炭酸飲料用のディスペンサと容器の組合せ体
炭酸飲料用のディスペンサ(1)と容器(7)の組合せ体であって、容器は、その頂部に、容器の軸の方向に延出する流出チャンネル(10)と、流出チャンネルに接続された計量分配管(12,13,66)を介して炭酸飲料を計量分配するためのバネ張力の下に閉じられる計量分配弁(11)とを備えており、ディスペンサは、容器を収容するための冷却室(4,40)と、ハンドル(17,48)を備える計量分配ヘッド(15,47)を有し、
ハンドルは、使用中、計量分配弁(11)または容器(7)の作動部材(12,18,20,61)に接続され、作動部材は、ハンドルを軸方向に移動することによって移動して計量分配弁(11)を開閉することができる点を特徴とする。
ハンドルは、使用中、計量分配弁(11)または容器(7)の作動部材(12,18,20,61)に接続され、作動部材は、ハンドルを軸方向に移動することによって移動して計量分配弁(11)を開閉することができる点を特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、炭酸飲料のディスペンサと容器の組合せ体に関し、容器は、容器の軸方向に延出する流出チャンネルと、流出チャンネルに接続された分配管を介して炭酸飲料を計量分配するためのバネ張力の下に閉じられた計量分配弁とを備える頂部に設けられ、ディスペンサは、容器を収容するための冷却室と、ハンドルを具備する計量分配ヘッドとを備えている。
【0002】
この発明はまた、そのような組合せ体に使用する炭酸飲料を収容するディスペンサと容器に関する。
【背景技術】
【0003】
【特許文献1】WO00/03944
【0004】
【特許文献2】NL1,019,054 そのような炭酸飲料、特に、ビール用のディスペンサは、当出願人の名義になるWO00/03944およびNL1,019,054に開示されている。このディスペンサは、蓋とタップハンドルの付いた冷却室を含む。蓋内にはコンプレッサに接続された空気フィード部材が収容されている。容器は、中に炭酸飲料を収容する可撓性バッグを備えるプラスチック容器によって形成されている。この容器は、その頂部に、バネ負荷された弁によって閉鎖される流入および流出チャンネル、および、空気導入部と空気接続部を備えている。分配管は、可撓性の分配管に接続されたプラスチックのエルボから作られている。プラスチックの遮断弁が分配管の端部に取り付けられている。エルボは、流出チャンネルに配置されており、ここで下降することができる。容器がディスペンサに配置されると、プラスチックの遮断弁が、タップヘッドに嵌合され、タップハンドルに接続された作動部材を介して容器を開閉することができる。
【0005】
容器がディスペンサ内に置かれて蓋が閉じられるとき、ディスペンサの空気フィード部材が容器の空気接続部と接続される。エルボもまた、蓋内のストッパを介して流出チャンネル内で下降され、バネ負荷された弁を開く。その結果として、炭酸飲料は、分配計量管内をプラスチックの遮断弁まで流れ込むことができる。空気が、空気接続部を経て可撓性バッグと容器の壁の間のスペースに供給され、飲料が容器から外へ駆動される。タップハンドルを操作することによって、プラスチックの遮断弁が開放されると、炭酸飲料はタップヘッドを経て計量分配される。
【0006】
知られている飲料ディスペンサでも炭酸飲料、特に、ビールの正確な計量分配は可能である。しかしながら、可撓性分配管の端部におけるプラスチック製遮断弁の構造は相当に複雑である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、この発明の1つの目的は、炭酸飲料用の飲料用ディスペンサと容器の組合せ体を提供することであり、この組合せ体を用いれば、制御された飲料の計量分配用に、比較的簡単な作動機構が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的で、この発明の炭酸飲料用の飲料ディスペンサと容器の組合せ体は、ハンドルが、使用中は、計量分配弁または容器に係合する作動部材に接続され、ハンドルを軸方向に移動することによって作動部材を移動して計量分配弁を開閉することができる点を特徴とする。
【0009】
正確で制御された飲料の計量分配は、バネ負荷された弁を直接作動することによって可能であることが見出されている。この装置によれば、計量分配チャンネルの流出端部が、容器の流出チャンネルと直接連通する、すなわち、中間的な遮断弁を用いることなく連通する。その結果として、そのような閉鎖弁の製造を廃することができる。知られたディスペンサにおける計量分配管と遮断弁は、1回限りの用途(one-off use)のために好ましく設計されるので、コストにおける評価すべき節減がこの発明によって達成される。もしも、計量分配管が再使用に適するならば、そのようなプラスチック遮断弁の省略は、管内を容易に清掃することが可能になり、その結果として、炭酸飲料が、特に、ビールである場合は、その味が改善されるとともに、賞味期限が延びることが可能である。
【0010】
好ましい具体例においては、計量分配ヘッドが軸から多少離間して配置されるピボット点を備えており、ハンドルがこのピボット点を中心として回動することができ、作動部材は、打撃面に係合するハンドルに接続された押圧本体を含む。作動部材によって、遮断弁は短いストロークに亘って下降されることができ、遮断弁のバネが押し込まれる。作動部材のストロークは、飲料の計量分配に用いられる圧力に正確に適合されることができ、計量分配における所望の流量を獲得するために、計量分配される飲料のタイプおよび計量分配チャンネルの大きさにも適合することができる。この点は、飲料がビールである場合に特に重要であり、この場合は、飲料を計量分配するとき、ヘッドの正確な量を形成することが極めて重要である。
