説明

無線コネクション管理

ラジオ・リソース制御(RRC)コネクションが維持されるべきか否かをシグナリングするための技術が提供される。このシグナリングは、例えば、既存のNASトランスポート・メッセージにおいて、あるいは別々のメッセージにおいて、提供されうる。このシグナリングは、アップリンク及び/あるいはダウンリンクにおいて提供されうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の特定の態様は、無線通信に関し、特に、無線コネクション管理に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムは、音声やデータ等のような、多様な種類の通信コンテンツを提供するために幅広く開発されている。これらのシステムは使用可能なシステム・リソース(例えば、帯域幅及び送信電力)を共有することによって複数のユーザとの通信を支援する事が可能な多元接続システムでありうる。こういった多元接続システムの実例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、3GPPロング・ターム・エボリューション・システム(LTE)、及び直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0003】
一般に、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末のための通信を同時に支援しうる。各端末は、フォワード・リンク及びリバース・リンクでの送信によって、1あるいは複数の基地局と通信する。フォワード・リンク(すなわちダウンリンク)は基地局から端末への通信リンクを称し、リバース・リンク(すなわちアップリンク)は端末から基地局への通信リンクを称する。この通信リンクは単一入力単一出力システム、複数入力単一出力システム、及び複数入力複数出力(MIMO)システムによって確立される。
【0004】
MIMOシステムはデータ送信の為に複数(NT)個の送信アンテナと複数(NR)個の受信アンテナを使用する。NT個の送信アンテナとNR個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは空間チャネルとも称されるNS個の独立チャネルへと分解されうる。NS個の独立チャネルの各々は1つのディメンションに対応している。複数の送信アンテナと受信アンテナによって作られた追加ディメンションが使用されると、MIMOシステムは向上された性能(例えば、より向上したスループット、および/又は、より高い信頼性)を提供しうる。
【0005】
MIMOシステムは時分割二重通信(TDD)システムと周波数分割二重通信(FDD)システムとを支援する。TDDシステムにおいて、フォワード・リンク送信とリバース・リンク送信は同じ周波数領域にあるため、相反原理によってリバース・リンク・チャネルからフォワード・リンク・チャネルを推定することが可能となる。これによって、複数のアンテナがアクセス・ポイントにおいて使用可能な場合、アクセス・ポイントはフォワード・リンクで送信ビームフォーミング利得を抽出できるようになる。
【0006】
非アクセス層(NAS)メッセージングを運ぶために確立されたラジオ・リソース制御(RRC)コネクションの持続性と、このようなコネクションのためのセキュリティのメンテナンスとに関連する問題点が存在する。
【発明の概要】
【0007】
特定の態様は、無線通信のための方法を提供する。この方法は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するためにラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立することと、NASメッセージの送信の後に、RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信することと、インジケーションに基づいて、RRCコネクションを維持、あるいは閉じることとを含む。
【0008】
特定の態様は、無線通信のための方法を提供する。この方法は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信することと、NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供することとを含む。
【0009】
特定の態様は、無線通信装置を提供する。この装置は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するためにラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立するためのロジックと、NASメッセージの送信の後に、RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信するためのロジックと、インジケーションに基づいて、RRCコネクションを維持、あるいは閉じるためのロジックとを含む。
【0010】
特定の態様は、無線通信装置を提供する。この装置は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するロジックと、NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供するロジックとを含む。
【0011】
特定の態様は、無線通信装置を提供する。この装置は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するためにラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立する手段と、NASメッセージの送信の後に、RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信する手段と、インジケーションに基づいて、RRCコネクションを維持、あるいは閉じる手段とを含む。
【0012】
特定の態様は、無線通信装置を提供する。この装置は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信する手段と、NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供する手段とを含む。
【0013】
特定の態様は、無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品を提供する。このコンピュータ・プログラム製品は、格納された命令群を有するコンピュータ読取可能媒体を備え、これら命令群は1あるいは複数のプロセッサによって実行可能である。この命令群は、一般に、この装置は、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するためにラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立するための命令と、NASメッセージの送信の後に、RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信するための命令と、インジケーションに基づいて、RRCコネクションを維持、あるいは閉じるための命令とを含む。
【0014】
