説明

照明器具

【課題】透光性パネルを反射面の法線方向に所定距離だけ本体から離間させた状態で保持でき、この状態から透光性パネルを本体に対して所定の方向に移動させることのみによって透光性パネルを本体から完全に取り外すことができるようにする。
【解決手段】棒状部材4のパイプ42に引掛金具7の凹部72を上方から外嵌させると、棒状部材4のニップル41が引掛金具7の2つの平面7A,7Bの間に位置し、引掛金具7を棒状部材4のパイプ42に外嵌させた状態で、棒状部材4の開放端が透光性パネル2の貫通孔5に対向する。引掛金具7とニップル41との当接によって透光性パネル2は本体1の前面側に移動せず、透光性パネル2の位置を調整することなく、透光性パネル2の前面側から貫通孔5を貫通した取付ネジ6が棒状部材4の雌ネジ部43に螺合し、取付ネジ6を締め付けることにより、透光性パネル2が棒状部材4を介して本体1に確実に固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内の壁面等の被取付面に本体の取付面を対向させて取り付けられる照明器具に関し、特に、取付面と異なる反射面に光源及び透光性パネルを配置し、光源の光を透光性パネルを介して配光する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
屋内の壁面等に取り付けられる照明器具は、壁面等の被取付面に対向する取付面、及び、光源が露出する反射面を本体における互いに反対側の面に構成し、本体の反射面側に透光性パネルを備えている。この種の照明器具を被取付面に取り付けた後に光源を交換するためには、本体の反射面側を開放して光源を露出させる必要がある。このため、照明器具において、透光性パネルは本体の反射面に着脱自在に備えられている。
【0003】
そこで、従来の照明器具では、本体の反射面の周縁部の複数の位置に係止爪を備えるとともに、グローブと呼ばれる透光性パネルの周縁部の複数の位置に、突出部が形成された金具を備え、係止爪に金具の突出部を回転方向に係合させることによって本体に対してグローブを着脱できるようにされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
このように、係止爪と金具の突出部とを回転方向に係合させてグローブを本体に着脱する従来の照明器具において、被取付面への取付時、光源の交換後又は内部の清掃後等にグローブを本体に取り付ける際には、本体の反射面側からグローブを本体に接近させ、グローブに備えられた複数の金具の突出部のそれぞれを本体の反射面に備えられた複数の係止爪のそれぞれの開口部に対向させた後、グローブを反射面に平行な面内で回転させて各係止爪に各金具の突出部を係合させる。
【0005】
グローブは、透光性の部材のみで構成されるものの他、透光性パネルの周囲に枠体を固定したものがある。枠体を備えたグローブでは、係止爪に係合する金具を枠体に設けている。
【特許文献1】特開2002−245836号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の照明器具では、透光性パネルを本体に取り付ける際に、透光性パネルを反射面側から本体に接近させた後に、本体に対して透光性パネルを反射面に平行な面内で回転させる作業を連続して行わなければならない。また、透光性パネルを本体から取り外す際にも、本体に対して透光性パネルを反射面に平行な面内で回転させた後に、透光性パネルを本体から離間させる作業を連続して行わなければならない。このため、本体に対する透光性パネルの着脱作業が、煩雑になる問題があった。
【0007】
特に、透光性パネルを本体に取り付ける際には、本体に対して透光性パネルを回転させる前に、透光性パネルに備えられた複数の金具の突出部のそれぞれを本体の反射面に備えられた複数の係止爪のそれぞれの開口部に対向させておかなければならないが、通常、透光性パネルの外側面に対向する位置にいる作業者は係止爪及び金具を視認することができず、作業がより困難になる問題がある。特に、天井面に取り付けられる照明器具では、透光性パネルの着脱作業が困難であると、作業を安全に行うことができない。
【0008】
この発明の目的は、透光性パネルを反射面の法線方向に所定距離だけ本体から離間させた状態で作業者の手を煩わせることなく保持できるようにするとともに、この状態から透光性パネルを本体に対して所定の方向に移動させることのみによって透光性パネルを本体から完全に取り外すことができるようにし、光源の交換作業時等における本体に対する透光性パネルの着脱作業を容易かつ安全に行うことができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明の照明器具は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えたものである。