【0011】
ストライカリムの直線移動を保証するために、そして、結果として、一様ではない遮断弁の作動と必然的に起きる制御されない飲料の計量分配が発生しうるタップハンドルの作動時における傾斜を防ぐために、ストライカリムは、シールされた態様で、流出チャンネルの壁に沿って案内される。計量分配チャンネルは、遮断弁の上方に、例えば、3mm〜10mm延出することが好ましい。これによって、流出アームの正確な案内が得られ、かくして、遮断弁の制御された作動が可能になる。ストライカリムの周囲に1つまたは複数のシールリップまたはO-リングが配置することができ、これが、流出チャンネルと壁と協働してシールを提供する。
【0012】
計量分配ヘッドは、軸を横断して延出する可撓性の計量分配管に接続された容器の流出部を収容する収容部分を備えており、ピボット点は、収容部分に近く配置されている。可撓性の計量分配管は、貯蔵する間および容器を製造者から消費者に輸送する間は容器内に収容されるか、あるいは、1回限りの使用のために別体のコンポーネントとして供給される。容器がディスペンサ内に置かれるとき、消費者は、計量分配管を一方の端部において流出チャンネルと接続し、他方の端部においてタップハンドルに接続して飲料を容器から計量分配する。
【0013】
1つの代替具体例においては、計量分配ヘッドが、流出チャンネルの延出部において容器に接続されるシリンダ状本体を含み、前記本体内には、軸に沿って延出する押圧ロッドが収容されており、前記押圧ロッドは、頂部において前記本体から派生し、前記本体は頂部において、流出開口と、押圧ロッドに接続されて流出開口を開閉する本体壁に沿ってスライドする遮断部材を備える。ディスペンサは、容器を取り込むために頂部で開いている。使用のために、タップハンドルが流出チャンネルに接続され、容器が空にされた後で容器から取り外される。この具体例では、タップハンドルがディスペンサに接続されないので、それは容易に清掃することができる。
【0014】
この発明の組合せ体の別の具体例においては、ディスペンサの軸が必ず水平である。その結果、この組合せ体は、高さが比較的小さい、または、高さの低いエリアに置くことができる。例えば、通常はワークトップの上にあるキッチンキャビネットの下のワークトップの上に置くことができる。
【0015】
飲料の計量分配を行った後、タップハンドルの閉鎖時に、計量分配弁と計量分配管の間にあるすべての飲料が急速に放出されること、および、飲料が、長期間に亘って漏れたり垂れたりしないことを可能にするために、計量分配管は短く、そして、ベント開口を備えることが好ましい。
【0016】
この発明の計量分配用組合せ体のいくつかの具体例が、添付図面を参照しつつ具体例を介してより詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1において、飲料ディスペンサ1が、蓋3によって閉じられることができる冷却室4と一緒に示されている。冷却室4は、アルミニウムのような熱伝達性材料で作られ、ペルチエ部材(Peltier element)5を介して冷却されている。蓋3が開くと、炭酸飲料、好ましくはビールを収容する容器7が、ディスペンサ1の頂部6において、冷却室4内に置かれることが可能である。容器7は、炭酸飲料を収容する可撓性バッグ9を備え、プラスチック製の外側ジャケット8を有している。容器7の頂部には、バネ負荷の計量分配弁11によって閉じられることが可能な流出チャンネル10が存在する。エルボ12が流出チャンネル10内に収容されており、ストライカリム27´がチャンネル10の壁を介して垂直に案内される。エルボ12は、流出リム29によって計量分配管13に接続されており、プラスチック製の計量分配管13の流出側端部14が、タップヘッド15内に置かれている。この装置にあっては、エルボ12、管13、および流出端部14が、製造者またはユーザによって流出チャンネル10に嵌合される不可欠な全体を形成する。容器7がディスペンサ1内に置かれると、流出端部14が、作動位置においてユーザによってタップヘッド15に接続される。このタップヘッド15は、NL1,019,054号に詳細に説明されているように、この目的で回動して開く。
【0018】
このタップヘッド15は、ピボット点19を中心として矢印方向に回動されることができるハンドル17を備えている。ピボット点21において、蓋3にマウントされる偏心カム20に係合する押圧ロッド18はハンドル17に接続されている。この偏心カム20は、エルボ12と接触しており、ハンドル17の作動時に、流出チャンネル10内においてエルボ12をコイルバネ16のバネ力に抗して矢印方向に移動する。その結果、可撓性バッグ9の内容物は、垂直導管22を経て、計量分配チャンネル13に流れ込むことができ、計量分配チャンネル13を経て流出端部14に流れる。
【0019】
外側ジャケット8と可撓性バッグ9との間のスペースにおける圧力を生成するために、管25を介して弾性的にマウントされた蓋3内の空気フィード部26に接続されるコンプレッサ24が提供される。蓋3が閉じられると、空気フィード部26が容器7内の空気導入部27に係合し、空気導入部27は、バッグ9と外側ジャケット8の間のスペースと連通する。
【0020】
ハンドル7を作動することによって、エルボ12は、簡単で信頼できる態様で下降することができ、計量分配弁11が開かれる。その理由は、この装置にあっては、垂直方向を指向するエルボ12のストライカリム27´が、流出チャンネル10の壁によってその長さの比較的大きい部分に亘って支持されているので、傾斜することなく垂直方向を指向して移動することができ、遮断弁11が最大量の飲料を計量分配するための規定位置にもたらされるからである。
