説明

無線通信システムにおけるスケジューリング許可情報のシグナリング

【課題】無線通信システムにおけるスケジューリング許可または割当情報、例えば、冗長バージョン、トランスポートブロックサイズまたはその両方のシグナリングを行う無線通信インフラストラクチャ用エンティティを提供する。
【解決手段】無線通信インフラストラクチャ用エンティティは、トランシーバと、トランシーバに通信可能に接続されたコントローラとを備え、コントローラは、スケジューリング許可情報に基づきパリティビットを生成するとともに、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に基づきパリティビットを符号化するように構成されており、符号化されたパリティビットはスケジューリング許可情報に結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信システムに関する。より詳細には、本発明は、無線通信システムにおけるスケジューリング許可または割当情報、例えば、冗長バージョン、トランスポートブロックサイズまたはその両方のシグナリングに関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムでは、一般に、スケジューリング許可(grant)および割当に用いられるビット数を最小とすることが望ましい。例えば、3GPP LTEでは、RACH、ページング(PCH)、およびBCCHスケジューリングを含む、PDSCHブロードキャスト制御送信のスケジューリングに用いられるスケジューリング割当のサイズを減少させることによって、効率が改良される。現在、3GPP LTEでは、BCCHのスケジューリング時には、スケジューリング割当に2つの冗長バージョン(RV)ビットが必要であるが、それらのビットはPCHまたはRACH応答のスケジューリング時には用いられない。3GPP LTEにおいて定義されている他のスケジューリング許可および割当、例えば、BCCHやPCHおよびRACH応答に用いられる現在のPDCCH DCI Format 1Aのスケジューリング割当では、トランスポートブロックサイズ(TBS)のインジケータに5ビットが必要である。TBSインジケータによって充分な粒度でTBSを選択することを可能とするには、5ビットも必要である。3GPP R1−082705では、SIB−1上で5ビットのBCCHトランスポートブロックサイズ識別子のうちの2ビットを信号で送り、PDCCH DCI Format 1C許可/割当により他の3ビットを信号で送ることが提案されている。
【0003】
3GPPでは、ユーザ識別情報(UEID)、スケジューリング割当の種類またはその両方を示すように、スケジューリング割当の巡回冗長検査(CRC)ビットをマスクすることが一般に知られている。例えば、DCI Format 1C許可がページング(Paging)、RACH応答、またはSIのいずれについてのものであるかは、P−RNTI(ページング)と、RA−RNTI(RACH応答)のうちの1つと、SIB1およびSI−x(x=2,...,8)のSI−RNTIとのうちのいずれかを用いてCRCのスクランブルを行うことによって、非明示的に示される。
【0004】
カンダニ(Khandani)らによる特許文献1には、CRCのスクランブルを行うことについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第7,318,185号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
無線通信システムにおけるスケジューリング許可または割当情報、例えば、冗長バージョン、トランスポートブロックサイズまたはその両方のシグナリングを行う無線通信インフラストラクチャ用エンティティを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、無線通信インフラストラクチャ用エンティティであって、トランシーバと、トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、コントローラは、スケジューリング許可情報に基づきパリティビットを生成するとともに、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に基づきパリティビットを符号化するように構成されており、符号化されたパリティビットはスケジューリング許可情報に結合されることを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエンティティにおいて、コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のエンティティにおいて、ビットのユニークな組は、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報の状態と、パリティビットとに基づくマスクであり、コントローラは、パリティビットとマスクとの排他的論理和を演算することによって、前記スクランブルを行うように構成されていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のエンティティにおいて、無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報はトランスポートブロックサイズインジケータに基づき、コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されていることを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のエンティティにおいて、コントローラは、パリティビットとビットのユニークな組との排他的論理和を演算することによって、前記スクランブルを行うように構成されていることを要旨とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のエンティティにおいて、無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は冗長バージョンインジケータに基づき、コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されていることを要旨とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のエンティティにおいて、コントローラは、パリティビットとビットのユニークな組との排他的論理和を演算することによって、前記スクランブルを行うように構成されていることを要旨とする。
