説明

照明器具

【課題】商用電源が供給されて発光するLED照明器具において、その設置が容易であり、かつ発熱の影響を低減する。
【解決手段】LED素子が多数配列された発光部11と、電源回路26との間には空隙が存在している。LED照明器具において、LED素子と電源回路26は共に必須の構成要素であり、共に動作時に発熱する。また、これらは共に熱によって劣化する。このため、動作時において、LED素子と電源回路26とを離間することが好ましい。この点において、この構成は、発光部11(LED素子)と、電源回路26との間には空隙が存在するため、好ましい。こうした構成は、照明器具本体10とシャーシ20とを別体とし、電源回路26をシャーシ20の側に設置したことによって実現できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード素子(LED)が用いられる照明器具の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
白熱電球や蛍光灯は、その照度の高さや経済性から、一般家庭の照明用として従来より広く用いられている。しかしながら、近年、その消費電力が大きいことが問題になっている。このため、白熱電球や蛍光灯に代えて、少ない消費電力でこれらと同等の照度を得ることが可能なLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)素子を光源として用いた照明が普及してきている。
【0003】
蛍光灯においては、例えば細長い円筒形状(直管型)のガラス管の内部の両端に電極が設けられ、この電極間に商用電源の交流100Vが印加されて発光する。このため、両端部にはそれぞれ2本のピンが設けられ、これらのピンが蛍光灯の固定具に設けられた端子に係止されることによって、蛍光灯が固定具に固定される。この際、固定具の端子には商用電源が接続され、このピンは、蛍光灯に対する通電と、蛍光灯の機械的固定の2つの役割を果たす。蛍光灯における両端部の電極とピンとは直接接続され、両端部の電極間の細長い領域がほぼ一様に発光する。
【0004】
これに対して、LED照明器具において直接発光するのは、数mm角程度の小さなLED素子である。ただし、照明器具あるいは発光領域の形態としては、蛍光灯と同様の広がりをもつことが好ましい。このため、LED照明器具においては、蛍光灯における直管の長手方向に対応する方向にこのLED素子が多数配列される。また、蛍光灯とは異なり、LED素子は低電圧の直流で動作するのに対し、一般に普及している商用電源(交流100V)をLED照明器具の電源としても用いることが好ましい。このため、LED照明器具においては、商用電源の交流100Vをこれよりも低い直流電圧に変換する電源回路も付属しているのが一般的である。更に、各LED素子や電源回路は動作時に発熱するため、この放熱を行うための放熱板等も用いられる。
【0005】
こうした構成を具備するため、LED照明器具は、全体として蛍光灯と比べて重くなる。一方で、蛍光灯もLED照明器具も、一般的には家屋における天井に設置される場合が多い。こうした場合において、地震等の際には特にLED照明器具は落下しやすくなる。このため、重いLED照明器具を充分な強度で固定することが必要となる。これに対して、従来の両端部をピンで固定する方式では、その固定強度は不充分である。一方で、LED照明器具は寿命のある消耗品であるため、利用者がその交換作業を容易に行うことができることも要求される。
【0006】
こうした点を考慮して、特許文献1において、LED照明器具の取付構造が提案されている。この構造においては、蛍光灯と同様の形態の直管型のLED照明器具本体が用いられる。その中央付近に矩形体の箱状の取付部が一体化されて設けられる。この取付部は、天井に固定された固定部にビス止めで固定される。この際、LED照明器具本体と商用電源との間の電気的接続は、箱状の取付部の内部でなされる。この構成においては、LED照明器具本体は固定部に強固に固定することができるため、LED照明器具本体が重い場合でも対応ができる。電源線の接続は通常用いられる電源コネクタ等を用いて容易に行うことができ、LED照明器具本体の固定部に対する固定も、例えば4本のビスを用いて容易に行うことができる。すなわち、利用者はこの設定を容易に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2011−76749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、LED照明器具においては、動作時におけるLED素子や電源回路の発熱が問題になる。特許文献1に記載の技術によって、LED照明器具本体の固定は容易かつ強固に行われるものの、この発熱の影響を低減することは困難であった。
