説明

無線通信システム、無線通信方法及びプログラム

【課題】セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる無線通信システム、無線通信方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】第2無線通信機器11が、第1無線通信機器10との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器10にプロファイル作成を継続する旨を通知(継続指示を送信)するとともに、第3無線通信機器12にプロファイルの作成の指示(プロファイル作成開始指示)を送信し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器10が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器12が、第1無線通信機器10との間でプロファイルの作成を行う。これにより、簡単な処理で3台の無線通信機器10,11,12間のプロファイルを作成できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばアクセスポイントと、スマートフォンと、スマートパッド等の複数の無線通信機器で構成される無線通信システム、該無線通信システムに用いる無線通信方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話としての無線通信機能の他に、無線LAN、赤外線通信、ブルートゥースなどの無線通信機能を有する無線通信機器が普及してきており、その1つとして携帯電話とPDA(Personal Digital Assistant)を融合させたスマートフォンと呼ばれるものや、スマートフォンより大型のスマートパッドと呼ばれるものがある。スマートフォンは、携帯電話機能の他に前述した無線LAN、赤外線通信、ブルートゥースなどの無線通信機能、スケジュール機能及び個人情報管理機能などの多種多様な機能を有する。携帯電話機能としては、主に、セルラーの無線通信方式に準拠する無線通信に対応させたものが殆どである。また、スマートフォンには、セルラーの無線通信方式に準拠する無線通信に対応するルータ(以下、“3Gルータ”と呼ぶ)として動作可能なものもある。スマートパッドは、第3世代移動通信に対応させた携帯電話機能を有するものもあるが、一般的には、無線LAN、赤外線通信、ブルートゥースなどの無線通信機能のみ有するものである。
【0003】
上述した無線通信機器は、一般的にインターネットに接続できる通信機能も有しており、インターネットに接続する際には、アクセスポイントである無線通信機器との間でプロファイルの作成が行われる。
【0004】
図14は、スマートフォン200、スマートパッド210及びアクセスポイント220を示す図であり、これらの機器間におけるプロファイルの作成は、スマートフォン200とアクセスポイント220、スマートパッド210とアクセスポイント220のそれぞれの間で行われる。なお、スマートフォン200が3Gルータ機能を有している場合、スマートフォン200とスマートパッド210との間でもプロファイルの作成が可能である。プロファイル作成処理は、各機器が有しているプロファイル作成処理を同時に実行させることで行われる。例えば、スマートフォン200とアクセスポイント220との間でプロファイルを作成するときには、スマートフォン200とアクセスポイント220のそれぞれに備えられているプロファイル作成処理用のスイッチを同時に押下する。
【0005】
プロファイルを作成する技術として、例えば特許文献1に記載されている「ネットワークプリンタ管理装置及びネットワークプリンタシステム」や、特許文献2に記載されている「無線制御装置」がある。特許文献1には、複数の機器間(例えば、パソコンとプリンタ)におけるプロファイル作成に関し、パソコンとプリンタの設定情報を、ネットワークを介して送受信することで、煩雑な処理を行うことなく、複数のパソコンでプリンタを使用することを可能とする点が記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、複数のネットワークインタフェース(例えば、赤外線と無線)を持つ1対1機器間のプロファイル作成に関し、赤外線をトリガにして無線のペアリングを実施するようにすることで、ユーザに手間を煩わせることなく(両方のボタンの押下が不要)、またコスト及び消費電力を抑えたペアリングができる点が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−330750号公報
【特許文献2】特開2009−124581号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来の複数の機器間のプロファイル作成においては、1台ずつ行うことになるので、手間がかかるといった課題がある。例えば、前述した図14に示すスマートフォン200、スマートパッド210及びアクセスポイント220では、アクセスポイント220に対し、スマートフォン200とスマートパッド210のそれぞれにおいてプロファイルの作成を行うことになる。
【0009】
上述した特許文献1で開示された発明では、複数の機器間のプロファイル作成における煩雑な処理が不要となるが、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信するようにしているため、設定情報にセキュアな情報(例えば、鍵情報)が含まれていると、セキュリティが低下してしまうという可能性がある。
【0010】
特許文献2で開示された発明では、複数のインタフェースを使用することで、ユーザに手間を煩わせることなくプロファイルを作成できるものの、1対1の機器間でのプロファイル作成でしかなく、複数の機器間のプロファイルの作成はできない。
【0011】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる無線通信システム、無線通信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の無線通信システムは、第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、を備え、前記第2無線通信機器は更に、第4無線通信部を有し、前記第3無線通信機器は更に、前記第4無線通信部と無線通信可能な第5無線通信部を有する無線通信システムであって、前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器は、前記第1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、次に、前記第2無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器は、前記第1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始する。
【0013】
上記構成によれば、第2無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で3台の無線通信機器間のプロファイルを作成できる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0014】
上記構成において、前記第1無線通信機器は、有線通信又は無線通信を用いて第4無線通信機器と通信可能である。
【0015】
上記構成において、前記第1無線通信部、前記第2無線通信部、及び前記第3無線通信部は、無線LANの規格に準拠する。
【0016】
上記構成において、前記第4無線通信部及び前記第5無線通信部は、ブルートゥースの規格に準拠する。
【0017】
上記構成において、前記第2無線通信部と前記第4無線通信部は同一であり、前記第3無線通信部と前記第5無線通信部は同一である。
【0018】
上記構成によれば、第2無線通信部と第4無線通信部を共通化し、第3無線通信部と第5無線通信部を共通化することで、第2無線通信機器及び第3無線通信機器それぞれのコストダウン及び小型化が可能となる。
【0019】
上記構成において、前記第2無線通信機器が、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付する際に、前記第1無線通信機器の識別子を併せて送付する。
【0020】
上記構成によれば、第3無線通信機器に第1無線通信機器の識別子を送付することで、第3無線通信機器と第1無線通信機器との接続が容易になる。
【0021】