【0014】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載のエンティティにおいて、無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、ユーザ端末がアップリンクチャネルに関する制御情報を含むことを示すインジケータであり、コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されていることを要旨とする。
【0015】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載のエンティティにおいて、無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報はユーザ端末リソース割当情報に基づき、コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されていることを要旨とする。
【0016】
請求項10に記載の発明は、無線ユーザ端末であって、トランシーバと、トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、コントローラは、トランシーバにて受信したチャネル符号化されたスケジューリング許可から、スケジューリング許可情報および追加のスケジューリング許可情報を復号するように構成されており、前記スケジューリング許可は、スケジューリング許可情報の結合されたパリティビットにより符号化された追加のスケジューリング許可情報を含み、コントローラは、パリティビットへ符号化された追加のスケジューリング許可情報を識別するように構成されており、パリティビットは、追加のスケジューリング許可情報を除いたスケジューリング許可情報に基づいて生成されていることを要旨とする。
【0017】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の端末において、追加のスケジューリング許可情報はトランスポートブロックサイズインジケータに基づくことを要旨とする。
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の端末において、追加のスケジューリング許可情報は、冗長バージョンインジケータと、ユーザ端末がアップリンクチャネルに関する制御情報を含むことを示すインジケータと、ユーザ端末リソース割当情報とのうちの1つに基づくことを要旨とする。
【0018】
請求項13に記載の発明は、無線通信インフラストラクチャ用エンティティであって、トランシーバと、トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、コントローラは、メッセージを符号化するとともに、各々対応するフレーム番号を有する複数のフレームからなる多フレーム構造のうちの1つのフレームによる送信用に、符号化されたメッセージのうちの一部を選択するように構成されており、符号化したメッセージのうちの一部の選択は、符号化したメッセージの該一部を送信するフレームのフレーム番号に対応する冗長バージョンに基づく、ことを要旨とする。
【0019】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載のエンティティにおいて、符号化したメッセージの選択した部分を送信するフレームは、異なる複数の冗長バージョンからなるグループから選択される高々1つの冗長バージョンに関連付けられていることを要旨とする。
【0020】
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載のエンティティにおいて、メッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はシステムフレーム番号であり、冗長バージョンは、フレームに対応するシステムフレーム番号から、システムフレーム番号を8で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされ、システムフレーム番号を8で除した剰余が2であれば、RV2へマッピングされ、システムフレーム番号を8で除した剰余が4であれば、RV3へマッピングされ、システムフレーム番号を8で除した剰余が6であれば、RV1へマッピングされるように決定されることを要旨とする。
【0021】
請求項16に記載の発明は、請求項13に記載のエンティティにおいて、メッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はスケジューリング情報ウィンドウにおけるサブフレーム番号であり、冗長バージョンは、サブフレームに対応するサブフレーム番号から、サブフレーム番号を4で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされ、サブフレーム番号を4で除した剰余が1であれば、RV2へマッピングされ、サブフレーム番号を4で除した剰余が2であれば、RV3へマッピングされ、サブフレーム番号を4で除した剰余が3であれば、RV1へマッピングされるように決定されることを要旨とする。
【0022】
請求項17に記載の発明は、請求項14に記載のエンティティにおいて、メッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、前記グループのうちの1つ以上の冗長バージョンは、フレーム番号を8で除した剰余が0へマッピングされることを要旨とする。
【0023】
請求項18に記載の発明は、無線ユーザ端末であって、トランシーバと、トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、コントローラは、符号化されたメッセージの第1の部分をトランシーバが受信したフレームに対応するフレーム番号に基づき冗長バージョンを決定するとともに、冗長バージョンに基づき、符号化されたメッセージを復号するように構成されていることを要旨とする。