【0021】
エルボ12のアセンブリ、計量分配管13、および、流出端部は廃棄可能な構造体として構築することができるが、アセンブリを多目的のアセンブリとして構築することも可能である。なんとなれば、エルボ、計量分配管、および、流出端部はユーザによって容易にディスペンサから取り外すことができるので、これらは、完全に清掃することが可能で、容器7の内容物がもしビールである場合は、味を改善することができるとともに賞味期限を延ばす結果になる。更には、計量分配管は剛性部材に製造することができる。
【0022】
図2は、1具体例におけるハンドル17と計量分配弁11の作動機構を示し、この場合、ハンドルによって3つの位置が想定される。ピボット点21を中心として回動することが可能な偏心カム20は、蓋3にマウントされており、エルボ12の打撃面28に係合する。エルボ12のストライカリム27´の端部は、閉鎖シール30を突き刺すことができる鋭利な部位を備えており、このシールは、使用前は流出チャンネル10を閉鎖している。ハンドルが17で示す位置から直立位置17´に移動すると、タッピングの準備が完了しエルボ12は、シール30が破壊される程度まで、流出チャンネル10内に移動するが、弁11は閉じたままである。ハンドル17が、更に回動して、位置17´´に至ると、弁11は、バネの張力に抗して流出チャンネル10内に押し込まれ、容器7の内容物が計量分配管13を経て放出される。ハンドルが、位置17´に復帰すると、エルボ12は引っ込み、弁11が閉じる。
【0023】
図3、4は、この発明の組合せ体の1具体例を示し、同様なコンポーネントが、図1、2と同様な参照符号で示されている。エルボ12は、容器7内において、比較的短いマウス31を備えている。使用前、エルボ12は、容器7のネック部によって形成される室内に収容されており、蓋32により閉鎖されている。ディスペンサ1は、図4に示すように、水平に置かれる。容器9内の薄肉の接続部27は、底部に配置されてディスペンサ1に嵌合され、空気フィード部26に接続されている。コンプレッサ24と冷却デバイス5は、ディスペンサの後部に配置される。ハンドル17は、作動部材18に接続され、この作動部材は、エルボ12の打撃面28に係合する。エルボ12は、ハンドル17によって、O-リングのシール33を越えて流出チャンネル10内に移動される。垂直導管22は、容器7が、水平位置にあるとき可撓性バッグの最下位の部位に到達するように可撓性に作られており、図4に破線で示すように、バッグから飲料の全体量を放出することが可能である。計量分配弁11が閉じているとき、残りの全飲料を流出端部14の可撓性マウス31から急速に取り出すために、マウス31の長さは比較的短い。この手段によって同時に達成されることは、計量分配弁11の作動時におけるマウスの移動が僅かであり、この移動が、飲料の計量分配時の擾乱効果を発生しないことである。
【0024】
図5、6は、水平に配置された飲料ディスペンサの更に別の具体例を示しており、冷却室4が、ペルチエ冷却部材5と一緒にハンドル17によって、略示する矢印の方向に、ディスペンサのハウジング内に移動される。その結果、流出チャンネル10(図7、9参照)がエルボ12に対して移動され、前記流出チャンネルは、飲料の計量分配時に、ハンドル17の作動が、冷却室4をバネ36、36´のバネ力に抗して、エルボ12のストライカリムに向かって牽引しても、計量分配弁11が開放されるまで、静止したままである。ハンドル17が、垂直位置に復帰すると、冷却室4は、レリースされ、バネ力によってエルボから押し出され、弁11が閉じる。比較的短いストロークの間は、冷却室4が、支承部
35上で案内される。
【0025】
図7、8は、図5、図6の飲料ディスペンサ1に用いるための容器7を示す。流出チャンネル10は、計量分配弁10の上方に比較的長い距離に亘って延出しており、緊密な嵌合でエルボ12のストライカリム27を包囲しており、ハンドル17の作動時に、その傾斜に抗するように協働する。
【0026】
図9からわかるように、エルボ12のストライカリム27´は、弁11の上方に突出する流出チャンネルの上部セクション10´頂部のエッジを打撃することによってストロークを区画するショルダ38を有する。ベント開口部37が、エルボ12のストライカリム27´に作られており、ハンドル17(図5、6参照)が、閉じた位置に置かれると、ベント開口部37は、上部セクション10´から外れエルボ内に存在する飲料は容易にこのベント開口部から流出することができる。ハンドル17が、計量分配位置に置かれたとき、ベント開口部は、流出チャンネル10の上部セクション10´の壁によって閉じられる。
【0027】
図10の具体例においては、ディスペンサは、柱状の冷却室40を有し、その内部に、多数の、例えば、3つの容器49、50、51が貯えられる。これらの容器は、頂部面の開口部41を通って柱状部内に置かれる。これらの容器は、側方に突出する鍔(cheek)53、54を備える。上位の容器49の鍔53は、下方側の容器50、51の鍔に対して1/4回転だけ回動され柱状部の頂部において、上位の容器49は、その頂部を規定位置に置いて、容器50、51に対して自由に釣り下がるようにマウント面57、58に支承される。
【0028】
下方側の容器は、これらを柱状部40に関して、それらの鍔54が凹部55、56を自由に通り抜けるように配向することによって、柱状部40内に下降する。
上位の容器が柱状部40内に置かれた後、タップヘッド47がバヨネット式嵌合を介して容器49の流出チャンネルに接続され冷却ブロック42、43が、タップヘッド47を包囲して設けられ、柱状部の頂部を遮断しタップヘッド47を冷却する。次いで蓋44と、格子45によってカバーされた滴下トレー45が嵌合される。
