説明

点滴式分配用ヘッドを備えた液体の包装用ボトル

【課題】界面活性特性がある溶液でも該液体の滴下を良好に行える分配ヘッドとそれを備える分配用ボトルの提供
【解決手段】刳り抜き本体付きインサート(4)と、オリフィスを通り開通する中央流路が貫通している前記本体の延長線上の分配用ノズル(5)と、ノズルの基部にインサート(4)を横断して取付けられ、分配方向での液体通過および液体分配後にその補償として流入する空気のその逆方向での通過を可能にする、部分的に親水性で部分的に疎水性の抗菌性の濾過膜(7)とを有する分配ヘッドにおいて、インサート(4)が、膜(7)方向へと多孔質パッドを横断する液体流を調節する多孔質パッド(8)を含み、インサート(4)が中央ペレット(11)を支持する長手方向アーチ(13)を形成する基部によってノズル(5)の反対側でパッド(8)を超えて終結することで、流入空気のラジアル方向の流れの為に開放された複数の通路をアーチ相互間に構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体の包装用および制御分配用の容器の構想および製造に関する。特に点滴分配用の用途の枠内において、その主要な新規の特徴は、一用量の液体を送出した後にボトルの内部に向かって空気を吸込むことにより、その初期形態に戻る可逆的に弾性変形する壁を有するボトルの貯室から、液体を分配するためのヘッドに関係するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は、非限定的ではないものの優先的に、特に眼科の利用分野における液体医薬組成物の分野に適用される。これは、分配される製品の純度および分配精度の問題が特に重要となる分野である。非常に近いニーズは、例えば、特に圧出された液滴を導くべき場所における精度に関して、場合によっては既定の投与用量の遵守に関して、化粧品研究または皮膚科学に見出される。
【0003】
本発明は、より詳細には、可逆的に弾性変形する壁を有する貯室と、貯室内に収納された液体を外部環境の汚染物質から保護する抗菌性の濾過膜を有するボトルから外部に突き出した滴下ノズルを介した液体分配用ヘッドとを有する包装用ボトルを目的としている。特に仏国特許出願公開第2872137号明細書として公開されたフランス特許出願に準拠して本出願人が工業的に製造したボトルにおいては、このような抗菌性の濾過膜は、液体流管路に対して横断方向に、液滴圧出用流路の基部で、ボトルの内部の液体貯室と分配用ノズルとの間に配置されており、各分配作業後に前に圧出された液体に代ってボトルを再度膨らませることになる外気の進入にも用いられるのは、この同じ管路である。
【0004】
この機能は、例えばポリエーテルスルホン系ポリマーなどで製造できるタイプの、部分的に親水性で部分的に疎水性である二機能性膜を抗菌性の濾過膜として使用することによって可能となる。これらの膜の特質は、貯室に向かって配向された膜の側に存在する圧力と分配用流路に向かって配向された膜の反対側に存在する圧力との間の差圧に応じて、ある時はボトルの水性液体を優先的に、またある時は外部由来の空気を優先的に、これらの膜を交番式に横断させるという点にある。
【0005】
一方では貯室の壁に対しユーザーが加える圧力の作用下で分配方向への液体の通過を可能にし、他方では液滴の分配後にボトルに対する圧力が解除された時点で外部から貯室に向かって逆方向に空気が通過できるようにするこのような膜の存在は、組成物中に防腐剤を取込む必要なく多用量ボトル内に眼科用液体を包装できるようにする要因の一つである。
【0006】
ただしこのように構成された多用量ボトルが適正に機能するためには、液滴生成の精確な制御が求められ、すでに引用した特許文献において記載されているとおりに本出願人が製造したボトルにおいては、この制御は、液体流を調節する役割を果たす多孔質(より精確には微多孔質)パッドを収納する、刳り抜かれた本体を有するインサートを、貯室と膜との間の液体の流れに対して横断方向に有する分配ヘッドの利用を通して得られる。このため、パッドは、貯室から分配用ノズルに向かう液体の流れる方向において、貯室の下流側に、そして二機能性膜の上流側に設置される。これは有利には、疎水性材料で製造される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このようなボトルの利用は、数多くの場合において満足のいくものであることが判明しているものの、それでも、界面活性特性を有する溶液を包装する場合には点滴での作動に特有の問題を提起する。したがって、この場合、防腐剤への依存を回避するため、製品の消費量に関する欠点(残留した過剰容量分が、使用毎に捨てられる)はあるものの、一回用量包装アンプルの方がむしろ防腐剤を使用することよりも結局は好まれる。液滴形成の品質不良の問題は、特に、自身が界面活性特性を有する活性成分か、または可溶化剤として使用される界面活性添加剤(例えばポリソルベート、グリセロール、ポリエチレングリコールリシノレエート)、さらにまたは、例えばポリビニル誘導体系またはポリエチレングリコール系の一部の潤滑剤または増粘剤(viscosant)である他の賦形剤を含む眼科用調合物についての問題に遭遇する。
