照明器具
【課題】直線性を創出することにより外観品質を向上させることができる照明器具を提供する。
【解決手段】照明器具10は、器具本体11と、器具本体11に保持される蛍光灯と、を備えて天井面に固定される。器具本体11は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁12を有し、額縁12の幅寸法に略等しい幅寸法を有して額縁12の上部において額縁12と他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具17を備え、連結具17により器具本体11を他の照明器具の器具本体に連結可能である。
【解決手段】照明器具10は、器具本体11と、器具本体11に保持される蛍光灯と、を備えて天井面に固定される。器具本体11は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁12を有し、額縁12の幅寸法に略等しい幅寸法を有して額縁12の上部において額縁12と他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具17を備え、連結具17により器具本体11を他の照明器具の器具本体に連結可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば天井面に取り付けられる照明器具に関し、特に器具本体を他の照明器具の器具本体に連結可能な照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の照明器具の一例として、隣接する器具本体の対向する側板の間に下方から挿入されてそれら側板の間隔を規制して弾圧係合する連結具を備えた照明器具がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平1−66706号公報(図1、請求項)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、額縁を有する照明器具において単体付き合わせ連結を行う場合、連結した後の直線性を配慮するに際し、連結具を器具の背面などに器具本体と器具本体とを跨って取り付けることにより、がたつき等を抑制できるようにすることが望まれる。
【0005】
しかし、上記特許文献1に開示された従来の照明器具では、連結具が床面側から直視されてしまう。
従って、外観品質を損なうことになりうる。
【0006】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、直線性を創出することにより外観品質を向上させることができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明器具は、器具本体と、前記器具本体に保持される蛍光灯と、を備えて天井面に固定される照明器具であって、前記器具本体は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁を有し、前記額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して前記額縁の上部において前記額縁と前記他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具を備え、前記連結具により前記器具本体を前記他の照明器具の前記器具本体に連結可能なことを特徴とする。
【0008】
本発明においては、連結具は額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して額縁の上部において額縁と他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能である。
これにより、連結具は額縁の上部に配置されて額縁の幅寸法全域に把持力をかける。
従って、連結具は床面側から直視されずに配置されて幅方向にがたつくことなく両器具本体を強固に連結することにより直線性を創出して外観品質を向上させることができる。
【0009】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法に略等しい挟み込み寸法の把持部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明においては、連結具は、その把持部が両額縁に外嵌されることにより両額縁を密着して保持する。
従って、がたつきを生ずることなく両器具本体を強固に連結することができる。
【0011】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法よりも小さい挟み込み寸法の把持部を有するとともに前記把持部の前記挟み込み寸法よりも大きい寸法の基端部を有することを特徴とする。
【0012】
本発明においては、連結具は、把持部が基端部の寸法よりも小さい挟み込み寸法を有する。
従って、把持部に蓄積される大きな弾性復元力により両器具本体を強固に連結することができる。
【0013】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記把持部の先端部が円弧形状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、連結具は、両額縁に外嵌される際に、円弧形状を先にして差し込まれる。
従って、連結具を両額縁に引っ掛かることなくスムースに装着することができる。
