説明

炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤

【課題】展着力が強く、作業性を低下させない動物飼料用展着剤を提供する。
【解決手段】炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤。本発明の動物飼料用展着剤は、薬剤を動物用固形飼料に展着させる成分として炭素粉末を使用することにより、動物が摂取することによる悪影響がなく、薬剤の動物用固形飼料への展着力が強いので、動物への効率的な薬剤の投与が可能となり、特に、水中への薬剤の拡散が問題となる水棲動物用固形飼料に使用する場合に有利であり、展着を行う際に使用される機械への付着性が低いので機械の清掃が容易であり、かつ作業場に散乱しても作業環境を悪化させないという有利な効果を奏する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤、当該展着剤によって飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料、当該薬剤が展着された動物用固形飼料を用いた動物への薬剤投与方法および動物の疾病の予防、治療方法に関する。
【背景技術】
【0002】
動物に対して経口的に薬剤を投与する場合、薬剤の錠剤、粉体または溶液などをそのまま投与するには、一般的に強制的な投与が必要となる。しかし、多数頭の動物の飼育を行う養豚場、養鶏場、養魚場などの飼育場においては、投与の手間が多く実用的ではない。このため、動物による自発的な薬剤摂取を可能にする方法として、1)成形前の飼料成分に薬剤を混入させ、これを成形することにより製造される、薬剤が内部に混在した飼料を摂取させる方法、および2)飼料の表面に、展着剤を用いて薬剤を展着させて飼料と共に薬剤を摂取させる方法が知られている。
【0003】
固形飼料の表面に薬剤を展着させる場合に使用される展着剤としては、グアーガム、CMC、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムをはじめとする水溶性糊剤が一般的に用いられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述のような水溶性糊剤では、展着剤として薬剤を飼料に展着させる力が弱く、特に、水中に投与される水棲動物用固形飼料の展着剤として使用する場合、水中へ薬剤が拡散し、期待される薬剤の効果が充分に得られないという問題があった。また、固形飼料へ薬剤を展着させる際には一般に混合機などの機械が使用されるが、使用される展着剤が糊剤の場合には、これらが使用機械に付着すると、その付着力の強さ故に使用後の機械の清掃が困難であるという問題があった。さらに、展着剤としての糊剤が作業場に散乱した場合、これを踏むことにより作業者が滑りやすくなるなどの作業環境の悪化が生じるという問題もあった。
【0005】
特に、養殖魚に薬剤を経口摂取させる場合には、通常は作業船上の攪拌機と投餌機が一体化された機械を使って病気の魚に与えるのが一般的である。この場合、一度薬剤を使用すると、別の魚に餌を与える前に攪拌機に付着した薬剤を完全に落とす清掃作業が必要である。しかし、展着剤に水溶性糊剤を使用すると、薬品を含んだ糊状物質が機械に強力に付着するので、一回の清掃に1時間程度もかかり、さらに攪拌機の中に手を入れてブラシで清掃することが必要でありきわめて危険であった。また、洗浄に飛散した水溶性糊剤の展着剤は海水を含んで甲板が滑りやすくなり、作業者が作業中に滑ってけがをすることも多々発生していた。このため、展着剤使用後は甲板の清掃も必要であるが、この清掃にも多くの時間と労力が必要であった。
【0006】
本発明者らは、上記問題点を解決できるような動物飼料用展着剤について鋭意検討を行ったところ、炭素粉末が動物飼料用展着剤として有用であることを見いだした。すなわち、炭素粉末は動物飼料用展着剤として、動物が摂取することによる悪影響がなく、薬剤の動物用飼料への展着力が強いが、展着を行う際に使用される機械への粘着力がないので、作業後の機械の清掃作業は水をかけるだけで簡単に薬剤を洗い流すことが可能で、作業時間も5分程度と、従来の約1/10の作業時間を可能にし、かつ作業場に散乱しても作業環境を悪化させないことを見いだし、これに基づいて本発明を完成するに至った。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤を提供する。
また、本発明は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって、固形飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料を提供する。
また、本発明は、前記薬剤が展着された動物用固形飼料を動物に摂取させることにより、動物に薬剤を投与する方法、および動物の疾病を予防または治療する方法を提供する。
