説明

無線システム

【課題】 担当者が書類を持ち運ぶ際に、ファイルに衝撃などが加わってファイルへの書類の固定が解除されてしまい、書類が散らばって他の書類と混在することを防止しつつ、書類が盗難されたり書類を紛失したりした場合に、その書類、その書類を運んだ担当者、どのタイミングで書類が盗難されたり書類を紛失したりしたかを特定することができるようにする。
【解決手段】 持ち運ばれる無線通信ファイル20は、ファイル本体21と書類が離れないように両者を一体化した状態を運ぶべき場所に書類が着くまでロック部22により維持する。管理装置40は、その無線通信ファイル20をファイル識別情報から特定し、読取部24が読み取ったICタグ10に記憶されている担当者識別情報から持ち運んでいる担当者を特定し、端末信号を受信した中継局30の位置を無線通信ファイル20の現在位置として通信記録部44に記録している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院などの医療機関において、医療機関内を移動する移動体と無線通信する無線システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、病院内で患者が検査を行うとき、医師や看護師などの医療従事者によって記載されたり印刷されたりした、患者のカルテなどの書類は、患者が属している病棟から検査を実施する検査室へ医療従事者によって持ち運ばれることがある。このような場合、医療従事者は、クリップボード(用箋挟とも言う)やバインダーなどのファイル(以下、単にファイルとする)に書類を固定して検査室へ持ち運ぶことが多い。ここで、クリップボードとは、板の端にクリップ部を備えた文房具であり、クリップ部に書類を挟むことにより書類をクリップボードと一体化するものである。また、バインダーとは、留め金や紐などのとじ具を表紙に取り付けた文房具であり、とじ具に書類を挿入することにより書類をバインダーと一体化するものである。なお、ファイルは、病棟に居る医療従事者によって持ち運ばれるものとは限らず、検査室に居る検査技師や病院内の書類を運ぶ運搬担当者など(以下、単に担当者とする)によって持ち運ばれるケースもある。
【0003】
ところで、担当者は、多くのファイルを一度に持ち運ぶことが多い。そのため、担当者は、ファイルを落としてしまうことがあった。このように落としてしまったファイルは、その衝撃などによってファイルへの書類の固定が解除されてしまうことがあり、その結果、書類が散らばって他の書類と混在してしまうというケースが生じていた。また、担当者がファイルを持ち運んでいる際に、他の作業を行う必要が生じることなどによりファイルを一時的に適当な場所に置いてファイルから目を離すと、その隙に第三者などによって書類が持ち去られて盗難されたり、作業が終了したときに医療従事者が書類を置いた場所を忘れてしまって書類を紛失したりするケースが生じていた。
【0004】
ところで、輸送中の荷物の盗難などを防止するセキュリティシステムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のセキュリティシステムでは、センタ装置から送信された荷台のドアの解錠を許可する場所を示す解錠位置情報を無線通信装置にて受信し、荷台のドアの解錠を許可する場所と現在位置とが一致した場合に、荷台のドアを解錠するようにしている。
【特許文献1】特開2002−220957号公報
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、荷物を運ぶべき場所に到着するまで荷台のドアが解錠できないので、その間に荷物が荷台から持ち出されないようにしているだけであり、荷台のドアが解錠されてしまうと、荷物が盗難されたり荷物を紛失したりしても、どの担当者が何の荷物を運んだのか、どのタイミングで盗難や紛失があったのかを調べることが困難となり、責任の所在を明らかにすることができないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、担当者が書類を持ち運ぶ際に、ファイルに衝撃などが加わってファイルへの書類の固定が解除されてしまい、書類が散らばって他の書類と混在することを防止しつつ、書類が盗難されたり書類を紛失したりした場合に、その書類、その書類を運んだ担当者、どのタイミングで書類が盗難されたり書類を紛失したりしたかを特定することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の無線システムでは、持ち運ばれる無線通信ファイルは、ファイル本体と書類とが離れないように両者を一体化した状態をロック部により維持している。管理装置は、持ち運ばれている無線通信ファイルをファイル識別情報によって特定し、無線通信ファイルが読み取ったICタグに記憶されている担当者識別情報によって無線通信ファイルを持ち運んでいる担当者を特定して、無線通信ファイルから送信された端末信号を受信した中継局の位置を持ち運ばれている無線通信ファイルの現在位置として通信記録部に記録するようにしている。また、無線通信ファイルから送信された端末信号を受信した中継局の位置情報が記憶部に予め記憶しておいた運ぶべき場所の中継局の位置情報と一致した場合に、無線通信ファイルは、ロック部によるファイル本体と書類とを一体化した状態の維持を解除するようにしている。
