説明

濾過装置

【課題】リークが発生しない濾過装置を提供する。
【解決手段】液体回収管7と、液体回収管7の周囲にスリーブ状に配置され、上下に積層された複数の位置決めトレイ2’と、位置決めトレイ2’と交互に配置された複数の膜5とを含む。各膜5は、隣接する一対の位置決めトレイ2’間に挟設される。各位置決めトレイ2’は、第1の係合部材24及び第2の係合部材25’を含む。各隣接する一対の位置決めトレイ2’は互いに接続され、第1の相対位置と第2の相対位置の間で互いに相対回動可能である。各位置決めトレイ2’の第1の係合部材24は、隣接する位置決めトレイ2’の第2の係合部材25’と係合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は濾過装置に関し、特に液体回収管の周囲にスリーブ状に配置された複数の位置決めトレイと、位置決めトレイと交互に配置された複数の膜とを含む濾過装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、一般の濾過装置は互いに組立てられた複数のフレーム及び膜を含んでいた。濾過する流体は、フレーム状の膜が組立てられた一方の端部から入れられた後に、もう一つの端部から排出される。フレームと膜は、濾過を行うときにリークが発生しないよう、良好に組立てられなければならない。しかし従来の濾過装置では、リークが発生しないようにフレームと膜を適当に組立てることは困難であった。そのため、リークが発生しない上、組立てが容易な濾過装置が求められていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の主な目的は、リークが発生しない濾過装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1の発明は、濾過装置であって、流体流路がその中に形成され、前記流体流路と流体連通されている複数の開口部が形成されている液体回収管と、前記液体回収管の周囲にスリーブ状に配置され、上下に積層された複数の位置決めトレイと、前記位置決めトレイと交互に前記液体回収管の周囲に配置され、隣接する一対の前記位置決めトレイの間にそれぞれ配置された複数の膜とを備え、各前記位置決めトレイは、前記液体回収管の周囲にスリーブ状に配置され、前記液体回収管の周囲に角変異された状態で複数の円弧状孔が形成されている環状プレートを有し、各前記円弧状孔は、互いに対向した第1の端部及び第2の端部を有し、各前記位置決めトレイの前記環状プレートは、前記円弧状孔それぞれの前記第1の端部に隣接するようにそれぞれ配置された複数の第1の係合部材と、前記円弧状孔それぞれの前記第2の端部に隣接するようにそれぞれ配置された複数の第2の係合部材とを有し、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートは、互いに接続され、第1の相対位置と、前記第1の相対位置からオフセットされた第2の相対位置との間で互いに相対回動可能であり、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの第2の係合部材から外れ、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材が着脱可能に係合されることを特徴とする、濾過装置としている。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載の濾過装置であって、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材と角度的にオフセットされ、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材に軸方向で整列することを特徴とする。
【0006】
請求項3の発明は、請求項2に記載の濾過装置であって、各前記位置決めトレイの前記環状プレートには、前記第1の係合部材それぞれが画成され、そこから軸方向外側へ突出された複数の第1の円弧状凸部が形成され、各前記位置決めトレイの前記環状プレートには、前記第2の係合部材それぞれが画成され、そこから前記位置決めトレイそれぞれの前記環状プレート内の前記円弧状孔それぞれに突出された複数の第2の円弧状凸部がさらに形成され、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの各前記第1の円弧状凸部は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレート内にある前記円弧状孔を通って延伸されることを特徴とする。
【0007】
請求項4の発明は、請求項3に記載の濾過装置であって、各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第1の円弧状凸部は、それぞれ逆L字形であり、前記円弧状孔それぞれの前記第1の端部の周囲から軸方向に突出し、前記円弧状孔それぞれの前記第2の端部に向かって延伸している自由端部を有し、各前記円弧状孔は、孔画成壁により画成され、各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第2の円弧状凸部は、前記円弧状孔それぞれの前記孔画成壁から径方向内側へ突出され、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの各前記第1の円弧状凸部の前記自由端部は、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の円弧状凸部それぞれと軸方向で整列され、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の円弧状凸部それぞれからオフセットされることを特徴とする。
【0008】
請求項5の発明は、請求項4に記載の濾過装置であって、各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第1の円弧状凸部の前記自由端部には、係合溝が形成され、各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第2の円弧状凸部には舌部材が形成され、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの各前記第2の円弧状凸部の前記舌部材が、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第1の円弧状凸部それぞれの前記自由端部内の前記係合溝と係合されることを特徴とする。