【0010】
(1)本体の取付面が対向する被取付面に取り付けられ、前記本体における前記取付面と異なる反射面に露出した光源を、背面が前記反射面に対向する透光性パネルによって被覆する照明器具において、
長手方向における開放端側の所定範囲に長手方向に直交する面における断面形状を拡大した大断面部を形成するとともに開放端に雌ネジ部を形成した棒状部材を前記本体の前記反射面における複数の突出位置から突出させ、前記透光性パネルにおける前記複数の突出位置のそれぞれに対向する貫通位置に貫通孔を形成し、該貫通位置の前記背面側に前記棒状部材の前記大断面部以外の小断面部に長手方向に直交する方向に外嵌する引掛金具を固定し、
前記引掛金具を前記小断面部に外嵌させた状態で、前記透光性パネルの前面側から前記貫通孔を経由して前記棒状部材の前記雌ネジ部に螺合する取付ネジを備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成においては、開放端側を大断面部とするとともに開放端に雌ネジ部を形成した棒状部材が本体の反射面における複数の突出位置から突出し、透光性パネルにおける突出位置に対向する貫通位置に貫通孔が開口しているとともに、貫通位置の背面側に棒状部材の大断面部以外の小断面部に外嵌する引掛金具が固定されている。
【0012】
したがって、透光性パネルを本体に取り付ける際には、各引掛部材を透光性パネルとともに本体の反射面に平行な面内における所定の一方向に移動させて、各引掛部材を各棒状部材の小断面部に外嵌させると、透光性パネルが本体に近接した位置で複数の棒状部材に保持される。この状態から、各取付ネジを透光性パネルの前面側から各貫通孔を経由して各棒状部材の雌ネジ部に螺合させて締め付けることで透光性パネルが複数の棒状部材を介して本体に固定される。
【0013】
また、透光性パネルを本体から取り外す際には、各取付ネジを緩めて透光性パネルの前面側に抜き取ると、透光性パネルが本体に近接した位置で複数の棒状部材に保持される。この後、各引掛部材を透光性パネルとともに本体の反射面に平行な面内における所定の一方向に移動させることで、透光性パネルが本体から分離する。
【0014】
(2)前記引掛金具は、前記棒状部材の前記雌ネジ部が前記貫通孔と同軸上に位置する状態で、前記棒状部材の前記小断面部に外嵌する凹部を形成したことを特徴とする。
【0015】
この構成においては、各引掛金具を各棒状部材の小断面部に外嵌させた状態で、各棒状部材の開放端が透光性パネルの各貫通孔に対向する。したがって、透光性パネルの位置を調整することなく、透光性パネルの前面側から各貫通孔を貫通した各取付ネジが各棒状部材の雌ネジ部に螺合する。
【0016】
(3)前記棒状部材の少なくとも2本が、前記本体内における取付面に当接する連結部を介して連結されていることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、本体内で取付面に当接する連結部を介して連結された少なくとも2本の棒状部材が、本体の反射面から突出している。したがって、本体の反射面側で透光性パネルを保持する棒状部材が、本体内で構造体として利用される。
【発明の効果】
【0018】
この発明の照明器具によれば、以下の効果を奏することができる。
【0019】
(1)各引掛部材を各棒状部材の小断面部に外嵌させることで、透光性パネルを本体に近接した位置で複数の棒状部材によって保持することができ、透光性パネルを本体に取り付ける場合における各取付ネジの締結時、及び、透光性パネルを本体から取り外す場合における各取付ネジの取外し後に作業者が透光性パネルの位置を保持しておく必要がない。このため、光源の交換作業時等における本体に対する透光性パネルの着脱作業を容易かつ安全に行うことができる。
【0020】
この場合に、透光性パネルと本体とをワイヤや紐等によって連結する必要もないため、照明器具を被取付面に取り付ける際の作業を簡略化することができるとともに、透光性パネルを本体に装着した状態で透光性パネルを透してワイヤや紐等が外部から見えて外観を損なうことも防止できる。
【0021】