本発明の無線通信方法は、第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、を備え、前記第2無線通信機器は更に、第4無線通信部を有し、前記第3無線通信機器は更に、前記第4無線通信部と無線通信可能な第5無線通信部を有する無線通信システムに用いる無線通信方法であって、前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、前記第2無線通信機器が、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付するステップと、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器が、プロファイル作成を継続するステップと、前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、を有する。
【0022】
上記方法によれば、第2無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で3台の無線通信機器間のプロファイルを作成できる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0023】
本発明の無線通信プログラムは、第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、を備え、前記第2無線通信機器は更に、第4無線通信部を有し、前記第3無線通信機器は更に、前記第4無線通信部と無線通信可能な第5無線通信部を有する無線通信システムに用いる無線通信プログラムであって、前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、前記第2無線通信機器が、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付するステップと、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器が、プロファイル作成を継続するステップと、前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、を有する。
【0024】
上記プログラムによれば、第2無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で3台の無線通信機器間のプロファイルを作成できる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0025】
本発明の無線通信システムは、第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第4無線通信部を有する第4無線通信機器と、を備え、前記第2無線通信機器は更に、第5無線通信部を有し、前記第3無線通信機器は更に、前記第5無線通信部と無線通信可能な第6無線通信部を有し、前記第4無線通信機器は更に、前記第6無線通信部と無線通信可能な第7無線通信部を有する無線通信システムであって、前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、次に、前記第2無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第5無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、前記第6無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、次に、前記第3無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第3無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第6無線通信部を介して前記第4無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、前記第7無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第4無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第4無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始する。
【0026】
上記構成によれば、第2無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行い、該プロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第4無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第4無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で4台の無線通信機器間のプロファイルを作成できる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0027】
本発明の無線通信システムは、第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、前記第1無線通信部と無線通信可能な第4無線通信部を有する第4無線通信機器と、を備え、前記第2無線通信機器は更に、第5無線通信部を有し、前記第3無線通信機器は更に、前記第5無線通信部と無線通信可能な第6無線通信部を有し、前記第4無線通信機器は更に、前記第6無線通信部と無線通信可能な第7無線通信部を有する無線通信システムであって、前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器は、前記第1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、次に、前記第2無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第5無線通信部を介して前記第3無線通信機器へ継続を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、前記第6無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器は、前記第1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、次に、前記第3無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第3無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第6無線通信部を介して前記第2無線通信機器へプロファイル作成完了通知を送付し、前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成完了通知を受けた前記第2無線通信機器は、前記第5無線通信部を介して前記第4無線通信機器へ完了を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、前記第7無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第4無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第4無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始する。
【0028】
上記構成によれば、第2無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第3無線通信機器へ継続を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行い、該プロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第2無線通信機器へプロファイル作成完了通知を送付し、プロファイル作成完了通知を受けた第2無線通信機器が、第4無線通信機器へ完了を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器が、プロファイル作成を継続し、プロファイル作成の指示を受けた第4無線通信機器が、第1無線通信機器との間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で4台の無線通信機器間のプロファイルを作成できる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの基本構成を示すブロック図