【0015】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記把持部の先端部の幅寸法が前記基端部の幅寸法よりも小さいことを特徴とする。
【0016】
本発明においては、連結具は、両額縁に外嵌される際に、基端部よりも小さい幅寸法の先端部を先にして差し込まれる。
従って、連結具を両額縁に簡単に装着することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の照明器具によれば、器具本体は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁を有し、額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して額縁の上部において額縁と他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具を備え、連結具により器具本体を他の照明器具の器具本体に連結可能である。
これにより、直線性を創出することにより外観品質を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る一実施形態の照明器具の床面から視た外観斜視図
【図2】図1の照明器具の分解斜視図
【図3】図1の照明器具を天井面から視た外観斜視図
【図4】図1の照明器具に適用される連結具の外観斜視図
【図5】図4の連結具の両照明器具への取付時の外観斜視図
【図6】図4の連結具を取り付けた両照明器具の要部垂直断面図
【図7】図4の連結具の両照明器具への取付後の外観斜視図
【図8】図4の連結具を取り付けた両照明器具の床面から視た外観斜視図
【図9】本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される連結具の第1変形例の外観斜視図
【図10】本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される連結具の第2変形例の外観斜視図
【図11】本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される連結具の第3変形例の側面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係る照明器具について図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態である照明器具10は、額縁12を有する器具本体11と、器具本体11に固定された安定器13および端子台14と、器具本体11に固定される反射板15と、器具本体11に保持される2本の直管蛍光灯16と、照明器具10に連結される他の照明器具70に有する器具本体71の額縁72と額縁12とを連結するための連結具17と、を備え、天井面1に設けられた一対の取付ボルト2にワッシャ3を通してナット4をねじ込むことにより天井面1に固定される天井直付型の照明器具である。
【0020】
図1に示すように、額縁12は比較的薄い厚さ寸法(図3参照)T1を有する金属製板部材を用いて四角形の枠形状に形成されており、器具本体11の外周を覆って取り付けられている。
【0021】
図2に示すように、天井面1には取付ボルト2の間からに外部配線5が引き出されている。
【0022】
器具本体11は金属製であって等脚台形状に形成されている。器具本体11は、その下面の中央部に安定器13と端子台14とを並べて固定している。器具本体11は安定器13と端子台14との間に外部配線挿通穴18を有し、安定器13と端子台14との長手方向外側に一対の取付ボルト穴19を有する。
【0023】
外部配線5は器具本体11の外部配線挿通穴18を通じて器具本体11の下面において端子台14に電気的に接続される。端子台14は不図示の器具配線を通じて安定器13に電気的に接続される。
【0024】
器具本体11の両端には一対のソケット台20が取り付けられており、ソケット台20に二対のソケット21が固定されている。ソケット21は不図示の器具配線を通じて安定器13に電気的に接続される。ソケット21には直管蛍光灯16がそれぞれ装着されることにより安定器13を通じて直管蛍光灯16に給電して直管蛍光灯16を点灯させる。
【0025】
器具本体11には安定器13と端子台14との外側に二対の掛止部22を有する。掛止部22には反射板15が掛止されることにより安定器13と端子台14と器具配線とを覆って反射板15が器具本体11に組み付けられる。反射板15は逆V字形状に器具本体11に配置されるために直管蛍光灯16からの光を床面に向けて反射させる。
【0026】
器具本体11は取付ボルト穴19に取付ボルト2を挿通させてから、器具本体11の下面側で取付ボルト2にワッシャ3を挿通させ、取付ボルト2にナット4をねじ込ませることにより天井面1に固定される。
【0027】
図3に示すように、額縁12の高さ寸法L1は照明器具10の全体の高さ寸法L2に対して長さ寸法L3だけ低くなっている。
【0028】
図4に示すように、連結具17は弾性を有する例えば機械構造用鋼材を用いてU字形状に折曲成形されている。連結具17は四角形形状の対向する一対の把持部23を有する。
【0029】
連結具17は、その把持部23が額縁12の幅寸法L4よりもわずかに小さく略等しい幅寸法L5に形成されている。
【0030】
次に、照明器具10の詳細構造および連結具17を用いて照明器具10を他の照明器具30を連結する際の作業手順について説明する。
【0031】
図5に示すように、まず、額縁12に他の照明器具70の額縁72を付き合わせ、天井面1側から額縁12と額縁72との外側に連結具17を差し込む。
