説明

無線デジタルオーディオプレーヤー

本発明は、オーディオ再生のための装置および方法に関する。前記装置は、少なくとも2つのイヤホンを具備する。前記イヤホン上には、それぞれ、オーディオコンテンツおよび/またはデータを格納するように構成されたメモリと、時間調整装置と、を備えている。前記2つのイヤホンは、同期中または同期後に、前記メモリに格納された前記オーディオコンテンツのオーディオ再生を非同期的に提供するとともに、前記時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供するように構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、重量とオーディオデータの再生時間が最適化された、同調して再生する独立の非同期ジェネレータを使用する、ユーザの耳のための無線デジタルオーディオプレーヤー(例えば、インイヤーまたはオンイヤー)に関する。
【0002】
本発明は、2007年6月1日に出願した米国仮出願番号第60/941,559の優先権を主張し、これは、本明細書に参照として組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
デジタル音楽プレーヤーは、数百から15,000曲をどこにでも持ち運べる比較的コンパクトな装置により聴取者が高品質なサウンドを楽しめることを可能にしている。オーディオは、種々の技術を使用して、ファイルにデジタル的に符号化される。オーディオファイルの、より一般的な現在の符号化フォーマットの1つは、一般にMP3(Moving Picture Experts Group's MPEG-I layer 3 オーディオ standard)とよばれている規格に規定されている。しかし、WAV,WMA,AAC,Apple Lossless,AIFFなどといった他のいくつものフォーマットも利用されている。
【0004】
デジタル音楽プレーヤーの主なカテゴリーは、フラッシュメモリベースのプレーヤーと、ハードディスクプレーヤーである。しかし、他のいくつものデジタル音楽プレーヤーまたは携帯音楽プレーヤーが利用可能である。市場にはじめに現れた装置の1つは、フラッシュメモリをベースとしたものであった。フラッシュメモリは、一般的には、電気がなくても情報を保持することができる不揮発性であると考えられているが、電気的に消去可能であるとともに再プログラム可能である。フラッシュベースのプレーヤーは、通常32MBから128MBといった比較的小さい記憶容量を提供していた。このメモリの価格が減少するにつれて、これら装置の記憶容量は、512MBまたはそれ以上に増加している。デジタル的に圧縮された後においては、それぞれの楽曲は、MP3フォーマットを使用して一分あたり約1MBを必要とし、30分から8時間の聴取時間を提供する。これら技術は電気的にプログラム可能な回路を基にしていることから、可動部品が存在しない。
【0005】
さらに、フラッシュメモリプレーヤーの回路は、必要とする物理的スペースが比較的小さいため、プレーヤーをかなり小型化することができる。これらの2つのファクターが、ランニング、トレーニング、または他の活動のための、理想に近いフラッシュプレーヤーを作成可能とする。CDでは、音とびしてしまうし、また他の音楽装置では、非常にかさばってしまう。iRiver,Rio,Creative,Sony,およびAppleといった企業から多くのフラッシュメモリベースのプレーヤーが市場に出回っている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
時とともにデジタルオーディオプレーヤー(DAPs)は、小型化が進んでいるけれども、現在の最新式のデジタルオーディオプレーヤーは、割合大きい。例えば、運動中に腕や手首といった自身の体に、結び付けられていなければならない。さらに、ほとんどの場合、耳に音楽を届けるために、ケーブルが必要である。こうした全てがじゃまであり、ランニングおよび/またはジムトレーニングルーチンを妨げる。加えて、送受信機で別々のプレーヤーを必要とする無線プレーヤーが、利用可能であるが、オーディオストリーミングの伝送は、無線技術に基づく送受信機では、エネルギーを多く消費する。したがってインイヤーまたはオンイヤー装置の作成に、必要とされるバッテリーサイズおよび対応する重量の問題を導く。そのようなアプローチに基づくと、運動にも使用でき、移動性をもつというユーザの要望する性能に最適化されないため不都合である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の構成において、本発明は、少なくとも2つのイヤホンを具備するオーディオ再生のための装置に関し開示する。それぞれのイヤホンは、オーディオコンテンツおよび/またはデータをそれ上に格納するように構成されているメモリを備える。前記イヤホンは、時間調整装置を含み、メモリに格納された、または同期後のオーディオデータのオーディオ再生を非同期的に提供するとともに、時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供する。
【0008】
第2の構成において、本発明は、少なくとも2つのイヤホンに提供することによりユーザにオーディオ再生する方法に関し開示する。それぞれのイヤホンは、オーディオコンテンツおよび/またはデータを格納するメモリを備えている。それぞれのイヤホンは、時間調整装置を具備し、前記2つのイヤホンは、メモリに格納されたまたは同期後のオーディオデータのオーディオ再生を非同期的に提供するように構成されており、前記時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供する。
【0009】