【0029】
図11、12から明らかなように、タップヘッド47は、シリンダ60を備えており、このシリンダは、シリンダ内のスロット59´と、流出チャンネル10の頂部10´の外周部にあるピン59とによって形成されるバヨネット式接続を介して容器49に接続される。押圧ロッド61は、シリンダ60の頂部において、遮断弁63に接続され、流出端部52を開閉するとともに、シリンダ60の底部において計量分配弁11と係合する。遮断弁63は、ベントチャンネル64を備え、前記チャンネルは、図10に示す閉じた位置において、流出チャンネルの端部52をベント開口70に接続する。開いた位置においては、図11に示すように、ベント開口70が、遮断弁63と一緒に移動することができる隆起部72によって閉鎖される。ハンドル48は、押圧ロッド61に接続されている。計量分配弁11のストロークと計量分配弁を開くために必要な力は、ボス65の移動によって設定される。ボス65は、ネジ山によって固定ストッパ73に関し押圧ロッド61に沿って移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の飲料ディスペンサと容器の組合せ体の長手方向断面図。
【図2】タップハンドル、作動部材、およびエルボを略図的に示す図。
【0031】
【図3】使用中水平に配置されているディスペンサと容器の組合せ体の長手方向断面図。
【図4】図3と同趣旨の図。
【図5】この発明のディスペンサの代替具体例の長手方向断面図。
【図6】図5と同趣旨の図。
【図7】図5、6のディスペンサに使用する容器の長手方向断面図。
【図8】この発明のエルボを示す図。
【図9】この発明の流出チャンネルを示す図。
【図10】内部において垂直に堆積された多数の容器を備えるディスペンサの斜視図。
【図11】図9のディスペンサに使用する計量分配ヘッドを示す図。
【図12】図11と同趣旨の図。
【技術分野】
【0001】
この発明は、炭酸飲料のディスペンサと容器の組合せ体に関し、容器は、容器の軸方向に延出する流出チャンネルと、流出チャンネルに接続された分配管を介して炭酸飲料を計量分配するためのバネ張力の下に閉じられた計量分配弁とを備える頂部に設けられ、ディスペンサは、容器を収容するための冷却室と、ハンドルを具備する計量分配ヘッドとを備えている。
【0002】
この発明はまた、そのような組合せ体に使用する炭酸飲料を収容するディスペンサと容器に関する。
【背景技術】
【0003】
【特許文献1】WO00/03944
【0004】
【特許文献2】NL1,019,054 そのような炭酸飲料、特に、ビール用のディスペンサは、当出願人の名義になるWO00/03944およびNL1,019,054に開示されている。このディスペンサは、蓋とタップハンドルの付いた冷却室を含む。蓋内にはコンプレッサに接続された空気フィード部材が収容されている。容器は、中に炭酸飲料を収容する可撓性バッグを備えるプラスチック容器によって形成されている。この容器は、その頂部に、バネ負荷された弁によって閉鎖される流入および流出チャンネル、および、空気導入部と空気接続部を備えている。分配管は、可撓性の分配管に接続されたプラスチックのエルボから作られている。プラスチックの遮断弁が分配管の端部に取り付けられている。エルボは、流出チャンネルに配置されており、ここで下降することができる。容器がディスペンサに配置されると、プラスチックの遮断弁が、タップヘッドに嵌合され、タップハンドルに接続された作動部材を介して容器を開閉することができる。
【0005】
容器がディスペンサ内に置かれて蓋が閉じられるとき、ディスペンサの空気フィード部材が容器の空気接続部と接続される。エルボもまた、蓋内のストッパを介して流出チャンネル内で下降され、バネ負荷された弁を開く。その結果として、炭酸飲料は、分配計量管内をプラスチックの遮断弁まで流れ込むことができる。空気が、空気接続部を経て可撓性バッグと容器の壁の間のスペースに供給され、飲料が容器から外へ駆動される。タップハンドルを操作することによって、プラスチックの遮断弁が開放されると、炭酸飲料はタップヘッドを経て計量分配される。
【0006】
知られている飲料ディスペンサでも炭酸飲料、特に、ビールの正確な計量分配は可能である。しかしながら、可撓性分配管の端部におけるプラスチック製遮断弁の構造は相当に複雑である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
したがって、この発明の1つの目的は、炭酸飲料用の飲料用ディスペンサと容器の組合せ体を提供することであり、この組合せ体を用いれば、制御された飲料の計量分配用に、比較的簡単な作動機構が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的で、この発明の炭酸飲料用の飲料ディスペンサと容器の組合せ体は、ハンドルが、使用中は、計量分配弁または容器に係合する作動部材に接続され、ハンドルを軸方向に移動することによって作動部材を移動して計量分配弁を開閉することができる点を特徴とする。
【0009】
正確で制御された飲料の計量分配は、バネ負荷された弁を直接作動することによって可能であることが見出されている。この装置によれば、計量分配チャンネルの流出端部が、容器の流出チャンネルと直接連通する、すなわち、中間的な遮断弁を用いることなく連通する。その結果として、そのような閉鎖弁の製造を廃することができる。知られたディスペンサにおける計量分配管と遮断弁は、1回限りの用途(one-off use)のために好ましく設計されるので、コストにおける評価すべき節減がこの発明によって達成される。もしも、計量分配管が再使用に適するならば、そのようなプラスチック遮断弁の省略は、管内を容易に清掃することが可能になり、その結果として、炭酸飲料が、特に、ビールである場合は、その味が改善されるとともに、賞味期限が延びることが可能である。
