説明

照明装置及び撮像装置

【課題】 照明領域の広角化を確保した上で広角領域の照明時における輝度ムラの低減を図る。
【解決手段】 第1の回動位置と第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、発光体を挟んで回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、第1の回動位置において、各リフレクターの各開口の少なくとも一部が回動軸の軸方向においてそれぞれ各反射面に重なる状態にされ、第2の回動位置における反射体の反射量が第1の回動位置における反射体の反射量より少なくされた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は照明装置及び撮像装置についての技術分野に関する。詳しくは、一対の発光体の回動位置に応じて一対の反射体の反射量を変化させることにより、照明領域の広角化を確保した上で広角領域の照明時における輝度ムラの低減を図る技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオカメラやスチルカメラ等の撮像装置の装置本体に着脱可能とされ又は内蔵され被写体を照明するストロボやビデオライト等の照明装置がある。
【0003】
上記のような照明装置には、光源と照明方向に開口され光源から出射された光を反射するリフレクターとをそれぞれ有する回動可能な一対の発光体を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載された照明装置においては、一対の発光体を略同じ方向へ向けて照明を行うことにより、一つの発光体によって照明を行う場合に比し望遠領域の照明を明るくすることができる。また、一対の発光体を互いに反対方向へ回動させて開いた状態で照明を行うことにより、照明領域の広角化を図ることができる。
【0005】
このように、特許文献1に記載された照明装置においては、所定の領域の照明を明るくすることができると共に広い範囲の照明を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開昭54−56279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された照明装置においては、発光体のリフレクターが照明方向のみに開口されているので、各発光体から出射された光によってそれぞれ一定の大きさの略楕円形の配光パターンが形成される。
【0008】
一対の発光体を略同じ方向へ向けて所定の領域(望遠領域)R1を照明する場合においては、図20に示すように、それぞれ上下に位置する略楕円形の配光パターンP1、P2は望遠領域R1において大部分が重なった状態とされ、望遠領域R1に極端に暗くなる領域が存在せず輝度ムラが生じない。
【0009】
これに対して、一対の発光体がそれぞれ略上下方向に回動されて望遠領域R1より上下方向に広い領域(広角領域)R2を照明する場合においては、図21に示すように、望遠領域R1を照明する場合より配光パターンP1、P2がそれぞれ上下へ移動され、上下方向における中央部で一部のみ重なった状態とされる。従って、広角領域R2の上下方向における中央部の左右両端部D1、D1や左右両端部における上下両端部D2、D2が照明されず極端に暗い領域となり、広角領域R2において輝度ムラが生じてしまう。
【0010】
そこで、本技術照明装置及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、照明領域の広角化を確保した上で広角領域の照明時における輝度ムラの低減を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第1に、照明装置は、上記した課題を解決するために、第1の回動位置と前記第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し前記回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、前記発光体を挟んで前記回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され前記光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の少なくとも一部が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされ、前記第2の回動位置における前記反射体の反射量が前記第1の回動位置における前記反射体の反射量より少なくされたものである。
【0012】
従って、照明装置にあっては、第2の回動位置に回動された発光体から出射された光が第1の回動位置に回動された発光体から出射された光より回動軸の軸方向に広がった状態で照明される。
【0013】
第2に、上記した照明装置においては、前記第2の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重ならない状態にされることが望ましい。
【0014】
第2の回動位置において、各リフレクターの各開口が回動軸の軸方向においてそれぞれ各反射面に重ならない状態にされることにより、第2の回動位置において発光体の光源から出射されリフレクターの左右両側の開口を通過した光の大部分が反射体の反射面で反射されない。
【0015】
第3に、上記した照明装置においては、前記各発光体は前記各回動軸が最も接近して位置される第1の移動位置と前記各回動軸がその並び方向において最も離隔して位置される第2の移動位置との間でそれぞれ移動可能とされることが望ましい。
【0016】
各発光体は各回動軸が最も接近して位置される第1の移動位置と各回動軸がその並び方向において最も離隔して位置される第2の移動位置との間でそれぞれ移動可能とされることにより、一対の反射体の間に位置されるリフレクターが反射体に対して移動される。
【0017】