さらに、本発明は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤と薬剤とを動物用固形飼料に接触させることにより、固形飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料を製造する方法を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の動物飼料用展着剤は、薬剤を動物用固形飼料に展着させる成分として炭素粉末を使用することにより、動物が摂取することによる悪影響がなく、薬剤の動物用固形飼料への展着力が強いので、動物への効率的な薬剤の投与が可能となり、特に、水中への薬剤の拡散が問題となる水棲動物用飼料に使用する場合に有利であり、さらに、展着を行う際に使用される機械への粘着力がないので、作業後の機械の清掃作業は簡単で、水をかけるだけで薬剤を洗い流すことができ、作業時間も5分程度と、従来の約1/10の作業時間を可能にし、作業場に散乱しても作業環境を悪化させず、かつ床面などの清掃が容易であるという有利な効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の1態様は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤である。本発明の動物飼料用展着剤においては、炭素粉末は薬剤を飼料に展着させる成分として機能する。本発明の動物飼料用展着剤は炭素粉末のみを含んでいても良いし、炭素粉末以外の他の成分を含んでいても良い。本発明の動物飼料用展着剤に含まれうる他の成分は、特に限定されるものではないが、例えば、従来使用されてきた展着剤、例えばグアーガム、CMC、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムをはじめとする水溶性糊剤、並びに動物性油、植物性油、石油系合成油(例えば、流動パラフィンなど)をはじめとする油脂類;水、アルコールをはじめとする溶媒などが挙げられる。また、動物飼料用展着剤に含まれる炭素粉末以外の成分の量は、本発明の目的に反しない限りは特に限定されるものではない。
【0010】
本発明の1態様では、動物飼料用展着剤は、薬剤を飼料に展着させる際に使用される機械の清掃の容易さ、作業場に散乱した場合に作業環境を悪化させないという観点から、水溶性糊剤のような従来の展着剤成分を含まないのが好ましい。炭素粉末の飛散を抑制するとの観点から、本発明の動物飼料用展着剤は水分または油脂類を含むのが好ましい。本発明の動物飼料用展着剤が水分または油脂類を含む場合には、水分、油脂類は単独で含まれても良いし、両者を同時に含むものであっても良い。本発明の動物飼料用展着剤に含まれる場合の水分または油脂類の量は、炭素粉末の飛散を抑制できる量であるのが望ましく、好ましくは炭素粉末100重量部に対して1〜70重量部、より好ましくは3〜50重量部である。
【0011】
本発明においては、炭素粉末は任意の物質に由来するものであって良く、例えば備長炭、黒炭等の木炭、ヤシガラ炭、コーヒー炭、竹炭、活性炭など任意の炭を粉末にすることにより調製することができる。炭素粉末の大きさは本発明の目的に反しない限り特に限定されるものではないが、好ましくは、10メッシュ以上を通過する大きさの、より好ましくは50メッシュ以上を通過する大きさの、さらにより好ましくは100メッシュ以上を通過する大きさの炭素粉末である。
【0012】
本発明の1態様は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって、固形飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料である。
本発明における動物用固形飼料は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって薬剤が固形飼料表面に展着されうる固形飼料であれば良く、固形飼料の大きさ、形状、組成は問わない。例えば、動物用固形飼料としては、エクストルーダーペレット飼料(EP飼料)、ドライペレット飼料(DP飼料)および冷凍飼料等の固形飼料、並びに穀物粒子などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。本発明の動物用固形飼料においては、特に水中において薬剤の拡散、脱離を低減、防止できるという観点から、本発明の動物用固形飼料の好ましい1態様は水中で投与される動物用固形飼料、すなわち、魚類用固形飼料、甲殻類用固形飼料をはじめとする水棲動物用固形飼料である。
【0013】
本発明においては、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって、動物用固形飼料の表面に薬剤が展着される。ここで、本願発明における「固形飼料の表面に薬剤が展着」とは、成形後の固形飼料の表面に薬剤が付着または接着していることを意味するものである。すなわち、本発明における「固形飼料の表面に薬剤が展着」とは、成形前に薬剤と飼料原料とを混合し、当該混合物を成形することにより製造される、薬剤が内部に混在している状態(例えば、固形飼料全体に均一に薬剤が分布するような状態)とは相違する。
