説明

無線電力のための展開アンテナ

【課題】モバイル装置で使用される展開アンテナの提供。
【解決手段】展開アンテナは、ハウジングと同一平面となる収納位置に折り畳み可能である。また、それは、好ましくは傾斜角に開いて、少なくとも15センチメートル(6インチ)離れたところから無線電力を受信するために使用できる。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本出願と共通に譲渡された先行出願は、例えば、受信機に電力を無線で誘起するために磁界を用いて、送信機から受信機に電力を無線で送ることを記載している。
【0002】
送信および受信アンテナとそれらの設計がこの種のシステムにおいて重要となる。
【発明の概要】
【0003】
本出願は、無線電力に対して使用するための展開アンテナについて記述する。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】図1は、携帯電話で使用されるシステムを示す。
【図2】図2は、ラップトップ・コンピュータで使用されるシステムを示す。
【図3】図3は、PDAで使用されるシステムを示す。
【図4】図4は、傾斜角に広げられたフラップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
無線電力の概念が、2007年7月9日に提出された「結合アンテナを使用する無線エネルギ転送」という名称の我々の特許出願第11/775,168号に詳細に記載されており、その出願の主題は参照により明示的にここに取り入れられる。一般に、これは、典型的には約15.24センチメートル(6インチ)から約30.48センチメートル(12インチ)より大きい、より一般的には約7.62センチメートル(3インチ)と約15.24センチメートル(6インチ)の間の距離だけ電力を送信できる無線電力送信機および受信機を記述する。
【0006】
しかし、本発明者等は、無線電力受信アンテナを導電性平面に対して非常に接近させることは、受信される電力を減少させることになりうることを見だした。PDAs、ラップトップ・コンピュータ、およびセルフォン(cell phones)のような導電性要求(conductive claim)を有する種々のアイテム(items)でこのタイプの電力受信用アンテナを使用することが望ましいかもしれない。しかし、これらの装置のそれぞれは、それ自体で導電性平面を形成する表示されたまたは印刷された回路基板を有していてもよい。セルフォンは、それのタンテナの一部として接地平面(ground plane)を使用してもよいので、より大きな問題とさえなりうる。
【0007】
本システムの1つの態様は、共振アンテナの一部または全部を、装置から1/10波長より大きく離して維持する展開アンテナを使用することである。
【0008】
1つの態様によれば、無線電力受信アンテナは、ケースのカバー・フラップに埋め込まれる。1つの位置に、そのアンテナは収容されるので、外側ハウジングに対してしっかりと押し付けられ、余分な空間を占めない。しかし、アンテナは受信位置に広げられうる。図1は、この装置を携帯電話として示す。携帯電話100は、ヒンジ付けされたケース部分を含む。閉じた場合には、そのヒンジ付けされたケース部分はキーボードの一部または全部を被か、あるいは、背面部分の一部分を被うために背面部分に折り重ねられることもできる。しかし、例えば、意図しないダイヤリングを防止するために、これらのヒンジ付けされた「フリップ・フォン」("flip phones”)がキーボードの一部または全部を被うのが慣例である。この実施の形態では、ヒンジ付けされた部分105は、我々の同時係属出願に記載されているタイプの受信アンテナ110を含んでおり、そのアンテナは、導電性ループ・アンテナ、およびコンデンサを含んでもよい。そのヒンジ付けされた部分は、受信アンテナからの距離を維持するために、好ましくはそのヒンジ付けされた部分の縁端部の方に配置されたマイクロフォン部分115を含んでもよい。
【0009】
図2は、ラップトップ・コンピュータ200に使用された実施の形態を示す。このラップトップ・コンピュータでは、コンピュータは、205で示された第3のリーフを含み、そのリーフはそこに埋め込まれたループ・アンテナ210を含む。第3のリーフは、通常はラップトップ・コンピュータの下に配置されてもよく、そして、その下から電力を受信するための延長された位置に畳まれてもよい。
【0010】
図3は、この装置をPDAとして示しており、ここでは、PDA300のケースは、アンテナ305を入れたフラップ・カバー・ピースを形成するために開くことができる。各実施の形態においける装置のそれぞれは、アンテナと移動装置内に配置される受信回路との間に、可撓性リボンケーブルまたは他の可撓性電子接続を含む。
【0011】
動作において、使用者が充電ゾーン内ある場合には、彼らは図4に示されているようにラップトップ405からアンテナを展開することができる。広げられた場合には、図4において400で示されているフラップは、ラップトップ・コンピュータの5つ全部の場合に主ハジングに対して0度または90度以外の角度である傾斜角を形成する。この傾斜角の使用は、直交誘起干渉(orthogonal-induced interference)のような他の場合に生ずる可能性のあるある種の干渉を防止することができる。これは、そのゾーンにある間における充電を可能にする。したがって、無線電力アンテナは、オリジナル装置内に集積されうる。これは、オリジナル装置内に集積された場合に、アンテナが正確に適切な共振周波数を有するようにできる。共振周波数は、装置が製造されている間に、その装置内のすべての要素のすべてのインピーダンスを斟酌できる。
【0012】
