説明

無線通信装置および無線接続方法

【課題】接続相手機器に対して接続できない要因および解決案を提示することができる無線通信装置を得ること。
【解決手段】接続相手機器2との間で所定の無線通信処理を行う無線通信部11と、接続相手機器2との間の接続失敗要因と解決方法とを対応づけた情報である要因別解決方法DB17と、接続相手機器2との無線接続に失敗した場合に、接続失敗要因を判定する接続失敗要因判定部13と、要因別解決方法情報DB17に基づいて判定した接続失敗要因に対応する解決方法を抽出してユーザに提示する接続失敗要因および解決方法提示部15と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信装置および無線接続方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、近距離無線通信技術が様々な機器に用いられるようになっている。近距離無線通信技術の一例として、Bluetooth(登録商標)がある。Bluetooth(登録商標)では、接続性の向上のためにUI(User Interface)を含む規定が多くある一方で、セキィリティの観点から不適切な接続を防ぐために機器認証等の様々な手順が必要となる。例えば、下記特許文献1には、無線送信出力を絞ることにより、接続機器を物理的に到達可能な範囲内の端末に限定する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−9695号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術によれば、近距離無線通信を行う無線通信装置と当該無線通信機器との接続を要求する接続相手機器とが接続できない場合、様々な原因が考えられるが、接続相手機器のユーザはその原因を認識することが難しい。このため、接続相手機器のユーザは原因がわからず、接続可能となるための適切な対策ができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、接続相手機器に対して接続できない要因および解決案を提示することができる無線通信装置および無線接続方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、接続相手機器との間で所定の無線通信処理を行う無線通信部と、前記接続相手機器との間の接続失敗要因と解決方法とを対応づけた情報である要因別解決方法情報を保持する記憶部と、前記接続相手機器との無線接続に失敗した場合に、接続失敗要因を判定する接続失敗要因判定部と、前記接続失敗要因判定部が判定した接続失敗要因に対応する解決方法を前記要因別解決方法情報から抽出し、抽出した解決方法をユーザに提示する解決方法提示部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、接続相手機器に対して接続できない要因および解決案を提示することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、無線通信装置の機能構成例を示す図である。
【図2】図2は、無線接続手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明にかかる無線通信装置および無線接続方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0010】
実施の形態.
図1は、本発明にかかる無線通信装置1の実施の形態の機能構成例を示す図である。図1に示すように、本実施の形態の無線通信装置1は、1つ以上の接続相手機器2との間でBluetooth(登録商標)などの無線通信処理を行う無線通信部11と、RoleSwitch(ロールスイッチ)要求を受信した場合にRoleSwitch応答時間を収集し接続相手機器情報DB(Database)16に登録を行うRoleSwitch応答時間収集部12と、接続失敗時に接続失敗の要因の判定を行う接続失敗要因判定部13と、接続失敗時および成功時におけるタイムアウトの再計算を行い接続相手機器情報DB16に登録するタイムアウト値計算部14と、要因別解決方法DB(要因別解決方法情報)17を参照して接続失敗要因判定部13により判定された要因に基づき、接続失敗要因と解決方法を提示する接続失敗要因および解決方法提示部(解決方法提示部)15と、表示部18と、を備える。また、本実施の形態の無線通信装置は、記憶部を有し、記憶部には、接続相手機器情報DB16と要因別解決方法DB17とが格納されている。また、無線強度制御部を持ち、無線出力の強度を制御することで例えば上記特許文献1に記載されているような接続端末の限定を行うような構成にしても良い。
【0011】
なお、RoleSwitch要求は、通信リンクが確立した状態でマスター機器として機能していた通信機器がスレーブ機器として機能し、スレーブ機器として機能していた通信機器がマスター機器として機能できるように役割を入れ替えるためのコマンドである。
【0012】
接続相手機器情報DB16は、接続相手機器ごとに、接続相手機器識別情報、当該接続相手機器のPin Code(認証コード)に関するタイムアウト時間等の情報が格納されるデータベースである。要因別解決方法DB17は、要因とその解決方法を管理するデータベースであり、接続失敗の要因と、当該要因に対応する解決方法と、が格納されている。要因別解決方法DB17には、例えば、接続失敗の要因として接続相手機器2が全く認識できないことが格納され、この要因に対する解決方法として、接続相手機器2および自装置の電源ONの確認を行うという動作を示す情報が格納されているとする。
【0013】
