説明

濾過装置

【課題】フィルタの寿命を延長させることができる濾過装置を提供する。
【解決手段】流入口15及び流出口16を設けたハウジング11内にフィルタ19を配設し、流入口15からハウジング11内に流入されたエアをフィルタ19で濾過して流出口16から流出させるように構成する。流入口とフィルタとの間の位置にはエアの流れる方向を規制する整流板22を設けるとともに、その整流板22にはエアが流れるための透孔23を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、エンジンの吸気側に接続して使用される濾過装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の濾過装置としては、例えば特許文献1及び特許文献2に開示されるような構成が提案されている。
特許文献1に記載の従来構成においては、円筒状のハウジングの周壁に流入口が接線方向に向けて設けられるとともに、ハウジングの一端の軸心部に流出口が設けられている。ハウジング内には、円筒状のフィルタが配設されている。ハウジングの周壁内面において、流入口の近傍の位置には、リブが突出形成されている。そして、流入口からハウジング内に流入されたエアが旋回流となってリブに衝突することにより、エア流が下方に進行方向を変更されて、エアに含まれるダストが分離される。分離されたダストはリブに沿って落下して、ハウジングの下端のダスト排出口から排出される。さらに、ダスト分離後のエアがフィルタで濾過される。
【0003】
また、特許文献2に記載の従来構成においては、水平方向に螺旋空間を形成するアルキメデス螺旋体が設けられている。アルキメデス螺旋体の外周端部には流体導入口が接続されるとともに、アルキメデス螺旋体の内周端部には流体取出口が鉛直方向に延びるように接続されている。アルキメデス螺旋体の螺旋空間を形成する外側壁の内側には、螺旋多孔板が設けられている。アルキメデス螺旋体の下部には、沈殿室が設けられている。そして、流体導入口から導入される固体及び液体、あるいは固体及び気体の混合流体が螺旋空間に沿って旋回されるとき、混合流体に含まれる固体の粒子が自身の慣性により、螺旋多孔板の細孔から外側に飛ばされて分離される。また、分離された固体の粒子は、外側壁の内側に沿って沈殿室内に落下されて、外部に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−128366号公報
【特許文献2】特開2001−121039号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、これらの従来構成においては、次のような問題があった。
特許文献1に記載の従来構成では、流入口からハウジング内に流入されたエアがそのまま旋回されてフィルタで濾過されるため、ダストは粗大なものから微少なものまで、すべてフィルタで濾過される。そのため、フィルタの負担が増大され、フィルタ寿命が短くなるという問題があった。
【0006】
また、特許文献2に記載の従来構成では、アルキメデス螺旋体の螺旋空間内に配置された螺旋多孔板のみにより、慣性力を利用して固体の粒子が分離されるようになっている。このため、エアに含まれる粗大なダストは分離することは可能であるが、微細なダストは分離することが困難であって、この特許文献2の従来構成はエンジンの吸気側に接続して使用することには適さないという問題があった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、エアに含まれる微細なダストまで捕捉することができるとともに、フィルタの寿命を延長させることができる濾過装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、この発明は、流入口及び流出口を設けたハウジング内にフィルタを設け、流入口からハウジング内に流入されたエアをフィルタで濾過して流出口から流出させるようにした濾過装置において、前記流入口とフィルタとの間の位置にエアの流れる方向を変更する整流板を設けるとともに、その整流板にエアが通るための透孔を設けたことを特徴としている。
【0009】
従って、この発明の濾過装置においては、流入口からハウジング内にエアが流入されると、そのエアが流入口とフィルタとの間の位置に設けられた整流板に沿って流れる。このとき、エアに含まれる粗大なダストが慣性により直進方向に移動されようとし、エアは透孔からフィルタ側に流れる。このため、粗大なダストがエア流から分離される。従って、粗大なダスト及び微細なダストを分離して適切に捕捉でき、フィルタが粗大なダストによって目詰まりすることを抑制して、フィルタの寿命を延長させることができる。