【0008】
本発明の当初、多孔質パッドの出口に泡が形成されること、および、液体/気体の二相混合物が接触し得た場合に直ちに親水性/疎水性の二機能性膜の機能が損なわれてしまうことによって、このような状況における点滴での分配が困難になる可能性があると思われた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
したがって、この問題を解決し、非発泡性液体の場合に見られる効果とほぼ同じ効果を点滴による分配においても見出せるようにするために、もはやボトルからの圧出の際の液体の流れの条件についてではなく、むしろ、各分配作業後に空気の流入が行われる条件について研究することが肝要とされた。したがって、各通過毎にパッド内に残留する空気が、次に逆方向でパッドを横断する液体中の泡の形成の原因であるとされることから、多孔質パッドの内部での空気の滞留を回避することを目指す分配ヘッドの構造形態へと到達した。
【0010】
本発明によると、分配用ヘッドのインサートを形成することが提案され、ボトルの内部に進入する多孔質パッドを超えてインサート本体の延長線上にある基部を有し、その基部に、ボトルの周囲に向かってラジアル方向に空気を誘導する星状に分布された空気通路を構成している状態で、インサートがインサート本体の周囲を介して貯室の頸部に気密的に取付けられる。このような通路は、大きく開放した通路の断面がこの場所における圧力損失を誘発しないことから、多孔質パッドからの空気の抽出を促すのに有利に作用しながらも、貯室内になおも収納されている液体の表面より上で、ボトルの断面全体にわたって均等に空気を分布させる効果を有する。さらに、インサートの同じ基部が、これらのラジアル方向の通路を超えて、ボトルの一般的な回転軸において液体の表面に向かって直接空気が射出されるのを妨げる中央ペレットを形成することが有利である。
【0011】
上述の補足として、本発明は、有利にも、インサート本体内において、界面活性特性を有する調合物の場合であっても、多孔質パッドから出てくる全ての気泡が膜の部位に到達する前に自由に破裂できるように、軸方向の高さだけ多孔質パッドが二機能性膜から離隔していることを想定している。こうして、圧出された液滴中に泡が形成される危険性がことごとく回避される。一つの液滴の抽出時点で、膜は空気を含まない液体の皮膜で確実に覆われることになる。表面積が等しい場合、疎水性部分上の空気の流量の方が親水性部分の液体の流量よりもはるかに大きいことから、このとき、膜の疎水性部分が重要箇所となるという点が指摘される。界面活性特性の無い調合物の場合、気泡は、ボトルの本体に加えられる圧力の作用で、多孔質パッドの出口で気泡が形成されるのと同時に破裂する。反対に、発泡特性を有する溶液は、破裂可能になるまで変形できるという特徴を有しそれにより分配用ヘッドの内部でより長い寿命が得られる、より大きなサイズの気泡の生成に有利に作用する。
【0012】
圧送された液体内での二相混合物の混乱作用および二機能性膜の機能不良の帰結を回避することにより、本発明は、各分配作業時に送出される液体の各液滴中の液体体積ならびにこの液体の組成の再現性を確保できるようにする。これらは、眼科用点眼薬の場合、処方された投与用量を患者が遵守するために不可欠な二つの要因である。本発明によってもたらされるこれらの利点は、液体の流れの条件に関連する良好な機能条件を保持しながら得られ、しかも、ボトルの内部の貯室内への空気の進入の際の空気の流れに対して、したがって液体の流れる方向で多孔質パッドを横断する上流側での流れに対して働きかけていることからなおのこと好ましい。
【0013】
より厳密には、点滴により分配すべき液体の包装のための本発明に係るボトルは、有利にも、別個にまたは技術的に実現可能なあらゆる組合せでも考慮すべき、以下に記す特徴を有するものである。このボトルは、分配用ヘッドを介して貯室の内部に空気を取込むことによって可逆的に弾性変形する壁を伴う貯室を含み、この分配用ヘッドを通して前記壁に対して加えられた圧力の作用下で液体が送出され、前記分配用ヘッドは刳り抜かれた本体を有するインサートを有し、このインサートによってこの分配用ヘッドは、前記貯室と連通した状態で、ボトルの頸部の中に気密な形で取付けられる。この分配用ヘッドは、ボトルの外部でこの分配用ヘッドを延長しているノズルを含んでおり、液体の圧出オリフィスを通って開通する中央流路がこのノズルを貫通している。また、分配用ヘッドは、部分的に親水性で部分的に疎水性であるように製造され前記ノズルの基部でこのノズルと前記インサートとの間に取付けられた抗菌性の濾過膜も含んでいる。この膜は、それを通して、分配方向での液体の通過と、液体の分配後にボトル内にその補償として流入するよう促される空気の逆方向での通過を可能にする。インサートは、(ボトルの壁に手で加えられた圧力の作用下での内部体積の減少の際に)貯室から圧出用流路に向かって推進される液体の経路上で流れを調節する、多孔質パッドを含む。有利には疎水性材料で製造されているこのパッドは、パッドの中央の刳り抜きにより形成されている管路に対して横断方向に設置され、貯室の下流側で、かつノズルの上流側に配置された濾過膜によって下流側で画定されているチャンバの上流側の軸方向位置に設置されている。上流側および下流側という用語は、ここでは、その分配の際の液体の流れる方向、すなわち包装用貯室から液滴の圧出用流路に向かう方向との関係におけるものである。
