説明

無線周波識別(RFID)ラベルアプリケータ

剥離端を有するピーラー本体部であって、ウェブが剥離端の周りを通過するときにRFIDラベルをウェブから剥がし取るように構成されたピーラー本体部を含むRFIDラベルアプリケータ。ピーラー本体部は、RFIDラベルが剥離端の周りを通過する前にRFIDラベルにプログラミング信号を送信するRFIDプログラミングアンテナを配設するための空洞を内部に画定する。ラベルアプリケータはまた、剥離端の回りを通過するウェブの経路を変更するために縮引位置から伸張位置に伸張可能な経路変更機構であって、伸張位置にあるときに、RFIDラベルがウェブから剥離されることを妨げるように配設されかつサイズに設けられた経路変更機構を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線周波識別(RFID)ラベルアプリケータ(ラベル付与機)に関し、特に、RFIDラベルをプログラミングすることでき、不良RFIDラベルを検出し拒否するRFIDラベルアプリケータに関する。
【背景技術】
【0002】
無線周波識別(RFID)システムは一般に知られていて、在庫を管理、電子アクセス制御、防護システム、有料道路における車の自動識別、電子式の物品監視(EAS)などの多くの応用例に使用される。RFID装置が取り付けられた物品や製品の位置及び/又は状態を追跡又はモニターするのにRFID装置を使用することができる。RFIDシステムはRFID読取機と、タグかラベルなどのRFID装置を通常含む。RFID読取機は無縁周波搬送波信号をRFID装置に伝える。RFID装置はそれに格納された情報に関してコード化されたデータ信号によって搬送波信号に応答することができる。RFID装置は物品か製品に関連するユニークな識別子か電子式製品コード(EPC)などの情報を格納することができる。
【0003】
RFID装置を(例えば、適切なEPCにより)プログラムし、追跡又はモニターする物品か製品に取り付けても良い。RFID装置をプログラムして不良RFID装置を検出するのにRFID読取機/プログラマを使用することができる。ラベルアプリケータは、プログラムされたRFIDラベルを製品か物品に取り付けるために使用されてきた。
【0004】
しかしながら、既存のRFIDアプリケータは不良ラベル処理問題に行きあたった。既存のRFIDアプリケータにおいて、RFID読取機/プログラマはアプリケータの上流に位置するかもしれない。1つの問題は、不良ラベルをそれが検出される検出ポイントからそれが拒否される拒否ポイントまで追跡するときに起こる。アプリケータを通るRFIDラベルフットプリントとウェブ経路の潜在的な差により、検出ポイントと拒否ポイント間のラベル数は一致していないかもしれない。この矛盾の結果、アプリケータは良いラベルを拒否し不良ラベルを製品に取り付けるかもしれない。
【0005】
別の問題は、不良RFIDラベルの拒否がラベル付与プロセスを中断し、物品や製品にラベルを付与する(取り付ける)ことができないことをもたらすかもしれないということである。不良ラベルが従来のテクニックを使用して検出されるとき、それはプロセスから取り除かれ、別のラベルがその位置で再コード化されるかもしれない。各不良ラベルは、それが発生すると、生産率が最大で50%まで下がる。不良ラベルが検出された際に、製品にラベルが取り付けられないといったミスを防ぐために製品ラインをより遅い速度で運転する必要があるかもしれない。
【発明の開示】
【0006】
発明はRFIDラベルアプリケータに関する。発明の実施の形態は、剥離端を含むピーラー本体部であって、前記ピーラー本体部が前記剥離端の周りを通過するときにウェブからRFIDラベルを剥ぎ取るように設けたピーラー本体部を含む。ピーラー本体部はその内部に空洞を画定し、RFIDラベルが剥離端の周りを通過する前に、RFIDラベルにプログラミング信号を送信するように構成したRFIDプログラミングアンテナが前記空洞に配設される。ピーラー本体部は、前記剥離端の周りのウェブの経路を変更するために縮引位置から前進して伸張位置へ伸張可能な経路変更機構であって、伸長位置にあるときにRFIDラベルがウェブから剥離されることを妨げるものを含むことができる。
【0007】
実施の形態と見なされる内容は特に指摘されて明細書の結論部分で明瞭に請求される。しかしながら、システムと運転方法の両方に関する実施の形態は、その目的、特徴及び利点と共に、以下の詳細な説明を参照して添付図面と共に読むことによってより良く理解されるであろう。
【発明の好ましい実施の形態】
【0008】
開示される実施の形態を完全に理解するために多数の特定の詳細をここに提供する。しかしながら、開示の様々な実施の形態はこれらの特定の詳細を持つことなしでも実施されうることが当業者は理解できる。他の例では、周知の方法、手順、要素及び回路は詳細に説明されていないが、開示の様々な実施の形態をあいまいにしないようには説明されている。開示された特定の構造及び機能の詳細はここでは代表的なものであり、必ずしも開示の範囲を制限するものではないことが理解される。
【0009】
本開示による明細書において「1実施の形態」又は「実施の形態」と述べたとき、実施の形態に関して説明された特定の特徴、構造又は特性が少なくとも1実施の形態に含まれていることを意味することに留意することがふさわしい。明細書の様々な箇所で使用される「1実施の形態」という句は必ずしもすべて同じ実施の形態の意味するわけではない。
【0010】
図1を参照すると、発明の実施の形態による無線周波識別(RFID)ラベルアプリケータ100は、RFIDラベル102を物品か製品104に付与(取り付ける)するために使用される。また、RFIDラベル102をプログラムして不良RFIDラベルを検出し、その不良ラベルを製品104に取り付けないように拒否するためにRFIDラベルアプリケータ100を使用することとしても良い。物品又は製品104は、RFID技術を使用してモニターできるいかなる他の生産品、商品、製品又は物品である。