【0024】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の端末において、符号化されたメッセージの第1の部分が受信されるフレームは、異なる複数の冗長バージョンからなるグループから選択される高々1つの冗長バージョンに関連付けられていることを要旨とする。
【0025】
請求項20に記載の発明は、請求項18に記載の端末において、符号化されたメッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はシステムフレーム番号であり、冗長バージョンは、システムフレーム番号から、システムフレーム番号を8で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされ、システムフレーム番号を8で除した剰余が2であれば、RV2へマッピングされ、システムフレーム番号を8で除した剰余が4であれば、RV3へマッピングされ、システムフレーム番号を8で除した剰余が6であれば、RV1へマッピングされるように決定されることを要旨とする。
【0026】
請求項21に記載の発明は、請求項18に記載の端末において、符号化されたメッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はスケジューリング情報ウィンドウにおけるサブフレーム番号であり、冗長バージョンは、サブフレーム番号から、サブフレーム番号を4で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされ、サブフレーム番号を4で除した剰余が1であれば、RV2へマッピングされ、サブフレーム番号を4で除した剰余が2であれば、RV3へマッピングされ、サブフレーム番号を4で除した剰余が3であれば、RV1へマッピングされるように決定されることを要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】無線通信システムを示す図。
【図2】従来技術のDCI Format 1Cスケジューリング割当を示す図。
【図3】追加のスケジューリング許可情報を用いて符号化したパリティビットの結合されたスケジューリング許可情報を含む、変更されたDCI Format 1Cスケジューリング許可を示す図。
【図4】無線通信インフラストラクチャ用エンティティの概略ブロック図。
【図5】処理フローチャート。
【図6】80ミリ秒毎の偶数のシステムフレーム番号における4つの別個の部分によるSIB1送信を示す図。
【図7】40ミリ秒の送信ウィンドウにおけるSI−x送信を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
添付の図面とともに以下の詳細な説明を充分に参照することによって、当業者には、本発明の様々な態様、特徴、および利点がより明らかとなる。図面は明瞭さのための単純化されている場合があり、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【0029】
図1において、無線通信システム100は、地理的領域を通じて分散されたネットワークを形成する1つ以上の固定の基地インフラストラクチャ用ユニットを含む。この基地ユニットは、アクセスポイント、アクセス端末、基地、基地局、ノードB(Node−B)、eNode−B、eNB、ホームノードB、中継ノード、または本技術分野において用いられる他の用語で呼ばれることもある。図1では、1つ以上の基地ユニット101,102は、サービングエリア(例えば、セル、セルセクタ)内の複数のリモートユニット103,110にサービス提供する。リモートユニットは固定ユニットであっても、移動体端末であってもよい。このリモートユニットも、加入者ユニット、移動体、移動局、ユーザ、端末、加入者局、ユーザ機器(UE)、端末、中継器、または本技術分野において用いられる他の用語で呼ばれることもある。
【0030】
図1では、一般に、基地ユニット101,102は、ダウンリンク通信信号104,105を送信し、時間領域、周波数領域またはその両方によりリモートユニットにサービス提供する。リモートユニット103,110は、アップリンク通信信号106,113を介して1つ以上の基地ユニットと通信を行う。この1つ以上の基地ユニットは、ダウンリンク送信およびアップリンク送信用に、1つ以上の送信器と、1つ以上の受信器とを備えてよい。リモートユニットも、1つ以上の送信器と、1つ以上の受信器とを備えてよい。基地ユニットは、一般に、1つ以上の対応する基地ユニットに通信可能に接続された1つ以上のコントローラを含む無線接続ネットワークの一部である。この無線接続ネットワークは、一般に、1つ以上のコアネットワークに通信可能に接続されており、このコアネットワークは他のネットワーク(特に、インターネットおよび公衆交換電話網)に接続されてよい。無線接続ネットワークおよびコアネットワークにおけるそれらの要素および他の要素を示しはしないが、そうした要素は当業者には知られている。
【0031】
一実施形態では、無線通信システムは、EUTRAとも呼ばれる、3GPP UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)プロトコルの開発中のLTE(Long Term Evolution)に準拠する。この場合、基地局はダウンリンク上で直交周波数分割多重(OFDM)変調方式を用いて送信し、ユーザ端末はアップリンク上で単一搬送波周波数分割多元接続(SC−FDMA)方式を用いて送信する。しかしながら、より一般的には、無線通信システムは他のプロトコル、特に、他の何らかのオープンまたはプロプライエタリな通信プロトコル(例えば、WiMAX)を実装することができる。この記載は、本発明を特定の無線通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装に限定することを意図したものではない。
【0032】