【発明の効果】
【0008】
上記のように構成した本発明によれば、運ぶべき場所に書類が着くまで、ファイル本体と書類とを一体化した状態がロック部により維持される。これにより、ファイルに衝撃などが加わっても、ファイルへの固定が解除されて書類が散らばらないので、書類が他の書類と混在することを防止することができる。また、担当者が無線通信ファイルの近くにいると、無線通信ファイルは担当者が携行するICタグを読み取るので、読み取られたICタグを持つ担当者が無線通信ファイルを持ち運んでいることが通信記録として記憶される。一方、担当者が無線通信ファイルから離れると、無線通信ファイルは担当者が携行するICタグを読み取ることができなくなるので、担当者が無線通信ファイルから離れたことが通信記録として記録される。従って、書類が盗難されたり書類を紛失したりした場合に、その書類を運んだ担当者と無線通信ファイルとがどの場所で離れたのかを通信記録から特定することができるので、その書類、その書類を運んだ担当者、どのタイミングで書類が盗難されたり、書類を紛失したりしたかを特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態による無線システムのブロック図を図1に示す。同図に示すように、本実施形態による無線システムは、ICタグ10、無線通信ファイル20、中継局30、管理装置40を備えて構成されている。
【0010】
ICタグ10は、図示しないタグ用記憶部を備えて構成されている。無線通信ファイル20は、ファイル本体21、ロック部22、端末用制御部23、読取部24、端末用記憶部25、端末用インタフェース(以下、I/Fとする)部26(特許請求の範囲の端末用入力部および端末用出力部に該当する)、端末用判定部27を備えて構成されている。中継局30は、中継局用制御部31、中継局用記憶部32、中継局用インタフェース(以下、I/Fとする)部33(特許請求の範囲の中継局用入力部および中継局用出力部に該当する)を備えて構成されている。管理装置40は、制御部41(特許請求の範囲の管理装置用制御部および生成部に該当する)、インタフェース(以下、I/Fとする)部42(特許請求の範囲の管理装置用入力部および管理装置用出力部に該当する)、記憶部43、通信記録部44、判定部45、表示部46を備えて構成されている。
【0011】
図1において、ICタグ10は、医療機関内で書類を運ぶ担当者が常に携行するものであり、例えば名札などに取り付けられている。また、ICタグ10は、ICタグ10と無線通信ファイル20とが無線通信可能となる距離に近づいた際に無線を介して無線通信ファイル20と接続される。ここで、ICタグ10と無線通信ファイル20とが無線通信可能となる距離は、担当者が少なくとも無線通信ファイル20を持ち運ぶことが可能な距離であることが好ましい。無線通信ファイル20は、患者のカルテなどの書類を持ち運ぶために使用されるものであって、担当者によって携行されるものである。また、無線通信ファイル20は、無線を介して中継局30に接続されている。
【0012】
中継局30は、無線通信ファイル20と管理装置40との間で通信するためのものである。ここで、中継局30は、医療機関内に複数設置されており、中継局30のそれぞれには、自装置を識別するための中継局識別情報が割り振られている。ここで、中継局識別情報とは、各中継局30を識別するもの(例えば、中継局が設置されている場所など)である。また、無線通信ファイル20が近づいた場合に、中継局30は、無線通信ファイル20から送信された端末信号を受信する。これにより、端末信号を受信した中継局30の近くに無線通信ファイル20が存在していることがわかる。管理装置40は、医療従事者の居る部屋(例えば、スタッフルームなど)に設置されており、担当者が無線通信ファイル20を持ち運んでいることを監視するためのものである。ここで、管理装置40には、複数の中継局30が接続されている。
【0013】
ICタグ10のタグ用記憶部には、ICタグ10を携行する担当者を識別するための担当者識別情報が予め記憶されている。また、ICタグ10の構造やICタグ10から無線通信ファイル20への識別情報の送信処理は、周知の技術を用いる。ここで、識別情報とは、各担当者を識別するもの(例えば、担当者の氏名など)である。
【0014】
ファイル本体21は、書類を持ち運ぶために書類の少なくとも一部を覆うようにして固定し、書類を一体化するためのものである。無線通信ファイル20は、図2に示すように、所謂クリップボードであり、ファイル本体21で書類の裏面を覆った状態で、ファイル本体21の端に備えたクリップ211で書類の一部を挟むことによって、ファイル本体21と書類とを一体化している。ロック部22は、ファイル本体21から書類が離れないように一体化した状態を維持するためのものである。また、ファイル本体21の内部には、端末用制御部23〜端末用判定部27が設けられている。
【0015】
