作業を実施する。
【0023】
1次洗浄ポンプ12は、トラックの車体1の後部に設置され、1次洗浄ポンプ12は、その吸込口に不図示のホースの一端が接続されているとともに、ホースの他端は車体1の右側面中央部に設置された給水タンク24と接続され、給水タンク24内の清水を1次洗浄ポンプ12によって吸引可能となっている。給水タンク24は、水槽24A,24B,24Cから構成されているが、水槽24A,24B間はメッシュで仕切られているに過ぎず、清水が自由に行き来可能である。
【0024】
図6は真空作用吸込器26を示した図である。同図(A)に示されるように、真空作用吸込器26は、混合室26Aを中心に構成され、混合室26Aには水導入口26B、濾材吸引口26C、排出口26Dの計3つの入り口、及び出口が設けられている。1次洗浄ポンプ12の吐出口に接続されたホース28は、水導入口26Bと接続され、水槽24Aの水を水導入口26Bへ圧送するようになっている。
同図(B)に示されるように、水導入口26Bの内壁には水の流れを絞るノズル29が取り付けられており、混合室26A内に圧送されてくる水は、このノズル29の作用によって流速が加速され、混合室26A内を真空にちかい状態にまで低圧にすることができる。
【0025】
混合室26Aの濾材吸引口26Cには、浄水場の濾過池の濾材を吸引するホース30が接続され、混合室26A内が真空に近い低圧の状態となっていることからホース30に負圧が生じ、ホース30から濾材を混合室26A内に吸引することができるようになっている。そして、混合室26A内において、濾材は、水とともに混合され、排出口26Dからホース32を介して後述する乱流管34へ送られ、乱流管34を通って濾材が1次振動篩い機14上に供給され、濾材の選別が行われる。
本実施形態では濾材の洗浄・吸引を行う1次洗浄ポンプ12として、真空ポンプを使用している。真空ポンプによる吸引は、エアコンプレッサーを用いたジェットポンプによる吸引に比較して、騒音が発生せず、特に振動はほとんど生じないため、車体1や、車体1に積載されている各機器に対する損傷を防ぐことができる。また、濾材を水とともに吸引することができるため、水が緩衝材となり濾材の損傷を防止できると言う利点もある。
【0026】
図7は乱流管34を示した断面図である。同図(A)に示されるように、乱流管34は、複数のパイプ材36を、そのフランジ36A同士をボルト・ナットで接続することによって1本の乱流管34が構成され、各パイプ材36の内壁には、螺旋状の抵抗羽根36Bが溶接などによって固定されている。図7(B)にも示されるように、抵抗羽根36Bは、芯のないスクリュウと類似した形状であり、水が抵抗羽根36Bによって抵抗を受けながらパイプ材36内を通過することができるようになっている。つまり、乱流管34を水が通過すると、抵抗羽根36Bによって水に回転力が作用し、水とともに導入される濾材に乱流を生じさせながら、左側のパイプ材36に設けられた排出口36Cから、排出される。この乱流管34は、図1に示されるように、1次振動篩い機14上方に取り付けられ、この1次振動篩い機14のスクリーンに向かって排出口36Cから、水とともに濾材を排出する。
【0027】
図1及び図3に示されるように、1次振動篩い機14は、その本体15が、車体1に立設された門型のフレーム38上に、左右合わせて計8個のバネ40を介して振動可能に取り付けられている。また、2次振動篩い機16は、同様にバネ40を介して、フレーム41上に振動可能に取り付けられている。なお、フレーム41は、フレーム38よりも高さが低くなっている。
1次振動篩い機14、2次振動篩い機16の各本体15の上部には、振動を付加するモータ42が取り付けられ、このモータ42には、回転軸に半円状の重りが2枚、非対称に偏芯して取り付けられ、モータ42が回転することによってモータ42自身が振動し、結果的に本体15全体を振動させるようになっている。
【0028】