【0010】
好ましい具体例においては、計量分配ヘッドが軸から多少離間して配置されるピボット点を備えており、ハンドルがこのピボット点を中心として回動することができ、作動部材は、打撃面に係合するハンドルに接続された押圧本体を含む。作動部材によって、遮断弁は短いストロークに亘って下降されることができ、遮断弁のバネが押し込まれる。作動部材のストロークは、飲料の計量分配に用いられる圧力に正確に適合されることができ、計量分配における所望の流量を獲得するために、計量分配される飲料のタイプおよび計量分配チャンネルの大きさにも適合することができる。この点は、飲料がビールである場合に特に重要であり、この場合は、飲料を計量分配するとき、ヘッドの正確な量を形成することが極めて重要である。
【0011】
ストライカリムの直線移動を保証するために、そして、結果として、一様ではない遮断弁の作動と必然的に起きる制御されない飲料の計量分配が発生しうるタップハンドルの作動時における傾斜を防ぐために、ストライカリムは、シールされた態様で、流出チャンネルの壁に沿って案内される。計量分配チャンネルは、遮断弁の上方に、例えば、3mm〜10mm延出することが好ましい。これによって、流出アームの正確な案内が得られ、かくして、遮断弁の制御された作動が可能になる。ストライカリムの周囲に1つまたは複数のシールリップまたはO-リングが配置することができ、これが、流出チャンネルと壁と協働してシールを提供する。
【0012】
計量分配ヘッドは、軸を横断して延出する可撓性の計量分配管に接続された容器の流出部を収容する収容部分を備えており、ピボット点は、収容部分に近く配置されている。可撓性の計量分配管は、貯蔵する間および容器を製造者から消費者に輸送する間は容器内に収容されるか、あるいは、1回限りの使用のために別体のコンポーネントとして供給される。容器がディスペンサ内に置かれるとき、消費者は、計量分配管を一方の端部において流出チャンネルと接続し、他方の端部においてタップハンドルに接続して飲料を容器から計量分配する。
【0013】
1つの代替具体例においては、計量分配ヘッドが、流出チャンネルの延出部において容器に接続されるシリンダ状本体を含み、前記本体内には、軸に沿って延出する押圧ロッドが収容されており、前記押圧ロッドは、頂部において前記本体から派生し、前記本体は頂部において、流出開口と、押圧ロッドに接続されて流出開口を開閉する本体壁に沿ってスライドする遮断部材を備える。ディスペンサは、容器を取り込むために頂部で開いている。使用のために、タップハンドルが流出チャンネルに接続され、容器が空にされた後で容器から取り外される。この具体例では、タップハンドルがディスペンサに接続されないので、それは容易に清掃することができる。
【0014】
この発明の組合せ体の別の具体例においては、ディスペンサの軸が必ず水平である。その結果、この組合せ体は、高さが比較的小さい、または、高さの低いエリアに置くことができる。例えば、通常はワークトップの上にあるキッチンキャビネットの下のワークトップの上に置くことができる。
【0015】
飲料の計量分配を行った後、タップハンドルの閉鎖時に、計量分配弁と計量分配管の間にあるすべての飲料が急速に放出されること、および、飲料が、長期間に亘って漏れたり垂れたりしないことを可能にするために、計量分配管は短く、そして、ベント開口を備えることが好ましい。
【0016】
この発明の計量分配用組合せ体のいくつかの具体例が、添付図面を参照しつつ具体例を介してより詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1において、飲料ディスペンサ1が、蓋3によって閉じられることができる冷却室4と一緒に示されている。冷却室4は、アルミニウムのような熱伝達性材料で作られ、ペルチエ部材(Peltier element)5を介して冷却されている。蓋3が開くと、炭酸飲料、好ましくはビールを収容する容器7が、ディスペンサ1の頂部6において、冷却室4内に置かれることが可能である。容器7は、炭酸飲料を収容する可撓性バッグ9を備え、プラスチック製の外側ジャケット8を有している。容器7の頂部には、バネ負荷の計量分配弁11によって閉じられることが可能な流出チャンネル10が存在する。エルボ12が流出チャンネル10内に収容されており、ストライカリム27´がチャンネル10の壁を介して垂直に案内される。エルボ12は、流出リム29によって計量分配管13に接続されており、プラスチック製の計量分配管13の流出側端部14が、タップヘッド15内に置かれている。この装置にあっては、エルボ12、管13、および流出端部14が、製造者またはユーザによって流出チャンネル10に嵌合される不可欠な全体を形成する。容器7がディスペンサ1内に置かれると、流出端部14が、作動位置においてユーザによってタップヘッド15に接続される。このタップヘッド15は、NL1,019,054号に詳細に説明されているように、この目的で回動して開く。
【0018】
このタップヘッド15は、ピボット点19を中心として矢印方向に回動されることができるハンドル17を備えている。ピボット点21において、蓋3にマウントされる偏心カム20に係合する押圧ロッド18はハンドル17に接続されている。この偏心カム20は、エルボ12と接触しており、ハンドル17の作動時に、流出チャンネル10内においてエルボ12をコイルバネ16のバネ力に抗して矢印方向に移動する。その結果、可撓性バッグ9の内容物は、垂直導管22を経て、計量分配チャンネル13に流れ込むことができ、計量分配チャンネル13を経て流出端部14に流れる。
