説明

照明用昇降装置

【課題】 回転ドラムに設ける凹溝の数を少なくすることで、昇降装置を小型化すると共に製造コストを低く抑えることができる照明用昇降装置を提供する。
【解決手段】 天井に取り付けられる昇降装置本体1と、前記昇降装置本体1に回転自在に支持される回転ドラム2と、前記回転ドラム2を回転駆動させるための駆動モーター5と、前記回転ドラム2の外周部に巻回されるワイヤ6と、前記ワイヤ6の一端部に照明器具8が取り付けられ、前記照明器具8は、前記回転ドラム2の回転により前記ワイヤ6を前記回転ドラム2に巻取られ又は前記回転ドラム2より送出されることにより自在に昇降される照明用昇降装置であって、前記ワイヤ6は複数本であって、前記回転ドラム2の外周部には回転面と平行かつ全周にわたる一条の凹溝20が設けられ、前記ワイヤ6複数本を前記凹溝20を含む略平面内で該平面視巴状となるように前記凹溝20に巻き取り収納される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天井に取り付けられる照明用昇降装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、天井から吊り下げられる照明器具を昇降させる照明用昇降装置が用いられている(例えば特許文献1参照)。この照明用昇降装置は、天井に取り付けられる昇降装置本体と、この昇降装置本体に回転自在に支持される回転ドラムと、この回転ドラムを回転駆動させるための駆動モーターと、前記回転ドラムの外周部に巻回されるワイヤと、このワイヤの一端部に照明器具が取り付けられる。そして、前記回転ドラムの回転により前記ワイヤを前記回転ドラムに巻取り/送出することにより昇降自在とするものである。
【0003】
このような従来の照明用昇降装置においては、照明器具に一端が取り付けられる複数本のワイヤを回転ドラムに巻取り/送出するのであるが、回転ドラムには、外周部に各ワイヤ用の凹溝を別々に設け、前記各凹溝に各ワイヤをそれぞれ巻取るようにしてある。すなわち、回転ドラムの回転軸方向に各ワイヤを巻取る凹溝を並設し、各ワイヤは回転ドラムの回転軸方向のずれた位置に並設された凹溝にそれぞれ巻取られるものである。
【0004】
しかしながら、この場合、回転ドラムの回転軸方向に各ワイヤを巻取る凹溝をワイヤの本数分並設するため、回転ドラムの回転軸方向の長さが長くなり、昇降装置が大型化する、という問題があった。また、凹溝が設けられる回転ドラムは、単一の部品として形成する場合には、凹溝を形成するため金型構造が複雑となって高価となってしまい、また複雑な金型を使用せずにすむよう複数の部品で形成する場合、凹溝の数が多くなる程部品点数が増えて高価となってしまい、製造コストが高くなる、という問題もあった。
【特許文献1】特開平7−288026号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転ドラムに設ける凹溝の数を少なくすることで、昇降装置を小型化すると共に製造コストを低く抑えることができる照明用昇降装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために請求項1に係る発明にあっては、天井に取り付けられる昇降装置本体1と、前記昇降装置本体1に回転自在に支持される回転ドラム2と、前記回転ドラム2を回転駆動させるための駆動モーター5と、前記回転ドラム2の外周部に巻回されるワイヤ6と、前記ワイヤ6の一端部に照明器具8が取り付けられ、前記照明器具8は、前記回転ドラム2の回転により前記ワイヤ6を前記回転ドラム2に巻取られ又は前記回転ドラム2より送出されることにより自在に昇降される照明用昇降装置であって、前記ワイヤ6は複数本であり、前記回転ドラム2の外周部には回転面と平行かつ全周にわたる一条の凹溝20が設けられ、前記ワイヤ6複数本を前記凹溝20を含む略平面内で該平面視巴状となるように前記凹溝20に巻き取り収納されて成ることを特徴とするものである。
【0007】
このような構成とすることで、回転ドラム2に形成する凹溝20が一条で済んで、回転ドラム2に形成する凹溝20の幅が短くて済み、回転ドラム2の回転軸方向の長さを短縮できる。