【0009】
このように、商用電源が供給されて発光するLED照明器具において、その設置を容易とし、かつ発熱の影響を低減することは困難であった。
【0010】
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決する発明を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明の照明器具は、発光ダイオード素子を収容する発光部と、交流電圧を前記発光ダイオード素子の駆動に用いる直流電圧に変換する電源部とが用いられる照明器具であって、上面が家屋に固定されることによって前記家屋に設置され、前記電源部が前記上面における前記家屋と反対側に固定されたシャーシと、使用時に前記シャーシに固定される取付部と前記発光部とが一体化され、前記電源部を有さない照明器具本体と、を具備し、前記取付部が前記シャーシに固定された際に、前記発光部と前記電源部との間に空隙が形成される設定とされたことを特徴とする。
本発明の照明器具は、前記シャーシにおいて、前記電源部からシャーシ側電源コネクタが導出され、前記照明器具本体において、前記発光ダイオード素子の電極に接続された本体側電源コネクタが導出され、前記取付部が前記シャーシに固定される際に、前記シャーシ側電源コネクタと前記本体側電源コネクタとが前記空隙中に収容され接続される構成とされたことを特徴とする。
本発明の照明器具において、前記シャーシと前記取付部とは、前記シャーシに設けられた爪及び溝のうちの一方と、前記取付部に設けられた爪及び溝のうちの他方とを係合させることによって固定されることを特徴とする。
本発明の照明器具において、前記爪及び溝は前記シャーシと前記取付部の一側面に設けられ、前記シャーシと前記取付部における前記一側面と交差する側面同士がネジによって固定されることを特徴とする。
本発明の照明器具において、前記上面は前記家屋の天井に固定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明は以上のように構成されているので、商用電源が供給されて発光するLED照明器具において、その設置が容易であり、かつ発熱の影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態となる照明器具において、照明器具本体とシャーシとが組み付けられた後の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態となる照明器具における照明器具本体の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態となる照明器具におけるシャーシの斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態における照明器具本体の取付部を拡大した斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態となる照明器具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態となる照明器具につき説明する。この照明器具は、LED(発光ダイオード)素子が配置された照明器具本体(本体)とシャーシで構成される。シャーシは例えば家屋の天井に固定され、このシャーシに照明器具本体が設置されることによって照明器具として機能する。この点については、特許文献1に記載の技術と同様である。ただし、商用電源(交流100V)をLED素子駆動用の直流低電圧に変換する電源部が、シャーシに固定されている。
【0015】
図1(a)は、この照明器具において、照明器具本体10がシャーシ20に固定された際の形態を斜め上側から見た斜視図であり、図1(b)は同じく斜め下側から見た斜視図である。ここで、上側(図中矢印)とは、実際にこの照明器具が使用される際の鉛直方向上側である。後述するように、例えばシャーシ20の上面は家屋の天井に取り付けられるため、実際にはシャーシ20の上側には天井が存在しているが、その記載は省略している。
【0016】
また、図2(a)は照明器具本体10を斜め上側から見た斜視図、図2(b)は同じく斜め下側から見た斜視図である。図3(a)はシャーシ20を斜め上側から見た斜視図、図3(b)は同じく斜め下側から見た斜視図である。図2、3における照明器具本体10、シャーシ20は、図1に対応して記載されている。
【0017】