図8は、装置全体を上方から見た平面図であり、同図に示されるように、本体15には、粒径A(例えば2.5mm)以下の濾材を通す網目を有する粗選別スクリーン44を備えた粗選別部と、粒径Aよりも小さな粒径B(例えば1.5mm)以下の濾材を通す網目を有するBスクリーン46を備えた第1選別部とが配設されている。粗選別スクリーン44、並びにBスクリーン46は、ともに本体15をモータ42によって振動させることにより濾材とともに振動し、濾材を篩いにかけて粒径毎に選別する。
【0029】
図1及び図4に示されるように、粗選別スクリーン44の下方には、この粗選別スクリーン44の網目を通過した粒径A以下の濾材を下方の1次受けタンク18に導く逆四角錐状の漏斗部48が設置されている。この1次受けタンク18には、濾材とともに水も落下する。1次受けタンク18からは、2次洗浄ポンプ20へ連通する濾材送水パイプ50が設けられ、1次受けタンク18に溜まった粒径A以下の濾材が水とともに、2次洗浄ポンプ20側へ吸引されるようになっている。
【0030】
図9は、1次振動篩い機14及び2次振動篩い機16と、高圧水噴射手段54等との関係を示す分解斜視図である。同図に示されるように、1次振動篩い機14及び2次振動篩い機16の上方には、各振動篩い機の上方から、各スクリーン上の濾材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射手段54が設けられている。この高圧水噴射手段54は、車体1の後部に立設されている高圧水噴射ポンプ56と(図3参照)、導水パイプ58と、ノズル60とを備えて構成されている。高圧水噴射ポンプ56は、その吸込口に給水タンク24から清水が供給されるように図示しない配管が接続されているとともに、吐出口は、導水パイプ58が接続されている。図9に示されるように、導水パイプ58は、1次振動篩い機14及び2次振動篩い機16の上方において、9本の導水パイプ58A〜58Iへ枝分かれして、1次振動篩い機14の粗選別部、第1選別部上へ、又、2次振動篩い機16の第2〜5選別部上へ、高圧水を、シャワーのように噴射するようになっている。
【0031】
各選別部に噴射された高圧水は、1次振動篩い機14、並びに2次振動篩い機16の各スクリーン上の濾材を清水によって洗浄するとともに、水圧によって均分化させ、スクリーンによる選別の精度を向上させる。ノズル60から、噴射される水は円錐状に拡散するのではなく、ほぼ扇状に拡散し、濾材の進行方向に対して、ほぼ垂直の角度で直線的に噴射されるため、水圧が濾材に対して集中するようになっている。このため、粗選別スクリーン44及びBスクリーン46上の濾材は、噴射水によって濾材の固まりが小さくカットされながら均分化して分散するため、濾材に洗浄水が十分に浸透して行き渡り、この結果、濾材の選別並びに洗浄を効率的に行うことが可能である。なお、9本の各噴射パイプ58A〜58Iには、流量の調節が可能なバルブ62A〜62Iが取り付けられ、洗浄の状態や、選別の状態を黙視によって確認しながら噴射される水の流量を調整することが可能になっている。
【0032】
2次振動篩い機16は、1次振動篩い機14と隣接して配置され、粗選別スクリーン44及びBスクリーン46の網目よりも大きな網目を有する2次スクリーンが取り付けられている。2次スクリーンは、第2選別部としてCスクリーン64、第3選別部としてDスクリーン66、第4選別部としてEスクリーン68、第5選別部としてFスクリーン70の計4枚から構成されている。Cスクリーン64は例えば粒径5mmまでの濾材を通す網目に設定され、Dスクリーン66は例えば8mmまでの濾材を通す網目に、Eスクリーン68は例えば11mmまでの濾材を通す網目に、Fスクリーン70は例えば15mmまでの濾材を通す網目にそれぞれ設定されている。2次振動篩い機16は、1次振動篩い機14よりも、やや下方に位置しているので、1次振動篩い機14によって選別されなかった濾材が、振動によって、2次振動篩い機14側移動して、前述した粒径毎に選別され、漏斗部から傾斜して設けられた各排出口72,74,76.78を滑り落ちて装置の外部へ排出される。
【0033】
図10は各ポンプの設置状態を示した配置図である。同図に示されるように、2次洗浄ポンプ20は、5つのサンドポンプ20A〜20Eを並設して構成され、これらのサンドポンプ20A〜20Eは、車体1上の水槽24B内に設置されている。