【0010】
前記の構成において、前記ハウジングを円筒形に形成するとともに、円筒形のフィルタをハウジングの軸心部に設置し、前記流入口をハウジングの周壁に接線方向へ向けて開口させるとともに、前記流出口を軸心部に開口させ、前記整流板を流入口から周壁に沿って延長し、整流板と周壁との間にエアの流路を形成するとよい。
【0011】
前記の構成において、前記エア流路から下流側に離れた位置に、ダストを捕捉するための捕捉手段を設けるとよい。
前記の構成において、前記整流板は前記流入口を覆う位置からハウジングの周壁に沿って円弧状に延びるように形成されることが好ましい。
【0012】
前記の構成において、複数枚の整流板を、ハウジングの周壁の内側にエア流方向に沿って設け、隣接する整流板間にエアの導入口を形成するとよい。
さらに、前記の構成において、整流板の各透孔におけるエア流の下流側の開口周縁に、透孔内へのエアの流入を案内するための案内片を流路側に向かって突出形成するとよい。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、この発明によれば、エアを適切に濾過できるとともに、フィルタの寿命を延長させることができるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1実施形態の濾過装置を示す縦断面図。
【図2】図1の2−2線における断面図。
【図3】第2実施形態の濾過装置を示す横断面図。
【図4】第3実施形態の濾過装置を示す要部斜視図。
【図5】図4の5−5線における部分拡大断面図。
【図6】第4実施形態の濾過装置を示す横断面図。
【図7】第5実施形態の濾過装置を示す横断面図。
【図8】第6実施形態の濾過装置を示す縦断面図。
【図9】図8の濾過装置の部分破断平面図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1実施形態)
以下に、この発明を具体化した濾過装置の第1実施形態を、図1及び図2に従って説明する。
【0016】
この実施形態の濾過装置においては、ハウジング11が有蓋円筒状のハウジング本体12と、そのハウジング本体12の底部の開口部にシールリング14を介して開閉可能に取り付けられるとともに、図示しないクランプにより閉鎖位置に保持された蓋体13とより構成されている。すなわち、前記ハウジング本体12は、円筒状をなす周壁12aと、その周壁12aの上端に位置する上端板12bとを備えている。蓋体13は、ハウジング本体12の周壁12aに連なる短円筒状の周壁13aと、その周壁13aの下端に位置する下端板13bとを備えている。
【0017】
前記ハウジング本体12の周壁12aの外面には、ハウジング11内にエアを流入させるための円筒状の流入口15がハウジング本体12の周壁12aに対して接線方向へ向けて開口するように形成されている。ハウジング本体12の上端板12bには、ハウジング11内からエアを流出させるための円筒状の流出口16がハウジング11の軸心部に開口するように形成されている。ハウジング本体12の上端板12bの外面には、流出管17が流出口16に接続した状態で固定されている。ハウジング本体12の上端板12bの内面には、円筒状の支持筒18が流出口16の外側に所定の間隔をおいて同心状に突出形成されている。
【0018】
前記ハウジング11内においてハウジング本体12の上端板12bと蓋体13の下端板13bとの間には、断面菊花状で全体の輪郭が円筒状をなすフィルタ19が着脱可能に収容されている。このフィルタ19は、シート状をなすとともに襞折り状に形成された不織布等の濾材19aを円形に巻き、その濾材19aの上下両端部に一対の平板環状の端面板19b,19cを気密状に固定して構成されている。そして、流入口15からハウジング本体12内に流入されたエアが、ハウジング11の周壁12aとフィルタ19との間で旋回されるとともに、フィルタ19で濾過されて流出口16から流出されるようになっている。なお、図示はしないが、フィルタ19の外周面には、フィルタ19の形状保持のために円筒状をなす目の粗い金属網が被せられている。
【0019】
前記流出口16と支持筒18との間において、ハウジング本体12の上端板12bとフィルタ19の上端面板19bとの間には、フィルタ19の上端部における外周側と内周側との間の気密を保持するための上シール部材20が介在されている。蓋体13の下端板13bとフィルタ19の下端面板19cとの間には、フィルタ19の下端部における外周側と内周側との間の気密を保持するための下シール部材21が介在されている。