【0014】
本発明によると、刳り抜き本体を有するインサートは、有利には、貯室の方に向いたその端部が、ベース(embase)で終結していて、そのべースは、休止時に液体の収容貯室を構成するボトルの内部空間の部位でボトルの内側周囲から距離を置いた、インサートの内径より小さい直径の中央ペレットを支持する長手方向のアーチによって形成されている。その形状により、貯室を退出して分配用ヘッドに向かう液体の通過のための大きな開放空間が残され、特に、ラジアル方向に大きく開放された通路がボトル内に構成され、その結果、液体の二回の圧出作業の間に多孔質パッドを通って吸引される補償用空気の流入が容易になり、ボトルの周囲の壁の近辺を含む、ボトルの全ての区分に空気を直ちに分布させることが容易になる。
【0015】
インサートの基部のアーチは、有利には、長手方向の足状部の形を有し、この足状部はその下端部でラジアル方向に折り畳まれて、中央ペレットを支持し、中央ペレットを本体の外側冠状部に連結する。このような形状は、インサートの基部の部位で圧縮に対する優れた強度をインサートに付与する。このような形状は、長手方向で、インサートに優れた力学的強度をもたらし座屈を回避する。この形状は、頸部の軸に沿った長手方向の押込みによりボトルの頸部の中に挿入して設置される際に、力学的強度をアセンブリにもたらしながら、このアセンブリをガイドできるようにする。この形状は同様に、操作の際にボトルの貯室に向かって滑動する恐れがあると考えられる多孔質パッドを保持することも可能にする。さらに、この形状は、ボトル内に取付けられるまでバラ荷で梱包されている分配用ヘッドの保管および輸送の間、これらの分配用ヘッドアセンブリの複数の要素を個別化するのに貢献する。インサート基部(アーチおよび中央ペレット)の外形寸法は、一方のヘッドのノズルが他方のヘッドのインサートの中央管路内に進入することによって二つの分配用ヘッドが互いに結びついた状態になるのを妨げ、こうして、接合部の工業的製造プロセスのレベルで、このようにして一体となったヘッドを分離する必要性という制約は回避されることになる。
【0016】
本発明に係る分配用ヘッドを備えるボトルは、貯室の頸部の中に設置され流れを調節する微多孔質パッドを収納するインサートのベースの特殊な構造を理由として、流れの調節および圧出される液滴の体積の制御の観点から見て非常に有利であることがわかっている。このような構造は特に、各分配作業の後に、膜から離れるように液体の保管用貯室内に空気をより容易に流入させることを可能にする。空気および液体の流れのこの調節によって、特に界面活性液体のような液適の分配の時に膜に向かって流れる液体の中の気泡の量は減少する。その上、多孔質パッドと膜との間の中間チャンバには、二回の圧出作業の間にパッドの内部に吸収された状態でとどまっている空気を液体流が随伴した場合に、パッドの出口界面に存在し得る気泡を破裂させるのに必要な適切な距離が存在する。このチャンバは、出口における液体流のために、物理的パッドの役割を補う流量調節用パッドの役割、ならびに、膜が親水性ゾーンと疎水性ゾーンの均質な分布を有する場合に、流れが膜を横断する前に流れを横方向に分布させる役割を有すると考えることができる。その上、前記チャンバはエアクッションとなり、空気を取込むノズルと物理的パッドの外側面との間の空気の流入において機能する際に、横断方向の断面での分配の役割も果たしており、それは空気の流入の良好な条件に有利に作用する。このチャンバは、液体の規則的用量の送出に有利に作用する。このチャンバは同様に、先にすでに公知であるように、容器がその内部に未圧出の残留液体を収容しながら、その正常位置、つまりその基底部を下にして置かれた場合に、二回の分配作業の間で膜を乾燥状態に維持するのを確実にする。
【0017】
工業的実践における好ましい実施形態にしたがって、本発明はさらに、別個にあるいは技術的に効力ある各々の組合せの形で実施される、以下の複数の特徴を満たすものである。
【0018】
本発明の有利な特徴によると、アーチは、その数が三つであり、インサート本体の基部に対し優れた耐久性を付与しながら、ボトル内に進入する空気に対して提供される通路の区分を大きく開放するような形で、互いに等距離で配置されている。
【0019】
ボトル内に入る空気流の圧力損失をことごとく回避するという同じ目的で、本発明の好ましい実施形態において、アーチは1〜5mm、詳細には2〜4mmの高さを有する。
【0020】