第3の構成において、本発明は、命令がそれ上に格納された記憶媒体を具備する製品に関し開示する。前記命令は、機会により実行された場合に、以下の動作をする。少なくとも2つのイヤホンへオーディオ情報の再生を提供し、それぞれのイヤホンは、オーディオコンテンツおよび/またはデータを格納するように構成されたメモリと、時間調整装置と、を備える。前記2つのイヤホンは、前記メモリに格納された前記オーディオデータのオーディオ再生を非同期的に提供するように構成されており、前記時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供する。
【0010】
本発明の、上述のおよび他の機能および利点、およびそれらの達成方法は、さらに明確になる。本発明は、以下の本発明の実施形態の説明と付属の図面を参照することにより、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】インイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーの一実施形態を示した図である。
【図2】イヤホンの内容物の回路図である。
【図3】インイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーのイヤホン間での同期を図解したものである。
【図4】同期スケジュールのフローチャートの一例を示した図である。
【図5】インイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーのためのベースステーションの一実施形態を示した図である。
【図6】ユーザにより所望されるように、オーディオデータの一部をスキップするための1プロトコルを識別するためのタイミングの例示である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は、インイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーを提供することに関する。インイヤー/オンイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーは、ステレオ音楽を一緒に再生する同期可能なデジタルオーディオプレーヤーをそれぞれ有し、ユーザの耳へまたは耳の中にフィットするとともに固定する2つのイヤホンを含む。当然のことながら、本明細書における設計では、2つまたは1対のプレーヤーを参照しているが、2つ以上のプレーヤーを利用してもよい。前記オーディオプレーヤーは、ユニゾンで、または同時に、または(以下でさらに詳しく説明するような)仕様により再生可能である。2つまたはそれ以上のイヤホン間でのオーディオコンテンツの再生(例えばステレオ)は、受け入れ可能な再生経験(experience)を提供するために十分に合わせ(matched)られている。前記ユニットは、それゆえ、個別の時間調整機構をそれぞれ含んでいる。前記ユニットが一緒に元に戻される場合 (例えば電気接続される)および/または所与のコマンドに応答するように構成される場合、内部の時間調整装置は同期される。
【0013】
図1に示されているように、デジタルオーディオプレーヤーおよびスピーカは、1つのイヤホンハウジング10および12の中に組み込まれている。分離したデジタルオーディオプレーヤーは、スピーカを駆動する必要はなく、それゆえ、イヤホンを分離したデジタルオーディオプレーヤーと接続するためのコードも必要がない。さらにインイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーは、2つのプレーヤーまたはイヤホン10,12を含み、それぞれお互いに独立しているが、楽曲のリストまたは他の音楽コンテンツをともに再生することができ、非同期的に、それぞれに右および左チャネルを配信する。前記イヤホンは、また、比較的低電力であり、全動作電力は2Wかそれ以下であるが60mW以下が望ましい。加えて前記イヤホンは、比較的低電力の同期信号および/またはコントロール信号を送信し受信するための比較的低電力の送受信機を備えている。そのような比較的低電力の送受信機は、100mWかそれ以上でありうるが、同期信号またはコントロール信号が送信されまたは受信された場合、所定のスケジュールに従って他の送受信機と通信するように短時間だけ動作する。これにより、全デューティーサイクルを低くし消費電力を減少させる。
【0014】
前記イヤホンは、ユーザの耳に固定されている。たとえば、前記イヤホンは、ユーザの耳の中に耳珠または皮膚突出部により、または耳の軟骨の前の耳道により保持または固定してもよく、および/または甲介により保持してもよい。さらに、前記イヤホンは、スピーカまたは電気-機械トランスデューサを、耳に聴覚刺激を提供するように外耳道と連通するように固定してもよい。前記装置は、また耳の周辺/後ろにいくことにより、耳に固着され、外耳道の近くまたは内部に据えられた音響トランスデューサを具備している。
【0015】
図2に示されているように、それぞれのデジタルオーディオプレーヤーイヤホン20は、スピーカといった電気-機械トランスデューサ22と、フラッシュメモリといったメモリ24と、時間調整装置26と、オーディオプロセッサ28と、コントローラ27と、バッテリといったエネルギー蓄積装置29と、を具備している。前記フラッシュメモリは、オーディオコンテンツ(例えば音楽など)およびオーディオデータ(例えば、曲の長さ、作曲者などといったその音楽に関する情報など)を備えている。時間調整装置は、発振器といった時間調整基準(timing reference)およびリセット可能なカウンタを具備しており、どちらも前記時間調整装置と他の時間調整装置との差を調整するために調整される。前記オーディオプロセッサは、メモリ装置と電気的に通信し、オーディオ再生のために前記メモリ装置からオーディオデータを受信する。前記プロセッサ、したがってオーディオ再生は、時間調整装置により管理され(governed)、前記時間調整装置は、オーディオプロセッサと通信する。加えて、前記エネルギー蓄積装置は、前記オーディオプロセッサ、前記電気-機械トランスデューサ、および前記時間調整装置を含む前記プレーヤーの電子機器を駆動するための電力を提供する。
