火災表示装置
【課題】 各種設定をユーザ側で設定変更可能とすることで、ユーザが使いやすい環境を実現できるようにする。
【解決手段】 表示部15に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、優先切換タブが選択されると、第1報の警報のみについて優先切換機能を有効とするか、第1報に後続する後続警報についても優先切換機能を有効とするかを変更可能とするユーザ設定機能制御手段を設ける。
【解決手段】 表示部15に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、優先切換タブが選択されると、第1報の警報のみについて優先切換機能を有効とするか、第1報に後続する後続警報についても優先切換機能を有効とするかを変更可能とするユーザ設定機能制御手段を設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種設定をユーザ側で変更可能な火災表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の火災表示装置は、火災報知設備、つまり複数の端末機器が接続された火災受信機に接続されて、双方向通信を行い、火災受信機から送られてくる各種情報を表示部に表示する。例えば、端末機器の状態情報(例えば火災情報)を受信すると、表示部に表示されている建物内のフロアの平面図上に配置された前記状態情報に対応する端末機器のシンボルの表示を変化させる。このとき、前記火災情報に対応する端末機器の配置された出火階の平面図が表示部上に表示されていなければ、この火災発生個所(出火階)の平面図を表示部上に自動的に切り換え表示する(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平5−28380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、火災表示装置において、前記火災情報等の警報情報発生時に出火階等の該当フロアの平面図を表示部上に優先的に自動切換表示する機能の設定は、これまでシステム設計時に設定され、ユーザ側の使い勝手に応じて設定変更することができなかった。さらに、この火災情報等の警報情報発生時における出火階等の該当フロアの平面図への自動切換表示機能は、第1報のフロアのみ有効で、第1報に後続する後続警報に対応するフロアの平面図への自動切換表示機能は備えられていなかった。その他の各種設定についてもユーザ側の使い勝手に応じて設定変更することができなかった。
【0005】
本発明の技術的課題は、各種設定をユーザ側で設定変更可能とすることで、ユーザが使いやすい環境を実現できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る火災表示装置は、下記の構成からなるものである。すなわち、複数の端末機器が接続された火災受信機に接続されて、この火災受信機を介して送られてくる各端末機器の状態情報に基づいて、表示部に表示されている建物内のフロアの平面図上に配置された状態情報に対応する端末機器のシンボルの表示を変化させる火災表示装置において、複数の機能に関する設定を変更可能なユーザ設定機能制御手段を備え、このユーザ設定機能制御手段にて設定変更可能な機能の中には、少なくとも状態情報における警報情報に対応する端末機器が配置されたフロアの平面図を表示部上に自動的に切り換え表示させる優先切換機能を含み、第1報の警報のみについて優先切換機能を有効とするか、第1報に後続する後続警報についても優先切換機能を有効とするかを変更可能とするものである。
(2)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)において、ユーザ設定機能手段はさらに表示部上に配置されるワンタッチスイッチへの割り当て登録機能、火災ガイダンス等のポップアップウィンドウ内容の編集機能、スクリーンセーバー表示内容の編集機能、ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効の設定機能、暗証番号の設定機能、のいずれかの設定を変更可能とするものである。
(3)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)又は(2)において、ユーザ設定機能手段は、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、設定の変更を可能とするものである。
(4)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)において、警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、優先切換機能が第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に切換表示することを禁止するものである。
(5)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)〜(4)において、ユーザ設定機能制御手段は、表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示するものである。
【発明の効果】
【0007】
(1)本発明においては、火災情報(発報情報)等の警報情報発生に関するフロアの平面図の表示切換を、第1報優先と後続優先とで設定変更可能となり、特に後続優先とした場合には、後続警報の発生したフロアの平面図を順次表示部上に表示するので見逃すことがなくなり、また常に最新情報を閲覧することができる。
(2)本発明においては、優先切換設定の他にも、ワンタッチスイッチへの割り当て登録、ポップアップウィンドウの内容、スクリーンセーバー表示内容、ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効、暗証番号、等の各種設定をユーザ側で設定変更可能であるので、ユーザが使いやすい環境を実現できる。
(3)本発明においては、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、設定の変更を可能とすることができるようにしているので、安全性の確保が容易である。
(4)本発明においては、警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、優先切換機能が第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に切換表示することを禁止するものである。
つまり、発報、作動、異常等の警報情報のうち、例えば、発報は重要度高、作動、異常は重要度低に設定され、後続優先とした場合は、後続警報の警報情報の重要度がそれ以前に発生した警報情報の重要度以上である場合に、後続警報に対応するフロアの平面図を表示部に表示するようになっており、つまり、後続警報の発生による平面図の切換表示は、後続警報の警報情報とそれ以前に発生した警報情報との重要度の比較に基づいて行われるので、最新の重要度の高い警報を見逃すことがなくなる。
(5)本発明においては、ユーザ設定機能制御手段は、表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示するので、複数の機能の設定変更操作を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明の一実施形態に係る火災表示装置を組み込んだシステム全体の構成を示すブロック図、図2は本実施形態装置のCRT表示部の画面の基本構成を示す図、図3はカスタマイズスイッチのあるプルダウンメニュー画面の表示例を示す図、図4はワンタッチスイッチの登録の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図5はポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効、及び出火階優先(第1報警報優先)と後続優先(後続警報優先)の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図6はポップアップウィンドウの内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図7はスクリーンセーバー表示内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図8は暗証番号の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図9は標準スクリーンセーバーの表示例を示す図、図10は防災スクリーンセーバーの表示例を示す図、図11は伝言スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【0009】