ここで、クリップ211は、プレート状のアーム、巻きバネを備えて構成されている。クリップ211は、ファイル本体21とプレート状のアームとの間に支点の軸と同一方向に設けられた巻きバネの反発力により書類を固定する。また、クリップ211には、ロック部22が設けられている。ロック部22は、端末用制御部23により電気的に制御される。具体的には、ファイル本体21と書類とを一体化した状態を維持している状態(以下、ロック状態とする)では、ロック部22は、プレート状のアームを支えるようにファイル本体21とプレート状のアームとの間に配置される。これにより、プレート状のアームの書類を挟む反対側の部分を押しても、プレート状のアームがロック部22によって支えられているので、押した部分が動かなくなり、クリップ211が書類を挟んだ状態で維持されるようになる。
【0016】
一方、ファイル本体21と書類とを一体化した状態を維持することが解除されている状態(以下、解除状態とする)では、ロック部22は、プレート状のアームを支えないようにファイル本体21とプレート状のアームとの間に配置される。これにより、プレート状のアームの書類を挟む反対側の部分を押すと、プレート状のアームがロック部22によって支えられていないので、押した部分が動き、書類を挟む側の部分が開かれてクリップ211が書類を挟まない状態になる。
【0017】
端末用制御部23は、無線通信ファイル20を後述するように制御する。端末用制御部23は、図示しない端末用操作部を担当者が操作することによって、開始操作が行われた否かを判定する。ここで、開始操作とは、無線通信ファイル20の持ち運びを開始する際に、無線通信ファイル20がICタグ10および管理装置40との間で通信を開始するためのものである。担当者は、図示しない端末用操作部を操作して開始操作を行う。担当者が端末用操作部を操作して、開始操作が行われたと端末用制御部23にて判断した場合には、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、解除状態からロック状態に切り替える。
【0018】
また、端末用制御部23は、所定のタイミングで端末信号を生成する。ここで、所定のタイミングとは、予め設定しておいた送信間隔を示すものである。また、端末信号は、読取部24にて読み取った担当者識別情報および端末用記憶部25に予め記憶しておいたファイル識別情報を含むものである。また、ファイル識別情報とは、各無線通信ファイル20を識別するもの(例えば、ファイルNo.など)である。
【0019】
読取部24は、ICタグ10が読み取り可能な距離に近づいた場合に、ICタグ10と通信してタグ用記憶部に記憶されている担当者識別情報を読み取る。端末用記憶部25は、ファイル識別情報を予め記憶しておくものである。また、端末用記憶部25は、端末信号の送信間隔を予め記憶しておく。端末用制御部23は、端末用記憶部25にて予め記憶しておいた送信間隔で定期的に端末信号を生成している。この際、担当者が無線通信ファイル20から離れたことにより読取部24が担当者識別情報を読み取ることができなかった場合には、端末用制御部23は、ファイル識別情報のみを含む端末信号を生成する。
【0020】
端末用I/F部26は、端末用制御部23にて生成した端末信号を中継局30へ送信する。また、端末用I/F部26は、無線通信ファイル20が中継局30に近づいた場合に、管理装置40から出力された到着信号を中継局30から受信する。ここで、到着信号とは、書類を運ぶべき場所へ無線通信ファイル20が到着したことを知らせるためのものである。
【0021】
端末用判定部27は、端末用I/F部26が中継局30を介して管理装置40から出力された到着信号を受信したか否かを判定する。端末用I/F部26が管理装置40から出力された到着信号を受信したと端末用判定部27にて判断した場合には、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、ロック状態から解除状態に切り替える。
【0022】
中継局用制御部31は、中継局30を後述するように制御する。中継局用記憶部32は、自装置を識別するための中継局識別情報を予め記憶しておくものである。中継局用I/F部33は、無線通信ファイル20が中継局30に近づいた場合に、無線通信ファイル20が予め設定しておいた送信間隔で送信した端末信号を受信することができる。また、中継局用I/F部33は、中継局30が管理装置40との間で通信するためにI/F部42に接続されている。また、中継局用I/F部33は、中継局信号を管理装置40へ出力する。ここで、中継局信号とは、中継局用I/F部33が入力した端末信号に中継局用記憶部32に予め記憶しておいた中継局識別情報を加えたものである。
【0023】
無線通信ファイル20が中継局30に近づいた場合に、中継局用I/F部33が無線通信ファイル20から送信された端末信号を受信したと中継局用制御部31にて判断したときには、中継局用制御部31は、中継局用記憶部32に予め記憶しておいた中継局識別情報を取得し、中継局用I/F部33が入力した端末信号に加えて中継局信号を生成する。そして、中継局用I/F部33は、中継局用制御部31が生成した中継局信号を管理装置40へ出力する。
【0024】
制御部41は、管理装置40を後述するように制御する。I/F部42は、管理装置40が中継局30を介して無線通信ファイル20との間で通信するために中継局用I/F部33に接続されている。ここで、I/F部42は、中継局30から出力された中継局信号を入力する。また、I/F部42は、中継局30を介して無線通信ファイル20へ到着信号を出力する。
【0025】