【0019】
外側ジャケット8と可撓性バッグ9との間のスペースにおける圧力を生成するために、管25を介して弾性的にマウントされた蓋3内の空気フィード部26に接続されるコンプレッサ24が提供される。蓋3が閉じられると、空気フィード部26が容器7内の空気導入部27に係合し、空気導入部27は、バッグ9と外側ジャケット8の間のスペースと連通する。
【0020】
ハンドル7を作動することによって、エルボ12は、簡単で信頼できる態様で下降することができ、計量分配弁11が開かれる。その理由は、この装置にあっては、垂直方向を指向するエルボ12のストライカリム27´が、流出チャンネル10の壁によってその長さの比較的大きい部分に亘って支持されているので、傾斜することなく垂直方向を指向して移動することができ、遮断弁11が最大量の飲料を計量分配するための規定位置にもたらされるからである。
【0021】
エルボ12のアセンブリ、計量分配管13、および、流出端部は廃棄可能な構造体として構築することができるが、アセンブリを多目的のアセンブリとして構築することも可能である。なんとなれば、エルボ、計量分配管、および、流出端部はユーザによって容易にディスペンサから取り外すことができるので、これらは、完全に清掃することが可能で、容器7の内容物がもしビールである場合は、味を改善することができるとともに賞味期限を延ばす結果になる。更には、計量分配管は剛性部材に製造することができる。
【0022】
図2は、1具体例におけるハンドル17と計量分配弁11の作動機構を示し、この場合、ハンドルによって3つの位置が想定される。ピボット点21を中心として回動することが可能な偏心カム20は、蓋3にマウントされており、エルボ12の打撃面28に係合する。エルボ12のストライカリム27´の端部は、閉鎖シール30を突き刺すことができる鋭利な部位を備えており、このシールは、使用前は流出チャンネル10を閉鎖している。ハンドルが17で示す位置から直立位置17´に移動すると、タッピングの準備が完了しエルボ12は、シール30が破壊される程度まで、流出チャンネル10内に移動するが、弁11は閉じたままである。ハンドル17が、更に回動して、位置17´´に至ると、弁11は、バネの張力に抗して流出チャンネル10内に押し込まれ、容器7の内容物が計量分配管13を経て放出される。ハンドルが、位置17´に復帰すると、エルボ12は引っ込み、弁11が閉じる。
【0023】
図3、4は、この発明の組合せ体の1具体例を示し、同様なコンポーネントが、図1、2と同様な参照符号で示されている。エルボ12は、容器7内において、比較的短いマウス31を備えている。使用前、エルボ12は、容器7のネック部によって形成される室内に収容されており、蓋32により閉鎖されている。ディスペンサ1は、図4に示すように、水平に置かれる。容器9内の薄肉の接続部27は、底部に配置されてディスペンサ1に嵌合され、空気フィード部26に接続されている。コンプレッサ24と冷却デバイス5は、ディスペンサの後部に配置される。ハンドル17は、作動部材18に接続され、この作動部材は、エルボ12の打撃面28に係合する。エルボ12は、ハンドル17によって、O-リングのシール33を越えて流出チャンネル10内に移動される。垂直導管22は、容器7が、水平位置にあるとき可撓性バッグの最下位の部位に到達するように可撓性に作られており、図4に破線で示すように、バッグから飲料の全体量を放出することが可能である。計量分配弁11が閉じているとき、残りの全飲料を流出端部14の可撓性マウス31から急速に取り出すために、マウス31の長さは比較的短い。この手段によって同時に達成されることは、計量分配弁11の作動時におけるマウスの移動が僅かであり、この移動が、飲料の計量分配時の擾乱効果を発生しないことである。
【0024】
図5、6は、水平に配置された飲料ディスペンサの更に別の具体例を示しており、冷却室4が、ペルチエ冷却部材5と一緒にハンドル17によって、略示する矢印の方向に、ディスペンサのハウジング内に移動される。その結果、流出チャンネル10(図7、9参照)がエルボ12に対して移動され、前記流出チャンネルは、飲料の計量分配時に、ハンドル17の作動が、冷却室4をバネ36、36´のバネ力に抗して、エルボ12のストライカリムに向かって牽引しても、計量分配弁11が開放されるまで、静止したままである。ハンドル17が、垂直位置に復帰すると、冷却室4は、レリースされ、バネ力によってエルボから押し出され、弁11が閉じる。比較的短いストロークの間は、冷却室4が、支承部
35上で案内される。
【0025】
図7、8は、図5、図6の飲料ディスペンサ1に用いるための容器7を示す。流出チャンネル10は、計量分配弁10の上方に比較的長い距離に亘って延出しており、緊密な嵌合でエルボ12のストライカリム27を包囲しており、ハンドル17の作動時に、その傾斜に抗するように協働する。
【0026】
図9からわかるように、エルボ12のストライカリム27´は、弁11の上方に突出する流出チャンネルの上部セクション10´頂部のエッジを打撃することによってストロークを区画するショルダ38を有する。ベント開口部37が、エルボ12のストライカリム27´に作られており、ハンドル17(図5、6参照)が、閉じた位置に置かれると、ベント開口部37は、上部セクション10´から外れエルボ内に存在する飲料は容易にこのベント開口部から流出することができる。ハンドル17が、計量分配位置に置かれたとき、ベント開口部は、流出チャンネル10の上部セクション10´の壁によって閉じられる。
【0027】