図1において、1は火災表示装置、2は火災表示装置1が接続された火災受信機である。この火災表示装置1と火災受信機2は、一体化した構成としてもよい。火災受信機2には、建物内に配設された各種の端末機器、例えば煙感知器20、熱感知器21等の火災感知器、火災発見者が操作する発信機22、地区ベル装置23、ガス漏れ検知器24、防火戸25や、防災用動力である加圧排煙機26、排煙機27、消火ポンプ28等が信号線を介して接続されている。
【0010】
3は商用電源、4はスイッチがオフされたときに、火災表示装置1の制御部19に移報信号を出力する機能を備えたブレーカ、5は火災表示装置1にブレーカ4を介して商用電源3からの電源を供給する予備電源装置である。この予備電源装置5は、停電したり予備電源の電圧が低下したときに制御部19に電圧低下を知らせる信号を出力する。なお、火災表示装置1の制御部19は、移報信号が入力されたとき、あるいは電圧低下を検知したときは火災表示装置1の動作を終了し、かつ予備電源装置5に電源断を制御する停止出力を発するようになっている。
【0011】
11は火災受信機2から移報される各種端末機器(煙感知器20や熱感知器21やガス漏れ検知器24等)の状態情報を信号伝送により受信したり、各種制御信号を送信するインターフェース部である。12は火災受信機2によって定期的に実施される煙感知器20や熱感知器21等の端末機器の試験結果情報を外部記録媒体のフロッピー(登録商標)ディスク6に記録したり、そのフロッピー(登録商標)ディスク6に記録した前記の試験結果情報等の各種情報を読み出したりする外部記録媒体駆動部(フロッピー(登録商標)ディスクドライバ等)である。この外部記録媒体駆動部12は、制御部19によって制御される。13は制御部19を動作させる制御プログラムや処理プログラム、カスタマイズスイッチのあるプルダウンメニューの画像データ、各種設定の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの画像データ、各種スクリーンセーバーの画像データ、各種端末機器のシンボルが配置された建物の各フロアの平面図画像データ、等が記憶されている例えばハードディスクからなる記憶部である。前記の処理プログラムには、本発明のユーザ設定機能制御手段の機能をプログラミングしたものも含まれている。
【0012】
14は制御部19の制御によって映出される画像を出力する画像出力部、15は画像出力部14から出力される画像を例えばCRTに表示するCRT表示部、16はマウス17が接続される操作入力部で、CRT表示部15の画面上にポインタを表示し、マウス17の移動操作に基づいてそのポインタを移動し、クリック操作による入力を判別して制御部19に通知する。ここで、CRT表示部15の画面上には、後述する各種スイッチが表示されるようになっており、オペレータによるこの各種スイッチの選択操作は、選択したいスイッチ上にポインタを移動操作し、つぎに、クリック操作を行うことにより実施される。なお、前記移動操作やクリック操作は、画面上のタッチパネル操作でも可能となっている。また、表示部は必ずしもCRTでなくともよく、LCDやプラズマ表示部等であってもよい。18はLANを介して副表示機30と接続するためのインターフェース部である。副表示機30は、図示していないがCRT表示部を有し、このCRT表示部に火災表示装置1に表示されている画面を表示したり、画面を切り換える機能を備えている。
【0013】
CRT表示部15の画面は、図2のようにグラフィックエリア、メニューバー表示エリア(プルダウンメニューを含む)、時刻表示エリア、平面キープランエリア、断面キープランエリア、防災用動力表示エリア、アラームリストエリア、消防活動支援表示エリア、及び基本表示操作エリアからなっている。
【0014】
グラフィックエリアは、建物のフロアの平面図、カスタマイズウィンドウ等の画像を表示するエリアであり、プルダウンメニューを含むメニューバー表示エリアは、各種のスイッチを表示するエリアであり、時刻表示エリアは現在の日時を表示するエリアである。平面キープランエリアは、グラフィックエリアに表示された平面図と同じフロアの縮小全体平面図(図示せず)をウィンドウ表示するエリアであり、断面キープランエリアは、建物の全体の概略縦断面図をウィンドウ表示するエリアで、建物全体の階数が一目でわかるようになっている。具体的には、建物の各フロアに対応してフロア選択スイッチ50が配列されたフロア選択ウィンドウ画面を表示するエリアであり、この各フロア選択スイッチ50は、オペレータによる前記選択操作により、例えば、黒色反転表示に変化するとともに、対応するフロアの平面図がグラフィックエリアに表示される。また、発報、作動、異常等の状態情報が発生した端末機器に対応するフロア選択スイッチ50は、例えば、赤色反転表示に変化して、発報、作動、異常等の警報状態を報知することができる。
【0015】
防災用動力表示エリアは、例えば消火ポンプ表示エリアと排煙機表示エリアとからなり、状態変化した消火ポンプ28や排煙機27等を文字情報およびシンボル表示でウィンドウ表示するエリアである。状態変化とは、消火ポンプ28や排煙機27等が制御状態になったときや停止状態から動作状態になったとき、また異常状態になったときであり、火災受信機2からの状態情報に基づいて表示される。アラームリストエリアは、発報した煙感知器20や熱感知器21、手動あるいは自動で動作した排煙口、防火ダンパ等(図示せず)の状態変化した各種端末機器を時系列にウィンドウ表示するエリアである。消防活動支援表示エリアは、消防活動の支援に要する各種スイッチを備える画像を表示するためのエリアであり、基本表示操作エリアは、火災断定、画面消去、復旧、音響停止等を操作したり、その状態を表示するための各種スイッチを備える画像をウィンドウ表示するエリアである。
【0016】
次に、前記のように構成された本実施形態の火災表示装置の各種設定の設定変更動作について図3乃至図11に基づき図1及び図2を参照しながら説明する。まず図2に示す画面において、火災表示装置1の制御部19は、メニューバー表示エリアに表示された「保守」スイッチの操作によるプルダウンメニュー(図3)の中の「カスタマイズ」スイッチの選択を確認すると、記憶部13から暗証番号入力用の画像データ(図示せず)を読み出して、グラフィックエリアに表示する。そして、正確な暗証番号の入力があったことが確認されると、記憶部13からカスタマイズウィンドウの画像データを読み出して、図4のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。このとき、つまりカスタマイズウィンドウの初期画面では、設定変更可能な機能の一つである「ワンタッチスイッチの登録」のタブが選択された状態にあり、CRT表示部15の画面上に配置されるスイッチNo.1〜7のワンタッチスイッチ(図2においては、「防災諸警報スイッチ」〜「緊急連絡先スイッチ」の7つのスイッチ)への割り当て登録のための操作が可能となる。
このワンタッチスイッチは、オペレータによりマウス17等を用いて選択操作されることで、対応する画面(画像データ)をグラフィックエリアに表示する機能を有するものであり、スイッチ項目として、「防災諸警報」、「消火設備モード」、「業務用ガス遮断弁」、「消火ポンプ制御」、「排煙機制御」、「加圧排煙機制御」、「緊急連絡先」を割り当て登録可能であり、また、対応する画面(画像データ)をグラフィックエリアに表示するときの種類として、「画面」(グラフィックエリア全体に対応する画像データを表示すること)、「ウィンドウ」(グラフィックエリア内に対応する画像データをウィンドウ表示すること)を割り当て登録可能となっている。
【0017】