記憶部43は、書類を運ぶべき場所に位置する中継局30を示す運搬場所情報と書類を運ぶために使用される無線通信ファイル20のファイル識別情報とを互いに対応付けて予め記憶しておくものである。例えば、記憶部43は、書類を運ぶべき場所に位置する中継局30として5F検査室といった運搬場所情報を予め記憶しておく、また、記憶部43は、書類を運ぶために使用される無線通信ファイル20のファイルNo.0001などのファイル識別情報を予め記憶しておく。
【0026】
通信記憶部44は、データベースなどで構成され、通信記録として通信情報を記録するものである。ここで、通信情報とは、I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報、担当者識別情報、および中継局識別情報を互いに対応付けたものである。I/F部42が中継局30から出力された中継局信号を入力したと制御部41にて判断した場合には、制御部41は、I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報、担当者識別情報、および中継局識別情報を取得する。そして、制御部41は、取得したファイル識別情報、担当者識別情報、および中継局識別情報を互いに対応付けた通信情報を生成し、生成した通信情報を通信記録部44へ通信記録として記録する。
【0027】
また、担当者が無線通信ファイル20から離れたことにより、読取部24がICタグ10から担当者識別情報を読み取ることができなかった際に出力された中継局信号には、担当者識別情報が含まれていない。担当者識別情報が含まれていない中継局信号をI/F部42にて入力した場合には、制御部41は、中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報を取得し、担当者識別情報を空白データとする。そして、制御部41は、それらの情報を互いに対応付けた通信情報を生成して通信記録部44へ通信記録として記録する。
【0028】
判定部45は、I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報が記憶部43に予め記憶しておいたファイル識別情報および運搬場所情報と一致するか否か(すなわち、書類を運ぶべき場所へ無線通信ファイル20が到着したか否か)を判定する。具体的には、I/F部42が中継局信号を入力すると、制御部41は、中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報を取得する。判定部45は、制御部41が取得したファイル識別情報および中継局識別情報が記憶部43に予め記憶しておいたファイル識別情報および運搬場所情報と一致するか否かを判定する。I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報が記憶部43に予め記憶しておいたファイル識別情報および運搬場所情報と一致した(すなわち、書類を運ぶべき場所へ無線通信ファイル20が到着した)と判定部45にて判断した場合には、制御部41は到着信号を生成し、書類を運ぶべき場所へ到着した無線通信ファイル20へI/F部42を介して到着信号を出力する。
【0029】
そして、中継局30を介して管理装置40から出力された到着信号を受信した無線通信ファイル20は、ロック部22を動作させ、ロック状態から解除状態に切り替えることにより、ファイル本体21と書類とが離れるようにする。
【0030】
表示部46は、通信記録部44に記録された通信記録を表示するものであり、表示ディスプレイなどにより構成されている。具体的には、医療従事者が図示しない操作部を操作すると、制御部41は、通信記録部44に記録されている通信記録を読み出し、読み出した通信記録を表示部46に表示する。
【0031】
図3は、本実施形態による表示部46の表示画面300の例を示す説明図である。同図において、表示画面300は、ファイルNo.表示欄301、担当者名表示欄302、通過ポイント表示欄303、時間表示欄304から成る。ファイルNo.表示欄301には、運ばれている(または、運ばれていた)無線通信ファイル20を示すファイル識別情報(例えば、0001、0003)が表示される。担当者名表示欄302には、無線通信ファイル20を運んでいる(または、運んでいた)担当者を示す担当者情報(例えば、山田太郎、田中一郎)が表示される。通過ポイント表示欄303には、無線通信ファイル20が通過した場所(すなわち、無線通信ファイル20から出力された端末信号を入力して中継局信号を出力した中継局30の場所)を示す場所情報(例えば、2Fスタッフルームなど)が表示される。時間表示欄304には、通過ポイント表示欄303に示す場所を通過した日時(すなわち、中継局30が中継局信号を出力した日時)を示す時間情報(例えば、2/19 13:00:00など)が表示される。
【0032】
これにより、運ばれている(または、運ばれていた)無線通信ファイル20、その無線通信ファイル20を運んでいる(または、運んでいた)担当者名、その無線通信ファイル20が通過した場所、およびその場所を通過した時間が表示画面300に表示される。医療従事者は、表示画面300を確認するだけで、運ばれている(または、運ばれていた)無線通信ファイル20が何か、その無線通信ファイル20を運んでいる(または、運んでいた)担当者が誰であるのか、運ばれている(または、運ばれていた)無線通信ファイル20がどこにあるのかを特定することができる。