本体内に位置づけされ、この本体の全断面を占有し、これを横断して圧力損失が発生する疎水性微多孔質パッドは、液体流の調節を行う。その点で、このパッドは、液体用量の制御された分配に有利に作用する。このパッドは同様に、貯室の壁に圧力が一切加えられない場合に貯室内に収納された液体が流出するのも妨げる。
【0021】
本発明の有利な特徴によると、パッドは、その細孔中に最小限の空気しか閉じ込めないように構想されている。
【0022】
このパッドの多孔性は、過度に大きな圧力損失を誘発しないように流入流(空気)および流出流(液体)に適応され、同様に気泡が膜の表面に到達する前に容易に破裂できるよう、気泡に適したサイズも保証されなければならない。
【0023】
したがって、本発明の好ましい実施形態において、疎水性微多孔質パッドは、20〜120μm相当の多孔性を呈する。
【0024】
パッドは、好ましくは低密度ポリエチレンで構成され、これがこのパッドに疎水特性を付与し、ぬれ性が無くなるようにしている。このパッドは微多孔質であることから、それでも、貯室の変形可能な壁上にユーザーが加える圧力により貯室と外部との間に誘導される充分な圧力差の作用下で、このパッドを横断して液体が通過することはできる。その性質上、パッドが液体の調合物と、より詳細には活性成分との間で相互作用を示すことはない。
【0025】
膜に到達する前に気泡が破裂するために必要なチャンバの高さ(パッドの上面と膜の間との距離)を得るためには、パッドの長手方向の厚み(高さ)および/または配置に働きかけることが可能である。
【0026】
本発明の有利な特徴によると、パッドは、ボトルを最初に使用する前に液体が膜を濡らさないようにすることのできる圧力損失を構成してこの膜の劣化を回避するために充分なほど大きく、しかもパッドと膜との間に構成されたチャンバが大きな高さを有するようにするのに充分なほどに小さい長手方向の厚みを有している。こうして、ボトルを使用する際に、パッドの上部表面すなわちチャンバの方に向いた表面上に形成し得る気泡は、二機能性膜に到達する恐れもなく破裂するための充分な場所をチャンバの内部に有する。こうしてこの膜は、これらの気泡から充分に保護されている。
【0027】
本発明の好ましい態様によると、チャンバの高さ、すなわち多孔質パッドの上面と膜との間の距離は、2mm超である。好ましくは、この高さは、約3mm以上である。さらに好ましくは、この高さは、4〜10mm、特に5〜9mmの値を有する。
【0028】
ひとたびインサート内に導入された場合、パッドの長手方向の厚みは、好ましくは約0.3〜0.8mmである。パッドは、刳り抜き本体内への設置の際に圧縮され、したがってその厚みは50%だけ減少し得る。パッドは、下流側(液体の流れる方向における)で、このパッドの上にあるチャンバが以上で定義されたとおり、液体内に形成しうる気泡がパッドの出口で膜に到達する前に破裂できるように充分な高さを有するような形で、インサート内に配置される。
【0029】
二機能性膜はそれ自体従来のものである。それは例えば、ポリアミド樹脂またはポリエーテルスルホン樹脂系のポリマーで製造される。この二機能性膜には、分配作業の際に膜を横断した液体の通過を選択的に可能にするような基本的に親水性の性質が付与される。二機能性膜は、その表面の一部において部分的に疎水性が与えられ、特にラジカル反応開始剤の存在下でのグラフト化によるその構造の変化を介して、そのとき各分配作業後に外部から貯室に向かう空気の通過が選択的に可能になる。この処理は、特に、液体の経路を横断して配置された膜の表面積の20〜50%を占める中央帯上で実施される。膜は、さらに、ボトル内になお存在する液体を外部から進入するあらゆる生物学的汚染から保護する、濾過による抗菌の役割を果たすことを目的として、好ましくはおよそ0.1〜0.2μmの平均孔径を有する。
【0030】
本発明の有利な特徴によると、刳り抜き本体付きのインサートは、長手方向軸に沿った押込みによりボトルの頸部の中に押し込みで設置できるように構想されている。このインサートは、好ましくは、密に接触した状態での嵌合によって容器の内部に組立てられる。
【0031】
インサートの主要部分から距離をおいてアーチにより支持されている中央ペレットは有利にも、容器の製造の際に押し込みで行なわれる容器の頸部の中へのインサートの導入の際、強度をもたらすのに有用である。中央ペレットは、インサートの製造プロセスがプラスチック材料の射出によって行なわれる場合に、射出点を中央ペレットの部位に位置づけ、インサート本体の周囲上に成形バリが存在することにより生じると考えられる気密性の問題を予防することを可能にするため、きわめて有利である。
【0032】
本発明の好ましい実施形態において、インサート本体は、容器の頸部の中に押し込みで挿入することによるその設置を容易にするために、その周囲において弾性変形し得る。インサート本体は、その上縁部に、容器の頸部の上縁部により支持されるさらに大きな直径の冠状部を有し、こうして頸部内のインサートの良好な位置づけを確保している。取付けの際に、この冠状部は同様に、有利にも、頸部の内部へのインサートの押込みに対する支承としても役立つ。