【0011】
RFIDラベル102がプログラミングの間に基材、即ち、ウェブ110で支持されるように、RFIDラベル102を取り外し自在にウェブ110に固定し、製品への取付のために例えば、ウェブ110から剥き取るようにすることができる。ラベル102を担持するウェブ110をロール112に巻き取り、該ロール112がウェブ110をラベルアプリケータ100に通過させるように設けることができる。RFIDラベル102が取り去られ、あるいは、拒否されると、廃棄ウェブ110aは巻取ロール114に巻き取られる。
【0012】
RFIDラベルアプリケータ100の1実施の形態は、ウェブ110を給送するウェブ給送機構120と、RFIDラベル102をプログラムするRFIDプログラミングシステム130と、ウェブ110からRFIDラベル102を剥がすピーラー部材140と、製品104にRFIDラベル102を付与するラベルタンプアセンブリ150と、RFIDラベルを拒否するラベル拒否アセンブリ160を含むことができる。RFIDラベルアプリケータ100はまた、その作動を制御するアプリケータコントローラ170を含むことができる。物品か製品104をライン(例えば、製品ライン)上に配置し、例えば、コンベア180他同様の機構を使用することで動かすこととしても良い。アプリケータ100の要素をプリケータフレーム108に取り付け又は固定しても良い。
【0013】
RFIDラベルアプリケータ100はまた、図1に示されていない他の要素を含むことができるであろう。追加的要素の例は、RFIDプログラミングシステム130に対するラベル102を検出し位置決めするラベルセンサと、タンプアセンブリ150に対する製品104を検出し位置決めする製品センサと、ラベル102の上にインディカを印刷する統合プリンタを含むが、これらに制限されない。ラベルセンサの一例は、ウェブの下からウェブ110上に置かれた光センサ110に光線を照らす通しビームを含む。
【0014】
ウェブ給送機構120はテンションローラー122とアイドラーローラー124を含むことができ、これらのローラはRFIDラベル102を担持したウェブ110をピーラー部材140に案内する。ウェブ給送機構120はまた、駆動挟みローラーアセンブリ126を含むことができ、これは廃棄ウェブ110aを取って、それをウェブ巻戻しロール114に巻き戻す。駆動挟みローラーアセンブリ126が廃棄ウェブ110aを引っ張るので、RFIDラベル102を担持するウェブ110はピーラー部材140の周りを通過する。解きほぐしロール112及び/又は巻き戻しロール114を(例えばサーボモータで)駆動してウェブ110の解きほぐし及び/又は廃棄ウェブ110aの巻き戻しを容易にすることができる。
【0015】
RFIDプログラミングシステム130は、以下でより詳細に説明するように1個以上のRFIDプログラミングアンテナに接続されたRFID読取り機/プログラマを含むことができる。RFIDプログラミングシステム130は、当業者にとって知られているどんなRFID読取機/プログラミングRFID装置(例えば、タイコファイアセキュリティが販売するセンサマティック(登録商標)センサID(登録商標)アジャイル2読取機として知られているタイプのものなど)を含むことができる。RFIDプログラミングシステム130はまた、例えば、プログラミング信号を与えた後にRFIDラベルを読むことを試みることによって不良RFIDラベルを検出することができる。
【0016】
ピーラー部材140は剥離先端142を有し、該先端は、ウェブ110が剥離先端142の周りを通過するときにRFIDラベル102がウェブ110から剥がれ去ることを可能にする半径及び角度を有する。1実施の形態において、剥離先端142の半径は約0.030インチ(0.762mm)、そして、剥離先端142が形成する角度は約90°以下の範囲である。他の半径と角度も発明の範囲内であり、ウェブ110に付着するRFIDラベル102の粘着特性(例えば、粘着強さ)に依存する。ピーラー部材140はアルミなどの剛性材料で作ることができる。1実施の形態において、ピーラー部材140はプレート又はバーの形状にすることができる。但し、当業者であれば理解できることであるが、他の形にすることもできる。
【0017】
ラベルタンプアセンブリ150は、タンプ駆動機構154に結合されたタンプパッド152を含むことができる。タンプパッド152は、ウェブ110から取り外されたRFIDラベル102aの非粘着側に接触してRFIDラベル102aを保持する。タンプ駆動機構154はタンプパッド152とRFIDラベル102aをそのラベルを取り付けるべき製品104に向けて駆動する。1実施の形態において、タンプアセンブリ150はRFIDラベル102aをタンプパッド152に接触保持するためにバキューム吸引を用いる。バキューム圧を解放及び/又はタンプパッド152から空気吹き付けてRFIDラベル102aを容易に付与することができる。ラベルタンプアセンブリ150の1実施の形態をここに説明したが、ラベルタンプアセンブリ150はラベルを製品104に接触するように動かすためのどんな構造や機構も含むことができる。
【0018】
ラベル拒否アセンブリ160はラベル拒否駆動機構164と結合された蓄積パッド162を含むことができる。RFIDラベル102の拒否が決定すると、拒否駆動機構164はタンプパッド152の経路に蓄積パッド162を追い込む。故に、タンプパッド152は製品104の代わりに蓄積パッド162に拒否されたRFIDラベルを付与する。ラベルに不良他の否定理由があることが決定されると、RFIDラベルは不良ラベルとして拒否される。ラベル拒否アセンブリ160の1実施の形態をここに説明したが、ラベル拒否アセンブリ160はRFIDラベルが製品104に付与されることを妨害し又はその他防止するどんな構造も含むことができる。