【0033】
また、担当者識別情報が含まれていない中継局信号をI/F部42にて入力した場合には、担当者識別情報が空白データとなっているため、担当者名表示欄302には、−(ハイフン)の文字が表示される(例えば、2/19 14:31:45の0003ファイル)。これにより、書類が盗難されたり書類を紛失したりした場合に、その書類を運んだ担当者がどの場所で無線通信ファイルから離れたのかが通信記録として表示画面300に表示される。医療従事者は、表示画面300を見るだけで、その書類、その書類を運んだ担当者、どのタイミングで書類が盗難されたり、書類を紛失したりしたかを特定することができる。
【0034】
次に、本実施形態による無線システムの動作を説明する。図4は、本実施形態による無線システムの無線通信ファイル20の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まず端末用制御部23は、担当者により開始操作が行われた否かを判定する(ステップ401)。担当者により開始操作が行われていないと端末用制御部23にて判断した場合には(ステップ401にてNO)、端末用制御部23は、ステップ401の処理に戻り、担当者により開始操作が行われるまで処理を継続する。一方、担当者により開始操作が行われたと端末用制御部23にて判断した場合には(ステップ401にてYES)、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、解除状態からロック状態に切り替える(ステップ402)。
【0035】
ステップ402にて端末用制御部23がロック状態に切り替えると、端末用制御部23は、予め設定しておいたタイミングになったか否かを判定する(ステップ403)。予め設定しておいたタイミングになっていないと端末用制御部23にて判断した場合には(ステップ403にてNO)、端末用制御部23は、ステップ403の処理に戻り、予め設定しておいたタイミングになるまで処理を継続する。一方、予め設定しておいたタイミングになったと端末用制御部23にて判断した場合には(ステップ403にてYES)、端末用制御部23は、読取部24がICタグ10と通信したか否かを判定する(ステップ404)。読取部24がICタグ10と通信したと端末用制御部23にて判断した場合には(ステップ404にてYES)、端末用制御部23は、読取部24にて読み取った担当者識別情報および端末用記憶部25に予め記憶しておいたファイル識別情報を取得し、取得した担当者識別情報およびファイル識別情報を含む端末信号を生成する(ステップ405)。一方、読取部24がICタグ10と通信していないと端末用制御部23にて判断した場合には(ステップ404にてNO)、端末用制御部23は、端末用記憶部25に予め記憶しておいたファイル識別情報を取得し、取得したファイル識別情報を含む端末信号を生成する(ステップ406)。そして、ステップ405またはステップ406にて端末用制御部23が端末信号を生成すると、端末用I/F部26は、端末信号を中継局30へ送信する(ステップ407)。
【0036】
ステップ407にて端末用I/F部26が端末信号を送信すると、端末用判定部27は、端末用I/F部26が管理装置40から送信された到着信号を受信したか否かを判定する(ステップ408)。端末用I/F部26が管理装置40から送信された到着信号を受信していないと端末用判定部27にて判断した場合には(ステップ408にてNO)、端末用制御部23は、ステップ403の処理に戻る。一方、端末用I/F部26が管理装置40から送信された到着信号を受信したと端末用判定部27にて判断した場合には(ステップ408にてYES)、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、ロック状態から解除状態に切り替える(ステップ409)。
【0037】
図5は、本実施形態による無線システムの中継局30の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まず中継局用I/F部33が端末信号の受信または到着信号の入力を行ったか否かを中継局用制御部31にて判断する(ステップ501)。中継局用I/F部33が端末信号の受信または到着信号の入力を行っていないと中継局用制御部31にて判断した場合には(ステップ501にてNO)、中継局用制御部31は、ステップ501の処理に戻り、中継局用I/F部33が端末信号の受信または到着信号の入力を行うまで処理を継続する。
【0038】
一方、中継局用I/F部33が端末信号の受信または到着信号の入力を行ったと中継局用制御部31にて判断した場合には、中継局用制御部31は、中継局用I/F部33が端末信号を受信したか否かを判定する(ステップ502)。中継局用I/F部33が端末信号を受信したと中継局用制御部31にて判断した場合には(ステップ502にてYES)、中継局用制御部31は、中継局用記憶部32に予め記憶しておいた中継局識別情報を取得し、中継局用I/F部33が入力した端末信号に加えて中継局信号を生成する(ステップ503)。そして、中継局用I/F部33は、中継局用制御部31が生成した中継局信号を管理装置40へ出力する(ステップ504)。一方、中継局用I/F部33が端末信号を受信していない(すなわち、中継局用I/F部33が到着信号を入力した)と中継局用制御部31にて判断した場合には(ステップ502にてNO)、中継局用制御部31は、管理装置40から出力された到着信号を入力したと判断し、該当する無線通信ファイル20へ到着信号を送信する(ステップ505)。