また、本発明の薬剤が展着された動物用固形飼料においては、動物用固形飼料の表面の一部分に薬剤が展着される態様(すなわち、1粒の固形飼料粒子の表面の一部分に薬剤が展着している)であっても良いが、動物用固形飼料の表面全体に薬剤が展着される態様(すなわち、1粒の固形飼料粒子の表面全体に薬剤が展着している)が好ましい。
さらに、本願発明の動物飼料用展着剤による薬剤の動物用固形飼料表面への展着力については、薬剤が展着された動物用固形飼料を動物に投与した場合に、動物が当該動物用固形飼料を摂取することにより、当該固形飼料の表面に展着した薬剤を摂取できるような展着力であれば良い。
【0014】
動物用固形飼料に展着される薬剤としては、動物への投与のために動物用固形飼料への展着が求められる薬剤であれば特に限定されるものではない。本発明における薬剤はいわゆる医薬品に限定されるものではなく、投与により動物に何らかの有利な効果を生じさせる任意の化合物を包含する。例えば、エリスロマイシン、アンピシリン、塩酸オキシテトラサイクリン、スピラマイシン等の抗生物質、プラジクアンテル、塩化リゾチーム、グルタチオン、ホルモン剤、経口ワクチン、生理活性物質などの化合物;ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE等のビタミン類;リジン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジン、トリプトファンなどのアミノ酸類をはじめとする栄養剤;β−カロチン、アスタキサンチン等の色素をはじめとする各種添加剤などが挙げられる。好ましくは、薬剤は、動物の疾病を治療するための、いわゆる医薬品である。
また、複数の薬剤が動物用固形飼料に展着される態様も本発明に包含される。
さらに、展着に使用される薬剤の量は、動物飼料用展着剤に含まれる炭素粉末によって、動物用固形飼料に適切に展着されるような量であれば良く、特に限定されるものではない。
【0015】
本発明の、固形飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤と薬剤とを動物用固形飼料に接触させることにより製造され得る。この製造における接触の態様は、薬剤が動物用固形飼料に展着されるのであれば良く、特に限定されるものではない。例えば、接触は、本発明の動物飼料用展着剤、薬剤および動物用固形飼料を混合することにより行うことが可能である。接触が混合により行われる場合には、各成分が均一に混合されるのが好ましい。混合は、任意の混合方法で行うことができ、例えば、攪拌機を用いて行っても良いし、手で混ぜ合わせることにより行っても良い。各成分の接触の順序は特に限定されるものではなく、同時に接触処理を行っても良いし、逐次的に接触処理を行っても良い。
【0016】
動物飼料用展着剤、薬剤および動物用固形飼料を接触させる際には、任意の他の成分を使用しても良い。他の成分としては、特に限定されるものではないが、例えば、従来使用されてきた展着剤、例えばグアーガム、CMC、アルギン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウムをはじめとする水溶性糊剤、そのほかに動物性油、植物性油、石油系合成油をはじめとする油脂類;水、アルコールをはじめとする溶媒などが挙げられる。
【0017】
本発明の1態様は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって薬剤が展着された動物用固形飼料を動物に摂取させることにより、動物に薬剤を投与する方法である。
また、本発明の他の態様は、炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって薬剤が展着された動物用固形飼料を動物に摂取させることにより、動物の疾病を予防又は治療する方法である。
本発明において、「動物」とは、ヒト以外の任意の動物をいう。例えば、動物としては、好ましくは、ウマ、ブタ、ウシ、ヤギ、ヒツジ、イヌ、ネコ、サル、ハムスター、マウス、ラットをはじめとする哺乳類;ニワトリをはじめとする鳥類;魚類および甲殻類をはじめとする水棲動物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。また、動物としては、畜産用、愛玩用、観賞用などの飼育目的は問わない。
以下、実施例により本発明を詳述するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
【実施例】
【0018】