なお、「防災諸警報」スイッチ、「消火設備モード」スイッチ、「業務用ガス遮断弁」スイッチは、対応する各種端末機器の状態一覧情報、例えば、「防災諸警報」スイッチは防災用動力機器(加圧排煙機26、排煙機27、消火ポンプ28)の起動(作動)、異常等の状態一覧情報、「消火設備モード」スイッチは消火設備の手動モード、自動モード等のモード状態一覧情報、「業務用ガス遮断弁」スイッチは業務用ガス遮断弁の開閉等の状態一覧情報の画像データを表示するためのものであり、「消火ポンプ制御」スイッチ、「排煙機制御」スイッチ、「加圧排煙機制御」スイッチは対応する各種端末機器の起動、停止等を制御するための画像データを表示するためのものであり、「緊急連絡先」スイッチは緊急連絡先を報知するための画像データを表示するためのものである。
【0018】
ユーザは、マウス17操作等により、登録したいスイッチNo.に対応した種類セル61の種類選択スイッチ62をクリック操作して、プルダウン表示された「画面」、「ウィンドウ」のいずれかにポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した種類を種類セル61に選択表示させ、また、項目セル63の項目選択スイッチ64をクリック操作して、プルダウン表示された「防災諸警報」、「消火設備モード」、「業務用ガス遮断弁」、「消火ポンプ制御」、「排煙機制御」、「加圧排煙機制御」、「緊急連絡先」のいずれかにポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した項目を項目セル63に選択表示させた後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、ワンタッチスイッチの割り当て登録が実施される(図4参照)。
ユーザは、ユーザ側の要否により必要とする項目の機能を有するものをスイッチとして割り当て登録することができ、またそのスイッチの画面上への配置場所もスイッチNo.に対応させることで変更できることから、使用頻度等に合わせて変更可能であり、ユーザ側の使いやすい環境として設定することができる。
【0019】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの初期画面(図4)の状態から「自動映出・優先切換」タブの選択を確認すると、記憶部13から自動映出・優先切換設定変更用の画像データを読み出して、図5のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。これにより、火災ガイダンスや非火災ガイダンスやガスもれガイダンス等のガイダンスのためのポップアップウィンドウ、緊急連絡先を知らせるためのポップアップウィンドウ、シンボル凡例のリストを表示するためのポップアップウィンドウの自動映出を有効とするか無効とするかの設定変更のための操作が可能となる。これらポップアンプウィンドウは、グラフィックエリアの左上または右上への表示を設定することができるようになっており、ユーザは、マウス17操作等により、自動映出したい場合はその映出したいポップアップウィンドウ、自動映出したくない場合はポップアップウィンドウなしに対応した選択クリック欄71にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄71を選択表示させた後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、ポップアップウィンドウの自動映出に関する設定登録が実施される。 なお、ポップアップウィンドウの自動映出を有効と設定すると、グラフィックエリアに建物のフロアの平面図を表示する際に、グラフィックエリアの左上または右上の設定された箇所に、この設定されたポップアップウィンドウを自動映出する。また、ガイダンスのポップアップウィンドウが設定されると、グラフィックエリアに表示されている建物のフロアの平面図に配置されている端末機器の状態情報に関連した火災、非火災、ガスもれガイダンスを自動選択して映出するので、そのフロア状況に対応した適切な処置を迅速に行うことができる。
さらに、この自動映出・優先切換設定変更用の画面にて、第1報の警報のみについて優先切換機能を有効とするか(図5の出火階優先の選択に基づく)、第1報に後続する後続警報についても優先切換機能を有効とするか(図5の後続優先の選択に基づく)の設定変更のための操作が可能なる。つまり、状態情報における発報、作動、異常等の警報情報を受信すると、該警報情報に対応した端末機器が配置されたフロアの平面図をグラフィックエリアに自動的に切換表示するが、この切換表示機能を、第1報の警報のみについて有効とするか、又は第1報に後続する後続警報についても有効とするかを設定変更することができる。
設定変更操作としては、ユーザは、マウス17の操作等により、登録したい出火階優先(第1報警報優先)または後続優先(後続警報優先)に対応した選択クリック欄72にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄72を選択表示させた後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、優先切換機能に関する設定登録が実施される。
【0020】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの「ウィンドウ内容の編集」タブの選択を確認すると、記憶部13からウィンドウ内容の編集用の画像データを読み出して、図6のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。これにより、ポップアップウィンドウに表示する内容を、ウィンドウ内容の編集用画面内の右側の窓75に表示させ、この窓75内に表示された内容(ポップアップウィンドウに表示される内容)を編集することが可能となる。これにより、各種の設置現場の実情に合わせたガイダンス等の各種内容をポップアップウィンドウで表示することができる。
設定変更操作としては、ユーザは、マウス17操作等により、編集したいウィンドウに対応した選択クリック欄76にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄76を選択表示させると、窓75内にそのウィンドウの表示内容が表示される。そして、色選択パレット77の使用したい色パレットにポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した色パレットを選択表示させて入力文字の色を選択し、つぎに、キーボード(図示せず)による文字の入力操作や削除操作を行って、適宜、ウィンドウの表示内容における必要個所の変更を行った後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、ウィンドウ内容の編集に関する設定登録が実施される。
【0021】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの「スクリーンセーバー」タブの選択を確認すると、記憶部13からスクリーンセーバ編集用の画像データを読み出して、図7のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。これにより、標準スクリーンセーバ(図9)、防災スクリーンセーバ(図10)、伝言スクリーンセーバ(図11)の、表示内容の編集(伝言スクリーンセーバのみ可能)やスクリーンセーバへの自動切換までの待ち時間や、有効となる前記各スクリーンセーバの種類の設定や、スクリーンセーバを無効とする設定変更のための操作が可能となる。
設定変更操作としては、ユーザは、マウス17操作等により、登録したいスクリーンセーバの表示内容に対応した選択クリック欄81にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄81を選択表示させる。伝言スクリーンセーバを選択した場合は、キーボード(図示せず)による文字の入力操作等を行って窓82内に、適宜、伝言スクリーンセーバの表示内容を入力する。また、スクリーンセーバの有効または無効に対応した選択クリック欄83にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄83を選択表示させる。スクリーンセーバを有効(「待ち時間」の選択クリック欄83を選択表示)とした場合は、待ち時間変更スイッチ84にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って窓85に表示されるスクリーンセーバ起動までの待ち時間を変更する。しかる後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、スクリーンセーバに関する設定登録が実施される。