【0033】
インサートは好ましくはその外部表面上に、インサートと容器の頸部との間の接触の気密性を確保する少なくとも一つの環状パッキン、好ましくは軸方向に分布した複数の環状パッキンを備えている。丸溝ひだ(godron)と呼ばれるこれらの環状パッキンは、特にインサートと一体のアセンブリを構成する。
【0034】
本発明に係る容器の他の構成要素と同様、インサートは、好ましくは、有利にも成形によって製造され、次に互いに組立てられる。
【0035】
本発明に係る容器は、さらに、本出願人の特許、特に仏国特許出願公開第2872137号明細書として公開された特許中に記載されている可能性があるような、可逆的に変形する壁をもつ貯室、抗菌性の濾過膜、流れ調節パッドおよび膜とパッドとの間に間置されたチャンバの存在に関連する利点を提供する。詳細には、可逆的に変形する壁は、貯室内に収納されているあらゆる液体の最適な利用を確実なものにする。この貯室は、各圧出作業後に圧出圧力をその初期の圧力に戻す空気の取込みによって、連続する分配作業全体にわたり圧出容積をもとのままに保持する。膜は貯室内に収納された液体を外部の汚染から保護する。この膜は同様に、圧力損失の一因となり、これは、微多孔質パッドによって生成されるものに加わって、液体流の調節を改善し、貯室の壁に対し圧力が全く加えられない場合に貯室の外への漏出を確実に無くする。
【0036】
本発明に係る容器は、送出される液体の体積の制御、貯室内の液体の保存、および液体の全体積の最適な利用の観点から見たその有効性に加えて、さらに、構造が単純であること、製造コストが制限され、使い捨ての消費製品の応用分野にきわめて適したものであること、ならびに消費者にとって使用がきわめて容易であることという利点を有する。
【0037】
指摘したとおり、本発明は、より詳細には、界面活性特性を有する化合物を含む液体、詳細には目薬の包装および分配のために使用されるボトルに適用される。
【0038】
本発明は、滴下ボトルが用いられる全ての分野において、しかもより詳細には送出すべき製品が気泡の形成に有利に作用する界面活性特性を有する化合物を含む発泡性製品であるあらゆる状況において利用可能である。
【0039】
本発明は、同様に、滴下ボトルの弾性壁をもつ貯室に備えることを目的とする、前述のとおりの分配用ヘッドにも関する。
【0040】
本発明についてここで、図1〜3を参照しながら、好ましい特徴およびそれらの利点の枠内でさらに完全に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明に係るボトルを軸方向の断面図で表わす。
【図1A】図1の軸方向の断面図のボトルを分解組立図で表わしている。
【図2】図1のボトルの分配用ヘッドの刳り抜き本体付きインサートを斜視図で示す。
【図3】図2のインサートを平面図で示す。
【発明を実施するための形態】
【0042】
点滴で送出すべき液体の包装用容器が、図1および図1A中に、より詳細には目薬の包装を目的とするボトルの形で示されている。その複数の要素は、全体的に、眼科用溶液の保存のための利用と相容性あるプラスチック材料で構成されている。これらは特に、ポリエチレン系のポリマーで各々製造されている。
【0043】
ボトルは、液体の保管用貯室2を有しており、この貯室の円筒形の周囲の壁は、可逆的に弾性変形し、こうしてユーザーがこの壁を手で圧縮することによる液体1の分配、そして次にこの圧縮が解除された時点での空気の取込みによるその初期形状への自然な復帰を可能にしている。圧出された液体の各液滴を補償する空気の流入は、ボトルの頸部を占有する分配用ヘッドを通したこの圧出の逆の経路に沿って行なわれる。他のいかなる空気の流入も不可能である。つまり詳細には、頸部の基部にボトルの壁を通した圧力を平衡化する穴は存在しない。円筒形周囲壁はその自由端部に、頸部10により延長されるくびれ部分20を有している。
【0044】
点滴による液体の分配用ヘッドは、ボトルの頸部10の内部に配置された刳り抜き本体付きインサート4と、分配用ノズル5と、この場合のように場合によってはボトルの頸部のまわりに従来のようにねじ込まれるノズルの取外し可能な閉鎖用キャップ6とを含む。この分配用ヘッドは同様に、刳り抜き本体4内に包含された微多孔質パッド8およびノズル5の基部に配置された抗菌膜7をも含んでいる。
【0045】
部分的に親水性で部分的に疎水性である抗菌性の濾過膜7は、貯室から分配用ノズルに向かう液体の流れる方向でノズル5の上流側に配置されて、濾過により液体1を外部の汚染、特に細菌から保護している。この膜7は、機能中、ノズル5のベースに押しつけられることで自由に支持されている。この膜は、このベースの周囲冠状部(これはそこで二つの部品の間の溶着作業の際に薄くなるパッキングを有する)とインサート4の終端面において協動する支え面との間で、熱溶着によりその周囲で固定されている。この膜は例えば、その表面の一部で部分的に疎水性となっているポリエーテルスルホンで構成されている。これはおよそ0.1〜0.2μmの多孔性を示す。ノズルのベースは、刳り抜き本体4上に嵌め込まれる刳り抜かれた円盤の形をしており、その内側面に、圧出オリフィスに向かって液体のドレンを容易にする微細導管3を有している。