特定の態様は、格納された命令群を有するコンピュータ読取可能媒体を備え、この命令群は、1あるいは複数のプロセッサによって実行可能である。この命令群は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するための命令と、NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供するための命令とを含む。
【0015】
特定の態様は、無線通信のための装置を提供する。この装置は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信するためにラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立し、NASメッセージの送信の後に、RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信し、インジケーションに基づいて、RRCコネクションを維持、あるいは閉じるように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む。
【0016】
特定の態様は、無線通信装置を提供する。この装置は、一般に、非アクセス層(NAS)メッセージを送信し、NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、特定の態様に従う実例的な多元接続無線通信システムを例示する。
【図2】図2は、特定の態様に従う実例的な無線通信システムのブロック図を例示する。
【図3A】図3Aは、RRCコネクションを早すぎる段階で解放することを例示する。
【図3B】図3Bは、RRCコネクションを遅すぎる段階で解放することを例示する。
【図4】図4は、AS(アクセス層)セキュリティ・コンテキストの反復配信を例示する。
【図5】図5は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放することを例示する。
【図6】図6は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放するための実例的な動作を例示する。
【図6A】図6Aは、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放するための実例的な動作を例示する。
【図7】図7は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放することを例示する。
【図8】図8は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放するための実例的な動作を例示する。
【図8A】図8Aは、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放するための実例的な動作を例示する。
【図9】図9は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放することを例示する。
【図10】図10は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放するための実例的な動作を例示する。
【図10A】図10Aは、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放するための実例的な動作を例示する。
【図11】図11は、本開示の特定の態様に従ってRRCコネクションを解放することを例示する。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書において説明される技術は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークや、時分割多元接続(TDMA)ネットワークや、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワークや、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワークや、単一キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークといった、様々な無線通信ネットワークに使用されうる。「ネットワーク」や「システム」といった用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAネットワークは、世界地上無線接続(UTRA)やcdma2000などのようなラジオ技術を実現しうる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)及び低チップ・レートを含む。cdma200は、IS−2000基準、IS−95基準、IS−856基準をカバーする。TDMAネットワークは、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(GSM(登録商標))のような無線技術を実現しうる。OFDMAネットワークは、Evolved UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)のような無線技術を実現しうる。UTRA、E−UTRA、及びGSMは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。ロング・ターム・エボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSの最新リリースである。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTS、及びLTEは第3世代パートナシップ・プロジェクト(3GPP)と命名された団体からの文書において説明される。cdma2000は「第3世代パートナシップ・プロジェクト2」(3GPP2)と命名された団体からの文書において説明される。これらの多様なラジオ技術と規格は当技術分野において周知である。明確にするために、これらの技術の特定の態様がLTEについて下記に記述されており、LTE用語がその下記の記述の大部分において使用されている。
【0019】
単一キャリア変調と周波数領域等値化を利用する技術は、単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)である。SC−FDMAはOFDMAシステムのものと類似の性能と本質的に同じ総合複雑性とを有している。SC−FDMA信号はその固有の単一キャリア構造のためにより低いピーク対平均電力比(PAPR)を有している。特により低いPAPRが送信電力効率の点において移動端末に大いに利点を与えるアップリンク通信において、SC−FDMAは多くの注目を集めてきた。これは現在の3GPPロング・ターム・エボリューション、あるいはEvolved UTRAにおけるアップリンク多元接続スキームに対する動作前提である。
【0020】