次に、本実施の形態の動作について述べる。図2は、本実施の形態の無線接続手順の一例を示すフローチャートである。本実施の形態の無線通信装置1では、無線接続処理を開始すると、無線通信部11が、接続相手機器探索(Inquiry(接続要求)の送信)を実施する(ステップS1)。このとき、無線の出力を弱めた上で、自装置側の表示部18の画面などにて、自装置のアンテナ付近に接続したい機器を接触させるようにユーザに指示することで、到達範囲の機器を絞りこむようにしてもよい。これにより、所望の接続相手機器とのみ接続する精度が向上する。
【0014】
そして、無線通信部11は、接続相手機器からの応答があったか否かを判断する(ステップS2)。接続相手機器からのInquiry応答(Inquiryに対する応答)が無い場合(ステップS2 No)、無線通信部11は、所定の応答待ち時間T0の間Inquiry応答を待機するとともに、所定の応答待ち時間T0が経過する前にRoleSwitch要求を受信したか否かを判断する(ステップS3)。所定の応答待ち時間T0が経過しても接続相手機器からInquiry応答が無く、かつRoleSwitch要求も受信しない場合(ステップS3 No)、無線通信部11は、Inquiryの再送回数が、保持している所定のリトライ上限回数を超えている(Retry Out)か否かを判定する(ステップS4)。
【0015】
Inquiryの再送回数が、リトライ上限回数を超えている場合(ステップS4 Yes)、接続相手および自装置の無線接続に関連する機器の電源がONとなっているかの確認を促すメッセージを、表示部18を用いてポップアップ等により表示し(ステップS5)、無線接続処理を終了する。具体的には、無線通信部11が、リトライ上限回数を超えている場合には、接続失敗と判断し、リトライ上限回数を超えたことにより接続失敗したことを接続失敗要因判定部13へ通知する。そして、接続失敗要因判定部13は、接続相手機器2が全く認識できないことが要因であると判定し、要因を接続失敗要因および解決方法提示部15へ通知する。接続失敗要因および解決方法提示部15は、この通知に基づいて要因別解決方法DB17を検索して、この要因(この場合は接続相手機器2が全く認識できない)に対応する解決方法として、自装置の無線接続に関する機器および接続相手機器2の電源ONの確認を取得し、自装置の無線接続に関する機器および接続相手機器2の電源ONの確認を促す表示を表示部18を用いて実行する。
【0016】
なお、ここでは、接続相手機器2が全く認識できないことが要因である場合の解決方法を、相手機器自体が全く認識できない場合に、電源ONの確認としたが、このかわりに無線機能の有無を確認としてもよい。また、解決方法を、自装置の無線機能の電源ONの確認、接続相手機器2の電源ONの確認、自装置の無線機能のアプリケーションの機能が有効となっているかの確認、接続相手機器2の無線機能のアプリケーションの機能が有効となっているかの確認、自装置の無線機能が有効となっているかの確認、接続相手機器2の無線機能が有効となっているかの確認、自装置の無線機能の有無の確認、接続相手機器2の無線機能の有無の確認等のうちいずれか1つとしてもよいし、2つ以上の組み合わせとしてもよい。
【0017】
一方、ステップS2でInquiry応答があったと判断した場合(ステップS2 Yes)、無線通信部11は、Inquiry応答があった接続相手機器2に対して後述のPin Code確認処理(認証処理)を実施し(ステップS6)、処理を終了する。
【0018】
また、ステップS3で、所定の応答待ち時間T0が経過する前にRoleSwitch要求を受信したと判断した場合(ステップS Yes)、T0を変更する後述のT0時間変更処理を実施し(ステップS7)、処理を終了する。
【0019】
また、ステップS4で、リトライ上限回数を超えていないと判断した場合(ステップS No)、ステップS1の接続要求が相手指定の接続要求か否かの判定を行い(ステップS8)、相手指定であった場合(ステップS8 Yes)、この接続相手機器2へRoleSwitch要求を送信し(ステップS9)、ステップS1へ戻り再びInquiryを送信する。相手指定ではない場合(ステップS8 No)、直接、ステップS1へ戻る。
【0020】
ここで、ステップS6のPin Code確認処理について説明する。接続相手機器2の検索が終了すると、無線通信部11は、検索により発見した接続相手機器2にペアリング要求を送信し、これにより接続相手機器2からPinコード入力要求が送信される。無線通信部11は、Pinコード入力要求を受信すると、表示部18にPin Code入力UI(Pin Codeの入力を促す画面など)を表示し、ユーザからのPin Codeの入力を待機する。
【0021】
無線通信部11は、接続相手機器情報DB16を参照して、接続した接続相手機器2に対応するPin Code入力に関するタイムアウト時間を取得し、Pin Code入力UIを表示してから、取得したタイムアウト時間内にPin Codeが入力されたか否かを判断する。なお、接続した接続相手機器2のPin Code入力に関するタイムアウト時間が登録されていない場合は、所定のデフォルト値を、取得したタイムアウト時間として用いる。
【0022】
無線通信部11は、取得したタイムアウト時間内にPin Codeが入力されない場合は、接続失敗と判断し、Pin Code入力時のタイムアウトによる接続失敗を接続失敗要因判定部13へ通知する。接続失敗要因判定部13は、この通知に基づいて、接続失敗要因をPin Code入力時のタイムアウトと判定して、タイムアウト値計算部14へ当該接続相手機器2のPin Code入力に関するタイムアウト時間の再計算を指示する。
【0023】