【0016】
第一の例において、イヤホン/オーディオプレーヤーを同期させるために、プレーヤー30と32は、図3に示すようにお互いに通信する(34)。これは、プレーヤー30と32間のIRまたは比較的低電力の無線周波数による無線通信で行われるが、前記プレーヤー30と32は、物理的におよび電気的に互いに直接または間接的に中間装置を介して接続されてもよい。物理的な接続は、磁石の使用または機械的な結合により促進される。それは、プレーヤー30Aと32Aの反対面が、結合するように磁化されてもよく、および/または使用していない場合には電気的に通信されるようしてもよい。
【0017】
前記プレーヤーは、また、それぞれのプレーヤーのためにコネクターとケーブルを使用してイヤホンが通信するベースステーションと接続されてもよい。または2つのプレーヤーが一緒に触れることにより接続されてもよい。ひとたび分離されると、プレーヤー内の前記時間調整装置は、カウントを開始し、オーディオデータを再生する。オーディオデータの再生が開始した時間は、開始時間とみなされる。前記開始時間は、ベースステーションから取り外した後、またはお互いに接続を外された後、または通信ケーブルから切り離された後、直ちにまたは遅れて、時間またはカウント数がセットされる。
【0018】
これまでのシナリオにおいては、ベースステーションからまたはお互いに接続を外された場合に、前記イヤホンは、ユーザに同期されたようにオーディオデータの再生を開始するが、電気的見地からは非同期的または個別的である。イヤホンがベースステーションから分離されまたはお互いに他のデバイスから接続を外された場合など共通開始点からの所与のレートでカウント中は、互いのプレーヤーが、個別的にまたは他方とは非同期的に動作する。したがって、個別的または非同期的再生は、それぞれのイヤホンにより提供される再生として理解しうる。前記イヤホンは、オーディオデータを通信せず、またはイヤホン、ベースステーション、または他の補助装置間でオーディオコンテンツを交換しない。個別のイヤホン内に含まれているメモリまたはプロセッサなどからがオーディオデータのソースである。したがって後述するように、再生中、非同期再生が、オーディオコンテンツに合わせた受け入れられるレベルで提供するように時間調整装置により定められたレートで発生する。
【0019】
前記プレーヤーは、お互いに接続されまたはベースステーションおよび/または外部装置と接続された時に定められた順番で、連続的、個別的に楽曲または格納された他のオーディオコンテンツを再生し、それらの電源が切られるか、またはお互いに再び電気的に接続されるときまでその順番で再生を続ける。互いのプレーヤーは、たとえば、どの耳の中にあるかに従って、あるチャネルを再生する。すなわち、右耳に挿入されたプレーヤーは、右チャネルを配信し、左耳に挿入されたプレーヤーは、左チャネルを配信する。これとは別に、上述したように、プレーヤーは、右チャネルと左チャネルが同じコンテンツを共有するモノモードまたは再生中に片方だけの再生が要求されたモノモードで再生してもよい。
【0020】
左チャネルおよび右チャネル、すなわちそれぞれのイヤホンは、互いに同期し、受け入れられる程度に合わせられているように見えるが、使用中に2つの間のある程度の遅延または不一致が存在または発生しうる。しかし、聴取者またはユーザの視点からは検出できない。当然のことながら、個々の時間調整装置は、わずかに異なる時間調整レートを示す。あるプレーヤーのための時間カウントは、他の関連するプレーヤーの時間カウントよりもわずかに長いまたは短い。ユニットが接続されているかそうでなければ同期されている場合に、それぞれのプレーヤー内の前記コントローラは、クロックスピード(または例えば内部のそれぞれの水晶の共振)を周期的に比較し、それぞれが離れるとともに再生する場合にプレーヤーが「ユニゾン」で再生することを保つためにソフトウェアによる調整が行われる。
【0021】
例えば、小さな遅延時間の度合い(不整合)は、それぞれのイヤホンの時間調整装置間で存在しうる。前記遅延時間は、時間の経過とともに蓄積する。全ての増分および0msから15msの範囲レンジ内の値を含んでのプラスまたはマイナス15ミリ秒(ms)またはそれ以下の遅延時間は、一方のイヤホンが他方よりも前または後であることを意味し、再生にわたり個々のイヤホン間で存在する。プラスまたはマイナス15msからプラスまたはマイナス50msの遅延時間は、聴取者またはコンテンツによっては、受け入れられるかもしれないし、受け入れられないかもしれない。しかし、プラスまたはマイナス50msより大きいまたはそれ以上の遅延時間は、ほとんどのユーザにとって受け入れられない。したがって、本明細書における受け入れられる程度に合わせられたオーディオコンテンツは、2つの時間調整装置間においてプラスまたはマイナス50ms以下であると理解されうる。さらに、プレーヤー間の遅延時間は、それらの非同期的な動作により増加しうるため、聴取者は、そのような遅延時間を感知でき、イヤホンを再び互いに同期させるためイヤホンを取り外し、イヤホンを互いに接続する判断ができる。または、本明細書に記載したように、同期は、所与の無線コマンドに応答するユニットを有することによってなされる。前記コマンドの通信は、比較的少ないエネルギー量を消費する(例えば100マイクロジュール以下)。