【0008】
また、請求項2に係る発明にあっては、請求項1に係る発明において、回転ドラム2の凹溝20を含む略平面が水平となるように配設して成ることを特徴とするものである。
【0009】
このような構成とすることで、回転ドラム2の上下長さを短くし、照明用昇降装置の上下長さを短くすることができる。
【0010】
また、請求項3に係る発明にあっては、請求項1又は請求項2に係る発明において、ワイヤ6が、前記回転ドラム2に360°/n(nはワイヤ6の本数)の等角度間隔で係止され、前記回転ドラム2の外周略接線方向に導出されて成ることを特徴とするものである。
【0011】
このような構成とすることで、照明器具8(特に丸型照明器具8)を吊り下げる場合に照明器具8側へのワイヤ6の係止位置を正多角形状に(すなわち点対称に)配置可能となり、バランスよく吊り下げ易いものである。
【0012】
また、請求項4に係る発明にあっては、請求項1乃至請求項3に係る発明において、回転ドラム2を、凹溝20の一方の内側壁となる壁部を有するドラム本体3と、凹溝20の他方の内側壁となる壁部を有するワイヤ押え部4とで主体を構成すると共に、前記ドラム本体3とワイヤ押え部4の少なくとも一方に凹溝20の底面20aとなる壁部を形成し、前記ドラム本体3部とワイヤ押え部4の前記凹溝20の内側壁となる両壁部がワイヤ6の太さと略同じか若干大きい隙間Sを介して対向するようにワイヤ押え部4をドラム本体3に固定して成ることを特徴とするものである。
【0013】
このような構成とすることで、ドラム本体3部とワイヤ押え部4とを別々の部材とし、一つの部材に凹溝20のような凹みが形成されて、スライド金型が必要となり金型構造が複雑となって製造コストが高くなってしまう、といったことがない。
【0014】
また、請求項5に係る発明にあっては、請求項4に係る発明において、前記ドラム本体3部とワイヤ押え部4の前記凹溝20の内側壁となる両壁部の隙間Sを可変として成ることを特徴とするものである。
【0015】
このような構成とすることで、要求される吊り下げ荷重に応じて、異なる径のワイヤ6に対応して容易に溝幅を設定することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明にあっては、複数本のワイヤを回転ドラムの外周部に形成した一条の凹溝に巻取るようにしたことで、回転ドラムに設ける凹溝の数を少なくして、回転ドラムの回転軸方向における凹溝の幅を短くすることができ、照明用昇降装置の小型化、省スペース化が図られると共に、製造コストを低く抑えることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を図1乃至図8に示す実施形態に基いて説明する。図1は本発明の斜視図、図2は全体分解斜視図、図3及び図4は回転ドラムの斜視図及び側断面図、図5は駆動モーターと回転ドラムの噛み合いの斜視図、図6及び図7は主にボールベアリングの説明の側断面図、図8は回転ドラムにワイヤを巻き掛けた状態におけるワイヤ押え部を除いた部分の下面図、図9は照明器具を吊り下げた状態の斜視図である。
【0018】
照明用昇降装置は、昇降装置本体1の外殻をなす本体ケーシング10と、本体ケーシング10内に回転自在に支持される回転ドラム2と、この回転ドラム2を回転駆動させるための駆動モーター5と、前記回転ドラム2の外周部に巻回されるワイヤ6と、で主体が構成される。
【0019】
本体ケーシング10は天井に取り付けられるもので、上ケース10aと下ケース10bとで構成される。
上ケース10aは、略円筒状の側壁部11と、この側壁部11の上端開口に設けられる天板部12と、天板部12の中央部に設けられる回転ドラム収容部14とで構成される。天板部12には、中央部に略円形状の開口13が形成してあり、この開口13の内縁から下方に略円筒状の収容部側壁14aが連設されると共に、収容部側壁14aの下端に収容部底壁14bが設けられて上方に開口する回転ドラム収容部14が形成される。
【0020】