タイムアウト値計算部14は、指示に基づいて、Pin Code入力に関するタイムアウト時間を再計算する。具体的には、タイムアウト値計算部14は、Pin Code入力に関するタイムアウト時間についての上限値(β)と下限値(γ)および最適値算出係数α(0<α<1)を保持しており、以下の式(1)によりPin Code入力に関するタイムアウト時間をβ ≧ TNewの範囲で動的に上限値まで徐々に伸ばす。なお、TNewはPin Code入力に関するタイムアウト時間を示し、Toldは再計算前のPin Code入力に関するタイムアウト時間を示す。
New=(1+α)Told …(1)
【0024】
そして、接続相手機器情報DB16の再計算後のPin Code入力に関するタイムアウト時間TNewを接続相手機器ごとに登録する。または、すでにPin Code入力に関するタイムアウト時間が登録されている場合には対応する値を更新する。
【0025】
無線通信部11は、またPin Code入力に成功した場合には、γ ≦ TNewの範囲で以下に示す式(2)により計算式によりPin Code入力に関するタイムアウト時間を更新することによりタイムアウト時間を動的に下限値まで徐々に減らす。
New=(1−α)Told …(2)
【0026】
そして、接続相手機器情報DB16の再計算後のPin Code入力に関するタイムアウト時間TNewを接続相手機器ごとに登録する。または、すでにPin Code入力に関するタイムアウト時間が登録されている場合には対応する値を更新する。
【0027】
このように、Pin Code入力に関するタイムアウト時間を接続相手機器2ごとに最適な時間を設定することにより、接続失敗の確立を減らすことができる。また、接続相手機器2側が設定しているPin Code入力に関するタイムアウト時間があらかじめわかっている場合、または接続相手機器2が設定しているPin Code入力に関するタイムアウト時間を取得できる場合は、無線通信装置1は、自装置のPin Code入力に関するタイムアウト時間が、接続相手機器2が設定しているPin Code入力に関するタイムアウト時間より長くなるよう設定してもよい。なお、Pin Code入力に関するタイムアウト時間の再計算方法は、式(1)、(2)で述べた計算方法に限らず、接続失敗時にタイムアウト時間を増加させ、接続成功時にタイムアウト時間にタイムアウト時間を減少させる方法であればどのような方法であってもよい。
【0028】
次に、T0時間変更処理について説明する。Inquiry応答待ち時間T0の経過前に接続相手機器2からRoleSwitch要求(接続相手機器2がマスタとなることを要求)があった場合、Inquiry応答待ち時間T0を減少させる。また、無線通信部11は、接続相手機器2をスレーブとする必要があると判断し、RoleSwitch要求(無線通信装置1がマスタとなることを要求)を接続相手機器2に送信する。そして、RoleSwitch応答時間収集部12は、RoleSwitch要求を送信してから、その応答を受信するまでの時間を、RoleSwitch応答時間として計測する。そして、無線通信部11は、RoleSwitch応答時間が所定の時間以上となり正しく受信できない(RoleSwitchができない)、あるいは極端に短い一定時間内に、元に戻す要求(接続相手機器2がマスタとなることを要求)を受信する場合は、接続失敗要因判定部13がRoleSwitch失敗による要因と判定する。そして、接続失敗要因および解決方法提示部15は、要因別解決方法DB17を参照し、RoleSwitch失敗に対応する解決方法を実行する。例えばユーザに接続相手機器2側の設定(許可されたあるいは接続しやすいRoleに設定するよう)指示(ポップアップ等を表示し促すなど)を行う。
【0029】
なお、以上では、Bluetooth(登録商標)を用いる場合の接続手順を前提に説明したが、本実施の形態の動作は、Bluetooth(登録商標)以外の動作にも適用可能であり、無線通信の接続手順に基づいて各段階で接続失敗要因を特定し、特定した要因に応じた解決方法の表示等を行えばよい。
【0030】
また、本実施の形態では、要因に対応する解決方法をホップアップ等により表示することによりユーザに提示するようにしたが、音声等他の提示方法を用いてもよい。
【0031】
以上のように、本実施の形態では、接続失敗要因判定部13が、接続失敗の要因を判定し、接続失敗要因および解決方法提示部15が、要因に基づいて解決方法を提示するようにした。このため、接続相手機器2に対して接続できない要因および解決案を提示することができ、結果として速やかな接続を推進することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 無線通信装置
2 接続相手機器
11 無線通信部
12 RoleSwitch応答時間収集部
13 接続失敗要因判定部
14 タイムアウト値計算部
15 接続失敗要因および解決方法提示部
16 接続相手機器情報DB
17 要因別解決方法DB
18 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続相手機器との間で所定の無線通信処理を行う無線通信部と、
前記接続相手機器との間の接続失敗要因と解決方法とを対応づけた情報である要因別解決方法情報を保持する記憶部と、
前記接続相手機器との無線接続に失敗した場合に、接続失敗要因を判定する接続失敗要因判定部と、
前記接続失敗要因判定部が判定した接続失敗要因に対応する解決方法を前記要因別解決方法情報から抽出し、抽出した解決方法をユーザに提示する解決方法提示部と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