【図2】図1に示す無線通信システムの第1無線通信機器、第2無線通信機器及び第3無線通信機器それぞれの概略構成を示すブロック図
【図3】図2に示す第2無線通信機器のプロファイル作成継続判断部の動作を説明するためのフローチャート
【図4】図1に示す無線通信システムにおけるプロファイル作成時の動作を説明するためのシーケンス図
【図5】プロファイル作成処理の一例を示すシーケンス図
【図6】本発明の実施の形態2に係る無線通信システムの基本構成を示すブロック図
【図7】図6に示す無線通信システムの第1無線通信機器、第2無線通信機器、第3無線通信機器及び第4無線通信機器それぞれの概略構成を示すブロック図
【図8】図6に示す無線通信システムにおけるプロファイル作成時の動作を説明するためのシーケンス図
【図9】本発明の実施の形態3に係る無線通信システムの基本構成を示すブロック図
【図10】図9に示す無線通信システムの第1無線通信機器、第2無線通信機器、第3無線通信機器及び第4無線通信機器それぞれの概略構成を示すブロック図
【図11】図9に示す無線通信システムにおけるプロファイル作成時の動作を説明するためのシーケンス図
【図12】図9に示す無線通信システムの第2無線通信機器のプロファイル作成継続判断部の動作を説明するためのフローチャート
【図13】図9に示す無線通信システムの第3無線通信機器の継続/完了判断部及び第4無線通信機器の継続/完了判断部それぞれの動作を説明するためのフローチャート
【図14】スマートフォン、スマートパッド及びアクセスポイントを示す図
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る無線通信システムの基本構成を示すブロック図である。同図において、実施の形態1に係る無線通信システム1は、第1無線通信機器10と、第2無線通信機器11と、第3無線通信機器12とを備える。第1無線通信機器10と第2無線通信機器11の間で通信が行われるとともに、第1無線通信機器10と第3無線通信機器12の間で通信が行われる。この場合、第1無線通信機器10と第2無線通信機器11の間と、第1無線通信機器10と第3無線通信機器12の間の双方の通信方式は同一であってもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第1無線通信機器10と第2無線通信機器11の間と、第1無線通信機器10と第3無線通信機器12の間の双方の通信方式に無線LANを用いている。第2無線通信機器11と第3無線通信機器12との間では上記通信方式と異なる通信方式で通信が行われる。本実施の形態ではブルートゥースを用いている。
【0033】
第1無線通信機器10は、例えばアクセスポイントである。また、第2無線通信機器11は、例えばスマートフォンである。また、第3無線通信機器12は、例えばスマートパッドである。第1無線通信機器10と第2無線通信機器11の間及び第1無線通信機器10と第3無線通信機器12の間は無線LANにて通信が行われる。第2無線通信機器11と第3無線通信機器12の間はブルートゥースにて通信が行われる。
【0034】
図2は、第1無線通信機器10、第2無線通信機器11及び第3無線通信機器12それぞれの概略構成を示すブロック図である。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものである。図2において、第1無線通信機器10は、第2無線通信機器11及び第3無線通信機器12のそれぞれと無線LANで接続できる第1無線通信部100と、プロファイルを作成するプロファイル作成部101とを備える。第2無線通信機器11は、第2無線通信部110と、プロファイル作成部111と、プロファイル作成継続判断部112と、プロファイル作成要求指示送信部113と、第4無線通信部114とを備える。第2無線通信部110は、無線LANにて第1無線通信機器10の第1無線通信部100と無線通信を行う。プロファイル作成部111は、接続先機器との間で通信を行うためのプロファイルを作成する。本実施の形態では、第1無線通信機器10との間で通信を行うためのプロファイルを作成する。
【0035】
プロファイル作成部111は、プロファイルの作成を完了すると、プロファイル作成継続判断部112にプロファイル作成完了通知を出力する。また、プロファイル作成部111は、プロファイル作成継続判断部112からの継続指示を受け取ると、第1無線通信機器10のプロファイル作成部101に継続指示を出力する。なお、言うまでもないが、第1無線通信機器10と第2無線通信機器11は無線LANで通信できる状態になっているので、プロファイル作成部111からの継続指示は無線LANによって第1無線通信機器10に送信される。
【0036】
プロファイル作成継続判断部112は、プロファイル作成部111からのプロファイル作成完了通知を受け取ったときに、第4無線通信部114が第3無線通信機器12と通信状態になっていれば、プロファイル作成部111に継続指示を出力する。プロファイル作成部111に継続指示を出力することで、プロファイル作成部111から第1無線通信機器10に継続指示が送信される。また、プロファイル作成継続判断部112は、プロファイル作成部111に継続指示を出力した後、プロファイル作成要求指示送信部113にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成要求指示送信部113は、プロファイル作成継続判断部112からのプロファイル作成開始指示を受け取ると、第4無線通信部114から第3無線通信機器12にプロファイル作成開始指示を送信する。
【0037】
第3無線通信機器12は、第3無線通信部120と、プロファイル作成部121と、プロファイル作成要求指示受信部123と、第5無線通信部122とを備える。第3無線通信部120は、無線LANにて第1無線通信機器10の第1無線通信部100と無線通信を行う。プロファイル作成部121は、プロファイル作成要求指示受信部123からのプロファイル作成開始指示を受け取ると、第1無線通信機器10のプロファイル作成部101との間でプロファイルを作成する。プロファイル作成部121は、プロファイルの作成を完了すると、第1無線通信機器10のプロファイル作成部101に完了通知を送信する。
【0038】
次に、実施の形態1に係る無線通信システム1の動作を説明する。
まず第1無線通信機器10のプロファイル作成部101と第2無線通信機器11のプロファイル作成部111との間でプロファイルが作成される。プロファイルが作成された後、第2無線通信機器11のプロファイル作成部111が、プロファイル作成継続判断部112にプロファイル作成完了通知を行う。プロファイル作成部111は、プロファイル作成継続判断部112にプロファイル作成完了通知を行った後、プロファイル作成継続判断部112からの継続指示を取り込むと、第1無線通信機器10のプロファイル作成部101に継続指示を送信する。プロファイル作成継続判断部112は、プロファイル作成部111からプロファイル作成完了通知を取り込んだ後、第4無線通信部114が第3無線通信機器12と接続状態にあれば、プロファイル作成部111に前述した継続指示を出力する。
【0039】
プロファイル作成継続判断部112は、プロファイル作成部111に継続指示を出力した後、プロファイル作成要求指示送信部113にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成要求指示送信部113は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第4無線通信部114を介して第3無線通信機器12にプロファイル作成開始指示を送信する。第3無線通信機器12のプロファイル作成要求指示受信部123は、第5無線通信部122を介してプロファイル作成開始指示を受信すると、プロファイル作成部121にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成部121は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第1無線通信機器10のプロファイル作成部101との間でプロファイルを作成する。そして、プロファイルの作成が完了すると、プロファイル作成部121は、第1無線通信機器10に完了通知を送信する。
【0040】