図1には、1つの実施形態に従う多元接続無線通信システムが例示される。アクセス・ポイント100(AP)は、複数のアンテナ・グループを含み、1つは104と106を含み、別のものは108と110を含み、更に別のものは112と114を含みうる。図1において、各アンテナ・グループとして2つだけのアンテナが示されているが、それより多くのあるいはそれより少ないアンテナが各アンテナ・グループとして活用されうる。アクセス端末116(AT)は、アンテナ112、114と通信している。ここで、アンテナ112、114は、フォワード・リンク120を介して情報をアクセス端末116へ送信し、リバース・リンク118を介してアクセス端末から情報を受信する。アクセス端末122は、アンテナ106、108と通信している。ここで、アンテナ106、108は、フォワード・リンク126を介して情報をアクセス端末へ送信し、リバース・リンク124を介してアクセス端末122から情報を受信する。FDDシステムにおいて、通信リンク118、120、124、126は、通信のために異なる周波数を使用できる。例えば、フォワード・リンク120は、リバース・リンク118によって使用されたものとは異なる周波数を使用できる。
【0021】
アンテナの各グループ、及び/あるいはアンテナが通信するために設計されているエリアは、しばしばアクセス・ポイントのセクタと称される。実施形態において、アンテナ・グループは各々が、アクセス・ポイント100によってカバーされたエリアの、セクタにおける端末にアクセスするために通信するように設計されている。
【0022】
フォワード・リンク120、126での通信において、アクセス・ポイント100の送信アンテナは、別のアクセス端末116、124のためのフォワード・リンクの信号対雑音比を向上させるために、ビームフォーミングを活用する。更に、カバレッジに渡ってランダムに散在しているアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを使用するアクセス・ポイントは、単一アンテナによって全てのアクセス端末へ送信するアクセス・ポイントよりも、近隣セル内のアクセス端末に、少ない干渉しかもたらさない。
【0023】
アクセス・ポイントは、端末を通信するために使用される固定局でありうるし、アクセス・ポイント、ノードB、evolved ノードB(eNode B)、あるいはその他いくつかの用語によっても称されうる。アクセス端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、アクセス端末、あるいはその他いくつかの用語によっても呼称されうる。
【0024】
図2は、MIMOシステム200における、(アクセス・ポイントとしても知られる)送信機システム210、及び(アクセス端末としても知られる)受信機システム250の実施形態のブロック図である。送信機システム210において、複数のデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース212から、送信(TX)データ・プロセッサ214へ提供される。
実施形態において、各データ・ストリームは、それぞれの送信アンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ214は、データ・ストリームのために選択された特定の符号化スキームに基づいて、各データ・ストリームのためのトラフィック・データを、フォーマットし、符号化し、インターリーブして、符号化データを提供する。
【0025】
各データ・ストリームのための符号化データは、OFDM技術を使用するパイロット・データを用いて多重化されうる。このパイロット・データは一般に、周知の方式で処理される周知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムにおいて使用されうる。各データ・ストリームのための多重化されたパイロット・データ及び符号化データは、その後、そのデータ・ストリームのために選択された(例えば、BPSK、QSPK、M−PSK、あるいはM−QAMのような)特定の変調スキームに基づいて変調(すなわちシンボル・マップ)され、変調シンボルを提供する。各データ・ストリームのためのデータ・レート、符号化、変調は、プロセッサ230によって実行される命令群によって判定されうる。
【0026】
全てのデータ・ストリームのための変調シンボルは、その後、TX MIMOプロセッサ220に提供される。このプロセッサは、(例えば、OFDMのための)変調シンボルを更に処理しうる。TX MIMOプロセッサ220は、その後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)222a乃至222tに提供しうる。特定の実施形態において、TX MIMOプロセッサ220は、データ・ストリームのシンボルとそのシンボルが送信されてくるアンテナとに、ビームフォーミング重みを適用する。
【0027】
各送信機222は、それぞれのシンボル・ストリームを受信及び処理して、1あるいは複数のアナログ信号を提供し、更にアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、及びアップコンバート)して、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供する。送信機222a乃至送信機222tからのN個の変調信号は、その後、N個のアンテナ224a乃至224tからそれぞれ送信される。
【0028】
受信機システム250において、送信された変調信号は、N個のアンテナ252a乃至252rによって受信され、各アンテナ252によって受信された信号は、それぞれの受信機(RCVR)254a乃至254rに提供される。各受信機254は、それぞれの受信された信号を調整(例えば、フィルタ、調整、ダウンコンバート)し、調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、更にこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0029】
RXデータ・プロセッサ260は、その後、特定の受信機処理技術に基づいて、N個の受信機254からのN個の受信されたシンボル・ストリームを受信及び処理し、N個の「検知された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ260は、その後、各検知されたシンボル・ストリームを変調、逆インターリーブ、及び復号し、データ・ストリームのためのトラフィック・データを復元させる。RXデータ・プロセッサ260による処理は、送信機システム210のTX MIMOプロセッサ220及びTX データ・プロセッサ214によって実行される処理に対する相補的な処理である。
【0030】
プロセッサ270は、どの事前符号化行列を使用するか(下記で説明される)を定期的に判定する。プロセッサ270は、行列インデックス部及びランク値部を備えるリバース・リンク・メッセージを公式化する。
【0031】
このリバース・リンク・メッセージは、様々な種類の通信リンクに関連する情報及び/あるいは受信されたデータ・ストリームを備えうる。リバース・リンク・メッセージは、その後、TXデータ・プロセッサ238によって処理される。このプロセッサは、データ・ソース236からの複数のデータ・ストリームのためのトラフィック・データを受信する。このトラフィック・データは、変調器280によって変調され、送信機254a乃至254rによって調整され、送信機システム210によって送り返される。
【0032】
送信機システム210において、受信機システム250からの変調された信号は、アンテナ224によって受信され、受信機222によって調整され、復号器240によって復号され、RXデータ・プロセッサ242によって処理されて、受信機システム250によって送信されたリバース・リンク・メッセージが抽出される。その後、プロセッサ230は、どの事前符号化行列がビームフォーミング重みを判定するために使用されるかを判定し、その後、抽出されたメッセージを処理する。