図2(a)に示されるように、この照明器具本体10においては、水平方向に細長い直管状の発光部11の中央部に、上側が開いた箱状の取付部12が一体化されて固定されている。図4は、図2(a)における取付部12を拡大した斜視図である。
【0018】
発光部11の中には、その長手方向に沿ってLED(発光ダイオード)素子(図示せず)が多数配列されている。各LED素子は、直流電圧(pn接合の順方向電圧)が印加されることによって発光する。各LED素子は、化合物半導体からなるLEDと、この発光面上に形成された蛍光体を具備する。各LED素子においては、LEDを構成する発光ダイオードが発する単色(例えば青色)の光と、この光を吸収することによって蛍光体が発する光(例えば黄色)とが同時に混合して発せられるため、擬似的な白色の発光が得られる。また、このLED素子が配列した面の下側は、水平方向に細長い略半円筒形状のカバー111で覆われている。カバー111は、LED素子等の保護と、LED素子が発する光を拡散する役割を果たす。また、LED素子の放熱特性を良好とするために、LED素子は、熱伝導率の高い基板上に搭載される。
【0019】
各LED素子に供給される直流電圧は、取付部12の内部に設けられた本体側電源コネクタ13から供給される。この直流電圧は各LED素子に並列に供給される。例えば一部のLED素子に通電がされなくなった場合(故障した場合)において、他のLED素子が正常に動作できるように適切な制御を行う制御回路も照明器具本体10の内部に設けられている。なお、従来の蛍光灯では固定及び通電のために両端部にピンが設けられていたのに対し、この照明器具本体10においては、両端部にピンが設けられていない。
【0020】
一方、図3(a)に示されるように、シャーシ20の上面(シャーシ上面21)は平坦であり、この中に上面開口部211、シャーシ取付用開口部212等が形成されている。シャーシ取付用開口部212に固定用のボルト等を通すことによって、このシャーシ上面21を家屋における平坦な天井に固定することができる。この際、商用電源に接続された電源線を上面開口部211を通してシャーシ20内に導入させた状態で、このシャーシ20を天井に固定することができる。
【0021】
シャーシ20の長手方向における側面(シャーシ側面22、23)は、シャーシ上面21の長手方向の両辺に沿ってシャーシ上面21と垂直に形成されている。シャーシ側面22、23にはそれぞれ4つずつの側面溝24が形成されている。側面溝24は屈曲形状であり、図3(a)においては、シャーシ側面22の下側(シャーシ上面21と反対の側)から上側に向かう太い部分(側面溝垂直部241)と、この太い部分の上端部で水平方向左側に向かう細い部分(側面溝水平部242)で構成される。なお、図3(a)において図示されておらず図3(b)において図示されるように、シャーシ側面23においても、同様に側面溝24が形成されており、側面溝水平部242が延伸する方向はシャーシ側面22における方向と同様である。
【0022】
また、図3(a)におけるシャーシ20の右側(側面溝水平部242が側面溝垂直部241から延伸する方向と反対側)には、シャーシ端面25が設けられている。シャーシ端面25はシャーシ上面21の右端辺に沿ってシャーシ上面21と垂直に形成されている。シャーシ端面25には、シャーシ端面ビス穴251が形成されている。シャーシ端面ビス穴251の内側面は雌螺子加工がなされている。こうした構成のシャーシ上面21、シャーシ側面22、23、シャーシ端面25が一体化された構造は、板金加工等によって容易に製造することができる。
【0023】
図3(b)に示されるように、シャーシ上面21の内側(下側)には、電源回路(電源部)26が固定されている。電源回路26は、シャーシ20内に上面開口部211を通して導出された商用電源(交流100V)の電源線と接続される。電源回路26は、この交流を整流してLED素子に印加する直流低電圧に変換し、LED素子を例えば定電流で駆動する。その回路構成は通常知られるものと同様である。電源回路26においては、トランスや整流回路等がモールド層中に封入されて一体化されており、特にトランス等は重いために、電源回路26は重くなる。電源回路26で生成された直流電圧は、シャーシ側電源コネクタ27に接続される。シャーシ側電源コネクタ27が本体側電源コネクタ13と接続されることによって、LED素子を通電し、発光させることができる。
【0024】
図4は、図2(a)における照明器具本体10の取付部12を拡大した図である。取付部12の形状は、前記のシャーシ20に対応している。すなわち、取付部12における取付部側面121、122はそれぞれシャーシ20におけるシャーシ側面22、23を、取付部12における取付部端面123はシャーシ20におけるシャーシ端面25を、それぞれ外側から当接した状態とすることができる。