図3は、第2無線通信機器11のプロファイル作成継続判断部112の動作を説明するためのフローチャートである。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものであり、図2中の丸で囲んだ数値に対応する。図3において、プロファイル作成継続判断部112は、まずプロファイル作成完了通知の受信を行う(ステップS1)。次いで、第4無線通信部114の出力に基づき、接続機器があるかどうか判定する(ステップS2)。接続機器がある場合(ステップS2で「Yes」と判断した場合)、プロファイル作成部111に継続指示を送信する(ステップS3)。継続指示を送信した後、プロファイル作成要求指示送信部113にプロファイル作成指示を送信する(ステップS4)。プロファイル作成指示を送信した後、処理を終える。一方、接続機器がない場合(ステップS2で「No」と判断した場合)、第1無線通信機器10に完了通知を送信する(ステップS5)。完了通知を送信した後、処理を終える。
なお、ここでプロファイル作成完了通知の受信(ステップS1)は、スタートと接続機器の判定(ステップS2)の間に配置しているが、スタートとステップS2の間に代えて、ステップS2とステップS3の間とステップS2とステップS5の間に配置しても良い。
【0041】
図4は、実施の形態1に係る無線通信システム1におけるプロファイル作成時の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものであり、図2及び図3中の丸で囲んだ数値に対応する。図4において、まず第1無線通信機器10と第2無線通信機器11との間でプロファイルの作成が行われる。次いで、第2無線通信機器11に第3無線通信機器12が接続されているので、第2無線通信機器11から第1無線通信機器10に継続指示が送信される。その後、第2無線通信機器11から第3無線通信機器12にプロファイル作成開始指示が送信される。これにより、第1無線通信機器10と第3無線通信機器12との間でプロファイルの作成が行われる。第1無線通信機器10と第3無線通信機器12との間でプロファイルの作成が行われた後、第3無線通信機器12から第1無線通信機器10に完了通知が送信される。
【0042】
図5は、プロファイル作成処理の一例を示すシーケンス図である。同図において、“Probe Request”から“EAP−Request{M8,credentials}までの処理がプロファイル作成処理である。この処理は規格で決まっている。第2無線通信機器11が第1無線通信機器10に継続指示を送信する場合、“EAP−Response{NACK}のコマンドを第1無線通信機器10に送信する。また、第2無線通信機器11が第1無線通信機器10に完了通知を送信する場合、“EAP−Response{Done}のコマンドを第1無線通信機器10に送信する。なお、”EAP−Response{NACK}は、本来はプロファイルを作成し直すときに使用するコマンドであるが、本発明では、このコマンドを別の無線通信機器(本実施の形態の場合、第3無線通信機器12)のプロファイル作成のために使用している。
【0043】
このように、実施の形態1に係る無線通信システム1によれば、第2無線通信機器11が、第1無線通信機器10との間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器10にプロファイル作成を継続する旨を通知(継続指示を送信)するとともに、第3無線通信機器12にプロファイルの作成の指示(プロファイル作成開始指示)を送信し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器10が、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器12が、第1無線通信機器10との間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で3台の無線通信機器10,11,12間のプロファイルを作成することができる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0044】
なお、実施の形態1に係る無線通信システム1では、第2無線通信部110と第4無線通信部114を別体のものとしたが、同一のものとしてもよい。同様に、第3無線通信部120と第5無線通信部122も同一のものとしてもよい。第2無線通信部110と第4無線通信部114を共通化し、第3無線通信部120と第5無線通信部122を共通化することで、第2無線通信機器11及び第3無線通信機器12それぞれのコストダウン及び小型化が可能となる。
【0045】
また、実施の形態1に係る無線通信システム1では、第1無線通信機器10、第2無線通信機器11及び第3無線通信機器12において無線LAN(無線通信)を用いたが、有線LAN(有線通信)を用いることも可能である。
【0046】
また、実施の形態1に係る無線通信システム1では、第4無線通信部114及び第5無線通信部122をブルートゥースに準拠するものとしたが、赤外線に準拠するものでもよいし、無線LANに準拠するものでもよい。
【0047】
また、実施の形態1に係る無線通信システム1において、第2無線通信機器11が、第4無線通信部114を介して第3無線通信機器12へプロファイルの作成の指示を送付する際に、第1無線通信機器10の識別子を併せて送付するようにしてもよい。このようにすることで、第3無線通信機器12と第1無線通信機器10との接続が容易になる。
【0048】
また、実施の形態1に係る無線通信システム1において、第2無線通信機器11のプロファイル作成継続判断部112のステップS2の判断として、「接続されている機器が他に存在するか」を判断するようにしたが、以下に示す他の方法で判断するようにしても構わない。
【0049】
(1)「接続されている他の機器のうち、第1無線通信機器10用のプロファイルを保持していない機器が存在するかどうか。」
このような方法で判断することで、既にプロファイルを保持し、プロファイルの作成が不要な機器が存在する場合、無駄なプロファイル作成処理を省くことができ、高効率化が図れる。なお、プロファイルを保持しているかどうかの確認は、事前に収集しておいても構わないし、その都度確認するようにしても構わない。また、プロファイル作成時期や、プロファイル有効期限等の日時情報を用いて、プロファイルの保持を判断しても構わない。また、今回作成したプロファイルの内容が前回作成したプロファイルの内容から変更があるかどうか用いて、プロファイルの保持を判断しても構わない。
【0050】
(2)「機器リストを保持し、該機器リスト内の機器のうち、接続されている機器が存在するかどうか。」
このような方法で判断することで、機器リストを作成することで制御できるため、制御しやすい。
【0051】
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2に係る無線通信システムの基本構成を示すブロック図である。同図において、実施の形態2に係る無線通信システム2は、3つの無線通信機器間のプロファイルの作成を可能にしたものである。すなわち、第1無線通信機器10Bと第2無線通信機器11Bとの間、第1無線通信機器10Bと第3無線通信機器12Bとの間、第1無線通信機器10Bと第3無線通信機器13との間のそれぞれにおいてプロファイルを作成することができる。
【0052】
図7は、実施の形態2に係る無線通信システム2の第1無線通信機器10B、第2無線通信機器11B、第3無線通信機器12B及び第4無線通信機器13それぞれの概略構成を示すブロック図である。なお、同図において前述した図2に示す無線通信システム1の各機器10,11,12と共通する部分には同一の符号を付けている。また、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものである。
【0053】
図7において、第1無線通信機器10Bは、第2無線通信機器11B、第3無線通信機器12B及び第4無線通信機器13のそれぞれと無線LANで接続できる第1無線通信部100Bと、プロファイルを作成するプロファイル作成部101Bとを備える。第2無線通信機器11Bは、第2無線通信部110と、プロファイル作成部111と、プロファイル作成継続判断部112と、プロファイル作成要求指示送信部113と、第5無線通信部115とを備える。第5無線通信部115以外の各部は、実施の形態1に係る無線通信システム1の第2無線通信機器11との各部と同一であるので、説明を省略する。第5無線通信部115は、第3無線通信機器12Bと通信を行う。
【0054】