【0039】
図6は、本実施形態による無線システムの管理装置40の動作を示すフローチャートである。同図に示すように、まずI/F部42が中継局30から出力された中継局信号を入力したか否かを制御部41にて判定する(ステップ601)。I/F部42が中継局30から出力された中継局信号を入力していないと制御部41にて判断した場合には(ステップ601にてNO)、制御部41は、ステップ601の処理に戻り、I/F部42が中継局30から出力された中継局信号を入力するまで処理を継続する。
【0040】
一方、I/F部42が中継局30から出力された中継局信号を入力したと制御部41にて判断した場合には(ステップ601にてYES)、制御部41は、入力した中継局信号に担当者識別情報が含まれているか否かを判定する(ステップ602)。入力した中継局信号に担当者識別情報が含まれていると制御部41にて判断した場合には(ステップ602にてYES)、制御部41は、中継局信号に含まれるファイル識別情報、担当者識別情報、および中継局識別情報を取得し、取得したそれらの情報を互いに対応付けた通信情報を生成する(ステップ603)。
【0041】
一方、入力した中継局信号に担当者識別情報が含まれていないと制御部41にて判断した場合には(ステップ602にてNO)、制御部41は、中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報を取得し、担当者識別情報を空白データとして、それらの情報を互いに対応付けた通信情報を生成する(ステップ604)。そして、ステップ603またはステップ604にて制御部41が通信情報を生成すると、制御部41は、生成した通信情報を通信記録部44へ通信記録として記録する(ステップ605)。
【0042】
ステップ605にて制御部41が通信記録を記録すると、判定部45は、I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報が記憶部43に予め記憶しておいたファイル識別情報および運搬場所情報と一致するか否かを判定することで、書類を運ぶべき場所へ無線通信ファイル20が到着したか否かを判定する(ステップ606)。書類を運ぶべき場所へ無線通信ファイル20が到着していない(すなわち、I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報が記憶部43に予め記憶しておいたファイル識別情報および運搬場所情報と一致していない)と判定部45にて判断した場合には(ステップ606にてNO)、制御部41は、ステップ601の処理に戻る。一方、書類を運ぶべき場所へ無線通信ファイル20が到着した(すなわち、I/F部42が入力した中継局信号に含まれるファイル識別情報および中継局識別情報が記憶部43に予め記憶しておいたファイル識別情報および運搬場所情報と一致した)と判定部45にて判断した場合には(ステップ606にてYES)、制御部41は、到着信号を生成する(ステップ607)。そして、I/F部42は、制御部41が生成した到着信号を無線通信ファイル20へ出力する(ステップ608)。
【0043】
図7は、本実施形態による無線システムにより記録された通信記録を参照する動作を示すフローチャートである。同図に示すように、制御部41は、医療従事者により参照開始操作が行われたか否かの判定を行う(ステップ701)。医療従事者により参照開始操作が行われていないと制御部41にて判断した場合には(ステップ701にてNO)、制御部41は、ステップ701の処理に戻り、医療従事者により参照開始操作が行われるまで処理を継続する。一方、医療従事者により参照開始操作が行われたと制御部41にて判断した場合には(ステップ701にてYES)、制御部41は、図示しない無線通信ファイル選択画面を表示する。
【0044】
制御部41は、医療従事者により通信記録を表示させたい無線通信ファイル20が選択されたか否かの判定を行う(ステップ702)。医療従事者により通信記録を表示させたい無線通信ファイル20が選択されていないと制御部41にて判断した場合には(ステップ702にてNO)、制御部41は、ステップ702の処理に戻り、医療従事者により通信記録を表示させたい無線通信ファイル20が選択されるまで処理を継続する。一方、医療従事者により通信記録を表示させたい無線通信ファイル20が選択されたと制御部41にて判断した場合には(ステップ702にてYES)、制御部41は、医療従事者が選択した無線通信ファイル20に対応する通信情報を通信記録部44から取得し、表示部46の表示画面300のファイルNo.表示欄301〜時間表示欄304に取得した通信情報を表示する(ステップ703)。
【0045】
制御部41は、医療従事者が選択した通信無線ファイル20の通信記録を表示部46に表示した後、終了操作が行われたか否かの判定を行う(ステップ704)。終了操作が行われたと制御部41にて判断した場合には、(ステップ704にてYES)、制御部41は処理を終了する。一方、終了操作が行われていないと制御部41にて判断した場合には(ステップ704にてNO)、ステップ701の処理に戻る。