【0025】
図4において、取付部側面121の上辺には、4つの爪124が、それぞれ内側に向かって取付部側面121に垂直に形成されている。この4つの爪124は、前記のシャーシ側面22における側面溝24に対応する。爪124の幅(発光部11の長手方向に沿った幅)は側面溝24における側面溝垂直部241の幅よりも細く、かつその厚さは側面溝24における側面溝水平部242の幅(垂直方向の幅)よりもわずかに薄いものとする。この場合、側面溝垂直部241中において図3(a)、図4中の矢印Iに示す方向(上側)に爪124が移動するように、取付部12を移動させることができる。その後、爪124が側面溝垂直部241の上端部に達したら、取付部12(爪124)を図3(a)、図4中の矢印IIに示す方向(左側)に移動させて側面溝水平部242に係合させることができる。これにより、取付部側面121をシャーシ側面22に固定することができる。なお、シャーシ側面23と取付部側面122の関係も同様である。このように、シャーシ20の一側面に設けられた側面溝(溝)24と取付部12の一側面に設けられた爪124とを係合させることによって、取付部12をシャーシ20に固定することができる。
【0026】
また、取付部端面123は、爪124が側面溝水平部242に係合した状態で、シャーシ端面25と当接するように設定される。ここで、取付部端面123には、シャーシ端面25におけるシャーシ端面ビス穴251に対応する箇所において、取付部端面ビス穴125が形成されている。このため、取付部端面ビス穴125を貫通するビス(ネジ)をシャーシ端面ビス穴251に固定することにより、取付部端面123をシャーシ端面25に固定することができる。これにより、取付部側面121、122がそれぞれシャーシ側面22、23を外側から、取付部端面123がシャーシ端面25を外側から当接した状態で、取付部12をシャーシ20に固定することができる。すなわち、シャーシ20において側面溝24が形成された側面と交差する側面であるシャーシ端面25と、取付部12において爪124が形成された側面と交差する側面である取付部端面123とを当接させ、これらをネジを用いて固定することにより、取付部12をシャーシ20に、更に強固に接合することができる。
【0027】
なお、取付部端面123の表面には構造物が存在せず、スペースが充分存在するために、この際に用いられるビスとして、特殊な工具を用いずに素手で締め込むことが可能である化粧ネジ等を用いることができる。この場合、この固定において工具を用いることが不要となる。
【0028】
上記の構成により、この照明器具においては、(1)照明器具本体10における取付部12内の本体側電源コネクタ13とシャーシ20側のシャーシ側電源コネクタ27と接続する、(2)取付部12の上面側とシャーシ20の下面側を当接させる、(3)取付部12における各爪124を、シャーシ20側において対応する側面溝24中で、図3(a)中の矢印I、IIの方向に順に動かして係止する、(4)取付部端面ビス穴125を貫通させたビスをシャーシ端面ビス穴251に固定する、という手順を用いて、照明器具本体10をシャーシ20に固定することができる。これにより、照明器具本体10中のLED素子を発光させることができる。この構成においては、照明器具本体10は容易かつ強固にシャーシ20に固定され、照明器具本体10中のLED素子を発光させることができる。
【0029】
ここで、照明器具本体10がシャーシ20に固定された際(図1)におけるA−A方向の断面図を図5に示す。この断面は、照明器具本体10の長手方向に垂直な断面となっている。図5において、LED素子が多数配列された発光部11と、電源回路26との間には空隙が存在している。前記の通り、LED照明器具において、LED素子と電源回路26は共に必須の構成要素であり、共に動作時に発熱する。また、これらは共に熱によって劣化する。このため、動作時において、LED素子と電源回路26とを離間することが好ましい。この点において、図5の構成は、発光部11(LED素子)と、電源回路26との間には空隙が存在するため、好ましい。こうした構成は、照明器具本体10とシャーシ20とを別体とし、電源回路26をシャーシ20の側に設置したことによって実現できる。また、組立の際に利用者が直接取り扱うのは照明器具本体10であり、重い電源回路26はこの中に含まれない。このため、照明器具本体10の取り扱いが容易である。
【0030】
また、シャーシ側電源コネクタ27と本体側電源コネクタ13とは、この空隙中に、接続された状態で収容される。上記の(1)〜(4)の手順において、この状態を実現することも容易である。