【0019】
タンプ駆動機構154と、ラベル拒否駆動機構164はPHDインコーポーレーティッドが販売するタイプなどの空圧作動の空気シリンダを含むことができる。駆動機構として空気シリンダが使用されるとき、RFIDラベルアプリケータ100は、当業者に知られるように、空気シリンダの作動をモニターし調整する1つ以上の空圧ゲージ168をまた含むことができる。説明の実施の形態は空気シリンダとロッドを使用するが、当業者であれば理解できるように、他のリニアアクチュエータか駆動機構を使用することもできる。
【0020】
アプリケータコントローラ170は、アレンブラッドリー、オムロン、三菱等が販売するタイプなどのプログラマブルロジックコントローラ(PLC)とすることができ、あるいは、アプリケータ100の1つ以上の操作を制御するようにプログラムしたPCなどの汎用コンピュータとすることもできる。コントローラ170をウェブ給送機構120(例えば、モーター、センサなど)に接続してピーラー部材140の周りへのウェブ110の給送を制御し及び/又はRFIDプログラミングシステム130に関するRFIDラベル102の位置決めを制御することができる。コントローラ170をまたタンプアセンブリ150に接続し、プログラムされ剥がし取られたRFIDラベルを製品104に付与(あるいは、タンピング、即ち、突き付け)を制御することとしても良い。コントローラ170をまたラベル拒否アセンブリ160に接続して、例えば、ラベルに不良があることを決定するときにラベルの拒否を制御することとしても良い。コントローラ170をまたユーザーインタフェース/コントロールパネル172と接続してユーザがアプリケーション・プロセスをモニターし及び/又はコマンド及び/又は操作パラメータをコントローラ170に与えることを可能にすることとしても良い。
【0021】
コントローラ170及び/又はユーザーインタフェース172をまたRFIDプログラミングシステムに接続してRFIDプログラミング操作を制御することとしても良い。RFIDプログラミング操作は、例えば、RFIDラベル102がRFIDプログラミングシステム130に対して適切に置かれているという指示を受け取るとき、RFIDラベル102に送られる電子製品コード(EPC)及び/又は他のデータを割振ることによって制御される。コントローラ170は、また、不良ラベルの検出をモニターしてラベル拒否アセンブリ160を制御することができる。コントローラ170は、プログラミングデータ及び統計をさらに集めて、そのようなデータをユーザに提供することができる。
【0022】
1つの操作法によると、例えば、駆動挟みローラーアセンブリ126を使用してウェブ110を引っ張ることにより、ウェブ110をピーラー部材140の周りに前進させることができる。ウェブ110が前進すると、解きほぐしロール112がRFIDラベル102を担持するウェブ110を解きほぐし、RFIDラベル102が付与され又は拒否された後に、巻き戻しロール114が廃棄ウェブ110aを巻き戻す。ウェブ110のそれぞれのRFIDラベル102がRFIDプログラミングシステム130のプログラミングレンジ内に置かれると、RFIDプログラミングシステム130は、RFIDラベル102に無線周波(RF)プログラミング信号を送りRFIDラベル102の読取りを試みることによってRFIDラベル102をプログラムすることができる。RFIDラベル102は次にピーラー部材140の剥離先端142の周りで前進されるのでRFIDラベル102をはぎ取ることができる。はぎ取られたRFIDラベル102aは次にタンプアセンブリ150を使用して製品104に付与され、あるいは、ラベル拒否アセンブリ160を使用して拒否される。これらの操作はウェブ110の各RFIDラベル102に対して繰り返され、各製品104にRFIDラベル102が付与されるように製品104は前進させられる。
【0023】
RFIDラベル102の1実施の形態をより詳細に図2に示す。RFIDラベル102はアンテナ204と接続された集積回路(IC)チップ202を含むことができる。粘着性の基板206と印刷可能な層208のような層か基板の間にICチップ202とアンテナ204をサンドイッチすることができる。粘着性の基板206は両面がアクリルベースの接着剤のよう接着剤でコーティングされたスクリムを含むことができる、印刷可能な層208を熱転写紙か印刷に適した他の材料で作ることができる。当業者に知られるように、また、追加層か基板をRFIDラベル102に組み入れることができる。RFIDラベル102をウェブ110から剥ぎ取り可能にするためにウェブ110をワックスかシリコンなどの剥離剤を含む紙で作ることができる。RFIDラベル102は所定の剥がし粘着力(例えば、約15N/インチ)を持つことができ、これは、RFIDラベル102を取り外し自在にウェブ110に付着することができ、また、後に製品104に付着することができる。RFIDラベル102を様々なサイズとすることができ、一例として、約7.62cmX7.62cm(約3インチX3インチ)であり、これを約10.2mm(約4インチ)幅を有するウェブ110で支持することができる。
【0024】
RFIDラベル102の一例は、米国仮特許出願第60/628,303号で開示された「コンボEAS/RFIDラベルかタグ」である。この出願の全内容は参照のためにここに取り入れられる。他の例はタイコファイアアンドセキュリティが販売するSensormatic(登録商標)と呼ばれるRFIDラベルを含む。当業者は、RFIDラベル102物品か製品に接着又は固着できるどんなRFID装置をも含むことができることを理解するであろう。
【0025】