第3無線通信機器12Bは、第1無線通信機器10Bと無線LANで接続できる第3無線通信部120と、第2無線通信機器11Bの第5無線通信部115とブルートゥースによる通信を行う第6無線通信部124と、第2無線通信機器11Bから送信されるプロファイル作成開始指示を、第6無線通信部124を介して受信するプロファイル作成要求指示受信部125と、プロファイル作成要求指示受信部125でプロファイル作成開始指示が受信されることでプロファイルを作成するプロファイル作成部126と、プロファイルの作成を継続するかどうか判断するプロファイル作成継続判断部127と、プロファイル作成継続判断部127でプロファイル作成を継続すると判断された場合に、第6無線通信部124を介して第4無線通信機器13にプロファイル作成開始指示を送信するプロファイル作成要求指示送信部128とを備える。
【0055】
プロファイル作成要求指示受信部125は、第2無線通信機器11Bから送信されたプロファイル作成開始指示を受信することで、プロファイル作成部126にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成部126は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bのプロファイル作成部101Bとの間でプロファイルの作成を行う。プロファイルを作成した後、プロファイル作成継続判断部127にプロファイル作成完了通知を出力する。その後、プロファイル作成継続判断部127からの継続指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bに継続指示を送信する。プロファイル作成継続判断部127は、プロファイル作成部126に継続指示を出力し、更にプロファイル作成要求指示送信部128にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成要求指示送信部128は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第6無線通信部124を介して第4無線通信機器13にプロファイル作成開始指示を送信する。
【0056】
第4無線通信機器13は、第3無線通信機器12Bと同様の構成を採り、第1無線通信機器10Bと無線LANで接続できる第4無線通信部130と、第3線通信機器12Bの第6無線通信部124とブルートゥースによる通信を行う第7無線通信部131と、第3無線通信機器12Bから送信されるプロファイル作成開始指示を、第7無線通信部131を介して受信するプロファイル作成要求指示受信部132と、プロファイル作成要求指示受信部132でプロファイル作成開始指示が受信されることでプロファイルを作成するプロファイル作成部133と、プロファイルの作成を継続するかどうか判断するプロファイル作成継続判断部134と、プロファイル作成継続判断部134でプロファイル作成を継続すると判断された場合に、第7無線通信部131を介して他の無線通信機器(図示略)にプロファイル作成開始指示を送信するプロファイル作成要求指示送信部135とを備える。
【0057】
プロファイル作成要求指示受信部132は、第3無線通信機器12Bから送信されたプロファイル作成開始指示を受信することで、プロファイル作成部133にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成部133は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bのプロファイル作成部101Bとの間でプロファイルの作成を行う。プロファイルを作成した後、プロファイル作成継続判断部134にプロファイル作成完了通知を出力する。その後、プロファイル作成継続判断部134からの完了通知を受け取ると、第1無線通信機器10Bに完了通知を送信する。
【0058】
図8は、実施の形態2に係る無線通信システム2におけるプロファイル作成時の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものであり、図7中の丸で囲んだ数値に対応する。図8において、まず第1無線通信機器10Bと第2無線通信機器11Bとの間でプロファイルの作成が行われる。このプロファイルが作成された後、第2無線通信機器11Bから第1無線通信機器10Bに継続指示が送信される。続けて、第2無線通信機器11Bから第3無線通信機器12Bにプロファイル作成開始指示が送信される。これにより、第1無線通信機器10Bと第3無線通信機器12Bとの間でプロファイルの作成が行われる。このプロファイルの作成が行われた後、第3無線通信機器12Bから第1無線通信機器10Bに継続指示が送信される。続けて、第3無線通信機器12Bから第4無線通信機器13にプロファイル作成開始指示が送信される。これにより、第1無線通信機器10Bと第4無線通信機器13との間でプロファイルの作成が行われる。第1無線通信機器10Bと第4無線通信機器13との間でプロファイルの作成が行われた後、第4無線通信機器13から第1無線通信機器10Bに完了通知が送信される。
【0059】
このように、実施の形態2に係る無線通信システム2によれば、第2無線通信機器11Bが、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器10Bにプロファイル作成を継続する旨を通知(継続指示を送信)するとともに、第3無線通信機器12Bにプロファイルの作成の指示(プロファイル作成開始指示)を送信し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器10Bが、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器12Bが、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成を行い、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器10Bにプロファイル作成を継続する旨を通知(継続指示を送信)するとともに、第4無線通信機器13にプロファイルの作成の指示(プロファイル作成開始指示)を送信し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機10Bが、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第4無線通信機器13が、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成を行い、プロファイル作成が完了した後、第1無線通信機器10Bに完了通知するので、簡単な処理で4台の無線通信機器10B,11B,12B,13間のプロファイルを作成することができる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0060】
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3に係る無線通信システムの基本構成を示すブロック図である。同図において、実施の形態3に係る無線通信システム3は、前述した実施の形態2に係る無線通信システム2と同様に、3つの無線通信機器間のプロファイルの作成を可能にしたものである。すなわち、第1無線通信機器10Bと第2無線通信機器11Cとの間、第1無線通信機器10Bと第3無線通信機器12Cとの間、第1無線通信機器10Bと第3無線通信機器13Bとの間のそれぞれにおいてプロファイルを作成することができる。
【0061】
前述した実施の形態2に係る無線通信システム2と異なる点は、実施の形態2に係る無線通信システム2では、プロファイル作成開始指示を、第2無線通信機器11B→第3無線通信機器12B→第4無線通信機器13の順で送り出すようにしたのに対し、実施の形態3に係る無線通信システム3では、第2無線通信機器11Cが中心となって、第3無線通信機器12Cと第4無線通信機器13Bのそれぞれに与えるようにした点にある。
【0062】
図10は、実施の形態3に係る無線通信システム3の第1無線通信機器10B、第2無線通信機器11C、第3無線通信機器12C及び第4無線通信機器13Bそれぞれの概略構成を示すブロック図である。なお、同図において前述した図2に示す無線通信システム1の各機器10,11,12及び前述した図7に示す無線通信システム2の各機器10B,11B,12B,13のそれぞれと共通する部分には同一の符号を付けている。また、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものである。
【0063】