【0022】
この文脈において、同期は、受け入れられる程度に合わせられたオーディオコンテンツを提供するための1つまたは複数の他の時間調整装置からの情報に基づき時間調整装置を調整する処理と理解しうる。図4は、どのように同期が行われるかの一例を示している。例えば、お互いからまたはベースステーションからイヤホンが分離される(410)と、イヤホン内の回路または電気構成要素は、時間調整装置から受信した情報を基にしたレートで時間のカウントを始める(420)。所定の時間カウント後、またはベースステーションから取り外されるか、またはイヤホンが分離されると、オーディオ再生が始まる(430)。所定の時間後、前記イヤホンは、例えば、イヤホンを再び接続するか(440) 、または後述する他の同期方法により同期される。同期するために、経過クロックカウントが比較され、および/または所与の時間周期にわたるクロックカウントが、比較される(450)。それぞれの時間調整装置のクロックカウントの差が、測定され(460)、オーディオ再生は、測定されたクロックスピードの差にしたがって調整される(470)。前記イヤホンは、その後再び分離され(480)、オーディオ再生は、再生の完了または、イヤホンをベースステーションに戻すことにより終了する(490)。
【0023】
当然ではあるが、同期は、再生中に発生する(装置が他方と通信するように元に戻された場合)、または同期は、イヤホンが直接または間接にベースステーションを介して互いに接続している間に、再生に先立って発生する。例えば、同期は、イヤホンがベースステーションに設置された場合、または前記ベースステーションが外部装置(後述する)と通信する場合に発生する。所与の時間において、時間調整装置のクロックスピードは、測定され、オーディオ再生を調整するために比較される。
【0024】
プレーヤーに楽曲をダウンロードするために、コンピュータ、他のデジタルオーディオプレーヤー、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)または任意の他のデジタル記憶装置といった外部装置に接続されうる。ひとたび接続すると、楽曲は、両方のプレーヤーにダウンロードされる。これらの外部装置から、音量選択、シャッフルモード、テンポ、および開始時間(すなわちユニットが再生開始前に望んだ遅延の量)といった他のコントロールもまた適用されうる。
【0025】
図5に示されているように、インイヤー無線デジタルオーディオプレーヤーシステムへの追加的な要素は、ベースステーションである。前記ベースステーション50は、使用していない間、プレーヤー52、53が保持されるとともに保護される。前述した外部装置へのコンジット(有線または無線)のために前記プレーヤー52および53は、ベースステーション54内およびイヤホン上(図示されていない)で電気接続を介しベースステーションに電気的に接続される。前記ベースステーションは、また、データのダウンロードのために、無線、IR、などを含む他の手段を用いてもよい。したがって、前記ベースステーションは、ベースステーションと外部装置との間に通信インターフェース56を具備してもよい。しかし、当然のことながら、プレーヤーが、上述と同様に、外部装置と直接通信可能であってもよい。前記ベースステーションは、また、プレーヤーに直接ダウンロードするためのメモリカードを挿入するためのスロットも備えてよい。
【0026】
前記ベースステーションは、また、個々のプレーヤー内のバッテリを充電する。このために、外部電力供給装置が、ベースステーションに接続されうる。前記ベースステーションそれ自身は、プレーヤーの他の充電方法およびベースステーションの電子機器の電力供給のために内部にバッテリを有してもよい。前記ベースステーションバッテリは、そのバッテリによりまたは電力源により、プレーヤーを数回充電可能である。ベースステーションバッテリからのプレーヤーの充電は、外部電力源がすぐに利用できない場合に追加される。前記ベースステーションそれ自身は、従来の家庭用電力を介し、すなわち、壁コンセントを介し、またはUBSを介して、またはホストデバイスに接続されている他のケーブルで電力供給されている。
【0027】
前記ベースステーションは、プレーヤーの設定のための手段を具備する。例えば、プレーヤーの開始時間の設定、および彼らのカウントプロトコルのトリガーは、ベースステーションを介してなされる。さらに、音量の設定または他のユーザ設定も同様であってもよい。
【0028】
他の例において、ベースステーションは、他のホストデバイス(例えばラップトップ)に接続されうる中間装置として振舞う。外部のホストデバイスは、プレーヤーを設定するのに利用されてもよい。前記外部装置は、プレーヤーの開始時間を設定し、カウントプロトコルをトリガーし、音量制御を選択または調整するなどのインターフェースを提供する。最後に、単純な電気ケーブルを、2つのプレーヤーを互いに接続するのにおよび他のホストデバイスと接続するのに使用してもよい。
【0029】
他の実施形態において、ベースステーションは、アラーム時計に類似し、プレーヤーがドックしたときにプログラムするためのインターフェースを有する。ユーザは、起床時間および再生される音楽または他のオーディオコンテンツをセット可能であり、その後プレーヤーはベースステーションから取り外され、彼または彼女の耳に設置する。プレーヤーはその後、ベッドの他の人を起こすことなくユーザを起こす適切な時刻で音楽の再生を開始するように内部クロックを開始する。アラーム時計ベースステーションは、彼または彼女のイヤホン(プレーヤー)を有し、または必要に応じて、1対以上のイヤホンを含んでもよい。
【0030】