第4に、上記した照明装置においては、前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の全体が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされることが望ましい。
【0018】
第1の回動位置において、各リフレクターの各開口の全体が回動軸の軸方向においてそれぞれ各反射面に重なる状態にされることにより、第1の回動位置において発光体の光源から出射されリフレクターの左右両側の開口を通過した光の大部分が反射体の反射面で反射される。
【0019】
第5に、上記した照明装置においては、前記各回動軸と前記各光源が前記回動軸の軸方向に直交する方向においてそれぞれ離隔して配置されることが望ましい。
【0020】
各回動軸と各光源が回動軸の軸方向に直交する方向においてそれぞれ離隔して配置されることにより、発光体が回動したときの移動量を大きくしても発光体の回動角度を小さくすることが可能になる。
【0021】
第6に、上記した照明装置においては、前記各光源がそれぞれ前記各回動軸上に位置されることが望ましい。
【0022】
各光源がそれぞれ各回動軸上に位置されることにより、第1の回動位置から第2の回動位置まで回動されるときの発光体が回動したときの移動量が小さくなる。
【0023】
第7に、上記した照明装置においては、前記各発光体が同期して回動されるようにすることが望ましい。
【0024】
各発光体が同期して回動されるようにすることにより、発光体の回動位置に拘わらず一対の発光体により照明される中心部がずれない。
【0025】
第8に、撮像装置は、上記した課題を解決するために、被写体を撮影する装置本体と、前記装置本体に着脱可能とされ又は内蔵され前記被写体を照明する照明装置とを備え、前記照明装置は、第1の回動位置と前記第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し前記回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、前記発光体を挟んで前記回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され前記光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の少なくとも一部が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされ、前記第2の回動位置における前記反射体の反射量が前記第1の回動位置における前記反射体の反射量より少なくされたものである。
【0026】
従って、撮像装置にあっては、第2の回動位置に回動された発光体から出射された光が第1の回動位置に回動された発光体から出射された光より回動軸の軸方向に広がった状態で照明される。
【発明の効果】
【0027】
本技術照明装置及び撮像装置は、第2の回動位置に回動された発光体から出射された光は第1の回動位置に回動された発光体から出射された光より回動軸の軸方向に広がった状態で照明されるので、照明領域の広角化を確保した上で広角領域の照明時における輝度ムラの低減を図ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、本技術照明装置及び撮像装置を実施するため最良の形態を添付図面を参照して説明する。
【0029】
以下に示した最良の形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用し、本技術照明装置をこのスチルカメラに内蔵され又は着脱可能とされたストロボに適用したものである。
【0030】
但し、本技術の適用範囲はスチルカメラ及びこのスチルカメラに内蔵され又は着脱可能とされたストロボに限られることはない。本技術撮像装置は、例えば、ビデオカメラや各種の機器に組み込まれるカメラ等の各種の撮像装置に広く適用することができ、本技術照明装置は、例えば、これらの各種の撮像装置に内蔵され又は着脱可能とされたストロボやビデオライト等の各種の照明装置に広く適用することができる。
【0031】
以下の説明にあっては、撮像装置(スチルカメラ)の撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
【0032】
なお、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0033】
<第1の実施の形態>
[撮像装置の構成]
撮像装置(スチルカメラ)1は、図1に示すように、被写体を撮影する装置本体2と、装置本体2に内蔵され被写体を照明する照明装置(ストロボ)3とから成る。
【0034】
装置本体2は本体部4と本体部4の略中央部に配置されたレンズ鏡筒部5とから成る。
【0035】
本体部4は外筐6の内外に所要の各部が配置されて成り、上面に撮影用ボタン等の操作部7が配置されている。本体部4の後面には図示しない各種の操作部や表示パネル等が配置されている。
【0036】
レンズ鏡筒部5は撮像レンズ8を含む各種のレンズ又はレンズ群を有している。
【0037】
[照明装置の構成]
照明装置3は、図2に示すように、ケース9と、ケース9の内部に配置されそれぞれ回動可能な一対の発光体10、10と、発光体10、10を回動させる回動機構11と、発光体10、10を挟んで左右両側にそれぞれ配置された一対の反射体12、12とを備えている。
【0038】
ケース9は装置本体2の内部に配置され、前面部が透光性を有する部材により形成されている。
【0039】
発光体10、10は、例えば、上下に並んで配置されている。発光体10は、図3乃至図5に示すように、ベース体13と光を出射する光源14と光源14から出射された光を反射するリフレクター15とを有している。
【0040】
ベース体13は前方及び左右両側が開口されたベース部16と、ベース部16の後面からそれぞれ左右に離隔して後方へ突出された二つの突部17、17とから成る。突部17、17にはそれぞれ左右に貫通された挿通孔17a、17aが形成されている。
【0041】