【0020】
前記ハウジング本体12内において流入口15とフィルタ19との間の位置には、エアの流れる方向を規制するための整流板22が流入口15を覆うように、その流入口15の端部からハウジング本体12の周壁12aに沿って円弧状に延びるように形成されている。整流板22と周壁12aの内面との間には、流入口15から円弧状に延びる流路40が形成されている。整流板22は、その幅(図1の上下方向の寸法)が流入口15の内径よりも大きくなるように形成され、その先端部側において一対の脚部22aにより周壁12aの内面に連結保持されている。また、流路40の上下両端及び先端は開放されている。
【0021】
前記整流板22には複数のスリット状の透孔23が、ハウジング本体12の軸心方向に沿って延びるとともに、円周方向に間隔をおいて形成されている。そして、流入口15からハウジング11内の前記流路40に流入されるエアが、流路40内を旋回状に流れるとともに、整流板22の各透孔23を通ってフィルタ19側に流れる。このとき、エアに含まれる粗大なダストが自身の質量に基づく慣性により微細なダストと分離して直進的に移動されようとし、結果として、周壁12aの内面に沿って移動される。
【0022】
前記整流板22の基端近傍において、ハウジング本体12の周壁12aの内面にはリブ24が突設されている。リブ24に対してエア旋回流の上流側に対応配置されるように、前記流路40から下流側に離れた位置において蓋体13の下端板13bには取り付け孔25が形成され、その取り付け孔25には捕捉手段としてのゴム等の弾性材よりなるダスト排出弁26が取り付けられている。そして、前記整流板22の外周側に分離されたダストがリブ24に沿って排出弁26内に落下収集されるとともに、車両振動によって排出弁26が自身の弾性に抗して開放されることにより、外部に排出されるようになっている。
【0023】
次に、前記のように構成された濾過装置の機能を説明する。
エンジンが動作されると、エアが流入口15からハウジング本体12内に流入し、ハウジング本体12の周壁12aと整流板22との間の流路40内を旋回状態で流れる。この場合、整流板22に複数の透孔23が形成されているので、エア流は微細なダストとともに各透孔23を通ってフィルタ19側に方向変更される。このとき、エアに含まれる粗大なダストは自身の質量に基づく慣性により直進的に移動されようとするため、その粗大なダストは周壁12aに沿って移動される。そして、粗大なダストは排出弁26内にリブ24に当たって落下し、排出弁26内に捕捉される。この状態で、車両振動により排出弁26が開かれ、粗大なダストは車外に廃棄される。一方、方向変更されたエアがフィルタ19を通過して濾過され、エアに含まれる微細なダストがフィルタ19によって捕捉される。そして、濾過後のエアが流出口16からハウジング11外に流出して、エンジンの吸気側に供給される。
【0024】
このように、エアに含まれる粗大なダストと微細なダストとが、整流板22の部分で分離され、粗大なダストは排出弁26に、微細なダストはフィルタ19によって捕捉される。従って、フィルタ19は粗大なダストによって早期に目詰まりが生じることなく、長期間にわたって使用することができる。
【0025】
従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1) この濾過装置においては、流入口15とフィルタ19との間の位置には、ハウジング11の周壁12aの内面に沿う流路40を形成するための整流板22が設けられ、その整流板22には透孔23が形成されている。このため、流入口15からハウジング11内に流入されたエアは、透孔23からフィルタ19側に抜けるが、エアに含まれる粗大なダストがエア流から分離されて、周壁12aの内面に沿って移動される。そして、粗大なダストは排出弁26によって捕捉され、フィルタ19には微細なダストが捕捉される。よって、エアから粗大ダスト及び微少ダストを取り除く濾過を適切に実行できるとともに、フィルタ19の寿命を延長させることができる。
【0026】
(2) この濾過装置においては、整流板22がハウジング11の周壁12aに沿うように設けられているため、流入口15から流入されるエアの速度はそれほど低下されない。従って、エアに含まれる粗大なダストが慣性を利用して微細なダストから適切に分離される。よって、エアに含まれる粗大なダストを効果的に分離させることができて、フィルタ19の寿命の延長に有効である。