図3及び図10に示されるように、サンドポンプ20Aの1次吸込口80には、1次受けタンク18から配管されている濾材送水パイプ50が接続されている。サンドポンプ20Aの吐出口は隣のサンドポンプ20Bの吸込口と接続されている。また、サンドポンプ20Bの吐出口はサンドポンプ20Cの吸込口と、サンドポンプ20Cの吐出口はサンドポンプ20Dの吸込口と、サンドポンプ20Dの吐出口はサンドポンプ20Eの吸込口へと、2次洗浄ポンプ20を構成する各サンドポンプ20A〜20E間が接続されている。
【0034】
各サンドポンプ20A〜20Eの吸込口と吐出口の口径は異なっているとともに、インバーター制御によって各サンドポンプ20A〜20Eの回転速度を任意に変更することできるようになっている。運転条件は、濾材の汚染状況、処理量などに応じて最適な条件で運転する。なお、本実施形態では、2次洗浄ポンプ20を5台のサンドポンプで構成しているが、水質が清澄な浄水場では5台以下でも洗浄可能である一方、排水浄化槽のような汚染度が高い施設ではサンドポンプの台数を増やすことで所定の洗浄能力を確保することができる。
【0035】
図3及び図10に示されるように、2次洗浄ポンプ20の側方の水槽24C内には、3次洗浄ポンプ22が設置されているとともに、2次洗浄ポンプ20のポンプ20Eの吐出口から延びる濾材送水パイプ82は、3次洗浄ポンプ22の吸込口に通じるホッパ84の上方にその先端が位置し、ホッパ84からサンドポンプである3次洗浄ポンプ22に、2次洗浄された濾材を導くようになっている。水槽24Cは、水槽24Bよりも高さが低くなっており、水槽24Bから上水が出入り可能である。3次洗浄ポンプ22は、2次洗浄ポンプ20よりも大型のポンプであり、且つ加圧力も強いため、2次洗浄ポンプ20によっては剥離しきれなかった付着物を破砕し、高い洗浄効果を得ることができる。3次洗浄ポンプ22は、その吐出口が1次振動篩い機14の第1選別部上に配管されている小径濾材排出口86(図9参照)と接続され、3次洗浄ポンプ22から圧送された濾材は、再度選別された後、各排出口52,72,74,76.78から、排出される。
【0036】
上記のように構成した本実施形態の濾材洗浄選別装置を使用し、濾材(若しくは吸着材)の洗浄を行う際のシステム全体としての作用は以下の通りである。
【0037】
まず、1次洗浄ポンプ12に接続された真空作用吸込器26により、浄水場などの濾過池から、水とともに濾材を、サイズを選別することなく吸引する。真空作用吸込器26によって吸引された濾材は、1次振動篩い機14の上方横に設置された乱流管34に送られる。図7に示されるように、乱流管34の内部には、抵抗羽根36Bが設けられているため、乱流管34内において濾材に乱流が作用し、螺旋状となって管内を進んでいく。
【0038】
その際、大きな粒径の濾材は、乱流管34内で遠心力によって外側に広がり乱流管34の壁面と接触するため、粒径が小径の濾材が先に粗選別部に向かって送られて行くこととなる。また、乱流管34内で濾材が複雑な運動をするため、濾材表面の付着物が剥離し易くなる効果もある。粗選別部では、濾材の粒径が例えば2.5mm以下の小径濾材の選別が行われ、粗選別スクリーン44の網目を通して下方の1次受けタンク18に落下する。乱流管34から粗選別部に向けて濾材が放出されるときは、粒径の小さな濾材から順に放出されるため、濾材の粒径毎の選別が容易となり選別の精度が向上する。
【0039】
粒径2.5mm以上の濾材は、1次振動篩い機14による振動によって粗選別部から第1選別部へ移動していく。その際、様々なサイズの粒径の濾材が入り混じって移動していくのであるが、1次振動篩い機14、2次振動篩い機16の上部に設けられている高圧水噴射手段54のノズル60から扇状に噴射される高圧の水が、濾材の運動方向に対しほぼ直角、且つ直線的にあたって壁のようになり、集団になって移動していた濾材は、ここで左右に分散されて高圧の水の噴射をしばらく受けることになる。この作用により、従来では、大径濾材表面に水垢等とともに付着し、選別が困難であった砂などが容易に大径濾材から剥離され、さらには剥離して固まった砂も破砕されて砂状となり、容易に分離洗浄することが可能である。
【0040】