【0033】
態様において、論理チャネルは制御チャネルおよびトラフィック・チャネルに分類される。論理制御チャネルは以下を備える。システム制御情報をブロードキャストするためのDLチャネルであるブロードキャスト制御チャネル(BCCH)。ページング情報を転送するDLチャネルであるページング制御チャネル(PCCH)。1つあるいはいくつかのMTCHのための制御情報と、マルチメディア・ブロードキャストおよびマルチキャスト・サービス(MBMS)スケジューリングを送信するために使用されるポイント・ツー・マルチポイントDLチャネルであるマルチキャスト制御チャネル(MCCH)。一般的に、RRCコネクションの確立後は、このチャネルはMBMS(注:旧MCCH+MSCH)を受信するUEによってのみ使用される。専用制御チャネル(DCCH)は専用制御情報を送信するポイント・ツー・ポイント双方向チャネルであり、RRCコネクションを有するUEによって使用される。態様において、論理トラフィック・チャネルはユーザ情報の転送のための、1つのUEのために設けられた、ポイント・ツー・ポイント双方向チャネルである専用トラフィック・チャネル(DTCH)を備える。更に、トラフィック・データを送信するためのポイント・ツー・マルチポイントDLチャネルのためのマルチキャスト・トラフィック・チャネル(MTCH)。
【0034】
態様において、伝送チャネルはDLおよびULに分類される。DL伝送チャネルはブロードキャスト・チャネル(BCH)、ダウンリンク共有データ・チャネル(DL−SDCH)、およびページング・チャネル(PCH)を備える。UE節電の支援のためのPCH(DRXサイクルはネットワークによってUEに示される)は、全セルを通してブロードキャストされ、他の制御/トラヒック・チャネルのために使用されうるPHYリソースにマップされる。UL伝送チャネルはランダム・アクセス・チャネル(RACH)、リクエスト・チャネル(REQCH)、アップリンク共有データ・チャネル(UL−SDCH)及び複数のPHYチャネルを備える。PHYチャネルはDLチャネルとULチャネルのセットを備える。
【0035】
DL PHYチャネルは、例えば、共通パイロット・チャネル(CPICH)同期チャネル(SCH)共通制御チャネル(CCCH)共有DL制御チャネル(SDCCH)マルチキャスト制御チャネル(MCCH)共有UL割当チャネル(SUACH)アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)DL物理共有データ・チャネル(DL−PSDCH)UL電力制御チャネル(UPCCH)ページング・インジケータ・チャネル(PICH)負荷インジケータ・チャネル(LICH)を備える。
【0036】
UL PHYチャネルは、例えば、物理ランダム・アクセス・チャネル(PRACH)チャネル品質インジケータ・チャネル(CQICH)アクノレッジメント・チャネル(ACKCH)アンテナ・サブセット・インジケータ・チャネル(ASICH)共有リクエスト・チャネル(SREQCH)UL物理共有データ・チャネル(UL−PSDCH)ブロードバンド・パイロット・チャネル(BPICH)を備える。
【0037】
(RRCコネクションの早期解放と後期解放)
図3A及び図3Bでは、モビリティ管理エンティティ(MME)が、UEとのトランザクションを開始すると、従来型のNASシグナリングはノードBに対して不明瞭になる。これは、対応するRRCコネクションが、どのぐらいの間必要とされるかを、ノードBが知ることができないことを意味する。結果として、RRCレベルにおいて、いつNASインタラクションが完了し、コネクションが解放されるかを判定するのに容易な方法は通常存在しない。本明細書において使用されるように、MMEという用語は、一般に、例えば、モビリティ・パラメータ、UE識別パラメータ、セキュリティ・パラメータを管理し、(例えばRRCのような)ラジオ・レイヤ・プロトコルがトランスポート・レイヤとして振舞う上位のレイヤ・プロトコルを終端させるエンティティを称する。
【0038】
図3Aは、RRCコネクションの早期解放の結果を例示している。例示された実例において、MMEは、DL NAS転送312を実行するために、RRCコネクション310を確立する。314において、RRCコネクション310がどのくらいの間必要とされるかについての明示的なノレッジを用いて、eノードBは、DLデータが転送された後、RRCコネクション310を解放しうる。結果として、322において、UEは、RRC_IDLE状態に入る。しかし、この実例において、UEからeノードBへのUL転送332と、eノードBからMMEへのUL NAS転送334を実行するためにRRCコネクション310を再確立するために、NAS手順は324において続行し、追加のRACH手順326を引き起こす。例示されたように、早期解放320は、RRCコネクションを再確立するために、追加のオーバヘッドをもたらす。
【0039】
図3Bは、RRCコネクションの後期解放の結果を例示する。例示された実例において、MMEはDL NAS転送312を実行するために、RRCコネクション310を再確立する。314において、RRCコネクション310がどのくらいの間必要とされるかについての明示的なノレッジを用いずに、eノードBは、DLデータが転送された後RRCコネクション310を維持しうる。結果として、この実例においてNASトランザクションが完了したとしても、RRCコネクションは、何の動作もなく、長い期間維持されうる。350において、RRCコネクションが最終的に解放され、これによって、322においてUEがRRC_IDLE状態に入る。しかし、必要以上に長くRRCコネクションを維持することは、論理リソースと、UEのバッテリー寿命と、恐らくは、オーバ・ザ・エア帯域幅とを浪費しうる。
【0040】
関連する問題において、MMEが、シグナリングのみのためのコネクションのために、eノードBにASセキュリティ・コンテキストを送るための標準的なメカニズムは存在しない。このコンテキストを運びうる(MMEとeノードBの間の)S1メッセージは、(ユーザ・プレーン・ベアラを含むUEコンテキスト全体のために使用される)INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージと、(UEコンテキストがすでに確立されていない限りは意味のない)UE CONTEXT MODIFICATION REQUESTメッセージのみである。
【0041】
図4で例示されるように、第2の問題に対する1つの解決策は、DOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージ312のような、eノードBにシグナリングのみのためのコネクション310を確立させうるメッセージ内のASセキュリティ・コンテキストの配信を可能にすることである。しかし、320においてRRCコネクションが早期に解放されると、eノードBは更に、324において、ASセキュリティ・コンテキストを破棄するだろう。結果として、新たなNASメッセージが、(例えば、オリジナルのコネクションの確立をトリガするメッセージに応じて)UEから受信される場合、ASにおいて利用可能なセキュリティは存在しない。よって、UEはRRCコネクション310を再確立するためにRACH手順326を開始する必要があり、任意のRRCセキュリティを利用可能にするために、340において、MMEからeノードBへのコンテキストの配信が繰り返されねばならない。このように、早期解放は、再び追加のオーバヘッドをもたらす。