【0031】
すなわち、この照明器具においては、その設置が容易であり、かつ発熱の影響を低減することができる。
【0032】
なお、上記の例において、シャーシ20側に側面溝(溝)24を設け、取付部12側に爪124を設け、これらを係合させることによって取付部12(照明器具本体10)をシャーシ20に固定していた。しかしながら、これらが逆の構成、すなわちシャーシ側に爪が設けられ、取付部側に溝が形成され、これらを係合させることによって取付部をシャーシに固定させる構成としてもよい。あるいは、取付部をシャーシに固定できる限りにおいて、これらの構成は任意である。
【0033】
また、この爪と溝の係合による固定の強度が充分であれば、取付部端面とシャーシ端面とをネジによって固定することは不要である。この場合、その設置は更に容易となる。こうした場合においても、上記の構成においては、特に重い電源部(電源回路)は天井に予め固定されたシャーシに設置され、後で取り付けられる照明器具本体には存在しないため、照明器具本体を軽量とすることができるため、信頼性が高くなる。
【0034】
また、上記の例では、電源回路(電源部)と発光部におけるLED素子の接続のために、シャーシ側電源コネクタと本体側電源コネクタを用いていたが、この接続方法も任意である。
【0035】
また、上記の例では、シャーシ20の上面21を家屋の天井に固定し、その下側に発光部11が設けられた構成としたが、この形態は任意である。例えば、鉛直方向に延伸する壁面にこれらを設置することもできる。
【0036】
また、シャーシ、取付部や発光部の形状は、上記の構成が実現できる限りにおいて任意である。
【符号の説明】
【0037】
10 照明器具本体
11 発光部
12 取付部
13 本体側電源コネクタ
20 シャーシ
21 シャーシ上面(上面)
22、23 シャーシ側面
24 側面溝(溝)
25 シャーシ端面
26 電源回路(電源部)
27 シャーシ側電源コネクタ
111 カバー
121、122 取付部側面
123 取付部端面
124 爪
125 取付部端面ビス穴
211 上面開口部
212 シャーシ取付用開口部
241 側面溝垂直部
242 側面溝水平部
251 シャーシ端面ビス穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオード素子を収容する発光部と、交流電圧を前記発光ダイオード素子の駆動に用いる直流電圧に変換する電源部とが用いられる照明器具であって、
上面が家屋に固定されることによって前記家屋に設置され、前記電源部が前記上面における前記家屋と反対側に固定されたシャーシと、
使用時に前記シャーシに固定される取付部と前記発光部とが一体化され、前記電源部を有さない照明器具本体と、
を具備し、
前記取付部が前記シャーシに固定された際に、前記発光部と前記電源部との間に空隙が形成される設定とされたことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記シャーシにおいて、前記電源部からシャーシ側電源コネクタが導出され、
前記照明器具本体において、前記発光ダイオード素子の電極に接続された本体側電源コネクタが導出され、
前記取付部が前記シャーシに固定される際に、前記シャーシ側電源コネクタと前記本体側電源コネクタとが前記空隙中に収容され接続される構成とされたことを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記シャーシと前記取付部とは、前記シャーシに設けられた爪及び溝のうちの一方と、前記取付部に設けられた爪及び溝のうちの他方とを係合させることによって固定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記爪及び溝は前記シャーシと前記取付部の一側面に設けられ、前記シャーシと前記取付部における前記一側面と交差する側面同士がネジによって固定されることを特徴とする請求項3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記上面は前記家屋の天井に固定されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−89579(P2013−89579A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232390(P2011−232390)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(000106276)サンケン電気株式会社 (982)
【Fターム(参考)】