【0032】
図6に示すように、連結具17は一対の把持部23の間の挟み込み寸法L6が額縁12と額縁72との合算厚さ寸法T2に略等しい。
【0033】
図7に示すように、連結具17は額縁12と額縁72とに外嵌されることにより、その把持部23が挟み込み寸法L6を大きくするように弾性変形される。これにより、把持部23に蓄積された弾性復元力により額縁12と額縁72とを付き合わせて一体的に連結する。
【0034】
このとき、連結具17の把持部23の幅寸法L5が額縁12、72の幅寸法L4よりもわずかに小さく略等しいために、幅方向にがたつくことなく両額縁12、72に外嵌される。
【0035】
図8に示すように、連結具17により額縁12と額縁72とが付き合わされて連結された照明器具10と他の照明器具70とは、互いに付き合わされている額縁12と額縁72とにより連結具17が隠されて配置される。
従って、連結具17は床面側から直視されることがない。
【0036】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る照明器具10では、連結具17は額縁12の幅寸法L4に略等しい幅寸法L5を有して額縁12の上部において額縁12と他の照明器具70の器具本体71に有する額縁72とを付き合わせて把持される。
これにより、連結具17は額縁12、72の上部に配置されて額縁12、72の幅寸法L4全域に把持力をかける。
従って、連結具17は床面側から直視されずに配置されて幅方向にがたつくことなく両器具本体11、71を強固に連結することにより直線性を創出して外観品質を向上させることができる。
【0037】
本発明の一実施形態に係る照明器具10では、連結具17は、その把持部23が両額縁12、72に外嵌されることにより両額縁12、72を密着して保持する。
従って、がたつきを生ずることなく両器具本体11、71を強固に連結することができる。
【0038】
図9に示すように、本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される第1変形例の連結具31は、額縁12と他の照明器具70の額縁72との合算厚さ寸法T2よりも小さい挟み込み寸法L7の一対の把持部32を有するとともに把持部32の挟み込み寸法L8よりも大きい寸法L8の基端部33を有する。
【0039】
第1変形例の連結具31では、把持部32が基端部33の寸法L8よりも小さい挟み込み寸法L7を有する。
従って、把持部32に蓄積される大きな弾性復元力により両器具本体11、71を強固に連結することができる。
【0040】
図10に示すように、本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される第2変形例の連結具41は、額縁12と他の照明器具70の額縁72との合算厚さ寸法T2よりも小さい挟み込み寸法L9を有して先端部に円弧形状部42を形成した一対の把持部43を有する。
【0041】
連結具41は把持部43の挟み込み寸法L10よりも大きい寸法L8の基端部44を有する。
【0042】
第2変形例の連結具41では、両額縁12、72に外嵌される際に、円弧形状部42を先にして差し込まれる。
従って、円弧形状部42により連結具41を両額縁12、72に誘い込むことにより両額縁12、72に引っ掛かることなくスムースに装着することができる。
【0043】
図11に示すように、本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される第3変形例の連結具51は、把持部52の先端部の幅寸法L10を基端部53の幅寸法L11よりも小さくした。
【0044】
第3変形例の連結具51では、両額縁12、72に外嵌される際に、基端部53よりも小さい幅寸法L10の把持部52の先端部を先にして差し込まれる。
従って、連結具51を両額縁12、72に簡単に装着することができる。
【0045】
なお、前記一実施形態で使用した器具本体11、安定器13、端子台14、反射板15、直管蛍光灯16等は例示した形状に限定するものではなく適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 天井面
10 照明器具
11、71 器具本体
12、72 額縁
16 直管蛍光灯(蛍光灯)
17 連結具
23、32、43、52 把持部
33、44、53 基端部
70 他の照明器具
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば天井面に取り付けられる照明器具に関し、特に器具本体を他の照明器具の器具本体に連結可能な照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の照明器具の一例として、隣接する器具本体の対向する側板の間に下方から挿入されてそれら側板の間隔を規制して弾圧係合する連結具を備えた照明器具がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平1−66706号公報(図1、請求項)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常、額縁を有する照明器具において単体付き合わせ連結を行う場合、連結した後の直線性を配慮するに際し、連結具を器具の背面などに器具本体と器具本体とを跨って取り付けることにより、がたつき等を抑制できるようにすることが望まれる。
【0005】