【0042】
この早期解放問題の同様のバージョンが、アップリンク方向においても生じうる。例えば、トラッキング・エリア更新手順において、手順の最終メッセージ(TRACKING UPDATE COMPLETE)は、通常、RRCコネクションはもう必要ないということを意味する。しかし、eノードBは、このメッセージが信頼できるものとは確認できず、もって、(例えば、TRACKING AREA UPDATE ACCEPTメッセージがダウンリンクで送られた直後の)早期解放のリスクと、(過度の持続、すなわちTRACKING UPDATE COMPLETEメッセージの後に不必要にコネクションを維持する)後期解放のリスクとのどちらかを選択せねばならない。
【0043】
(RRCコネクションの解放を示す明示的なインジケーション)
特定の態様によると、evolvedノードB(eNB)においてRRCコネクションを維持あるいは閉じるための明示的なインジケーションを使用することによって、より効率的なラジオ・リソース管理が達成される。本明細書で提供される技術は、UEが後続するNASメッセージを送る必要がある場合に、RRCコネクションのセットアップを不必要に繰り返すことを回避することを支援する。
【0044】
図5は、本開示の態様に従って、どれぐらいの間RRCコネクションが維持されるべきかを示すインジケーションを、MMEがどのようにして提供しうるかの実例を例示する。例示されたように、MMEは、DOWNLINK NAS TRANSPORTメッセージ512の送信と共に、情報エレメント(IE)516を、UEのASセキュリティ・コンテキストを含むように提供しうる。このIEがメッセージ512に含まれていると、eノードBは、RRCコネクション310を「持続的」として扱いうる。本明細書で使用されるように、用語「持続的」は、eノードBが、RRCコネクションが解放されるべきであるという明示的なインジケーションを受け取り、予め定められた期間が切れるまで、及び/あるいはその他いくつかのイベントをトリガする解放が生じるまで、RRCコネクションを維持することを意味しうる。
【0045】
図6は、図5において示されるIE516に基づいて、RRCコネクションを維持あるいは解放するために、例えば、eノードBにおいて実行されうる実例的な動作600を例示する。602において、eノードBは、DL NASトランスポート・メッセージを受信する。eノードBは、604において、RRCコネクションを確立し、606において、NASメッセージを送る。608において判定されるように、UEのASセキュリティ・コンテキストを伴うIEが、メッセージと共に提供されると、RRCコネクションが、612において維持される。そうでない場合、610において、RRCコネクションが解放されうる。
【0046】
UEのASセキュリティ・コンテキストを含むIEでRRCコネクションを維持するために、eノードBをシグナリングすることによって、eノードBは、ULデータ転送332のような、その後のトランザクションのためのUEのASセキュリティ・コンテキストを維持し、もって、図4において例示された「セキュリティ・スラッシング」問題を回避しうる。しかし、MMEが、AKA処理を通して新たなUEを認証しようとする場合のように、全てのNASトランザクションが、ASセキュリティを必要とするわけではない。このように、特定の態様によって、ASセキュリティ・コンテキストを含むIE以外のシグナリング・メカニズムで、RRCコネクションが持続的として維持されるべきかをシグナリングすることが可能となる。
【0047】
例えば、特定の態様によると、メッセージは、対応するトランザクションにしたがって、RRCコネクションが閉じられるべきか維持されるべきかを示すフラグを含みうる。図7に例示されるように、314において、DMメッセージの配信の後、RRCコネクション310が閉じられるべきか維持されるべきかを示すフラグ716を、DL NAS TRANSPORTメッセージ712は含みうる。例示された実例において、フラグ716は「閉じる」に設定される。これによって、320において、eノードBにRRCコネクションを解放させ、322において、UEはRRC_IDLE状態とされる。
【0048】
図8は、例えば、図7に示されるフラグ716に基づいて、RRCコネクションを維持するあるいは解放するために、例えばeノードBで実行されうる実例的な動作800を例示する。802において、eノードBは、RRCコネクションを「閉じる/維持」フラグを含むDL NASトランスポート・メッセージを受信する。eノードBは、804においてRRCコネクションを確立し、806において、NASメッセージを送る。808において判定されるように、RRCコネクション・フラグが、「維持」に設定されていると、RRCは、RRCコネクションを持続的として扱い、812において、RRCコネクションを維持する。一方、RRCコネクション・フラグが、「閉じる」に設定されていると、eノードBは、810において、RRCコネクションを解放する「許可」を与えられる。
【0049】
上記で例示された実例が、ダウンリンク・メッセージにおけるシグナリングを含む一方で、同様のシグナリングがアップリンク内で達成される。これによって、例えば、UEは、NASメッセージ運ぶ(いくつかのあるいは全ての)アップリンクRRCメッセージ内にインジケータを含めることが可能になる。例えば、(例えば、UL DIRECT TRANSFERメッセージ、及びRC CONNECTION ESTABLISHMENT COMPLETEメッセージのような)アップリンク方向でNASメッセージを運びうるRRCメッセージは、「NASトランザクション完了」フラグも含みうる。
【0050】
このアプローチは、UL NASトランスポート・メッセージ932がフラグ934を含む図9に例示される。例示されたように、このフラグがトランザクションの完了を示す場合、NASシグナリングに関連するRRCコネクションに対する更なる必要性はもはや予期されないことがeノードBに警告され、RRCコネクションは、UL NAS転送メッセージ334をMMEに送った後、320において解放される。
【0051】
図10は、図9に示されたフラグ934に基づいて、RRCコネクションを維持あるいは解放するために、例えばeノードBで実行されうる実例的な動作1000を例示する。実例的な動作1000は、RRCコネクションが既に確立されているものと仮定する。
【0052】
1002において、eノードBは、NASトランザクション完了フラグを含むDL NASトランスポート・メッセージを受信する。NASトランザクション完了フラグが、1004において判定されるように、NASトランザクションが完了していないことを示すと、1008において、RRCはRRCコネクションを維持する。一方、NASトランザクション完了フラグが、NASトランザクションが完了したことを示すと、1006において、eノードBがRRCコネクションを解放する。
【0053】