光源14はベース部16の内側において左右方向に延びる状態で配置されている。光源14としては、例えば、キセノンランプが用いられている。
【0042】
リフレクター15は前方及び左右両側が開口され、内面が光反射面15aとして形成されている。リフレクター15はベース部16の内面に沿う状態で配置されている。
【0043】
なお、上記には、リフレクター15がベース部16とは別体で形成された例を示したが、例えば、ベース部の内面を反射面に形成し、この反射面をリフレクターとして設けてもよい。このように、ベース部の内面をリフレクターとして設けることにより、リフレクターがベース部に一体に設けられ、部品点数の削減を図ることができる。
【0044】
回動機構11は左右方向に延びる回動軸18、18と、回動軸18、18にそれぞれ固定された回動ギア19、19と、一方の回動ギア19に噛合された駆動ギア20とを有している。
【0045】
なお、回動機構11は照明装置3の一部を構成してもよく、また、照明装置3とは異なる構成であってもよい。
【0046】
回動軸18、18はベース体13、13の挿通孔17a、17a、・・・にそれぞれ挿通され、発光体10、10に固定されている。即ち、回動軸18、18は上下方向において平行に配置されている。回動軸18は、例えば、ケース9に回動自在に支持されている。従って、発光体10は回動軸18を支点として回動可能とされている。
【0047】
回動ギア19、19は噛合されており、互いに反対方向へ回転される。
【0048】
駆動ギア20は図示しない駆動モーターの駆動力によって回転される。
【0049】
発光体10、10は回動機構11により照明方向が略正面である第1の回動位置(図3乃至図5参照)と第1の回動位置における照明領域より広角な領域を照明する第2の回動位置(図6及び図7参照)との間でそれぞれ回動可能とされている。
【0050】
照明装置3において、駆動ギア20が一方に回動されると、発光体10、10は互いに離隔する方向へ回動される。即ち、上側に配置された発光体10は回動軸18を支点としてリフレクター15の前側の開口15bが上方を向く方向へ回動され、下側に配置された発光体10は回動軸18を支点としてリフレクター15の前側の開口15bが下方を向く方向へ回動され、発光体10、10が第2の回動位置に回動される。
【0051】
一方、駆動ギア20が他方に回動されると、発光体10、10は互いに接近する方向へ回動される。即ち、発光体10、10はそれぞれ回動軸18、18を支点としてリフレクター15の前側の開口15b、15bが正面を向く方向へ回動されて発光体10、10が第1の回動位置に回動される。
【0052】
上記したように、照明装置3にあっては、発光体10、10が同期して回動されるので、発光体10、10の回動位置に拘わらず一対の発光体10、10により照明される中心部がずれることがなく良好な照明状態を確保することができる。
【0053】
なお、上記では、回動機構11がギアの組み合わせにより発光体10、10を回動するように構成された例を示したが、回動機構はリンクやカム等の各種の部材が用いられて発光体10、10を回動させるように構成されていてもよい。
【0054】
反射体12、12は、例えば、略矩形の板状に形成され、ケース9に固定されている。左右に配置された反射体12、12は反射面12a、12aを有し、反射面12a、12aがそれぞれ前斜め右方と前斜め左方を向いた状態で配置されている。反射体12、12は前後方向における長さがリフレクター15の左右両側の開口15c、15c、・・・の前後方向における長さと略同じにされている。
【0055】
第1の回動位置において、発光体10、10はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の略半分が左右方向において、例えば、それぞれ反射体12、12の反射面12a、12aに重なる状態にされている(図4参照)。
【0056】
なお、上記には、第1の回動位置においてリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の略半分がそれぞれ反射面12a、12aに重なる状態にされた例を示したが、第1の回動位置においてリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の少なくとも一部が左右方向においてそれぞれ反射面12a、12aに重なる状態にされていればよい。
【0057】
第2の回動位置において、発光体10、10はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体12、12の反射面12a、12aに重ならない状態にされている(図7参照)。
【0058】
上記のように構成された照明装置3において、望遠の撮影時には発光体10、10が第1の回動位置に回動されて望遠の領域が照明される。また、広角の撮影時には発光体10、10が第2の回動位置に回動されて望遠の領域より広角な領域が照明される。
【0059】
[照明装置の照明状態]
以下に、上記のように構成された照明装置3の照明状態について説明する(図4、図7乃至図10参照)。
【0060】
発光体10、10が照明方向が略正面である第1の回動位置に回動されると、望遠の撮影時に対応する領域R1が照明される(図8参照)。このとき、光源14、14から出射された光の一部がそれぞれリフレクター15、15の光反射面15a、15aで反射されて前方が照明される。
【0061】
また、上記したように、第1の回動位置において、発光体10、10はそれぞれ左右方向においてリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の略半分が反射体12、12の反射面12a、12aに重なる状態にされている(図4参照)。
【0062】
従って、光源14、14から出射されリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・を通過した光の一部が反射体12、12の反射面12a、12aで反射されて、左右方向に広がらずに領域R1に集光される(図8参照)。
【0063】