図10において、第1無線通信機器10Bは、第2無線通信機器11C、第3無線通信機器12C及び第4無線通信機器13Bのそれぞれと無線LANで接続できる第1無線通信部100Bと、プロファイルを作成するプロファイル作成部101Bとを備える。第2無線通信機器11Cは、第2無線通信部110と、プロファイル作成部111と、プロファイル作成継続判断部112Bと、プロファイル作成要求指示送信部113Bと、第5無線通信部115とを備える。第2無線通信機器11Cにおいて、プロファイル作成継続判断部112B、プロファイル作成要求指示送信部113B及び第5無線通信部115以外の各部は、実施の形態1に係る無線通信システム1の第2無線通信機器11の各部と同一である。
【0064】
プロファイル作成継続判断部112Bは、プロファイル作成完了通知を受け取ると、プロファイル作成部111に継続指示を出力する。プロファイル作成継続判断部112Bは、第5無線通信部115の出力に基づき、接続機器がある場合、プロファイル作成部111に継続指示を送信する。そして、接続機器が最後の接続機器でなければ、プロファイル作成要求指示送信部113Bにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)を出力し、最後の機器であれば、プロファイル作成要求指示送信部113Bにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=false)を出力する。プロファイル作成継続判断部112Bは、プロファイル作成開始指示を出力した後、プロファイル作成要求指示送信部113Bからプロファイル作成完了通知を取り込む。
【0065】
プロファイル作成要求指示送信部113Bは、第3無線通信機器12Cに対してプロファイル作成開始指示を送信し、また第3無線通信機器12Cから送信されるプロファイル作成完了通知を受信する。また、プロファイル作成要求指示送信部113Bは、第4無線通信機器13Bに対してプロファイル作成開始指示を送信し、また第4無線通信機器13Bから送信されるプロファイル作成完了通知を受信する。プロファイル作成要求指示送信部113Bは、継続フラグ等の送受信を第5無線通信部115にて行う。
【0066】
プロファイル作成要求指示送信部113Bは、第3無線通信機器12Cにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)を送信する。また、プロファイル作成要求指示送信部113Bは、第3無線通信機器12Cから送信されたプロファイル作成完了通知を受信すると、プロファイル作成継続判断部112Bにプロファイル作成完了通知を出力する。また、プロファイル作成要求指示送信部113Bは、第4無線通信機器13Bにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=false)を送信する。また、プロファイル作成要求指示送信部113Bは、第4無線通信機器13Bから送信されたプロファイル作成完了通知を受信すると、プロファイル作成継続判断部112Bにプロファイル作成完了通知を出力する。
【0067】
プロファイル作成部111は、継続指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bに継続指示を送信する。第1無線通信機器10Bは、第2無線通信機器11Cから送信された継続指示を受信すると、次の第3無線通信機器12Cとの間でプロファイルを作成するための処理に移行する。第3無線通信機器12Cとの間でプロファイルを作成した後は、次の第4無線通信機器13Bとの間でプロファイルを作成するための処理に移行する。
【0068】
第3無線通信機器12Cは、第1無線通信機器10Bと無線LANで接続できる第3無線通信部120と、第2無線通信機器11Cの第5無線通信部115とブルートゥースによる通信を行う第6無線通信部124と、第2無線通信機器11Cから送信されるプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)を、第6無線通信部124を介して受信するプロファイル作成要求指示受信部125Bと、プロファイル作成要求指示受信部125Bでプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)が受信されることでプロファイルを作成するプロファイル作成部129と、プロファイルの作成を継続するかどうか判断する継続/完了判断部127Bと、継続/完了判断部127Bでプロファイル作成が完了したと判断された場合に、第6無線通信部124を介して第2無線通信機器11Cにプロファイル作成完了通知を送信する完了通知送信部128Bとを備える。
【0069】
プロファイル作成要求指示受信部125Bは、第2無線通信機器11Cから送信されたプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)を受信することで、プロファイル作成部129にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成部129は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bのプロファイル作成部101Bとの間でプロファイルの作成を行う。プロファイル作成部129は、プロファイルを作成した後、継続/完了判断部127Bにプロファイル作成完了通知を出力する。プロファイル作成部129は、継続/完了判断部127Bにプロファイル作成完了通知を出力した後、継続/完了判断部127Bから継続指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bに継続指示を送信するとともに、完了通知送信部128Bにプロファイル作成完了通知を出力する。完了通知送信部128Bは、プロファイル作成完了通知を受け取ると、第2無線通信機器11Cにプロファイル作成完了通知を送信する。
【0070】
第4無線通信機器13Bは、第1無線通信機器10Bと無線LANで接続できる第4無線通信部130と、第2無線通信機器11Cの第5無線通信部115とブルートゥースによる通信を行う第7無線通信部131と、第2無線通信機器11Cから送信されるプロファイル作成開始指示(継続フラグ=false)を、第7無線通信部131を介して受信するプロファイル作成要求指示受信部132Bと、プロファイル作成要求指示受信部132Bでプロファイル作成開始指示(継続フラグ=false)が受信されることでプロファイルを作成するプロファイル作成部137と、プロファイルの作成を継続するかどうか判断する継続/完了判断部134Bと、継続/完了判断部134Bでプロファイル作成が完了したと判断された場合に、第7無線通信部131を介して第2無線通信機器11Cにプロファイル作成完了通知を送信する完了通知送信部135Bとを備える。
【0071】
プロファイル作成要求指示受信部132Bは、第2無線通信機器11Cから送信されたプロファイル作成開始指示(継続フラグ=false)を受信することで、プロファイル作成部137にプロファイル作成開始指示を出力する。プロファイル作成部137は、プロファイル作成開始指示を受け取ると、第1無線通信機器10Bのプロファイル作成部101Bとの間でプロファイルの作成を行う。プロファイル作成部137は、プロファイルを作成した後、継続/完了判断部134Bにプロファイル作成完了通知を出力する。プロファイル作成部137は、継続/完了判断部134Bにプロファイル作成完了通知を出力した後、継続/完了判断部134Bから完了通知を受け取ると、第1無線通信機器10Bに完了通知を送信するとともに、完了通知送信部135Bにプロファイル作成完了通知を出力する。完了通知送信部135Bは、プロファイル作成完了通知を受け取ると、第2無線通信機器11Cにプロファイル作成完了通知を送信する。
【0072】
図11は、実施の形態3に係る無線通信システム3におけるプロファイル作成時の動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものであり、図10中の丸で囲んだ数値に対応する。図11において、まず第1無線通信機器10Bと第2無線通信機器11Cとの間でプロファイルの作成が行われる。このプロファイルが作成された後、第2無線通信機器11Cから第1無線通信機器10Bに継続指示が送信される。続けて、第2無線通信機器11Cから第3無線通信機器12Cにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)が送信される。これにより、第1無線通信機器10Bと第3無線通信機器12Cとの間でプロファイルの作成が行われる。このプロファイルの作成が行われた後、第3無線通信機器12Cから第1無線通信機器10Bに継続指示が送信される。