スクリーンセーバの表示内容として、防災スクリーンセーバを選択すると、図10に示すように、火災報知設備に関する用語集からランダムに選択された用語が一定期間毎に切換表示されるので、ユーザは、自然と、火災報知設備に関する知識を得ることができる。また、伝言スクリーンセーバを選択すると、図11に示すように、伝言したい文章が表示されるので、図11の例では定期点検による発報等を実火災と判断することがなくなる。
【0022】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの「暗証番号の変更」タブの選択を確認すると、記憶部13から暗証番号変更用の画像データを読み出して、図8のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。そして、変更前の正確な暗証番号の入力があったことが確認されると、暗証番号変更のための操作が可能となる。暗証番号変更操作としては、ユーザは、マウス17操作等により、まず現在(変更前)の暗証番号を対応するセル91にテンキー93を用いて入力して、対応する確認スイッチ92のクリック操作を行う。同様にして、変更後の暗証番号を対応するセル91に入力して、対応する確認スイッチ92のクリック操作を行う(この変更後の暗証番号に関する操作は、確認のために、対応する2つのセル91、確認スイッチ92にて行われる)。しかる後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、暗証番号変更に関する設定登録が実施される。
【0023】
このように、本実施形態の火災表示装置は、火災発生等の警報(警報情報)に関するフロアの平面図の表示切換を、図5のように出火階優先(第1報警報優先)と後続優先(後続警報優先)とで設定変更可能となったので、特に後続優先とした場合には、後続警報の発生したフロアの平面図を順次表示部上に表示するので見逃すことがなくなり、また常に最新情報を閲覧することができる。
【0024】
また、優先切換設定の他にも、ワンタッチスイッチへの割り当て登録(図4)、ポップアップウィンドウの内容(図6)、スクリーンセーバー表示内容(図7)、ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効(図5)、暗証番号(図8)、等の各種設定をユーザ側で設定変更可能となったので、ユーザが使いやすい環境を実現できる。
【0025】
また、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、設定の変更を可能とすることができるようにしたので、安全性の確保が容易である。
【0026】
また、ユーザ設定機能制御手段は、表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示するので、複数の機能の設定変更操作を容易に行うことができる。
【0027】
前記実施形態の火災表示装置では、警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、優先切換機能が第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に切換表示することを禁止するようにしている。
つまり、発報、作動、異常等の警報情報のうち、例えば発報は重要度高、作動、異常は重要度低に設定され、後続優先とした場合は、後続警報の警報情報の重要度がそれ以前に発生した警報情報の重要度以上である場合に、後続警報に対応するフロアの平面図を表示部に表示するようになっており、後続警報の発生による平面図の切換表示は、後続警報の警報情報とそれ以前に発生した警報情報との重要度の比較に基づいて行われるので、最新の重要度の高い警報を見逃すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る火災表示装置を組み込んだシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態装置のCRT表示部の画面の基本構成を示す図である。
【図3】本実施形態装置のカスタマイズスイッチのあるプルダウンメニュー画面の表示例を示す図である。
【図4】本実施形態装置のワンタッチスイッチの登録の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図5】本実施形態装置のポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効、及び出火階優先と後続優先の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図6】本実施形態装置のポップアップウィンドウの内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図7】本実施形態装置のスクリーンセーバー表示内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図8】本実施形態装置の暗証番号の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図9】本実施形態装置の標準スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【図10】本実施形態装置の防災スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【図11】本実施形態装置の伝言スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1 火災表示装置
2 火災受信機
13 記憶部
14 画像出力部
15 CRT表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種設定をユーザ側で変更可能な火災表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来この種の火災表示装置は、火災報知設備、つまり複数の端末機器が接続された火災受信機に接続されて、双方向通信を行い、火災受信機から送られてくる各種情報を表示部に表示する。例えば、端末機器の状態情報(例えば火災情報)を受信すると、表示部に表示されている建物内のフロアの平面図上に配置された前記状態情報に対応する端末機器のシンボルの表示を変化させる。このとき、前記火災情報に対応する端末機器の配置された出火階の平面図が表示部上に表示されていなければ、この火災発生個所(出火階)の平面図を表示部上に自動的に切り換え表示する(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平5−28380号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、火災表示装置において、前記火災情報等の警報情報発生時に出火階等の該当フロアの平面図を表示部上に優先的に自動切換表示する機能の設定は、これまでシステム設計時に設定され、ユーザ側の使い勝手に応じて設定変更することができなかった。さらに、この火災情報等の警報情報発生時における出火階等の該当フロアの平面図への自動切換表示機能は、第1報のフロアのみ有効で、第1報に後続する後続警報に対応するフロアの平面図への自動切換表示機能は備えられていなかった。その他の各種設定についてもユーザ側の使い勝手に応じて設定変更することができなかった。
【0005】
本発明の技術的課題は、各種設定をユーザ側で設定変更可能とすることで、ユーザが使いやすい環境を実現できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明に係る火災表示装置は、下記の構成からなるものである。すなわち、複数の端末機器が接続された火災受信機に接続されて、この火災受信機を介して送られてくる各端末機器の状態情報に基づいて、表示部に表示されている建物内のフロアの平面図上に配置された状態情報に対応する端末機器のシンボルの表示を変化させる火災表示装置において、複数の機能に関する設定を変更可能なユーザ設定機能制御手段を備え、このユーザ設定機能制御手段にて設定変更可能な機能の中には、少なくとも状態情報における警報情報に対応する端末機器が配置されたフロアの平面図を表示部上に自動的に切り換え表示させる優先切換機能を含み、第1報の警報のみについて優先切換機能を有効とするか、第1報に後続する後続警報についても優先切換機能を有効とするかを変更可能とするものである。