本発明の動物飼料用展着剤(実施例1)または従来型展着剤(比較例1)を使用して、固形飼料への薬剤の展着について比較検討を行った。固形飼料としてハマチ養殖用の固形飼料であるEP飼料(出世丸XL、粒径16mm、成分:蛋白質42%、脂肪26% 株式会社ゴトー養殖研究所製)を使用した。また、薬剤として水産用医薬品であるアンピシリン(アンピシリンTG)を使用した。実施例1では展着剤として炭素粉末(100メッシュ通過品)を使用し、比較例1では展着剤としてグアーガム(MPバインダー;株式会社ゴトー養殖研究所製)を使用した。
【0019】
薬剤が展着された固形飼料の調製方法は以下の通りである。
1)100kgのEP飼料を船上撹拌機に投入した。
2)3kgの水産用医薬品アンピシリンをさらに船上撹拌機に投入した。
3)実施例1においては、展着剤として100メッシュの篩いを通過した炭素粉末1kgをさらに船上撹拌機に投入した。比較例1においては、展着剤としてグアーガム1kgをさらに船上攪拌機に投入した。
4)展着剤投入後、船上撹拌機を5分間作動させて投入物の撹拌を行い、EP飼料に薬剤を展着させた。
5)比較例1では水5kgをさらに加え、5分間さらに攪拌を行った。
実施例1および比較例1の組成を表1に纏める。
【0020】
【表1】

【0021】
調製された、薬剤が展着された固形飼料について、当該固形飼料を海中に投与した際の水の汚れを目視により評価した(展着力)。薬剤が展着された固形飼料を調製した後に、船上攪拌機の薬剤を含む付着物を水で洗浄し、このときの洗浄しやすさを評価した(機械非付着性)。船上攪拌機を用いた、薬剤が展着された固形飼料の調製作業中の作業性については、作業の際に船の床に風で飛び散った展着剤を除去するために、水をかけて長時間ブラッシングしなければ清掃できなかった場合には作業性が「悪い」とし、床に飛び散った展着剤を水で洗い流すだけ(ブラッシングは不要)で清掃できた場合には「大変良い」として、作業性の程度の評価を行った(作業性)。
【0022】
結果を以下の表2に示す。
【0023】
【表2】

【0024】
本願発明の動物飼料用展着剤を用いた実施例1においては、展着力、機械非付着性、作業性のいずれにおいても、従来型の展着剤を使用した比較例1に対して、顕著に良好な結果が得られた。機械非付着性においては、実施例1では、水流のみで付着物を除去できたが、比較例1では水流だけでは付着物を除去することができず、ブラシでこすることによる清掃作業が必要であった。また、作業性においては、実施例1では、船の甲板を水流で約5分間流すだけで展着剤を除去できたが、比較例1では、展着剤を除去するために、水を流しながら船の甲板をブラシでこする作業が必要であり、約50分の時間が必要であった。
【0025】
本発明の動物飼料用展着剤(実施例2)または従来型展着剤(比較例2)を使用して、固形飼料への薬剤の展着について比較検討を行った。
固形飼料として100gのEP飼料(出世丸XL、粒径16mm、成分:蛋白質42%、脂肪26%、株式会社ゴトー養殖研究所製)を使用した。また、薬剤として水産用医薬品であるエリスロマイシン(エリスロマイシン散TG(色素含有)、株式会社トーヨー技術研究所製)を2.0g使用した。
実施例2では展着剤として炭素粉末(100メッシュ通過品)を1.0g使用し、比較例2では展着剤としてグアーガム(MPバインダー;株式会社ゴトー養殖研究所製)を1.0g使用した。
【0026】
実施例2および比較例2共に、100gのEP飼料、2.0gの薬剤、1.0gの展着剤を良く攪拌し、薬剤をEP飼料にしっかり展着させることにより、薬剤が展着されたEP飼料の調製をおこなった。この薬剤が展着されたEP飼料を、海水500mlを入れたビーカーに投入し、攪拌棒で良くかき混ぜた。かき混ぜた後の水の状態を目視により観察することにより、展着力の評価を行った。
【0027】
本発明の動物飼料用展着剤を使用した実施例2においては、EP飼料を投入した海水には色素の溶出および濁りがなく、このことは薬剤および展着剤がEP試料にしっかりと展着していたことを示す。一方、従来型の展着剤を使用した比較例2においては、EP飼料を投入した海水には色素の溶出および濁りが生じ、このことは薬剤及び展着剤がEP試料より脱離したことを示す。よって、この結果から、本発明の動物飼料用展着剤は、展着力において従来型の展着剤より顕著に優れることが明らかとなった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤。
【請求項2】
水分または油脂類をさらに含む請求項1記載の動物飼料用展着剤。
【請求項3】
炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤によって、固形飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料。
【請求項4】
請求項3に記載の動物用固形飼料を動物に摂取させることにより、動物に薬剤を投与する方法。
【請求項5】
請求項3に記載の動物用固形飼料を動物に摂取させることにより、動物の疾病を予防または治療する方法。
【請求項6】
炭素粉末を含有する動物飼料用展着剤と薬剤とを動物用固形飼料に接触させることにより、固形飼料の表面に薬剤が展着された動物用固形飼料を製造する方法。