一部のシステム(例えば、EUTRAプロトコルのシステム)では、基地ユニットは、データおよび制御通信と、スケジューリング割当の送信とに対する、時間、周波数、空間のうちの1つ以上の資源の割当を含む、スケジューリング機能を実行する。一般に、スケジューリング許可、割当またはその両方に用いられるビット数を最小とすることが望ましい。本明細書では、「許可」および「割当」の用語を区別せずに用いる。さらに、いずれの用語も、アップリンク(UL)、ダウンリンク(DL)もしくはその両方からなる許可または割当を表し得る。
【0033】
本発明の一態様では、例えば、所定のビットフィールドのサイズを減少させるかフィールドを除去することによって、スケジューリング許可または割当のサイズを減少させる。スケジューリング許可内のフィールドのサイズの減少またはフィールドの除去により、もはや所定のフィールドに収容できない情報は、スケジューリング許可に関連付けられたパリティビットにより符号化される。一実施形態では、パリティビットは巡回冗長検査(CRC)ビットまたは他のパリティビットである。
【0034】
一実施形態では、3GPP LTE DCI Format 1Cスケジューリング割当のサイズが減少される。DCI Format 1Cは、PCH、RACH応答およびBCCHメッセージのスケジューリングを行うために用いられる(SIB1、SI−x(x=2,...,8))。図2には、従来技術の割当を示す。この割当には、他のフィールドに加え、トランスポートブロックサイズ(TBS)を示す5ビットのトランスポートブロックサイズフィールド、冗長バージョン(RV)を示す2ビットの冗長バージョンフィールド、および16ビットのCRCフィールドが含まれる。図3に示すのは、追加のスケジューリング許可情報を用いて符号化したパリティビット(CRC)の結合されたスケジューリング許可情報(TBS)を含む、変更されたDCI Format 1Cスケジューリング許可である。図3では、TBSフィールドが5ビットから3ビットに減少され、RVフィールドは除去されている。代替の実施形態では、TBSフィールドのサイズを減少させることとRVフィールドを除去することとの両方ではなく、TBSフィールドのサイズを減少させることのみ、またはRVフィールドを除去することのみによって、DCI Format 1C割当を変更することができる。これに代えて、一方または両方のフィールドのサイズを減少してもよく、一方または両方のフィールドを完全に除去してもよい。
【0035】
図4では、無線通信インフラストラクチャ用エンティティ400は、コントローラ420に通信可能に接続されたトランシーバ410を備え、そのカバレッジエリア内の1つ以上のユーザ機器(UE)と通信を行う。コントローラは、通常、メモリ430に記憶されたソフトウェア、ファームウェアまたはその両方によって制御されるデジタルプロセッサとして実装される。つまり、コントローラは、ソフトウェア/ファームウェアによって様々な機能を実行するように構成されている。しかしながら、これに代えて、コントローラはハードウェアの均等物のデバイスとして実装されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実装されてもよい。一実施形態では、無線インフラストラクチャ用エンティティは、図1の基地ユニットのうちの1つに相当する。基地ユニットは、一般に知られているように、UEにリソースを割り当てるためのスケジューラ機能を備える。
【0036】
図4では、コントローラは、ユーザ端末へ送信されるULまたはDLスケジューリング許可情報に基づきパリティビットを生成する、パリティビット生成機能422を備える。すなわち、コントローラは、ソフトウェア、ファームウェアまたはその両方の制御下において、スケジューリング許可情報に基づきパリティビットを生成するように構成されている。図5の処理フローチャート500では、510にて、無線通信ネットワークインフラストラクチャ用エンティティは、スケジューリング許可情報に基づきパリティビット(例えば、巡回冗長検査(CRC)ビット)を生成する。図4では、423にて、スケジューリング許可情報にパリティビットが結合される。
【0037】
図4では、コントローラは、追加のスケジューリング許可情報に基づくパリティビットの符号化を実装すべく、パリティビット符号化機能424を備えており、追加のスケジューリング許可情報はパリティビットの生成に用いられない。すなわち、コントローラは、ソフトウェア、ファームウェアまたはその両方の制御下において、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に基づきパリティビットを符号化するように構成されている。演算(すなわち、図4におけるパリティビットの符号化424および結合423)の順序は反対であってもよい。同様に、図5における機能530,520が反対であってもよい。
【0038】
一実施形態では、コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットからなるユニークなビット集合、すなわち、ビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されている。このビットのユニークな組は、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報の状態と、パリティビットとに基づくマスクである。一実施形態では、コントローラは、パリティビットとマスクとの排他的論理和(XOR)を演算することによって、スクランブルを実行するように構成されている。このマスクは、例えば、長さ3のN個のマスク語を選択することによってして、例えば生成することができる。ここで、Nは最大のハミング距離を有するCRCパリティフィールドの長さである。そのようなマスク語の組は、例えば、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応する、全てが0(すなわち、ヌル)のマスク語を含んでよい。4つの異なる冗長バージョンについて、長さN=16のマスク語の組の例を、テーブル1およびテーブル2に示す。
【0039】
【表1】

【0040】