【請求項2】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として前記接続相手機器の電源のONの確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として自装置の無線接続に関する機器の電源のONの確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1または2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として前記接続相手機器の無線機能の有無の確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1、2または3に記載の無線通信装置。
【請求項5】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として自装置の無線機能の有無の確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項6】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として前記接続相手機器の無線機能が有効になっているかの確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項7】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として自装置の無線機能が有効になっているかの確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項8】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として前記接続相手機器の無線機能のアプリケーションが有効になっているかの確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項9】
前記接続失敗要因が前記接続相手機器の認識不可である場合に、前記解決方法として自装置の無線機能のアプリケーションが有効になっているかの確認をユーザに提示することを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項10】
前記記憶部は、前記接続相手機器ごとの認証コードの入力に関するタイムアウト時間を保持し、
前記無線通信部は、前記接続相手機器ごとに認証コードの入力時に前記タイムアウト時間内に認証コードが入力されたか否かを判定し、前記タイムアウト時間内に認証コードが入力されなかった場合には、前記記憶部に保持されている当該接続相手機器の前記タイムアウト時間を増加させる、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記無線通信部は、前記接続相手機器ごとに認証コードの入力時に前記タイムアウト時間内に認証コードが入力されたか否かを判定し、前記タイムアウト時間内に認証コードが入力された場合には、前記記憶部に保持されている当該接続相手機器の前記タイムアウト時間を減少させる、ことを特徴とする請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記無線通信部は、前記接続相手機器ごとの前記タイムアウト時間を、当該接続相手機器側で設定されている認証コードの入力に関するタイムアウト時間より長くなるよう設定する、ことを特徴とする請求項10または11に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記記憶部は、前記接続相手機器ごとの認証コードの入力に関するタイムアウト時間を保持し、
前記無線通信部は、前記接続相手機器ごとの前記タイムアウト時間を、当該接続相手機器側で設定されている認証コードの入力に関するタイムアウト時間より長くなるよう設定する、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記接続失敗要因が、ロールを切り替えるロールスイッチの失敗である場合に、前記解決方法として前記接続相手機器に設定すべきロールをユーザに提示することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項15】
前記解決方法の提示を、画面による表示により実施する、ことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1つに記載の無線通信装置。
【請求項16】
接続相手機器との間で所定の無線通信処理を行う無線通信ステップと、
前記接続相手機器との間の接続失敗要因と解決方法とを対応づけた情報である要因別解決方法情報を保持する記憶ステップと、
前記接続相手機器との無線接続に失敗した場合に、接続失敗要因を判定する接続失敗要因判定ステップと、
前記接続失敗要因判定ステップで判定した接続失敗要因に対応する解決方法を前記要因別解決方法情報から抽出し、抽出した解決方法をユーザに提示する解決方法提示ステップと、
を含むことを特徴とする無線接続方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−55514(P2013−55514A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−192568(P2011−192568)
【出願日】平成23年9月5日(2011.9.5)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】