上記のように、第1の回動位置に回動された発光体10、10の光源14、14から出射された光によって領域R1を照射する配光パターンP1、P2が形成される。配光パターンP1、P2は領域R1において大部分が重なった状態とされ、左右方向における長さがそれぞれ領域R1の左右方向における長さより少し長い状態とされている。
【0064】
従って、配光パターンP1及び配光パターンP2により領域R1の全領域が照明され、領域R1に極端に暗くなる領域が存在せず輝度ムラが生じない。
【0065】
また、光源14、14から出射された光が反射体12、12の反射面12a、12aで反射されて領域R1に集光されることにより、領域R1における光量を増加させることができ、領域R1を明るく照明することができる。
【0066】
一方、発光体10、10が回動機構11により第1の回動位置から互いに離隔するように第2の回動位置に回動されると、領域R1より上下方向に広い画角の広角の撮影時に対応する領域R2が照明される(図9参照)。このとき、光源14、14から出射された光の一部がリフレクター15、15の光反射面15a、15aで反射されて前方、前斜め上方及び前斜め下方が照明される。
【0067】
また、上記したように、第2の回動位置において、発光体10、10はそれぞれ左右方向においてリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が反射体12、12の反射面12a、12aに重ならない状態にされている(図7参照)。
【0068】
従って、光源14、14から出射されリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・を通過した光の大部分が反射体12、12の反射面12a、12aで反射されずに左右方向に広がった状態で領域R2に照明される。
【0069】
上記のように、第2の回動位置に回動された発光体10、10の光源14、14から出射された光によって領域R2を照射する配光パターンP3、P4が形成される。配光パターンP3、P4は領域R1における配光パターンP1、P2の位置よりそれぞれ上下へ移動され、配光パターンP3の下端部と配光パターンP4の上端部とが重なった状態とされている。また、配光パターンP3、P4は左右方向における長さがそれぞれ配光パターンP1、P2の左右方向における長さより長い状態とされ、領域R2の左右方向における長さよりかなり長い状態とされている。
【0070】
従って、配光パターンP3及び配光パターンP4により領域R2の全領域が照明され、上下方向に広い画角の領域R2に極端に暗くなる領域が存在せず輝度ムラの発生を防止することができる。
【0071】
また、上記したように、回動軸18、18と光源14、14が前後方向においてそれぞれ離隔して配置されている。即ち、回動軸18、18と光源14、14が回動軸18、18の軸方向に直交する方向においてそれぞれ離隔して配置されている。
【0072】
このように、回動軸18、18から光源14、14まで一定の距離が存在するので、発光体10、10の上下方向における移動量を大きくしても発光体10、10の回動角度を小さくすることが可能である。従って、発光体10、10によって必要とされる画角の範囲の照明を確保した上で各回動位置におけるリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・と反射体12、12の反射面12a、12aとが重なる面積の調整の自由度の向上を図ることができる。
【0073】
なお、上記には、照明装置3において、回動軸18、18と光源14、14が回動軸18、18の軸方向に直交する方向においてそれぞれ離隔して配置された例を示したが、図10に示すように、光源14、14がそれぞれ回動軸18、18上に位置されるような照明装置3Aを構成することも可能である。照明装置3Aにおいては、発光体10A、10Aのベース体13A、13Aはベース部16、16のみによって構成されており、突部17、17、・・・は設けられていない。
【0074】
このように、光源14、14が回動軸18、18上に位置された照明装置3Aにあっては、ベース体13A、13Aに突部17、17、・・・を設ける必要がないので、照明方向における長さを短くすることができる。また、第1の回動位置から第2の回動位置まで回動されるときの発光体10A、10Aの上下方向における移動量が小さいので、小型化を図ることができる。
【0075】
<第2の実施の形態>
以下に、第2の実施の形態に係る照明装置について説明する(図11乃至図14参照)。
【0076】
なお、以下に示す第2の実施の形態に係る照明装置は、上記した照明装置3と比較して、反射体の大きさが相違すること及び発光体10、10が移動可能かつ回動可能であることが相違する。従って、第2の実施の形態に係る照明装置については、照明装置3と比較して異なる部分についてのみ詳細に説明をし、その他の部分については照明装置3における同様の部分に付した符号を付して説明は省略する。
【0077】
[照明装置の構成]
照明装置3Bは、図11に示すように、ケース9と、ケース9の内部に配置されそれぞれ回動可能かつ移動可能な一対の発光体10、10と、発光体10、10を挟んで左右両側にそれぞれ配置された一対の反射体12B、12Bと、発光体10、10を回動させると共に上下方向へ移動させる駆動機構21とを備えている。
【0078】
駆動機構21は左右方向に延びる支軸22と、支軸22に左右に離隔した状態で固定されたカム23、23と、左右方向に延びる回動軸24、24と、発光体10、10を挟んで左右両側にそれぞれ配置されたガイド25、25と、上下に並んで位置された支持部材26、26と、支持部材26、26に両端部が支持された引張バネ27とを有している。
【0079】
支軸22は発光体10、10の上下に位置する突部17、17、・・・間に配置され、図示しない駆動モーターの駆動力によって回転される。
【0080】