粗選別部で2.5mm以下の小径濾材が選別された後、残りの濾材が、1次振動篩い機14による振動によって2次振動篩い機16側へ進んでいく。このとき、残りの濾材は、第1選別部のBスクリーン46上を通過するが、Bスクリーン46の網目は、例えば1.5mmと言うように、粗選別スクリーン44の2.5mmよりも小さくしているため、第1選別部で選別される濾材は非常に少なく、2次振動篩い機16側へ移動する濾材は、ほとんどが大径濾材である。
【0041】
2次振動篩い機16上においても、高圧水噴射手段54から噴射される高圧の噴射水によって濾材を少量ずつカットしながら分散させて均分化しているので、大径濾材の洗浄効果を大幅に向上させることができる。2次振動篩い機16に送られた濾材は、第2選別部から第5選別部まで移動しながら、各スクリーン64,66,68,70の網目の大きさに対応した粒径毎に選別されるが、このときも同様に高圧水噴射手段54から受ける高圧水が濾材に当たることによって、各スクリーン64,66,68,70上に濾材が拡散して広がるため、選別が効率的に行われる。各スクリーン上の濾材は、第2選別部から第5選別部に進むにしたがってスクリーン64,66,68,70の網目が徐々に大きくなり、各スクリーンの網目より小さい濾材は、各選別部の上部で高圧水噴射手段54により十分な洗浄を受けた後、振動によって篩い落とされ、スクリーンの網目を通り抜けて、漏斗部から各排出口72,74,76,78を通って装置の外部へ排出される。各排出口72,74,76,78の漏斗部の各面は、網目状になっており、各スクリーンで篩い落とされた濾材の中に混入している小径濾材を、漏斗部を通過する際に篩い落とし、選別能力を更に向上させている。篩い落とされた濾材は集められ、1次受けタンクに返送される。
【0042】
1次受けタンク18に落下した2.5mm以下の小径濾材は、水槽24Cに設置した2次洗浄ポンプ20に濾材送水パイプ50から送られる。2次洗浄ポンプ20は前述したように、5つのサンドポンプ20A〜20Eを並設して構成され、各サンドポンプは、隣接するサンドポンプ同士が連結され、その回転速度は、いずれも異なる速度に設定されている。回転速度は、隣接するサンドポンプ間において、あるサンドポンプが速い回転速度の場合は、次のサンドポンプは遅くすると言うように設定され、回転速度は操作制御パネル4に内臓されているインバーターによって個々のサンドポンプ毎に自由に変更することができ、処理量と汚染度によって適切な回転数に設定される。各サンドポンプ20A〜20Eは、その吸込口と吐出口との口径が異なることと、各サンドポンプ20A〜20Eの回転速度とが異なることで、各サンドポンプ20A〜20Eの内部にかかる圧力を高くする加圧、低くする減圧を繰り返す運転が可能になり、これによって濾材表面に付着した汚れを剥離し易くしている。また、加圧減圧を繰り返すことで、付着物自体が破壊されるため、濾材への再付着を防止することができる。
【0043】
2次洗浄ポンプ20を通過した濾材は3次洗浄ポンプ22に送られ、3度目の洗浄が行われる。3次洗浄ポンプは、吐出口が1次振動篩い機14の第1選別部上に配管されている小径濾材排出口86(図9参照)と接続されているので、3次洗浄ポンプ22から圧送された濾材は、小径濾材排出口86から第1選別部上へ送られた後、第1選別部の粒径Aよりも小さな粒径B(例えば1.5mm)以下の濾材を通す網目を有するBスクリーン46によって再度選別され、装置の外部へ排出される。
【0044】
ここで、粗選別部の粗選別スクリーン44と、第1選別部のBスクリーン46との関係は以下の通りである。本来、浄水場で使用される濾材は、1.5mm以下のものが最も多いため、2.5mmの網目に設定している粗選別スクリーン44から篩い落とされる濾材の量は必然的に多くなる。その一方、粗選別スクリーン44の網目を、1.5mmに設定してしまうと、粗選別の段階では、小径濾材から大径濾材まで幅広いサイズの粒径の濾材が混在しているため、スクリーンの網目に目詰まりを起こす可能性が非常に高くなり、最も多く使用されている1.5mm以下の濾材が少量しか落下しなくなるなど、篩い分けの効率が大幅に低下する。そこで、粗選別の段階では、スクリーン44の網目を2.5mm前後に設定することが、網目の目詰まりを防止するとともに、且つ小径濾材を効率的に選別できることが、実験的に確かめられているため、スクリーン44では、2.5mmと言うサイズの網目に設定したものである。即ち、粗選別段階では、多少大きめの網目のスクリーン44で選別し、後述する2次洗浄ポンプ20、3次洗浄ポンプ22による洗浄を経て汚れを落とした後、再度、第1選別部の1.5mmのBスクリーン46によって、改めて1.5mm以下の濾材を篩い落とすようにしたものである。