この天板部12には、その下面に駆動モーター5や、後述するがワイヤ6が巻回される滑車7等の機器が取り付けられる。回転ドラム収容部14は、上記のように上方に開口する略有底円筒状をしたもので、その内部におよび該回転ドラム2を支持する支軸16が収容される。
【0021】
回転ドラム2は、二つの部材、すなわちドラム本体3と、ドラム本体3に取り付けられるワイヤ押え部4とで構成される略円筒状をしたもので、外周部には、回転面と平行かつ全周にわたって、ワイヤ6が巻き取り収納される一条の凹溝20が形成される。本実施形態では、回転ドラム2はその回転軸が垂直(鉛直)となり凹溝20を含む略平面が水平方向となるように配置される。ドラム本体3は、略円筒状をした本体胴部31と、本体胴部31の下端に設けられる本体底部32とで構成される樹脂製で、本体底部32には中央部に略円形状をした開口32aが形成してある。本体胴部31は、上記回転ドラム収容部14に収容されるもので、収容部側壁14aの内径より小径に形成してあり、上端部の外周に歯車部31aが形成してあり、駆動モーター5の出力軸50の歯車部51と噛み合うようになっている。駆動モーター5は、回転ドラム収容部14の側方に隣接するように上記天板の下面に取り付けられ、回転ドラム収容部14の駆動モーター5に隣接する部分には開口(図示せず)が形成され、この開口を介して駆動モーター5の出力軸50の歯車部51と本体胴部31の歯車部31aとが噛み合っている。
【0022】
本体底部32の下面には、凹溝20の底部を形成するための平面視略円形状をした凸段部33を下方に突設している。本実施形態では、凸段部33は周方向に三等分割されており、隣接する凸段部33間には隙間Sが形成されてこの部分にワイヤ6の端部が固定されるもので、後で説明する。本体底部32の下面の形状は、平面視において、本体胴部31と重なる円形状をしているが、前記凸段部33の外径は、本体底部32の下面及び本体胴部31の径よりも小径でその内側に位置しており、凸段部33の外周側面33aが凹溝20の底面20aとなる。そして、この凸段部33の下面にワイヤ押え部4が取り付けられる。ワイヤ押え部4は、平面視環状をした板状の金属製で、平面視における形状は上記ドラム本体3の本体底部32と略同じに形成してある。このワイヤ押え部4を平面視において前記本体底部32と重なるように本体底部32の下面に突設した凸段部33に取り付けると、ワイヤ押え部4の上面は、ドラム本体3の本体底部32の下面と距離をあけて配置されることとなり、ワイヤ6が巻き取り収納される凹溝20となる。凹溝20の幅は、ワイヤ6の径と略同じか若干ワイヤ6の径より長くするもので、例えばワイヤ6の径φ1.05mmに対して凹溝20の幅は1.2mm程とする。また本実施形態では、凹溝20の幅すなわち、ワイヤ押え部4の上面とドラム本体3の本体底部32との距離が調節可能となっている。ワイヤ押え部4をドラム本体3の本体底部32に取り付けるにあたっては、本実施形態では周方向の9箇所においてワイヤ押え部4に固定用のねじ孔42を穿設すると共に、本体底部32の前記ねじ孔42に対応する部分に貫通孔36を穿設し、本体底部32の上面側から調整ねじ43を前記貫通孔36に挿通して前記ねじ孔42に螺合させることで行なうが、この調整ねじ43を回転させると、調整ねじ43は本体底部32に対して空回りして相対位置は変わらず、ワイヤ押え部4との螺合位置が変わってワイヤ押え部4と本体底部32との距離が変わり、凹溝20の幅が変わることとなる。また、調整ねじ43にはワイヤ押え部4と本体底部32との間にスプリング44が圧縮して被嵌してある。
【0023】
回転ドラム2の底部には、該回転ドラム2が載置される回転ドラム収容部14の収容部底壁14bと接触する部分に、ボールベアリング35が設けてある。これは、回転ドラム2のドラム本体3の本体底部32の下面の周方向の6箇所に筒状をしたボール収容部35aを形成し、この内部にボール35bを収容するもので、ボール収容部35aの内部の内径をボール35bの径よりも大径にし且つボール収容部35aの下端開口の内径をボール35bの径よりも小径にしてある。ボール収容部35a内の上部にはボール35bが上方に移動するのを規制する押え部が設けてあり、ボール収容部35a内に収容されたボール35bはボール収容部35aの下端開口から下方に凸状に露出して回転自在となる。また、ドラム本体3の下面に取り付けられるワイヤ押え部4には、前記ボール収容部35aに対応する部分に挿通穴41が形成してあり、この挿通穴41を介して筒状をしたボール収容部35aは下方に突出する。これにより、回転ドラム2の最下端に回転自在なボール35bが位置することとなる。