図10に示されるように、UEあるいはMMEが、RRCコネクションがもう必要ないと示しても、コネクションを解放するか否かの決定権は、eノードBに与えられる。つまり、RRC CONNECTION RELEASEメッセージは、実はeノードBによって生成されるので、eノードBは、(下記で説明されるように、IE、フラグ、あるいは別々のメッセージの何れかによる)UL信号あるいはDL信号を、コネクションの解放あるいは維持が「許容可能」であることを示すインジケーションと見なし、最後に、その他のファクタを検討する。
【0054】
上記で述べられたように、eノードBがどのようにしてRRCコネクションを「持続的」として維持するのかは、異なる態様によって変動し、eノードBに一任されうる。態様によると、本明細書で説明されるシグナリングが、eノードBがいくらかの期間RRCコネクションを維持するべきである、と示す一方で、標準的な仕様あるいはサービス・プロバイダによって正確な間隔が決定されうる。例えば、RRCコネクションが「持続的」として扱われる場合、コネクション確立時に、タイマが起動され、持続期間を与えられる。これは、仕様においてコード化されるか、もしくはeノードBの実装によって定義される。タイマの期限が切れると、コネクションは、直ちに、あるいは代替として、eノードが望む任意の時点で解放される。
【0055】
特定の態様によると、eノードBが、RRCコネクションを維持し、(例えば、上記で述べられたようなメッセージ内のフラグ、あるいはタイマの終了のような)明示的なトリガを待つべきであると明確に述べられうる。つまり、RRCコネクションが「持続的」として扱われる場合、eノードBは、そうしろという明示的なインジケーションを受信するまで、RRCコネクションを維持するように構成されうる。上記で説明されたように、このインジケーションは、「閉じる」と示すように設定された「RRCコネクションを閉じる/維持」フラグを伴うMMEからのS1−APメッセージや、S1インタフェースのために生成された特定のメッセージあるいはインジケーションや、UE、MME、あるいはそれら両方からの「NASトランザクション完了」インジケーションの形態でありうる。
【0056】
RRCコネクションを解放するためにBノードBにシグナルするための、別々のメッセージの使用が、図11に例示される。例示されるように、DL NAS TRANSPORTメッセージ312を送るために、RRCコネクション310が確立されうる。314におけるUEへのメッセージの配信の後、MMEは、別々のRRC RELEASEメッセージ610を送り、320において、eノードBにコネクションを解放するよう促す。同様のRRC RELEASEメッセージも、アップリンクで送られる。これによって、UEが、RRCコネクションを解放するようeノードBにシグナルすることが可能になる。
【0057】
開示される処理におけるステップの特定の順番あるいは階層は、典型的なアプローチによる実例である。設計の選択に基づいて、処理におけるステップの特定の順番あるいは階層は、本開示の範囲内でありながら再構成されうることが理解される。添付の方法請求項は、サンプル的な順番で様々なステップの要素を提示しており、提示された特定の順番あるいは階層に限定されることはない。
【0058】
当業者は、情報及び信号が、任意の様々な異なる技法及び技術を使用して表されうるということを理解するだろう。例えば、上記の説明を通して参照されうるデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場あるいは磁気粒子、光学場あるいは光学粒子、あるいはそれらのいずれかの組み合わせによって表わされうる。
【0059】
当業者は更に、本明細書で開示された実施形態に関連付けて説明された多様な実例的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズム・ステップは、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、あるいはこれら両方の組み合わせによって実現されうるということを正しく理解するだろう。このハードウェアおよびソフトウェアの互換性を明確に例示するために、多様な実例的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、一般にそれらの機能の観点から上記で説明されている。そのような機能がハードウェアとして、あるいはソフトウェアとして実現されるかどうかは、システム全体に課せられている特定のアプリケーションおよび設計の制約に依存する。当業者は、各特定のアプリケーションのために方式を変化させることによって、述べられた機能性を実施しうるがこういった実施判定は本発明の範囲からの逸脱をまねくものと解釈されるべきではない。
【0060】
一般に、対応する手段及び機能の図を有する図面に例示された方法がある場合、動作ブロックは、同様の符番を持つ手段及び機能ブロックに対応する。例えば、図6に例示された動作600は、図6Aに例示されたmeans-plus-functionブロック600Aに対応し、図8に例示された動作800は、図8Aに例示されたmeans-plus-functionブロック800Aに対応し、図10に例示された動作1000は、図10Aに例示されたmeans-plus-functionブロック1000Aに対応する。
【0061】
本明細書で開示された実施形態に関連付けて説明された多様な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、アプリケーション特有集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル・ロジック・デバイス、離散ゲートもしくはトランジスタ・ロジック、離散ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実行するために設計されたそれらの任意の組み合わせで実施あるいは実行されうる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサでありうるが、代替例として、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは順序回路でありうる。例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連結した1、あるいは複数のマイクロプロセッサ、もしくはその他任意のこのような構成のようなコンピューティング・デバイスの組み合わせとして、プロセッサが実現されうる。
【0062】
本明細書で開示された実施形態に関連付けて説明された方法あるいはアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュール、あるいはそれら2つの組み合わせにおいて実現されうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハード・ディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは当該技術分野において周知のその他任意の形態の記憶媒体に存在しうる。 典型的な記憶媒体は、記憶媒体からの情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるプロセッサのようなプロセッサと結合される。代替例においては、記憶媒体はプロセッサに統合されうる。プロセッサ及び記憶媒体はASIC内に存在しうる。ASICはユーザ端末内に存在しうる。代替例においては、プロセッサ及び記憶媒体は離散的な構成要素としてユーザ端末内に存在しうる。