(2)各引掛金具を各棒状部材の小断面部に外嵌させた状態で、各棒状部材の開放端が透光性パネルの各貫通孔に対向しているため、各取付ネジを各棒状部材の雌ネジ部に螺合させる際に、透光性パネルの位置を調整する必要がなく、本体に対する透光性パネルの着脱作業をさらに容易に行うことができる。
【0022】
(3)本体の反射面側で透光性パネルを保持する棒状部材を本体の構造体と兼用することができ、本体に充分な強度を与えることができるとともに、本体内部の構成を簡略化できる。また、透光性パネルを本体の構造体によって堅牢に保持することができ、本体に対する透光性パネルの着脱時に透光性パネルが確実に保持され、着脱作業をより安全に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
図1は、本発明の実施形態の一例である照明器具を示す図であり、同図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)は底面図である。この照明器具10は、一例として被取付面である2面の壁面100A,100Bによって構成される隅部に取り付けられる。照明器具10は、大きくは、本体1及び透光性パネル2から構成される。
【0024】
本体1は、水平方向において台形断面形状を呈する中空筐体であり、外側の斜面である取付面1A,1Bのそれぞれを壁面100A,100Bに対向させて取り付けられる。本体1は、外側の前面である反射面1Cの前面側にコネクタ12を介して、一例として直管ランプである光源3を備えている。光源3は本体1の前面側に露出している。
【0025】
本体1の反射面1Cにおける一例として4箇所の突出位置11A〜11Dから、前面側に4本の突出部材4(4A〜4D)が前面側に突出している。4箇所の突出位置11A〜11Dは、左右方向に光源3を挟む矩形の各頂点に配置されている。同図(C)の半断面底面図に破線で示すように、4本の棒状部材4A〜4Dのうち、上下方向における同一位置に配置された棒状部材4Aと棒状部材4B、及び、棒状部材4Cと棒状部材4Cは、それぞれ1本の棒材の両端部に形成されており、本体1の内部において棒材の中間部を連結部14として連結されている。
【0026】
図2に示すように、連結部14は、本体1の内部における取付面1A,1Bに沿うように折り曲げられており、本体1を構成する金属薄板を挟んで壁面100A,100Bに当接する状態で、固定部材15を介して本体1の内側面に固定され、連結部14は本体1の構造体にされている。これによって、本体1は連結部14によって補強され、本体1を構成する部材の肉厚を薄くすることができる。また、本体1の内部に備えるべき専用の構造材を削減でき、内部構造を簡略化して本体の小型化を実現できる。さらに、透光性パネル2が本体の構造材の一部によって堅牢に保持される。
【0027】
透光性パネル2は、平板状を呈する透光性樹脂板、透光性ガラス板又はスリット若しくは孔を形成した金属板等によって構成されている。透光性パネル2は、棒状部材4の開放端に取付ネジ6を介して固定され、本体1の反射面1Aから前面側に所定の間隙を設けた位置に配置される。
【0028】
図3は、上記照明器具の棒状部材及び透光性パネルの要部の構成を示す組立図である。透光性パネル2において、本体1の突出位置11A〜11Dに対向する部分には、丸孔20が形成されている。この丸孔20に柔軟性を有するゴム等のパッキン24を介して硬質樹脂又は金属を素材とする管状のスペーサ22が透光性パネル2の前面側から挿入されている。スペーサ22には、ネジ部22A及びフランジ部22Bが形成されており、内部に貫通孔5が形成されている。
【0029】
透光性パネル2の丸孔20の形成位置における背面側には、スペーサ22のネジ部22Aに螺合するナット23を介してこの発明の引掛部材である引掛金具7が固定される。引掛金具7は、金属平板を素材として打ち抜き加工によってコの字状に2箇所で折り曲げられており、透光性パネル2の背面に平行に配置される2平面7A,7Bをこれに直交する側面7Cで連結した形状にされている。一方の平面7Aには、スペーサ22のネジ部22Aが貫通する孔部71が形成されている。他方の平面7Bには、凹部72が形成されている。
【0030】
棒状部材4は、一例として円筒状の金属製のパイプ42によって構成されている。パイプ42の前面側である開放端42A側には、端面に雌ネジ部43を形成したニップル41が嵌着されている。ニップル41は、小断面部であるパイプ42の外径よりも大きい外径の大断面部にされている。パイプ42には、引掛金具7の凹部72が外嵌する。
【0031】
パッキン24は丸孔20の内周面を含む透光性パネル2に、スペーサ22及び引掛金具7が直接接触しないようにして、透光性パネル2を保護する。