しかし、上記特許文献1に開示された従来の照明器具では、連結具が床面側から直視されてしまう。
従って、外観品質を損なうことになりうる。
【0006】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、直線性を創出することにより外観品質を向上させることができる照明器具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る照明器具は、器具本体と、前記器具本体に保持される蛍光灯と、を備えて天井面に固定される照明器具であって、前記器具本体は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁を有し、前記額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して前記額縁の上部において前記額縁と前記他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具を備え、前記連結具により前記器具本体を前記他の照明器具の前記器具本体に連結可能なことを特徴とする。
【0008】
本発明においては、連結具は額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して額縁の上部において額縁と他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能である。
これにより、連結具は額縁の上部に配置されて額縁の幅寸法全域に把持力をかける。
従って、連結具は床面側から直視されずに配置されて幅方向にがたつくことなく両器具本体を強固に連結することにより直線性を創出して外観品質を向上させることができる。
【0009】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法に略等しい挟み込み寸法の把持部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明においては、連結具は、その把持部が両額縁に外嵌されることにより両額縁を密着して保持する。
従って、がたつきを生ずることなく両器具本体を強固に連結することができる。
【0011】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法よりも小さい挟み込み寸法の把持部を有するとともに前記把持部の前記挟み込み寸法よりも大きい寸法の基端部を有することを特徴とする。
【0012】
本発明においては、連結具は、把持部が基端部の寸法よりも小さい挟み込み寸法を有する。
従って、把持部に蓄積される大きな弾性復元力により両器具本体を強固に連結することができる。
【0013】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記把持部の先端部が円弧形状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、連結具は、両額縁に外嵌される際に、円弧形状を先にして差し込まれる。
従って、連結具を両額縁に引っ掛かることなくスムースに装着することができる。
【0015】
本発明に係る照明器具は、上記照明器具において、前記連結具は、前記把持部の先端部の幅寸法が前記基端部の幅寸法よりも小さいことを特徴とする。
【0016】
本発明においては、連結具は、両額縁に外嵌される際に、基端部よりも小さい幅寸法の先端部を先にして差し込まれる。
従って、連結具を両額縁に簡単に装着することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の照明器具によれば、器具本体は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁を有し、額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して額縁の上部において額縁と他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具を備え、連結具により器具本体を他の照明器具の器具本体に連結可能である。
これにより、直線性を創出することにより外観品質を向上させることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る一実施形態の照明器具の床面から視た外観斜視図
【図2】図1の照明器具の分解斜視図
【図3】図1の照明器具を天井面から視た外観斜視図
【図4】図1の照明器具に適用される連結具の外観斜視図
【図5】図4の連結具の両照明器具への取付時の外観斜視図
【図6】図4の連結具を取り付けた両照明器具の要部垂直断面図
【図7】図4の連結具の両照明器具への取付後の外観斜視図
【図8】図4の連結具を取り付けた両照明器具の床面から視た外観斜視図
【図9】本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される連結具の第1変形例の外観斜視図
【図10】本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される連結具の第2変形例の外観斜視図
【図11】本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される連結具の第3変形例の側面図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態に係る照明器具について図面を参照して説明する。