カム23、23は発光体10、10の上側の突部17、17の下面と下側の突部17、17の上面とに接触されている。カム23は左右方向に延びる柱状に形成され、外周面が互いに反対方向を向く平面23a、23aと平面23a、23aに連続された円弧面23b、23bとから成る(図12参照)。カム23は平面23a、23a間の距離が円弧面23b、23b間の距離より短くされている。
【0081】
回動軸24、24はベース体13、13の挿通孔17a、17a、・・・にそれぞれ挿通され、発光体10、10に固定されている。即ち、回動軸24、24は上下方向において平行に配置されている。
【0082】
ガイド25は左右方向を向く縦長の板状に形成されている。ガイド25には上下方向に延びるガイド孔25aが形成されている。ガイド孔25a、25aには回動軸24、24の両端部がそれぞれ摺動可能な状態で挿通され、ガイド25、25により回動軸24、24が上下方向に案内される。
【0083】
支持部材26、26は発光体10、10の左右に離隔した突部17、17、・・・間にそれぞれ固定されている。
【0084】
発光体10、10は引張バネ27によって上下方向において互いに接近する方向へ付勢されている。発光体10、10は上下方向において最も接近して位置される第1の移動位置(図12参照)と上下方向において最も離隔して位置される第2の移動位置(図13参照)との間で移動可能とされている。
【0085】
第1の移動位置において、カム23は平面23a、23aが上下方向を向く状態とされており、平面23a、23a、・・・が発光体10、10の上側の突部17、17の下面と下側の突部17、17の上面とに接触されている。
【0086】
発光体10、10が第1の移動位置(図12参照)にある状態においては第1の回動位置の状態にある。
【0087】
第1の移動位置かつ第1の回動位置においては、発光体10、10はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体12B、12Bの反射面12a、12aに重なる状態にされている。
【0088】
第1の移動位置において、カム23、23が一方へ回動されていくと、発光体10、10が第2の移動位置へ向けて第1の回動位置の状態が保持されたまま引張バネ27の付勢力に反して互いに離隔する方向へ移動されていく。即ち、上側に配置された発光体10は、突部17、17がカム23、23の円弧面23b、23bに摺動されて押し上げられ回動軸24、24がガイド25、25に案内されて上方へ移動されていく。下側に配置された発光体10は、突部17、17がカム23、23の円弧面23b、23bに摺動されて押し下げられ回動軸24、24がガイド25、25に案内されて下方へ移動されていく。
【0089】
このように発光体10、10が上下方向において互いに離隔するように移動されていくと、回動軸24、24がそれぞれガイド25、25のガイド孔25a、25aの上下両端部に達して移動が規制され、発光体10、10が第2の移動位置に移動される(図13参照)。このとき、発光体10、10はリフレクター15の前側の開口15b、15bが正面を向く第1の回動位置の状態とされている。
【0090】
カム23、23は引き続き同じ方向へ回動される。カム23、23が引き続き回動されるときには、回動軸24、24がガイド25、25により上下方向への移動が規制された状態で突部17、17、・・・がカム23、23の円弧面23b、23bに摺動されて押し上げられ又は押し下げられる。従って、上側に配置された発光体10は回動軸24を支点としてリフレクター15の前側の開口15bが上方を向く方向へ回動され、下側に配置された発光体10は回動軸24を支点としてリフレクター15の前側の開口15bが下方を向く方向へ回動される。
【0091】
このようにカム23、23が回動されていくと、カム23の平面23a、23aが前後方向を向く状態となり、発光体10、10が第2の回動位置に回動される(図14参照)。
【0092】
第2の移動位置かつ第2の回動位置においては、発光体10、10はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体12B、12Bの反射面12a、12aに重ならない状態にされている。
【0093】
一方、第2の回動位置においてカム23、23が他方へ回動されていくと、発光体10、10が回動軸24、24を支点として回動され、引張バネ27の付勢力によって互いに接近する方向へ第1の回動位置(第2の移動位置)まで回動される(図13参照)。
【0094】
第2の移動位置において、さらにカム23、23が他方へ回動されていくと、発光体10、10が第1の回動位置の状態が保持されたまま引張バネ27の付勢力によって互いに接近する方向へ第1の移動位置まで移動される(図12参照)。
【0095】
上記のように構成された照明装置3Bにあっては、望遠の撮影時に発光体10、10が第1の移動位置かつ第1の回動位置において望遠の領域を照明する。また、広角の撮影時に発光体10、10が第2の移動位置かつ第2の回動位置において望遠の領域より広角な領域を照明する。
【0096】
なお、上記には、駆動機構21がカムや引張バネ等の部材により発光体10、10の移動と回動を各別に行うように構成された例を示したが、駆動機構はリンクやギア等の各種の部材が用いられて発光体10、10の移動と回動を同時に行うように構成されていてもよい。
【0097】
上記したように、発光体10、10は上下方向において最も接近して位置される第1の移動位置(図12参照)と上下方向において最も離隔して位置される第2の移動位置(図13参照)との間でそれぞれ移動可能とされている。
【0098】
従って、反射体12B、12Bの間に位置されるベース体13、13とリフレクター15、15が反射体12B、12Bに対して移動されるため、発光体10、10の回動角度を大きくすることなくリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・と反射体12B、12Bの反射面12a、12aとが重なる面積の調整の自由度の向上を図ることができる。
【0099】
[照明装置の照明状態]
以下に、上記のように構成された照明装置3Bの照明状態について説明する。
【0100】