開示された実施形態に対する前述の説明は、当業者が本開示を製造あるいは使用できるように提供される。これらの実施形態に対する多様な変形例は当業者に対して容易に明らかになるであろう。また本明細書で規定された一般的原理は、この開示の精神あるいは範囲から逸脱することなくその他の実施形態に適用されうる。よって、本開示は本明細書で示される実施形態に限定されるよう意図されたものではなく、本明細書で開示された原理および新規の特徴と矛盾しない最大範囲であると認められるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するために、ラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立することと、
前記NASメッセージの送信後に、前記RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信することと、
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは閉じることと
を備える無線通信のための方法。
【請求項2】
前記NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信することは、前記NASメッセージとは別に送信されたメッセージ内の前記インジケーションを受信することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記インジケーションは、前記NASメッセージと共に送信される請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記インジケーションは、ユーザ機器(UE)のためのアクセス層(AS)セキュリティ・コンテキストを示す情報エレメントを備える請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記インジケーションは、前記RRCコネクションが維持されるべきか閉じられるべきかを示すフラグを備える請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記インジケーションは、ユーザ機器とeノードBとの間のアップリンク・コネクションで受信される請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記インジケーションは、モビリティ管理エンティティ(MME)とeノードBとの間のダウンリンク・コネクションで受信される請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは閉じることは、
イベントをトリガすることが生じるまで、前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持することを備える請求項1に方法。
【請求項9】
前記イベントをトリガすることは、タイマの終了と、前記RRCコネクションを閉じるための明示的なインジケーションを受け取ることとのうちの少なくとも1つを備える請求項8に記載の方法。
【請求項10】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信することと、
前記NASメッセージに関連付けられたラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供することと
を備える無線通信のための方法。
【請求項11】
前記NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供することは、前記NASメッセージとは別に送信されたメッセージと共に、前記インジケーションを送信することを備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記インジケーションは、前記NASメッセージと共に送信される請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記インジケーションは、ユーザ機器(UE)のためのアクセス層(AS)セキュリティ・コンテキストを示す情報エレメント(IE)を備える請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記インジケーションは、前記RRCコネクションが維持されるべきか閉じられるべきかを示すフラグを備える請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記インジケーションを提供することは、ユーザ機器とeノードBとの間のアップリンク・コネクションでインジケーションを提供することを備える請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記インジケーションを提供することは、モビリティ管理エンティティ(MME)とeノードBとの間のダウンリンク・コネクションでインジケーションを提供することを備える請求項10に記載の方法。
【請求項17】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するために、ラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立するためのロジックと、
前記NASメッセージの送信後に、前記RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信するためのロジックと、
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは維持するためのロジックと
を備える無線通信装置。
【請求項18】
前記NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信するためのロジックが、前記NASメッセージとは別に送信されたメッセージと共に、前記インジケーションを受信するように構成された請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記インジケーションは、前記NASメッセージと共に送信される請求項17に記載の装置。
【請求項20】
前記インジケーションは、ユーザ機器のためのアクセス層(AS)セキュリティ・コンテキストを示す情報エレメントを備える請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記インジケーションは、前記RRCコネクションが維持されるべきか閉じられるべきかを示すフラグを備える請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記インジケーションは、ユーザ機器とeノードBとの間のアップリンク・コネクションで受信される請求項17に記載の装置。
【請求項23】
前記インジケーションは、モビリティ管理エンティティ(MME)とeノードBとの間のダウンリンク・コネクションで受信される請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは閉じることは、
イベントをトリガすることが生じるまで、前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持することを備える請求項17に装置。