【0027】
(第2実施形態)
次に、この発明を具体化した濾過装置の第2実施形態を説明する。この第2実施形態以降の各実施形態及び変更例は、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0028】
この第2実施形態においては、図3に示すように、整流板22に形成された複数の透孔23の開口寸法L1〜L4が、エア旋回流の上流側のものほど大きくなるように設定されている。
【0029】
従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(3) この実施形態の濾過装置においては、整流板22上の透孔23の開口寸法L1〜L4が、エア旋回流の上流側のものほど大きくなるように形成されている。このため、ハウジング本体12の周壁12aに沿う流路40内のエア流がフィルタ19側へ方向変更し易くなり、微少ダストと粗大ダストとをさらに適切に分離させることができる。
【0030】
(第3実施形態)
次に、この発明を具体化した濾過装置の第3実施形態を説明する。
この第3実施形態においては、図4及び図5に示すように、整流板22に複数のほぼ半月状の透孔23が、ハウジング本体12の軸心方向及び円周方向に間隔をおいて形成されている。また、円周方向に配列された複数の透孔23の開口寸法が、前記第2実施形態の場合と同様に、エア旋回流の上流側のものほど次第に大きくなるように形成されている。そして、各透孔23におけるエア旋回流の上流側の開口周縁の外面には、透孔23内へのエアの流入,すなわちフィルタ19側へのエア流の方向変更を案内するための斜状の案内面29が形成されている。
【0031】
従って、この第3実施形態によれば、前記第1及び第2実施形態における(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(4) この実施形態の濾過装置では、エアが整流板22上の各透孔23において、整流板22の外周側から案内面29に沿って透孔23内に円滑に流入されるため、エアの方向変更を効果的に行うことができる。
【0032】
(第4実施形態)
次に、この発明を具体化した濾過装置の第4実施形態を説明する。
この第4実施形態においては、図6に示すように、ハウジング本体12の周壁12aの内側に、スリット状の透孔23を有する複数(実施形態では3枚)の整流板22がエア流方向に沿って、かつ隣接する整流板22の下流側端部と上流側端部とが導入口41を介して重なるように設けられている。従って、流路40が整流板22ごとに形成されている。なお、下流側の2枚の整流板22の導入口41側の上下両端には、その整流板22固定用の脚22bが設けられている。
【0033】
従って、この第4実施形態においても、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。特に、この実施形態においては、以下の効果がある。
【0034】
(5) この実施形態の濾過装置では、ハウジング11内の旋回流が下流側の2枚の整流板22の流路40に導入口41を介して導入されるため、粗大なダストをさらに適切に分離できる。
【0035】
(第5実施形態)
次に、この発明を具体化した濾過装置の第5実施形態を説明する。
この第5実施形態では、図7に示すように、整流板22上の各透孔23におけるエア流の下流側における開口周縁に、透孔23内へのエアの流入を案内するための案内片30が流路40側に向かって突出形成されている。
【0036】
従って、この第5実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(6) この実施形態の濾過装置では、流路40内のエアが案内片30に沿って透孔23を介してフィルタ19側に円滑に案内されるため、エア流の方向変更を効果的に行うことができる。
【0037】
(第6実施形態)
次に、この発明を具体化した濾過装置の第6実施形態を説明する。
この第6実施形態においては、図8及び図9に示すように、ハウジング31が、上面を開口した四角箱形の下ハウジング32と、下面を開口した四角箱形の上ハウジング33とから構成されている。下ハウジング32の一側面の隅角部には流入口15が突設されるとともに、上ハウジング33の他側面における下ハウジング32と反対側の隅角部には流出口16が突設されている。下ハウジング32と上ハウジング33との開口端部間には、ほぼ四角平板状のフィルタ19が着脱可能に配設されている。このフィルタ19は、シート状をなすとともに襞折り状に形成された不織布等の濾材19aの外周に、両ハウジング32,33間のシールを確保するためのシール部34を設けることにより構成されている。