本発明の一実施形態である照明器具10は、額縁12を有する器具本体11と、器具本体11に固定された安定器13および端子台14と、器具本体11に固定される反射板15と、器具本体11に保持される2本の直管蛍光灯16と、照明器具10に連結される他の照明器具70に有する器具本体71の額縁72と額縁12とを連結するための連結具17と、を備え、天井面1に設けられた一対の取付ボルト2にワッシャ3を通してナット4をねじ込むことにより天井面1に固定される天井直付型の照明器具である。
【0020】
図1に示すように、額縁12は比較的薄い厚さ寸法(図3参照)T1を有する金属製板部材を用いて四角形の枠形状に形成されており、器具本体11の外周を覆って取り付けられている。
【0021】
図2に示すように、天井面1には取付ボルト2の間からに外部配線5が引き出されている。
【0022】
器具本体11は金属製であって等脚台形状に形成されている。器具本体11は、その下面の中央部に安定器13と端子台14とを並べて固定している。器具本体11は安定器13と端子台14との間に外部配線挿通穴18を有し、安定器13と端子台14との長手方向外側に一対の取付ボルト穴19を有する。
【0023】
外部配線5は器具本体11の外部配線挿通穴18を通じて器具本体11の下面において端子台14に電気的に接続される。端子台14は不図示の器具配線を通じて安定器13に電気的に接続される。
【0024】
器具本体11の両端には一対のソケット台20が取り付けられており、ソケット台20に二対のソケット21が固定されている。ソケット21は不図示の器具配線を通じて安定器13に電気的に接続される。ソケット21には直管蛍光灯16がそれぞれ装着されることにより安定器13を通じて直管蛍光灯16に給電して直管蛍光灯16を点灯させる。
【0025】
器具本体11には安定器13と端子台14との外側に二対の掛止部22を有する。掛止部22には反射板15が掛止されることにより安定器13と端子台14と器具配線とを覆って反射板15が器具本体11に組み付けられる。反射板15は逆V字形状に器具本体11に配置されるために直管蛍光灯16からの光を床面に向けて反射させる。
【0026】
器具本体11は取付ボルト穴19に取付ボルト2を挿通させてから、器具本体11の下面側で取付ボルト2にワッシャ3を挿通させ、取付ボルト2にナット4をねじ込ませることにより天井面1に固定される。
【0027】
図3に示すように、額縁12の高さ寸法L1は照明器具10の全体の高さ寸法L2に対して長さ寸法L3だけ低くなっている。
【0028】
図4に示すように、連結具17は弾性を有する例えば機械構造用鋼材を用いてU字形状に折曲成形されている。連結具17は四角形形状の対向する一対の把持部23を有する。
【0029】
連結具17は、その把持部23が額縁12の幅寸法L4よりもわずかに小さく略等しい幅寸法L5に形成されている。
【0030】
次に、照明器具10の詳細構造および連結具17を用いて照明器具10を他の照明器具30を連結する際の作業手順について説明する。
【0031】
図5に示すように、まず、額縁12に他の照明器具70の額縁72を付き合わせ、天井面1側から額縁12と額縁72との外側に連結具17を差し込む。
【0032】
図6に示すように、連結具17は一対の把持部23の間の挟み込み寸法L6が額縁12と額縁72との合算厚さ寸法T2に略等しい。
【0033】
図7に示すように、連結具17は額縁12と額縁72とに外嵌されることにより、その把持部23が挟み込み寸法L6を大きくするように弾性変形される。これにより、把持部23に蓄積された弾性復元力により額縁12と額縁72とを付き合わせて一体的に連結する。
【0034】
このとき、連結具17の把持部23の幅寸法L5が額縁12、72の幅寸法L4よりもわずかに小さく略等しいために、幅方向にがたつくことなく両額縁12、72に外嵌される。
【0035】
図8に示すように、連結具17により額縁12と額縁72とが付き合わされて連結された照明器具10と他の照明器具70とは、互いに付き合わされている額縁12と額縁72とにより連結具17が隠されて配置される。
従って、連結具17は床面側から直視されることがない。
【0036】
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る照明器具10では、連結具17は額縁12の幅寸法L4に略等しい幅寸法L5を有して額縁12の上部において額縁12と他の照明器具70の器具本体71に有する額縁72とを付き合わせて把持される。
これにより、連結具17は額縁12、72の上部に配置されて額縁12、72の幅寸法L4全域に把持力をかける。
従って、連結具17は床面側から直視されずに配置されて幅方向にがたつくことなく両器具本体11、71を強固に連結することにより直線性を創出して外観品質を向上させることができる。
【0037】
本発明の一実施形態に係る照明器具10では、連結具17は、その把持部23が両額縁12、72に外嵌されることにより両額縁12、72を密着して保持する。
従って、がたつきを生ずることなく両器具本体11、71を強固に連結することができる。
【0038】
図9に示すように、本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される第1変形例の連結具31は、額縁12と他の照明器具70の額縁72との合算厚さ寸法T2よりも小さい挟み込み寸法L7の一対の把持部32を有するとともに把持部32の挟み込み寸法L8よりも大きい寸法L8の基端部33を有する。
【0039】