【0045】
以上説明したように、本実施形態の濾材洗浄選別装置によれば、濾材の選別と洗浄と同時に実施することができ、浄水場や排水場等における濾材の保守に要する負担を大幅に軽減することができる。また、洗浄選別装置を車載式にしているため、濾材の洗浄・選別作業をどこでも実施することができ、濾材の洗浄設備が設置されていない浄水場等における洗浄・選別に要するコストを大幅に低減することができる。
【0046】
なお、本実施形態では主として浄水場の濾材を洗浄する場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、排水処理場における濾材や、吸着材の洗浄・選別に利用することも勿論可能である。また、本発明は、濾材としての砂のほか、セラミック材、樹脂材、木質材、玉石、砂利、砂、マンガン砂など、あらゆる濾材又は吸着材の洗浄・選別に適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上説明したように、本発明によれば、浄水場、排水場などの濾過池に、異なるサイズや粒径の濾材が混在している場合であっても、濾材の選別、洗浄を効率的に行うことができ、浄水場等の保守作業に要する労力・コストを大幅に低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施形態に係る濾材洗浄選別装置を示す斜視図である。
【図2】同じく、濾材洗浄選別装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】同じく、濾材洗浄選別装置が積載された車両の右側面図である。
【図4】同じく、濾材洗浄選別装置が積載された車両の左側面図である。
【図5】同じく、濾材洗浄選別装置が積載された車両を後方から見た後面図である。
【図6】真空作用吸込器を示した図であり、このうち、図6(A)は概略斜視図、図6(B)は要部である混合室付近の断面図である。
【図7】乱流管を示した断面図であり、このうち、図7(A)は側断面図、図7(B)は図7(A)の7B線に沿った矢視断面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る濾材洗浄選別装置の全体を上方から見た平面図である。
【図9】1次振動篩い機及び2次振動篩い機と、高圧水噴射手段等との関係を示す分解斜視図である。
【図10】各ポンプの設置状態を示した配置図である。
【符号の説明】
【0049】
1 車体
2 作業歩廊
3 階段
4 操作制御パネル
10 濾材洗浄選別装置
12 1次洗浄ポンプ
14 1次振動篩い機
16 2次振動篩い機
18 1次受けタンク
20 2次洗浄ポンプ
20A〜20E サンドポンプ
22 3次洗浄ポンプ
24 給水タンク
24A〜24C 水槽
26 真空作用吸込器
26A 混合室
26B 水導入口
26C 濾材吸引口
26D 排出口
28 30 32 ホース
29 ノズル
34 乱流管
36 パイプ材
36A フランジ
36B 抵抗羽根
36C 排出口
38 41 フレーム
40 バネ
42 モータ
44 粗選別スクリーン
46 Bスクリーン
48 漏斗部
50 濾材送水パイプ
52 排出口
54 高圧水噴射手段
56 高圧水噴射ポンプ
58A〜58I 噴射パイプ
58 導水パイプ
60 ノズル
62A〜62I バルブ
64 Cスクリーン
66 Dスクリーン
68 Eスクリーン
70 Fスクリーン
72〜78 排出口
80 1次吸込口
82 濾材送水パイプ
84 ホッパ
86 小径濾材排出口


【特許請求の範囲】
【請求項1】