【0032】
スペーサ22の貫通孔5には、透光性パネル2の前面側から取付ネジ6が嵌入する。取付ネジ6は、棒状部材4のニップル41に形成された雌ネジ部43に螺合する。
【0033】
図4は、上記照明器具における棒状部材に対する透光性パネルの固定状態を示す図である。図4(A)に示すように、棒状部材4のパイプ42に引掛金具7の凹部72を上方から外嵌させると、棒状部材4のニップル41が引掛金具7の2つの平面7A,7Bの間に位置する。また、凹部72は棒状部材4の雌ネジ部43が貫通孔5と同軸上に位置する状態で、棒状部材4のバイプ42に外嵌する形成にされている。
【0034】
したがって、引掛金具7を棒状部材4のパイプ42に外嵌させた状態で、棒状部材4の開放端が透光性パネル2の貫通孔5に対向する。このとき、棒状部材4において引掛金具7が外嵌しているパイプ42の開放端側42Aには、パイプ42より大径のニップル41が固定されているため、引掛金具7とナット23を介してニップル41との当接によって透光性パネル2が、本体1の前面側に移動して、落下することがない。このため、透光性パネル2は作業者によって把持されることなく本体1の前面側の所定の位置に保持され、透光性パネル2の位置を調整することなく、透光性パネル2の前面側から貫通孔5を貫通した取付ネジ6が棒状部材4の雌ネジ部43に螺合する。
【0035】
雌ネジ部43に確実に螺合するまで取付ネジ6を締め付けることにより、透光性パネル2が棒状部材4を介して本体1に確実に固定される。
【0036】
ここで、図4(B)に示すように、取付ネジ6のネジ部の長さLAは、スペーサ22の前面から引掛金具7における平面7Bの内側面までの長さLBよりも短くされている。このため、引掛金具7がパイプ42に外嵌していない状態では、透光性パネル2の前面側から貫通孔5に貫通した取付ネジ6が、棒状部材4の雌ネジ部43に達することがなく、透光性パネル2が誤った状態で本体1に固定されることを防止できる。
【0037】
以上の構成により、透光性パネル2を本体1に取り付ける際には、上方から引掛金具7を棒状部材4のパイプ42に外嵌させると、透光性パネル2が本体1に近接した位置で複数の棒状部材4に保持される。この状態から、取付ネジ6を透光性パネル2の前面側から貫通孔5を経由して棒状部材4の雌ネジ部43に螺合させて締め付けることで透光性パネル2が複数の棒状部材4を介して本体1に固定される。
【0038】
また、透光性パネル2を本体1から取り外す際には、取付ネジ6を緩めて透光性パネル2の前面側に抜き取ると、透光性パネル2が本体1に近接した位置で複数の棒状部材4に保持される。この後、上方に向けて透光性パネル2とともに引掛金具7を本体1の反射面1Cに平行な方向に移動させることで、透光性パネル2が本体1から分離する。
【0039】
このように、引掛金具7を棒状部材4のパイプ42に外嵌させることで、透光性パネル2を本体1に近接した位置で複数の棒状部材4によって保持することができ、透光性パネル2を本体1に取り付ける場合における取付ネジ6の締結時、及び、透光性パネル2を本体1から取り外す場合における取付ネジ6の取外し後に作業者が透光性パネル2の位置を保持しておく必要がない。
【0040】
このため、透光性パネル2を反射面1Cの法線方向に所定距離だけ本体1から離間させた状態で作業者の手を煩わせることなく保持でき、この状態から透光性パネル2を本体1に対して所定の方向に移動させることのみによって透光性パネル2を本体1から完全に取り外すことができ、光源3の交換作業時等における本体1に対する透光性2パネルの着脱作業を容易かつ安全に行うことができる。
【0041】
なお、本体1が壁面に取り付けられている場合のように反射面1Cから各棒状部材4が水平方向に突出している場合には上方から鉛直方向に、本体1が天井面に取り付けられている場合のように各棒状部材4が垂直方向に突出している場合には水平方向に、引掛金具7の凹部72を各棒状部材4のパイプ42に外嵌させることにより、棒状部材4によって透光性パネル2を安定して保持させることができる。ただし、棒状部材4が斜め方向に突出している場合であっても、各棒状部材4が互いに平行であれば、棒状部材4と引掛金具7とによって透光性パネル2を安定して保持することができる。
【0042】
また、透光性パネルを本体から取り外す際には、各取付ネジを緩めて透光性パネルの前面側に抜き取ると、透光性パネルが本体に近接した位置で複数の棒状部材に保持される。この後、本体が壁面に取り付けられて各棒状部材が水平方向に突出している場合には上方に、本体が天井面に取り付けられて各棒状部材が垂直方向に突出している場合には水平方向に、各引掛部材を本体の反射面に平行な方向に移動させることで、透光性パネルが本体から分離する。