【0046】
以上、詳しく説明したように、本実施形態の無線システムでは、持ち運ばれる無線通信ファイル20は、ファイル本体21と書類とが離れないように両者を一体化した状態を運ぶべき場所に書類が着くまでロック部22により維持している。また、管理装置40は、持ち運ばれている無線通信ファイル20をファイル識別情報によって特定し、無線通信ファイル20が読み取ったICタグ10に記憶されている担当者識別情報によって無線通信ファイル20を持ち運んでいる担当者を特定して、無線通信ファイル20から送信された端末信号を受信した中継局30の位置を持ち運ばれている無線通信ファイル20の現在位置として通信記録部44に記録している。これにより、ファイルに衝撃などが加わっても、書類のファイル本体21への固定が解除されて書類が散らばらないので、書類が他の書類と混在することを防止することができる。また、書類が盗難されたり書類を紛失したりした場合に、その書類を運んだ担当者と無線通信ファイル20とがどの場所で離れたのかを通信記録から特定することができるので、その書類、その書類を運んだ担当者、どのタイミングで書類が盗難されたり、書類を紛失したりしたかを特定することができる。
【0047】
なお、前述した実施形態では、無線通信ファイル20は、クリップボードを使用しているが、これに限定されない。例えば、無線通信ファイル20は、バインダーなどのファイルや書類を入れるためのケースを使用するようにしても良い。
【0048】
また、前述した実施形態では、管理装置40は、中継局30を介して無線通信ファイル20へ到着信号を出力しているが、これに限定されない。例えば、管理装置40は、無線通信ファイル20へ到着信号を直接送信するようにしても良い。
【0049】
また、前述した実施形態では、中継局用記憶部32は、中継局30を識別するための中継局識別情報として5F検査室などの情報を記憶しているが、これに限定されない。例えば、中継局用記憶部32は、自装置を識別する識別番号を中継局識別情報として記憶するようにしても良い。この場合、管理装置40の記憶部43は、中継局30が設置されている位置を示す位置名情報を中継局識別情報に対応付けて予め記憶しておく。中継局30から出力された中継局信号を入力した制御部41は、通信記録を記録する際に、まず中継局信号に含まれる中継局識別情報を取得し、取得した中継局識別情報に対応する位置名情報を記憶部43から取得する。そして、制御部41は、取得した位置名情報を使用して、前述の通信記録を記録する処理を実行する。また、判定部45は、制御部41が取得した位置名情報を使用して、前述の無線通信ファイル20が運ぶべき場所に到着したか否かを判定する処理を実行する。
【0050】
また、前述した実施形態では、無線通信ファイル20は、予め設定しておいた送信間隔で端末信号を定期的に送信しているが、これに限定されない。例えば、無線通信ファイル20は、中継局30を介して管理装置40から出力された無線通信ファイル20の位置を取得するための取得信号を端末用I/F部26が受信した場合に、端末信号を受信するようにしても良い。
【0051】
具体的には、医療従事者が管理装置40に備えて構成されている図示しない操作部を操作すると、制御部41は、無線通信ファイル20に対して取得信号を生成する。I/F42は、その取得信号を出力する。そして、端末用I/F部26が取得信号を受信したと端末用制御部23にて判断した場合には、端末用制御部23は、前述の端末信号を送信する処理を実行する。これにより、取得信号を送信する操作を行うと、無線通信ファイル20の現在位置が通信記録として通信記録部44に記録されるので、医療従事者は、無線通信ファイル20が運ばれている状況を随時把握することができる。
【0052】
また、前述した実施形態では、端末用制御部23は、予め設定しておいた送信間隔で定期的に端末信号を生成しているが、これに限定されない。例えば、端末用I/F部26が端末用制御部23によって予め生成しておいた端末信号を予め設定しておいた送信間隔で定期的に送信するようにしても良い。
【0053】
具体的には、まず端末用制御部23は、端末用記憶部25に予め記憶しておいたファイル識別情報を取得し、取得したファイル識別情報を含む端末信号を生成する。予め設定しておいたタイミングになったと端末用制御部23にて判断した場合には、端末用制御部23は、読取部24がICタグ10と通信したか否かを判定する。読取部24がICタグ10と通信したと端末用制御部23にて判断した場合には、端末用制御部23は、読取部24にて読み取った担当者識別情報を端末信号に含ませる。そして、端末用I/F部26は、端末信号を中継局30へ送信する。一方、読取部24がICタグ10と通信していないと端末用制御部23にて判断した場合には、端末用I/F部26は、端末用制御部23が予め生成しておいた端末信号を中継局30へ送信する。
【0054】
また、前述した実施形態では、担当者が図示しない端末用操作部を操作した場合に、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、解除状態からロック状態に切り替えているが、これに限定されない。例えば、医療従事者が管理装置40の図示しない操作部を操作した場合に、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、解除状態からロック状態に切り替えるようにしても良い。