耳にあるプレーヤーの制御は、個々のプレーヤーの外部面に位置するスイッチまたはセンサーにより促進される。制御のための1つのオプションは、プレーヤーの外部面全体に伸びている1つのスイッチである。他の実施形態においては、キャパシタンスセンサーが提供される。プレーヤーの外部面を1度タップするまたはタップのシーケンスは、異なる機能を表現可能である。例えば、1回タップは、音量を増加させる。さらなる1回タップは、2度目の音量アップだが、3回タップは音量をもとの位置まで下げる。ダブルタップは、ミュートなどの異なるコマンドであってよい。当然のことながら、任意の数のコマンド/タップシーケンスが提供される。音量を増加させるための1回タップを使用した例というよりは、スイッチおよび/またはセンサーに長い時間、指を置くことにより音量を増加させてもよい。それとは別に、個別のスイッチが、それぞれの機能のために外部面に使用されてもよい。ほかの可能性は、ユーザがプレーヤーをタップすることにより生成された摂動(perturbation)の結果、スピーカーコイルにおいて生成される電流を使用することである。実際上、スピーカがユーザのスイッチ/センサーになってもよい。
【0031】
所与の再生リストにおけるオーディオデータの一部のスキップは、同期を保っている間に、ほかの個別のイヤホンによりなされてもよい。例えば、図6の時間調整ダイアグラムに示されているように、所定の時間周期TP内に、それぞれのイヤホン(E1およびE2)は、オーディオを所与の量進ませる入力を可能にする。例えば、それぞれのイヤホンは、事前に選択された時間の倍数内(例えば10秒周期の倍数)に、オーディオファイルを選択された量だけ前方移動させる命令を許可する。したがって、ユーザが1つのイヤホンにオーディオ再生を次の曲に前方移動させる命令(Ie1)を入力し、前記イヤホンは、この命令が実行されるために所与の時間周期の終了(例えば10秒)まで待つ。ユーザは、その後、当然に同じ命令を第2イヤホンに入力し(Ie2)、可能な選択されたウィンドウ内(再び、例えば10秒ウィンドウ)でそのようにする。したがって、ユニットが例示の10秒ウィンドウの終わりになった場合には、前記ユニットは次の曲へ前方移動(スキップ)し、または命令による所与の時間区間により前方移動し、このような同期方法がなされる。もちろん、もし、ユーザが第1イヤホンのオーディオ再生に次の曲への前方移動のコマンドを入力し、その後第2イヤホンへ選択されたウィンドウ内(再び、例えば10秒)への前方移動のコマンドを失敗した場合には、ユニットは、その後、同期しない。しかし、ユーザが直ちにこの問題を認識し、それらを互いに接続することにより、または本明細書に記載した他のメカニズムによりイヤホンを同期する必要がある。
【0032】
他の実施形態において、他のアプローチは、ユーザに、それぞれのオーディオファイルまたは楽曲の開始時にける時間の量の制限を、スキップボタンを押すことで与えることである。プレーヤーが時間内にコマンドを受信した場合、その後プレーヤーは時間制限の最後まで待ち、そして楽曲の長さマイナス楽曲の開始時からスキップのために許容された増加時間、前方へスキップする。例えば、楽曲の開始時、ユーザは、スキップボタンを叩くために10秒を有しうる。あるプレーヤーはスキップコマンドを楽曲開始2秒後に受信し、他方は、楽曲開始後4秒で受信しうる。それぞれのプレーヤーは、その後楽曲またはオーディオ再生中所与の時間量待つ。例えば10秒経過である。プレーヤーがスキップコマンドを最初の10秒以内に受信するため、その後、楽曲の長さマイナス10秒、前方へスキップする。双方のプレーヤーは、楽曲の長さが分かっているため、双方のプレーヤーは、同期を保ちながら、同じ時間量、時間内に前方へ移動する。一方のプレーヤーのみが制限時間内にスキップコマンドを受信した場合に、欠点が現れる。プレーヤーは、同期がはずれ、したがって取り外し、再び同期を取る必要がある。
【0033】
マイクロホンのさらなる構成要素により、音声コントロールが、プレーヤーのために、可能となりうる。再び図2を参照すると、マイクロホン210は、オーディオプロセッサとの通信が提供されうる。「大きく」、「小さく(softer)」、「スキップ」、および「ミュート」といった単純なコマンドにより、プレーヤー上のスイッチを探す必要なく、達成される。人々は音楽を危険があるような状況下(例えば交通量が多いエリアでのジョギングや自転車エクササイズ(riding))では聞きたくないため、ミュート機能を有することは、重要である。しかし、イヤホンが耳の中にある限りは、周囲の音は消音されうる。一実施形態において、ユーザが適切に交通状態または他の状態を評価できるように、「ミュートモード」中に、音声コマンドを拾う同じマイクロホンが、一時的に周囲の音をユーザに送る。ミュートセッションの間もそのクロックは時間を保持し続けているので、ミュートコマンドを解除することで音楽再生が再び始まり、楽曲は一緒に残る。
【0034】
他の例において、マイクロホンは、あるイヤホンから他のイヤホンに提供される「聞き取れない」オーディオ信号の検出に使用される。「聞き取れない」オーディオ信号は、例えば、人間の耳の可聴範囲を超えて提供された極めて高音信号である。ユーザは、一方のイヤホンのコントロールを調整し、そのような調整は、その後他のイヤホンに、聞き取れないオーディオ信号を電気−機械音響装置を介して提供することにより通信する。
【0035】
同様の音声起動シナリオは、従来の有線ヘッドホンにおいても採用しうる。一実施形態において、左右の有線イヤホンスピーカは、小さいマイクロホンといくつかの処理能力を備えた小さなモジュールに一体化される。このユニットは、MP3インターフェースコネクタに接続された分離したドングル、例えばIPODのように構成されてもよい。「ミュートモード」に入ると、前記マイクロホンは、周囲の音をスピーカに吸い上げ、その後、ミュートモード終了後に音楽を再開する。前記モジュールは、他のコマンドを実行してもよい。電力は、小型バッテリ(再充電可能であってよい)から、またはMP3プレーヤーのようなホストデバイスから供給(drawn)してもよい。有線スピーカおよびMP3または他のプレーヤーの場合において、音声制御モジュールへのユーザコマンドは、ホストMP3ユニットをいじることなく、楽曲または再生リストを選択しうる.