図3に言及して、ピーラー部材140aの1実施の形態を詳細に説明する。ピーラー部材140aはそれに統合されたRFIDプログラミングアンテナ132を含み、RFID読取機/プログラマ134に接続される。そのため、それぞれのRFIDラベル102は、ラベルが剥がされタンプパッド152へ移動される直前にプログラミングされベリファイされる(図1を参照)。RFIDプログラミングアンテナ132を剥離先端142に近接して配設されているので、各不良RFIDラベルをすぐに処理することができ(すなわち、検出点から付与点さらにはもっと下流まで不良ラベルを追跡する必要がなく)、このことは、不良ラベルを拒否しかつプログラムされたRFIDラベルが製品に付与されることを確実にすることができる。
【0026】
1実施の形態によると、RFIDプログラミングアンテナ132を米国仮特許出願第60/624,402号で開示されたタイプなどの近視野プローブとすることができる。この出願の全内容は参照のためにここに取り入れられる。近視野プローブのプログラミングレンジは一般にアンテナ又はプローブの近視野領域である。近視野プローブは、アンテナ構造に関連する近視野領域の誘導場の強さを高め、かつ、アンテナ構造に関連する遠視野領域の放射場の強さを減少させることによって実施されうる。近視野プローブの1実施の形態は50オームチップ抵抗に整合したストリップラインアンテナを含むことができる。一例として、近視野プローブは915MHzの作動周波数を有することができ、近視野領域はプローブから約5cmである。プローブの一例として、その長さは約5.08mm乃至7.62mm(約2〜3インチ)である。但し、当業者は、より小さく及び/又はウェブ上でより近接して配設されたラベルのプログラミングを可能にするために、より小さいプローブ使用することができることが理解できるであろう。
【0027】
この実施の形態のピーラー部材140aでは、その本体部304に空洞302を設け、その中にRFIDプログラミングアンテナ132を受けるように構成することができる。カバー306を使用して空洞302を覆うことができる。RFIDプログラミングアンテナ132及びRFID装置アンテナ204よって搬送される無線周波を反射又は吸収しない非反射材料でカバー306を作ることができ、あるいは、少なくともそういった材料でカバーをコーティングすることができる。例えば、デルリン(Delrin)(登録商標)という名称で販売されているタイプのようなプラスチック材料でカバー306を作ることができる。ケーブル308はRFIDプログラミングアンテナ132をRFID読取機/プログラマ134に接続する。ケーブル308をRFIDプログラミングアンテナ132からピーラー部材140aのボディー部分304の一側310を貫通させて延伸させることができる。
【0028】
RFIDプログラミングアンテナ132がその上方に置かれた(すなわち、プログラミングレンジ内に置かれた)RFIDラベル102bに無線周波数(RF)プログラミング信号を搬送できるように、RFIDプログラミングアンテナ132を空洞302の中に置くことができる。異なったサイズのラベルに対応するために、空洞302の中でRFIDプログラミングアンテナ132の位置を横に調整するための調整領域312を空洞302内に設けることことができる。例えば、RFIDプログラミングアンテナ132は、初めは、あるサイズ(例えば、3インチ×3インチ)のラベル内のICに整合するように配置され、その後で、より小さい又はより大きいラベルに対して必要に応じて横に調整可能にすることができる。一例として、約2〜3インチの長さを有するプローブの横方向の調整は、左右いずれの方向でも約1〜1.5インチの範囲とことができる。機械的調整を提供するためにRFIDプログラミングアンテナ132のバーかロッド320などの調整機構を結合することができる。
【0029】
説明する実施の形態は、ピーラー部材140aの空洞302の中に位置したRFIDプログラミングアンテナ132を示すが、RFIDプログラミングアンテナ132をピーラー部材140aに別の方法で統合して設けることもできる。例えば、ピーラー部材140a上のRFIDラベル102bがプログラミングアンテナ132のプログラミングレンジ(例えば、近接場)内に位置するようにRFIDプログラミングアンテナ132をどこでも取り付けることができる。
【0030】
RFIDラベルをプログラムする1つの方法によると、RFIDラベル102bがRFIDプログラミングアンテナ132のプログラミングレンジ内に置かれるまで、ウェブ110はピーラー部材140aに沿って進められる。例えば、RFIDラベル102bは、ラベルセンサ(図示省略)がRFIDラベル102bの縁を探知するとウェブ110の前進をストップすることによって、位置決めされる。位置決めされると、RFプログラミング信号をRFIDプログラミングアンテナ132からRFIDラベル102bに送信できる。RFIDラベル102bを読み取りかつ有効にすることを試みるためにRF信号をまたRFIDラベル102bからRFIDプログラミングアンテナ132まで送信しても良い。RFIDラベル102bの読み取り又はそれを有効にすることができないなら、RFID読取機/プログラマ134は、RFIDラベル102bが不良であることを示すことができる。RFIDラベル102bが不良であることをプログラムし又は決定した後に、次のRFIDラベル102がRFIDプログラミングアンテナ132のプログラミングレンジに位置するまで、ウェブ110はピーラー部材140aに沿って前進される。
【0031】
プログラムされたRFIDラベル102aを担持するウェブ110が剥離先端142の周りを通るときに、プログラム済みRFIDラベル102aは剥がされる。この説明された実施の形態では、次のRFIDラベル102bがプログラミングレンジに置かれるとき、プログラム済みRFIDラベル102aは剥がされる。プログラム済みRFIDラベル102aが製品に付与されている間又は付与された後に次のRFIDラベル102bをプログラムすることができる。