上記したように、第1の移動位置かつ第1の回動位置において、望遠の撮影時に対応する領域R1が照明され、発光体10、10はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体12B、12Bの反射面12a、12aに重なる状態にされている(図12参照)。
【0101】
従って、光源14、14から出射されリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・を通過した光の大部分が反射体12B、12Bの反射面12a、12aで反射されて左右方向に大きく広がらずに領域R1に集光されるので、望遠時の照明の光量を一層増加させることができる。
【0102】
一方、第2の移動位置かつ第2の回動位置において、領域R1より上下方向に広い画角の広角の撮影時に対応する領域R2が照明され、発光体10、10はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体12B、12Bの反射面12a、12aに重ならない状態にされている(図14参照)。
【0103】
従って、光源14、14から出射されリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・を通過した光の大部分が反射体12B、12Bの反射面12a、12aで反射されずに左右方向に広がった状態で領域R2に照明されるので、領域R2に極端に暗くなる領域が存在せず輝度ムラの発生を防止することができる。
【0104】
なお、上記には、照明装置3、3A、3Bにおいて、第2の回動位置において発光体10、10、10A、10Aはリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体12、12、12B、12Bの反射面12a、12aに重ならない状態とされる例を示した。しかしながら、発光体はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体が左右方向においてそれぞれ反射体の反射面に重ならない構成に限られることはない。第2の回動位置における反射体の反射量が第1の回動位置における反射体の反射量より少なければ、発光体はリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の一部が左右方向においてそれぞれ反射体の反射面に重なる状態であってもよい。
【0105】
また、上記には、照明装置3、3A、3Bにおいて、発光体10、10、10A、10Aが上下方向に離隔して配置されて左右方向に延びる回動軸18、18、24、24を支点として回動される例を示したが、発光体は上下方向に離隔して配置されて左右方向に延びる回動軸を支点として回動される構成に限られることはない。例えば、発光体が左右方向に離隔して配置されて上下方向に延びる回動軸を支点として回動されるように構成されていてもよい。
【0106】
さらにまた、上記には、照明装置3、3A、3Bが撮像装置1の装置本体2に内蔵される例を示したが、図15に示す照明装置3Cのように、撮像装置1の装置本体2に着脱可能なタイプであってもよい。
【0107】
[照明状態のデータ]
以下に、照明装置3の照明状態のデータについて従来の照明装置の照明状態のデータと比較して説明する(図16乃至図19参照)。
【0108】
図16乃至図19は照明装置3又は従来の照明装置の発光体によって照明されたときの配光の状態を示すデータである。実線が左右方向の配光を示し、一点鎖線が上下方向の配光を示す。角度は正面を0度として正面から左右方向又は上下方向への角度を示す。上下方向に並ぶ数値は正面における露光量からのEV(Exposure Value)値を示している。
【0109】
図16は、照明装置3において、第1の回動位置に回動された発光体10、10によって照明されたときの配光の状態を示すデータである。一方、図17は、従来の照明装置において、第1の回動位置に回動された一対の発光体によって照明されたときの配光の状態を示すデータである。
【0110】
第1の回動位置における上下方向の配光について、図16及び図17に示すように、照明装置3は0度から約15度の角度までEV値が略0の状態が続き、約20度の角度以上においてEV値が急激に低下する。同様に、従来の照明装置も0度から約15度の角度までEV値が略0の状態が続き、20度の角度以上においてEV値が急激に低下する。従って、照明装置3にあっては、望遠領域を照明する状態において、上下方向に関し、従来の照明装置と同様の照明状態が確保される。
【0111】
また、第1の回動位置における左右方向の配光について、図16及び図17に示すように、照明装置3は角度が大きくなるに従ってEV値が0から徐々に低下する。照明装置3は正面から左右方向に行くに従って徐々に明るさが低下するように照明される。一方、従来の照明装置は0度から約15度の角度までEV値が略0の状態が続き、約30度の角度以上においてEV値が急激に低下する。従って、照明装置3は、従来の照明装置と比較して、左右方向に広い角度の領域を照明する。この理由としては、照明装置3は、第1の回動位置においてリフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の略半分が左右方向においてそれぞれ反射体12、12の反射面12a、12aに重なる状態にされ(図4参照)、反射体12、12の反射面12a、12aで反射される光量が少ないことが考えられる。
【0112】
従って、上記した照明装置3Bのように、第1の移動位置かつ第1の回動位置において、リフレクター15、15の左右両側の開口15c、15c、・・・の全体を左右方向においてそれぞれ反射体12B、12Bの反射面12a、12aに重なる状態にすることにより、左右方向においても従来の照明装置と同様の照明状態を確保することが可能である。
【0113】
図18は、照明装置3において、第2の回動位置に回動された発光体10、10によって照明されたときの配光の状態を示すデータである。一方、図19は、従来の照明装置において、第2の回動位置に回動された一対の発光体によって照明されたときの配光の状態を示すデータである