濾過池から濾材を吸引する1次洗浄ポンプを設けるとともに、吸引された濾材に振動を加えて篩いをかける1次振動篩い機を設置し、該1次振動篩い機には、粒径A以下の濾材を通す網目を有する粗選別スクリーンを備えた粗選別部と、粒径Aよりも小さな粒径B以下の濾材を通す網目を有するBスクリーンを備えた第1選別部とを配設するとともに、
前記粗選別スクリーンの下方に、該粗選別スクリーンを通過して落下することにより選別された粒径A以下の濾材を受ける1次受けタンクを設置するとともに、該1次受けタンク内の濾材を吸引しながら洗浄する2次洗浄ポンプを設けるとともに、該2次洗浄ポンプには更に濾材の洗浄を行う3次洗浄ポンプを接続し、
2次振動篩い機を、前記1次振動篩い機と隣接して配置し、前記粗選別スクリーンの網目を通過しなかった濾材を、前記1次振動篩い機による振動によって前記2次振動篩い機側へ移動可能に構成し、該2次振動篩い機には、前記粒径A及びBよりも大きな粒径の濾材を通す網目を有する2次スクリーンを少なくとも1つ以上設置し、該2次スクリーンを前記2次振動篩い機によって振動させながら、濾材を所定の粒径毎に選別する少なくとも1以上の選別部を具備したことを特徴とする濾材洗浄選別装置。
【請求項2】
濾過池から濾材を前記粗選別部へ搬送する真空作用吸込器を前記1次洗浄ポンプと接続し、該真空作用吸込器は混合室を有しており、該混合室に、濾材を吸引するホースが接続される濾材吸引口を配設するとともに、1次洗浄ポンプの吐出側と接続される水導入口を配設し、該水導入口には流速を加速するノズルを取り付け、該ノズルを通して水を前記混合室に圧送するように構成し、該混合室において濾材と水とが混合されるようになっており、更に混合室の排出口に、乱流管を接続して該乱流管を介して濾材を前記粗選別部へ導くように構成し、該乱流管の内壁に、導入された濾材を含む水に乱流を発生させる螺旋状の抵抗羽根を設け、該乱流管内において濾材と水とに乱流を発生させながら濾材を前記粗選別部へ導くようにしたことを特徴とする請求項1記載の濾材洗浄選別装置。
【請求項3】
前記1次振動篩い機及び2次振動篩い機のうち、少なくとも一方側には、各振動篩い機の上方から、各スクリーン上の濾材に向けて高圧水を噴射する高圧水噴射手段が設けられ、該高圧水噴射手段によって噴射された高圧水により、1次振動篩い機、並びに2次振動篩い機の各スクリーン上の濾材を洗浄するとともに大径濾材の表面に付着した水垢、小径濾材等を剥離しながら均分化させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の濾材洗浄選別装置。
【請求項4】
前記2次洗浄ポンプは、複数のサンドポンプが連結されて構成されていることを特徴とする請求項1乃至3に記載の濾材洗浄選別装置。
【請求項5】
前記2次洗浄ポンプを構成する各サンドポンプは、その流入口及び吐出口の口径が異なることを特徴とする請求項4に記載の濾材洗浄選別装置。
【請求項6】
前記2次洗浄ポンプを構成する各サンドポンプは、それぞれ回転数が異なるように運転されることを特徴とする請求項4又は5に記載の濾材洗浄選別装置。
【請求項7】
前記3次洗浄ポンプによって洗浄された濾材を前記1次振動篩い機の第1選別部のBスクリーン上へ導いて、粒径B以下の濾材を選別して回収することを特徴とする請求項1〜6に記載の濾材洗浄選別装置。
【請求項8】
前記1次振動篩い機、1次受けタンク、前記2次振動篩い機、2次洗浄ポンプ、3次洗浄ポンプ、高圧水噴射手段は、1台の車両に搭載されていることを特徴とする請求項1〜7に記載の濾材洗浄選別装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−130427(P2006−130427A)
【公開日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−323160(P2004−323160)
【出願日】平成16年11月8日(2004.11.8)
【特許番号】特許第3636205号(P3636205)
【特許公報発行日】平成17年4月6日(2005.4.6)
【出願人】(596062266)株式会社エフ・イー (4)
【Fターム(参考)】