【0043】
図5は、上記照明器具における棒状部材による透光性パネルの別の保持状態を説明する図である。図5(A)に示すように、照明器具10において透光性パネル2の引掛金具7の凹部72を棒状部材4のパイプ42に対向させた状態で、透光性パネル2を図中矢印X方向の本体1の反射面1Cに平行な方向に移動させて、凹部72をパイプ42に外嵌させた後、図5(B)に示すように、取付ネジ6を透光性パネル2に固定されたスペーサ22が構成する貫通孔5に貫通させ、棒状部材4のニップル41に形成された雌ネジ部43に螺合させる。これによっても、本体1に透光性パネル2を容易に着脱することができる。
【0044】
なお、図5に示すような使用形態は、例えば、照明器具10を天井面と壁面との間の隅部に本体1を横長方向に取り付けた場合が想定される。
【0045】
また、上記の照明器具10では、本体1を台形断面形状に形成し、直交する2面の被取付面がなす隅部に取り付けるようにしているが、本体を矩形断面に形成し、天井面や壁面である1面の被取付面に取り付けられる照明器具においても、この発明を同様に実施することができる。
【0046】
さらに、上記の照明器具10では、本体1における反射面1Cの前面側に単一の平板状の透光性パネル2を着脱自在に備えているが、これに限るものではなく、複数枚の透光性パネルを着脱自在に備えることもできる。この場合には、各透光性パネルを少なくとも2つの棒状部材を介して本体に取り付けるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施形態の一例である照明器具を示す図であり、同図(A)は正面図、同図(B)は側面図、同図(C)は底面図である。
【図2】上記照明器具に備えられる本体側支持部材及びパネル側支持部材の構成を示す断面図である。
【図3】上記照明器具の棒状部材及び透光性パネルの要部の構成を示す組立図である。
【図4】上記照明器具における棒状部材に対する透光性パネルの固定状態を示す図である。
【図5】上記照明器具における棒状部材による透光性パネルの別の保持状態を説明する図である。
【符号の説明】
【0048】
1 本体
1A,1B 取付面
1C 反射面
2 透光性パネル
3 光源
4 棒状部材
5 貫通孔
6 取付ネジ
7 引掛金具(引掛部材)
10 照明器具
11A〜11D 突出位置
21A〜21D 貫通位置
41 ニップル(大断面部)
42 パイプ(小断面部)
43 雌ネジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体の取付面が対向する被取付面に取り付けられ、前記本体における前記取付面と異なる反射面に露出した光源を、背面が前記反射面に対向する透光性パネルによって被覆する照明器具において、
長手方向における開放端側の所定範囲に長手方向に直交する面における断面形状を拡大した大断面部を形成するとともに開放端に雌ネジ部を形成した棒状部材を前記本体の前記反射面における複数の突出位置から突出させ、前記透光性パネルにおける前記複数の突出位置のそれぞれに対向する貫通位置に貫通孔を形成し、該貫通位置の前記背面側に前記棒状部材の前記大断面部以外の小断面部に長手方向に直交する方向に外嵌する引掛金具を固定し、
前記引掛金具を前記小断面部に外嵌させた状態で、前記透光性パネルの前面側から前記貫通孔を経由して前記棒状部材の前記雌ネジ部に螺合する取付ネジを備えたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記引掛金具は、前記棒状部材の前記雌ネジ部が前記貫通孔と同軸上に位置する状態で、前記棒状部材の前記小断面部に外嵌する凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記棒状部材の少なくとも2本が、前記本体内における取付面に当接する連結部を介して連結されていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−59718(P2006−59718A)
【公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−241394(P2004−241394)
【出願日】平成16年8月20日(2004.8.20)
【出願人】(000001074)クロイ電機株式会社 (49)
【Fターム(参考)】