【0038】
前記流入口15と対面するように、下ハウジング32内の隅角部には円弧状の整流板22が傾斜状態に配設されている。整流板22には複数のスリット状,円形状等の形状の透孔23が形成されている。整流板22と対応する下ハウジング32の底部には取り付け孔25が形成され、その取り付け孔25には車両振動によって開放されるダスト排出弁26が取り付けられている。
【0039】
そして、この実施形態においては、流入口15からハウジング31内に流入するエアが、整流板22により斜め上方に方向変更されてフィルタ19側に移動される。このとき、エアに含まれる粗大なダストは、その質量に基づく慣性により整流板22の透孔23を通して直進的に移動され、整流板22の裏側と下ハウジング32の内面との間の空間内に分離される。分離された粗大ダストは排出弁26から排出される。
【0040】
従って、この第6実施形態においても、前記第1実施形態における(1)及び(2)に記載の効果とほぼ同様の効果を得ることができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0041】
・ 図6及び図7に示す前記第4及び第5実施形態において、整流板22上の複数の透孔23の開口寸法を、前記第2実施形態の場合と同様に、エア旋回流の下流側のものほど小さくなるように形成すること。
【0042】
・ 図4に示す第3実施形態において、2点鎖線で示すように、透孔23を図4の上下方向に長く形成すること。
・ 前記各実施形態の構成を組み合わせること。例えば、図7に示す第5実施形態の案内片30を図6に示す第4実施形態の透孔23に形成すること。
【符号の説明】
【0043】
11…ハウジング、12…ハウジング本体、12a…周壁、13…蓋体、15…流入口、16…流出口、19…フィルタ、22…整流板、23…透孔、30…案内片、31…ハウジング、40…流路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流入口及び流出口を設けたハウジング内にフィルタを設け、流入口からハウジング内に流入されたエアをフィルタで濾過して流出口から流出させるようにした濾過装置において、
前記流入口とフィルタとの間の位置にエアの流れる方向を規制する整流板を設けるとともに、その整流板にエアが通るための透孔を設けたことを特徴とする濾過装置。
【請求項2】
前記ハウジングを円筒形に形成するとともに、円筒形のフィルタをハウジングの軸心部に設置し、前記流入口をハウジングの周壁に接線方向へ向けて開口させるとともに、前記流出口を軸心部に開口させ、前記整流板を流入口から周壁に沿って延長し、整流板と周壁との間にエアの流路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の濾過装置。
【請求項3】
前記流路から下流側に離れた位置に、ダストを捕捉するための捕捉手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の濾過装置。
【請求項4】
前記整流板は前記流入口を覆う位置からハウジングの周壁に沿って円弧状に延びるように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の濾過装置。
【請求項5】
複数枚の整流板を、エア流方向に沿って設け、隣接する整流板間にエアの導入口を形成したことを特徴とする請求項2〜4のうちのいずれか一項に記載の濾過装置。
【請求項6】
整流板の各透孔におけるエア流の下流側の開口周縁に、透孔内へのエアの流入を案内するための案内片を流路側に向かって突出形成したことを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれか一項に記載の濾過装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−245442(P2011−245442A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−122813(P2010−122813)
【出願日】平成22年5月28日(2010.5.28)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【Fターム(参考)】