【0073】
次に、第3無線通信機器12Cから第2無線通信機器11Cにプロファイル作成完了通知が送信される。そして、プロファイル作成完了通知を受信した第2無線通信機器11Cから第4無線通信機器13Bにプロファイル作成開始通知(継続フラグ=false)が送信される。第4無線通信機器13Bがプロファイル作成開始通知(継続フラグ=false)を受け取ることで、第4無線通信機器13Bと第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成が行われる。このプロファイルが作成された後、第4無線通信機器13Bから第1無線通信機器10Bに完了通知が送信される。続けて、第4無線通信機器13Bから第2無線通信機器11Cにプロファイル作成完了通知が送信される。
【0074】
図12は、第2無線通信機器11Cのプロファイル作成継続判断部112Bの動作を説明するためのフローチャートである。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものであり、図10及び図11中の丸で囲んだ数値に対応する。図12において、プロファイル作成継続判断部112Bは、まずプロファイル作成完了通知の受信を行う(ステップS10)。次いで、第5無線通信部115の出力に基づき、接続機器があるかどうか判定する(ステップS11)。接続機器がある場合(ステップS11で「Yes」と判断した場合)、プロファイル作成部111に継続指示を送信する(ステップS12)。継続指示を送信した後、接続機器が最後の接続機器かどうか判定する(ステップS13)。最後の接続機器でない場合(ステップS13で「No」と判断した場合)、プロファイル作成要求指示送信部113Bにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=true)を出力する(ステップS14)。次いで、プロファイル作成要求指示送信部113Bからプロファイル作成完了通知を取り込む(ステップS15)。この処理を行った後、ステップS13の処理に戻る。
【0075】
上記ステップS13の判定で、最後の機器である場合(ステップS13で「Yes」と判断した場合)は、プロファイル作成要求指示送信部113Bにプロファイル作成開始指示(継続フラグ=false)を出力する(ステップS16)。次いで、プロファイル作成要求指示送信部113Bからプロファイル作成完了通知を取り込む(ステップS17)。この処理を行った後、本処理を終える。一方、上記ステップS11の判定で、接続機器がない場合(ステップS11で「No」と判断した場合)は、第1無線通信機器10Bに完了通知を送信する(ステップS18)。
【0076】
図13は、第3無線通信機器12Cの継続/完了判断部127B及び第4無線通信機器13Bの継続/完了判断部134Bそれぞれの動作を説明するためのフローチャートである。なお、図中の丸で囲んだ数値は、処理の順番を示すものであり、図10及び図11中の丸で囲んだ数値に対応する。図13において、まず継続/完了判断部127B(継続/完了判断部134B)は、プロファイル作成完了通知の取り込みを行う(ステップS30)。次いで、継続フラグがtrueか、falseかを判定する(ステップS31)。継続フラグがtrueの場合、第1無線通信機器10Bに継続指示を送信する(ステップS32)。これに対し、継続フラグがfalseの場合、第1無線通信機器10Bに完了通知を送信する(ステップS33)。ステップS32又はステップS33の処理を行った後、本処理を終える。
【0077】
このように、実施の形態3に係る無線通信システム3によれば、第2無線通信機器11Cが、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器10Bへプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第3無線通信機器12Cへ継続を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器10Bが、プロファイルの作成を継続し、プロファイルの作成の指示を受けた第3無線通信機器12Cが、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成を行い、該プロファイルの作成が完了した後、第1無線通信機器10Bへプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、第2無線通信機器11Cへプロファイル作成完了通知を送付し、プロファイル作成完了通知を受けた第2無線通信機器11Cが、第4無線通信機器13Bへ完了を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた第1無線通信機器10Bが、プロファイル作成を継続し、プロファイル作成の指示を受けた第4無線通信機器13Bが、第1無線通信機器10Bとの間でプロファイルの作成を行うので、簡単な処理で4台の無線通信機器間のプロファイルを作成できる。また、プロファイルの作成にあっては、無線LANを使用して設定情報の送受信を行うため、設定情報そのものをネットワーク経由で送受信する場合と比較して、セキュリティが低下してしまうことがない。すなわち、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができる。
【0078】
なお、実施の形態1〜3のそれぞれに係る無線通信システム1〜3のハード構成としては、通常のコンピュータを用いることもできる。すなわち、無線通信システム1〜3の各々は、CPU、RAM等の揮発性メモリ、及びROM等の不揮発性メモリ、及びハードディスク又はSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置等を備えたコンピュータによって構成できる。
【0079】
また、実施の形態1〜3のそれぞれに係る無線通信システム1〜3における処理を記述したプログラムを、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に格納して配布したり、インターネット等の電気通信回線を利用して配布したりすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明は、セキュリティを低下させることなく、簡単な処理で複数の機器間のプロファイルを作成することができるといった効果を有し、アクセスポイントと、スマートフォンと、スマートパッド等の複数の無線通信機器で構成される無線通信システムへの適用が可能である。
【符号の説明】
【0081】
1,2,3 無線通信システム
10,10B 第1無線通信機器
11,11B,11C 第2無線通信機器
12,12B,12C 第3無線通信機器
13,13B 第4無線通信機器
100,100B 第1無線通信部
101,101B,111,121,126,129,133,137 プロファイル作成部
110 第2無線通信部
112,112B,127,134 プロファイル作成継続判断部
113,113B,128,135 プロファイル作成要求指示送信部
114,130 第4無線通信部
115,122 第5無線通信部
120 第3無線通信部
123,125,132,125B,132B プロファイル作成要求指示受信部
124 第6無線通信部
127B,134B 継続/完了判断部
128B,135B 完了通知送信部
131 第7無線通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、
を備え、
前記第2無線通信機器は更に、第4無線通信部を有し、
前記第3無線通信機器は更に、前記第4無線通信部と無線通信可能な第5無線通信部を有する無線通信システムであって、
前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、
次に、前記第2無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、
前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器は、前記第1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始する無線通信システム。
【請求項2】
請求項1に記載の無線通信システムであって、