【0036】
さらに、オーディオ再生中に独立性を保っているが、前記イヤホンは、比較的低電力および/または低デューティの送受信機212を提供されうる。前記送受信機212は、前記イヤホンにより送信されるとともに受信される周期的な同期のための信号を可能にし、例えばミュート、音量などのコントロール機能を伝達する。したがって、ユーザは、一方のイヤホンのコントロールスイッチまたはセンサーを起動させ、その後他方のイヤホンに、関連するコマンドを提供しうる。加えて、同期コマンドは、送受信機を介して提供され、一方のイヤホンは、オーディオプロセッサにオーディオデータ再生を調整させること可能とするために、クロックスピードなどの情報を提供するために信号を送信する。
【0037】
さらなる実施形態において、個別の制御モジュールは、イヤホンにコントロールまたは同期機能を提供することに使用される。例えば、腕時計または腕輪、ペンダント、腕章または他の装置は、制御装置、すなわち、ユーザからのコマンドを受信するためのスイッチまたはセンサーを含みうる。コマンドは、イヤホン内の送受信機を介して個別のイヤホンに送信され、その後コントロール情報を受信する。個別の制御モジュールは、同期信号をイヤホンに提供し、前記イヤホンは、個別の制御モジュールに、例えばクロックスピードをフィードバックする。個別の制御モジュールは、同様に、同期に関する情報をイヤホンへ提供し返す。
【0038】
個別の制御モジュールは、他の機能もまた含んでもよい。前記機能は、生態計測によるフィードバックおよび/またはオーディオ情報を含んでよい。したがって、ユーザの脈拍、体温、心拍数などが、測定され、それらに関連する指標がイヤホンを介してユーザに提供されうる。前記イヤホンは、データをユーザに提供するために、オーディオ再生外の音声を提供し、またはオーディオ再生のミュートまたはポーズしうる。加えて、個別の制御モジュールは、ユーザに乗車距離、消費したカロリー、イヤホンの稼働時間などの所定の期間の過程における残り時間の量または経過時間の量といった他の情報を提供してもよい。イヤホン自身が上述したタイプの生体計測フィードバックを測定し、格納しうることも本明細書により考えられる。
【0039】
したがって、この開示の面では、スピーカ、フラッシュメモリ、時間調整装置、オーディオプロセッサ、およびバッテリを含むイヤホンを具備するオーディオプレーヤーに関する。インイヤーオーディオプレーヤーは、1対のイヤホンを含み、それぞれのイヤホンは、オーディオコンテンツのチャネルを伝達する。前記インイヤーオーディオプレーヤーは、ユーザからの音声コマンドを受信するためのマイクロホンも含んでよい。加えて、インイヤーオーディオプレーヤーは、音量などのユーザ設定を制御するための少なくとも1つのスイッチを含んでもよい。
【0040】
さらに、イヤホンというよりは、インイヤーオーディオ装置は、ヘッドホンタイプ構成で提供されてもよい。小さなモジュールが結合され、音声起動機能を提供するためにヘッドホンと通信する。前記モジュールは、マイクロホン、コントローラ、オーディオコンテンツなどを具備してもよい。
【0041】
他の本開示の側面は、インイヤー/オンイヤー オーディオプレーヤーを収容するためのベースステーションに関する。前記ベースステーションは、電気的にイヤホンと通信し、電力をイヤホンへ提供可能であり、イヤホンへコンテンツを提供可能であり、または音量または他のユーザ選択の設定の制御が可能であってよい。前記ベースステーションは、イヤホンのためのオーディオコンテンツを得るために外部装置と通信してもよく、またはベースステーションおよび/またはイヤホンのための電力を提供してもよい。さらなる特徴として、ベースステーションはフラッシュカードなどのメモリ装置を受け入れるためのスロットを具備してもよい。加えて、ベースステーションは、ベースステーションが、イヤホン内のタイマーを開始し、イヤホンは、タイマーの経過後にアラームを作動させるといったアラーム時計の機能を有してもよい。
【0042】
前述したように、前記イヤホンは比較的低電力な装置であり、比較的低電力無線周波数通信であり、このような装置は、望ましくは、60mWまたは以下の電力を必要とする。そのような低電力は、一方のイヤホンから他方への高品質のオーディオコンテンツ(例えば128キロビット/秒であり32キロビット/秒以下でないもの)のストリーミングでは実現されないが、個別の装置からの個別のオーディオ再生により実現される。
【0043】
加えて、電力使用は、それらの機能のために、それらの機能が必要とする所用の時間期間、イヤホン電子機器の部分的な起動を増加または減少させることにより比較的低いレベルに保たれる。例えば、コントローラは、そのサービスの要求により遅くしたりまたは早くしたりしてもよい。同様に、所定のスケジュールに従い、送受信機または送受信機内の構成要素(受信機および/または送信機など)が短い時間だけ電源が入るように送受信きも利用されてもよい。再び、所定の時間経過後、前記送受信機は、"起動(wake up)"し、間の時間に与えられていた任意のコントロール信号または同期信号を伝える。イヤホンの同期は、送受信機および/またはイヤホンの他の構成要素の起動と同時に起こるようにプログラムされてもよいことに注意すべきである。
【0044】