第2の回動位置における上下方向の配光について、図18及び図19に示すように、照明装置3は0度から約40度の角度までEV値が略0の状態が続き、約40度の角度以上においてEV値が急激に低下する。同様に、従来の照明装置は0度から約45度の角度までEV値が略0の状態が続き、約45度の角度以上においてEV値が急激に低下する。従って、照明装置3にあっては、広角領域を照明する状態において、上下方向に関し、従来の照明装置と同様の照明状態が確保される。
【0114】
また、第2の回動位置における左右方向の配光について、図18及び図19に示すように、照明装置3は角度が大きくなるに従ってEV値が0から徐々に低下する。一方、従来の照明装置は角度が大きくなるに従ってEV値が、照明装置3と比較して、0から急激に低下する。従って、照明装置3にあっては、従来の照明装置と比較して、広角領域を照明する状態において左右方向に広い角度の領域を照明する。
【0115】
上記した通り、照明装置3にあっては、広角領域を照明する状態において、従来の照明装置よりも左右方向に広い角度の領域を照明するという結果が得られた。従って、照明装置3にあっては、図9に示すように、左右に長い配光パターンP3、配光パターンP4を形成し、配光パターンP3及び配光パターンP4によって領域R2の全領域を照明することにより領域R2に極端に暗くなる領域が存在しなくなり、輝度ムラの発生を防止することができることが証明された。
【0116】
[まとめ]
以上に記載した通り、照明装置3、3A、3B、3Cにあっては、第2の回動位置における反射体12、12、12B、12Bの反射量が第1の回動位置における反射体12、12、12B、12Bの反射量より少なくされている。
【0117】
従って、第2の回動位置に回動された発光体10、10、10A、10Aから出射された光が第1の回動位置に回動された発光体10、10、10A、10Aから出射された光より左右方向に広がった状態で照明されるので、照明領域の広角化を確保した上で広角領域の照明時における輝度ムラの低減を図ることができる。
【0118】
また、上記したように、第2の回動位置において、リフレクター15、15の開口15c、15c、・・・が左右方向においてそれぞれ反射体12、12、12B、12Bの反射面12a、12aに重ならない状態にされている。
【0119】
従って、第2の回動位置における反射体12、12、12B、12Bの反射量が一層少なくなるので、照明領域の広角化を確保した上で広角領域の照明時における輝度ムラを一層低減することができる。
【0120】
[本技術]
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
【0121】
(1)第1の回動位置と前記第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し前記回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、前記発光体を挟んで前記回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され前記光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の少なくとも一部が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされ、前記第2の回動位置における前記反射体の反射量が前記第1の回動位置における前記反射体の反射量より少なくされた照明装置。
【0122】
(2)前記第2の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重ならない状態にされた前記(1)に記載の照明装置。
【0123】
(3)前記各発光体は前記各回動軸が最も接近して位置される第1の移動位置と前記各回動軸がその並び方向において最も離隔して位置される第2の移動位置との間でそれぞれ移動可能とされた前記(1)又は前記(2)に記載の照明装置。
【0124】
(4)前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の全体が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされた前記(1)から前記(3)の何れかに記載の照明装置。
【0125】
(5)前記各回動軸と前記各光源が前記回動軸の軸方向に直交する方向においてそれぞれ離隔して配置された前記(1)から前記(4)の何れかに記載の照明装置。
【0126】
(6)前記各光源がそれぞれ前記各回動軸上に位置された前記(1)から前記(4)の何れかに記載の照明装置。
【0127】
(7)前記各発光体が同期して回動されるようにした前記(1)から前記(6)の何れかに記載の照明装置。
【0128】
(8)被写体を撮影する装置本体と、前記装置本体に着脱可能とされ又は内蔵され前記被写体を照明する照明装置とを備え、前記照明装置は、第1の回動位置と前記第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し前記回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、前記発光体を挟んで前記回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され前記光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の少なくとも一部が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされ、前記第2の回動位置における前記反射体の反射量が前記第1の回動位置における前記反射体の反射量より少なくされた撮像装置。
【0129】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】図2乃至図19と共に本技術照明装置及び撮像装置の実施の形態を示すものであり、本図は、撮像装置の斜視図である。