【0009】
請求項6の発明は、請求項1に記載の濾過装置であって、各前記位置決めトレイの前記環状プレートは、上面及び底面を有し、前記上面及び前記底面からそれぞれ内側に凹んだ上部環状凹部及び下部環状凹部をさらに有し、各前記位置決めトレイの前記環状プレート内にある前記上部環状凹部及び前記下部環状凹部にそれぞれ配置され、各隣接する一対の前記膜とそれぞれシーリング接触された上部シーリングリング及び下部シーリングリングをさらに有することを特徴とする。
【0010】
請求項7の発明は、請求項1に記載の濾過装置であって、各隣接する二つの前記膜は、それらの間に協働して隙間を画成し、隣接する二つの前記膜の間にある前記隙間内にそれぞれ配置され、前記位置決めトレイそれぞれの前記環状プレート上にスリーブ状に回転可能な状態で配置されたハブと、前記ハブから外側に曲線状に延伸された複数の羽根とをそれぞれ有する複数の撹拌部材をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の濾過装置は、従来技術で発生していたリークが発生しないようにする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1から図4は、本発明の第1実施形態による濾過装置を示す。この濾過装置は、流体入口(図示せず)及び流体出口を有するカラム11と、カラム11内に取り付けられている濾過ユニット100とを含む。カラム11には、清掃用に複数の注水管14が取り付けられている。
【0013】
濾過ユニット100には、その中に流体流路70が形成され、流体流路70と流体連通された複数の開口部71(図2に示す)が形成された液体回収管7と、液体回収管7の周囲にスリーブ状に形成され、上下に積層された複数の位置決めトレイ2(2’)(以下、互いに隣接する二つの位置決めトレイは、説明を容易にするため、それぞれ2及び2’の符号で示す。)と、位置決めトレイ2(2’)と交互に配置され、液体回収管7の周囲に配置された複数の膜5とを含む。各膜5は、隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の間に配置される。各位置決めトレイ2(2’)は、液体回収管7の周囲にスリーブ状に配置され、液体回収管7の周囲に角変異された状態で複数の円弧状孔23(23’)が形成された環状プレート21(21’)を含む。各円弧状孔23(23’)は、対向する第1の端部231(231’)及び第2の端部232(232’)を有する。各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)は、円弧状孔23(23’)それぞれの第1の端部231(231’)に隣接してそれぞれ配置された複数の第1の係合部材24(24’)と、円弧状孔23(23’)それぞれの第2の端部232(232’)に隣接してそれぞれ配置された複数の第2の係合部材25(25’)とを有する。各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’は、互いに接続され、第1の相対位置と第1の相対位置からオフセットされた第2の相対位置との間で、相対回動可能な状態となる。図4に示すように、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの第1の係合部材24は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’の第2の係合部材25’から外れる。図5に示すように、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの第1の係合部材24は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’の第2の係合部材25’と着脱可能に係合される。
【0014】
本実施形態において、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの第1の係合部材24は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21’のもう一つの第2の係合部材25’と角度的にオフセットされるため、隣接する一対の位置決めトレイ2、2’は分離することができる。各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの第1の係合部材24は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21’のもう一つの第2の係合部材25’と軸方向で整列するため、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’が分離することを防ぐことができる。
【0015】
各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)には、第1の係合部材24(24’)それぞれが形成され、そこから軸方向外側へ突出されている複数の第1の円弧状凸部と、第2の係合部材25(25’)それぞれを形成し、そこから位置決めトレイ2(2’)それぞれの環状プレート21(21’)内の円弧状孔23(23’)それぞれに突出されている複数の第2の円弧状凸部とが形成されることが好ましい。各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの各第1の円弧状凸部は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’内にある円弧状孔23’を通って延伸される。
【0016】
各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)の各第1の円弧状凸部は、逆L字形であり、円弧状孔23(23’)それぞれの第1の端部231(231’)の周囲から軸方向に突出され、円弧状孔23(23’)それぞれの第2の端部232(232’)に向かって延伸された自由端部242(242’)を有することが好ましい。各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)の各第2の円弧状凸部は、円弧状孔23(23’)それぞれの孔画成壁から径方向内側へ突出されている。各隣接する一対の位置決めトレイ2の環状プレート21のうちの一つの各第1の円弧状凸部の自由端部242は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第2の相対位置に配置されるとき、隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’の第2の円弧状凸部(25’)それぞれに軸方向で整列され、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’の第2の円弧状凸部(25’)それぞれからオフセットされる。