【請求項25】
前記イベントをトリガすることは、タイマの終了と、前記RRCコネクションを閉じるための明示的なインジケーションを受け取ることとのうちの少なくとも1つを備える請求項24に記載の装置。
【請求項26】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するためのロジックと、
前記NASメッセージに関連付けられたラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供するためのロジックと
を備える無線通信装置。
【請求項27】
前記NASメッセージに関連付けられたRRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供するためのロジックは、前記NASメッセージとは別に送信されたメッセージと共に、前記インジケーションを送信するように構成された請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記インジケーションは、前記NASメッセージと共に送信される請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記インジケーションは、ユーザ機器(UE)のためのアクセス層(AS)セキュリティ・コンテキストを示す情報エレメント(IE)を備える請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記インジケーションは、前記RRCコネクションが維持されるべきか閉じられるべきかを示すフラグを備える請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記インジケーションを提供するためのロジックは、ユーザ機器とeノードBとの間のアップリンク・コネクションでインジケーションを提供するように構成された請求項26に記載の装置。
【請求項32】
前記インジケーションを提供するためのロジックは、モビリティ管理エンティティ(MME)とeノードBとの間のダウンリンク・コネクションでインジケーションを提供するように構成された請求項26に記載の装置。
【請求項33】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するために、ラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立する手段と、
前記NASメッセージの送信後に、前記RRCコネクションを維持するべきか否かを示すインジケーションを受信する手段と、
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは閉じる手段と
を備える無線通信装置。
【請求項34】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信する手段と、
前記NASメッセージに関連付けられたラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供する手段と
を備える無線通信装置。
【請求項35】
1あるいは複数のプロセッサによって実行可能な命令群を有するコンピュータ読取可能媒体を備えた無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、前記命令群は、
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するために、ラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立するための命令群と、
前記NASメッセージの送信後に、前記RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信するための命令群と、
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは閉じるための命令群と
を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項36】
1あるいは複数のプロセッサによって実行可能な命令群を有するコンピュータ読取可能媒体を備えた無線通信のためのコンピュータ・プログラム製品であって、前記命令群は、
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するための命令群と、
前記NASメッセージに関連付けられたラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供するための命令群と
を備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項37】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信するために、ラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを確立し、
前記NASメッセージの送信後に、前記RRCコネクションを維持するか否かを示すインジケーションを受信し、
前記インジケーションに基づいて、前記RRCコネクションを維持するあるいは閉じる
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を備える無線通信装置。
【請求項38】
非アクセス層(NAS)メッセージを送信し、
前記NASメッセージに関連付けられたラジオ・リソース制御(RRC)コネクションを維持するか否かを示すインジケーションを提供する
ように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記プロセッサに結合されたメモリと
を備える無線通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図8】
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【図8A】
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【図9】
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【図10】
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【図10A】
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【図11】
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【公表番号】特表2011−516011(P2011−516011A)
【公表日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−502117(P2011−502117)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【国際出願番号】PCT/US2009/038672
【国際公開番号】WO2009/121023
【国際公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】