図10の具体例においては、ディスペンサは、柱状の冷却室40を有し、その内部に、多数の、例えば、3つの容器49、50、51が貯えられる。これらの容器は、頂部面の開口部41を通って柱状部内に置かれる。これらの容器は、側方に突出する鍔(cheek)53、54を備える。上位の容器49の鍔53は、下方側の容器50、51の鍔に対して1/4回転だけ回動され柱状部の頂部において、上位の容器49は、その頂部を規定位置に置いて、容器50、51に対して自由に釣り下がるようにマウント面57、58に支承される。
【0028】
下方側の容器は、これらを柱状部40に関して、それらの鍔54が凹部55、56を自由に通り抜けるように配向することによって、柱状部40内に下降する。
上位の容器が柱状部40内に置かれた後、タップヘッド47がバヨネット式嵌合を介して容器49の流出チャンネルに接続され冷却ブロック42、43が、タップヘッド47を包囲して設けられ、柱状部の頂部を遮断しタップヘッド47を冷却する。次いで蓋44と、格子45によってカバーされた滴下トレー45が嵌合される。
【0029】
図11、12から明らかなように、タップヘッド47は、シリンダ60を備えており、このシリンダは、シリンダ内のスロット59´と、流出チャンネル10の頂部10´の外周部にあるピン59とによって形成されるバヨネット式接続を介して容器49に接続される。押圧ロッド61は、シリンダ60の頂部において、遮断弁63に接続され、流出端部52を開閉するとともに、シリンダ60の底部において計量分配弁11と係合する。遮断弁63は、ベントチャンネル64を備え、前記チャンネルは、図10に示す閉じた位置において、流出チャンネルの端部52をベント開口70に接続する。開いた位置においては、図11に示すように、ベント開口70が、遮断弁63と一緒に移動することができる隆起部72によって閉鎖される。ハンドル48は、押圧ロッド61に接続されている。計量分配弁11のストロークと計量分配弁を開くために必要な力は、ボス65の移動によって設定される。ボス65は、ネジ山によって固定ストッパ73に関し押圧ロッド61に沿って移動することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の飲料ディスペンサと容器の組合せ体の長手方向断面図。
【図2】タップハンドル、作動部材、およびエルボを略図的に示す図。
【0031】
【図3】使用中水平に配置されているディスペンサと容器の組合せ体の長手方向断面図。
【図4】図3と同趣旨の図。
【図5】この発明のディスペンサの代替具体例の長手方向断面図。
【図6】図5と同趣旨の図。
【図7】図5、6のディスペンサに使用する容器の長手方向断面図。
【図8】この発明のエルボを示す図。
【図9】この発明の流出チャンネルを示す図。
【図10】内部において垂直に堆積された多数の容器を備えるディスペンサの斜視図。
【図11】図9のディスペンサに使用する計量分配ヘッドを示す図。
【図12】図11と同趣旨の図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
炭酸飲料用のディスペンサ(1)と容器(7)の組合せ体であって、容器は、その頂部に、容器の軸の方向に延出する流出チャンネル(10)と、流出チャンネルに接続された計量分配管(12,13,66)を介して炭酸飲料を計量分配するためのバネ張力の下に閉じられる計量分配弁(11)とを備えており、ディスペンサは、容器を収容するための冷却室(4,40)と、ハンドル(17,48)を備える計量分配ヘッド(15,47)を有し、
ハンドルは、使用中、計量分配弁(11)または容器(7)の作動部材(12,18,20,61)に接続され、作動部材は、ハンドルを軸方向に移動することによって移動して計量分配弁(11)を開閉することができる点を特徴とする組立て体。
【請求項2】
容器(7)は、エルボ(12)の付いた計量分配管(13,14)を有し、容器のストライカリム(27´)は、流出チャンネル(10)内を移動することができ、流出チャンネルのエルボは、流出リム(29)と打撃面(28)を備え、
計量分配ヘッド(15,47)は、軸から多少離間して配置されたピボット点(19)を備え、ハンドル(17)が軸を中心として回動することができ、そして、作動部材は、ハンドルに接続され、打撃面に係合する押圧本体(18)を含む点を特徴とする請求項1に記載の組合せ体。
【請求項3】
ストライカリム(27´)は、計量分配弁(11)の上方において、軸方向に延出する流出チャンネル(10)の壁(10´)に沿って、シールされた態様で案内される請求項2に記載の組合せ体。
【請求項4】
計量分配ヘッド(15)は、可撓性の計量分配管(13)に接続され、軸を横断して延出する容器の流出部を収容するための収容部を備え、ピボット点(19)は、前記収容部近くに配置されている請求項1、2または3に記載の組合せ体。
【請求項5】
計量分配ヘッド(47)は、流出チャンネル(10)の延出部において容器に接続されることができるシリンダ状本体(60)を含み、前記本体内には、軸に沿って延出し、
頂部において前記本体から派生するする押圧ロッド(61)が収容されており、前記本体は、頂部に、流出開口(52)と、押圧ロッドに接続されて前記本体の壁に沿ってスライドして流出開口(52)を開閉する遮断部材(63)を備える請求項1に記載の組合せ体。
【請求項6】
押圧ロッドの長手方向に調節可能であるボス(65)が、前記押圧ロッドに取り付けられており、前記ボスと係合できる位置に来るストッパ(73)が、シリンダ状本体の内部に収容されている請求項5に記載の組合せ体。
【請求項7】
遮断部材(93)は、ハンドルが閉じた位置にあるとき、一方の端部において、流出開口と連通し、他方の端部において、シリンダ状本体内の流出開口と連通するベントチャンネル(64)を備えている請求項6に記載の組合せ体。