(2)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)において、ユーザ設定機能手段はさらに表示部上に配置されるワンタッチスイッチへの割り当て登録機能、火災ガイダンス等のポップアップウィンドウ内容の編集機能、スクリーンセーバー表示内容の編集機能、ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効の設定機能、暗証番号の設定機能、のいずれかの設定を変更可能とするものである。
(3)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)又は(2)において、ユーザ設定機能手段は、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、設定の変更を可能とするものである。
(4)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)において、警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、優先切換機能が第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に切換表示することを禁止するものである。
(5)本発明に係る火災表示装置は、前記(1)〜(4)において、ユーザ設定機能制御手段は、表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示するものである。
【発明の効果】
【0007】
(1)本発明においては、火災情報(発報情報)等の警報情報発生に関するフロアの平面図の表示切換を、第1報優先と後続優先とで設定変更可能となり、特に後続優先とした場合には、後続警報の発生したフロアの平面図を順次表示部上に表示するので見逃すことがなくなり、また常に最新情報を閲覧することができる。
(2)本発明においては、優先切換設定の他にも、ワンタッチスイッチへの割り当て登録、ポップアップウィンドウの内容、スクリーンセーバー表示内容、ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効、暗証番号、等の各種設定をユーザ側で設定変更可能であるので、ユーザが使いやすい環境を実現できる。
(3)本発明においては、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、設定の変更を可能とすることができるようにしているので、安全性の確保が容易である。
(4)本発明においては、警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、優先切換機能が第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に切換表示することを禁止するものである。
つまり、発報、作動、異常等の警報情報のうち、例えば、発報は重要度高、作動、異常は重要度低に設定され、後続優先とした場合は、後続警報の警報情報の重要度がそれ以前に発生した警報情報の重要度以上である場合に、後続警報に対応するフロアの平面図を表示部に表示するようになっており、つまり、後続警報の発生による平面図の切換表示は、後続警報の警報情報とそれ以前に発生した警報情報との重要度の比較に基づいて行われるので、最新の重要度の高い警報を見逃すことがなくなる。
(5)本発明においては、ユーザ設定機能制御手段は、表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示するので、複数の機能の設定変更操作を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は本発明の一実施形態に係る火災表示装置を組み込んだシステム全体の構成を示すブロック図、図2は本実施形態装置のCRT表示部の画面の基本構成を示す図、図3はカスタマイズスイッチのあるプルダウンメニュー画面の表示例を示す図、図4はワンタッチスイッチの登録の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図5はポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効、及び出火階優先(第1報警報優先)と後続優先(後続警報優先)の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図6はポップアップウィンドウの内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図7はスクリーンセーバー表示内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図8は暗証番号の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図、図9は標準スクリーンセーバーの表示例を示す図、図10は防災スクリーンセーバーの表示例を示す図、図11は伝言スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【0009】
図1において、1は火災表示装置、2は火災表示装置1が接続された火災受信機である。この火災表示装置1と火災受信機2は、一体化した構成としてもよい。火災受信機2には、建物内に配設された各種の端末機器、例えば煙感知器20、熱感知器21等の火災感知器、火災発見者が操作する発信機22、地区ベル装置23、ガス漏れ検知器24、防火戸25や、防災用動力である加圧排煙機26、排煙機27、消火ポンプ28等が信号線を介して接続されている。
【0010】
3は商用電源、4はスイッチがオフされたときに、火災表示装置1の制御部19に移報信号を出力する機能を備えたブレーカ、5は火災表示装置1にブレーカ4を介して商用電源3からの電源を供給する予備電源装置である。この予備電源装置5は、停電したり予備電源の電圧が低下したときに制御部19に電圧低下を知らせる信号を出力する。なお、火災表示装置1の制御部19は、移報信号が入力されたとき、あるいは電圧低下を検知したときは火災表示装置1の動作を終了し、かつ予備電源装置5に電源断を制御する停止出力を発するようになっている。
【0011】
11は火災受信機2から移報される各種端末機器(煙感知器20や熱感知器21やガス漏れ検知器24等)の状態情報を信号伝送により受信したり、各種制御信号を送信するインターフェース部である。12は火災受信機2によって定期的に実施される煙感知器20や熱感知器21等の端末機器の試験結果情報を外部記録媒体のフロッピー(登録商標)ディスク6に記録したり、そのフロッピー(登録商標)ディスク6に記録した前記の試験結果情報等の各種情報を読み出したりする外部記録媒体駆動部(フロッピー(登録商標)ディスクドライバ等)である。この外部記録媒体駆動部12は、制御部19によって制御される。13は制御部19を動作させる制御プログラムや処理プログラム、カスタマイズスイッチのあるプルダウンメニューの画像データ、各種設定の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの画像データ、各種スクリーンセーバーの画像データ、各種端末機器のシンボルが配置された建物の各フロアの平面図画像データ、等が記憶されている例えばハードディスクからなる記憶部である。前記の処理プログラムには、本発明のユーザ設定機能制御手段の機能をプログラミングしたものも含まれている。
【0012】
14は制御部19の制御によって映出される画像を出力する画像出力部、15は画像出力部14から出力される画像を例えばCRTに表示するCRT表示部、16はマウス17が接続される操作入力部で、CRT表示部15の画面上にポインタを表示し、マウス17の移動操作に基づいてそのポインタを移動し、クリック操作による入力を判別して制御部19に通知する。ここで、CRT表示部15の画面上には、後述する各種スイッチが表示されるようになっており、オペレータによるこの各種スイッチの選択操作は、選択したいスイッチ上にポインタを移動操作し、つぎに、クリック操作を行うことにより実施される。なお、前記移動操作やクリック操作は、画面上のタッチパネル操作でも可能となっている。また、表示部は必ずしもCRTでなくともよく、LCDやプラズマ表示部等であってもよい。18はLANを介して副表示機30と接続するためのインターフェース部である。副表示機30は、図示していないがCRT表示部を有し、このCRT表示部に火災表示装置1に表示されている画面を表示したり、画面を切り換える機能を備えている。