【0017】
図5に示すように、各環状プレート21(21’)の各第1の円弧状凸部の自由端部242(242’)には、凸部243(243’)がさらに設けられているため、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの各第1の円弧状凸部の凸部243は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’の第2の円弧状凸部材25’それぞれのコーナーに当接されることが好ましい。
【0018】
各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)は、上面211(211’)及び底面212(212’)を有し、上面211(211’)及び底面212(212’)からそれぞれ内側に凹んだ上部及び下部の環状凹部28(28’)がさらに設けられている。濾過装置は、各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)内にある上部及び下部の環状凹部28(28’)にそれぞれ配置され、各隣接する一対の前記膜5とそれぞれシーリング接触された上部及び下部のシーリングリング3をさらに含む。
【0019】
本実施形態において、各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)は、複数の係合片27(27’)が形成されている周縁部213(213’)を有する。各隣接された二つの膜5は、協働してそれらの間に隙間22を形成する。濾過装置は、隣接する二つの膜5の間にある隙間22内に配置され、位置決めトレイ2(2’)それぞれの環状プレート21(21’)上にスリーブ状に回転可能な状態に配置された環状ハブ61と、環状ハブ61から外側に延伸された曲線状の複数の羽根62とを有する複数の撹拌部材6をさらに含むため、膜清浄操作を行うときに、撹拌部材6は、液体回収管7内に注入された水により駆動され、環状プレート21(21’)に対して回転することにより、膜5で濾過された固体物を除去することができる。各環状プレート21(21’)の係合片27(27’)は、その上にある撹拌部材6を保持することができる。その上、各位置決めトレイ2(2’)の各環状プレート21(21’)には、液体回収管7と流体連通する複数の導液孔26(26’)がさらに形成される。
【0020】
各位置決めトレイ2(2’)の環状プレート21(21’)には、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の着脱が容易な複数の挿入孔29(29’)がさらに形成されることが好ましい。
【0021】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態による濾過装置を示す。この第2実施形態は、各位置決めトレイ2’の環状プレート21’の各第1の円弧状凸部の自由端部242’に係合溝244’が形成されている点が第1実施形態と異なる。各位置決めトレイ2の環状プレート21の各第2の円弧状凸部には舌部材251が形成されている。各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21、21’が第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’の環状プレート21のうちの一つの各第2の円弧状凸部の舌部材251は、各隣接する一対の位置決めトレイ2、2’のもう一つの環状プレート21’の第1の円弧状凸部それぞれの自由端部242’内にある係合溝244’と係合される。
【0022】
上述の実施形態から分かるように、本発明は、濾過装置内にある位置決めトレイ2(2’)により、従来技術の欠点を無くすことができる。
【0023】
本発明では好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知するものなら誰でも、本発明の主旨と領域を脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って本発明の保護の範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の第1実施形態による濾過装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による膜、撹拌部材及び隣接する一対の位置決めトレイを組立てる時の状態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態による膜、撹拌部材及び位置決めトレイを組立てた時の状態を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による隣接する一対の位置決めトレイが第1の相対位置に配置されたときの状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第1実施形態による隣接する一対の位置決めトレイが第2の相対位置に配置されたときの状態を示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による濾過装置の隣接する一対の位置決めトレイを示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
2 位置決めトレイ
2’ 位置決めトレイ
3 シーリングリング
5 膜
6 撹拌部材
7 液体回収管
11 カラム
14 注水管
21 環状プレート
21’ 環状プレート
22 隙間
23 円弧状孔
23’ 円弧状孔
24 第1の係合部材
24’ 第1の係合部材
25 第2の係合部材
25’ 第2の係合部材
26 導液孔
26’ 導液孔
27 係合片
27’ 係合片
28 環状凹部
28’ 環状凹部
29 挿入孔
29’ 挿入孔
61 環状ハブ
62 羽根
70 流体流路
71 開口部
100 濾過ユニット
211 上面
211’ 上面
212 底面