上記ではいくつかの実施の形態が詳細に開示されたにすぎないが、他の実施の形態が可能であり、かつ本発明者等はこれらがこの明細書内に含まれることを意図する。本明細書は、他の方法で実現可能なより一般的なゴールを達成するための特定の実施例を記述する。この開示は、例示として意図されており、請求項は当業者にとって予測可能でありうる任意の修正または代替を包含すると意図されている。例えば、これは、電力入力を使用する他の電子装置または他の装置内に集積されてもよい。他の態様は、例えば、自動車からの開いたアンテナ(foldout antenna)が、それに関連した電子バッテリを充電できるようにする。
【0013】
また、本発明者等は、「ための手段」("means for”)という用語を使用する請求項だけが、35USC112、第6パラグラフに基づいて解釈されるように意図されることを意図している。さらに、明細書からの限定は、それらの限定が請求項に明示的に含まれないかぎり、どの請求項にも読み込まれることは意図されていない。ここに記述されたコンピュータは、汎用またはワークステーションのようなある専用コンピュータの任意の種類のコンピュータであってもよい。
【0014】
コンピュータは、ウインドウズXPまたはリナックス(登録商標)で動作するインテル(例えば、ペンテイアムまたはコア2デユオ)であってもよく、あるいは、マッキントッシュ(登録商標)・コンピュータであってもよい。コンピュータはまた、POA、セルフォン、またはラップトップのようなハンドヘルド・コンピュータであってもよい。
【0015】
プログラムは、シー(C)、パイソン(Python)(登録商標)、またはジャバ(Java)(登録商標)、Brew(登録商標)、または任意の他のプログラミング言語で書かれてもよい。プログラムは、例えば磁気的または光学的の記憶媒体上に常駐してもよい。
【0016】
例えば、コンピュータ・ハード・ドライブ、メモリ・ステイックまたはSDメデイアのようなリムーバブル・デイスクまたはメデイア、有線または無線ネットワーク・ベースまたはブルートウース(Bluetooth)(登録商標)ベース・ネットワーク・アタッチド・ストレイジ(Network Attached Storage)(NAS)、または他のリモーバブル・メデイア。プログラムは、例えば、ローカル・マシンに信号を送るサーバまたは他のマシンによって、ネットワーク上で動作されてもよく、これは、ローカル・マシンがここに記述された動作を実行できるようにする。[0019]特定の数値がここで述べられる場合には、その値は、ある異なる範囲が特に述べられないかぎり、本願の教示内に依然としてとどまりつつ、20%だけ増加または減少されてもよい。特定の論理符号(specified logical sense)が使用される場合には、反対の論理符号も包含されることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ電力に基づいて動作する電子装置と、
前記電子装置内で結合され、少なくとも約15.24センチメートル(6インチ)離れた距離から、前記電子装置を駆動する無線電力を受信することを許容する無線受信回路と、
前記電子装置の少なくとも一部を保持するハウジングと、
前記ハウジングに折り畳み可能に付着され、無線受信アンテナを含み、折り畳まれうる電気的接続を介して前記無線受信回路に結合された折り畳み可能なフラップと、
を備えたシステム。
【請求項2】
前記折り畳み可能なフラップは、完全に開かれた位置にあるときに、主ハウジングに対して傾斜角を形成するように折り畳み可能である、請求項1のシステム。
【請求項3】
前記折り畳み可能なフラップは、ループ・アンテナを含み、前記ループ・アンテナはコンデンサと直列に結合されている、請求項1のシステム。
【請求項4】
前記電子装置は携帯電話である、請求項1のシステム。
【請求項5】
前記電子装置はポータブル・ラップトップ・コンピュータである、請求項1のシステム。
【請求項6】
前記電子装置はPDAであり、前記折り畳み可能なフラップは前記PDAのカバーの一部分である、請求項1のシステム。
【請求項7】
前記無線受信回路は共振接続を介して磁気エネルギを受信する、請求項1のシステム。
【請求項8】
バッテリ電力に基づいて電子装置を動作させること、
前記電子装置に関連したフラップを開いて、前記電子装置に対して、前記フラップの一部分を少なくとも1ミリメートルだけ前記電子装置から離れて配置すること、
少なくとも15センチメートル(6インチ)離れたところから無線電力を受信するために前記フラップ内のアンテナを使用すること、
および、前記電子装置において前記無線電力を使用すること、
を備える方法。
【請求項9】
前記開くことは、主ハウジングに対して傾斜角を形成するように前記折り畳み可能なフラップを開くことを備える、請求項8の方法。
【請求項10】
前記折り畳み可能なフラップ内のアンテナを遠隔の送信アンテナに対して共振するように維持することをさらに備える、請求項8の方法。
【請求項11】
前記電子装置は携帯電話である、請求項8の方法。
【請求項12】
前記電子装置はポータブル・ラップトップ・コンピュータである、請求項8の方法。
【請求項13】
前記電子装置はPDAであり、前記折り畳み可能なフラップは前記PDAのカバーの一部分である、請求項8の方法。
【請求項14】
前記フラップが前記ハウジングに対して押し付けられかつ前記ハウジングと同一平面である位置まで前記フラップを開くことをさらに備える、請求項8の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−17388(P2013−17388A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−185330(P2012−185330)
【出願日】平成24年8月24日(2012.8.24)
【分割の表示】特願2010−519270(P2010−519270)の分割
【原出願日】平成20年8月4日(2008.8.4)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ウィンドウズ
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】