【0024】
また回転ドラム2は、支軸16に被嵌された状態で回転する。支軸16は、回転ドラム2のドラム本体3の本体胴部31内に嵌入される略円筒状をした筒状胴部16aを有し、この筒状胴部16aにより回転ドラム2の回転軸がずれないようにガイドされるもので、この支軸16は筒状胴部16aの上端から略水平方向外側に連設されるフランジ16bを上ケース10aに固定することで取り付けてある。
【0025】
回転ドラム2に巻き取り収納されるワイヤ6は、一端部が回転ドラム2に固定されると共に他端部が照明器具8に固定されるのであるが(図8参照)、本発明ではワイヤ6は複数本であり、これらの複数本のワイヤ6が上記一条の凹溝20内に巻き取り収納される。図8中の81は電源コードを示し、82は照明器具8に収納されたコードリールを示す。本実施形態ではワイヤ6は三本であり、各ワイヤ6は凹溝20の底部に等間隔(本実施形態では120°間隔)で固定される。すなわち、上述したように周方向に三等分割された凸段部33間の隙間Sから凸段部33の内側に挿入したところで本体底部32又はワイヤ押え部4に固定される。
【0026】
ここで、ワイヤ6は、回転ドラム2を回転させた際、各ワイヤ6は回転ドラム2の外周略接線方向、(詳しくは、回転ドラム2の凹溝20に巻き取り収納されている最外側のワイヤ6の接線方向)に張られた状態で巻き取り/送出されるが、同一の凹溝20に複数のワイヤ6を巻き取り/送出するため、これらのワイヤ6は図に示すように平面視において巴状に巻き取り/送出される。回転ドラム2から導出されるワイヤ6は、上述した滑車7にて張られる方向が変わって下方へと伸びる。なお、ワイヤ6が回転ドラム2の凹溝20の最外側のワイヤ6の外側に巻かれる部分と、該ワイヤ6が巻かれる滑車7と、を結ぶ直線上に位置する収容部側壁14aには、ワイヤ挿通穴15が形成してあり、ワイヤ6と収容部側壁14aとの干渉が回避される。これにより、ワイヤ6によって照明器具8が吊り下げられ、回転ドラム2の回転(正転及び逆転)によってワイヤ6の巻き取り及び送出が行われ、照明器具8の昇降が行われる。
【0027】
上述したように、本発明では、複数本のワイヤ6で照明器具8を吊り下げるものにおいて、回転ドラム2の一条の凹溝20内に複数本のワイヤ6を全て巻き取り収納するようにしたことで、回転ドラム2に形成する凹溝20が一条で済んで、回転ドラム2に形成する凹溝20の幅が短くて済み、回転ドラム2の回転軸方向の長さを短縮できて、照明用昇降装置の小型化、省スペース化が図られる。
【0028】
また、回転ドラム2の凹溝20を含む略平面が水平となるように配設したことで、回転ドラム2の上下長さを短くし、照明用昇降装置の上下長さを短くすることができる。
【0029】
また、回転ドラム2をドラム本体3部とワイヤ押え部4という別々の部材とし、それぞれの部材で凹溝20の内側壁をそれぞれ形成するようにしたことで、一つの部材(本実施形態では樹脂製のドラム本体3部)に凹溝20のような凹みが存在し、スライド金型が必要となり金型構造が複雑となって製造コストが高くなってしまう、といったことがなく、また、凹溝20が一条であるため部品点数も二つで済むため、部品点数が増えて高価となってしまい、製造コストが高くなる、ということがないものである。
【0030】
また、回転ドラム2の凹溝20を含む略平面が水平となるように配設したことで、回転ドラム2の上下長さを短くし、照明用昇降装置の上下長さを短くすることができ、また、滑車7の取り付け高さを同じとして滑車7の寸法も同じとすることができ、部品の共用化が図られる。
【0031】