一実施形態では、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、トランスポートブロックサイズ(TBS)インジケータに基づくか、トランスポートブロックサイズインジケータの一部に基づく。TBSフィールドを減少したが除去してはいない一実施形態では、TBSの最下位ビットはTBSフィールドにより明示的に通信され、TBSの最上位ビットはパリティビットに対する符号化の基底を形成する。あるいは、パリティビットを符号化するために用いられるマスクは、順番に並べられたトランスポートブロックサイズ一覧へのオフセットに基づく。3GPP LTE DCI Format 1Cスケジューリング割当の実施形態では、SI−xについて、MCS相対インデックスによって基準TBSに対するTBSのインデックスを示す。基準TBSは、SIB1上で送信される各SI−xあたり2ビットを用いて非明示的に示すことが可能である。SIB1については、基準TBSは440ビットのTBSに固定される。
【0041】
BCCHでは、SIB1またはSI−x伝送の冗長バージョンを示すために、2ビットのRVが必要である。図3の変更されたDCI Format 1C割当を用いる別の実施形態では、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、冗長バージョン(RV)インジケータに基づく。3GPP LTEにおいて、PagingまたはRACH応答メッセージについては、そのようなメッセージはRV=0を用いて送信されると仮定されるので、対応するDCI Format 1C PDCCHにRVビットは不要である。
【0042】
別の実施形態では、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、ユーザ端末がアップリンクチャネルに関する制御情報を含むことを示すインジケータである。アップリンクチャネルに関する制御情報の例には、次に限定されないが、ACK/NACK応答、CQI(チャネル品質情報)、RI(Rank Indication)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、Sounding波形、またはそれらの組み合わせが含まれる。別の実施形態では、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、ユーザ端末リソース割当情報に基づく。ユーザ端末リソース割当情報の例には、次に限定されないが、周波数ホッピングが用いられるか否かを示す情報、またはリソースブロック(RB)割当がローカライズされている(連続的である)か、分散されているかを示す情報が含まれる。ユーザ端末リソース割当情報には、送信が最初の送信であるか、再送信であるかを示す新データインジケータ(NDI)、CQI要求、およびTPC(Transmit Power Control)情報も含まれる。パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、TDD特定ULインデックスまたはDL割当インデックス、HARQ処理番号用のMSBビットなど、FDDとTDDとの間の共通部分が最大となるようにTDD/FDDについてのスケジューリング許可/割当のサイズを(ほぼ)同じとするTDD/FDD特定フィールドであってもよい。
【0043】
別の実施形態では、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、制御送信が1回以上繰り返される場合に発生するブロードキャスト制御(例えば、ページング)送信番号のインジケータである。別の実施形態では、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、追加のスケジューリング許可の必要なく次のサブフレームまたは何らかの所定の将来のサブフレームに発生する場合のある別の制御(例えば、ページング)送信のインジケータである。
【0044】
スケジューリング許可情報は、一般に、ユーザ端末への送信前に、符号化されたパリティビットに結合されるなど、符号化されたパリティビットに関連付けられる。一実施形態では、コントローラは、パリティビットを(例えば、その開始部または終了部にて)スケジューリング許可情報に連結することによって、スケジューリング許可情報とパリティビットとを結合するように構成される。この結合は、パリティビットが符号化される前に実行されても後に実行されてもよい。これに代えて、パリティビットは情報ワードの中間部分に挿入されてもよく、符号化の前または後に、パリティビットがスケジューリング許可情報へインターリーブされてもよい。
【0045】
図5では、ブロック520にて、無線通信インフラストラクチャ用エンティティがスケジューリング許可情報とパリティビットとを結合し、次いで530にて、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に基づき、パリティビットが符号化される。代替の一実施形態では、パリティビットはスケジューリング許可情報に結合される前に符号化される。したがって、図4における結合機能423とパリティビット符号化機能との空間的な位置関係は、それらの機能を実行する順序を必ずしも表していない。一部の実施形態において、図4では、コントローラは、送信前にスケジューリング許可情報および結合した符号化されたパリティビットをチャネル符号化するために用いられるチャネル符号化機能436を備える。図5では、540にて、符号化したパリティビットに結合されたスケジューリング許可情報がチャネル符号化された後、550にて送信される。図4では、コントローラは、チャネル符号化した情報ワードと、パリティビットとを、送信のためにトランシーバへ通信する。
【0046】