【0055】
具体的には、医療従事者が管理装置40の図示しない操作部を操作したと制御部41にて判断した場合には、制御部41は、無線通信ファイル20の持ち運びを開始することを示す開始信号を生成する。I/F部41は、無線通信ファイル20へその開始信号を送信する。端末用I/F部26が開始信号を受信したと端末用制御部23にて判断した場合には、端末用制御部23は、ロック部22を動作させ、解除状態からロック状態に切り替える。
【0056】
その他、無線システムの構成、処理手順、内容等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の組み合わせにより種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除するようにしても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本実施形態の無線システムのブロック図である。
【図2】本実施形態による無線システムの無線通信ファイルの外観例を示す説明図である。
【図3】表示部の表示画面の例を示す説明図である。
【図4】本実施形態による無線システムの無線通信ファイルの動作を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態による無線システムの中継局の動作を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態による無線システムの管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】本実施形態により記録された通信記録を参照する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
10 ICタグ
20 無線通信ファイル
21 ファイル本体
211 クリップ
22 ロック部
23 端末用制御部
24 読取部
25 端末用記憶部
26 端末用インタフェース(I/F)部
27 端末用判定部
30 中継局
31 中継局用制御部
32 中継局用記憶部
33 中継局用インタフェース(I/F)部
40 管理装置
41 制御部
42 インタフェース(I/F)部
43 記憶部
44 通信記録部
45 判定部
46 表示部
300 表示画面
301 ファイルNo.表示欄
302 担当者名表示欄
303 通過ポイント表示欄
304 時間表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機関内で書類を運ぶ担当者によりそれぞれ携行され、携行する担当者を識別するための担当者識別情報を記憶するICタグと、
前記書類を持ち運ぶために前記書類の少なくとも一部を覆い前記書類を一体化するファイル本体と、前記ファイル本体から前記書類が離れないように前記一体化した状態を維持するロック部と、前記ICタグが読み取り可能な距離に近づいた場合に、前記ICタグに記憶されている前記担当者識別情報を読み取る読取部と、前記書類を運ぶべき場所へ到着したことを知らせる到着信号を入力する端末用入力部と、前記読取部にて読み取った担当者識別情報および自装置を識別するためのファイル識別情報を含む端末信号を所定のタイミングで生成し、前記端末用入力部が前記到着信号を入力した場合に、前記ロック部による前記一体化した状態の維持を解除する端末用制御部と、前記端末用制御部にて生成した端末信号を出力する端末用出力部とを備えた無線通信ファイルと、
前記医療機関内に複数設置されており、前記端末信号を入力する中継局用入力部と、前記中継局用入力部が前記端末信号を入力した場合に、前記端末信号に自装置を識別するための中継局識別情報を加えた中継局信号を生成する中継局用制御部と、前記中継局用制御部にて生成した中継局信号を出力する中継局用出力部とを備えた中継局と、
前記書類を運ぶべき場所に位置する中継局を示す運搬場所情報と前記書類を運ぶために使用される無線通信ファイルのファイル識別情報とを互いに対応付けて予め記憶しておく記憶部と、前記中継局信号を入力する管理装置用入力部と、前記中継局信号に含まれる前記ファイル識別情報、前記担当者識別情報、および前記中継局識別情報を互いに対応付けた通信情報を生成する生成部と、前記通信情報を通信記録として記録する通信記録部と、前記中継局信号に含まれる前記ファイル識別情報および前記中継局識別情報が前記記憶部に予め記憶しておいた前記ファイル識別情報および前記運搬場所情報と一致するか否かを判定する判定部と、前記判定部にて両者が一致すると判断した場合に、前記到着信号を生成する管理装置用制御部と、前記管理装置用生成部にて生成した到着信号を前記無線通信ファイルへ出力する管理装置用出力部とを備えた管理装置と、
を備えたことを特徴とする無線システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−205649(P2009−205649A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−50234(P2008−50234)
【出願日】平成20年2月29日(2008.2.29)
【出願人】(591253593)株式会社ケアコム (493)
【Fターム(参考)】