【0046】
インサート4は、全体として、ここでは約1cmの内径の円筒形の形状を有し、これはその上部終端部分で広がり、約1.5cmの直径に達して、協働する支え面を形成し、この支え面にはフィン16が備わっていて、インサートとノズルとの間に膜7が張りつけられた場合にこの膜を支持する。この例において、インサートは、その主本体が(アーチとペレットとによって形成される基部無しで)約1.5cmの高さを有する。インサートは、その内部刳り抜き部内に、疎水性材料で製造されこの刳り抜き部の形状とぴったり一致する円筒形状の微多孔質パッド8を収納している。パッドは、特に、ポリエチレン製のフェルトで構成されている。パッドが存在することで、分配される液体流が調節され、容器の壁の圧縮が不在である場合に貯室2からノズル5に向かう液体の通過を阻止して、分配される液体流を調節する効果がもたらされる。このパッド8は、貯室から分配用ノズルに向かう液体の流れる方向で、上流側にかつ膜7から距離をおいて配置され、パッドとこの膜との間に、中間チャンバ9を構成している。このチャンバ9により特に、分配された液体の気泡は、膜7に到達する前に破裂できるようになっている。このチャンバは同様に、圧出されなかった残留液体を収集することも可能にしている。
【0047】
パッド8は、約100μm相当の多孔性を有する。パッドは、同様に、インサート4内の所定の場所にある場合に圧縮状態でここでは約0.5cm、つまりインサート本体の高さの約33%に等しい高さを有する。パッドはそこへの導入前に、約1cmの高さを有する。このパッドは、インサート本体の下部部分に配置されて、パッドと膜7との間に構成されたチャンバ9が(ここでは約6mmである)大きな高さを有するようになっている。液滴の圧出作業に続く空気の吸込み後にパッド内に閉じ込められる可能性のある気泡は、これらの気泡が後の液体分配作業の際に液体と同時にパッドから噴出された場合に、二機能性膜に到達する前に中間チャンバ9内で破裂するようなサイズを有している。
【0048】
インサート4はその基部に、図2により詳しく示されているとおり、液体を収納する貯室の内部に向けられた端部で、ここでは約0.4cmである、インサートの主要円筒形部分の直径を大幅に下回る直径の中央ペレット11を有している。この接点は、複数の長手方向アーチ13によって支持されている。これらのアーチは、比較的長く、特徴的に長手方向に配向された足状部の形をしており、これらの足状部は片端でインサート4の円筒形部分に合流し、その反対側の端部では、インサートの軸に向かってラジアル方向に曲がってこの軸上に心出しされた接点11を支えている。
【0049】
アーチ13は、分配用ヘッドの軸方向管路を通ってボトルの貯室内に進入する空気の流れに大きく開放されている通路を互いの間に構成するのに充分な高さを有している。この高さは、特に、およそ3.5mmに等しい。これらを構成する足状部は各々約5mmの全長を有する。アーチはインサートの基部に、約0.40cmの体積の空間を提供し、そこから空気は主としてアセンブリの軸の周り全体にわたりラジアル方向に漏出する。アーチの間に形成された通路が、一方では、基部が液体の分配を妨げないような形でパッドを介して貯室から外部に向かっての液体の流れを可能にしていること、そして他方では、これらの通路が空気の流入を貯室の壁に向かって配向できるようにしていることが重要であることがわかる。したがって空気の流入は、貯室内になおも存在する液体上に直接的にではなく壁上でラジアル方向に配向される。このために中央ペレットは、パッドから来る軸方向の空気の通過を遮断して、貯室内に流入する空気をこの貯室の壁に向かって導くために充分大きい直径を有する円盤形状を有している。図1を見るとわかるように、インサートがボトルの頸部の中に取付けられた場合に、ボトルのくびれ部分内部において周囲壁が本質的に垂直でないボトルのくびれ部分20の部位に中央ペレットが配置されることがきわめて有利である。ペレットによる妨害によりラジアル方向に分かれる流入空気は、ボトルの周囲壁のこの傾斜した部分に到達し、そのため、流入空気は壁に正面から衝突せず、この壁に沿って貯室内になおも存在する液体に向かって層流状態で誘導される。
【0050】
図3を見ればわかるように、アーチ13は、その数が三つであり、特に長手方向における圧縮に対する強度の観点から見たインサートのこの部分の耐久性を確保するような形で、互いに等距離で配置される。アーチの数およびその配置は、それらが、液体を圧出するための液体の流れおよび空気の流入の流れに対して開放した通路を構成してさえいれば、異なるものであってよいということが理解される。
【0051】