前記第1無線通信機器は、有線通信又は無線通信を用いて第4無線通信機器と通信可能である無線通信システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の無線通信システムであって、
前記第1無線通信部、前記第2無線通信部、及び前記第3無線通信部は、無線LANの規格に準拠する無線通信システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システムであって、
前記第4無線通信部及び前記第5無線通信部は、ブルートゥースの規格に準拠する無線通信システム。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無線通信システムであって、
前記第2無線通信部と前記第4無線通信部は同一であり、
前記第3無線通信部と前記第5無線通信部は同一である無線通信システム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システムであって、
前記第2無線通信機器が、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付する際に、前記第1無線通信機器の識別子を併せて送付する無線通信システム。
【請求項7】
第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、
を備え、
前記第2無線通信機器は更に、第4無線通信部を有し、
前記第3無線通信機器は更に、前記第4無線通信部と無線通信可能な第5無線通信部を有する無線通信システムに用いる無線通信方法であって、
前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、
前記第2無線通信機器が、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付するステップと、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器が、プロファイル作成を継続するステップと、
前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、
を有する無線通信方法。
【請求項8】
第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、
を備え、
前記第2無線通信機器は更に、第4無線通信部を有し、
前記第3無線通信機器は更に、前記第4無線通信部と無線通信可能な第5無線通信部を有する無線通信システムに用いる無線通信プログラムであって、
前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、
前記第2無線通信機器が、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第4無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付するステップと、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器が、プロファイル作成を継続するステップと、
前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器が、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始するステップと、
を有する無線通信プログラム。
【請求項9】
第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第4無線通信部を有する第4無線通信機器と、
を備え、
前記第2無線通信機器は更に、第5無線通信部を有し、
前記第3無線通信機器は更に、前記第5無線通信部と無線通信可能な第6無線通信部を有し、
前記第4無線通信機器は更に、前記第6無線通信部と無線通信可能な第7無線通信部を有する無線通信システムであって、
前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、
次に、前記第2無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第5無線通信部を介して前記第3無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、
前記第6無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、
次に、前記第3無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第3無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第6無線通信部を介して前記第4無線通信機器へプロファイルの作成の指示を送付し、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、
前記第7無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第4無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第4無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始する無線通信システム。
【請求項10】
第1無線通信部を有する第1無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第2無線通信部を有する第2無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第3無線通信部を有する第3無線通信機器と、
前記第1無線通信部と無線通信可能な第4無線通信部を有する第4無線通信機器と、
を備え、
前記第2無線通信機器は更に、第5無線通信部を有し、
前記第3無線通信機器は更に、前記第5無線通信部と無線通信可能な第6無線通信部を有し、
前記第4無線通信機器は更に、前記第6無線通信部と無線通信可能な第7無線通信部を有する無線通信システムであって、
前記第1無線通信機器及び前記第2無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第2無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、
次に、前記第2無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第2無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第5無線通信部を介して前記第3無線通信機器へ継続を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、
前記第6無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第3無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第3無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始し、
次に、前記第3無線通信機器は、前記プロファイルの作成が完了した場合、前記第3無線通信部を介して前記第1無線通信機器へプロファイル作成を継続する旨を通知するとともに、前記第6無線通信部を介して前記第2無線通信機器へプロファイル作成完了通知を送付し、
前記第5無線通信部を介して前記プロファイル作成完了通知を受けた前記第2無線通信機器は、前記第5無線通信部を介して前記第4無線通信機器へ完了を示す継続フラグとともにプロファイルの作成の指示を送付し、
前記第1無線通信部を介して前記プロファイル作成を継続する旨の通知を受けた前記第1無線通信機器は、プロファイル作成を継続し、
前記第7無線通信部を介して前記プロファイル作成の指示を受けた前記第4無線通信機器は、前記1無線通信部と前記第4無線通信部との通信に用いるプロファイルの作成を開始する無線通信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−38460(P2013−38460A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−170332(P2011−170332)
【出願日】平成23年8月3日(2011.8.3)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】