【0013】
CRT表示部15の画面は、図2のようにグラフィックエリア、メニューバー表示エリア(プルダウンメニューを含む)、時刻表示エリア、平面キープランエリア、断面キープランエリア、防災用動力表示エリア、アラームリストエリア、消防活動支援表示エリア、及び基本表示操作エリアからなっている。
【0014】
グラフィックエリアは、建物のフロアの平面図、カスタマイズウィンドウ等の画像を表示するエリアであり、プルダウンメニューを含むメニューバー表示エリアは、各種のスイッチを表示するエリアであり、時刻表示エリアは現在の日時を表示するエリアである。平面キープランエリアは、グラフィックエリアに表示された平面図と同じフロアの縮小全体平面図(図示せず)をウィンドウ表示するエリアであり、断面キープランエリアは、建物の全体の概略縦断面図をウィンドウ表示するエリアで、建物全体の階数が一目でわかるようになっている。具体的には、建物の各フロアに対応してフロア選択スイッチ50が配列されたフロア選択ウィンドウ画面を表示するエリアであり、この各フロア選択スイッチ50は、オペレータによる前記選択操作により、例えば、黒色反転表示に変化するとともに、対応するフロアの平面図がグラフィックエリアに表示される。また、発報、作動、異常等の状態情報が発生した端末機器に対応するフロア選択スイッチ50は、例えば、赤色反転表示に変化して、発報、作動、異常等の警報状態を報知することができる。
【0015】
防災用動力表示エリアは、例えば消火ポンプ表示エリアと排煙機表示エリアとからなり、状態変化した消火ポンプ28や排煙機27等を文字情報およびシンボル表示でウィンドウ表示するエリアである。状態変化とは、消火ポンプ28や排煙機27等が制御状態になったときや停止状態から動作状態になったとき、また異常状態になったときであり、火災受信機2からの状態情報に基づいて表示される。アラームリストエリアは、発報した煙感知器20や熱感知器21、手動あるいは自動で動作した排煙口、防火ダンパ等(図示せず)の状態変化した各種端末機器を時系列にウィンドウ表示するエリアである。消防活動支援表示エリアは、消防活動の支援に要する各種スイッチを備える画像を表示するためのエリアであり、基本表示操作エリアは、火災断定、画面消去、復旧、音響停止等を操作したり、その状態を表示するための各種スイッチを備える画像をウィンドウ表示するエリアである。
【0016】
次に、前記のように構成された本実施形態の火災表示装置の各種設定の設定変更動作について図3乃至図11に基づき図1及び図2を参照しながら説明する。まず図2に示す画面において、火災表示装置1の制御部19は、メニューバー表示エリアに表示された「保守」スイッチの操作によるプルダウンメニュー(図3)の中の「カスタマイズ」スイッチの選択を確認すると、記憶部13から暗証番号入力用の画像データ(図示せず)を読み出して、グラフィックエリアに表示する。そして、正確な暗証番号の入力があったことが確認されると、記憶部13からカスタマイズウィンドウの画像データを読み出して、図4のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。このとき、つまりカスタマイズウィンドウの初期画面では、設定変更可能な機能の一つである「ワンタッチスイッチの登録」のタブが選択された状態にあり、CRT表示部15の画面上に配置されるスイッチNo.1〜7のワンタッチスイッチ(図2においては、「防災諸警報スイッチ」〜「緊急連絡先スイッチ」の7つのスイッチ)への割り当て登録のための操作が可能となる。
このワンタッチスイッチは、オペレータによりマウス17等を用いて選択操作されることで、対応する画面(画像データ)をグラフィックエリアに表示する機能を有するものであり、スイッチ項目として、「防災諸警報」、「消火設備モード」、「業務用ガス遮断弁」、「消火ポンプ制御」、「排煙機制御」、「加圧排煙機制御」、「緊急連絡先」を割り当て登録可能であり、また、対応する画面(画像データ)をグラフィックエリアに表示するときの種類として、「画面」(グラフィックエリア全体に対応する画像データを表示すること)、「ウィンドウ」(グラフィックエリア内に対応する画像データをウィンドウ表示すること)を割り当て登録可能となっている。
【0017】
なお、「防災諸警報」スイッチ、「消火設備モード」スイッチ、「業務用ガス遮断弁」スイッチは、対応する各種端末機器の状態一覧情報、例えば、「防災諸警報」スイッチは防災用動力機器(加圧排煙機26、排煙機27、消火ポンプ28)の起動(作動)、異常等の状態一覧情報、「消火設備モード」スイッチは消火設備の手動モード、自動モード等のモード状態一覧情報、「業務用ガス遮断弁」スイッチは業務用ガス遮断弁の開閉等の状態一覧情報の画像データを表示するためのものであり、「消火ポンプ制御」スイッチ、「排煙機制御」スイッチ、「加圧排煙機制御」スイッチは対応する各種端末機器の起動、停止等を制御するための画像データを表示するためのものであり、「緊急連絡先」スイッチは緊急連絡先を報知するための画像データを表示するためのものである。
【0018】
ユーザは、マウス17操作等により、登録したいスイッチNo.に対応した種類セル61の種類選択スイッチ62をクリック操作して、プルダウン表示された「画面」、「ウィンドウ」のいずれかにポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した種類を種類セル61に選択表示させ、また、項目セル63の項目選択スイッチ64をクリック操作して、プルダウン表示された「防災諸警報」、「消火設備モード」、「業務用ガス遮断弁」、「消火ポンプ制御」、「排煙機制御」、「加圧排煙機制御」、「緊急連絡先」のいずれかにポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した項目を項目セル63に選択表示させた後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、ワンタッチスイッチの割り当て登録が実施される(図4参照)。
ユーザは、ユーザ側の要否により必要とする項目の機能を有するものをスイッチとして割り当て登録することができ、またそのスイッチの画面上への配置場所もスイッチNo.に対応させることで変更できることから、使用頻度等に合わせて変更可能であり、ユーザ側の使いやすい環境として設定することができる。
【0019】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの初期画面(図4)の状態から「自動映出・優先切換」タブの選択を確認すると、記憶部13から自動映出・優先切換設定変更用の画像データを読み出して、図5のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。これにより、火災ガイダンスや非火災ガイダンスやガスもれガイダンス等のガイダンスのためのポップアップウィンドウ、緊急連絡先を知らせるためのポップアップウィンドウ、シンボル凡例のリストを表示するためのポップアップウィンドウの自動映出を有効とするか無効とするかの設定変更のための操作が可能となる。これらポップアンプウィンドウは、グラフィックエリアの左上または右上への表示を設定することができるようになっており、ユーザは、マウス17操作等により、自動映出したい場合はその映出したいポップアップウィンドウ、自動映出したくない場合はポップアップウィンドウなしに対応した選択クリック欄71にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄71を選択表示させた後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、ポップアップウィンドウの自動映出に関する設定登録が実施される。 なお、ポップアップウィンドウの自動映出を有効と設定すると、グラフィックエリアに建物のフロアの平面図を表示する際に、グラフィックエリアの左上または右上の設定された箇所に、この設定されたポップアップウィンドウを自動映出する。また、ガイダンスのポップアップウィンドウが設定されると、グラフィックエリアに表示されている建物のフロアの平面図に配置されている端末機器の状態情報に関連した火災、非火災、ガスもれガイダンスを自動選択して映出するので、そのフロア状況に対応した適切な処置を迅速に行うことができる。