一部の実施形態では、UE特異的なCRCの復号を試みるUEが誤って正確にBCCH DCIを復号する可能性が増大する。しかしながら、これはUE特異的なCRCマスクが多数存在する場合と比べ、それほどひどくはない。負荷の軽い状況を除き、BCCH CRCスクランブルの使用がユニキャストUEに対する誤ったDCI処理を導く心配、したがって、ユニキャストUEのバッファ汚染はほとんどないと思われる。BCCH自体の受信を試みるUEについては誤ってRVを復号する可能性が存在するが、これについても良いRV依存のマスクの集合を用いれば制御可能であると思われる。同じクラスのUEは、ユニキャスト送信をBCCH送信として復号する確率が高く、BCCH結合処理を汚染する。これについても、PDSCH復号が支配的な場合には、任意の妥当なSNRを復号する正しいSIBの主要な決定要因であるとは思われない。DCI Format 1Cの偽検出の増大を原因とする軟バッファ結合誤りによる性能損を軽減するために、所与のSI−x送信ウィンドウに対する現在の基準TBSとは異なるTBSを有するDCI Format 1C許可を検出したUEは、その基準TBSが現在のSI−xウィンドウにおける先に検出されたDCI Format 1C許可から少なくとも「x」回信号で送られた/検出された場合、DCI Format 1C許可送信を無視し、UEが別のTBSを有するDCI Format 1C許可を「x」回以上検出していない場合、最も新しいDCI Format 1C検出のTBSを基準TBSとして用いることが可能である。「x」の適切な値は2である。この場合、UEは軟バッファのフラッシュを行うことができ、最も新しいDCI Format 1C検出に対応するSI−x送信を用いてバッファを再初期化する。最も新しいDCI Format 1C許可からのTBSが新たな基準TBSとなる。
【0047】
別の実施形態では、SI−xのサイズはMIMOを用いる/用いない潜在的なUE PDSCHデータに比べ充分に小さいので、UEは、「x」回以上のDCI Format 1C検出許可に対しTBSが示されるまで、TBサイズの異なる2以上のSI−x送信からの(先に検出した「1C」許可からの)同じTBSの検出したDCI Format 1C許可をバッファし、場合によっては軟結合することが可能である。次いで、UEは、「x」回以上のDCI Format 1C検出許可に対し示されたTBSを基準TBSとして、またSI−xウィンドウにおける将来のSI−x送信の対応するバッファとして用いることが可能である。したがって、基準TBSとは異なるTBSを有するDCI Format 1C許可は無視される。代替の一実施形態では、異なるTBS SI−x送信により2以上のバッファを維持することが可能であり、最初に正しく復号(CRCがパス)するバッファが有効なSI−xデータと見なされ、高位層へ渡される。DCI Format 1C許可検出の性能を改良するために、許可/割当における予約済みまたは未使用の(すなわち、有効な値を有することの不可能な)ビットフィールドは、既知のデフォルトビット状態(例えば、0)に設定され、偽検出率を減少させるための「仮想CRC」として機能することが可能である。
【0048】
BCCHでは、SIB1またはSI−x送信の冗長バージョンを示すために、2ビットのRVが必要である。RVは、上述のように2つのRVビットに基づきCRCのスクランブルを行うことによって示される。PagingまたはRACH応答メッセージについては、そのようなメッセージはRV=0を用いて送信されると仮定されるので、対応するDCI Format 1C PDCCHにRVビットは不要である。SIB1にはRVビットは不要である。SIB1は、図6に示すように、80ミリ秒(ms)毎に、偶数のシステムフレーム番号における4つの別個の部分により送信される。
【0049】
別の実施形態では、RVフィールドを除去することによって、Format 1Cのペイロードサイズが2ビットだけ減少する。この実施形態では、所与のSI−x(x=2〜8)についてNサブフレーム(例えば、N=40)からなるスケジューリング情報(SI)ウィンドウに総送信機会を取り、次いで、このウィンドウをK個のサブウィンドウへ分解する。ここで、KはSI−xウィンドウ毎の送信数であり、各サブウィンドウは、いずれの冗長バージョンがBCCH送信に用いられるかを現在のサブウィンドウに基づき基地局および移動局が常に分るように、冗長バージョンに対しマッピングされる。なお、異なるSI−xウィンドウ同士が重なることはない。また、このことはSIB1にも当てはまる。
【0050】
代替の一実施形態では、システムフレーム番号がSIB1送信の冗長バージョンに対しマッピングされてよい。各SIB部分は、グループから選択される高々1つの対応するRVに関連付けられる。例えば、このグループは、0;2;3;1のシーケンスに対応してよい。ここで、各フレーム番号は高々1つの冗長バージョンに関連付けられる。図6に示す一実施形態では、冗長バージョンは、フレームに対応するシステムフレーム番号に対し次のようにマッピングされている。
・システムフレーム番号を8で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる。
・システムフレーム番号を8で除した剰余が2であれば、RV2へマッピングされる。
・システムフレーム番号を8で除した剰余が4であれば、RV3へマッピングされる。
・システムフレーム番号を8で除した剰余が6であれば、RV1へマッピングされる。
【0051】
このRVを送信するための代替機構では、コントローラは、SB1を送信するフレームのフレーム番号に対応するRVに基づき、送信用に4つのSIB1部分のうちの1つを選択する。
【0052】
変更されたスケジューリング許可は、コントローラに通信可能に接続されたトランシーバを備える無線ユーザ端末によって受信される。このコントローラは、トランシーバにて受信したチャネル符号化されたスケジューリング許可から、スケジューリング許可情報および追加のスケジューリング許可情報を復号するように構成されている。UEコントローラも、上述の通り、パリティビットに符号化された追加のスケジューリング許可情報(例えば、TBS、RVまたはその両方)を識別するように構成されている。
【0053】
代替の一実施形態では、SI−x送信ウィンドウにおけるサブフレーム番号が、SI−x(x=2〜8)送信の冗長バージョンに対しマッピングされてよい。SI−xは、図7に示すように、40ミリ秒の間隔すなわち送信ウィンドウの別個の部分により送信されてよい。異なるSI−xに対するSI−x送信ウィンドウは、重なっていなくてよい。典型的なスケジューリング情報(SI−x、x=2〜8)ウィンドウでは、総送信機会はN個のサブフレームからなる(例えば、N=40)。各SI−x部分は、グループから選択される高々1つの対応するRVに関連付けられる。例えば、このグループは、0;2;3;1のシーケンスに対応してよい。ここで、各フレーム番号は高々1つの冗長バージョンに関連付けられる。一実施形態では、冗長バージョンは、フレームに対応するサブフレーム番号に対し次のようにマッピングされている。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が1であれば、RV2へマッピングされる。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が2であれば、RV3へマッピングされる。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が3であれば、RV1へマッピングされる。