第1変形例の連結具31では、把持部32が基端部33の寸法L8よりも小さい挟み込み寸法L7を有する。
従って、把持部32に蓄積される大きな弾性復元力により両器具本体11、71を強固に連結することができる。
【0040】
図10に示すように、本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される第2変形例の連結具41は、額縁12と他の照明器具70の額縁72との合算厚さ寸法T2よりも小さい挟み込み寸法L9を有して先端部に円弧形状部42を形成した一対の把持部43を有する。
【0041】
連結具41は把持部43の挟み込み寸法L10よりも大きい寸法L8の基端部44を有する。
【0042】
第2変形例の連結具41では、両額縁12、72に外嵌される際に、円弧形状部42を先にして差し込まれる。
従って、円弧形状部42により連結具41を両額縁12、72に誘い込むことにより両額縁12、72に引っ掛かることなくスムースに装着することができる。
【0043】
図11に示すように、本発明に係る一実施形態の照明器具に適用される第3変形例の連結具51は、把持部52の先端部の幅寸法L10を基端部53の幅寸法L11よりも小さくした。
【0044】
第3変形例の連結具51では、両額縁12、72に外嵌される際に、基端部53よりも小さい幅寸法L10の把持部52の先端部を先にして差し込まれる。
従って、連結具51を両額縁12、72に簡単に装着することができる。
【0045】
なお、前記一実施形態で使用した器具本体11、安定器13、端子台14、反射板15、直管蛍光灯16等は例示した形状に限定するものではなく適宜変更が可能である。
【符号の説明】
【0046】
1 天井面
10 照明器具
11、71 器具本体
12、72 額縁
16 直管蛍光灯(蛍光灯)
17 連結具
23、32、43、52 把持部
33、44、53 基端部
70 他の照明器具
【特許請求の範囲】
【請求項1】
器具本体と、
前記器具本体に保持される蛍光灯と、
を備えて天井面に固定される照明器具であって、
前記器具本体は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁を有し、
前記額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して前記額縁の上部において前記額縁と前記他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具を備え、
前記連結具により前記器具本体を前記他の照明器具の前記器具本体に連結可能なことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法に略等しい挟み込み寸法の把持部を有することを特徴とする請求項1に記載した照明器具。
【請求項3】
前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法よりも小さい挟み込み寸法の把持部を有するとともに前記把持部の前記挟み込み寸法よりも大きい寸法の基端部を有することを特徴とする請求項1に記載した照明器具。
【請求項4】
前記連結具は、前記把持部の先端部が円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載した照明器具。
【請求項5】
前記連結具は、前記把持部の先端部の幅寸法が前記基端部の幅寸法よりも小さいことを特徴とする請求項3又は4に記載した照明器具。
【請求項1】
器具本体と、
前記器具本体に保持される蛍光灯と、
を備えて天井面に固定される照明器具であって、
前記器具本体は、連結される他の照明器具に有する器具本体に付き合わされる側部に額縁を有し、
前記額縁の幅寸法に略等しい幅寸法を有して前記額縁の上部において前記額縁と前記他の照明器具の器具本体に有する額縁とを付き合わせて把持可能な連結具を備え、
前記連結具により前記器具本体を前記他の照明器具の前記器具本体に連結可能なことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法に略等しい挟み込み寸法の把持部を有することを特徴とする請求項1に記載した照明器具。
【請求項3】
前記連結具は、前記器具本体の額縁と前記他の照明器具の前記額縁との合算厚さ寸法よりも小さい挟み込み寸法の把持部を有するとともに前記把持部の前記挟み込み寸法よりも大きい寸法の基端部を有することを特徴とする請求項1に記載した照明器具。
【請求項4】
前記連結具は、前記把持部の先端部が円弧形状に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載した照明器具。
【請求項5】
前記連結具は、前記把持部の先端部の幅寸法が前記基端部の幅寸法よりも小さいことを特徴とする請求項3又は4に記載した照明器具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−218837(P2010−218837A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−63153(P2009−63153)
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月16日(2009.3.16)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】
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