中央ペレット11は、ボトルの頸部10内へのインサートの押し込み導入を容易にする。この中央ペレットはその外側表面上の中央に、アセンブリを形成するためのポリマー材料の射出点として得られる点12を有する。中央ペレットは、アーチを用いてインサートの軸方向のガイドを容易にすることを可能にしながら、ボトルの頸部内へのインサートの挿入に際してはストッパの役目を果たす。この中央ペレットは、ノズルを備えた分配用ヘッドのバラ荷輸送の際に、多孔質パッドが傷められたり外れたりすることを回避する。その存在は同様に、射出成形によるインサートの好ましい製造プロセスの枠内においても有用である。この中央ペレットは12において、金型内のポリマーの射出点の印を有する。インサートの外側に配置されると考えられる射出点が、インサートとボトルの頸部との間に必要な気密性にとって不利な漏洩点を作り上げる可能性は回避される。
【0052】
インサート4の上縁部には、ここでは約2cmであるさらに大きな直径の周囲冠状部14が形成されている。この冠状部は、組立ての際にボトルの頸部10の中へのインサート4の適切な位置づけを可能にするストッパの役目を果たす。
【0053】
取付けの際に、インサート4は、ボトルの頸部10の内部に押し込み嵌合されることによって組立てられる。これは、インサートを構成する材料のわずかな弾性変形能力によって可能になっている。この嵌合は、インサートの周囲に設けられた、丸溝ひだと呼ばれる円形環状パッキン15を介して実現される。これらのパッキンは、好ましくは成形による同一製造ステップにおいて、インサートとモノブロックで製造される。これらのパッキンは、頸部10の内壁との気密接触性を確保する。同様に、これらは軸方向の圧力による取付けの際にインサートのガイドをも確保して、傾斜配置になる恐れなく密に接触した状態での嵌合を全体として導く。
【0054】
先に記した仕様を満たす提示されたインサート構成と多孔質パッドについて、チャンバの高さに応じて圧出される溶液液滴のキャリブレーションの規則性を確認するために、界面活性特性を有する可溶化剤の中で可溶化された活性成分を含む緩衝溶液を用いて、記載した本発明に係るボトルの試験を実施する。液滴キャリブレーションの規則性は、圧出された10滴の液滴を計量し各試験を三回反復することで確認される。これらの試験は、少なくとも3mmの高さを有するチャンバについて、圧出された液滴の体積の変動が10%未満であることを示しており、これは大部分の状況下で実際上充分な品質である。6mmの高さについては、結果はさらに良く、変動は5%未満である。
【0055】
以上の記載は、本発明がいかにしてその定められた課題を達成できるかを、明確に説明している。詳細には、本発明は、特に液体が界面活性特性を有する場合においてさえ、分配された液滴中に空気が存在することを回避しながら、優れた分配規則性を確保する、空気流入および二機能性濾過膜を伴うタイプの、液体特に眼科用液体の包装用および分配用の容器を提供する。本発明は、液滴の良好なキャリブレーションならびに分配される用量の再現性を制御して、薬剤の良好な効能と、不適切な投薬量がひき起こし得る副作用の不在とを保証することができる。ただし、当然のことながら、本発明は、具体的に記述された実施形態に限定されるわけではなく、反対に、同等の手段を介してあらゆる変形形態に拡大されるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 液体
2 保管用貯室
4 刳り抜き本体付きインサート
5 分配用ノズル
6 閉鎖用キャップ
7 抗菌性の濾過膜
8 多孔質パッド
9 中間チャンバ
10 頸部
11 中央ペレット
13 長手方向アーチ
15 円形環状パッキン
16 フィン
20 くびれ部分
【先行技術文献】
【特許文献】
【0057】
【特許文献1】仏国特許出願公開第2872137号明細書

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刳り抜き本体を有するインサートと;圧出オリフィスを通って開通する中央流路が貫通している前記本体の延長線上にある分配用ノズルと;前記ノズルの基部に前記インサートを横断して取付けられ、分配方向での液体の通過および液体分配後にその補償として流入を促される空気のその逆方向での通過を可能にするための、部分的に親水性で部分的に疎水性である抗菌性の濾過膜とを有する、液体分配用滴下ヘッドであって、前記インサートが、前記膜の方向へと多孔質パッドを横断する液体流を調節する多孔質パッドを含んでいる、滴下ヘッドであり、インサート(4)は、中央ペレット(11)を支持する複数の長手方向アーチ(13)を形成する基部によって、分配用ノズルの反対側で前記パッドを超えて終結しており、分配用ヘッドの出口で補償のために流入する空気のラジアル方向の流れのために開放された複数の通路をアーチ相互間に構成していることを特徴とする、液体分配用滴下ヘッド。
【請求項2】
アーチ(13)はその数が三つであり、ボトルの頸部の軸を中心として互いに角度的に等距離で配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の分配用ヘッド。
【請求項3】