【0054】
さらに別の実施形態では、SI−x送信について、冗長バージョンはフレームに対応するサブフレーム番号に対し次のようにマッピングされている。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が1であれば、RV1へマッピングされる。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が2であれば、RV2へマッピングされる。
・サブフレーム番号を4で除した剰余が3であれば、RV3へマッピングされる。
【0055】
より一般的には、任意の符号化されたメッセージについて、無線通信インフラストラクチャ用エンティティのコントローラは、多フレーム構造のフレームにおける送信用に符号化されたメッセージの一部を選択する。この実施形態では、コントローラは、符号化したメッセージを送信するフレームのフレーム番号に対応する冗長バージョンインジケータに基づき、符号化したメッセージのうちの一部を選択する。符号化したメッセージの選択した部分を送信するフレームは、異なる複数の冗長バージョンからなるグループから選択される高々1つの冗長バージョンに関連付けられている。フレーム番号は、この実施例では、上述の例のようにシステムフレーム番号であってもよく、スロット番号もしくはサブフレーム番号、またはそれらの組み合わせであってもよい。
【0056】
符号化されたメッセージの一部を受信する無線ユーザ端末は、冗長バージョンを用いて、受信した部分から符号化されたメッセージを復号する。したがって、無線ユーザ端末は、コントローラに通信可能に接続されたトランシーバを備えており、このコントローラは、トランシーバが符号化されたメッセージの部分を受信したフレームに対応するフレーム番号に基づき、冗長バージョンを決定するように構成されている。UEコントローラも、冗長バージョンに基づき、符号化したメッセージを復号するように構成されている。UEは、符号化されたメッセージの第1の部分の冗長バージョンに基づき、符号化されたメッセージを復号することが不可能な場合、符号化されたメッセージの別の部分を受信する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信インフラストラクチャ用エンティティであって、
トランシーバと、
トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、
コントローラは、スケジューリング許可情報に基づきパリティビットを生成するとともに、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に基づきパリティビットを符号化するように構成されており、
符号化されたパリティビットはスケジューリング許可情報に結合される
エンティティ。
【請求項2】
コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されている請求項1に記載のエンティティ。
【請求項3】
ビットのユニークな組は、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報の状態と、パリティビットとに基づくマスクであり、
コントローラは、パリティビットとマスクとの排他的論理和を演算することによって、前記スクランブルを行うように構成されている請求項2に記載のエンティティ。
【請求項4】
無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、
パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報はトランスポートブロックサイズインジケータに基づき、
コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されている請求項1に記載のエンティティ。
【請求項5】
コントローラは、パリティビットとビットのユニークな組との排他的論理和を演算することによって、前記スクランブルを行うように構成されている請求項4に記載のエンティティ。
【請求項6】
無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、
パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は冗長バージョンインジケータに基づき、
コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されている請求項1に記載のエンティティ。
【請求項7】
コントローラは、パリティビットとビットのユニークな組との排他的論理和を演算することによって、前記スクランブルを行うように構成されている請求項6に記載のエンティティ。
【請求項8】
無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、
パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報は、ユーザ端末がアップリンクチャネルに関する制御情報を含むことを示すインジケータであり、
コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されている請求項1に記載のエンティティ。
【請求項9】
無線通信インフラストラクチャ用エンティティは基地局であり、
パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報はユーザ端末リソース割当情報に基づき、
コントローラは、パリティビットの生成に用いられない追加のスケジューリング許可情報に対応するビットのユニークな組を用いてパリティビットのスクランブルを行うことによって、パリティビットを符号化するように構成されている請求項1に記載のエンティティ。