【0032】
図4A−4Cを参照してラベル拒否アセンブリ160の1実施の形態を詳細に説明する。蓄積パッド162は、タンプパッド152によって付与される拒否RFIDラベルを受け取ることができるように十分な剛性を有する基板を少なくとも含むことができる。拒否駆動機構164は、蓄積パッド162をタンプ付与行程(すなわち、タンプパッド152と製品104の間)の経路400に押し込みタンプパッド152に付いている拒否ラベルをそれから取り除いて蓄積パッド162を引っ込めることができるようないかなる位置にも取り付けられる。
【0033】
蓄積パッド162は前の拒否ラベルの上に積み重ねられた複数の拒否RFIDラベルを受け取るように構成されうる。蓄積パッド162をまた他の拒否ラベルの束に隣接して拒否ラベルを受け取るように(例えば、複数の隣接した束として受け取るように)構成しても良い。蓄積されるラベルのサイズとラベル蓄積方法(例えば、蓄積する束を1つにするか複数の隣接束とするか)に従って、蓄積パッド162の大きさを決めることができる。例えば、蓄積パッド162は、少なくとも1個のラベルを接着させて受け取るか又はラベルを複数の隣接束として受け取ることができるサイズとされうる。
【0034】
蓄積パッド162は、少なくともその表面上に、ポリテトラフルオロエチレンなどの低表面エネルギー媒体を含むことができ、それにより、蓄積されたRFIDラベルは、底部ラベルを剥がすことによって容易に取り除かれる。蓄積パッド162は、また、蓄積RFIDラベルを取り除くためにインデクスカード材料などの除去層を含むことができる。
【0035】
RFIDラベルを拒否する1つの方法によると、例えば、上で説明されるようにウェブ110がピーラー部材140の剥離先端142の周りを通過する前に、ウェブ110のRFIDラベル102をプログラムすることができる。RFIDラベルをプログラムすることは、拒否すべき不良RFIDラベルを検出することを含むことができる。適切にプログラムされたRFIDラベル102aを剥がして製品に付与することができる(図4Aと4B)。不良RFIDラベル102cを検出すると、ラベル蓄積パッド162は縮引位置(図4Aと4B)から伸長位置(図4C)まで、即ち、タンプパッド152と製品104の間の経路400内に延伸する。伸長位置では、ラベル蓄積パッド162は、製品104までの下方へのタンプ付与全工程が実行されることを妨げ、拒否RFIDラベル102cが製品104に付与されることを防止する。タンプパッド152は、以下で詳細に説明するように製品104にラベルを付与するのと同じ方法で拒否RFIDラベル102cを蓄積パッド162に付与することができる、拒否RFIDラベル102cが付与された蓄積パッド162は次に縮引され、正常なラベルの付与が続く。
【0036】
蓄積パッド162はまた、他のラベルに隣接して蓄積パッド162上にラベルを受け取ることができるようにタンプ行程経路400中の異なる位置に延伸することができる。コントローラ170は、蓄積パッド162上にラベルを組織的に置く(例えば、均等に広げて置く)ように蓄積パッド162の位置決めするために拒否駆動機構164を制御することができる。
【0037】
多くの拒否(された)ラベルが蓄積パッド162上に蓄積した後に蓄積パッド162から蓄積した拒否RFIDラベルを取り除くことができる。累積した拒否ラベルの数をモニターすることとしても良い。1つの方法によると、例えば、統合プリンタを使用して拒否ラベル102cの表面に拒否番号を印刷し、ラベルカウンタ(例えば、コントローラ170におけるもの)を増分することとしても良い。コントローラ170は蓄積ラベルが取り除かれるべき時に関して指示をユーザに提供することができる。蓄積ラベルの束を取り除くとき、蓄積ラベルの最も上のものに示される拒否番号は、ユーザがそれを記録できるように、その束の蓄積ラベルの合計を意味する。
【0038】
1実施の形態では、蓄積ラベルが取り除かれるまで、約20乃至30のラベルを蓄積パッド162上に蓄積できるであろう。RFIDラベルアプリケータ100の1実施の形態は約5%のラベルプログラミング不良率を有するかもしれない。言い換えれば、100個のRFIDラベルのうち約5個が不良として拒否され、蓄積ラベルの束を取り除く前に、約400〜600個のRFIDラベルの付与を可能にする。その結果、ラベル拒否アセンブリ160は、ラベル付与プロセスを中断することなく、あるいは、中断を最小にして、そのような不良RFIDを除去すること(即ち、製品104に付与しない)ことを可能にする。代替的に、蓄積パッド162によって各拒否ラベルを横取りした後に蓄積パッド162から拒否RFIDラベルを取り除くことができる。
【0039】
ラベル拒否アセンブリの代替の実施の形態は図5Aと5Bに示す伸長可能な経路変更機構500を含むことができる。伸長可能な経路変更機構500は縮引位置(図5A)から伸長位置(図5B)へ伸長可能である。伸長位置では、伸長可能な経路変更機構500は、剥離先端142の半径を効果的に拡大することにより、剥離先端142の周りでのウェブ110の経路を変更することができる。その結果、剥離先端142の周りを通過する拒否RFIDラベル102dはウェブ110から剥がされず、製品に付与されずに廃棄ウェブ110aと共に移動し続ける。不良RFIDラベルなどの拒否RFIDラベルは、このように、付与プロセスへ影響を与えることなく、あるいは、最小の影響で、自動的に処理される。
【0040】
伸長可能な経路変更機構500は先端駆動機構504に結合された伸長可能な先端502を含むことができる。伸長可能な先端502は剥離先端142より大きい半径を持つように丸く形成される。一例として、伸長可能な先端502の半径は約6.35mm乃至12.7mm(約0.25〜0.5インチ)である。伸長可能な先端502をプラスチック、アルミ又は伸長可能な先端502の周りにウェブ110を摺動可能にする他の適当な材料で作ることができる。先端駆動機構504は空圧作動の空気シリンダを含むことができるが、当業者は、他のリニアアクチュエータか駆動機構の使用も可能であることを理解できる。