また、ワイヤ6が、前記回転ドラム2に360°/n(nはワイヤ6の本数)の等角度間隔で係止され、前記回転ドラム2の外周略接線方向に導出されるようにしたことで、ワイヤ6の長さを同じ寸法とすることができ、部品の種類を低減することができ、また、照明器具8(特に丸型照明器具8)を吊り下げる場合に照明器具8側へのワイヤ6の係止位置を正多角形状に配置可能となり、バランスよく吊り下げ易くなるものである。また、凹溝20の幅を調整可能とすることにより、要求される吊り下げ荷重に応じて、異なる径のワイヤ6に対応して容易に溝幅を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の一実施形態の回転ドラムと駆動モーターと滑車の下方より見た斜視図である。
【図2】同上の実施形態の下方より見た全体分解斜視図である。
【図3】同上において回転ドラム(ドラム本体及びワイヤ押え部)にワイヤを取り付けた状態の下方より見たドラム本体とワイヤ押え部の分解斜視図である。
【図4】同上における回転ドラムの側断面図である。
【図5】同上においてドラム本体の歯車部と駆動モーターの歯車部の噛み合い状態の上方より見た斜視図である。
【図6】同上におけるドラム本体に支軸を取り付けた状態の側断面図である。
【図7】同上の要部拡大側断面図である。
【図8】同上の回転ドラムにワイヤを巻き掛けた状態におけるワイヤ押え部を除いた部分の下面図である。
【図9】本発明の照明用昇降装置により照明器具を吊り下げた状態の斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 昇降装置本体
10 本体ケーシング
14 回転ドラム収容部
2 回転ドラム
20 凹溝
3 ドラム本体
31a 歯車部
32 本体底部
33 凸段部
33a 外周側面
35 ボールベアリング
4 ワイヤ押え部
5 駆動モーター
51 歯車部
6 ワイヤ
7 滑車
8 照明器具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
天井に取り付けられる昇降装置本体と、前記昇降装置本体に回転自在に支持される回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動させるための駆動モーターと、前記回転ドラムの外周部に巻回されるワイヤと、前記ワイヤの一端部に照明器具が取り付けられ、前記照明器具は、前記回転ドラムの回転により前記ワイヤを前記回転ドラムに巻取られ又は前記回転ドラムより送出されることにより自在に昇降される照明用昇降装置であって、前記ワイヤは複数本であり、前記回転ドラムの外周部には回転面と平行かつ全周にわたる一条の凹溝が設けられ、前記ワイヤ複数本を前記凹溝を含む略平面内で該平面視巴状となるように前記凹溝に巻き取り収納されて成ることを特徴とする照明用昇降装置。
【請求項2】
回転ドラムの凹溝を含む略平面が水平となるように配設して成ることを特徴とする請求項1記載の照明用昇降装置。
【請求項3】
ワイヤが、前記回転ドラムに360°/n(nはワイヤの本数)の等角度間隔で係止され、前記回転ドラムの外周略接線方向に導出されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の照明用昇降装置。
【請求項4】
回転ドラムを、凹溝の一方の内側壁となる壁部を有するドラム本体と、凹溝の他方の内側壁となる壁部を有するワイヤ押え部とで主体を構成すると共に、前記ドラム本体部とワイヤ押え部の少なくとも一方に凹溝の底面となる壁部を形成し、前記ドラム本体部とワイヤ押え部の前記凹溝の内側壁となる両壁部がワイヤの太さと略同じか若干大きい隙間を介して対向するようにワイヤ押え部をドラム本体部に固定して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の照明用昇降装置。
【請求項5】
前記ドラム本体部とワイヤ押え部の前記凹溝の内側壁となる両壁部の隙間を可変として成ることを特徴とする請求項4記載の照明用昇降装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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