【図2】照明装置の拡大斜視図である。
【図3】発光体が第1の回動位置に回動された状態を示す拡大正面図である。
【図4】発光体が第1の回動位置に回動された状態を示す拡大側面図である。
【図5】発光体が第1の回動位置に回動された状態を示す拡大平面図である。
【図6】発光体が第2の回動位置に回動された状態を示す拡大正面図である。
【図7】発光体が第2の回動位置に回動された状態を示す拡大側面図である。
【図8】図9と共に照明装置の照明状態を示す図であり、本図は、望遠の撮影時における照明状態を示す模式図である。
【図9】広角の撮影時における照明状態を示す模式図である。
【図10】光源が回動軸上に位置された照明装置の拡大斜視図である。
【図11】図12乃至図14と共に第2の実施形態に係る照明装置を示すものであり、本図は、照明装置の拡大斜視図である。
【図12】発光体が第1の移動位置に位置された状態を示す拡大側面図である。
【図13】発光体が第2の移動位置に位置され第1の回動位置に回動された状態を示す拡大側面図である。
【図14】発光体が第2の移動位置に位置され第2の回動位置に回動された状態を示す拡大側面図である。
【図15】照明装置が装置本体に着脱可能とされた撮像装置の斜視図である。
【図16】図17乃至図19と共に照明装置又は従来の照明装置より照明されたときの配光の状態を示すデータであり、本図は、照明装置の第1の回動位置における配光の状態を示すデータである。
【図17】従来の照明装置の第1の回動位置における配光の状態を示すデータである。
【図18】照明装置の第2の回動位置における配光の状態を示すデータである。
【図19】従来の照明装置の第2の回動位置における配光の状態を示すデータである。
【図20】図21と共に従来の照明装置の照明状態を示す図であり、本図は、望遠の撮影時における照明状態を示す模式図である。
【図21】広角の撮影時における照明状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0131】
1…撮像装置、2…装置本体、3…照明装置、10…発光体、12…反射体、12a…反射面、14…光源、15…リフレクター、15c…開口、18…回動軸、3A…照明装置、10A…発光体、3B…照明装置、12B…反射体、24…回動軸、3C…照明装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の回動位置と前記第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し前記回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、
前記発光体を挟んで前記回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され前記光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、
前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の少なくとも一部が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされ、
前記第2の回動位置における前記反射体の反射量が前記第1の回動位置における前記反射体の反射量より少なくされた
照明装置。
【請求項2】
前記第2の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重ならない状態にされた
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記各発光体は前記各回動軸が最も接近して位置される第1の移動位置と前記各回動軸がその並び方向において最も離隔して位置される第2の移動位置との間でそれぞれ移動可能とされた
請求項1に記載の照明装置。
【請求項4】
前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の全体が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされた
請求項1に記載の照明装置。
【請求項5】
前記各回動軸と前記各光源が前記回動軸の軸方向に直交する方向においてそれぞれ離隔して配置された
請求項1に記載の照明装置。
【請求項6】
前記各光源がそれぞれ前記各回動軸上に位置された
請求項1に記載の照明装置。
【請求項7】
前記各発光体が同期して回動されるようにした
請求項1に記載の照明装置。
【請求項8】
被写体を撮影する装置本体と、
前記装置本体に着脱可能とされ又は内蔵され前記被写体を照明する照明装置とを備え、
前記照明装置は、
第1の回動位置と前記第1の回動位置より互いに離隔する第2の回動位置との間で平行に配置された各回動軸を支点としてそれぞれ回動可能とされると共にそれぞれ光を出射する光源と前記光源から出射された光を反射し前記回動軸の軸方向における両側が開口されたリフレクターとを有する一対の発光体と、
前記発光体を挟んで前記回動軸の軸方向における両側にそれぞれ配置され前記光源から出射された光を反射する反射面をそれぞれ有する一対の反射体とを備え、
前記第1の回動位置において、前記各リフレクターの前記各開口の少なくとも一部が前記回動軸の軸方向においてそれぞれ前記各反射面に重なる状態にされ、
前記第2の回動位置における前記反射体の反射量が前記第1の回動位置における前記反射体の反射量より少なくされた
撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate


【公開番号】特開2013−57724(P2013−57724A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−194791(P2011−194791)
【出願日】平成23年9月7日(2011.9.7)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】