本開示のさらなる特徴は、コンテンツを提供するための方法またはベースステーションが提供することによりインイヤーオーディオプレーヤーを制御するための方法に関する。イヤホンは、スピーカ、フラッシュメモリ、発振器、オーディオプロセッサ、およびバッテリを含み、ベースステーションとイヤホン間で通信し、ベースステーションからイヤホンへのオーディオコンテンツを提供し、ユーザ選択を設定し、イヤホンを同期させる。
【0045】
さらなる特徴は、スピーカ、フラッシュメモリ、発振器、オーディオプロセッサ、およびバッテリを含むイヤホンと、イヤホンと通信可能な外部装置と、を具備するインイヤーオーディオプレーヤーを提供するためのシステムに関する。システムは、イヤホンおよび外部装置と通信可能なベースステーションを含んでもよい。
【0046】
他の特徴は、少なくとも1対のイヤホン間で通信するインイヤー オーディオプレーヤーの同期方法に関する。通信の形態は、無線通信または電気的通信であってよい。
【0047】
以上に説明された、いくつもの方法および実施形態は、あくまで例示である。開示されたステップおよび/または形状は、発明のすべてであるとか、または発明を限定するということを意味するものではない。本明細書の開示した技術により多くの修正および変更が可能であることは、明白である。添付の特許請求の範囲により定義された発明の範囲を意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
オーディオ再生のための装置であって、
少なくとも2つのイヤホンを具備し、
前記イヤホンのそれぞれは、オーディオコンテンツおよび/またはデータを格納するように構成されたメモリと、時間調整装置と、を含み、
前記少なくとも2つのイヤホンは、同期中または同期後に、前記メモリ内に格納された前記オーディオコンテンツのオーディオ再生を非同期的に提供するとともに、前記時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供するように構成されていることを特徴とするオーディオ再生のための装置。
【請求項2】
前記イヤホンは、電子機器を含み、
前記電子機器は、
オーディオプロセッサと、
前記オーディオプロセッサと通信する電気-機械トランスデューサと、
前記オーディオプロセッサと通信する前記時間調整装置と、
前記オーディオプロセッサおよびコントローラと通信する前記メモリと、
を具備することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記イヤホンは、電気的に接続されるとともに、前記イヤホンが一方から電気的に分離される前に前記時間調整装置を同期するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記イヤホンは、前記イヤホンが他方と電気的に接続されているまたはされた後に、前記時間調整装置を同期するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記イヤホンは、
送受信機をさらに具備し、
前記少なくとも2つのイヤホンの1つは、信号を送信するように構成され、
前記少なくとも2つのイヤホンの少なくとも他方の1つは、前記信号を受信するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項6】
前記イヤホンは、前記信号が送信および受信されているときに前記時間調整装置を同期するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記イヤホンは、コントロール機能を含み、前記信号の送信および受信において前記イヤホン間で前記コントロール機能に入力を中継するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記イヤホンは、前記イヤホン電子機器と通信するマイクロホンを含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも2つのイヤホンの一方は、オーディオ信号を送信するように構成され、 前記少なくとも2つのイヤホンの他方は、前記信号を受信するとともに前記時間調整装置を同期するように構成され、または、前記信号の送信および受信においてコントロール入力に応答するように構成されることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記イヤホン電子機器は、音声コマンドを受信し、処理することを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記時間調整装置は、それぞれ、時間調整基準と、前記時間調整基準と比較して前記オーディオ再生を調整するように構成された前記時間調整装置と、を具備することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項12】
ベースステーションをさらに具備し、
前記イヤホンは、前記ベースステーションと電気的に通信するための電気的接点をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項13】
前記ベースステーションは、外部装置と通信するように構成されていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記オーディオコンテンツおよび/またはデータを前記メモリに提供するように構成されている外部装置をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも2つのイヤホンのそれぞれのエネルギー蓄積装置と、
前記少なくとも2つのイヤホンのそれぞれの前記エネルギー蓄積装置を充電するように構成されているエネルギー源を含むベースステーションと、
をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項16】
前記イヤホンは、耳珠により固定されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項17】
前記イヤホンは、外耳道の一部に伸張するように構成されており、
前記電気-機械トランスデューサは、前記外耳道と連通するように配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項18】
コントロールおよび/または同期信号を前記少なくとも2つのイヤホンの少なくとも1つに送信するように構成されている個別の制御モジュールをさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項19】
生体情報を測定するように構成されている個別の独立制御モジュールをさらに具備することを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項20】
前記個別の制御モジュールは、前記生体情報を前記イヤホンに提供するように構成されており、
前記イヤホンは、前記生体情報の指標を提供することを特徴とする請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記表示は、前記オーディオ再生外の音声により提供されることを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記送受信機は、所定のスケジュールで通信するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項23】
前記送受信機は、所定のスケジュールで通信するように構成されていることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項24】
前記時間調整装置は、他方からプラスマイナス0から15ミリ秒以内であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項25】
前記マイクロホンは、前記イヤホンの少なくとも1つを介して周囲の音を配信可能であることを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項26】
前記イヤホンの少なくとも1つは、生体情報を測定するとともに格納することを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項27】
前記生体情報は、前記オーディオ再生外の音声により提供されることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
オーディオ再生を提供する方法であって、
少なくとも2つのイヤホンを提供するステップと、
前記オーディオコンテンツを再生するステップと、
を具備し、
前記イヤホンのそれぞれは、
オーディオコンテンツおよび/またはデータを格納するメモリと、
時間調整装置と、
を含み、
前記2つのイヤホンは、非同期的に前記メモリに格納された前記オーディオコンテンツのオーディオ再生を提供するとともに、前記時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供するように構成されていることを特徴とするオーディオ再生を提供する方法。
【請求項29】
前記イヤホンは、電気的に接続されるように構成され、
前記時間調整装置は、前記イヤホンが他の一方から電気的に分離されるより前に同期されることを特徴とする請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記イヤホンは、送受信機をさらに具備し、
少なくとも2つのイヤホンの1つは、信号を前記少なくとも2つのイヤホンの他方に送信し、
前記信号は、前記時間調整装置を同期することを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項31】
前記イヤホンの1つにコマンドを供給するステップを具備し、
前記イヤホンは、前記再生されるオーディオコンテンツの一部を前記時間調整装置からの所与の時間カウントでスキップすることを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項32】
機械により実行された時に以下の動作を行う命令が格納されている記憶媒体を具備する製品であって、前記動作は、
少なくとも2つのイヤホンにオーディオ情報再生を提供し、
前記イヤホンのそれぞれは、オーディオコンテンツおよび/またはデータを格納するように構成されたメモリと、時間調整装置と、を含み、
前記少なくとも2つのイヤホンは、前記メモリに格納された前記オーディオコンテンツのオーディオ再生を非同期的に提供するとともに、前記時間調整装置により測定されたレートにより受け入れられる程度にあわせられたオーディオコンテンツを提供するように構成されていることを特徴とする製品。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2010−529754(P2010−529754A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−510551(P2010−510551)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/065521
【国際公開番号】WO2008/151125
【国際公開日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【出願人】(509045807)マニフォールド・プロダクツ・エルエルシー (4)
【Fターム(参考)】