【0041】
1実施の形態では、伸長可能な経路変更機構500をピーラー部材140bの別の実施の形態に統合することができる。ピーラー部材140bは伸長可能な経路変更機構500を受ける空洞510を含むことができる。代替的に、伸長可能な経路変更機構500は、ラベルの剥離を防ぐようにウェブ110の経路を変更するように伸長可能な先端502が延伸することができる限り、ピーラー部材140bに隣接し配設されうる。ピーラー部材140bはまた、例えば上で説明したように、ピーラー部材140bと統合されたRFIDプログラミングアンテナ132を含むことができる。
【0042】
伸長可能な経路変更機構500を使用してRFIDラベルを拒否する1つの方法によると、ウェブ110のRFIDラベル102bは、それがピーラー部材140bの剥離先端142の周りを通過する前に、例えば、統合RFIDプログラミングアンテナ132を使用することで、プログラムされうる。RFIDラベル102bをプログラムすることは、例えば、そのプログラムされた情報の読取りを試みることによって、それが不良であるか否かを検出することを含むことができる。適切にプログラム済みRFIDラベル102aは、ウェブ110とRFIDラベル102aがピーラー部材140bの剥離先端142の周りを通過するときに、ウェブ110から剥がし取られる。不良RFIDラベル102dを検出すると、剥離先端142の周りのウェブ110の経路を延伸可能な経路変更機構500を使用し、例えば、延伸可能な先端502をピーラー先端142を超えて延伸させることによって変更できる。延伸可能な先端502が延伸すると、ウェブ110が前進されて次のRFIDラベル102がプログラミング及び/又は付与のために位置決めされ、拒否RFIDラベル102dは延伸可能な先端502の周りを回り、タンプパッド152に与えられることなく、廃棄ウェブ110a上に留まる。次に、延伸可能な先端502は縮引され、正常なラベルの付与が続く。
【0043】
ウェブ110の経路の変更を可能にするために、ウェブ110のテンションを解放し、廃棄ウェブ110aを解き、RFIDラベル102bのピーラー部材140b上の位置を維持する。ウェブ110テンションの解放は、例えば、ウェブ巻取ロールを駆動するモーターに作用しているトルクブレーキを解放し及び/又は駆動挟みローラーアセンブリを解放することによってなされる。
【0044】
図6Aと6Bに言及して、別の実施の形態のタンプアセンブリ150aを詳細に説明する。タンプアセンブリ150aは、エアマニホルド602に結合された吸引タンプパッド600を含むことができる。吸引パッド600は、それを貫通してラベル接触側612まで到達する1つ以上の吸引孔610を含むことができる。マニホルド602は入口/出口620と、吸引パッド600の吸引孔610の上方に位置する少なくとも1つのエアチャンバ622を含むことができる。圧搾空気と吸引(バキューム)とに切り換えることができる空気源かコンプレッサーに入口/出口620を結合することができる。吸引状態のとき、空気は入口/出口620とマニホルド602のエアチャンバ622を通して吸引され、そのため、吸引パッド600の吸引孔610を通して空気が吸引される。その結果、ラベル102を吸引パッド600に吸い付かせるのに十分な減圧が吸引パッド600のラベル接触側612の吸引孔602の周りに生じる。
【0045】
図7A−7Cに示すように、吸引タンプパッド600はラベル接触側612に沿って延伸する(複数の)スロットかチャンネル614を含むことができ、これらのスロットかチャンネル614は空気の吸引の際に空気放出を促進する。スロットかチャンネル614は、ラベルを吸引タンプパッド600に(例えば、ラベル給送方向604に)移送するときにラベルに対する摩擦をより少なくするために設けられる。吸引タンプパッド600はまた、ICチップを備えるRFIDラベルの部分を受けるために構成されたリリーフ・エリア(窪み)616を含むことができる。リリーフ・エリア616は、RFIDラベルが吸引タンプパッド600に移送される際の擦れによる応力からICを保護し、かつまた、RFIDラベルが物品又は製品の上に移送され突きつけられる際に、ICチップを圧縮応力から保護する。ラベルがピーラー部材からラベル給送方向604に入って来るので、吸引タンプパッド600は、タンプパッド600への簡単なラベル転送を促進するために吸引タンプパッド600の前縁617にさらに面取り部618を含むことができる。
【0046】
図7A−7Cに示す実施の形態の吸引タンプパッド600は、3インチx3インチサイズ(7.62cm角)のRFIDラベル用として設計されている。この実施の形態では、吸引パッド600は、約7.94cm(約3.125インチ)の長さ(l)、約7.62cm(約3.00インチ)幅(w)、及び約6.35mm(約0.25インチ)厚(t)を有することができる。デルリンという名称で販売されているタイプのもの又は他の適当な材料のプラスチックでタンプパッド600を作ることができる。
【0047】
吸引パッド600のこの説明される実施の形態は4つの吸引孔610a−610dを含んでいる。吸引孔610a−610dは、ラベルの撓みや反り作用を最小しかつ各吸引孔610a−610dがラベルの撓み量にかかわらずシールされるように配設され、それにより、ラベルを吸引パッド600上に効果的に保持する。例えば、孔610aと610cは、前縁617から吸引パッド600の長さの1/4の距離に位置することができ、孔610bと61Odは、前縁617から吸引パッド600の長さの1/3の距離に位置することができる。孔610aと610bは側縁619から吸引パッド600の長さの1/4の位置に位置することができ、孔610cと61Odは側縁619からパッド600の長さの3/4の位置に位置することができる。孔610aと610bを側縁619から吸引パッド600の長さの1/3に位置させ、孔610cと61Odを側縁619からパッド600の長さの2/3に位置させることとしても良い。孔610a−610dの直径を約2.34mm(約0.093インチ)とすることができる。