【請求項8】
ディスペンサの軸が必ず水平でなければならない請求項1〜7のいずれか1項に記載の組合せ体。
【請求項9】
計量分配管の流出端部(14,31)は、容器の半径よりも長くはない請求項8に記載の組合せ体。
【請求項10】
ピボット点(19)は、容器の外周部と軸の間に配置されている請求項2に関する請求項9に記載の組合せ体。
【請求項11】
容器の計量分配チャンネル(10)に接続された可撓性垂直導管(22)は、容器内に収容されている請求項8、9または10に記載の組合せ体。
【請求項12】
計量分配管(12)の流出端部は、ハンドル(7)に関して、計量分配ヘッド内に固定されており、容器は、作動部材(18)によって軸に沿って移動することができる請求項1〜11のいずれか1項に記載の組合せ体。
【請求項1】
炭酸飲料用のディスペンサ(1)と容器(7)の組合せ体であって、容器は、その頂部に、容器の軸の方向に延出する流出チャンネル(10)と、流出チャンネルに接続された計量分配管(12,13,66)を介して炭酸飲料を計量分配するためのバネ張力の下に閉じられる計量分配弁(11)とを備えており、ディスペンサは、容器を収容するための冷却室(4,40)と、ハンドル(17,48)を備える計量分配ヘッド(15,47)を有し、
ハンドルは、使用中、計量分配弁(11)または容器(7)の作動部材(12,18,20,61)に接続され、作動部材は、ハンドルを軸方向に移動することによって移動して計量分配弁(11)を開閉することができる点を特徴とする組立て体。
【請求項2】
容器(7)は、エルボ(12)の付いた計量分配管(13,14)を有し、容器のストライカリム(27´)は、流出チャンネル(10)内を移動することができ、流出チャンネルのエルボは、流出リム(29)と打撃面(28)を備え、
計量分配ヘッド(15,47)は、軸から多少離間して配置されたピボット点(19)を備え、ハンドル(17)が軸を中心として回動することができ、そして、作動部材は、ハンドルに接続され、打撃面に係合する押圧本体(18)を含む点を特徴とする請求項1に記載の組合せ体。
【請求項3】
ストライカリム(27´)は、計量分配弁(11)の上方において、軸方向に延出する流出チャンネル(10)の壁(10´)に沿って、シールされた態様で案内される請求項2に記載の組合せ体。
【請求項4】
計量分配ヘッド(15)は、可撓性の計量分配管(13)に接続され、軸を横断して延出する容器の流出部を収容するための収容部を備え、ピボット点(19)は、前記収容部近くに配置されている請求項1、2または3に記載の組合せ体。
【請求項5】
計量分配ヘッド(47)は、流出チャンネル(10)の延出部において容器に接続されることができるシリンダ状本体(60)を含み、前記本体内には、軸に沿って延出し、
頂部において前記本体から派生するする押圧ロッド(61)が収容されており、前記本体は、頂部に、流出開口(52)と、押圧ロッドに接続されて前記本体の壁に沿ってスライドして流出開口(52)を開閉する遮断部材(63)を備える請求項1に記載の組合せ体。
【請求項6】
押圧ロッドの長手方向に調節可能であるボス(65)が、前記押圧ロッドに取り付けられており、前記ボスと係合できる位置に来るストッパ(73)が、シリンダ状本体の内部に収容されている請求項5に記載の組合せ体。
【請求項7】
遮断部材(93)は、ハンドルが閉じた位置にあるとき、一方の端部において、流出開口と連通し、他方の端部において、シリンダ状本体内の流出開口と連通するベントチャンネル(64)を備えている請求項6に記載の組合せ体。
【請求項8】
ディスペンサの軸が必ず水平でなければならない請求項1〜7のいずれか1項に記載の組合せ体。
【請求項9】
計量分配管の流出端部(14,31)は、容器の半径よりも長くはない請求項8に記載の組合せ体。
【請求項10】
ピボット点(19)は、容器の外周部と軸の間に配置されている請求項2に関する請求項9に記載の組合せ体。
【請求項11】
容器の計量分配チャンネル(10)に接続された可撓性垂直導管(22)は、容器内に収容されている請求項8、9または10に記載の組合せ体。
【請求項12】
計量分配管(12)の流出端部は、ハンドル(7)に関して、計量分配ヘッド内に固定されており、容器は、作動部材(18)によって軸に沿って移動することができる請求項1〜11のいずれか1項に記載の組合せ体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−501749(P2007−501749A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−532121(P2006−532121)
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000332
【国際公開番号】WO2004/101424
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(500497216)ハイネケン・テクニカル・サービシーズ ベー・フェー (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年5月14日(2004.5.14)
【国際出願番号】PCT/NL2004/000332
【国際公開番号】WO2004/101424
【国際公開日】平成16年11月25日(2004.11.25)
【出願人】(500497216)ハイネケン・テクニカル・サービシーズ ベー・フェー (1)
【Fターム(参考)】
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