さらに、この自動映出・優先切換設定変更用の画面にて、第1報の警報のみについて優先切換機能を有効とするか(図5の出火階優先の選択に基づく)、第1報に後続する後続警報についても優先切換機能を有効とするか(図5の後続優先の選択に基づく)の設定変更のための操作が可能なる。つまり、状態情報における発報、作動、異常等の警報情報を受信すると、該警報情報に対応した端末機器が配置されたフロアの平面図をグラフィックエリアに自動的に切換表示するが、この切換表示機能を、第1報の警報のみについて有効とするか、又は第1報に後続する後続警報についても有効とするかを設定変更することができる。
設定変更操作としては、ユーザは、マウス17の操作等により、登録したい出火階優先(第1報警報優先)または後続優先(後続警報優先)に対応した選択クリック欄72にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄72を選択表示させた後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、優先切換機能に関する設定登録が実施される。
【0020】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの「ウィンドウ内容の編集」タブの選択を確認すると、記憶部13からウィンドウ内容の編集用の画像データを読み出して、図6のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。これにより、ポップアップウィンドウに表示する内容を、ウィンドウ内容の編集用画面内の右側の窓75に表示させ、この窓75内に表示された内容(ポップアップウィンドウに表示される内容)を編集することが可能となる。これにより、各種の設置現場の実情に合わせたガイダンス等の各種内容をポップアップウィンドウで表示することができる。
設定変更操作としては、ユーザは、マウス17操作等により、編集したいウィンドウに対応した選択クリック欄76にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄76を選択表示させると、窓75内にそのウィンドウの表示内容が表示される。そして、色選択パレット77の使用したい色パレットにポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した色パレットを選択表示させて入力文字の色を選択し、つぎに、キーボード(図示せず)による文字の入力操作や削除操作を行って、適宜、ウィンドウの表示内容における必要個所の変更を行った後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、ウィンドウ内容の編集に関する設定登録が実施される。
【0021】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの「スクリーンセーバー」タブの選択を確認すると、記憶部13からスクリーンセーバ編集用の画像データを読み出して、図7のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。これにより、標準スクリーンセーバ(図9)、防災スクリーンセーバ(図10)、伝言スクリーンセーバ(図11)の、表示内容の編集(伝言スクリーンセーバのみ可能)やスクリーンセーバへの自動切換までの待ち時間や、有効となる前記各スクリーンセーバの種類の設定や、スクリーンセーバを無効とする設定変更のための操作が可能となる。
設定変更操作としては、ユーザは、マウス17操作等により、登録したいスクリーンセーバの表示内容に対応した選択クリック欄81にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄81を選択表示させる。伝言スクリーンセーバを選択した場合は、キーボード(図示せず)による文字の入力操作等を行って窓82内に、適宜、伝言スクリーンセーバの表示内容を入力する。また、スクリーンセーバの有効または無効に対応した選択クリック欄83にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って選択した選択クリック欄83を選択表示させる。スクリーンセーバを有効(「待ち時間」の選択クリック欄83を選択表示)とした場合は、待ち時間変更スイッチ84にポインタを移動操作し、かつクリック操作を行って窓85に表示されるスクリーンセーバ起動までの待ち時間を変更する。しかる後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、スクリーンセーバに関する設定登録が実施される。
スクリーンセーバの表示内容として、防災スクリーンセーバを選択すると、図10に示すように、火災報知設備に関する用語集からランダムに選択された用語が一定期間毎に切換表示されるので、ユーザは、自然と、火災報知設備に関する知識を得ることができる。また、伝言スクリーンセーバを選択すると、図11に示すように、伝言したい文章が表示されるので、図11の例では定期点検による発報等を実火災と判断することがなくなる。
【0022】
また、火災表示装置1の制御部19は、カスタマイズウィンドウの「暗証番号の変更」タブの選択を確認すると、記憶部13から暗証番号変更用の画像データを読み出して、図8のようにCRT表示部15のグラフィックエリアに表示する。そして、変更前の正確な暗証番号の入力があったことが確認されると、暗証番号変更のための操作が可能となる。暗証番号変更操作としては、ユーザは、マウス17操作等により、まず現在(変更前)の暗証番号を対応するセル91にテンキー93を用いて入力して、対応する確認スイッチ92のクリック操作を行う。同様にして、変更後の暗証番号を対応するセル91に入力して、対応する確認スイッチ92のクリック操作を行う(この変更後の暗証番号に関する操作は、確認のために、対応する2つのセル91、確認スイッチ92にて行われる)。しかる後に、登録スイッチ65をクリック操作することにより、暗証番号変更に関する設定登録が実施される。
【0023】
このように、本実施形態の火災表示装置は、火災発生等の警報(警報情報)に関するフロアの平面図の表示切換を、図5のように出火階優先(第1報警報優先)と後続優先(後続警報優先)とで設定変更可能となったので、特に後続優先とした場合には、後続警報の発生したフロアの平面図を順次表示部上に表示するので見逃すことがなくなり、また常に最新情報を閲覧することができる。
【0024】
また、優先切換設定の他にも、ワンタッチスイッチへの割り当て登録(図4)、ポップアップウィンドウの内容(図6)、スクリーンセーバー表示内容(図7)、ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効(図5)、暗証番号(図8)、等の各種設定をユーザ側で設定変更可能となったので、ユーザが使いやすい環境を実現できる。
【0025】
また、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、設定の変更を可能とすることができるようにしたので、安全性の確保が容易である。
【0026】
また、ユーザ設定機能制御手段は、表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、このカスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、カスタマイズスイッチの操作に応じて、設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を表示部に表示し、タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示するので、複数の機能の設定変更操作を容易に行うことができる。
【0027】
前記実施形態の火災表示装置では、警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、優先切換機能が第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を表示部に切換表示することを禁止するようにしている。