【0048】
吸引パッド600及びマニホルド602と、取付ブロック630の間に配設した1つ以上の圧縮スプリング632(図6A参照)を介して吸引パッド600及び/又はマニホルド602を該取付ブロック630に取り付けることができる。圧縮スプリング632は、吸引タンプパッド600が物品か製品に接するときに必要とされるように圧縮され、ラベルが付与されるべき物品か製品の表面と平行にタンプパッド600を合わせる。取付ブロック630は、圧縮スプリング632を固定しそれを圧縮可能にする段付きボルト636を受けるテーパー付きの穴634を含むことができる。説明された実施の形態は4つの圧縮スプリング632を示すが、必要な圧縮を提供するのにその他の数の圧縮スプリングを使用しても良く、その数は当業者であれば決定しうる。
【0049】
ラベルが付与される物品か製品の表面を検出するために、マニホルド602又は吸引タンプパッド600に近接センサ640をまた取り付けることができる。近接センサ640は。ラベルが異なったレベル(高さ位置)の表面を有する物品か製品に付与されるとき、圧縮スプリング632の一貫した圧縮を可能にすることができる。
【0050】
タンプアセンブリ150は、空圧作動の空気シリンダなどのシリンダ650と、リニア駆動力を与えるロッド652を含むことができる。シリンダ取付ブロック654を用いて、取付ブロック630をロッド652に取り付けることとしても良い。当業者は、また他のリニアアクチュエータか駆動機構を使用可能であることを理解できる。
【0051】
図8Aと8Bに示す代替の実施の形態によると、吸引タンプパッド800は3つの吸引孔810a−810cだけを含む。入口/出口820を有するマニホルド802をタンプパッド800に結合して空気が吸引孔810a−810cを通るようにすることができる。RFIDラベル102が適切に置かれるとき、RFIDラベル102の先頭部分が吸引力によって固定されるように、吸引孔810a−810cを配設することができる。RFIDラベル102の後部部分を自由にして(即ち、吸引せずに)、ラベル102を撓ませることとしても良い。RFIDラベル102の遠い縁の近くの吸引孔810cはラベルストップとして作用することができる。吸引孔810a−810cは、このように、ロール状で提供されるRFIDラベルに固有の本来の撓みを考慮に入れている。
【0052】
固定ストップ808を吸引パッド800に隣接して配設して、ラベルを適切に給送(すなわち、給送方向804に)指向させることができる。RFIDラベル102が垂直面(すなわち、横道)に対して90度をなす角度で物品(例えば、箱)の側面に給送されるとき、固定ストップ808は、重力806によるRFIDラベル102の吸引パッド800に関する不整合を防ぐことができる。固定ストップ808をタンプ駆動機構かシリンダの下部に(例えば、ボルトにより)固定することができる。
【0053】
吸引孔810a−810cはまた、RFIDラベル102のICチップ202に孔810a−810cにおける吸引力を与えることなく、RFIDラベル102を適所に保持するように配設されうる。吸引パッド800はまた、ICチップ202をさらに解放するためにICチップ202を受ける領域に窪み(図示省略)を含むことができる。吸引パッド800はまた、RFIDラベル102のICチップ202への損傷を避けるために圧縮性の材料を含むことができる。
【0054】
発明の原理をここで説明したが、当業者であれば理解できるように、発明の説明は例示的なものであり、これらの例示に限定されるものではない。説明された実施の形態に加えて、特許請求の範囲の中において、その他の実施の形態も可能である。そういった修正例、代替例も本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】発明の1実施の形態のRFIDアプリケータを示す図である。
【図2】発明の1実施の形態に従うRFIDアプリケータで使用できるRFIDラベルの1実施の形態の断面側面図である。
【図3】統合されたRFIDプログラミングアンテナを備えるRFIDアプリケータピーラー部材の1実施の形態の側面図である。
【図4】図4A、4B及び4Cはラベル拒否アセンブリの1実施の形態の側面図であり、RFIDアプリケータで使用されるRFIDアプリケータピーラー部材に関してラベル拒否アセンブリの様々な位置を示す図である。
【図5】図5Aと5BはRFIDアプリケータで使用されるRFEDアプリケータピーラー部材と統合されたラベル拒否アセンブリの別の実施の形態の側面図である。
【図6】図6Aはラベルタンプアセンブリの1実施の形態の側面図である。図6Bは図6Aに示すラベルタンプアセンブリの平面図である。
【図7】図7Aはラベルタンプアセンブリに使用できる吸引タンプパッドの1実施の形態の底面図である。図7Bは、図7Aの吸引タンプパッドのA−A線断面図である。図7Cは図7Aに示す吸引タンプパッドの側面図である。
【図8】図8AはRFIDアプリケータに使用される吸引タンプパッドの別の実施の形態の側面図である。図8Bは図8Aに示す吸引タンプパッドの底面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラム可能なICチップを含むRFID(無線周波識別)ラベルをプログラムするアプリケータピーラー部材であって:
剥離端を有するピーラー本体部であって、RFIDラベルを担持するウェブが前記剥離端の周りを通過するときに前記ウェブからRFIDラベルを剥ぎ取るように構成されかつ内部に空洞を画定するピーラー本体部と;
前記ピーラー本体部内の空洞に配設され、前記ウェブが前記剥離端の回りを通過する前に、前記RFIDラベルの前記ICチップにプログラミング信号を送信するように構成されたRFIDプログラミングアンテナと;
を含んでなるアプリケータピーラー部材。
【請求項2】
請求項1のアプリケータピーラー部材であって、前記プログラミング信号を通過させるカバーを前記空洞の上にさらに設けたアプリケータピーラー部材。
【請求項3】
請求項1のアプリケータピーラー部材であって、前記RFIDプログラミングアンテナの位置を前記空洞内で横方向に調節可能に設けたアプリケータピーラー部材。
【請求項4】
請求項1のアプリケータピーラー部材であって、前記本体部に統合された伸張可能な経路変更機構をさらに含んでなり、前記伸張可能な端部は、前記経路変更機構が前記剥離端の周りの前記ウェブの経路を変更するように、縮引位置から伸張位置に伸張可能に構成され、かつ、前記経路変更機構は、それが前記伸張位置にあるときに、RFIDラベルを前記ウェブから剥がし取ることを妨げるように配設されかつサイズに設けられているアプリケータピーラー部材。
【請求項5】
請求項4のアプリケータピーラー部材であって、前記伸張可能な端部は、前記ウェブに接触する丸まった部材を有する先端をさらに含むアプリケータピーラー部材。
【請求項6】
剥離端を有するピーラー部材であって、RFIDラベルを担持するウェブが前記剥離端の周りを通過するときに前記ウェブからRFIDラベルを剥ぎ取るように構成されたピーラー部材と;
前記剥離端に近接して配設された伸張可能な経路変更機構であって、前記剥離端の周りの前記ウェブ上の経路を変えるために縮引位置から前進して伸張位置へ伸張可能に設けられ、かつ、前記伸張位置にあるときに、RFIDラベルを前記ウェブから剥がし取ることを妨げるように配設されかつサイズに設けられている伸張可能な経路変更機構と;
前記ウェブから剥がし取られた前記RFIDラベルを受け取って移動させそれが付与されるべき物品に接触させるように設けたラベルタンプアセンブリと;
を含んでなるRFIDラベルアプリケータ。
【請求項7】
請求項6のRFIDラベルアプリケータであって、前記ピーラー部材は空洞を有し、該空洞内に前記伸張可能な経路変更機構が配設されているRFIDラベルアプリケータ。
【請求項8】
請求項6のRFIDラベルアプリケータであって、前記伸張可能な経路変更機構は伸張可能な端部と、該端部に連結され該端部を前記縮引位置から前記伸張位置へ移動させるように構成した端部駆動機構を有するRFIDラベルアプリケータ。
【請求項9】
請求項8のRFIDラベルアプリケータであって、前記伸張可能な端部は前記ウェブに接する丸まった先端をさらに含むRFIDラベルアプリケータ。
【請求項10】
請求項6のRFIDラベルアプリケータであって、前記RFIDラベルが前記剥離端の回りを通過する前に、前記RFIDラベルをプログラムして不良RFIDラベルを検出するRFIDプログラミングシステムをさらに含み、前記伸張可能な経路変更機構は不良RFIDラベルの検出に応答して前記伸張位置へ移動するように構成されているRFIDラベルアプリケータ。
【請求項11】
請求項10のRFIDラベルアプリケータあって、前記RFIDプログラミングシステムは、前記ピーラー部材に統合されたRFIDプログラミングアンテナを含むRFIDラベルアプリケータ。
【請求項12】
RFIDラベルをプログラムする方法であって:
複数のRFIDラベルを担持するウェブの少なくとも1つのRFIDラベルがピーラー部材に統合されたRFIDプログラミングアンテナのプログラミングレンジ内に位置するまで前記ウェブを前記ピーラー部材上で前進させ;
前記RFIDプログラミングアンテナから前記1つのRFIDラベルにプログラミング信号を送信し;
前記ウェブが前記ピーラー部材の剥離端を通過するときに前記1つのRFIDラベルを前記ウェブから剥がし取る;
ことを含んでなる方法。
【請求項13】
請求項10の方法であって、前記RFIDラベルが不良か否かを決定するために前記RFIDラベルの読取りを試みることをさらに含んでなる方法。
【請求項14】
請求項10の方法であって、前記複数のRFIDラベルのうちの不良RFIDラベルを拒絶することをさらに含んでなる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8A】
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【図8B】
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【公表番号】特表2008−511933(P2008−511933A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530309(P2007−530309)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/030957
【国際公開番号】WO2006/026660
【国際公開日】平成18年3月9日(2006.3.9)
【出願人】(592192642)センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション (92)
【氏名又は名称原語表記】SENSORMATIC ELECTORONICS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】6600 Congress Avenue,Boca Raton,Florida 33487,United State of America
【Fターム(参考)】