【請求項10】
無線ユーザ端末であって、
トランシーバと、
トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、
コントローラは、トランシーバにて受信したチャネル符号化されたスケジューリング許可から、スケジューリング許可情報および追加のスケジューリング許可情報を復号するように構成されており、
前記スケジューリング許可は、スケジューリング許可情報に結合されたパリティビットにより符号化された追加のスケジューリング許可情報を含み、
コントローラは、パリティビットへ符号化された追加のスケジューリング許可情報を識別するように構成されており、
パリティビットは、追加のスケジューリング許可情報を除いたスケジューリング許可情報に基づいて生成されている
無線ユーザ端末。
【請求項11】
追加のスケジューリング許可情報はトランスポートブロックサイズインジケータに基づく請求項10に記載の端末。
【請求項12】
追加のスケジューリング許可情報は、冗長バージョンインジケータと、ユーザ端末がアップリンクチャネルに関する制御情報を含むことを示すインジケータと、ユーザ端末リソース割当情報とのうちの1つに基づく請求項10に記載の端末。
【請求項13】
無線通信インフラストラクチャ用エンティティであって、
トランシーバと、
トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、
コントローラは、メッセージを符号化するとともに、各々対応するフレーム番号を有する複数のフレームからなる多フレーム構造のうちの1つのフレームによる送信用に、符号化されたメッセージのうちの一部を選択するように構成されており、
符号化したメッセージのうちの一部の選択は、符号化したメッセージの該一部を送信するフレームのフレーム番号に対応する冗長バージョンに基づく、
エンティティ。
【請求項14】
符号化したメッセージの選択した部分を送信するフレームは、異なる複数の冗長バージョンからなるグループから選択される高々1つの冗長バージョンに関連付けられている請求項13に記載のエンティティ。
【請求項15】
メッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はシステムフレーム番号であり、冗長バージョンは、フレームに対応するシステムフレーム番号から次の通り決定される:
システムフレーム番号を8で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる;
システムフレーム番号を8で除した剰余が2であれば、RV2へマッピングされる;
システムフレーム番号を8で除した剰余が4であれば、RV3へマッピングされる;
システムフレーム番号を8で除した剰余が6であれば、RV1へマッピングされる;
請求項13に記載のエンティティ。
【請求項16】
メッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はスケジューリング情報(SI)ウィンドウにおけるサブフレーム番号であり、冗長バージョンは、サブフレームに対応するサブフレーム番号から次の通り決定される:
サブフレーム番号を4で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる;
サブフレーム番号を4で除した剰余が1であれば、RV2へマッピングされる;
サブフレーム番号を4で除した剰余が2であれば、RV3へマッピングされる;
サブフレーム番号を4で除した剰余が3であれば、RV1へマッピングされる;
請求項13に記載のエンティティ。
【請求項17】
メッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、前記グループのうちの1つ以上の冗長バージョンは、フレーム番号を8で除した剰余が0へマッピングされる請求項14に記載のエンティティ。
【請求項18】
無線ユーザ端末であって、
トランシーバと、
トランシーバに通信可能に接続されたコントローラと、を備え、
コントローラは、符号化されたメッセージの第1の部分をトランシーバが受信したフレームに対応するフレーム番号に基づき冗長バージョンを決定するとともに、冗長バージョンに基づき、符号化されたメッセージを復号するように構成されている、
端末。
【請求項19】
符号化されたメッセージの第1の部分が受信されるフレームは、異なる複数の冗長バージョンからなるグループから選択される高々1つの冗長バージョンに関連付けられている請求項18に記載の端末。
【請求項20】
符号化されたメッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はシステムフレーム番号であり、冗長バージョンは、システムフレーム番号から次の通り決定される:
システムフレーム番号を8で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる;
システムフレーム番号を8で除した剰余が2であれば、RV2へマッピングされる;
システムフレーム番号を8で除した剰余が4であれば、RV3へマッピングされる;
システムフレーム番号を8で除した剰余が6であれば、RV1へマッピングされる;
請求項18に記載の端末。
【請求項21】
符号化されたメッセージはシステム情報ブロックメッセージであり、フレーム番号はスケジューリング情報(SI)ウィンドウにおけるサブフレーム番号であり、冗長バージョンは、サブフレーム番号から次の通り決定される:
サブフレーム番号を4で除した剰余が0であれば、RV0へマッピングされる;
サブフレーム番号を4で除した剰余が1であれば、RV2へマッピングされる;
サブフレーム番号を4で除した剰余が2であれば、RV3へマッピングされる;
サブフレーム番号を4で除した剰余が3であれば、RV1へマッピングされる;
請求項18に記載の端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−41718(P2010−41718A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174876(P2009−174876)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】