前記中央ペレットが、インサートの出口での直接的な軸方向噴射を妨げながら、分配用ヘッドから進入する空気をその中央ペレットの周囲に通過させるための開放空間を残すような形で、インサートの軸内に心出しされていることを特徴とする、請求項1または2に記載の分配用ヘッド。
【請求項4】
アーチ(13)の高さが1〜5mm、好ましくは2〜4mmであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つに記載の分配用ヘッド。
【請求項5】
多孔質パッドが、20〜120μm相当の孔径を有するフェルトの形状をした疎水性材料でできた微多孔質パッドであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一つに記載の分配用ヘッド。
【請求項6】
多孔質パッド(8)の上面と膜(7)との間の距離が2mm超、好ましくは約3mm以上であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一つに記載の分配用ヘッド。
【請求項7】
多孔質パッド(8)の上面と膜(7)との間の距離が4〜10mm、好ましくは5〜9mmであることを特徴とする、請求項6に記載の分配用ヘッド。
【請求項8】
多孔質パッド(8)が低密度ポリエチレンで製造されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つに記載の分配用ヘッド。
【請求項9】
インサート(4)の外部表面が、軸方向に分布した複数の環状パッキンを備えていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つに記載の分配用ヘッド。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一つに記載の分配用ヘッドを介して貯室内部に空気を取込むことにより可逆的に弾性変形する壁を有する貯室を含む、液体分配用滴下ボトルであって、液体が、前記壁に対し加えられた圧力の作用下で前記分配用ヘッドを通って送出され、前記分配用ヘッドが、前記貯室と連通した状態でボトルの頸部にインサートを介して気密的に取付けられており、かつ、部分的に親水性で部分的に疎水性である抗菌性の濾過膜が、前記ノズルの基部に前記インサートを横断して取付けられており、分配方向での液体の通過および液体の分配後にボトル内に補償として流入を促される空気のその逆方向での通過を可能にしている液体分配用滴下ボトルであって、インサート(4)の基部が、前記貯室の内部で終結し、複数のアーチによって構成された複数の通路が、前記パッドを横断した後にボトル内に進入する空気のために、貯室の周囲に向かうラジアル方向の流れのために開放されていることを特徴とする、液体分配用ボトル。
【請求項11】
インサート(4)が、中央ペレットの妨害によりボトルの周囲壁に向かってラジアル方向に導かれる進入空気が前記壁に沿って層流状態で誘導されるように、ボトルの周囲壁のくびれ部分(20)の部位にインサートの基部が延在する状態で、ボトルの頸部(10)に取付けられることを特徴とする、請求項10に記載のボトル。
【請求項12】
インサート(4)が、ボトルの頸部(10)の内部に押し込み嵌合されることでボトル内に組立てられること、およびその上縁部に、ボトルの頸部(10)の上縁部によって支持される、より大きい直径の冠状部(14)を有し、こうして前記頸部(10)内に前記インサート(4)が正しく位置づけされるようになっていることを特徴とする、請求項10または11のいずれか一つに記載のボトル。
【請求項13】
中央ペレット(11)が、ボトルの軸内に心出しされ、こうしてインサートの出口での直接的な軸方向噴射を妨げながら、ボトルの周囲壁に向かってラジアル方向に空気が通過するための開放空間を残すようになっていることを特徴とする、請求項10〜12のいずれか一つに記載のボトル。
【請求項14】
界面活性特性を有する化合物を含む液体、詳細には目薬の包装に使用されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一つに記載のボトル。

【図1】
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【図1A】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−518654(P2013−518654A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551701(P2012−551701)
【出願日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際出願番号】PCT/IB2011/000182
【国際公開番号】WO2011/095877
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(503171360)
【氏名又は名称原語表記】LABORATOIRES THEA
【Fターム(参考)】