212’ 底面
213 周縁部
213’ 周縁部
231 第1の端部
231’ 第1の端部
232 第2の端部
232’ 第2の端部
242 自由端部
242’ 自由端部
243 凸部
243’ 凸部
244’ 係合溝
251 舌部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体流路がその中に形成され、前記流体流路と流体連通されている複数の開口部が形成されている液体回収管と、
前記液体回収管の周囲にスリーブ状に配置され、上下に積層された複数の位置決めトレイと、
前記位置決めトレイと交互に前記液体回収管の周囲に配置され、隣接する一対の前記位置決めトレイの間にそれぞれ配置された複数の膜とを備え、
各前記位置決めトレイは、前記液体回収管の周囲にスリーブ状に配置され、前記液体回収管の周囲に角変異された状態で複数の円弧状孔が形成されている環状プレートを有し、各前記円弧状孔は、互いに対向した第1の端部及び第2の端部を有し、各前記位置決めトレイの前記環状プレートは、前記円弧状孔それぞれの前記第1の端部に隣接するようにそれぞれ配置された複数の第1の係合部材と、前記円弧状孔それぞれの前記第2の端部に隣接するようにそれぞれ配置された複数の第2の係合部材とを有し、
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートは、互いに接続され、第1の相対位置と、前記第1の相対位置からオフセットされた第2の相対位置との間で互いに相対回動可能であり、
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材から外れ、
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材が着脱可能に係合されることを特徴とする濾過装置。
【請求項2】
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材と角度的にオフセットされ、
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの前記第1の係合部材は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の係合部材に軸方向で整列することを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
【請求項3】
各前記位置決めトレイの前記環状プレートには、前記第1の係合部材それぞれが画成され、そこから軸方向外側へ突出された複数の第1の円弧状凸部が形成され、
各前記位置決めトレイの前記環状プレートには、前記第2の係合部材それぞれが画成され、そこから前記位置決めトレイそれぞれの前記環状プレート内の前記円弧状孔それぞれに突出された複数の第2の円弧状凸部がさらに形成され、
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの各前記第1の円弧状凸部は、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレート内にある前記円弧状孔を通って延伸されることを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
【請求項4】
各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第1の円弧状凸部は、それぞれ逆L字形であり、前記円弧状孔それぞれの前記第1の端部の周囲から軸方向に突出し、前記円弧状孔それぞれの前記第2の端部に向かって延伸している自由端部を有し、各前記円弧状孔は、孔画成壁により画成され、各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第2の円弧状凸部は、前記円弧状孔それぞれの前記孔画成壁から径方向内側へ突出され、
各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの各前記第1の円弧状凸部の前記自由端部は、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の円弧状凸部それぞれと軸方向で整列され、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第1の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第2の円弧状凸部それぞれからオフセットされることを特徴とする請求項3に記載の濾過装置。
【請求項5】
各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第1の円弧状凸部の前記自由端部には、係合溝が形成され、各前記位置決めトレイの前記環状プレートの各前記第2の円弧状凸部には舌部材が形成され、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートが前記第2の相対位置に配置されるとき、各隣接する一対の前記位置決めトレイの前記環状プレートのうちの一つの各前記第2の円弧状凸部の前記舌部材が、各隣接する一対の前記位置決めトレイのもう一つの前記環状プレートの前記第1の円弧状凸部それぞれの前記自由端部内の前記係合溝と係合されることを特徴とする請求項4に記載の濾過装置。
【請求項6】
各前記位置決めトレイの前記環状プレートは、上面及び底面を有し、前記上面及び前記底面からそれぞれ内側に凹んだ上部環状凹部及び下部環状凹部をさらに有し、
各前記位置決めトレイの前記環状プレート内にある前記上部環状凹部及び前記下部環状凹部にそれぞれ配置され、各隣接する一対の前記膜とそれぞれシーリング接触された上部シーリングリング及び下部シーリングリングをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
【請求項7】
各隣接する二つの前記膜は、それらの間に協働して隙間を画成し、
隣接する二つの前記膜の間にある前記隙間内にそれぞれ配置され、前記位置決めトレイそれぞれの前記環状プレート上にスリーブ状に回転可能な状態で配置されたハブと、
前記ハブから外側に曲線状に延伸された複数の羽根とをそれぞれ有する複数の撹拌部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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