つまり、発報、作動、異常等の警報情報のうち、例えば発報は重要度高、作動、異常は重要度低に設定され、後続優先とした場合は、後続警報の警報情報の重要度がそれ以前に発生した警報情報の重要度以上である場合に、後続警報に対応するフロアの平面図を表示部に表示するようになっており、後続警報の発生による平面図の切換表示は、後続警報の警報情報とそれ以前に発生した警報情報との重要度の比較に基づいて行われるので、最新の重要度の高い警報を見逃すことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る火災表示装置を組み込んだシステム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態装置のCRT表示部の画面の基本構成を示す図である。
【図3】本実施形態装置のカスタマイズスイッチのあるプルダウンメニュー画面の表示例を示す図である。
【図4】本実施形態装置のワンタッチスイッチの登録の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図5】本実施形態装置のポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効、及び出火階優先と後続優先の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図6】本実施形態装置のポップアップウィンドウの内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図7】本実施形態装置のスクリーンセーバー表示内容の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図8】本実施形態装置の暗証番号の設定変更用画面であるカスタマイズウィンドウの表示例を示す図である。
【図9】本実施形態装置の標準スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【図10】本実施形態装置の防災スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【図11】本実施形態装置の伝言スクリーンセーバーの表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0029】
1 火災表示装置
2 火災受信機
13 記憶部
14 画像出力部
15 CRT表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末機器が接続された火災受信機に接続されて、該火災受信機を介して送られてくる各端末機器の状態情報に基づいて、表示部に表示されている建物内のフロアの平面図上に配置された前記状態情報に対応する端末機器のシンボルの表示を変化させる火災表示装置において、
複数の機能に関する設定を変更可能なユーザ設定機能制御手段を備え、
該ユーザ設定機能制御手段にて設定変更可能な機能の中には、少なくとも前記状態情報における警報情報に対応する端末機器が配置されたフロアの平面図を表示部上に自動的に切り換え表示させる優先切換機能を含み、第1報の警報のみについて該優先切換機能を有効とするか、第1報に後続する後続警報についても該優先切換機能を有効とするかを変更可能であることを特徴とする火災表示装置。
【請求項2】
前記ユーザ設定機能手段は、さらに前記表示部上に配置されるワンタッチスイッチへの割り当て登録機能、火災ガイダンス等のポップアップウィンドウ内容の編集機能、スクリーンセーバー表示内容の編集機能、前記ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効の設定機能、暗証番号の設定機能、のいずれかの設定を変更可能であることを特徴とする請求項1記載の火災表示装置。
【請求項3】
前記ユーザ設定機能手段は、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、前記設定の変更を可能とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の火災表示装置。
【請求項4】
前記警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、
前記優先切換機能が前記第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、
重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を前記表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を前記表示部に切換表示することを禁止することを特徴とする請求項1記載の火災表示装置。
【請求項5】
前記ユーザ設定機能制御手段は、前記表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、該カスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、該カスタマイズスイッチの操作に応じて、前記設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を前記表示部に表示し、前記タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の火災表示装置。
【請求項1】
複数の端末機器が接続された火災受信機に接続されて、該火災受信機を介して送られてくる各端末機器の状態情報に基づいて、表示部に表示されている建物内のフロアの平面図上に配置された前記状態情報に対応する端末機器のシンボルの表示を変化させる火災表示装置において、
複数の機能に関する設定を変更可能なユーザ設定機能制御手段を備え、
該ユーザ設定機能制御手段にて設定変更可能な機能の中には、少なくとも前記状態情報における警報情報に対応する端末機器が配置されたフロアの平面図を表示部上に自動的に切り換え表示させる優先切換機能を含み、第1報の警報のみについて該優先切換機能を有効とするか、第1報に後続する後続警報についても該優先切換機能を有効とするかを変更可能であることを特徴とする火災表示装置。
【請求項2】
前記ユーザ設定機能手段は、さらに前記表示部上に配置されるワンタッチスイッチへの割り当て登録機能、火災ガイダンス等のポップアップウィンドウ内容の編集機能、スクリーンセーバー表示内容の編集機能、前記ポップアップウィンドウの自動映出の有効、無効の設定機能、暗証番号の設定機能、のいずれかの設定を変更可能であることを特徴とする請求項1記載の火災表示装置。
【請求項3】
前記ユーザ設定機能手段は、予め設定された暗証番号が入力され確認がとれた場合に、前記設定の変更を可能とすることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の火災表示装置。
【請求項4】
前記警報情報は、該警報情報の種類に対応して重要度が設定されており、
前記優先切換機能が前記第1報に後続する後続警報についても有効とする設定である場合において、
重要度の高い警報情報に関連したフロアの平面図を前記表示部に表示している際に、重要度の低い警報情報が後続警報として発生しても、該重要度の低い警報情報に関連したフロアの平面図を前記表示部に切換表示することを禁止することを特徴とする請求項1記載の火災表示装置。
【請求項5】
前記ユーザ設定機能制御手段は、前記表示部に設けたメニューバー表示エリアにカスタマイズスイッチを表示し、該カスタマイズスイッチに対応して設定された複数の機能に関する設定変更用画面をデータとして有し、該カスタマイズスイッチの操作に応じて、前記設定変更可能な機能に対応する複数のタブを有するカスタマイズウィンドウの画像を前記表示部に表示し、前記タブの一つが選択されると、該当する設定変更用画面に切換表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の火災表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−4241(P2006−4241A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−180898(P2004−180898)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】
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